JP5368710B2 - 遊技機着脱装置 - Google Patents
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Description
従来、枠体の島への取付は、島のテーブルの上に枠体を載置した上で、島が木製であるのが通常であるということもあり、釘や木ねじなどを用いて行っている。
この出願に開示されるのは、遊技機が固定された枠体を、当該枠体の下面をその上側の面に当接させた状態で載置することのできるテーブルと、テーブルに載置された枠体の上方に位置する水平材とを備えている島に取付けて用いられる遊技機着脱装置である。この遊技機着脱装置は、上述の水平材の下面に取付けられる本体と、本体に取付けられた、上下動を行うことのできる可動部材とを備えている。可動部材が下がると可動部材の下端は枠体の上面に押圧される。これにより、枠体はテーブルと可動部材により、上下から挟み込まれた状態で島に固定されることになる。
しかしながら、上述の遊技機着脱装置は、一般的な島には対応しにくい場合がある。
上述の遊技機着脱装置は、水平材の下面に取付けられるものとされている。しかし、一般的な島の水平材は、遊技機を固定の枠体をそのテーブルの上に載置した場合における枠体の上面と水平材の下面の間の隙間が僅かとなるように島に設けられているため、遊技機着脱装置を水平材の下面に取付けることはまず不可能である。
上述の遊技機着脱装置は、従来とは異なる金属製の島に取付けることを念頭に置いて設計されたものであり、島も含めて新たに設計されたという面があったため、そのような島が有する水平材の下方に配置することが可能ではあったが、他方、枠体の島への固定を簡単に行える上述の如き遊技機着脱装置を、広く普及している極一般的な島でも使えるようにしたいという需要が存在するのも事実である。
本発明は、遊技機がその内側に固定された所定の幅を有する矩形とされた枠体を、当該枠体の下面をその上側の面に当接させた状態で載置することのできるテーブルと、前記テーブルに載置された枠体の上方に位置する木製の水平材とを備えている島(これは、当然に、汎用の島でもよい。)に取付けて用いられる遊技機着脱装置である。本発明の遊技機着脱装置は、前記テーブル上の載置面に載置された前記枠体の上面を下方向に押圧することにより、前記枠体の上面と下面を上下方向から挟み込んで前記島に固定することができるようにされている。
そして、本発明の遊技機着脱装置は、前記水平材の上側に取付けられる本体部と、上下方向に移動を行えるようにされ、上側に位置する第1位置と、下側に位置する第2位置の少なくとも2箇所で固定できるようにされており、棒状に形成されている前記本体部に取付けられた可動部材と、を備えており、前記可動部材は、前記第2位置に位置するときに、その下端に位置する押圧部で前記枠体の上面を押圧できるようにされているとともに、前記水平材に穿たれた孔を通りつつ上下方向の前記移動を行うようになっている。
この遊技機着脱装置は、従来のものとは異なり、水平材の上側にその本体部が取付けられる。上述したように、汎用の島では、遊技機を固定の枠体をそのテーブルの上に載置した場合における枠体の上面と水平材の下面の間の隙間が僅かしかない状態となるが、本願の遊技機着脱装置は水平材の上側に本体部が取付けられるため、水平材に遊技機着脱装置の本体部を取付けるにあたって困難はない。
本体部が水平材の上側にあるため、本発明の遊技機着脱装置は、どのようにして可動部材で枠体を下方向に押圧できるようにするかが問題となる。本発明では、可動部材が、水平材を貫いた状態で上下動を行うようにすることでこの問題を解消している。水平材に孔を穿つのは、従来の島の大半、特に水平材が木製であることから、特に困難はない。
なお、本願において、上下、前後の概念は、島に取付けられた遊技機の上下、前後に一致させられるものとする。
枠体は、その製造の過程で、大きさに関する誤差を有する場合が多い。枠体の大きさに誤差があると、特に、枠体の上下方向の長さが過剰に大きいと、押圧面と、載置面とで、枠体の上面と下面を上下方向から挟み込むという、本願発明における枠体の島への固定を行えない場合が出てくるおそれがある。
そのような場合に、上述の如き弾性体があれば、多少の誤差であれば、弾性体により吸収できることになる。
なお、本願発明における弾性体は、バネ、ゴムなどから適当に選択することができる。
可動部材の断面形状は、円形、多角形等、適当に選択できる。可動部材の数は、また、適当に選択することができる。前記可動部材は、例えば、前記枠体の上面の両端部近辺に対応する位置に2つ設けられていてもよい。可動部材が一つであり、可動部材の押圧部が枠体の上面の中心付近を押圧する場合には、その中心付近を中心として枠体が回転してしまうことが考えられる。可動部材を、枠体の上面の両端部近辺に対応する位置に2つ設ければ、そのような枠体の回転を防ぐことができる。なお、可動部材の押圧部は、上述の孔を貫通できない形状、大きさであっても構わない。また、押圧部のうち、枠体と接触する部分は、複数に分割されていても構わない。
前記押圧部には、前記可動部材が前記第2位置にあるときに、前記枠体の前記上面に食い込む突出片が設けられていてもよい。押圧部は、上述したように、載置面との間で枠体を上下から挟み込むものであり重要である。したがって、この押圧部に上述の如き突出片を設けることにより、押圧部の枠体上面に対する食いつきを良くすることが有効となる。古くから用いられている枠体は木製であるから、かかる突出片は枠体よりも硬いもの、例えば金属製とするのがよい。なお、近年では、金属製(殆どの場合アルミ製)の枠体も用いられているが、枠体よりも硬い金属を用いることで、枠体に対して突出片を食い込ませることは可能である。
遊技機は、その傾斜角の大小に応じて釘と玉との絡み方が変化するという性質を有し、遊技機の傾斜角は、遊技機を島に取付ける場合のみならず、遊技機を島に取付けた後においても調整が必要な場合が多い。位置決め手段を備えた上述の如き遊技機着脱装置は、枠体を島に対して固定した後でも、可動部材の前後動によって遊技機の傾斜の調整を行えるようなものとなるので、遊技機の島への着脱の必要性を減らすことができるという点で、遊技機の島への固定における労力を減じる。なお、このような可動部材の前後動を可能とするため、このような遊技機着脱装置が取付けられる水平材に設けられる孔は、可動部材の前後動を許容するような前後方向に一定の長さを持った、スリット状ともいえるものとされることになる。
本発明の例えば主本体部には、前記枠体の上端付近の後面に当接して前記枠体を後側から支持する当接部材を備えていてもよい。このような当接部材があれば、遊技機が取付けられた枠体をテーブルに載せ、当接部材に枠体を当接させることにより、枠体の位置決めを容易に行えることとなるので、遊技機の島への取付け作業の負担軽減に繋がる。当接部材は、主本体部に対して前後動を行えるものとすることができる。そうすることで、枠体の島に対する位置決めをより自由に行えるようになる。
この実施形態における遊技機着脱装置100を、図1、図2に示す。
図1は、島200に、枠体300を固定した状態の遊技機着脱装置100の正面図である。図2は、同じ状態の遊技機着脱装置100を示す側面図である。ただし、図1では、図2に示された遊技機の図示を省略している。また、島200は通常、複数横並びにして用いられるが、図1には、1つの遊技機が取付けられる部分に相当する島の一部のみを示している。
島200は、この実施形態では、木製である。もっとも、その一部に金属等の他の素材が用いられていてもよいことはいうまでもない。島200の構成は必ずしも以下に説明したものに限られないが、少なくとも、後述のテーブルと水平板を備えている必要がある。
基礎材210、柱部材220はいずれも、この実施形態では、断面矩形の木材により構成されている。
基礎材210の間には、2本の基礎材210を連結する横補強材212aが設けられている。横補強材212aは、この実施形態では板状である。また、この実施形態では、互いに連結された基礎材210と柱部材220の所定の部位を結び、基礎材210と柱部材220との間の接続状態を補強する斜め補強材212bが設けられている。
水平材240は、板状であり、木製である。水平材240の前後方向の幅は、必ずしもこの限りではないが、テーブル230の幅よりも小さくされている。この水平材240の上側の面に、遊技機着脱装置100が固定される。水平材240には、また、後述の可動部材を通すための後述する孔が2箇所穿たれている。
この実施形態の枠体300は、木製である。枠体300は、4枚の板状の部材を矩形に組合わせてなる。枠体300を作る上下左右の各部材の幅は、この実施形態では等しくされている。つまり、この実施形態では、枠体300の前後方向の長さは枠体300のすべての部分で等しい。また、枠体300を構成する4枚の板状の部材の厚みは、必ずしもこの限りではないが、上と左右の部材の厚みよりも下の部材の厚みが、大きくなるようにされている。
枠体300の上側の部材の上側の面が本願発明でいう上面310であり、下側の部材の下側の面が本願発明でいう下面320である。上面310と下面320の長さは、2本の柱部材220の間隔に略一致するようにされている。
枠体300の内側の空間には、遊技機400が嵌め込まれ固定される。かかる遊技機400の枠体300に対する固定は、適当な周知技術を用いて行うことができる。
遊技機着脱装置100は、水平材240の上面に取付けられる。遊技機着脱装置100の水平材240への取付は、木ネジ、釘などを用いて適当に行えばよい。
図4は、遊技機着脱装置100の平面図(図中上側が後方である。)、図5は、遊技機着脱装置100の一端部を拡大して示した斜視図、図6は、遊技機着脱装置100の内部構造を示す図である。
この実施形態の遊技機着脱装置100は、ベース部材110を備えている。ベース部材110は、板状である。この実施形態のベース部材110は、水平材240の上面よりも一回り小さい矩形の主ベース部111と、主ベース部111の長さ方向の両端部から後側に延びる固定アーム部112とを備えている。主ベース部111には、固定用の孔111Aが穿設されている。ベース部材110を水平材240に載せ、孔111Aに木ネジを打ち込むなどして、ベース部材110は水平材240に固定されることになる。なお、そのとき、固定アーム部112の先端は、水平材240の後側に食み出してもよい。主ベース部111には、図示を省略するが、後述する2つの可動部材をそれぞれ貫通させるための孔が設けられている。これら孔は、可動部材の前後動を許容するため、前後方向に所定の長さを有している。
固定アーム部112には、この実施形態では、図示を省略の孔の穿たれた断面L字型の固定L字金具112Aが固定されている。この固定L字金具112Aには、また、その孔の内側面にネジ切りのされたナット112Bがその孔と固定L字金具112Aの孔と位置合わせをさせた状態で固定されている。
収納部材120は、この実施形態では、断面略矩形の筒状に形成された収納部121と、収納部121の長さ方向の両端部付近から後方側に延びる平面視で略L字形状の可動アーム部122を備えている。
両可動アーム部122の外側の縁部には、平面視L字型の第1金具122Aと平面視略コの字型の第2金具122Bの下端が接続されている。第1金具122Aと、第2金具122Bと可動アーム部122の接続は、この実施形態ではロウ付けにより行っている。平面視L字型の第1金具122Aの可動アーム部122の縁に垂直な部分と、平面視略コの字型の第2金具122Bの可動アーム部122の縁に垂直な部分のうち前側のものとは、背中合わせの状態で密接させられている。第1金具122Aと、第2金具122Bの背中合わせにされた部分には、両者を貫通する図示を省略の孔が設けられている。この孔は、固定アーム部112に接続された固定L字金具112Aに設けられた孔と、同軸となっている。第1金具122Aと、第2金具122Bの背中合わせにされた部分に設けられた孔と、固定L字金具112Aに設けられた孔には、それらをまとめて貫くボルト123が挿入されている。ボルト123は、その外周面にネジ切りのしてあるネジ切り部123Aと、ネジ切り部123Aよりもその径が太くされ、且つその正面から六角レンチ等の工具と係合可能にされた(この実施形態では、六角レンチを挿入可能な凹部が設けられている。)頭部123Bを備えている。ボルト123のネジ切り部123Aは、ナット112Bと螺合されている。また、第1金具122Aに設けられた孔は、その内側にボルト123の頭部123Bが丁度嵌りこむような径の円形とされている。第2金具122Bに設けられた孔は、ボルト123のネジ切り部123Aが丁度嵌り合うような径の円形とされている。
このような構造となっているので、ボルト123を回転させた場合には、ボルト123(のネジ切り部123A)はナット112Bに対して前後動を行うが、ボルト123Aの頭部123Bは、第1金具122Aの前面に常に密着した状態となる。つまり、この実施形態では、ボルト123を任意の方向に回転させることにより、固定L字金具112Aと、第1金具122A及び第2金具122Bの背中合わせにされた部分との距離を変化させられるようになっている。これは、即ち、この実施形態では、ベース部材110に対して、収納部材120を前後動させられ、且つ収納部材120のベース部材110に対する前後位置を任意に位置決めできることを意味する。
なお、可動アーム部122の最も後側の端部には、当接部材が幾つかの部品を介して取付けられるが、そのことについては追って説明する。
収納部材120の収納部121中には、上下方向での移動を行えるようにして収納部121に取付けられた移動体124が収納されている。
移動体124は、断面コの字型をしており、略コの字型に形成され、その開口が上向きになるようにして収納部121の内側に嵌め込まれている。
格納部126は、可動部材127によって縦方向に貫かれている。可動部材127は、後述するような方法で上下動を行うものであり、それが下方に下がった場合に、その下端にある後述の突出片により水平材240の下方に置かれた枠体300の上面310を押圧するものである。
可動部材127は、その外周にネジ切りのされたボルト部127Aと、その上端に設けられたヘッド部127Bと、その下端に設けられた円盤状の係止部127Cとを備えている。係止部127Cの下面には、鋭い突出片127Dが設けられている。突出片127Dの形状はこの実施形態では円錐形とされているが、必ずしもその限りでなく、木材に押接されたときに木材に食い込むような形状であれば足りる。突出片127Dは単数でも複数でもよい。
ボルト部127Aは、格納部126の内側に収納されたその内周面にネジ切りのされたナット127Eと螺合されている。また、ボルト部127Aの周囲には、第1バネ127Fが設けられている。自然な状態の第1バネ127Fの長さは、ナット127Eの上面から格納部126の内側の上面までの距離よりも本来は長い。しかしながら、第1バネ127Fは、その下端がナット127Eの上面に、その上端が格納部126の内側の上面にそれぞれ当接しているので、ナット127Eと螺合したボルト部127Aを含む可動部材127は、所定の弾性力をもって下方に付勢された状態となる。
ベース部材110を水平材240に固定したとき、可動部材127のボルト部127Aは、格納部126の下面、格納部126の下面の下方に位置するベース部材110、ベース部材110と固定されているベース部材110の下方に位置する水平材240を貫通した状態となる。水平材240の厚さの如何によらず、また、水平材240の下方に枠体300が置かれた場合における水平材240の下面から枠体300の上面310までの距離の如何によらず、突出片127Dによる枠体300の上面310の押圧を行えるようにするため、ベース部材110の下方に露出する可動部材127の長さを変化させることができるようにされている。それは、可動部材127を回転させることによって、ナット127Eに対してボルト部127Aを上下方向に相対動させることによって成しえる。
なお、格納部126の下面に設けられる孔は、ボルト部127Aの径と同じで構わないが、ベース部材110と、水平材240に設けられる可動部材127を貫通させるための孔は、図7に示したような前後方向(図7の上下方向)に縦長な孔となる。後述するように可動部材127は、収納部材120の前後動によって前後に動くので、上述の2つの孔の長さ方向の長さLは、収納部材120の前後動によって前後動する可動部材127と、ベース部材110又は水平材240が干渉しないような長さとされる。また、特に上述の2つの孔のうち水平材240に設けられる孔の幅方向の長さlは、遊技機着脱装置100の取付け時に、係止部127Cが通過できるような長さとする。
収納部121の内部には、また、第2バネ128(図6)がある。第2バネ128は、その上端を収納部121の内側の上面と、その下端を移動体124の内側の下面と接続されている。第2バネ128は、力をかけていない状態からかなり伸ばした状態で、その両端を収納部121と移動体124にそれぞれ接続されている。これにより、移動体124には常に、収納部121の内側の上面に引き寄せられるような力がかかることになる。
軸113の後側の端部には、レバー114が着脱自在にされている。レバー114を図1、図6の矢印で示したように回転させると、軸113及びカム125が回転するようになっている。レバー114と、軸113を着脱自在にするには、軸113のいずれかの端部に断面六角形の凹部を設けるとともに、レバー114の基端のいずれかの面に、その凹部に嵌って係止されるような断面六角形の凸部を設けるなど、適当な公知技術を用いればよい。
上述したように、移動体124には常に上向きの力が働いている。したがって、移動体124が上下方向に移動したとしても、移動体124は上方向に位置するカム125の先端に強く押接されることになる。このようにして、カム125の先端が、移動体124の下側の部材の上側の面に当接した状態が常に保たれる。
カム125には、その弧の長径と交わる部分と、その弧の短径と交わる部分に直線的な部分を作ってある。したがって、レバー114の操作によってカム125を回転させると、カム125は、図6の(A)の状態と、図6の(B)の状態となったときに、その弧の長径と交わる部分と、短径と交わる部分に作ってある直線的な部分が移動体124の内側の下面に当接して安定した状態となる。これにより、カム125と移動体124は、図6の(A)の状態と、図6の(B)の状態となったときに安定して固定された状態となる。
図8に示したように、可動アーム122の後側(図8の左方向)の端部には、下方に向かって折れ曲がる、断面L字型の懸垂金具141が、例えば、ネジ止めによって取付けられる。懸垂金具141の下方に向かって延びる部分には、孔141Aが穿たれている。その孔141Aの後側には、その内周面にネジ切りのされたナット142が配されている。そして、ナット142と、孔141Aを貫通するようにして、断面円形の支持棒143が配されている。支持棒143は、その外周面にネジ切りがされており、ナット142と螺合している。支持棒143の前側の端部には、この実施形態では硬質なゴムによって形成の支持棒143よりも大径とされた円筒形の当接部材144が支持棒143に対して同軸の状態となるようにして取付けられている。
当接部材144は、回転させることによってナット142に対して前後動する支持棒143の前後動に応じて前後動する。当接部材144は、図8に示したように、枠体300が配されたときに、枠体300の上側の部材に後側から当接させられるようになっている。当接部材144を前後動させられるようにしているのは、当接部材144の枠体300に対する押接の程度を調整できるようにするためである。
遊技機着脱装置100を使用するにあたっては、まず、遊技機着脱装置100を島200の水平材240に固定する。
上述したように、遊技機着脱装置100は、水平材240の上側の面に固定される。遊技機着脱装置100を水平材240に固定する場合には、水平材240に予め設けられた2つの孔に遊技機着脱装置100が有する可動部材127を貫通させてから、ベース部材110を適当な方法で水平材240に固定する。
遊技機着脱装置100の水平材240への取付けに前後して、水平材240の下方に突出する可動部材127の長さを調整するために、必要に応じて、可動部材127を回転させる。水平材240の下方に突出する可動部材127の長さの調整は、遊技機着脱装置100の水平材240への固定に先んじて行っても構わない。
次に、支持棒143を回転させて、当接部材144の前後方向の位置を、適当に位置決めする。当接部材144は、テーブル230に載った状態で前側から押し込まれた枠体300の背面がそこに止まると好ましい位置に、その先端が位置するようにする。なお、当接部材144の位置決めは、遊技機着脱装置100の水平材240への固定に先んじて行っても構わない。
次に、遊技機着脱装置100と、両側の柱部材220と、テーブル230に囲まれた空間に、遊技機400の固定された枠体300を嵌め込む。このとき、枠体300は、枠体300の下面320がテーブル230の上側の面に当接するようにして、テーブル230上に載置される。当接部材144の位置が予め調整してあるので、2つの当接部材144の双方に枠体300の背面を当接させるだけで、枠体300及び遊技機400は、前後方向における適当な位置に位置決めされることになる。
なお、この状態では、カム125は、図6(A)に示された位置に位置するようにされている。この状態では、カム125の弧の短径と交わる部分が、移動体124の内側の下面に当接している。
この状態で、遊技機着脱装置100の所定の部位(例えば、固定アーム部112)と、枠体300の所定の部位(例えば、枠体300の左右の部材、或いは上の部材)とを、紐などの線状体で適当に結んでおくか、遊技機着脱装置100の所定の部位に結んだ線状体を枠体300に引っ掛けておくとよい。これは、遊技機着脱装置100による枠体300の固定を解除したときに枠体300の転倒を防止できる点で有用である。
次いで、軸113に取付けたレバー114を操作して、カム125を回転させる。カム125が回転し、第2バネ128からの力に抗してその全体が押し下げられて移動体124は下方向に移動する。これにより、カム125は、図6(B)に示された位置に位置することになる。この状態では、カム125の弧の長径と交わる部分が、移動体124に当接することになる。
移動体124の下方向への移動に伴って、移動体124の両端に設けられた格納部126も下方に下がる。それにより、格納部126に取付けられた可動部材127も下方に下がり、可動部材127の先端の突出片127Dが枠体300の上面310に食い込んで枠体300の上面310を下方向に押圧する。枠体300が木製又はアルミ製であれば、突出変127Dは問題なく枠体300の上面310に食い込む。それにより、枠体300は、テーブル230と可動部材127によって挟持され、島200に固定されることになる。このとき、枠体300の上面310の位置が予定された位置よりも多少上側にあったとしても、枠体300の固定には問題は生じない。そのような場合には、突出片127Dの設けられた係止部127Cは、ナット127Eが第1バネ127Fによる下向きの付勢力に抗して上方に上がることにより、上方向に多少移動するからである。
枠体300を島200に固定したら、レバー114を軸113から取外す。この状態で、必要であれば、ボルト123を回転させ、ボルト123をナット112Bに対して前後動させ位置決めすることにより、収納部材120を前後方向で適当に位置決めする。そうすることにより、可動部材27によって固定された枠体300の上面が前後動させられるので、遊技機400の傾斜角の調整が可能となる。なお、かかる収納部材120の位置決めは、収納部材120の両端に位置する2つのボルト123の双方を適切に回転させることにより、正確に行うことができる。
以上のようにして、枠体300の島200への固定が終了する。
枠体300を島200から取外すときは、細々とした調整は不要であるが、基本的には上述の作業を逆に行えばよい。
110 ベース部材
113 軸
114 レバー
120 収納部材
121 収納部
122 可動アーム部
123 ボルト
124 移動体
125 カム
126 格納部
127 可動部材
127F 第1バネ
128 第2バネ
200 島
210 基礎材
220 柱部材
230 テーブル
240 水平材
300 枠体
310 上面
320 下面
400 遊技機
Claims (5)
- 遊技機がその内側に固定された所定の幅を有する矩形とされた枠体を、当該枠体の下面をその上側の面に当接させた状態で載置することのできるテーブルと、前記テーブルに載置された枠体の上方に位置する木製の水平材とを備えている島に取付けて用いられるものであり、前記テーブル上の載置面に載置された前記枠体の上面を下方向に押圧することにより、前記枠体の上面と下面を上下方向から挟み込んで前記島に固定することができるようにされている遊技機着脱装置であって、
前記水平材の上側に取付けられる本体部と、
上下方向に移動を行えるようにされ、上側に位置する第1位置と、下側に位置する第2位置の少なくとも2箇所で固定できるようにされており、棒状に形成されている、前記枠体の上面の両端部近辺に対応する位置に2つ設けられている前記本体部に取付けられた可動部材と、
その操作により前記可動部材を前記第1位置と前記第2位置の間で移動させることが可能とされた1つの操作手段と、
を備えており、
前記可動部材は、前記第2位置に位置するときに、その下端に位置する押圧部で前記枠体の上面を押圧できるようにされているとともに、前記水平材に穿たれた孔を通りつつ上下方向の前記移動を行うようになっており、且つ前記操作手段の操作によりその双方が同時に前記第1位置と前記第2位置の間で移動するようになっているとともに、
前記第2位置にある前記押圧部を下方に付勢し、前記枠体の上下方向の大きさについての誤差を吸収することで、前記第2位置に位置する前記押圧部が前記枠体の上面を確実に押圧できるように前記第2位置に位置する前記押圧部を上下方向に適宜移動させることのできる弾性体を有している、
遊技機着脱装置。 - 前記押圧部には、前記可動部材が前記第2位置にあるときに、前記枠体の前記上面に食い込む突出片が設けられている、
請求項1に記載の遊技機着脱装置。 - 前記本体部は、前記水平材の上側に固定的に取付けられるベース部材と、前記ベース部材に対して前後動を行えるようにされた主本体部と、前記主本体部の前記ベース部材に対する前後位置を任意の位置に位置決めする位置決め手段とを備えているとともに、
前記可動部材は、前記主本体部に取付けられており、前後方向に対して所定の長さを与えられた前記孔を貫通した状態で、前記主本体部の前後動に応じて前後動を行えるようになっている、
請求項1又は2に記載の遊技機着脱装置。 - 前記枠体の上端付近の後面に当接して前記枠体を後側から支持する当接部材を備えている、
請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機着脱装置。 - 前記枠体の上端付近の後面に当接して前記枠体を後側から支持する当接部材を備えており、
前記当接部材は、前記主本体部に対して前後動を行えるようにされている、
請求項3記載の遊技機着脱装置。
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