以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1〜図4を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態の電子棚札システム1の構成を示す。
図1を参照して、電子棚札システム1の全体構成を説明する。電子棚札システム1は、スーパーマーケット等の店舗内に設置され、電子棚札装置ごとに、異なる2種類の商品の価格情報と、その商品の位置を指す矢印とを各商品で切替えて表示させるシステムである。図1に示すように、電子棚札システム1は、サーバ装置10と、アクセスポイント20と、電子棚札装置30A,30Bと、携帯端末装置としてのハンディターミナル40と、を備える。サーバ装置10とアクセスポイント20とは、通信ネットワークNを介して接続されている。
なお、電子棚札システム1における電子棚札装置の台数は、2台に限定されるものではなく、1台又は3台以上としてもよい。
サーバ装置10は、通信ネットワークN及びアクセスポイント20を介して、電子棚札装置30A,30Bと通信可能であり、電子棚札装置30A,30Bの情報表示を管理する。通信ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)等であり、有線通信の通信ネットワークとするが、無線通信の通信ネットワーク等を含んでいてもよい。
アクセスポイント20は、有線接続された機器と、無線接続された機器との間の通信の中継器である。アクセスポイント20は、通信ネットワークNを介して有線接続されたサーバ装置10と、無線通信接続された電子棚札装置30A,30B又はハンディターミナル40と、の間の通信を中継する。
電子棚札装置30Aは、異なる2種類の商品a1,a2に対応付けられ、この2種類の商品の価格情報を切替えて表示する。この商品a1,a2は、商品棚において、それぞれ、所定の棚板を挟んで上の段と下の段とに陳列されているものとする。電子棚札装置30Aは、商品a1,a2に挟まれた棚板に設置されている。
また、電子棚札装置30Aは、商品a1,a2のうち、表示中の価格情報に対応する商品の位置の方向を指す矢印を表示する。電子棚札装置30Bは、電子棚札装置30Aの商品a1,a2と異なる2種類の商品a3,a4の価格情報及び矢印を表示する。また、商品a1,a2,a3,a4は、それぞれ、商品を識別するための識別情報を含むバーコードが付されている。また、商品a1,a2,a3,a4は、同じ商品分類で異なる種類(商品名)の商品として説明するが、これに限定されるものではない。また、電子棚札装置30A,30Bは、それぞれ、電子棚札装置を識別するための識別情報を含むバーコードが付されている。
ハンディターミナル40は、店舗の店員が使用する電子機器であり、商品等に付されたバーコードの読み取り等を行う。また、ハンディターミナル40は、電子棚札装置30A,30Bで表示される情報に関する商品、電子棚札装置、矢印の情報の対応付けを設定する。
次いで、図2を参照して、サーバ装置10の内部構成を説明する。図2に、サーバ装置10の機能構成を示す。
サーバ装置10は、送信手段、比較手段、受信手段、記憶制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、入力部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶手段としての記憶部15と、送信手段、受信手段としての通信部16と、を備え、各部がバス17を介して接続されている。
CPU11は、サーバ装置10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、RAM13に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
CPU11は、電子棚札装置設定プログラムに従い、ハンディターミナル40から商品棚札割当情報80を受信し、全電子棚札装置について、商品棚札割当情報80の棚札IDに対応する2つの商品の商品IDに対応する値段を比較し、比較結果に応じた表示時間及び点滅情報を設定するとともに、その商品IDに対応する値段、矢印情報、表示時間及び点滅情報を、棚札IDの電子棚札装置に送信する。
入力部12は、各種キー操作入力を受け付けるキーボードを備え、キー操作入力に応じた操作情報をCPU11に出力する。また、入力部12は、マウス等のポインティングデバイスを備え、位置情報の操作入力を受け付ける構成としてもよい。
RAM13は、情報を一時的に記憶する揮発性のメモリであり、各種データ及びプログラムを格納するワークエリアを有する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU11から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)等により構成され、各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する。記憶部15には、商品棚札割当テーブル50、商品情報テーブル60及び電子棚札装置設定プログラムが記憶されている。商品棚札割当テーブル50及び商品情報テーブル60は、詳細に後述される。
通信部16は、ネットワークカード等で構成され、通信ネットワークN上の機器(アクセスポイント20等)との通信を介する。通信部16により、サーバ装置10は、通信ネットワークN、アクセスポイント20を介して、電子棚札装置30A、電子棚札装置30B又はハンディターミナル40と通信が可能である。
次いで、図3を参照して、電子棚札装置30Aの内部構成を説明する。ここでは、電子棚札装置30Aの内部構成について説明するが、電子棚札装置30Bの内部構成も電子棚札装置30Aの内部構成と同様である。図3に、電子棚札装置30Aの機能構成を示す。
電子棚札装置30Aは、受信手段、表示制御手段としてのCPU31と、入力部32と、RAM33と、表示手段としての表示部34と、記憶部35と、受信手段としての通信部36と、計時部37と、バッテリ38と、を備える。CPU31、入力部32、RAM33、表示部34、記憶部35、通信部36及び計時部37は、バス39を介して接続されている。
CPU31は、電子棚札装置30Aの各部を制御する。CPU31は、記憶部35に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM33に展開し、RAM33に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
CPU31は、表示制御プログラムに従い、サーバ装置10から自機に対応する商品の値段、矢印情報、表示時間、点滅情報を受信して表示情報テーブル70として記憶部35に記憶し、表示情報テーブル70の情報に応じて、表示時間ごとに、2つの商品の価格情報、及び矢印情報の矢印を各商品で切替えて表示部34に表示する。
入力部32は、各種キー操作入力を受け付けるキーパッドを備え、キー操作入力に応じた操作情報をCPU31に出力する。また、入力部32は、表示部34に一体的に構成されるタッチパネルのキーパッドとしてもよい。RAM33は、RAM13と同様のメモリである。
表示部34は、LCD、ELD(ElectroLuminescent Display)等により構成され、CPU31から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
記憶部35は、フラッシュメモリ等により構成され、各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する。記憶部35には、表示情報テーブル70及び表示制御プログラムが記憶されている。表示情報テーブル70は、詳細に後述される。
通信部36は、無線通信部であり、無線通信用アンテナ、送信信号の変調部、受信信号の復調部等を備える。通信部36は、アクセスポイント20と無線通信を行う。通信部36により、電子棚札装置30Aは、アクセスポイント20、通信ネットワークNを介して、サーバ装置10と通信可能である。
計時部37は、計時回路を備え、この計時回路により計時された時間情報を出力する。バッテリ38は、電子棚札装置30Aの各部に電源供給を行う。
次いで、図4を参照して、ハンディターミナル40の内部構成を説明する。図4に、ハンディターミナル40の機能構成を示す。
ハンディターミナル40は、送信手段としてのCPU41と、入力部42と、RAM43と、表示部44と、記憶部45と、送信手段としての通信部46と、取得手段としてのスキャナ部47と、位置関係情報入力手段としての加速度センサ48と、バッテリ49と、を備える。CPU41、入力部42、RAM43、表示部44、記憶部45、通信部46、スキャナ部47及び加速度センサ48は、バス49aを介して接続されている。
CPU41は、ハンディターミナル40の各部を制御する。CPU41は、記憶部45に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM43に展開し、RAM43に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
CPU41は、商品棚札割当情報設定プログラムに従い、スキャナ部47により、商品及び電子棚札情報に付されたバーコードの情報を読みとり、そのバーコードの情報に対応する商品ID及び棚札IDを取得し、加速度センサ48により、ユーザのハンディターミナル40を振る動作方向を検出し、その動作方向に対応する矢印情報を取得し、それら商品ID、棚札ID及び矢印情報を対応付けて商品棚札割当情報80として記憶部45に記憶するとともに、サーバ装置10に送信する。
入力部42は、各種キーによる操作入力を受け付けるキーパッドを備え、キー操作入力に応じた操作情報をCPU41に出力する。入力部42の各種キーは、数字キー、スキャン実行のトリガキーや、商品棚札割当キー421、送信キー422等を含む。商品棚札割当キー421は、商品棚札割当情報80取得の実行のトリガ入力を受け付けるキーである。送信キー422は、取得された商品棚札割当情報80をサーバ装置10に送信実行するトリガ入力を受け付けるキーである。
RAM43は、RAM13と同様のメモリである。表示部44は、LCD、ELD等により構成され、CPU41から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
記憶部45は、フラッシュメモリ等により構成され、各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する。記憶部45には、商品棚札割当情報80及び商品棚札割当情報設定プログラムが記憶されている。
通信部46は、通信部36と同様、アクセスポイント20と無線通信を行う無線通信部である。通信部46により、ハンディターミナル40は、アクセスポイント20、通信ネットワークNを介して、サーバ装置10と通信可能である。
スキャナ部47は、発光部、受光部、ゲイン回路、2値化回路を備え、商品、電子棚札装置30A,30Bに付された1次元のバーコードを読み取る。スキャナ部47において、発光部から出射された光束がバーコードに照射され、その反射光が受光部により受光されて電気信号に変換され、その電気信号がゲイン回路により増幅されて2値化回路により2値データに変換され、その2値データがCPU41に出力される。CPU11において、スキャナ部47から入力された2値データに基づいて、バーコードスキャンした商品、又は電子棚札装置30A,30Bの識別情報(商品ID、棚札ID)が得られる。なお、商品、電子棚札装置30A,30Bに、2次元コードが付され、スキャナ部47が、2次元コードの読み取りを行う構成としてもよい。
加速度センサ48は、半導体式加速度センサ等の3軸の加速度センサである。加速度センサ48は、自らのセンサにかかる3軸方向の加速度を検出し、3軸の加速度信号としてCPU41に出力する。CPU41において、加速度センサ48から入力される3軸の加速度信号に基づいて、ハンディターミナル40の動き及び姿勢の情報が算出される。本実施の形態では、CPU41において、加速度センサ48により検出される3軸の加速度信号に基づき、例えば、ハンディターミナル40の先端を(店員が)上に振る(加速させる)動作と、ハンディターミナル40の先端を(店員が)下に振る動作とが検出される。ハンディターミナル40の先端を上に振る動作の動作方向は、上方向の入力に対応する。ハンディターミナル40の先端を下に振る動作の動作方向は、下方向の入力に対応する。
バッテリ49は、ハンディターミナル40の各部に電源供給を行う。
次に、図5〜図7を参照して、サーバ装置10、電子棚札装置30A,30B、ハンディターミナル40に記憶される情報を説明する。図5に、商品棚札割当テーブル50の構成を示す。図6に、商品情報テーブル60の構成を示す。図7に、表示情報テーブル70の構成を示す。
図5を参照して、サーバ装置10の記憶部15に記憶される商品棚札割当テーブル50を説明する。商品棚札割当テーブル50は、電子棚札装置30A,30Bに表示をさせるための情報を格納するテーブルである。商品棚札割当テーブル50は、棚札ID51と、商品ID52と、矢印情報53と、表示時間54と、点滅情報55と、の項目を有する。
棚札ID51は、電子棚札装置の識別情報である。電子棚札装置30A,30Bの棚札ID51を、順に001、002とする。商品ID52は、棚札ID51の電子棚札装置に対応する商品(の種類)の識別情報である。商品a1,a2,a3,a4の識別情報を、順に101、102、103、104とする。
矢印情報53は、棚札ID51の電子棚札装置に対する商品の位置を指す矢印の方向の情報である。矢印情報53は、上又は下が設定される。表示時間54は、矢印情報53に対応する矢印及び価格情報の1回の表示継続時間を示す情報である。表示時間54の値としては、例えば、比較的短い1秒と、比較的長い2秒と、の2種類が設定される。点滅情報55は、矢印情報53に対応する矢印及び価格情報の表示の点滅の有無を示す情報である。点滅情報55は、値が0である場合に点滅無しに対応し、値が1である場合に点滅有りに対応するものとする。
図6を参照して、サーバ装置10の記憶部15に記憶される商品情報テーブル60を説明する。商品情報テーブル60は、商品に関する商品情報としての商品の価格情報(値段)を格納するテーブルである。商品情報テーブル60は、商品ID61と、値段62と、の項目を有する。
商品ID61は、商品の識別情報である。値段62は、商品ID61の商品に対応する価格情報である。
図7を参照して、電子棚札装置30Aの記憶部35に記憶される表示情報テーブル70を説明する。表示情報テーブル70は、電子棚札装置30Aの表示に関する情報を格納するテーブルである。表示情報テーブル70は、値段71と、矢印情報72と、表示時間73と、点滅情報74と、表示状況75と、の項目を有する。
値段71は、商品に対応する価格情報である。矢印情報72は、値段71の商品の位置を指す矢印の上又は下の方向の情報である。表示時間73は、値段71に対応する価格情報及び矢印の1回の表示継続時間を示す情報である。点滅情報74は、値段71に対応する価格情報及び矢印の表示の点滅の有無を示す情報である。表示状況75は、価格情報及び矢印が表示中であるか否かを示すための情報である。表示状況75は、表示中の情報に対応する行に1が設定され、表示中でない情報に対応する行に0が設定されるものとする。
また、ハンディターミナル40の記憶部45に記憶される商品棚札割当情報80は、商品棚札割当テーブル50に格納される情報のうち、棚札ID、商品ID及び矢印情報の項目を有する情報テーブルである。
次に、図8〜図11を参照して、電子棚札システム1の動作を説明する。図8に、ハンディターミナル40で実行される商品棚札割当情報設定処理の流れを示す。図9に、サーバ装置10で実行される電子棚札装置設定処理の流れを示す。図10に、電子棚札装置30Aで実行される表示制御処理の流れを示す。図11に、電子棚札装置30Aにおける表示例を示す。
図8を参照して、ハンディターミナル40で実行される商品棚札割当情報設定処理を説明する。商品棚札割当情報設定処理は、設定対象の棚札ID、商品ID、矢印情報を取得し、それらの情報を対応付けて商品棚札割当情報80として記憶するとともに、サーバ装置10へ送信する処理である。
ハンディターミナル40において、例えば、入力部42を介して商品棚札割当情報設定処理の実行指示が入力された場合に、記憶部45から読み出されて適宜RAM43に展開された商品棚札割当情報設定プログラムと、CPU41との協働により、商品棚札割当情報設定処理が実行される。
先ず、入力部42の商品棚札割当キー421が押下入力されたか否かが判別される(ステップS11)。
商品棚札割当キー421が押下入力された場合(ステップS11;YES)、ユーザ(店員)によりスキャナ部47の読み取り方向が読取対象の2つの商品のバーコードに順に向けられて、それぞれ入力部42のスキャン実行のトリガキーが押下入力される。そして、スキャナ部47により読取対象の商品のバーコードがスキャンされ、読み取られたバーコードの情報に対応する商品IDが2つ取得され、その商品IDが記憶部45に記憶される(ステップS12)。具体的には、取得された商品IDが、商品棚札割当情報80の商品IDとして記憶される。
そして、ユーザ(店員)によりスキャナ部47の読み取り方向が、ステップS12で読み取った商品に対応付ける電子棚札装置のバーコードに向けられる。そして、スキャナ部47により読取対象の電子棚札装置のバーコードがスキャンされ、読み取られたバーコードの情報に対応する棚札IDが取得され、その棚札IDが記憶部45に記憶される(ステップS13)。具体的には、取得された棚札IDが、商品棚札割当情報80の商品IDとして記憶される。
そして、ユーザによりハンディターミナル40の先端が入力する矢印の方向に振られる。このとき、加速度センサ48により加速度情報が取得され、当該加速度情報から矢印の方向が上下いずれの方向であるかが判定される(ステップS14)。そして、ステップS14で判定された矢印の方向が記憶部45に記憶され(ステップS15)、ステップS11に移行される。具体的には、判定された矢印の方向が、商品棚札割当情報80の矢印情報のデータとして記憶される。ステップS12〜S15において、商品ID、棚札ID及び矢印情報は、互いに対応付けられて(商品棚札割当情報80の同じ行に)記憶される。
商品棚札割当キー421が押下入力されていない場合(ステップS11;NO)、入力部42の送信キー422が押下入力されたか否かが判別される(ステップS16)。商品棚札割当キー421の押下に応じた処理(ステップS12〜S15)の実行後に、送信キー422の押下がなされるものとする。
送信キー422が押下入力された場合(ステップS16;YES)、記憶部45に記憶されている商品棚札割当情報80の商品ID、棚札ID及び矢印情報が、通信部46、アクセスポイント20及び通信ネットワークNを介してサーバ装置10に送信され(ステップS17)、ステップS11に移行される。
送信キー422が押下入力されていない場合(ステップS16;NO)、入力部42に商品棚札割当情報設定処理の終了指示が押下入力されて商品棚札割当情報設定処理を終了するか否かが判別される(ステップS18)。商品棚札割当情報設定処理を終了しない場合(ステップS18;NO)、ステップS11に移行される。商品棚札割当情報設定処理を終了する場合(ステップS18;YES)、商品棚札割当情報設定処理が終了する。
次いで、図9を参照して、サーバ装置10で実行される電子棚札装置設定処理を説明する。電子棚札装置設定処理は、電子棚札装置における表示内容を設定する処理である。
サーバ装置10において、例えば、入力部12を介して電子棚札装置設定処理の実行指示が入力された場合に、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開された電子棚札装置設定プログラムと、CPU11との協働により、電子棚札装置設定処理が実行される。
先ず、商品棚札割当情報設定処理のステップS17に対応して、アクセスポイント20、通信ネットワークN及び通信部16を介して、商品棚札割当情報80の商品ID、棚札ID及び矢印情報が、ハンディターミナル40から受信されたか否かが判別される(ステップS21)。商品棚札割当情報80が受信されていない場合(ステップS21;NO)、ステップS21に移行される。
商品棚札割当情報80が受信された場合(ステップS21;YES)、受信された商品棚札割当情報80が、記憶部15の商品棚札割当テーブル50内に記憶される(ステップS22)。具体的には、商品棚札割当情報80の棚札ID、商品ID及び矢印情報が、商品棚札割当テーブル50の棚札ID51、商品ID52及び矢印情報53として記憶される。
そして、全電子棚札装置分の商品棚札割当情報80の受信が終了したか否かが判別される(ステップS23)。全電子棚札装置分の商品棚札割当情報80の受信が終了していない場合(ステップS23;NO)、ステップS21に移行される。
全電子棚札装置分の商品棚札割当情報80の受信が終了した場合(ステップS23;YES)、商品棚札割当テーブル50の棚札ID51のうち、未選択の棚札IDが一つ選択される(ステップS24)。そして、記憶部15に記憶されている商品情報テーブル60が参照され、ステップS24で選択中の棚札IDの商品ID61に対応する値段62が読み出される(ステップS25)。商品情報テーブル60には、棚札IDの1つの値につき、2つの商品ID61(値段62)の値が対応付けられているものとする。
そして、ステップS25で読み出された2つの値段が比較される(ステップS26)。そして、ステップS26で比較された低い値段の商品IDに対応する(商品棚札割当テーブル50の)表示時間54に“2(秒)”が設定され、同じく高い値段の商品IDに対応する表示時間54に“1(秒)”が設定される(ステップS27)。
そして、ステップS26で比較された2つの値段の差が100円以上であるか否かが判別される(ステップS28)。ステップS26で比較された2つの値段の差が100円以上である場合(ステップS28;YES)、ステップS26で比較された低い値段の商品IDに対応する(商品棚札割当テーブル50の)点滅情報55に“1”が設定され、同じく高い値段の商品IDに対応する点滅情報55に“0”が設定される(ステップS29)。
ステップS26で比較された2つの値段の差が100円未満である場合(ステップS28;NO)、ステップS26で比較された低い値段及び高い値段の両方の商品IDに対応する(商品棚札割当テーブル50の)点滅情報55に“0”が設定される(ステップS30)。
そして、記憶部15に記憶されている商品棚札割当テーブル50から、ステップS24で選択中の棚札IDの棚札ID51と同一行の矢印情報53、表示時間54及び点滅情報55が読み出され、当該読み出された矢印情報53、表示時間54及び点滅情報55と、ステップS25で読み出された値段とが、通信部16、通信ネットワークN及びアクセスポイント20を介して、選択中の棚札IDの電子棚札装置に送信される(ステップS31)。
そして、全電子棚札装置分のステップS31の情報送信が終了したか(ステップS24で全棚札IDを選択したか)否かが判別される(ステップS32)。全電子棚札装置分のステップS31の情報送信が終了していない場合(ステップS32;NO)、ステップS24に移行される。全電子棚札装置分のステップS31の情報送信が終了した場合(ステップS32;YES)、電子棚札装置設定処理が終了する。
次いで、図10を参照して、電子棚札装置30Aで実行される表示制御処理を説明する。表示制御処理は、2つの商品の価格情報及び矢印情報を切替えて表示する処理である。なお、電子棚札装置30Bで実行される表示制御処理も、電子棚札装置30Aで実行される表示制御処理と同様である。
電子棚札装置30Aにおいて、例えば、電源キーがオン入力された場合に、記憶部35から読み出されて適宜RAM33に展開された表示制御プログラムと、CPU31との協働により、表示制御処理が実行される。
先ず、電子棚札装置設定処理のステップS31に対応して、通信ネットワークN、アクセスポイント20及び通信部36を介して、自機に対応する矢印情報、表示時間、点滅情報及び値段が、サーバ装置10から受信されたか否かが判別される(ステップS41)。矢印情報、表示時間、点滅情報及び値段が、サーバ装置10から受信された場合(ステップS41;YES)、ステップS41で受信された矢印情報、表示時間、点滅情報及び値段が、記憶部35の表示情報テーブル70に記憶され(ステップS42)、ステップS41に移行される。具体的には、ステップS41で受信された矢印情報、表示時間、点滅情報及び値段が、矢印情報72、表示時間73、点滅情報74及び値段71として記憶される。
矢印情報、表示時間、点滅情報及び値段が、サーバ装置10から受信されていない場合(ステップS41;NO)、記憶部35に、値段71、矢印情報72、表示時間73及び点滅情報74を含む表示情報テーブル70が記憶されていて表示処理を行うか否かが判別される(ステップS43)。表示処理を行わない場合(ステップS43;NO)、ステップS41に移行される。
表示処理を行う場合(ステップS43;YES)、記憶部35に記憶された表示情報テーブル70の表示状況75が参照され、表示状況75が“0”である1つの行の値段71、矢印情報72、表示時間73及び点滅情報74が読み出される(ステップS44)。
そして、ステップS44で読み出された行の表示状況75に“1(表示中)”が設定され、ステップS44で読み出されていない他の行の表示状況75に“0(非表示中)”が設定される(ステップS45)。そして、計時部37から出力される時間情報に基づいて、時間がカウント開始される(ステップS46)。そして、ステップS44で読み出された点滅情報が“1”であるか否かが判別される(ステップS47)。
点滅情報が“1”である場合(ステップS47;YES)、ステップS44で読み出された値段71に応じた価格情報と、矢印情報72に応じた方向の矢印と、が表示部34に点滅表示される(ステップS48)。
点滅情報が“1”でない場合(ステップS47;NO)、ステップS44で読み出された値段71に応じた価格情報と、矢印情報72に応じた方向の矢印と、が表示部34に通常表示される(ステップS49)。
そして、新たに、電子棚札装置設定処理のステップS31に対応して、通信ネットワークN、アクセスポイント20及び通信部36を介して、自機に対応する矢印情報、表示時間、点滅情報及び値段が、サーバ装置10から受信されたか否かが判別される(ステップS50)。矢印情報、表示時間、点滅情報及び値段が、サーバ装置10から受信された場合(ステップS50;YES)、ステップS42に移行される。
矢印情報、表示時間、点滅情報及び値段が、サーバ装置10から受信されていない場合(ステップS50;NO)、カウント中の時間が、ステップS44で読み出された表示時間73を経過したか否かが判別される(ステップS51)。表示時間73を経過していない場合(ステップS51;NO)、ステップS50に移行される。表示時間73を経過した場合(ステップS51;YES)、ステップS44に移行される。
図11を参照して、電子棚札装置30Aにおける価格情報及び矢印の表示例を説明する。図11に示すように、電子棚札装置30Aの上段に商品a1(商品IDが“101”)が配置され、下段に商品a2が配置され、図6の商品情報テーブル60が予め設定されており、商品棚札割当情報設定処理、電子棚札装置設定処理の実行により、図5の商品棚札割当テーブル50が設定されているものとする。
電子棚札装置30Aで実行される表示制御処理のステップS41,S42の実行にPより、図8の表示情報テーブル70が設定される。そして、ステップS44〜S47、S49〜S51の実行により、商品a1の価格情報b1である198円と、商品a1の位置を示す上方向の矢印c1と、商品a1の商品名等の情報とが、2秒間表示される。
そして、次のステップS44〜S47、S49〜S51の実行により、商品a2の価格情報b2である270円と、商品a2の位置を示す下方向の矢印c2と、商品a2の商品名等の情報とが、1秒間表示される。そして、商品a1の情報表示に移行する。このように、電子棚札装置30Aにおいて、商品a1の情報と、表示商品a2の情報とが、切替表示される。
以上、本実施の形態によれば、サーバ装置10は、商品棚札割当テーブル50及び商品情報テーブル60を記憶部15に記憶し、この商品棚札割当テーブル50及び商品情報テーブル60から、商品a1,a2の価格情報(値段)と、電子棚札装置30Aに対する商品a1,a2の位置関係を示す矢印情報と、を読み出して電子棚札装置30Aに送信する。電子棚札装置30Aは、サーバ装置10から商品a1,a2の価格情報及び矢印情報を受信し、受信した価格情報及び矢印情報に応じて、商品a1の価格情報、及び矢印情報に対応する矢印と、商品a2の価格情報、及び矢印情報に対応する矢印と、を表示時間ごとに切替えて表示部34に表示する。電子棚札装置30Bについても、電子棚札装置30Aと同様である。
このため、1台の電子棚札装置30Aで、異なる複数の商品a1,a2の価格情報及び矢印を切替えて表示でき、電子棚札情報の設置台数を低減することができる。
また、サーバ装置10は、商品a1,a2の値段(価格情報)を比較し、安い値段の商品a1の表示時間を比較的長い2(秒)とし、高い値段の商品a2の表示時間を比較的短い1(秒)とし、当該表示時間を、商品a1,a2の価格情報と、電子棚札装置30Aに対する商品a1,a2の矢印情報とともに、電子棚札装置30Aに送信する。電子棚札装置30Aは、サーバ装置10から受信した価格情報、矢印情報及び表示時間に応じて、商品a1の価格情報、及び矢印情報に対応する矢印と、商品a2の価格情報、及び矢印情報に対応する矢印と、を表示時間ごとに切替えて表示部34に表示する。このため、安い価格の商品の価格情報及び矢印を長く表示でき、安い価格の商品の販売効果を高めることができる。
また、サーバ装置10は、商品に対応する点滅情報を、商品の価格情報と、電子棚札装置に対応する商品の矢印情報とともに、その電子棚札装置に送信する。電子棚札装置は、2つの商品の値段(価格情報)の差が100円以上であるか否かを判別し、100円以上の差である場合に、サーバ装置10から受信した価格情報、矢印情報及び点滅時間に応じて、安い方の商品の価格情報、及び矢印情報に対応する矢印とを、表示時間ごとに切替えて表示部34に点滅表示する。このため、価格差が大きい安い方の商品の価格情報及び矢印を点滅表示でき、安い方の商品の販売効果を高めることができる。
また、ハンディターミナル40が、電子棚札装置のバーコードと、この電子棚札装置に対応する商品のバーコードと、をスキャンして棚札ID及び商品IDを取得し、ユーザによるハンディターミナル40を振る動作方向を検出して、当該動作方向に対応する矢印情報を取得し、これら取得した情報を対応付けて、商品棚札割当情報80としてサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、ハンディターミナル40から受信した商品棚札割当情報80を、商品棚札割当テーブル50に格納して記憶する。このため、ユーザの簡単な動作により、各商品に対応する矢印情報を容易に設定できる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るサーバ装置、電子棚札装置、ハンディターミナル及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、電子棚札装置が、1台の電子棚札装置に対応する2つの商品のうち、値段が安い方の商品の価格情報及び矢印を、値段が高い商品の価格情報及び矢印よりも長く表示する構成であったが、これに限定されるものではない。電子棚札装置が、1台の電子棚札装置に対応する2つの商品の差に応じて、価格情報及び矢印の表示時間を変更する構成等としてもよい。さらに、電子棚札装置が、1台の電子棚札装置に対応する2つの商品のうち、値段が高い方の商品の価格情報及び矢印を、値段が安い商品の価格情報及び矢印よりも長く表示する構成等としてもよい。
また、上記実施の形態では、ハンディターミナル40が、加速度センサ48によるユーザのハンディターミナル40を振る動作方向の検出に応じて、当該動作方向に対応する矢印情報を取得して設定する構成であったが、これに限定されるものではない。ハンディターミナル40が、入力部42におけるキー押下による方向入力に応じた矢印情報を取得して設定する構成等としてもよい。
また、上記実施の形態では、電子棚札装置が、異なる2つの商品の配置に応じて、矢印方向を上下2方向に切替えて矢印及び価格情報を表示する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、電子棚札装置が、異なる2つの商品の配置に応じて、矢印方向を左右等の2方向としてもよい。また、異なる3つ以上の商品の配置に応じて、矢印方向を異なる3方向以上とし、3つ以上の商品の価格情報及び矢印を順に切替えて表示する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、電子棚札装置が、商品に関する商品情報として価格情報を表示する構成としたが、これに限定されるものではない。電子棚札装置が、商品情報として、商品の商品名、商品内容情報、広告情報等、商品に関する他の情報を表示する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、電子棚札装置が、電子棚札装置と商品との位置関係を示す位置関係情報として矢印情報の矢印を表示する構成としたが、これに限定されるものではない。電子棚札装置が、矢印以外の文字、マーク等、他の表現により位置関係情報を表示する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、電子棚札装置が、異なる(種類の)2つの商品の商品情報(価格情報)及び位置関係情報(矢印情報の矢印)を表示する構成としたが、これに限定されるものではない。電子棚札装置が、同じ種類の複数の商品の商品情報及び位置関係情報を表示する構成としてもよい。
また、図12に示すように、複数の電子棚札装置を連続して並べて配置してもよい。図12に、電子棚札装置30A,30Bを横方向に連続して並べて配置した構成を示す。また、複数の表示部を一体に形成した1台の電子棚札装置を構成し、各表示部において、複数の商品についての矢印及び価格情報等を切替えて表示させる構成としてもよい。
また、以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として、記憶部15,35,45を使用した例を開示したが、この例に限定されない。
その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、
キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
また、上記実施の形態における電子棚札システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。