図1は、本発明の実施の一形態である表示システム1の構成を示すブロック図である。表示システム1は、表示装置10、無線タグ20およびホストコンピュータ30を含んで構成され、たとえばデパートあるいはスーパーマーケットなどの店舗で、対応関係がわかるように各商品に近接して配置される表示装置10に、対応する商品に関する商品情報を表示するシステムである。
表示装置10は、近接して配置される商品の商品情報を表示するための表示装置であり、制御装置11、記憶装置12、表示デバイス13、表示コントロール14、タイマ15、入力装置16、無線タグ通信装置17および通信装置18を含んで構成される。
選択手段である制御装置11は、たとえば中央処理装置(Central Processing Unit;
以下「CPU」という)、ならびにROM(Read Only Memory)およびRAM(Random
Access Memory)などの半導体メモリによって構成され、CPUが半導体メモリに記憶される制御プログラムを実行することによって、記憶装置12、表示デバイス13、表示コントロール14、タイマ15、入力装置16、無線タグ通信装置17および通信装置18を制御する。制御装置11は、割り込み機能を有しており、割り込みが発生すると、割り込み要因に応じた処理を、他の処理よりも優先して実行する。
第1の記憶手段である記憶装置12は、たとえば半導体メモリによって構成され、商品情報を含む情報を記憶する。商品情報は、少なくとも1つの表示イメージから構成される表示イメージ情報であり、各表示イメージには、各表示イメージを識別するための表示イメージ番号が対応付けられる。以下、商品情報のことを「表示イメージ情報」ともいう。1つの表示イメージは、静止画像の場合は、表示デバイス13の表示画面に表示される1画面分の画像情報であり、動画像の場合は、一連の画像からなる1つのまとまった動画情報である。表示イメージの格納形式は、キャラクタ形式、ビットマップ形式、動画形式あるいは表示制御言語など、表示デバイス13および表示コントローラ14の特性に合わせて選択される。たとえば、表示コントローラ14がフォントデータを保持していれば、キャラクタ形式で文字情報を格納することもできる。
表示手段である表示デバイス13は、たとえば液晶ディスプレイなどによって構成され、表示コントローラ14から指示される情報を表示する。表示コントローラ14は、制御装置11から指示された表示イメージ番号に対応する表示イメージを記憶装置12から読み出して、表示デバイス13の表示形式に変換して表示デバイス13に送り、表示させる。制御装置11および表示コントローラ14は、表示制御手段である。
計時手段であるタイマ15は、時間を計数する計数手段であり、所定の時間が経過するごとに、制御装置11に割り込みを発生させる。切換指示手段である入力装置16は、たとえば操作ボタン(以下「ボタン16」ともいう)によって構成され、ボタン16が押されると、制御装置11に割り込みを発生させる。
第1の取得手段である無線タグ通信装置17は、無線タグ20と無線で通信することによって、無線タグ20に記憶される商品情報を取得し、取得した商品情報を制御装置11に送る。通信装置18は、ホストコンピュータ30と無線で通信することによって、ホストコンピュータ30に記憶される商品情報を取得し、取得した商品情報を制御装置11に送る。
商品情報記憶装置である無線タグ20は、商品などに取り付け可能な無線タグ、たとえばRFID(Radio Frequency Identification)方式で無線通信可能な非接触型のICチップを用いたタグによって構成され、送受信部21、制御部22および記憶部23を含んで構成される。送受信部21は、表示装置10の無線タグ通信装置17と無線で通信し、制御部22から受け取る情報を無線タグ通信装置17に送信し、無線タグ通信装置17から受信する情報を制御部22に送る。
制御部22は、CPU、ならびにROMおよびRAMなどの半導体メモリによって構成され、CPUが半導体メモリに記憶される無線タグ制御プログラムを実行することによって、送受信部21および記憶部23を制御する。記憶部23は、不揮発性の半導体メモリによって構成され、その無線タグ20が取り付けられる商品の商品情報を記憶している。制御部22は、無線タグ通信装置17から商品情報の送信要求を受けると、記憶部23から商品情報を読み出し、読み出した商品情報を送受信部21によって無線タグ通信装置17に送る。
ホストコンピュータ30は、すべての商品についての商品情報と、各商品を識別するための識別情報である商品ID(Identification)を表す商品ID情報とを対応付けて記憶し、管理する。ホストコンピュータ30は、通信装置18と無線で通信し、記憶する商品情報を通信装置18に送信する。
図2は、記憶装置12のメモリマップを示す図である。記憶装置12は、表示イメージ記憶領域121、表示イメージ一時記憶領域122、表示イメージ番号記憶領域123、および商品ID記憶領域124を含む領域に分割されている。表示イメージ記憶領域121は、表示デバイス13に表示するための商品情報つまり表示イメージ情報を記憶する領域であり、少なくとも1つの表示イメージが若いアドレスから順に記憶されている。表示イメージ番号は、最初のアドレスから記憶されている表示イメージが「1」であり、表示イメージが複数ある場合は、その表示イメージに続いて記憶される各表示イメージに、上昇順の表示イメージ番号が付与される。
表示イメージ一時記憶領域122は、無線タグ20から取得した表示イメージ情報、あるいはホストコンピュータ30から取得した表示イメージ情報を、一時的に記憶するための作業バッファの領域であり、表示イメージ記憶領域121と同様に、表示イメージ番号が付与された少なくとも1つの表示イメージが記憶される。表示イメージ番号記憶領域123は、表示中の表示イメージの表示イメージ番号を表す表示イメージ番号情報を記憶する領域である。商品ID記憶領域124は、その無線タグ30が取り付けられる商品の商品IDを表す商品ID情報を記憶する領域である。
図3は、ハンガー9に設けられた表示装置10の例を示す正面図である。図3〜図8に示す例は、商品が衣類であり、その衣類がハンガーに掛けられる場合に適用した例である。図3(a)は、ほぼ矩形の形状の表示装置10aがハンガー9の首の部分に取り付けられている例である。図3(b)は、台形型の形状の表示装置10bがハンガー9の首の部分に取り付けられている例である。表示装置10a,10bは、ハンガー9に衣類が掛けられても、衣類によって隠れることがない位置に設けられる。
図4は、ハンガー9に設けられた表示装置10の他の例を示す上面図である。図4(a)は、2つの表示画面がフック9aを挟んで、その2つの表示画面の背面同士が対抗するように配置される表示装置10cの例である。図4(b)は、上から見た形状が矩形である表示装置10dをフック9aの首の部分を囲うように配置した例を示す図である。図4(c)は、上から見た形状が円形である表示装置10eをフック9aの首の部分を囲うように配置した例を示す図である。表示装置10d,10eは、表示画面が1周しており、表示イメージを回転させることも可能である。
図5は、表示装置10のハンガー9への取付け方法の例を示す図である。図5(a)は、ハンガー9の首の部分に取り付けた表示装置10fの例である。図5(b)は、ハンガー9の首の部分に固定した表示装置10f1の例である。図5(c)は、クリップ形状の表示装置10f2によって、ハンガー9の首の部分を挟み込んで取り付けた例である。表示装置10f1,10f2は、2つの表示画面が、表示画面の背面が対向するように配置されている。
図6は、無線タグ読取装置17および無線タグ20の取付け位置の一例を示す図である。図6(a)は、無線タグ読取装置17aをハンガー9の本体部分に取り付けた例である。無選タグ読取装置17aは、衣類8と近接し易い位置、たとえば、図6(a)に示すように、ハンガー本体の肩の部分および柄の部分に取り付ける。
図6(b)は、無線タグ20aを商品である衣類8の首の部分に、クリップあるいはピンチによって衣類8を挟むことによって取り付けた例である。無線タグ20aは、外部から見える必要はなく、衣類8の首回りの裏側に縫い付けてもよい。
図7は、無線タグ読取装置17および無線タグ20の取付け位置の他の例を示す図である。図7(a)は、無線タグ読取装置17bをハンガー9の柄の中央部分に取り付けた例である。図7(b)は、無線タグ20bを商品である衣類8の首の中央部分に取り付けた例である。図7は、無線タグ読取装置17bと無線タグ20bとを、衣類8をハンガー9に掛けたときに、無線タグ20bが無線タグ読取装置17bの位置に近接する位置になるように配置した例である。
このように、表示装置10は、ハンガー9の一定の箇所に設けられるので、商品情報が同じ位置に表示され、顧客は、希望する商品を探しやすくなり、顧客満足度を向上することができる。さらに、ハンガー9に衣類8を掛けるだけで、その衣類8の商品情報が表示されるので、商品とハンガー9に設けられた表示装置10に表示される商品情報がずれることがなく、販売者は、タグの入替えを行う必要がない。
複数のハンガー9が近接して配置される場合、隣のハンガー9に掛けられた衣類8の無線タグ20の商品情報を誤って受信する可能性がある場合は、たとえば無線タグ通信装置17と隣のハンガー9に掛けられた衣類8に取り付けられた無線タグ20との間に、その無線タグ20の電波を遮断する遮断シートを配置することによって、無線タグ通信装置17と隣のハンガー9に掛けられた衣類8に取り付けられた無線タグ20との誤通信を防止することができる。
図8は、表示像置10に表示される表示例を示す図である。図8(a)は、ボタン16が設けられた表示装置10gがハンガー9に取り付けられた例である。図8(b)は、表示装置10gの表示画面101に表示される表示イメージの例であり、ボタン16を押下するごとに、表示画面101aと表示画面101bとが交互に表示される。表示画面101aには、衣類のサイズ「M」の表示イメージが表示され、表示画面101bには、商品の特徴「丸洗い可抗菌コート」の表示イメージが表示されている。
表示装置10は、ボタン16が押下されたときに、サイズの表示イメージから商品の特徴の表示イメージに切り換えるが、これに限定されるものでなく、タイマ15によって、予め定める第2の時間、たとえば表示している表示イメージを顧客が見終わったと考えられる時間を計時し、その時間が経過するごとに、表示イメージを切り換えてもよい。さらに、ボタン16とタイマ15とを用いて、ボタン16が押下されるごとに表示イメージを切り換えるが、予め定める第1の時間、たとえばボタン16の押下が行われなくなってから、顧客の対象が他の商品に移ったと考えられる時間をタイマ15によって計時し、その時間が経過したときに、元のサイズの表示イメージに戻すようにしてもよい。
このように、顧客は、ボタン16を押下することによって、あるいは所定の時間が経過するごとに、表示内容が切り換わるので、多くの情報を見ることができる。
図3〜図8に示した例では、表示装置10を、衣類8をかけるハンガー9に設ける例を示したが、商品は衣類8に限定されるものではなく、衣類以外の商品たとえば、書籍、CD、DVD、電気製品、生活用品、あるいは食料品など、無線タグを取り付けることができるものであればいずれの商品であってもよく、さらに、表示装置10も商品に近接して設置されるものだけでなく、直接商品に取り付けられるようにしてもよい。
図9は、制御装置11が実行する表示処理を示すフローチャートである。表示装置10に電池が搭載され、制御装置11などの各装置に電力が供給されて、動作可能になるとステップA1に移る。
ステップA1では、各装置の初期化を行う。具体的には、記憶装置12、表示デバイス13、表示コントロール14、タイマ15、入力装置16、無線タグ通信装置17および通信装置18をリセットして、初期状態にする。ステップA2では、表示イメージ番号を「1」とする。具体的には、記憶装置12に記憶される表示中の表示イメージ番号情報を「1」とする。
ステップA3では、表示イメージ番号を表示コントローラ14に送り、表示デバイス13に表示イメージを描画させる。表示コントローラ14は、制御装置11から表示イメージ番号が指示されると、指示された表示イメージ番号の表示イメージを記憶装置12から読み出し、読み出した表示イメージを表示デバイス13に送って表示させる。表示イメージ情報が記憶されていない状態では、すなわち記憶装置12が初期状態にリセットされた状態では、たとえば全面が白色、灰色あるいは黒色の画面などの画面が表示される。
ステップA4では、割り込みが発生したか否かを判定する。割り込みが発生していると、ステップA5に進み、割り込みが発生していないと、ステップA4に戻り、割り込みが発生するのを待つ。ステップA5では、割り込み処理を実行して、ステップA3に戻る。
割り込み処理には、図10に示すタイマ割込みA処理、図12に示す入力装置割り込み処理、図13に示すタイマ割込みB処理、および図14に示す無線タグ割込A処理がある。
図10は、制御装置11が実行するタイマ割込A処理を示すフローチャートである。図9に示したステップA4で発生した割り込みがタイマ割込みAであると、ステップA5で、割り込み処理のうちタイマ割込A処理が呼び出され、ステップB1に進む。タイマ割込みAは、予め定める第2の時間、たとえば表示する表示イメージを切り換えるために予め設定された時間、あるいは利用者によって設定された時間が経過するごとに、タイマ15によって制御装置11に発生する割り込みである。ステップB1では、表示更新処理Aを実行した後、タイマ割込A処理を終了する。
図11は、制御装置11が実行する表示更新処理Aを示すフローチャートである。図10に示したステップB1、または図12に示すステップD1で呼び出されると、ステップC1に進む。
ステップC1では、表示イメージ番号に「1」を加算する。具体的には、記憶装置12に記憶される表示中の表示イメージ番号情報の値に「1」を加算する。ステップC2では、表示イメージ番号が上限であるか否かを判定する。加算した表示イメージ番号情報が示す表示イメージ番号が最大の表示イメージ番号を超えていると、表示イメージ番号が上限であると判定し、ステップC4に進み、加算した表示イメージ番号情報が示す表示イメージ番号が最大の表示イメージ番号以下であると、表示イメージ番号が上限でないと判定し、ステップC3に進む。最大の表示イメージ番号は、表示イメージ情報に含まれる表示イメージの数と同じ値である。
ステップC3では、表示イメージ番号を表示コントローラ14に送り、表示デバイス13に表示イメージを描画させる。すなわち、表示イメージ記憶領域121に記憶される表示イメージのうち、表示イメージ番号情報が示す表示イメージが描画される。ステップC4では、表示イメージ番号を「1」として、ステップC3に進む。具体的には、記憶装置12に記憶される表示中の表示イメージ番号情報を「1」として、ステップC3に進む。
図12は、制御装置11が実行する入力装置割込処理を示すフローチャートである。図9に示したステップA4で発生した割り込みが入力装置割込であると、ステップA5で、割り込み処理のうち入力装置割込処理が呼び出され、ステップD1に進む。入力装置割込は、入力装置16たとえばボタン16が押下されたときに、ボタン16によって制御装置11に発生する割り込みである。ステップD1では、表示更新処理Aを実行した後、入力装置割込処理を終了する。
図13は、制御装置11が実行するタイマ割込B処理を示すフローチャートである。図9に示したステップA4で発生した割り込みがタイマ割込Bであると、ステップA5で、割り込み処理のうちタイマ割込B処理が呼び出され、ステップE1に進む。タイマ割込Bは、ボタン16による表示イメージの切り換えが行われなくなってから、予め定める第1の時間、たとえばボタン16の押下が行われなくなってから、顧客の対象が他の商品に移ったと考えられる時間が経過したことを計時したタイマ15による制御装置11への割り込みである。
ステップE1では、表示イメージ番号を「1」とする。具体的には、記憶装置12に記憶される表示中の表示イメージ番号情報を「1」とする。ステップE2では、表示イメージ番号を表示コントローラ14に送り、表示デバイス13に表示イメージを描画させた後、表示更新処理Bを終了する。表示イメージ記憶領域121に記憶される表示イメージのうち、表示イメージ番号情報が「1」の表示イメージが描画された後、表示更新処理Bが終了する。
表示更新処理Bは、表示する表示イメージを表示イメージ番号が「1」の表示イメージに戻す処理である。これは、複数の商品が陳列されているとき、各商品に対応する表示装置10にそれぞれ異なる表示イメージ番号の表示イメージが表示されていると、顧客は、一見して比較判断し難いので、通常状態では、同じ表示イメージ番号の表示イメージを表示させるためである。
たとえば、記憶装置12の表示イメージ記憶領域121の表示イメージ番号「1」にサイズ、表示イメージ番号「2」に商品特徴、表示イメージ番号「3」に組成情報、および表示イメージ番号「4」に価格情報が記憶されている場合、通常状態でサイズが表示されているので、顧客は、サイズによって希望する商品を探すことができる。さらに、ボタン16によって表示イメージを切り替え、価格情報を表示させた後、商品を元の場所に戻した場合、予め定める第1の時間経過後に自動的に表示イメージが表示イメージ番号「1」に戻るので、別の顧客が訪れたとき、表示装置10には、サイズが統一されて表示されている。
図14は、制御装置11が実行する無線タグ割込A処理を示すフローチャートである。図9に示したステップA4で発生した割り込みが無線タグ割込A処理であると、ステップA5で、割り込み処理のうち無線タグ割込A処理が呼び出され、ステップF1に進む。
無線タグ割込Aの割り込み要因には、たとえば、予め定める第3の時間、たとえば表示装置10と商品との対応付けが変更される可能性のある時間が経過したことを計時したタイマ15による制御装置11への割り込み、衣類などがハンガー9に掛けられたことを検出する重量センサによる制御装置11への割り込み、無線タグ20が無線タグ通信装置17に近づいたことを検出する近接センサによる制御装置11への割り込み、またはハンガー9が吊り下げ用の水平ステーなどに吊り下げられたことを検出するスイッチによる制御装置11への割込みである。すなわち、無線タグ割込Aは、ハンガー9に掛けられた商品が変更された可能性がある事象が発生したことを示す割り込みである。
重量センサは、たとえばハンガー9に設けられ、ハンガー9の本体部分に一定以上の重量がかかったことを検出するセンサである。近接センサは、たとえば無線タグ20に磁石を搭載し、かつ無線タグ通信装置17に磁力センサを搭載することによって、磁力センサが一定以上の磁界を検出したときに、無線タグ20が無線タグ通信装置17に近づいたことを検出するセンサである。スイッチは、たとえばハンガー9のフック9aが一定以上の力で引かれたときにオンになるスイッチである。
ステップF1では、無線タグ20から表示イメージ情報を読み込み、記憶装置12の作業バッファに記録する。具体的には、無線タグ通信装置17によって無線タグ20から表示イメージ情報を受信し、受信した表示イメージ情報に含まれる表示イメージを、記憶装置12の作業バッファ、つまり表示イメージ一時記憶領域122の表示イメージ1(work)〜表示イメージn(work)に書き込む。「n」は、自然数であり、表示イメージ情報に含まれる表示イメージの数と同じ値である。
ステップF2では、成功であるか否かを判定する。無線タグ通信装置17による無線タグ20からの表示イメージ情報の受信が正常であると、成功であると判定し、ステップF3に進み、無線タグ通信装置17による無線タグ20からの表示イメージ情報の受信が正常でないと、成功でないと判定し、ステップF6に進む。ステップF3では、作業バッファの表示イメージ情報を記憶装置12に上書き記録する。具体的には、記憶装置12の作業バッファ、つまり表示イメージ一時記憶領域122の表示イメージ1(work)〜表示イメージn(work)の表示イメージを、記憶装置12の表示イメージ記憶領域121の表示イメージ1〜表示イメージnに上書きで書き込む。
ステップF4では、表示イメージ番号を「1」とする。具体的には、記憶装置12に記憶される表示中の表示イメージ番号情報を「1」とする。ステップF5では、表示イメージ番号を表示コントローラ14に送り、表示デバイス13に表示イメージを描画させた後、無線タグ割込A処理を終了する。表示イメージ記憶領域121に記憶される表示イメージのうち、表示イメージ番号情報「1」の表示イメージが描画された後、無線タグ割込A処理が終了する。
ステップF6では、リトライ回数が上限か否かを判定する。リトライ回数が上限を超えていると、無線タグ割込A処理を終了する。リトライ回数が上限を超えている場合、無線タグ20から表示イメージ情報を読み込む際にエラーが発生して読み込めない旨のエラー表示を表示画面に表示して、無線タグ割込A処理を終了するようにしてもよい。リトライ回数が上限以下であると、ステップF1に戻り、ステップF1で、無線タグ20から表示イメージ情報を読み込み直し、記憶装置12の作業バッファに記録する。リトライ回数の上限は、たとえば3回である。
このように、無線タグ通信装置17によって、近接して配置された商品の商品情報が取得され、記憶装置12によって、無線タグ通信装置17によって取得した商品情報が記憶され、制御装置11によって、記憶装置12に記憶された商品情報の中から表示すべき商品情報が選択される。そして、制御装置11および表示コントローラ14によって、制御装置11によって選択された商品情報が表示デバイス13に表示される。したがって、近接する位置にある商品の商品情報を表示することができる。
さらに、入力装置16によって、表示デバイス13に表示される商品情報の切り換えが指示され、制御装置11によって、入力装置16によって切り換えが指示されとき、商品情報が選択されるので、利用者は表示装置10に設けられている入力装置16たとえばボタンを操作することによって商品情報を切り換えることができる。
さらに、タイマ15によって、時間が計時され、制御装置11によって、タイマ15によって予め定める第2の時間が計時されるごとに商品情報が選択されるので、所定の時間が経過するごとに商品情報を切り換えて表示することができる。
さらに、無線タグ通信装置17によって、前記商品に取り付けられ、その商品の商品情報を記憶する無線タグ20から、その無線タグ20に記憶される商品情報が無線通信で取得される。すなわち、商品に取り付けられている無線タグ20から商品情報が取得されるので、販売者は商品情報を入力する必要がない。
図15は、本発明の実施の他の形態である表示システム2の構成を示すブロック図である。表示システム2は、表示装置10、無線タグ20aおよびホストコンピュータ30aを含んで構成され、たとえばデパートあるいはスーパーマーケットなどの店舗で、対応関係がわかるように各商品に近接して配置される表示装置10に、対応する商品に関する商品情報を表示するシステムである。表示システム2の構成要素のうち、表示システム1の構成要素と同じ構成要素については、同じ参照符号を付して、重複する説明は省略する。
商品識別情報記憶装置である無線タグ20aは、商品などに取り付け可能な無線タグ、たとえばRFID方式で無線通信可能な非接触型のICチップを用いたタグによって構成され、送受信部21、制御部22および記憶部23aを含んで構成される。記憶部23aは、不揮発性の半導体メモリによって構成され、その無線タグ20が取り付けられる商品の商品識別情報である商品ID情報を記憶している。制御部22は、無線タグ通信装置17から商品ID情報の送信要求を受けると、記憶部23aから商品ID情報を読み出し、読み出した商品ID情報を送受信部21によって無線タグ通信装置17に送る。
商品情報管理装置であるホストコンピュータ30aは、商品情報および商品ID情報を管理し、ホスト制御装置31、ホスト記憶装置32、ホスト入力装置33、ホスト出力装置34、ホスト通信装置35およびホスト無線タグ通信装置36を含んで構成される。
ホスト制御装置31は、CPU、ならびにROMおよびRAMなどの半導体メモリあるいはハードディスク装置によって構成され、CPUが半導体メモリあるいはハードディスク装置に記憶されるホスト制御プログラムを実行することによって、ホスト記憶装置32、ホスト入力装置33、ホスト出力装置34、ホスト通信装置35およびホスト無線タグ通信装置36を制御する。
第2の記憶手段であるホスト記憶装置32は、すべての商品についての商品情報と、各商品を識別するための商品IDを表す商品ID情報とを対応付けて記憶する。ホスト入力装置33は、キーボードおよびマウスを含む入力装置のうちのいずれかによって構成され、入力された情報をホスト制御装置31に送る。ホスト出力装置34は、ディスプレイおよびプリンタなどのうちのいずれかによって構成され、ホスト制御装置31から指示される情報を出力する。ホスト通信装置35は、表示装置10の通信装置18と無線で通信し、情報の送受信を行う。第2の取得手段であるホスト無線タグ通信装置36は、無線タグ20aの送受信部21と無線で通信し、情報の送受信を行う。
ホスト記憶装置32に記憶される商品情報および商品ID情報は、ホスト入力装置33によって入力して記憶させる。無線タグが商品ID情報のみを記憶する無線タグ20aではなく、商品情報と商品ID情報とを記憶する図示しない無線タグ20bである場合は、ホスト無線タグ通信装置36によって無線タグ20bから商品情報および商品ID情報を受信し、受信した商品情報および商品ID情報をホスト記憶装置32に記憶させてもよい。無線タグ20bは、商品識別情報記憶装置である。
ホスト記憶装置32に記憶される商品情報の中から所望の商品情報を選択して、表示装置10に表示する場合、ホスト制御装置31は、ホスト入力装置33によって選択された商品情報をホスト記憶装置32から読み出し、読み出した商品情報をホスト通信装置35によって、表示装置10に送信して、表示装置10に表示させる。
ホスト記憶装置32に記憶される商品情報の中から所望の商品情報を選択して、ホスト出力装置34に出力する場合、ホスト制御装置31は、ホスト入力装置33によって選択された商品情報をホスト記憶装置32から読み出し、読み出した商品情報をホスト出力装置34に送り、出力させる。
表示システム2では、制御装置11に発生する割り込み要因には、表示システム1で制御装置11に発生する割り込み要因以外の割り込み要因がある。図9に示したステップA5で実行される割り込み処理には、図10に示すタイマ割込みA処理、図12に示す入力装置割り込み処理、図13に示すタイマ割込みB処理、図14に示す無線タグ割込A処理のほかに、図16に示す表示イメージ更新要求割込処理、および図18に示す無線タグ割込B処理がある。無線タグ通信装置17および通信手段18は、第1の取得手段である。
図16は、制御装置11が実行する表示イメージ更新要求割込処理を示すフローチャートである。図9に示したステップA4で発生した割り込みが表示イメージ更新要求割込であると、ステップA5で、割り込み処理のうち表示イメージ更新要求割込処理が呼び出され、ステップG1に進む。表示イメージ更新要求割込は、ホストコンピュータ30aから表示イメージ更新要求を受信したときに、通信装置18によって制御装置11に発生する割り込みである。
ステップG1では、更新要求ACK(acknowledge)を応答する。具体的には、通信装置18によって、表示イメージ更新要求を正常に受信したことを示す更新要求ACKをホストコンピュータ30aに送信する。ステップG2では、表示イメージ更新処理を実行して、表示イメージ更新要求割込処理を終了する。
図17は、制御装置11が実行する表示イメージ更新処理を示すフローチャートである。図16に示したステップG2で呼び出されると、ステップH1に進む。表示イメージ更新処理は、ホストコンピュータ30aから商品情報つまり表示イメージ情報を受信し、受信した表示イメージ情報を表示する処理である。
ステップH1では、ホストコンピュータ30aから表示イメージ情報を読み込み、記憶装置12の作業バッファに記録する。具体的には、通信装置18によって、ホストコンピュータ30aから表示イメージ情報を受信し、受信した表示イメージ情報に含まれる各表示イメージを、記憶装置12の作業バッファ、つまり表示イメージ一時記憶領域122の表示イメージ1(work)〜表示イメージn(work)に書き込む。「n」は、自然数であり、表示イメージ情報に含まれる表示イメージの数と同じ値である。
ステップH2では、成功であるか否かを判定する。通信装置18によるホストコンピュータ30aからの表示イメージ情報の受信が正常であると、成功であると判定し、ステップH3に進み、通信装置18によるホストコンピュータ30aからの表示イメージ情報の受信が正常でないと、成功でないと判定し、ステップH7に進む。ステップH3では、受信完了ACKを応答する。具体的には、通信装置18によって、表示イメージ情報の受信を正常に完了したことを示す受信完了ACKをホストコンピュータ30aに送信する。
ステップH4では、作業バッファの表示イメージ情報を記憶装置12に上書き記録する。具体的には、記憶装置12の作業バッファ、つまり表示イメージ一時記憶領域122の表示イメージ1(work)〜表示イメージn(work)の表示イメージを、記憶装置12の表示イメージ記憶領域121の表示イメージ1〜表示イメージnに上書きで書き込む。
ステップH5では、表示イメージ番号を「1」とする。具体的には、記憶装置12に記憶される表示中の表示イメージ番号情報を「1」とする。ステップH6では、表示イメージ番号を表示コントローラ14に送り、表示デバイス13に表示イメージを描画させた後、表示イメージ更新処理を終了する。表示イメージ記憶領域121に記憶される表示イメージのうち、表示イメージ番号情報「1」の表示イメージが描画された後、表示イメージ更新処理が終了する。
ステップH7では、リトライ回数が上限であるか否かを判定する。リトライ回数が上限を超えていると、表示イメージ更新処理を終了する。リトライ回数が上限を超えている場合、ホストコンピュータ30aから表示イメージ情報を読み込む際にエラーが発生して読み込めない旨のエラー表示を表示画面に表示して、表示イメージ更新処理を終了するようにしてもよい。リトライ回数が上限以下であると、ステップH1に戻り、ステップH1で、ホストコンピュータ30aにリトライ要求を送信して、ホストコンピュータ30aから表示イメージ情報を読み込み直し、記憶装置12の作業バッファに記録する。
図18は、制御装置11が実行する無線タグ割込B処理を示すフローチャートである。図9に示したステップA4で発生した割り込みが無線タグ割込Bであると、ステップA5で、割り込み処理のうち無線タグ割込B処理が呼び出され、ステップJ1に進む。無線タグ割込Bの割り込み要因は、無線タグ割込Aと同じ割り込み要因であるが、無線タグ割込B処理は、無線タグ20aが商品ID情報のみを記憶し、ホストコンピュータ30aが表示イメージ情報を記憶している場合の処理である。
ステップJ1では、無線タグ20からID情報を読み込む。具体的には、無線タグ通信装置17によって無線タグ20から商品ID情報を受信する。ステップJ2では、成功であるか否かを判定する。無線タグ通信装置17による無線タグ20からの商品ID情報の受信が正常であると、成功であると判定し、ステップJ3に進み、無線タグ通信装置17による無線タグ20からの商品ID情報の受信が正常でないと、成功でないと判定し、ステップJ7に進む。
ステップJ3では、読み込んだIDと現在表示中のIDとを比較する。具体的には、読み込んだ商品ID情報と、記憶装置12の商品ID記憶領域124に記憶される商品ID情報とを比較する。ステップJ4では、比較が一致するか否かを判定する。比較が一致すると、無線タグ割込B処理を終了し、比較が一致しないと、ステップJ5に進む。
ステップJ5では、ホストコンピュータ30aに、読み込んだID情報と表示更新要求とを送信する。具体的には、読み込んだ商品ID情報と表示更新要求とを、通信装置18によってホストコンピュータ30aに送信する。ステップJ6では、送信が成功したか否かを判定する。通信装置18がホストコンピュータ30aから更新要求ACKを受信すると、送信が成功したと判定し、無線タグ割込B処理を終了し、通信装置18がホストコンピュータ30aから更新要求ACKを受信しないと、送信が成功しなかったと判定し、ステップJ8に進む。
ステップJ7では、リトライ回数が上限であるか否かを判定する。リトライ回数が上限を超えていると、無線タグ割込B処理を終了する。リトライ回数が上限を超えている場合、無線タグ20から商品ID情報を読み込む際にエラーが発生して読み込めない旨のエラー表示を表示画面に表示して、無線タグ割込B処理を終了するようにしてもよい。リトライ回数が上限以下であると、ステップJ1に戻り、ステップJ1で、無線タグ20aから商品ID情報を読み込み直す。
ステップJ8では、リトライ回数が上限か否かを判定する。リトライ回数が上限を超えていると、無線タグ割込B処理を終了する。リトライ回数が上限を超えている場合、ホストコンピュータ30aへの商品ID情報および表示更新要求を送信する際にエラーが発生した旨のエラー表示を表示画面に表示して、無線タグ割込B処理を終了するようにしてもよい。リトライ回数が上限以下であると、ステップJ5に戻り、ステップJ5で、送信に失敗した商品ID情報と表示更新要求とを、通信装置18によってホストコンピュータ30aに送信し直す。
図19は、ホスト制御装置31が実行する表示更新要求応答処理を示すフローチャートである。ホストコンピュータ30aの電源が投入され、動作可能になると、ステップK1に移る。
ステップK1では、受信済み要求番号リストをクリアする。受信済み要求番号リストは、表示装置10から受信した要求に付されている番号の一覧を示すリストであり、表示装置10から正常に受信した要求の番号が登録され、要求に対する処理の実行が完了すると、実行が完了した要求の番号は登録が末梢される。ステップK2では、要求受信処理を実行する。ステップK3では、受信した要求が表示更新要求であるか否かを判定する。受信した要求が表示更新要求であると、ステップK4に進み、受信した要求が表示更新要求でないと、ステップK1に戻る。ステップK4では、ACKを送信する。具体的には、商品ID情報と表示更新要求とを正常に受信したことを示すACKを表示装置10に送信する。
ステップK5では、受信した商品ID情報に対応付けて記憶されている表示イメージ情報をデータベース(Database;以下「DB」という)から読み込む。具体的には、ホストコンピュータ30aは、商品ID情報が示す商品IDの商品の表示イメージ情報を、商品ID情報に対応付けてDBとして、ホスト記憶装置32に記憶しており、受信した商品ID情報に対応付けられている表示イメージ情報をDBから読み出す。
ステップK6では、読み出した表示イメージ情報を表示装置10に送信する。ステップK7では、要求受信処理を実行する。ステップK8では、リトライ要求であるか否かを判定する。ステップK7での要求受信処理で表示装置10から受信した要求がリトライ要求であると、ステップK6に戻り、再度表示イメージ情報を表示装置10に送信する。ステップK7での要求受信処理で表示装置10から受信した要求がリトライ要求でないと、ステップK9に進む。
ステップK9では、ACKであるか否かを判定する。ステップK7での要求受信処理で表示装置10から受信した要求がACKであると、ステップK1に戻り、ステップK7での要求受信処理で表示装置10から受信した要求がACKでないと、ステップK10に進む。ステップK10では、タイムアウトであるか否かを判定する。ステップK7での要求受信処理で、表示イメージ情報を送信してから、予め定める第4の時間、たとえば表示イメージ情報を送信してからACKが返るのを監視する時間が経過していると、タイムアウトであると判定し、ステップK1に戻り、予め定める第4の時間が経過していないと、ステップK7に戻る。
図20は、ホスト制御装置31が実行する要求受信処理を示すフローチャートである。図19に示したステップK2、あるいはステップK7で呼び出されると、ステップL1に移る。
ステップL1では、表示装置10からの要求の受信を待つ。ステップL2では、要求を受信したか否かを判定する。要求を受信すると、ステップL3に進み、要求を受信しないと、ステップL2に戻る。ステップL3では、受信した要求の番号を、受信済み要求番号リストから検索する。
ステップL4では、受信した要求の番号が受信済み要求番号リストに存在するか否かを判定する。受信した要求の番号が受信済み要求番号リストに存在すると、すでに受信した要求と同じであるので、ステップL1に戻る。受信した要求の番号が受信済み要求番号リストに存在しないと、まだ受信していない要求であるので、ステップL5に進む。ステップL5では、受信した要求の番号を受信済み要求番号リストに追加して、要求受信処理を終了する。
図21は、ホストコンピュータ30aから表示イメージ情報を受信して表示するシーケンス図である。このシーケンス図は、図16〜図20に示したフローチャートの処理によって、無線タグ20a、表示装置10、およびホストコンピュータ30a間で、制御情報を送受信するシーケンスを、上から下に時間が経過するとして表したものである。
シーケンスS1では、表示装置10で無線タグ割込Bが発生し、表示装置10は無線タグ割込B処理を実行する。シーケンスS2では、表示装置10から無線タグ20aに、商品ID情報(図21では「ID」という)の送信要求が送信される。シーケンスS3では、表示装置10からの送信要求に対して、無線タグ20aから表示装置10に、商品ID情報、たとえば商品ID情報「A」が返信される。
シーケンスS4では、表示装置10で、受信した商品ID情報「A」が、表示中の商品ID情報、具体的には、記憶装置12の商品ID記憶領域124に記憶される商品ID情報と比較され、比較が一致すると、シーケンスS5に移る。シーケンスS5では、表示装置10からホストコンピュータ30aに、表示更新要求と商品ID情報「A」とが送信される。シーケンスS6は、ホストコンピュータ30aからのACK応答がタイムアウトになったときのリトライであり、シーケンスS5で送信された表示更新要求と商品ID情報「A」とが再送信される。
シーケンスS7では、ホストコンピュータ30aが表示更新要求と商品ID情報「A」とを正常に受信すると、ホストコンピュータ30aは、表示装置10にACK応答を送信する。シーケンスS8では、ホストコンピュータ30aは、DBから商品ID情報「A」に対応付けられた表示イメージ情報を読み込む。シーケンスS9では、ホストコンピュータ30aは、表示装置10に表示イメージ更新要求と読み込んだ表示イメージ情報とを送信する。
シーケンスS10では、表示装置10は、表示イメージ更新要求を受信すると、表示イメージ更新割込処理を実行する。シーケンスS11では、表示装置10は、ホストコンピュータ30aから表示イメージ情報を正常に受信することができなかったとき、ホストコンピュータ30aにリトライ要求を送信する。
シーケンスS12では、ホストコンピュータ30aは、表示装置10からのリトライ要求に対して、表示イメージ更新要求と、商品ID情報「A」に対応する表示イメージ情報とを再送する。シーケンスS13では、表示装置10は、表示イメージ更新要求と表示イメージ情報とを正常に受信すると、ACKをホストコンピュータ30aに送信する。シーケンスS14では、表示装置10は、表示イメージ更新処理を実行し、ホストコンピュータ30aから受信した表示イメージ情報を表示する。
このように、表示システム2は、表示イメージ情報つまり商品情報をホストコンピュータ30aから表示装置10に送信して表示させることができるので、価格変更あるいはタイムサービスなどのために商品情報を変更する必要がある場合に、ホストコンピュータ30aから一括して変更することができる。
このように、無線タグ通信装置17および通信手段18によって、前記商品に取り付けられ、その商品を識別するための商品ID情報が記憶された無線タグ20aから、記憶された商品ID情報が無線通信で取得され、商品の商品情報と、各商品の商品ID情報とを対応付けて記憶して管理するホストコンピュータ30aから、無線タグ20aから取得した商品ID情報に対応付けられた商品情報が取得される。したがって、無線タグ20aには、商品ID情報のみを記憶し、商品情報を記憶しておく必要がないので、無線タグ20aの記憶容量を極力小さくすることができ、無線タグ20aを小型化することができる。
さらに、商品を表す商品情報を表示する表示装置10と、商品に取り付けられ、その商品を識別するための商品ID情報を記憶する無線タグ20aと、商品の商品情報と各商品の商品ID情報とを対応付けて記憶して管理するホストコンピュータ30aとを含む表示システムで、商品情報を表示装置10に表示するにあたって、表示装置10では、無線タグ通信装置17および通信手段18によって、近接して配置された商品に取り付けられた無線タグ20aから、記憶された商品ID情報が無線通信で取得され、ホストコンピュータ30aから、無線タグ20aから取得した商品ID情報に対応付けられた商品情報が取得され、記憶装置12によって、無線タグ通信装置17および通信手段18によって取得した商品情報が記憶され、制御装置11によって、記憶装置12に記憶された商品情報の中から表示すべき商品情報が選択される。そして、制御装置11および表示コントローラ14によって、制御装置11によって選択された商品情報が表示デバイス13に表示される。
したがって、商品ID情報のみを無線タグ20aから取得し、商品ID情報に対応する商品情報を、ホストコンピュータ30aから取得して、表示装置10に表示することができるので、無線タグ20aの記憶容量を極力小さくすることができ、無線タグ20aを小型化することができる。
さらに、無線タグ20bによって、取り付けられた商品の商品情報がさらに記憶され、ホストコンピュータ30aでは、ホスト無線タグ通信装置36によって、無線タグ20bから、記憶された商品ID情報および商品情報が無線通信で取得され、ホスト記憶装置32によって、ホスト無線タグ通信装置36および通信手段18によって取得された商品ID情報と商品情報とが対応付けて記憶される。したがって、商品に取り付けられている無線タグ20bから商品情報が取得されるので、販売者は商品情報を入力する必要がない。
上述した実施の形態では、商品情報が記憶されている商品情報記憶装置として無線タグ20を用いたが、無線タグ20の代わりに、2次元コードが記録された2次元コード記録装置を用いてもよい。この場合、表示装置10の無線タグ通信装置17あるいはホストコンピュータ30aのホスト無線タグ通信装置36の代わりに、2次元コードを読み取る2次元コード読取装置を設ける。2次元コード記録装置は、QR(Quick Response)コードなどの2次元コードが記録された装置であり、たとえば2次元コードが印刷されたタグなどによって構成される。この2次元コード記録装置は、無線タグ20と同様に、衣服などの商品に取り付けられ、商品を表示装置10あるいはホストコンピュータ30aの2次元コード読取装置に近付けて読み取らせることによって商品情報を入力することができる。