JP5371590B2 - 実装処理作業装置及び表示基板モジュール組立ライン - Google Patents
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前記のような表示モジュール組立工程において基板を処理位置にアライメント(位置決め)する際は、一般的に基板のアライメントマークなどを画像認識して位置決めを行なうが、このとき、基板に保持部材または支持部材との摺動等によるダメージを与えることなく精度よくアライメントすることが必要である。従来では、ダメージを与えないように基板を片持ちで保持して浮かせた状態でアライメントマークを画像認識していた。
また、仮に基板の反りやたわみを矯正した状態でアライメントを行ったとしても、基板の反りをたわみ矯正する支持部材とパネルとの間で摺動が発生するため、基板が傷ついてしまう可能性があり品質的に問題がある。
これ等基板の有する撓み、反りなどの姿勢がアライメントを精度良くできない大きな要因となってきた。
また、本発明の第2の目的は、上記記載の実装処理作業装置または実装処理作業方法を有するライン構成とすることで、搭載部品の狭ピッチ対応の表示基板モジュール組立ラインを提供することである。
さらに、上記第1の目的を達成するために、第2の特徴に加え、前記摩擦低減手段は前記表示基板を前記基板保持面から浮上させる浮上手段であることを第3の特徴とする。
さらに、上記第1の目的を達成するために、第4の特徴に加え、前記浮上手段は前記溝部を負圧にして前記表示基板を前記基準ベースに吸着保持させる浮上/吸着エア制御システムを有することを第5の特徴とする。
また、上記第1の目的を達成するために、第1又は第2の特徴に加え、前記姿勢矯正手段は前記処理辺における反りの角度を求める反り角度算出手段と、前記反り角度算出手段の算出結果に基づいて、前記反りを矯正する反り矯正手段とを有することを第6の特徴とする。
さらに、上記第1の目的を達成するために、第6の特徴に加え、前記反り角度算出手段は前記反り角度を測定する反り角度測定手段を有し、前記反り姿勢矯正手段は前記アライメント時に前記表示基板を支持する第2支持手段の傾斜角度を調整する傾斜角度調整手段を有することを第7の特徴とする。
さらに、上記第1の目的を達成するために、第6の特徴に加え、前記反り角度算出手段は前記反り角度を予め統計的に求める統計的処理手段を有し、前記反り矯正手段は前記アライメント時に前記表示基板を支持する第2支持手段の傾斜角度を調整する傾斜角度調整手段を有することを第9の特徴とする。
さらに、上記第1の目的を達成するために、第1または第2あるいは第6の特徴に加え、前記矯正手段は前記表示基板を下方に移動させて前記表示基板を前記基準ベースに押付ける押付手段を有することを第11の特徴とする。
さらに、上記第1の目的を達成するために、第12の特徴に加え、少なくとも前記両側支持部の一方をさらに前記処理作業台と直角方向に分割し、前記さらに分割した一方を前記処理作業台に対し前記直角方向に移動させる手段を有することを第13の特徴とする。
さらに、上記第1の目的を達成するために、表示基板をアライメントし、前記表示基板の周辺の処理辺に搭載部品を搭載する又は搭載するための処理作業を行なう実装処理作業方法において、前記処理辺における反り角度を算出し、前記反り角度に基づいて、前記表示基板の反りを矯正し、その後前記アライメントをすることを第15の特徴とする。
さらに、上記第1目的を達成するために、第14または第16の特徴に加え、前記浮上後、前記表示基板を前記基準ベースに押付け、その後前記アライメントすることを第17の特徴とする。
さらに、上記第2目的を達成するために、第1乃至第13にいずれかに記載の処理作業装置と、前記実装処理作業装置と他の実装処理作業装置との間を順次表示基板を搬送する搬送装置とを有する表示基板モジュール組立ラインにおいて、前記搬送装置は前記表示基板を載置し搬送する基板搬送手段を有し、前記基板搬送手段は前記アライメント時の前記表示基板を支持する第1支持手段または第2支持手段の少なくとも一方を有することを第19の特徴とする。
また、本発明によれば、上記記載の実装処理作業装置または実装処理作業方法を有するライン構成とすることで、搭載部品の狭ピッチ対応の表示基板モジュール組立ラインを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態である表示基板モジュール組立ライン1を、図2は、その基板の搬送装置2の基本構成を示した図である。
図中の14〜17は、長辺側、短辺側とも同一符号で示し、それぞれ、端子クリーニング処理作業装置14、ACF貼付処理作業装置15、部品搭載処理作業装置16,本圧着処理作業装置17及び基板回転手段19を示している。なお、PCB基板処理作業装置は割愛している。
このような構造における搬送方法を、図1に示す基板PをACF貼付処理作業装置15から部品搭載処理作業装置16に搬送する場合を例に説明する。搬送アーム11は、ACF貼付処理作業装置15の場所で、図2(a)に示すように基板Pを搬送アーム11Aにより保持し、基板搬送部材昇降手段11Bにより上昇させ、基板Pを両側支持部12A、連結保持部12Bから離間させる。その後、基板Pを上昇保持したままで、スライダ11Dにより基板Pを部品搭載処理作業装置16の位置まで搬送する。このとき、搬送アーム11Aは、2つの基板保持手段12間を移動する。部品搭載処理作業装置16では、基板Pを下降させ、基板保持手段12に載置(図2(b))し、搬送アーム11Aを基板Pから離間させる。そして、基板Pは部品搭載処理作業装置16で搭載作業が処理される。この搭載作業中に、搬送アームは、基板を保持していない姿勢を保持し、次の基板を搬送するためにACF貼付処理作業装置15まで戻る。上記一連動作は、組立ライン1に作業中のすべての基板Pに対して同期して行なわれるので、全ての基板が同期して搬送され、処理が行なわれることになる。
部品搭載処理作業では2つのアライメント作業がある。その第1は、基板Pが部品搭載処理作業装置16に搬入されたときに、基板の両端に設けた基板アライメントマークにより基板全体のアライメントである。第2に、基板の1辺にあるTAB/IC搭載部品の複数の搭載位置において、搭載部品3と搭載位置に設けたそれぞれのアライメントマークによるアライメント作業である。本発明は、部品搭載処理作業装置や他の実装処理作業装置に共通である第1のアライメントに関するものである。
図3は本実施形態の基本的な考え方と、本実施形態における処理フローを示した図で、図4は図3(a)におけるB−B断面図である。
図3(a)は、搬送手段2によって、基板Pの反り、撓みを考慮しながら、部品搭載処理作業装置の基準ベース20よりH分高い位置で基板を搬送して、直接基板Pを基準ベース20上に搬送した図である。図3では理解しやすくするため基板Pは輪郭を実線で示すに留め、面内を透明に示すことで搬送固定の機構部を表記した。
図3に示すように、基準ベース20の基板保持面20aには田型の基板吸着溝20bが複数設けられている。基板Pが基準ベース上にくると、基板吸着溝20bから流動体、例えば気体を流し、基板Pを微小浮上させ、浮上させた状態で基板Pのアライメントを行なう。アライメントは図3(b)で説明した方法で行なう。しかし、前述では、基板の姿勢を搬送アーム11Aで調整したが、両側支持部あるいは基準ベースにアライメントに必要な自由度を持たせて調整してもよい。その結果、図4(a)に示すように、本実施形態では、基板に傷をつけることなく安定して基板辺を保持できるので、図4(b)の示すように従来技術で生じる基板端部による撓みを解消した状態でアライメントができるので、撮像カメラにより焦点ボケや位置ズレεのない、精度良いアライメントが可能となる。
上記実施形態では、基板を浮上させるアライメントを実施したが、基準ベース20の基板の載置面に基板を滑り易くする低摩擦材料(摩擦低減手段)を設けることで、浮上の実施例と同様な効果を奏することができる。
図9は上記第2実施形態の第1実施例を示す図である。本実施例では、基準ベース20の搬送側に変位センサ23を設け、基板をY方向に移動させながら、基板端部におけるY方向にDy離れた2点の位置のZ方向の位置を測定し(Step1,及びStep2)、その2点Z方向の偏差δzを求め、式(1)により反り角度θを求めその反り角度θに基づいて、搬送アーム11A(本実施形態では第2支持手段を構成)の反り角度(反り姿勢)を矯正し、第1の実施形態に基づき、撮像カメラ21より基板のアライメントをする(Step3)。その後、基板を微小浮上させながら、部品搭載処理作業装置16の下支えベース18e位置まで移動し、載置し、処理作業を行なう(Step4)。
θ=tan−1δz/Dy (1)
2点としては、アライメント時に基板Pを基準ベース20に載置した時、反り角度θ及びZ方向の偏差δzを直接得ることができる位置として、Y1を基板合わせマークに、Y2を前記載置時における基準ベース20の搬送側端部の位置を選ぶのが望ましい。その場合Dy=δyとすると式(2)となる。
θδ=tan−1δz/δy (2)
これらの場合、搬送アームθδを傾けるとき、Y2の位置はZ方向に反りに応じて移動するので、反りにおける搬送アーム11Aと基準ベース20との高さギャップによって搬送アームのZ方向の位置も調整する。
なお、反りには、上反り、下反りがあり、反り角度矯正部11θの調整範囲として両者に対応できるように設ける。
また、本実施形態において、基板の有する反りを矯正することにより、基板と基準ベースの隙間を解消し、安定して基板を基準ベースに吸着させて、信頼性の高い処理作業を行なうことができる。
図3においては、基板保持手段12は、両側に設けられた両側支持部12Aとそれらを基準ベース20側で連結する連結保持部12Bとで構成されていることを説明した。本実施形態では、両側支持部12Aをそれぞれ装置側保持部12Aaと搬送外側保持部12Abに分割し、装置側保持部12Aaを搬送(X)方向に、搬送外側保持部12Abを搬送方向と直交(Y)方向にそれぞれ移動可能としたものである。
なお、部品搭載処理作業装置16では、基板を安定して保持できるので基準ベース20で確実に基板を固定でき、基板の1辺にあるTAB/IC搭載部品の複数の搭載位置で行なう第2のアライメント作業においても、精度良くアライメントをすることができる。
図11(c)(d)は、図11(a)(b)と同様に示した図で、装置側保持部12Aaと搬送外側保持部12Abの移動をモータ12Aeとボールネジ12Adで行なう第2実施例を示した図である。
図11(e)(f)は、図11(a)(b)と同様に示した図で、装置側保持部12Aaと搬送外側保持部12Abの移動をスライドガイド12Af上を手動で移動させ、ネジ12Agで固定する第3実施例を示した図である。
図11(g)は、2辺及び3辺対応できるようにしたもので、図11(c)において搬送外側保持部12Abを左右に移動できるようにした第4実施例を示した図である。
また、以上の第1乃至第3実施例において、両側の装置側保持部12Aaを装置、即ち処理作業台に沿って異動させたが、装置から離れて斜め方向に処理作業台からほぼ平行な位置に移動させてもよい。
また、第4実施形態によれば、部品搭載処理作業装置16のように、基板の位置だけではなく、基板の辺でさらにアライメントを必要とする処理作業において、基板を安定して保持できるので基準ベース20で確実に基板を固定でき、精度良くアライメントをすることができる。
3:搭載部品 11:基板搬送手段
11A:搬送アーム 11θ:反り角度矯正部
12:基板保持手段 12a:両側支持部
12b:連結保持部
13L:基板長辺側の実装処理作業装置群
13S:基板短辺側の実装処理作業装置群
14:端子クリーニング処理作業装置 15:ACF貼付け処理作業装置
16:部品搭載処理作業装置 16a:搭載部
17:本圧着処理作業装置
18a:部品搭載処理作業装置16の吸着ヘッド
18e:部品搭載処理作業装置16の下支えベース(処理作業台)
20:基準ベース 20a:基板保持面
20b:基板吸着溝 20c:エアフロート孔
21:撮像カメラ
25A:第1実施例の浮上/吸着エア制御システム
25B:第1実施例の浮上/吸着エア制御システム
30:制御装置 P:基板(表示基板)
M:基板アライメントマーク。
Claims (5)
- 表示基板の両端に設けられたアライメントマークにより該基板全体のアライメントを行うアライメント手段と、前記表示基板の周辺の処理辺に搭載部品を搭載する又は搭載するための処理作業を行なう処理作業台と、前記処理作業時に前記処理作業台と共に前記表示基板を下から支える第1支持手段と、を有する実装処理作業装置において、
前記アライメント手段は、前記処理作業台と略平行し前記表示基板を下から支え、前記表示基板を保持する基板保持面を有する基準ベースと、前記表示基板を該基準ベースに保持した時に、前記表示基板を前記基板保持面から浮上させ、前記表示基板表面との摺動摩擦を低減する浮上手段と、前記表示基板を該基準ベースに保持した時に、前記アライメントマークの画像を検出する画像検出手段と、前記画像検出手段の検出した結果に基づいて、前記アライメントを行い、前記基板保持面から浮上している前記表示基板の姿勢を矯正する表示基板駆動手段と、を備える、
ことを特徴とする実装処理作業装置。 - 前記表示基板駆動手段は、前記表示基板を前記基準ベースに載置する手段であることを特徴とする請求項1に記載の実装処理作業装置。
- 前記浮上手段は前記基板保持面に複数の溝部または/及びフロート孔を設け、前記溝部または前記フロート孔に正圧エアを送付する浮上エア制御システムを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の実装処理作業装置。
- 前記浮上手段は前記溝部を負圧にし、前記表示基板を前記基準ベースに吸着させる浮上/吸着エア制御システムを有することを特徴とする請求項3に記載の実装処理作業装置。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の実装処理作業装置と、前記実装処理作業装置と他の実装処理作業装置との間を順次表示基板を搬送する搬送装置とを有する表示基板モジュール組立ラインにおいて、
前記搬送装置は前記表示基板を載置し搬送する基板搬送手段を有し、前記基板搬送手段は前記アライメント時に前記表示基板を支持する前記第1支持手段を有することを特徴とする表示基板モジュール組立ライン。
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