JP2002042053A - バーコードスキャナ - Google Patents

バーコードスキャナ

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JP2002042053A
JP2002042053A JP2000220662A JP2000220662A JP2002042053A JP 2002042053 A JP2002042053 A JP 2002042053A JP 2000220662 A JP2000220662 A JP 2000220662A JP 2000220662 A JP2000220662 A JP 2000220662A JP 2002042053 A JP2002042053 A JP 2002042053A
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Mitsuharu Ishii
満春 石井
Toshitaka Aoki
敏高 青木
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の方向にレーザビームを掃引する光学系
を備え、このレーザビームが掃引される範囲内に静止し
ている複数のバーコードラベルを一括して読み取るバー
コードスキャナを提供する。 【解決手段】非接触型バーコードスキャナに備えられる
光学系101、光電変換手段102および信号変換手段
103に加えて、候補データから所定の条件を満たす一
貫データを抽出する抽出手段111と、これらの一貫デ
ータの集合から互いに異なる種類の一貫データを選別す
る選別手段112と、選別済みの一貫データに基づいて
読み取りデータを出力する出力手段113を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の方向にレー
ザビームを掃引して、このレーザビームの掃引範囲に存
在するバーコードを一括して読み取るバーコードスキャ
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】光学的バーコード走査システムに備えら
れるバーコードスキャナには、大きく分けて2つのタイ
プがある。
【0003】一つは、接触タイプのバーコードスキャナ
である。例えば、小規模の小売り店舗で頻繁に利用され
ているハンドスキャナやペン型のスキャナは、バーコー
ドラベルに読み取り部を極めて近接させてバーコードを
読み取っている。一方、非接触タイプのバーコードスキ
ャナは、レーザビームを様々な方向に掃引することによ
り、所定の空間的な広がりを持った視野内のバーコード
ラベルを読み取ることができる。
【0004】従来の光学的バーコード走査システムで
は、基本的に、一回の読み取り操作で単一のバーコード
を読み取っている。接触タイプのバーコードスキャナ
は、読み取り部と読み取り対象のバーコードラベルとの
位置関係が制限されているため、一回の読み取り操作で
読み取ることが可能なバーコードが単一に限定される。
【0005】しかしながら、従来の光学的走査システム
においては、非接触タイプのバーコードスキャナを利用
した場合にも、一回の走査で読み取り可能なバーコード
は単一に制限されている。その理由は、このタイプのバ
ーコードスキャナの主な用途では、読み取り処理に要す
る時間に対して厳しい制約が課されているからである。
【0006】非接触タイプのバーコードスキャナは、主
に、大規模小売り店舗などのレジに据え置かれている。
このような用途では、バーコードスキャナは、操作者が
商品などを移動させる途中で、バーコードスキャナの視
野内をバーコードラベルが横切るわずかな時間内に、バ
ーコードを読み取らなければならない。図19に、従来
の非接触型バーコードスキャナの構成例を示す。また、
図20に、従来の非接触型バーコードスキャナによる読
み取り動作を説明する図を示す。
【0007】レーザビームは、光学系401によって様
々な方向に様々な方向に掃引される。このレーザビーム
によってバーコードラベルが走査された際に、このバー
コードラベルによって散乱された光が受光素子403に
入射し、その強度に対応する電気信号に変換されて、信
号処理部404に入力される。この信号処理部404
は、図20(a)に示すように、入力された電気信号を
所定のスライスレベルに従って二値化することにより、
ノイズを除去する。また、図19に示した復調処理部4
05は、信号処理部404によって得られた二値化信号
について、そのレベル変動のパターンを解析し、この解
析結果に基づいて、上述したバーコードラベルが走査さ
れた際に受光素子403に入射した散乱光の強度変化に
対応する読み取り結果を生成し、インタフェース部40
6を介してこの読み取り結果をホストコンピュータ40
7に送出する。
【0008】限られた時間内に得られた二値化信号を有
効に利用して、高い効率でバーコードを読み取るため
に、復調処理部405は、半ブロック合成法やラベルス
テッチ法などの技術を適用して、二値化信号の変動パタ
ーンを解析している。半ブロック合成法は、図20
(b)に示すように、ガードバーからセンタバーまでの
ブロックを含む範囲を走査して得られた二値化信号と、
センタバーからガードバーまでのブロックを含む範囲を
走査して得られた二値化信号とを合成して、バーコード
全体に対応する二値化信号を生成する技法である。
【0009】また、ラベルステッチ法は、図20(c)
に示すように、更に細かい範囲についてそれぞれ得られ
た二値化信号を、これらの二値化信号の重複部分を検出
してつなぎ合わせることにより、バーコード全体に対応
する二値化信号を生成する技法である。これらの技法を
適用することにより、操作者が商品をバーコードスキャ
ナの視野内を移動させる際の商品の姿勢にかかわらず、
バーコードスキャナの視野内をバーコードラベルが横切
る間のわずかな時間に得られた二値化信号に基づいて、
高い確率でバーコードを読み取ることが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した半ブロック合
成法やラベルステッチ法は、いずれも、一回の読み取り
操作に対応する時間内に入力される二値化信号が、単一
のバーコードラベルによる散乱光によって生じたもので
あることを前提としている。したがって、これらの技法
を適用することが必要不可欠である用途においては、非
接触型のバーコードスキャナを利用した光学的バーコー
ド走査システムでも、一回の読み取り操作において読み
取り可能なバーコードの数を一つに限定せざるを得な
い。
【0011】ところで、近年では、非接触型のバーコー
ドスキャナの小型化が進んでおり、操作者が手に持って
操作できるもの開発されている。これに伴って、従来、
接触式のバーコードスキャナが利用されていた用途に、
小型の非接触型バーコードスキャナが利用される可能性
が出てきた。ここで、一般に、コンビニエンスストアな
どでは、一人の顧客が購入する商品の総数が少ないの
で、例えば、カウンター上の店員の前の限られた範囲に
それらの商品を全て並べることが可能である。そして、
このように限られた範囲に散在する複数のバーコードラ
ベルを一括して読み取ることができれば、バーコードス
キャナの操作者の作業負担を大幅に軽減することが可能
である。
【0012】本発明は、レーザビームが掃引される範囲
内に静止している複数の光学的に読み取り可能なコード
を一括して読み取る光学的読み取り装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1に、請求項1乃至請
求項4のバーコードスキャナの原理ブロック図を示す。
また、図2および図3に、請求項1乃至請求項4のバー
コードスキャナを構成する要素の構成を示す。
【0014】請求項1の発明は、通常の非接触型バーコ
ードスキャナに備えられる光学系101、光電変換手段
102および信号変換手段103に加えて、候補データ
から所定の条件を満たす一貫データを抽出する抽出手段
111と、これらの一貫データの集合から互いに異なる
種類の一貫データを選別する選別手段112と、選別済
みの一貫データに基づいて読み取りデータを出力する出
力手段113を備えた構成であることを特徴とする。
【0015】請求項1の発明は、光電変換手段102に
よって出力された電気信号を信号変換手段103によっ
て変換して得られた候補データを抽出手段111に入力
することにより、光学系101によってレーザビームが
掃引される範囲に複数のバーコードラベルが静止してい
るときに、これらのバーコードラベルからの散乱光に対
応する候補データの中から、バーコードを構成する全て
のモジュールを連続的に表している一貫データを抽出す
ることができる。
【0016】この一貫データは、一つのバーコードラベ
ルがレーザビームによって連続的に走査された際に得ら
れる散乱光の強度変化に相当するものであるから、該当
するバーコードラベルに記されたバーコードに含まれる
情報を過不足なく表している。したがって、この一貫デ
ータに基づいて、該当するバーコードに対応する読み取
りデータを正確に生成することができる。その一方、読
み取り対象のバーコードラベルは、光学系101による
レーザビームの掃引範囲に静止しているので、同一のバ
ーコードラベルが何度も走査され、このバーコードラベ
ルに対応して複数の一貫データが重複して得られる可能
性がある。
【0017】このような重複した一貫データは、選別手
段112により、互いに異なる一貫データのみを選別す
ることにより排除することができるから、出力手段11
3により、この選別手段112によって選別された一貫
データを含む読み取りデータを出力することにより、上
述した複数のバーコードラベルを一括して読み取り、対
応する読み取りデータを出力することができる。
【0018】なお、請求項1に記載のバーコードスキャ
ナにおいて、出力手段113が、読み取り対象のバーコ
ードラベルに関するラベルデータを入力するデータ入力
手段114と、このラベルデータと選別手段112によ
って選別された一貫データとに基づいて読み取りデータ
を編成する編成手段115とを備えれば、データ入力手
段114から受け取ったラベルデータに基づいて、編成
手段115により、適切な一貫データに対応する読み取
りデータの要素を複写することにより、読み取り対象の
すべてのバーコードラベルに対応する要素からなる読み
取り結果を得ることができる。(付記2) 更に、上述した編成手段115によって生成された読み
取りデータに基づいて、読み取り結果を報告する結果報
告手段116と、読み取り結果を承認する旨の指示の入
力に応じて読み取りデータを送信する送信制御手段11
7とを備えて出力手段113を構成すれば、複数のバー
コードラベルを一括して読み取った結果を操作者に提示
し、この読み取り結果の承認を待ってホストコンピュー
タに読み取りデータを送信することができる。(付記
3) 請求項2の発明は、請求項1に記載のバーコードスキャ
ナにおいて、読み取り対象のバーコードラベルの総数を
入力する総数入力手段120と、バーコードラベルの総
数と選別された一貫データの個数とに基づいて、読み取
り操作が完了したか否かを判定する判定手段121と、
この判定結果に応じて、選別手段112に対して、選別
済みの一貫データを出力手段113に渡す旨を指示する
出力指示手段122とを備えたことを特徴とする。(付
記4) 請求項2の発明は、総数入力手段120によってバーコ
ードラベルの総数が入力されているので、このバーコー
ドラベルの総数と選別手段112によって選別された一
貫データの個数とに基づいて読み取り操作が完了したか
否かを判定し、この判定結果に応じて、出力指示手段1
22により、選別手段112から出力手段113への一
貫データの出力動作を制御することができる。これによ
り、例えば、選別済みの一貫データの個数がバーコード
ラベルの総数に達したときに、読み取り操作が完了した
として、選別済みの一貫データを出力手段113に渡す
ことができる。
【0019】なお、図2に示すように、請求項2に記載
のバーコードスキャナにおいて、データを入力するため
の操作機構131と、この操作機構131に対する操作
に応じて数量を示すデータを生成する第1データ生成手
段132とを備えて総数入力手段120を構成すれば、
操作者が直感的に把握しているバーコードラベルの総数
を単純な操作によって入力し、読み取り操作の完了判定
に供することができる。(付記5) また、図3に示すように、請求項2に記載のバーコード
スキャナにおいて、数量を表示するバーコードに対応す
る候補データを抽出する検出手段133と、この候補デ
ータに基づいて数量を示すデータ生成する第2データ生
成手段134とを備えて総数入力手段120を構成すれ
ば、バーコードスキャナが本来備えている機能を利用し
て、適切な数値を入力することが可能であり、これによ
り、数値入力のために新たなハードウェア部品を追加す
ることを不要とすることができる。(付記6) 請求項3の発明は、図1に示すように、請求項1に記載
のバーコードスキャナにおいて、読み取り対象のバーコ
ードラベルの総数を入力する総数入力手段120と、バ
ーコードラベルの総数と選別された一貫データの個数と
に基づいて、読み取り操作が完了したか否かを判定する
判定手段122と、この判定結果に応じて、この判定結
果に応じて、読み取り操作を支援するための情報を通知
する通知手段123とを備えたことを特徴とする。(付
記7) 請求項3の発明は、上述した請求項2の発明と同様にし
て、読み取り操作が完了したか否かを判定し、この判定
結果に対応する情報を通知手段123によって操作者に
通知することができる。
【0020】なお、図2に示すように、請求項3に記載
のバーコードスキャナにおいて、判定結果に応じた表示
を行う表示手段124を備えて通知手段123を構成す
れば、読み取り操作が完了したか否かを示すメッセージ
や適切な図柄などを表示することができるので、より直
感的に把握しやすい情報によって読み取り操作を支援す
ることができる。(付記8) また、図2に示すように、請求項3に記載のバーコード
スキャナにおいて、判定結果に応じた音声を出力する音
声出力手段125を備えて通知手段123を構成すれ
ば、読み取り操作が正常に完了したことを示す確認音や
読み取り操作が継続中である旨を示すアラーム音を出力
することができるので、より直感的に把握しやすい情報
によって読み取り操作を支援することができる。(付記
9) 請求項4の発明は、請求項1に記載のバーコードスキャ
ナにおいて、バーコードラベルの読み取り操作の進捗状
況を報告する経過報告手段126を備えたことを特徴と
する。(付記10) 請求項4の発明は、選別手段112によって選別された
一貫データに基づいて、経過報告手段126により、こ
れらの一貫データに関する情報を作成し、操作者に提供
することができるので、操作者が読み取り操作の進捗状
況を把握することを容易とすることができる。
【0021】図4に、請求項5のバーコードスキャナの
原理ブロック図を示す。請求項5の発明は、請求項1に
記載のバーコードスキャナにおいて、モード指示を入力
するモード入力手段141と、選別手段112によって
選別される一貫データの正当性を検証する検証手段14
2と、この検証結果に応じて、選別手段112から出力
手段113への転送動作を制御する転送制御手段143
とを備えたことを特徴とする。(付記11) 請求項5の発明は、モード入力手段141によって特定
の読み取りモードが入力されたとき、検証手段142に
より、複数個の同一種類のバーコードラベルが読み取り
対象である場合に、同一のバーコードによる散乱光の強
度変化パターンに対応する一貫データが繰り返し抽出さ
れることを利用して、これらの一貫データを相互に比較
することによってこれらの一貫データの正当性を検証
し、転送制御手段143によってこれらの一貫データを
出力手段113に渡すか否かを制御することができる。
【0022】なお、請求項1に記載のバーコードスキャ
ナにおいて、モード指示を入力するモード入力手段14
1を備えるとともに、所定の操作に応じて読み取りデー
タの送出を指示する送出指示手段144と、送出指示手
段144からの指示が入力されるたびに、選別手段11
2によって選別された一貫データに対応する読み取りデ
ータを送出する送出手段145とを備えて出力手段11
3を構成すれば、モード入力手段141によって特定の
モードが入力されたときに、送出指示手段144によっ
て指示が入力された回数分だけ、選別済みの一貫データ
に対応する読み取りデータを反復して送出することがで
きる。(付記12) また、図5に示すように、レーザビームを掃引して、光
学的に読み取り可能なコードを走査する走査ビームを生
成するコード走査手段151と、前記コードからの反射
光を受光して、受光量に対応した電気信号を生成する信
号生成手段152と、前記信号生成手段152から出力
される電気信号を復調して、前記コードに記録されたコ
ード情報を再生する復調手段153と、復調手段153
により得られたコード情報の中から、互いに異なるコー
ド情報を抽出するコード抽出手段154と、数値情報の
入力を受け付ける数値入力手段155と、数値入力手段
155から入力された数値情報と、コード抽出手段15
4によって抽出されたコード情報の個数とを比較する比
較手段156とを備えて光学的読み取り装置を構成すれ
ば、走査ビームによって複数のコードを走査した際に得
られた電気信号に基づいて、これらのコードに記録され
たコード情報を一括して読み取ることができる。
【0023】特に、コードの先頭から末尾まで切れ目な
く表すコード情報を選択する選択手段157を備えてコ
ード抽出手段154を構成することにより、コード抽出
手段154によって抽出されるコード情報の正当性を保
証することができる。また、コード抽出手段154によ
って抽出されたコード情報を表示する表示手段158を
備えて光学的読み取り装置を構成することにより、操作
者に読み取り操作の進捗状況に関する情報を提供し、読
み取り操作を支援することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細に説明する。まず、本発明の一実
施形態によるバーコードスキャナを適用したバーコード
読み取り操作について説明する。まず、カウンターやテ
ーブルなどの台上に、読み取り対象のバーコードラベル
を上側に向けて商品などを並べる。
【0025】次いで、バーコードスキャナを移動させな
がら、あるいは商品の上にバーコードスキャナをかざし
て、これらの商品に貼付されたバーコードラベルを走査
して、散乱光を収集する。このとき、例えば、操作者
が、バーコードスキャナのスキャン窓をゆっくりとこれ
らの商品に近づけたり、これらの商品の上で円を描くよ
うにバーコードスキャナを動かしたりすれば、全てのバ
ーコードによる散乱光を収集することが可能である。
【0026】ここで、バーコードスキャナに備えられた
光学系は、レーザ光源とレーザビームを掃引する掃引機
構を備えている。読み取りのためのレーザビームを様々
な方向に掃引する掃引機構は、互いに取り付け位置及び
取り付け角度が異なる複数のパターンミラーを備えてお
り、ポリゴンミラーなどによって掃引されたレーザビー
ムを更にこれらのパターンミラーによって反射させるこ
とにより、図6(a)に示すような走査パターンを実現し
ている。このような掃引機構によれば、走査用のレーザ
ビームは高速に掃引されるので、上述したようにして、
操作者がバーコードスキャナを操作している間に、図6
(a)に示すように、スキャン窓から出射するレーザビー
ムによって、これらの商品に貼付されたほぼ全てのバー
コードラベルを走査することが可能である。
【0027】図6(a)に示すような走査パターンでは、
様々な方向に掃引されるレーザビームによって走査が行
なわれるので、この走査パターンを構成するいずれかの
レーザビームが、図6(b)に示すように、各商品に貼付
されたバーコードそれぞれについて、一方のガードバー
から他方のガードバーまでに含まれる全てのモジュール
を、一貫して切れ目なく走査することが期待できる。
【0028】そして、一つのバーコードについて、その
先頭のガードバーから末尾のガードバーまでの全モジュ
ールがレーザビームによって一貫して走査されれば、こ
のときに受光素子に入射した散乱光の強度変化に対応す
る電気信号(図6(c)参照)を復調することにより、一
貫して走査されたバーコードを構成している全てのバー
を一度に読み取ることができる。
【0029】したがって、受光素子によって連続的に得
られる電気信号を逐次に復調して得られる復調データの
系列から(図6(d)参照)、バーコードの一部を断片的
に表す復調データを排除し、バーコードの全てのモジュ
ールを一貫して走査した際の反射光に対応して得られる
復調データ(以下、一貫データと称する)をそれぞれ抽出
すれば、読み取り対象のバーコード全てに関する情報
を、断片的に読み取ったデータの合成を行なうことなく
得ることが可能である。
【0030】ここで、例えば、読み取り対象の商品が互
いに異なっている場合のように、複数の商品に貼付され
たバーコードがそれぞれ異なっていれば、上述したよう
にして抽出された一貫データは、商品の数と同数の種類
に分類することができる。この場合は、同じ種類に分類
される重複する一貫データは、同一の商品に貼付された
バーコードが複数回にわたって走査されたことによって
発生したものであるので、互いに異なる一貫データを抽
出すれば、抽出された一貫データの数と読み取り対象の
商品の数とは一致する。すなわち、抽出された一貫デー
タの数を、読み取り対象の商品の数として利用すること
ができる。
【0031】しかしながら、現実には、同じ種類の商品
には同じ種類のバーコードが貼付されているため、同じ
種類の商品が読み取り対象の商品の中に複数個存在して
いる場合には、同じ種類の一貫データが、同一の商品が
複数回にわたって走査されたために発生するとともに、
同じ種類に属する別の商品が走査された際に発生する。
そして、受光素子から得られる電気信号を復調して得ら
れる復調データを解析することによっては、上述したよ
うな同じ種類に属する一貫データが、同一の商品を複数
回にわたって走査した際に得られたものであるのか、同
じ種類に属する別の商品を操作した際に得られたもので
あるのかを判別することはできない。このため、同じ種
類の商品が読み取り対象の商品の中に複数個存在してい
る場合には、復調データの系列に含まれる互いに異なる
一貫データの数と、読み取り対象の商品の数とが一致し
ないので、抽出した一貫データの数を読み取り対象の商
品の数として利用することはできない。
【0032】一方、バーコードスキャナを操作する操作
者は、複数のバーコードラベルの中に同一種類のものが
あるか否かを、そして、同一種類のものそれぞれの個数
を造作もなく判断することができる。本発明の一実施形
態によるバーコードスキャナは、重複して抽出された一
貫データを排除するとともに、操作者が直感的に把握し
ている知識の入力を受け付け、この入力と上述したよう
にして得られる復調データの系列とに基づいて、複数の
バーコードを一括して読み取るものである。
【0033】図7に、本発明のバーコードスキャナの第
1実施形態を示す。なお、図7において、図19に示し
た構成要素と同一の機能および構成を持つものについて
は、同一の符号を付して示し、また、その説明を省略す
る。図7に示したバーコードスキャナにおいて、信号処
理部404によって得られた二値化信号は、データ抽出
部201に入力される。
【0034】このデータ抽出部201は、上述した二値
化信号について時系列的な変化を解析することによっ
て、所定の特徴を備えた部分を抽出するとともにその復
調を行ない、得られた復調結果を一貫データとしてデー
タ選択部202に随時に渡す。データ選択部202は、
データ保持部203に保持された一貫データを参照し、
データ保持部203に保持された一貫データとは異なっ
ている新規の一貫データを選択し、データ保持部203
は、データ選択部202によって選択された一貫データ
を保持する。その結果、データ保持部203には、互い
に異なる種類の一貫データが蓄積されていく。
【0035】操作パネル210に設けられたデータ入力
部211を介して操作者が入力したデータは、入出力制
御部206を介して復調制御部205に渡される。この
データに基づいて、復調制御部205は、データ生成部
204およびデータ保持部203への指示を作成すると
ともに、入出力制御部206を介して、操作パネル21
0に設けられた表示部212およびスピーカ213の動
作を制御する。
【0036】図7に示したデータ生成部204は、デー
タ保持部203に保持された一貫データと復調制御部2
05から受け取った指示とに基づいて、読み取りデータ
を生成し、インタフェース部(I/F)406を介してホ
ストコンピュータに送出する。また、図13に、本発明
のバーコードスキャナの外観の例を示す。図13に示す
ように、操作パネル210は、例えば、レーザビームが
出射するスキャン窓とは反対側の面に配置すればよい。
操作パネルの位置は、読み取り操作が行いやすく、且つ
パネルを操作しやすい位置が好ましい。また、スピーカ
213は、バーコードスキャナの側面などに配置すれば
よい。
【0037】以下、図7に示したバーコードスキャナに
よるバーコード読み取り動作を説明する。図8に、複数
のバーコードラベルを一括して読み取る動作を表す流れ
図を示す。また、図9に、一貫データを抽出する動作を
表す流れ図を示す。ここでは、読み取り対象のバーコー
ドラベルが互いに異なる種類である場合について説明す
る。
【0038】まず、バーコードの読み取りに先立ち、操
作者によって上述した操作パネル210に設けられた数
値入力キーなどから、読み取り対象の商品などの総数n
が入力され(図8のステップ301)、入出力制御部20
6を介して復調制御部205に渡される。次に、例え
ば、操作者がバーコードスキャナに備えられたハンドル
(図13参照)を持ってバーコードスキャナを移動させな
がら、図6(a)に示したように台の上に置かれた商品な
どの物体を走査する(ステップ302)。
【0039】このとき、これらの商品などに付されたバ
ーコードラベルによって散乱された光は、スキャン窓を
介して受光素子403に入射し、その強度に対応する電
気信号に変換された後に、信号処理部404によって二
値化信号に変換される。また、この二値化信号から、デ
ータ抽出部201により一貫データを逐次に抽出し、デ
ータ選択部202によって重複して抽出された一貫デー
タを排除することにより、互いに異なる排他な一貫デー
タのみがデータ保持部203に蓄積される(ステップ3
03)。
【0040】以下、図9を参照して、一貫データを抽出
する動作および一貫データの重複を排除する動作につい
て説明する。なお、以下の説明では、UPC/EAN系
のバーコードについての処理を例として述べている。デ
ータ抽出部201は、新たな二値化信号を受け取ると
(図9ステップ321)、まず、その二値化信号の中か
ら、バーコードの先頭の3モジュールに対応する部分を
解析し(ステップ322)、この部分がガードバーのパ
ターンと一致している否かを判定する(ステップ32
3)。
【0041】このステップ323の肯定判定の場合に、
データ抽出部201は、上述した3モジュール分の二値
化信号に続く部分を解析し(ステップ324)、二値化信
号のこの部分が所定数のキャラクタのパターンを示して
いるか否かを判定する(ステップ325)。ステップ32
5の肯定判定の場合に、データ抽出部201は、上述し
た所定数のキャラクタに相当する部分に続く5モジュー
ル分の二値化信号を解析し(ステップ326)、二値化信
号のこの部分がセンタバーのパターンに一致しているか
否かを判定する(ステップ327)。
【0042】ステップ327の肯定判定の場合に、デー
タ抽出部201は、ステップ324で解析した5モジュ
ール分の二値化信号に続く部分を解析し(ステップ32
8)、二値化信号のこの部分が、所定数のキャラクタを
示しているか否かを判定する(ステップ329)。このス
テップ329の肯定判定の場合に、データ抽出部201
は、ステップ325で解析した部分に続く3モジュール
分の二値化信号を解析し(ステップ330)、二値化信
号のこの部分が、ガードバーを示しているか否かを判定
する(ステップ331)。
【0043】ステップ323、ステップ325、ステッ
プ327、ステップ329およびステップ331のいず
れかにおける否定判定の場合は、それぞれのステップに
おいて注目した部分までの二値化信号は、走査ビームに
よってバーコードの一部が断片的に走査された際に発生
する断片化したデータである。この場合は、ステップ3
22において、未処理の二値化信号があるか否かを判定
し、このステップ322の肯定判定の場合は、ステップ
321に戻って新たな二値化信号についての処理を続行
し、否定判定の場合に処理を終了すればよい。
【0044】一方、ステップ331の肯定判定の場合
に、データ抽出部201は、上述したステップ323に
おいてガードバーを示していると判定された先頭の3モ
ジュールに対応する部分から、ステップ331において
ガードバーを示しているとされた3モジュールに対応す
る部分までの二値化信号を解析して得られた復調結果を
一貫データとして出力してデータ選択部202に渡し
(ステップ333)、その後、ステップ332に進めばよ
い。
【0045】このとき、データ選択部202は、新たに
入力された一貫データが、データ保持部203に保持さ
れた一貫データのいずれかとも一致しない場合に、新た
に入力された一貫データをデータ保持部203の内容に
追加すればよい。このようにして、逐次に抽出された一
貫データから重複したものを排除し、互いに異なる一貫
データのみをデータ保持部203に蓄積することができ
る。
【0046】復調制御部205は、例えば、読み取り操
作を開始してから所定の時間ごとにこのデータ保持部2
03を参照して、保持されている一貫データの数mを計
数し(図8ステップ304)、この一貫データの数mがス
テップ301において入力された読み取り対象の総数n
未満である場合は、ステップ305の肯定判定とする。
【0047】このとき、復調制御部205により、例え
ば、読み取り操作を継続する旨のメッセージおよび音声
出力指示が作成され、入出力制御部206に渡される。
これに応じて、入出力制御部206が表示部212によ
る表示動作およびスピーカ213による音声出力動作を
制御する。これにより、読み取り操作が継続中である旨
のメッセージが表示部212に備えられた液晶表示部な
どに表示されるとともに、アラーム音がスピーカ213
によって出力され、読み取り走査が継続中であることが
操作者に通知される(ステップ306)。
【0048】この場合に、バーコードスキャナは、ステ
ップ302に戻って読み取り操作を継続する。そして、
読み取り操作の継続に伴って、それまでにデータ保持部
203に保持されていない一貫データが新たに抽出され
ると、その一貫データがデータ保持部203の内容に逐
次に追加される。このようにして、新たな一貫データが
データ保持部203の内容に追加されていき、このデー
タ保持部203に保持されている一貫データの数mが読
み取り対象の総数nに一致した場合は、ステップ305
の否定判定の後、ステップ307の肯定判定となる。
【0049】このとき、復調制御部205により、例え
ば、読み取り操作が完了した旨のメッセージおよび音声
出力指示が作成され、入出力制御部206に渡される。
これに応じて、入出力制御部206が液晶表示部による
表示処理およびスピーカ213による音声出力動作を制
御する。これにより、読み取り操作が完了した旨のメッ
セージが液晶表示部に表示されるとともに、読み取り操
作の完了を通知する適切な音声がスピーカ213によっ
て出力され、読み取り走査が完了したことが操作者に通
知される(ステップ308)。
【0050】その後、復調制御部205からの指示に応
じて、データ生成部204は、データ保持部203に保
持された各一貫データに基づいて、所定の形式の読み取
りデータを生成し(ステップ309)、インタフェース部
406を介してPOS端末装置などのホスト装置(図示
せず)に送信する(ステップ310)。
【0051】最後に、復調制御部205は、データ保持
部203の内容をクリアし(ステップ311)、一回の
読み取り操作に対応する復調処理を終了すればよい。こ
のように、読み取り対象が互いに異なる種類のバーコー
ドラベルからなっている場合は、連続的に入力される読
み取り信号に基づいて、各種類のバーコードについてそ
れぞれ単一の一貫データを蓄積していくことにより、全
てのバーコードラベルを一括して読み取ることが可能で
ある。
【0052】なお、この場合に、読み取り対象のバーコ
ードラベルの総数nを超える数の一貫データが抽出され
た場合は(ステップ308の否定判定)、いずれかの読み
取りデータに誤りがある可能性があるので、操作者に判
断をゆだねるために、適切なエラー処理を行う(ステッ
プ312)。図8に示した例では、読み取り対象のバー
コードラベルの総数nが、操作者が直感的に把握してい
る知識としてバーコードの読み取り操作に先立ってバー
コードスキャナに入力され、ステップ305において、
バーコードスキャナが読み取り対象のバーコードラベル
を全て読み取ったか否かを判断する基準として利用され
ている。この判断結果に応じて、読み取られたバーコー
ドの数が上述した総数nに満たない場合にバーコードラ
ベルを継続して走査することにより、操作者が直感的に
把握している知識を有効に利用して、読み取り対象の複
数のバーコードラベルをもれなく読み取ることができ
る。
【0053】また、上述したステップ305の判定結果
に応じて、読み取り継続通知あるいは読み取り完了通知
を行うことにより、バーコードスキャナによる読み取り
操作の各段階において、読み取り操作を支援するために
有効な情報を操作者に提供することができる。なお、上
述したようにして、読み取り対象の総数nの入力を受け
る代わりに、読み取り済みのバーコードラベルの数が操
作者によって確認される構成としてもよい。この場合
は、復調制御部205は、図8に示したステップ301
の処理を実行する代わりに、ステップ304の後に蓄積
した一貫データの数mを表示する処理を行うとともに、
ステップ305の代わりに、表示された一貫データの数
mが商品の個数nと等しいことを操作者が確認したこと
を示す入力に応じて読み取り操作について、継続、正常
完了、不正完了のいずれであるかを判断する処理を行
い、この判断結果に応じて、ステップ306、ステップ
308、ステップ312のいずれかに進めばよい。
【0054】次に、バーコードの一部が走査された際に
得られる断片的な復調データを利用して一貫データと同
等の復調データを合成する方法について説明する。図1
0に、断片化した復調データを合成する方法を説明する
図を示す。図10に示すように、走査ビームにより、バ
ーコードの左側ブロック及び右側ブロックの一部が走査
された際に得られた断片的な復調データaと、同じバー
コードの右側ブロック及び左側ブロックの一部が走査さ
れた際に得られた断片的な復調データbとを比較する
と、復調データaに含まれる右側ブロックの一部に対応
するデータと、復調データbの該当する部分のデータと
は一致しており、且つ、復調データbに含まれる左側ブ
ロックの一部に対応するデータと、復調データaの該当
する部分のデータとは一致する。
【0055】これに対して、別々のバーコードを走査し
て得られた断片的な復調データについて上述したような
比較を試みた場合に、センタバーを含む所定の範囲にわ
たる重複桁に含まれる複数キャラクタが完全に一致する
可能性は非常に低い。したがって、左ブロックとこれに
連続する複数キャラクタを含む復調データと、右ブロッ
クとこれに連続する複数キャラクタを含む復調データと
について、センタバーを含む所定の範囲にわたる重複桁
に含まれる複数キャラクタを比較し、これらが完全に一
致した場合は、これらの2つの復調データは同一のバー
コードを走査した際に得られたものであると判断するこ
とができ、これらの復調データを合成することにより、
一貫データと同等の復調データを得ることができる。
【0056】図11に、本発明の光学的読み取り装置の
別実施形態を示す。図11に示したバーコードスキャナ
は、図7に示したバーコードスキャナに備えられた各部
に加えて、コード合成部211、コード探索部212及
びコード保持部213を備えている。なお、図11にお
いて、図7に示した各部と同等の構成要素については同
一の符号を付して示し、また、その説明は省略する。
【0057】図11において、データ抽出部201は、
図9に示したステップ329あるいはステップ331に
おける否定判定の場合に、それまでに得られた解析結果
を合成可能な復調データとしてコード保持部213に入
力し、コード保持部213は、受け取った合成可能な復
調データを保持する。このコード保持部213に保持さ
れた復調データの中から、コード探索部212は、同一
のバーコードを走査した際に得られたと判断できる復調
データの対を探索する。このようにして得られた復調デ
ータの対は、コード合成部211によって合成され、デ
ータ選択部202に入力される。
【0058】この場合は、データ抽出部201によって
抽出された一貫データとともに、コード合成部211に
よって得られた合成データがデータ選択部202に入力
されるので、一貫データのみを受け付ける場合に比べ
て、図6に示したような走査パターンを走査ビームが描
く間に得られる読み取り信号から、より多くのバーコー
ドについて有効な復調データを得られる可能性が高い。
したがって、バーコードスキャナによる読み取りの確実
性を向上することができ、結果として、より短い時間で
読み取り対象のバーコードを全て読み取り可能となるこ
とが期待できる。
【0059】次に、読み取り対象のバーコードラベルの
中に、同じ種類のバーコードラベルが複数個存在してい
る場合について説明する。図12に、この場合に対応し
て複数のバーコードを一括して読み取る操作を表す流れ
図を示す。なお、図12において、図8と同等の処理を
表すステップについては、同一の符号を付して示し、そ
の説明を省略する。
【0060】この場合に、バーコードラベルの走査に応
じて、データ保持部203に有効な復調データが蓄積さ
れた後に(ステップ302,303)、復調制御部205
により、これらの有効な復調データに基づいて、それぞ
れに対応するバーコードの読み取り結果を示すメッセー
ジが作成され、これに応じて、入出力制御部206が液
晶表示部による表示動作を制御することにより、液晶表
示部により、上述したメッセージが表示され(ステップ
341)、既に読み取られているバーコードに関する情
報が操作者に提供される。
【0061】このとき、復調制御部205によって作成
されるメッセージは、例えば、有効な復調データによっ
て示されるキャラクタの系列、すなわち、バーコード情
報そのものを示せばよい。また、図7に示したデータ保
持部203に保持された有効な復調データに基づいて、
復調制御部205がインタフェース部406を介してP
OS端末装置(図示せず)に対して商品情報の問い合わせ
を行ない、この問い合わせに対する応答として得られた
詳細情報に基づいて、商品情報を含んだ詳細なメッセー
ジを作成し、入出力制御部206の処理に供することも
可能である。
【0062】このようにして、液晶表示部によって商品
情報を含んだ詳細なメッセージを表示することにより、
読み取り対象のバーコードラベルが全て読み取られたか
否か、また、複数個のバーコードラベルが存在している
種類はどれなのかを、操作者が判断し、また、指示する
ことを非常に簡単にすることができる。特に、図13に
示すように、レーザビームが出射するスキャン窓が配置
された底面とは逆側に当たる上面に、液晶表示部と並ん
でデータ入力部211が設けられていれば、液晶表示部
に表示されたデータを確認しつつ、データ入力部211
を操作することが可能である。これにより、判断結果や
指示を入力する操作を非常に容易にすることができる。
なお、データ入力部211は、例えば、図13に示すよ
うに、数字を入力するためのテンキー部と、表示された
メッセージの一部を指定するための指定キーと、読み取
り操作が完了したか否かについての判断結果を通知する
ための完了キーおよび継続キーを備えて構成すればよ
い。
【0063】次に、既に読み取られているバーコードに
関する情報として、上述した商品情報を含んだ詳細なメ
ッセージを提供する場合を例として、データ入力部21
1からのデータ入力に応じて、読み取り操作を制御する
動作について説明する。例えば、読み取り対象のバーコ
ードラベルのいずれかに対応する商品の種類が液晶表示
部に表示されなかった場合には、該当するバーコードラ
ベルについての読み取り操作が未完了であることが、操
作者によって容易に把握される。この場合は、操作者に
より、上述した継続キーが操作され、読み取り操作が未
完了である旨の判断結果が入力される(図12のステッ
プ342)。この入力データは、いずれかのバーコード
ラベルに対する個数指定ではないので(ステップ343
の否定判定)、復調制御部205により、入力データに
よって読み取り操作の完了が通知されたか否かが判定さ
れる(ステップ344)。この場合は、読み取り継続指示
が入力されたため、ステップ344の否定判定となり、
読み取り操作を継続する旨を操作者に通知した後に(ス
テップ306)、ステップ302に進んで新たなバーコ
ードラベルの読み取り処理が行われる。
【0064】一方、読み取り対象の商品が全て液晶表示
部に表示されていれば、複数個の商品が存在している商
品がどれであるかが、操作者によって容易に把握され
る。この場合は、例えば、操作者により、図13に示し
たデータ入力部211に備えられた指定キーおよびテン
キー部が操作され、該当する商品およびその個数を示す
データが入力され(図12のステップ342)、この入力
を受けて、いずれかのバーコードラベルについて個数を
指定する指示であると判断される(ステップ343の肯
定判定)。このとき、復調制御部205により、データ
生成部204に対して、この指示に対応して読み取りデ
ータを編集する操作が指示され、これに応じて、データ
生成部204により、指定された商品に対応するデータ
が指定された個数分だけ複写されて、得られたデータが
他の有効な復調データに対応するデータに追加される
(ステップ345)。また、この場合にステップ342で
得られた入力データは、読み取り操作の完了を通知する
ものではないので(ステップ344の否定判定)、読み
取り操作を継続する旨を操作者に通知した後に(ステッ
プ306)、ステップ302に進んで新たなバーコード
ラベルの読み取り処理が行われる。
【0065】このようにして、全種類のバーコードに対
応する有効な復調データがデータ保持部203に蓄積さ
れ、それらが付された物品が複数個存在するバーコード
ついてそれぞれ適切な個数が入力された後、操作者によ
り、読み取り操作が完了した旨の判断結果が入力される
(ステップ342)。このとき、復調制御部205によ
り、読み取り操作の完了が通知されたと判断され(ステ
ップ344の肯定判定)、読み取り操作の完了が操作者
に通知された後(ステップ308)、上述したようにして
データ生成部204によって生成された読み取りデータ
がホストコンピュータに送信される(ステップ310)。
その後、復調制御部205により、データ保持部203
に蓄積された有効な復調データがクリアされて(ステッ
プ311)、一回の読み取り操作が終了される。
【0066】このように、図12に示した流れ図に従っ
て読み取り操作を行うことにより、操作者が直感的に把
握している知識を有効に利用して、読み取り対象に単一
バーコードラベルのみが存在する種類と複数個のバーコ
ード存在している種類とが混在しているか否かにかかわ
らず、複数のバーコードを一括して正確に読み取ること
ができる。
【0067】特に、図12に示したステップ341の処
理により、読み取り済みのバーコードに関する情報を逐
次に操作者に提供することにより、操作者が読み取り対
象のバーコードラベルを一括して読み取る操作の進捗状
況を直感的且つ正確に把握することが容易にすることが
できる。このようにして、操作者によるバーコードスキ
ャナの操作を適切に支援することにより、全体として、
複数のバーコードラベルを一括して読み取る操作を迅速
に且つ正確に行うことができる。
【0068】なお、バーコードスキャナの内部に、コー
ド情報に対応する商品情報を格納したデータベースを備
えておき、復調制御部205が、データ保持部203に
保持された有効な復調データに基づいてこのデータベー
スから適切な商品情報を検索して、入出力制御部206
渡す構成としてもよい。
【0069】また、図13に示したバーコードスキャナ
の外観は一例であり、データ入力部211および表示部
212を構成する各要素の組み合わせおよびその配置
は、図示したものに限らず、様々な変形が考えられる。
その一例として、次に、上述したようなテンキー部をデ
ータ入力部211に備える代わりに、数値を入力するた
めの手段としてバーコードスキャナ本来の機能を利用す
る方法について説明する。
【0070】図14に、本発明のバーコードスキャナの
別実施形態を示す。図14において、数値表示用カード
セットは、所定の形式に従って適切な範囲に含まれる数
値のいずれかをそれぞれ表すバーコードが記されたカー
ド群である。また、図14において、信号処理部404
によって得られた二値化信号は、データ抽出部201に
入力されるとともに、パターン検出部207にも入力さ
れる。上述した数値のいずれかを表すバーコードに対応
する強度変化パターンが、二値化信号に含まれていれ
ば、このパターンがパターン検出部207によって検出
され、該当する数値データに変換された上で、復調制御
部205に入力される。
【0071】この場合は、図8に示したステップ301
や図12に示したステップ342において、テンキー部
を操作して数値を入力する代わりに適切な数値を表す数
値表示用カードをバーコードスキャナの読み取りエリア
に配置することにより、読み取り対象のバーコードラベ
ルの総数や指定したバーコードの種類に対応する個数を
入力することができる。
【0072】このような変形例では、データ入力部21
1が操作パネルにおいて占める面積の比率を縮小し、代
わりに、表示部212に表示面積の大きな液晶表示部を
備えることが可能である。これにより、読み取り操作の
進捗状況に関する情報をより詳細に、あるいは、より直
感的な把握が容易な形式で操作者に提供することが可能
である。また、指定すべき商品個数の手入力が不要とな
る。
【0073】ところで、図7に示したデータ抽出部20
1は、従来のバーコードスキャナに備えられた復調処理
部405(図19参照)と同様に、信号処理部404によ
って得られた二値化信号を入力としている。したがっ
て、データ抽出部201およびデータ選択部202によ
る処理と、復調処理部405の処理とを並存させること
ができる。
【0074】図15に、本発明のバーコードスキャナの
別実施形態を示す。図15において、信号処理部404
によって得られた二値化信号は、データ抽出部201お
よび復調処理部405に入力され、この二値化信号に基
づいて、データ抽出部201、データ選択部202及び
データ保持部203により、複数のバーコードを一括し
て読み取る操作に対応する処理(図8あるいは図12、
及び図9参照)が実行されるとともに、復調処理部40
5により、読み取り対象が単一であることを前提とした
従来と同様の処理(「従来の技術」の項参照)とがそれ
ぞれ実行される。また、この復調処理部405によって
得られた読み取りデータは、復調制御部205を介して
データ生成部204に渡される。
【0075】また、データ入力部211には、モード切
り替えキーが備えられており、このモード切り替えキー
の操作に応じて、読み取り対象が単一であることを前提
として読み取り操作を実行する単一モードと、複数のバ
ーコードラベルを一括して読み取る操作を実行する複数
モードとのいずれかを示すモード指定信号が入力され、
入出力制御部206を介して復調制御部205に渡され
る。
【0076】復調制御部205は、単一モードを示すモ
ード指定信号が入力された場合に、復調処理部405に
よって得られた読み取りデータをデータ生成部204に
渡すとともに、この読み取りデータをそのままインタフ
ェース部406に渡す旨を指示する。一方、複数モード
を示すモード指定信号が入力された場合に、復調制御部
205は、データ保持部203に保持された有効な復調
データに基づいて読み取りデータを生成する旨をデータ
生成部204に指示すればよい。
【0077】このように、図15に示したバーコードス
キャナでは、モード切り替えキーの操作に応じて、復調
制御部205により、データ生成部204に入力する復
調データの入力元を切り替えることができる。これによ
り、バーコードスキャナが利用されている環境に応じ
て、適切な操作方法を選択的に適用することが可能とな
る。
【0078】例えば、読み取り対象の数が比較的少数で
ある場合は、複数モードを指定して、データ抽出部20
1及びデータ選択部202によってデータ保持部203
に蓄積された復調データをデータ生成部204に入力す
ることによって読み取り対象のバーコードを一括して読
み取る方が効率的である。一方、テーブルに並べきれな
いほど多数の読み取り対象がある場合は、図6に示した
ような操作方法を適用することは難しいので、単一モー
ドを指定し、各バーコードラベルを一つずつかざす操作
に応じて、復調処理部405から得られた復調データを
データ生成部204に入力し、従来と同様にして一つず
つバーコードを読み取っていくほうが確実である。
【0079】図15に示したバーコードスキャナは、上
述した双方の場合に対応することが可能であるので、一
人の顧客によって多数の商品が購入される場合が多い大
型小売り店舗から、比較的少数の商品が購入される場合
が多い小規模小売り店舗まで、様々な分野への適用が可
能である。次に、読み取り対象のバーコードが全て同じ
種類である場合に、読み取り結果の正当性を確認する方
法について説明する。
【0080】図16に、本発明のバーコードスキャナの
別実施形態を示す。また、図17に、バーコードスキャ
ナの外観の一例を示す。図16に示したバーコードスキ
ャナは、図14に示したバーコードスキャナを構成する
各部に加えて、データ比較部208とタイマ209を備
えている。
【0081】このバーコードスキャナにおいて、データ
抽出部201によって抽出された一貫データは、データ
選択部202とともにデータ比較部208にも入力され
ており、このデータ比較部208により、入力された一
貫データとデータ保持部203に保持された一貫データ
とが比較される。また、このデータ比較部208による
比較結果は、復調制御部205に通知される。
【0082】また、図16に示したタイマ209には、
所定の初期値が設定されており、この初期値に相当する
時間が経過したときに、このタイマ209により、その
旨を示すタイムアウト信号が出力され、復調制御部20
5に通知される。また、データ入力部211には、モー
ド切り替えキーが備えられており(図17参照)、この
モード切り替えキーの操作に応じて、データ入力部21
1により、読み取り対象のバーコードが全て同一種類で
ある場合に適合する複数同一モードを指定するモード指
定信号が、複数種類のバーコードラベルを一括して読み
取る操作を実行する複数モードとのいずれかを示すモー
ド指定信号が、入出力制御部206を介して復調制御部
205に入力される。また、図17に示すように、デー
タ入力部211には、リピートキーが備えられており、
このリピートキーの操作に応じて、図16に示したデー
タ入力部211により、入出力制御部206を介して復
調制御部205に所定の数値を示すデータが入力され
る。
【0083】一方、表示部212には、少なくとも一つ
のLEDからなるLED群が備えられており(図17参
照)、このLED群に含まれる各LEDの点灯パターン
や点滅パターンは、復調制御部205からの指示に応じ
て入出力制御部206によって制御される。次に、複数
同一モードを指定するモード指定信号が入力された場合
について、データ比較部208によって得られた比較結
果および上述したリピートキーの操作に応じて、読み取
り操作を制御する方法について説明する。
【0084】図18に、複数同一モードが指定された場
合の読み取り操作を表す流れ図を示す。ここで、例え
ば、同じ種類に属する複数の商品に貼付されたバーコー
ドを読み取ろうとする場合のように、読み取り対象のバ
ーコードが全て同一の種類である場合に、これらのバー
コードラベルを走査した際にそのバーコードが忠実に反
映された一貫データがそれぞれ得られれば、これらの一
貫データは全て同一である。したがって、読み取り対象
のバーコードが全て同一の種類である場合は、同一の一
貫データが相次いで抽出されるか否かに基づいて、その
一貫データが、読み取り対象のバーコードを正確に反映
している正当なものであるか否かを判断することができ
る。
【0085】例えば、同一種類の複数の商品に添付され
たバーコードラベルが読み取り対象であっても、先にデ
ータ保持部203に保持されていた一貫データがノイズ
などの影響を受けていた場合には、データ比較部208
により、この一貫データと新たに抽出された一貫データ
とが一致しない旨の比較結果が得られる(ステップ35
1)。この場合は、復調制御部205により、データ保
持部203に保持された一貫データは読み取り対象のバ
ーコードを正確に反映していない、すなわち、正当なも
のではないと判断され(ステップ352の否定判定)、
データ保持部203の内容がクリアされた後(ステップ
353)、最後に抽出された一貫データがデータ保持部
203に保持される(ステップ354)。次いで、復調
制御部205により、表示部212に備えられた適切な
LEDを点灯あるいは点滅させる旨の指示が出力され、
これに応じて、入出力制御部206により適切なLED
が駆動され、その点灯あるいは点滅によって、読み取り
操作の継続が操作者に通知された後に(ステップ35
5)、ステップ302に戻って、新たに抽出された一貫
データについての処理が行われる。
【0086】一方、同一のバーコードに対応する一貫デ
ータが相次いで抽出され、データ比較部208による比
較に供されると、データ比較部208により、2つの一
貫データが一致する旨の比較結果が得られる(ステップ
351)。この場合は、復調制御部205により、デー
タ保持部203に保持された一貫データは、読み取り対
象のバーコードを正確に反映している正当なものである
と判断される(ステップ352の肯定判定)。
【0087】このようにして、同一のバーコードラベル
あるいは同じ種類のバーコードラベルについて重複して
同一の一貫データが抽出されることを利用して、一貫デ
ータの正当性を判定し、正当な一貫データの検出に応じ
て、後述する送信動作を実行することができる。このよ
うにして一貫データの正当性が確認された後に、操作者
によってデータ入力部211に備えられたリピートキー
が押下され、所定の数値を示すデータが入出力制御部2
06を介して復調制御部205に入力されると、これに
応じて、復調制御部205は、上述した一貫データを送
信する旨が指示されたと判断する(ステップ356の肯
定判定)。この場合に、復調制御部205により、デー
タ生成部204に対してデータ保持部203に保持され
た一貫データに対応する読み取りデータを生成する旨が
指示され、これに応じて、データ生成部204によって
読み取りデータが生成され、インタフェース部406を
介してホストコンピュータに送信される(ステップ35
7)。次いで、復調制御部205によってタイマ209
に初期値が設定されて、このタイマ209がリセットさ
れる(ステップ358)。その後、ステップ356に戻
って新たな送信指示を待てばよい。一方、このステップ
356の否定判定の場合は、タイマ209によってタイ
ムアウトが通知されるまで、ステップ356とステップ
359とが繰り返される。そして、タイムアウトが通知
されたときに(ステップ359の肯定判定)、復調制御
部205により、表示部212に備えられた適切なLE
Dを点灯あるいは点滅させる旨の指示が出力され、これ
に応じて、入出力制御部206により適切なLEDが駆
動され、その点灯あるいは点滅によって、読み取り操作
の完了が操作者に通知される(ステップ360)。その
後、データ保持部203に保持された一貫データがクリ
アされて(ステップ311)、処理が終了される。
【0088】このようにして、予め設定されたタイマ2
09の初期値に対応する時間内にリピートキーが押下さ
れるたびに、復調制御部205からの指示に応じてデー
タ生成部204によりデータ保持部203に保持された
一貫データに対応する読み取りデータを繰り返して出力
することができる。
【0089】この場合は、操作者が直感的に把握してい
る商品の数が、リピートキーの押下回数として入力さ
れ、データ生成部204によって読み取りデータを生成
する動作を制御するために用いられている。読み取り対
象の数だけリピートキーを押下するという動作は、テン
キーを介して該当する数値を入力する操作に比べて、よ
り直感的であるから、このような入力方法を採用するこ
とにより、バーコードスキャナの操作者にかかる作業負
担を軽減する効果が期待できる。特に、読み取り対象の
数が少数である場合には、リピートキーによる入力方法
を適用する利点が大きいと考えられ、このことは、本発
明のバーコードスキャナが主に配置されると考えられる
小規模小売り店舗において有利な要素である。なぜな
ら、小規模小売り店舗では、通常一人の顧客が購入する
商品の数は少数であり、当然ながら、上述したような複
数同一モードを用いて読み取られる読み取り対象の数も
また少数であるからである。
【0090】一方、モード切り替えキーの操作により、
複数モードが指定された場合は、復調制御部205によ
り、図8に示した流れ図と同様にして、複数のバーコー
ドを一括して読み取る動作の制御が行われる。この場合
は、読み取り操作の開始に先立って、読み取り対象のバ
ーコードラベルが貼付された物体とともに適切な数値表
示用カードがカウンターに配置されれば、この数値表示
用カードに記されたバーコードに対応する強度変化パタ
ーンが、パターン検出部207によって検出され、この
パターン検出部207によって得られた数値が復調制御
部205に渡される。これに応じて、復調制御部205
により、データ入力部211から入力される数値に代え
て(図8のステップ301)、この数値を読み取り対象
の個数nとして読み取り操作を継続すべきか否かが判定
される。これにより、読み取り対象が互いに異なる種類
のバーコードラベルであれば、これらのバーコードラベ
ルを一括して読み取ることができる。
【0091】ところで、図17に示したように、最小限
の素子を備えてデータ入力部211および表示部212
を構成した場合には、複数のバーコードを読み取る操作
の進捗状況について詳細な情報を操作者に提供すること
はできない。しかし、液晶表示部やテンキー部などのよ
うな大きな部品を含まない構成とすることにより、バー
コードスキャナの小型化および低価格化を進めることが
できる。
【0092】また、上述したようにして、一貫データを
互いに比較することによって検証する方法を複数のバー
コードを一度に読み取る場合についても適用することが
できる。例えば、データ保持部203に保持された各一
貫データに対応するフラグを設け、データ比較部208
により、データ抽出部201から出力される新規の一貫
データとデータ保持部203に保持された各一貫データ
とを比較して、いずれかと一致した場合に、該当する一
貫データに対応するフラグをセットして、正当である旨
を示せばよい。また、データ生成部204は、対応する
フラグがセットされている一貫データのみに基づいて、
読み取りデータを生成すればよい。
【0093】これにより、複数モードにおいても、抽出
された一貫データの正当性を検証することが可能とな
り、正しい読み取りデータのみを送信することができ
る。なお、以上に述べた各技術は、走査用のレーザビー
ムを単一の方向に掃引して光学的に読み取り可能なコー
ドを読み取る光学的読み取り装置にも適用することが可
能である。
【0094】以上の説明に関して、更に、以下の各項を
開示する。 (付記1)複数の方向についてそれぞれ所定の範囲に渡
ってレーザビームを掃引する光学系101と、光学系1
01によってレーザビームが掃引される範囲に存在する
物体によってレーザビームが散乱された際に、入射した
散乱光を電気信号に変換する光電変換手段102と、電
気信号の入力を受け、レーザビームの走査範囲に存在す
る少なくとも一つのバーコードラベルに記されたバーコ
ードの少なくとも一部による散乱光に対応する電気信号
の部分を所定の形式の候補データにそれぞれ変換する信
号変換手段103と、信号変換手段103によって得ら
れた一連の候補データを受け取り、バーコードラベルに
記されたバーコード全体を切れ目なく表している候補デ
ータを一貫データとして抽出する抽出手段111と、抽
出手段111によって抽出される一貫データの集合から
互いに異なる一貫データを選別する選別手段112と、
選別手段112によって選別された一貫データの入力に
応じて、選別された一貫データを含み、これらを所定の
形式で表す読み取り結果を出力する出力手段113とを
備えたことを特徴とするバーコードスキャナ。(1) (付記2)出力手段113は、読み取り対象のバーコー
ドラベルの集合に関するラベルデータとして、同一種類
の要素の個数およびその要素を示す情報を含むデータを
入力するデータ入力手段114と、データ入力手段11
4によって入力されたデータに基づいて、選別手段11
2から受け取った一貫データの集合に含まれる該当する
要素を複写して、読み取り対象のバーコードラベルの集
合に含まれる各要素に対応する一貫データをもれなく含
む読み取り結果を編成する編成手段115とを備えた構
成であることを特徴とする付記1に記載のバーコードス
キャナ。
【0095】(付記3)出力手段113は、編成手段1
15によって編成された読み取りデータに基づいて、読
み取り結果を報告する結果報告手段116と、読み取り
結果を承認する旨の指示の入力に応じて、読み取りデー
タを送信する送信制御手段117とを備えたことを特徴
とする付記2に記載のバーコードスキャナ。
【0096】(付記4)読み取り対象のバーコードラベ
ルの総数を入力する総数入力手段120と、総数入力手
段120によって入力された総数と、選別手段112に
よって得られた選別済みデータの個数とに基づいて、読
み取り対象のバーコードラベルについての読み取り操作
が完了したか否かを判定する判定手段121と、判定手
段121による判定結果に応じて、選別済みの一貫デー
タを出力手段113に渡す旨を指示する出力指示手段1
22とを備えたことを特徴とする付記1に記載のバーコ
ードスキャナ。(2) (付記5)読み取り対象のバーコードラベルの総数を入
力する総数入力手段120と、総数入力手段120によ
って入力された総数と、選別手段112によって得られ
た選別済みデータの個数とに基づいて、読み取り対象の
バーコードラベルについての読み取り操作が完了したか
否かを判定する判定手段121と、判定手段121によ
る判定結果に応じて、読み取り操作を支援するための情
報を通知する通知手段123とを備えたことを特徴とす
る付記1に記載のバーコードスキャナ。(3) (付記6)総数入力手段120は、総数を示すデータを
入力するための物理的操作を受け付ける操作機構131
と、操作機構131に対して行われた操作に応じて、数
量を示すデータを生成して判定手段121に入力する第
1データ生成手段132とを備えた構成であることを特
徴とする付記4あるいは付記5に記載のバーコードスキ
ャナ。
【0097】(付記7)総数入力手段120は、光学系
101によるレーザビームの掃引範囲内に所定の形式に
従って数量を表示するバーコードが置かれたときに、数
量を表示するバーコードによる散乱光を光電変換手段1
02によって変換した結果に応じて信号変換手段103
によって得られる候補データを抽出する検出手段133
と、検出手段133によって抽出された候補データに基
づいて、バーコードによって表示された数量を示すデー
タを生成して判定手段121に入力する第2データ生成
手段134とを備えた構成であることを特徴とする付記
4あるいは付記5に記載のバーコードスキャナ。
【0098】(付記8)通知手段123は、判定手段1
21による判定結果に応じたメッセージを表示する表示
手段124を備えたことを特徴とする付記5に記載のバ
ーコードスキャナ。 (付記9)通知手段123は、判定手段121による判
定結果に応じた音声信号を出力する音声出力手段125
を備えたことを特徴とする付記5に記載のバーコードス
キャナ。
【0099】(付記10)選別手段112によって得ら
れた選別済みデータに関する情報を報告する報告手段1
24を備えたことを特徴とする付記1に記載のバーコー
ドスキャナ。(4) (付記11)読み取り対象であるバーコードラベルの集
合に適合する読み取りモードを指定するためのモード指
示を入力するモード入力手段141と、複数個の同一種
類のバーコードラベルが読み取り対象である場合に適合
する読み取りモードを指定するモード指示の入力に応じ
て、抽出手段111によって抽出された複数の一貫デー
タを受け取り、これらの一貫データが一致しているか否
かに基づいて、選別手段112によって選別される一貫
データの正当性を検証する検証手段142と、検証手段
142による検証結果に応じて、選別手段112が選別
した一貫データを出力手段113に転送する動作を制御
する転送制御手段143とを備えたことを特徴とする付
記1に記載のバーコードスキャナ。(5) (付記12)読み取り対象であるバーコードラベルの集
合に適合する読み取りモードを指定するためのモード指
示を入力するモード入力手段141を備えるとともに、
出力手段113は、複数個の同一種類のバーコードラベ
ルが読み取り対象である場合に適合する読み取りモード
を指定するモード指示が入力されたときに、所定の操作
に応じて、読み取りデータの送出を指示する送出指示手
段144と、出力指示ごとに、選別手段112によって
得られた選別済みの一貫データに対応する読み取りデー
タを送出する送出手段145とを備えた構成であること
を特徴とする付記1に記載のバーコードスキャナ。
【0100】(付記13)レーザビームを掃引して、光
学的に読み取り可能なコードを走査する走査ビームを生
成するコード走査手段151と、前記コードからの反射
光を受光して、受光量に対応した電気信号を生成する信
号生成手段152と、前記信号生成手段152から出力
される電気信号を復調して、前記コードに記録されたコ
ード情報を再生する復調手段153と、復調手段153
により得られたコード情報の中から、互いに異なるコー
ド情報を抽出するコード抽出手段154と、数値情報の
入力を受け付ける数値入力手段155と、数値入力手段
155から入力された数値情報と、コード抽出手段15
4によって抽出されたコード情報の個数とを比較する比
較手段156とを備えたことを特徴とする光学的読み取
り装置。
【0101】(付記14)コード抽出手段154は、コ
ードの先頭から末尾までを切れ目なく表すコード情報を
選択する選択手段157を備えた構成であることを特徴
とする付記13に記載の光学的読み取り装置。 (付記15)コード抽出手段154によって抽出された
コード情報を表示するコード表示手段158を備えた構
成であることを特徴とする付記13に記載の光学的読み
取り装置。
【0102】(付記16)表示手段158は、コード抽
出手段154によって抽出されたコード情報の少なくと
も一部を表示対象として選択する選択手段159を備え
た構成であることを特徴とする付記15に記載の光学的
読み取り装置。 (付記17)数値入力手段155は、選択手段159に
よって表示対象として選択されたコード情報に対応し
て、該当するコードが付された物品について、その個数
に関する入力を受け付ける個数受付手段161を備えた
構成であることを特徴とする付記16に記載の光学的読
み取り装置。
【0103】(付記18)数値入力手段155は、一回
の操作に応じて所定の数値を入力する操作機構162を
備えた構成であることを特徴とする付記13あるいは付
記17に記載の光学的読み取り装置。 (付記19)コード抽出手段154によって抽出された
コード情報を外部装置に送出する送信手段163を備え
たことを特徴とする付記13に記載の光学的読み取り装
置。
【0104】(付記20)コード抽出手段154によっ
て得られたコード情報に対応する詳細情報を外部装置か
ら受信する受信手段164と、これらの詳細情報を表示
する詳細表示手段165とを備えた構成であることを特
徴とする付記13に記載の光学的読み取り装置。
【0105】(付記21)送信手段163は、比較手段
156により、数値入力手段155によって入力された
数値とコード抽出手段154によって得られたコード情
報の個数とが等しいとされたときにコード情報を出力す
る構成であることを特徴とする付記13に記載の光学的
読み取り装置。
【0106】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
によれば、所定の条件を満たす一貫データを抽出して、
重複分を排除することにより、互いに異なる複数のバー
コードラベルを一括して読み取ることができる。これに
より、バーコードスキャナの操作者にかかる作業負担を
大幅に軽減することができる。
【0107】更に、付記2において述べた技術を適用
し、操作者が直感的に把握している情報の入力を受け、
この情報と選別された一貫データとに基づいて、読み取
りデータの編成処理を行えば、読み取り対象の全バーコ
ードラベルに対応する要素を含んだ読み取りデータを生
成することができる。これにより、読み取り対象のバー
コードラベルが複数種類に分類されるときに、これらの
種類に属するバーコードラベルの数にかかわらず、適切
な読み取りデータを生成することができ、これらのバー
コードラベルを一括して読み取って、操作者の作業負担
を更に軽減することができる。
【0108】また、付記3において述べた技術を適用
し、生成された読み取り結果を操作者に報告し、その承
認を待って読み取りデータの送信を行うことにより、読
み取り結果が正しいか否かの判断を操作者に委ね、誤っ
た読み取りデータの送信を防ぐことができる。一方、請
求項2の発明によれば、操作者が直感的に把握している
情報として入力されたバーコードラベルの総数と選別さ
れた一貫データの個数とに基づいて、読み取り操作の完
了を自動的に判断し、選別済みの一貫データを出力する
ことにより、互いに異なる複数のバーコードラベルを一
括して過不足なく読み取ることができる。
【0109】また、請求項3の発明によれば、請求項2
の発明と同様にして読み取り操作の完了を自動的に判断
し、この判断結果を操作者に通知して、読み取り操作を
支援することができる。更に、請求項4の発明によれ
ば、選別された一貫データに基づいて、読み取り操作の
進捗状況に関して、操作者に詳細な報告を提供すること
ができるので、読み取り操作をより強力に支援すること
ができる。
【0110】また、請求項5の発明によれば、同じ種類
のバーコードが記された複数のバーコードラベルが読み
取り対象である場合に、一貫データが重複して抽出され
たか否かに基づいて、一貫データの正当性を検証するこ
とができるので、誤った読み取りデータの送信を防ぐこ
とができる。また、付記13において述べた光学的読み
取り装置によれば、複数の光学的読み取り可能なコード
を走査ビームが走査した際に得られた復調データの中か
ら互いに異なる復調データを抽出することにより、これ
らのコードに記録されたコード情報を一度に読み取るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項4のバーコードスキャナの
原理ブロック図である。
【図2】通知手段の構成を示す図である。
【図3】総数入力手段の構成を示す図である。
【図4】請求項5のバーコードスキャナの原理ブロック
図である。
【図5】光学的読み取り装置の構成例を示す図である。
【図6】読み取り操作を説明する図である。
【図7】本発明のバーコードスキャナの実施形態を示す
図である。
【図8】複数のバーコードを一括して読み取る操作を表
す流れ図である。
【図9】一貫データを抽出する動作を表す流れ図であ
る。
【図10】断片化した復調データを合成する方法を説明
する図である。
【図11】本発明の光学的読み取り装置の実施形態を示
す図である。
【図12】複数のバーコードを一括して読み取る操作を
表す流れ図である。
【図13】バーコードスキャナの外観の一例を示す図で
ある。
【図14】本発明のバーコードスキャナの別実施形態を
示す図である。
【図15】本発明のバーコードスキャナの別実施形態を
示す図である。
【図16】本発明のバーコードスキャナの別実施形態を
示す図である。
【図17】バーコードスキャナの外観の一例を示す図で
ある。
【図18】複数同一モードが指定された場合の読み取り
操作を表す流れ図である。
【図19】従来の非接触型バーコードスキャナの構成例
を示す図である。
【図20】非接触型バーコードスキャナによる読み取り
動作を説明する図である。
【符号の説明】
101、401 光学系 102 光電変換手段 103 信号変換手段 111 抽出手段 112 選別手段 113 出力手段 114 データ入力手段 115 編成手段 116 結果報告手段 117 送信制御手段 120 総数入力手段 121 判定手段 122 出力指示手段 123 通知手段 124 表示手段 125 音声出力手段 126 経過報告手段 131 操作機構 132 第1データ生成手段 133 検出手段 134 第2データ生成手段 141 モード入力手段 142 検証手段 143 転送制御手段 144 送出指示手段 145 送出手段 151 コード走査手段 152 信号生成手段 153 復調手段 154 コード抽出手段 155 数値入力手段 156 比較手段 157 選択手段 158 表示手段 159 表示選択手段 161 個数受付手段 162 操作機構 163 送信手段 164 受信手段 165 詳細表示手段 201 データ抽出部 202 データ選択部 203 データ保持部 204 データ生成部 205 復調制御部 206 入出力制御部 207 パターン検出部 208 データ比較部 209 タイマ 210 操作パネル 211 データ入力部 212 表示部 213 スピーカ 403 受光素子 404 信号処理部 405 復調処理部 406 インタフェース部(I/F) 407 ホストコンピュータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月2日(2000.8.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】しかしながら、現実には、同じ種類の商品
には同じ種類のバーコードが貼付されているため、同じ
種類の商品が読み取り対象の商品の中に複数個存在して
いる場合には、同じ種類の一貫データが、同一の商品が
複数回にわたって走査されたために発生するとともに、
同じ種類に属する別の商品が走査された際に発生する。
そして、受光素子から得られる電気信号を復調して得ら
れる復調データを解析することによっては、上述したよ
うな同じ種類に属する一貫データが、同一の商品を複数
回にわたって走査した際に得られたものであるのか、同
じ種類に属する別の商品を走査した際に得られたもので
あるのかを判別することはできない。このため、同じ種
類の商品が読み取り対象の商品の中に複数個存在してい
る場合には、復調データの系列に含まれる互いに異なる
一貫データの数と、読み取り対象の商品の数とが一致し
ないので、抽出した一貫データの数を読み取り対象の商
品の数として利用することはできない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】このとき、復調制御部205により、例え
ば、読み取り操作を継続する旨のメッセージおよび音声
出力指示が作成され、入出力制御部206に渡される。
これに応じて、入出力制御部206が表示部212によ
る表示動作およびスピーカ213による音声出力動作を
制御する。これにより、読み取り操作が継続中である旨
のメッセージが表示部212に備えられた液晶表示部な
どに表示されるとともに、アラーム音がスピーカ213
によって出力され、読み取り操作が継続中であることが
操作者に通知される(ステップ306)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】このとき、復調制御部205により、例え
ば、読み取り操作が完了した旨のメッセージおよび音声
出力指示が作成され、入出力制御部206に渡される。
これに応じて、入出力制御部206が液晶表示部による
表示処理およびスピーカ213による音声出力動作を制
御する。これにより、読み取り操作が完了した旨のメッ
セージが液晶表示部に表示されるとともに、読み取り操
作の完了を通知する適切な音声がスピーカ213によっ
て出力され、読み取り操作が完了したことが操作者に通
知される(ステップ308)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の方向についてそれぞれ所定の範囲
    に渡ってレーザビームを掃引する光学系と、 前記光学系によって前記レーザビームが掃引される範囲
    に存在する物体によって前記レーザビームが散乱された
    際に、入射した散乱光を電気信号に変換する光電変換手
    段と、 前記電気信号の入力を受け、前記レーザビームの走査範
    囲に存在する少なくとも一つのバーコードラベルに記さ
    れたバーコードの少なくとも一部による散乱光に対応す
    る電気信号の部分を所定の形式の候補データにそれぞれ
    変換する信号変換手段と、 前記信号変換手段によって得られた一連の候補データを
    受け取り、バーコードラベルに記されたバーコード全体
    を切れ目なく表している候補データを一貫データとして
    抽出する抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出される一貫データの集合から
    互いに異なる一貫データを選別する選別手段と、 前記選別手段によって選別された一貫データの入力に応
    じて、前記選別された一貫データを含み、所定の形式で
    表現された読み取り結果を出力する出力手段とを備えた
    ことを特徴とするバーコードスキャナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバーコードスキャナに
    おいて、 読み取り対象のバーコードラベルの総数を入力する総数
    入力手段と、 前記総数入力手段によって入力された総数と、前記選別
    手段によって得られた選別済みデータの個数とに基づい
    て、読み取り対象のバーコードラベルについての読み取
    り操作が完了したか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果に応じて、前記選別済みの
    一貫データを出力手段に渡す旨を指示する出力指示手段
    とを備えたことを特徴とするバーコードスキャナ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のバーコードスキャナに
    おいて、 読み取り対象のバーコードラベルの総数を入力する総数
    入力手段と、 前記総数入力手段によって入力された総数と、前記選別
    手段によって得られた選別済みデータの個数とに基づい
    て、読み取り対象のバーコードラベルについての読み取
    り操作が完了したか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果に応じて、読み取り操作を
    支援するための情報を通知する通知手段とを備えたこと
    を特徴とするバーコードスキャナ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のバーコードスキャナに
    おいて、 選別手段によって得られた選別済みデータに基づいて、
    これらの選別済みのデータに関する情報を含む情報を出
    力して、読み取り操作の経過に関して報告する経過報告
    手段を備えたを備えたことを特徴とするバーコードスキ
    ャナ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のバーコードスキャナに
    おいて、 読み取り対象であるバーコードラベルの集合に適合する
    読み取りモードを指定するためのモード指示を入力する
    モード入力手段と、 複数個の同一種類のバーコードラベルが読み取り対象で
    ある場合に適合する読み取りモードを指定するモード指
    示の入力に応じて、抽出手段によって抽出された複数の
    一貫データを受け取り、これらの一貫データが一致して
    いるか否かに基づいて、選別手段によって選別される一
    貫データの正当性を検証する検証手段と、 前記検証手段による検証結果に応じて、前記選別手段が
    選別した一貫データを出力手段に転送する動作を制御す
    る転送制御手段とを備えたことを特徴とするバーコード
    スキャナ。
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