JP5368397B2 - 電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5368397B2
JP5368397B2 JP2010200298A JP2010200298A JP5368397B2 JP 5368397 B2 JP5368397 B2 JP 5368397B2 JP 2010200298 A JP2010200298 A JP 2010200298A JP 2010200298 A JP2010200298 A JP 2010200298A JP 5368397 B2 JP5368397 B2 JP 5368397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
aln
doped
concentration
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010200298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011029648A (ja
Inventor
芳孝 谷保
誠 嘉数
俊樹 牧本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2010200298A priority Critical patent/JP5368397B2/ja
Publication of JP2011029648A publication Critical patent/JP2011029648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5368397B2 publication Critical patent/JP5368397B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Description

本発明は、電界効果トランジスタおよびその製造方法に関し、より詳細には、高耐圧で、高い動作電圧を有する高出力電子デバイスである電界効果トランジスタおよびその製造方法に関する。
ワイヤレス通信、電気自動車、電力制御などの多岐にわたる分野において、半導体電子デバイスの高出力化、高周波化、低損失化が望まれている。さらに、高温環境または放射線照射下といった厳しい環境での使用が要求されるようになってきている。このような厳しい仕様を追求する場合、半導体デバイスの動作限界は、半導体材料の物性値により制限されるため、バンドギャップエネルギーや降伏電界強度が大きい半導体材料が優位である。窒化アルミニウム(AlN)は、半導体では最大のバンドギャップエネルギーと最大の降伏電界強度を有し、金属並みの高い熱伝導率を示す。このため、AlNは、従来のSi、SiC、GaN系高出力電子デバイスに比べて、飛躍的な性能向上を実現することができる半導体材料であり、電力、通信、耐環境分野におけるエレクトロニクスの革新が期待されている。
AlNを用いた高出力電子デバイスを作製するためには、その周辺技術の開発が必要不可欠である。しかし、現在のところ、デバイスを作製するために必須である電極形成の技術すら確立されていない。一般的に、半導体材料は、バンドギャップが大きくなるに従い、良好な特性を有するオーミック電極とショットキー電極の形成が困難になる。AlNは、半導体中ではバンドギャップエネルギーが最も大きいことから、良好な特性を有するオーミック電極とショットキー電極を形成することは極めて困難である。このため、AlNにおいて、良好なオーミック電極とショットキー電極を必要とする高出力電子デバイスを作製することは極めて困難である。
副島成雅、他、「GaN基板を用いた縦型ショットキーダイオードの評価」、応用物理学会、平成16年秋季第65回学術講演会、予稿集1a−ZK−1、2004年 奥村元、「ワイドギャップ半導体高周波電子デバイス研究の現状と今後の展開」、応用物理、第73巻、第3号、第315〜326頁、2004年
以下に、従来のGaNを用いた高出力電子デバイスの報告例について述べる。図1に、従来のGaNを用いたショットキーダイオードを示す(例えば、非特許文献1参照)。このショットキーダイオードの作製方法は、有機金属気相成長(MOCVD)法を用いて、n型GaN基板11上に、Siをドープしたn型GaN層12(厚さ5μm、キャリア濃度6×1016cm−3)を成長させる。次に、n型GaN層12上にPt電極13(ショットキー電極)を形成し、基板11にAl/Au電極14(オーミック電極)を形成する。
このショットキーダイオードの素子耐圧は、約90Vである。この構造では、素子耐圧がGaNの絶縁破壊電界強度で決定されるので、その物性定数からくる限界以上に素子耐圧を上げることができない。従って、この構造では、素子耐圧が極めて高いショットキーダイオードを作製することができない。
GaNを用いた高出力トランジスタとしては、GaN系ヘテロ構造電界効果トランジスタが一般的である(例えば、非特許文献2参照)。図2に、従来のGaN系ヘテロ構造電界効果トランジスタを示す。電界効果トランジスタの基本構造は、サファイアやSiCなどの基板21上に、1μm以上の厚いアンドープGaN層22を成長させ、その上にアンドープまたはSiドープAlGaNキャップ層23を成長させたシングルヘテロ構造が用いられる。AlGaNキャップ層23上にソース電極24、ゲート電極25、ドレイン電極26を形成する。
GaN層22とAlGaNキャップ層23との界面に二次元電子ガスが生成される。AlGaNキャップ層23をGaN層22上に成長させるため、AlGaNキャップ層23に大きな引張歪みが導入される。この引張歪みによる結晶欠陥の発生を抑制するためには、AlGaNキャップ層23のAl組成Xを、0.3以下にする必要がある。Al組成Xが0.3程度のAlGaNキャップ層23にゲート電極25を形成する構造では、ゲートリーク電流が必然的に大きくなる。大きなゲートリーク電流は、電界効果トランジスタの動作電圧を低下させてしまうという問題があった。
また、この構造では、高いキャリア濃度を得るために、AlGaNキャップ層23を20nm程度以上にする必要がある。しかし、AlGaNキャップ層23が厚くなると、相互コンダクタンスが低下するという問題があった。さらに、この構造では、最大動作電圧は、GaNの絶縁破壊強度で制約されるので、その物性定数からくる限界により、50Vから80V程度と低い。従って、GaN系ヘテロ構造電界効果トランジスタでは、高出力特性が極めて優れた電界効果トランジスタを作製することができない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高い動作電圧を有する電界効果トランジスタおよびその製造方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項に記載の発明は、AlN/AlGaN/AlN電界効果トランジスタであって、半絶縁性基板上に積層されたアンドープAlN層と、該アンドープAlN層上に積層されたSiドープn型AlN層と、該Siドープn型AlN層上に積層されたAlGa1−XNチャネル層と、該AlGa1−XNチャネル層上に積層されたAlNキャップ層と、該AlNキャップ層上に、高濃度Siドープn型AlN層を介して形成されたドレイン電極およびソース電極と、前記AlNキャップ層上に形成されたゲート電極とを備え、前記Siドープn型AlN層のSi濃度は、5×1016cm−3〜5×1018cm−3であり、前記AlGa1−XNチャネル層のAl組成Xは、0.9以下であり、前記AlGa1−XNチャネル層の膜厚t(nm)は、t<20+200×Xの関係を満たし、前記高濃度Siドープn型AlN層のSi濃度は、5×1019cm−3以上であり、前記ゲート電極の材料は、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つが含まれ、前記AlNキャップ層の表面とPd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つの材料が接触していることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、AlN/AlGaN/AlN電界効果トランジスタであって、半絶縁性基板上に積層されたアンドープAlN層と、該アンドープAlN層上に積層されたSiドープn型AlN層と、該Siドープn型AlN層上に積層されたAlGa1−XNチャネル層と、該AlGa1−XNチャネル層上に積層されたAlNキャップ層と、該AlNキャップ層と前記AlGa1−XNチャネル層の一部を除去した部分に、高濃度Siドープn型AlGa1−YN層を介して形成されたドレイン電極およびソース電極と、前記AlNキャップ層上に形成されたゲート電極とを備え、前記Siドープn型AlN層のSi濃度は、5×1016cm−3〜5×1018cm−3であり、前記AlGa1−XNチャネル層のAl組成Xは、0.9以下であり、前記AlGa1−XNチャネル層の膜厚t(nm)は、t<20+200×Xの関係を満たし、前記高濃度Siドープn型AlGa1−YN層のSi濃度は、5×1019cm−3以上であり、Al組成XとYとの関係は、Y≦Xであり、前記ゲート電極の材料は、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つが含まれ、前記AlNキャップ層の表面とPd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つの材料が接触していることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、AlN/Si/AlN電界効果トランジスタであって、半絶縁性基板上に積層されたアンドープAlN層と、該アンドープAlN層上に積層され、膜厚が1分子層以下のSi層と、該Si層上に積層され、膜厚が15nm以下のAlNキャップ層と、該AlNキャップ層と前記Si層と前記アンドープAlN層の一部を除去した部分に、高濃度Siドープn型AlN層を介して形成されたドレイン電極およびソース電極と、前記AlNキャップ層上に形成されたゲート電極とを備え、前記高濃度Siドープn型AlN層のSi濃度は、1×1019cm−3以上であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、AlN/Si/AlN電界効果トランジスタであって、半絶縁性基板上に積層されたアンドープAlN層と、該アンドープAlN層上に積層され、膜厚が1分子層以下のSi層と、該Si層上に積層され、膜厚が15nm以下のAlNキャップ層と、該AlNキャップ層上に、高濃度Siドープn型AlN層を介して形成されたドレイン電極およびソース電極と、前記AlNキャップ層上に形成されたゲート電極とを備え、前記高濃度Siドープn型AlN層のSi濃度は、1×1019cm−3以上であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、Si濃度を制限したSiドープn型AlN層を用いて電界効果トランジスタを作製するので、高い耐圧と高い動作電圧で動作する高出力電子デバイスを作製することが可能となる。
従来のGaNを用いたショットキーダイオードを示す断面図である。 従来のGaN系ヘテロ構造電界効果トランジスタを示す断面図である。 実施例1にかかるSiドープn型AlN層を用いたショットキーダイオードを示す図である。 実施例1のショットキーダイオードをエッチングにより作製する方法を示す図である。 実施例1のショットキーダイオードを再成長により作製する方法を示す図である。 実施例1のショットキーダイオードの電流−電圧特性を示す図である。 Siドープn型AlN層のSi濃度と耐圧の関係を示す図である。 高濃度Siドープn型AlN層のSi濃度と接触抵抗の関係を示す図である。 リフトオフにより除去できる高濃度Siドープn型AlGa1−YN層の膜厚とAl組成との関係を示す図である。 実施例2−1にかかるSiドープn型AlNを用いた縦型ショットキーダイオードを示す断面図である。 実施例2−2にかかるSiドープn型AlNを用いた縦型ショットキーダイオードを示す断面図である。 実施例2の縦型ショットキーダイオードの電流−電圧特性を示す図である。 実施例3にかかるSiドープn型AlN層を用いた電界効果トランジスタを示す図である。 実施例4−1にかかる電界効果トランジスタを示す断面図である。 実施例4−2にかかる電界効果トランジスタを示す断面図である。 実施例4−2にかかる電界効果トランジスタを作製する方法を示す図である。 AlN/AlGa1−XN/AlN電界効果トランジスタのAlGa1−XNチャネル層の膜厚とAl組成Xとの関係を示す図である。 Siドープn型AlN層のSi濃度と最大ドレイン電流の関係を示す図である。 AlNキャップ層の膜厚と最大相互コンダクタンスの関係を示す図である。 実施例5−1にかかるAlN/Si/AlN電界効果トランジスタを示す断面図である。 実施例5−2にかかるAlN/Si/AlN電界効果トランジスタを示す断面図である。 Si層の堆積量と最大ドレイン電流の関係を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。本実施形態は、Si濃度を制限したSiドープn型AlN層を、高出力電子デバイスに適用することを特徴とする。Si濃度を制限したSiドープn型AlN層を用いることにより、ショットキーダイオードの耐圧を大幅に増加させることができ、電界効果トランジスタの動作電圧を大幅に増加させることができる。
(ショットキーダイオードの作製)
図3に、Siドープn型AlN層を用いたショットキーダイオードを示す。(a)は上面図、(b)は横断面図である。ショットキーダイオードは、半絶縁性基板であるAlN(0001)基板31上に、アンドープAlN層32、Siドープn型AlN層33が順に積層されている。さらに、Siドープn型AlN層33上に、ショットキー電極35と、高濃度Siドープn型AlN層34上に形成されたオーミック電極36とが積層されている。
ショットキーダイオードは、MOCVD法により作製する。Al原料としてトリメチルアルミニウム(TMA)を、Ga原料としてトリメチルガリウム(TMG)を、N原料としてアンモニア(NH)を、Si原料としてシラン(SiH)を用いる。成長温度は、1100℃である。製造方法は、(A)エッチングを用いる手法と(B)再成長を用いる手法の二通りがある。
図4に、実施例1のショットキーダイオードを(A)エッチングにより作製する方法を示す。(図4(a))MOCVD法により、AlN(0001)基板31上に、膜厚0.5μmのアンドープAlN層32と、膜厚4μm、Si濃度1×1017cm−3のSiドープn型AlN層33と、膜厚10nm、Si濃度5×1019cm−3の高濃度Siドープn型AlN層34とをエピタキシャル成長させる。(図4(b))高濃度Siドープn型AlN層34上にオーミック電極(Ti/Al/Ti/Au)36を形成する。
(図4(c))高濃度Siドープn型AlN層34の一部を、Siドープn型AlN層33が露出するまで、塩素ガスを用いたドライエッチング(反応性イオンエッチング)により取り除く。(図4(d))露出したSiドープn型AlN層33上にショットキー電極(Pd/Au)35を形成する。
図5に、実施例1のショットキーダイオードを(B)再成長により作製する方法を示す。(図5(a))MOCVD法により、AlN(0001)基板31上に、膜厚0.5μmのアンドープAlN層32と、膜厚4μm、Si濃度1×1017cm−3のSiドープn型AlN層33とをエピタキシャル成長させる。(図5(b))Siドープn型AlN層33上に、SiOマスク37をスパッタリング法により堆積する。(図5(c))MOCVD法により、膜厚10nm、Si濃度5×1019cm−3の高濃度Siドープn型AlN層34を再成長させる。
(図5(d))リフトオフによりSiOマスク37およびSiOマスク37上の高濃度Siドープn型AlN層34を除去する。(図5(e))再成長により形成した高濃度Siドープn型AlN層34上にオーミック電極36を形成する。(図5(f))Siドープn型AlN層33上にショットキー電極35を形成する。
図6に、実施例1のショットキーダイオードの電流−電圧特性を示す。(A)は、エッチングにより作製したショットキーダイオードの、(B)は、再成長により作製したショットキーダイオードの、(X)は、従来のGaNを用いて作製したショットキーダイオードの電流−電圧特性である。従来のショットキーダイオードは、逆方向電圧90Vにおいて、逆方向電流が流れ始めるため、その耐圧は90V程度である。実施例1では、(A)エッチングにより作製したショットキーダイオードの耐圧は900V、(B)再成長により作製したショットキーダイオードの耐圧は920Vである。従来と比較して、ショットキーダイオードの耐圧を約10倍増加することができる。
このように高い耐圧が得られる理由は、AlNの絶縁破壊電界強度がGaNのそれよりも大きいこと、およびAlNとショットキー電極のショットキーバリアが非常に高く、リーク電流が極めて低いためである。
一般的に、半導体表面をエッチングすると加工ダメージが導入され、これにより耐圧は減少する。しかし、実施例1では、(A)エッチングを用いる手法と(B)再成長を用いる手法とに関わらず、ショットキーダイオードはほぼ同様の高い耐圧を示す。AlNの場合に、エッチング加工を施しても、良好なショットキー特性が得られる理由は、エピタキシャル成長した結晶品質の良いAlNは、原子間結合力が強く、エッチングなどによってもダメージが導入されにくい性質を有するからである。電子デバイスの作製過程において、エッチング加工を用いることができれば、デバイス設計の自由度を高めることができる。
(Siドープn型AlN層のSi濃度範囲)
図7に、Siドープn型AlN層のSi濃度と耐圧の関係を示す。実施例1では、Siドープn型AlN層33のSi濃度を1×1017cm−3とした。ここでは、図5に示した再成長による手法で、Si濃度を変えてショットキーダイオードを作製した。500V以上の耐圧は、Si濃度が5×1018cm−3以下において得られる。Si濃度が5×1016cm−3では、耐圧は1000Vまで増加する。ただし、5×1016cm−3以下では、ショットキーダイオードは動作しなくなる。これは、Si濃度が5×1016cm−3以下では、高い導電性を有するn型AlNが得られないからである。
一方、Si濃度が5×1018cm−3以上の場合、Si濃度の増加とともに、耐圧は急激に減少する。これより、Siドープn型AlNのSi濃度を5×1016cm−3から5×1018cm−3の範囲にすることで、高耐圧のショットキーダイオードを作製することができる。
(高濃度Siドープn型AlN層のSi濃度範囲)
実施例1では、オーミック電極36とSiドープn型AlN層33との間に、高濃度Siドープn型AlN層34が挿入されている。高出力電子デバイスでは、電力損失を下げるためには、オーミック電極36の接触抵抗を下げる必要がある。図8に、高濃度Siドープn型AlN層のSi濃度と接触抵抗の関係を示す。
接触抵抗は、伝送線路(TLM)法を用いて求めた。Si濃度が5×1018cm−3以下の場合は、接触抵抗が2×10−4Ωcmと高い。Si濃度を1×1019cm−3以上にすることにより、接触抵抗が1×10−4Ωcm以下へと大幅に低下する。さらに、Si濃度を5×1019cm−3以上にすることにより、接触抵抗は2×10−5Ωcm以下まで低減できる。従って、オーミック電極36とSiドープn型AlN層33との間に挿入する高濃度Siドープn型AlN層34のSi濃度を、1×1019cm−3以上にすることにより、電力損失が極めて低い高出力電子デバイスを作製することができる。
(高濃度Siドープn型AlN層の膜厚)
図5を参照して述べたように、再成長によりショットキーダイオードを作製する場合、リフトオフによりSiOマスク37およびSiOマスク上の高濃度Siドープn型AlN層34を除去する(図5(c)〜(d))。従来のGaNを用いたショットキーダイオードの場合には、SiOマスク上にGaNが堆積しないので、容易にGaNを除去することができる。しかし、Alが含まれるAlNやAlGa1−YN(0<Y<1、以下、組成の範囲の表示は省略する)の場合には、SiOマスク上にAlNやAlGa1−YNが堆積するために、それらを除去することは困難になる。
図9に、リフトオフにより除去できる高濃度Siドープn型AlGa1−YN層の膜厚とAl組成との関係を示す。高濃度Siドープn型AlGa1−YN層を再成長する場合に、リフトオフにより除去できる場合を〇で、できなかった場合を×で示す。高濃度Siドープn型AlN(Al組成Y=1)の場合、その膜厚が100nm以下であれば、リフトオフにより除去できることがわかる。リフトオフにより除去できる高濃度Siドープn型AlGa1−YN層の膜厚は、Al組成Yの減少とともに増加する。これより、再成長を用いて高濃度Siドープn型AlGa1−YN層を形成する場合には、膜厚を100nm以下にする。
(基板材料)
実施例1では、絶縁性基板として半絶縁性AlN(0001)基板を用いている。基板材料と耐圧の関係について調べた結果を表1に示す。
Figure 0005368397
図5を参照して述べたように、再成長によりショットキーダイオードを作製した。絶縁性基板として、半絶縁性AlN(0001)基板、半絶縁性SiC(0001)基板、絶縁性サファイア(0001)基板、半絶縁性GaN(0001)基板、半絶縁性GaAs(111)基板、および半絶縁性Si(111)基板を調べた。500V以上の耐圧は、半絶縁性AlN(0001)基板、半絶縁性SiC(0001)基板、および絶縁性サファイア(0001)基板においてのみ得られた。従って、Siドープn型AlNを用いた高出力電子デバイスには、絶縁性基板として半絶縁性AlN(0001)基板、半絶縁性SiC(0001)基板、および絶縁性サファイア(0001)基板のいずれかを用いればよいことがわかる。
図10に、実施例2−1にかかるSiドープn型AlNを用いた縦型ショットキーダイオードを示す。(C)成長表面が(0001)面であるn型AlN基板を用いたショットキーダイオードである。作製工程は、最初に、(1)MOCVD法により、n型AlN(0001)基板41上に、膜厚4μm、Si濃度1×1017cm−3のSiドープn型AlN層42をエピタキシャル成長させる。(2)Siドープn型AlN層42上にショットキー電極(Pd/Au)43を形成する。(3)n型AlN(0001)基板41の裏面にオーミック電極(Ti/Al/Ti/Au)44を形成する。
ここでは、n型AlN(0001)基板41を用いたが、n型SiC(0001)基板を用いても、Siドープn型AlN層42の成長表面は(0001)面となる。
図11に、実施例2−2にかかるSiドープn型AlNを用いた縦型ショットキーダイオードを示す。(D)成長表面が(000−1)面(本明細書では、図10,11に示したように、「1」に上付きバーの符号は、「−1」と表現する。)であるn型AlN基板を用いたショットキーダイオードである。作製工程は、最初に、(1)MOCVD法により、AlN(000−1)基板51上に、膜厚4μm、Si濃度1×1017cm−3のSiドープn型AlN層52と、膜厚10nm、Si濃度5×1019cm−3の高濃度Siドープn型AlN層53とをエピタキシャル成長させる。(2)高濃度Siドープn型AlN層53上にオーミック電極(Ti/Al/Ti/Au)54を形成する。(3)n型AlN(000−1)基板51の裏面にショットキー電極(Pd/Au)55を形成する。
ここでは、n型AlN(000−1)基板51を用いたが、n型SiC(000−1)基板を用いても、Siドープn型AlN層52の成長表面は(000−1)面となる。
図12に、実施例2の縦型ショットキーダイオードの電流−電圧特性を示す。(C)は、成長表面が(0001)面であるn型AlN基板を用いたショットキーダイオードの、(D)は、成長表面が(000−1)面であるn型AlN基板を用いたショットキーダイオードの、(X)は、従来のGaNを用いて作製したショットキーダイオードの電流−電圧特性である。従来のショットキーダイオードの耐圧は90V程度である。実施例2では、(C)成長表面が(0001)面であるn型AlN基板を用いたショットキーダイオードの耐圧は1000V、(D)成長表面が(000−1)面であるn型AlN基板を用いたショットキーダイオードの耐圧は900Vである。従来と比較して、ショットキーダイオードの耐圧を約10倍増加することができる。
ここでは、n型AlN(0001)基板またはn型AlN(000−1)基板を用いたが、その代わりに、n型SiC(0001)基板またはn型SiC(000−1)基板を用いてもよい。ただし、耐圧は20%程度減少するが、従来のショットキーダイオードと比較しても、充分に高い耐圧のショットキーダイオードを作製することができる。
図13に、実施例3にかかるSiドープn型AlN層を用いた電界効果トランジスタを示す。ここでは、図4に示した(A)エッチングにより作製する方法と同様にして、電界効果トランジスタを作製する手順を示す。(1)MOCVD法により、半絶縁性基板であるAlN(0001)基板61上に、膜厚1.0μmのアンドープAlN層62と、膜厚1.0μm、Si濃度1×1018cm−3のSiドープn型AlN層63と、膜厚3nm、Si濃度5×1019cm−3の高濃度Siドープn型AlN層64をエピタキシャル成長する。(2)高濃度Siドープn型AlN層64上に、ドレイン電極65およびソース電極67(Ti/Al/Ti/Au)を形成する。
(3)高濃度Siドープn型AlN層64の一部を、Siドープn型AlN層63が露出するまで、塩素ガスを用いたドライエッチング(反応性イオンエッチング)により取り除く。(4)露出したSiドープn型AlN層63上にゲート電極66(Pd/Au)を形成する。
なお、図5に示した(B)再成長により作製する方法と同様にして、電界効果トランジスタを作製することもできる。
実施例3にかかるSiドープn型AlN層を用いた電界効果トランジスタであって、(A)エッチングを用いる手法により作製した電界効果トランジスタと、(B)再成長を用いる手法により作製した電界効果トランジスタと、従来のGaNを用いて作成したヘテロ構造電界効果トランジスタの特性を表2に示す。
Figure 0005368397
従来の電界効果トランジスタは、最大動作電圧は80V程度である。実施例3では、(A)エッチングを用いる手法により作製した電界効果トランジスタの最大動作電圧は700V、(B)再成長を用いる手法により作製した電界効果トランジスタの最大動作電圧は720Vである。従来と比較して、電界効果トランジスタの動作電圧を約9倍も増加できる。
(電界効果トランジスタの作製)
図14に、実施例4−1にかかる電界効果トランジスタを示す。ここでは、図5に示した(B)再成長により作製する方法と同様にして、(E)AlN/AlGaN/AlN電界効果トランジスタを作製する手順を示す。(1)MOCVD法により、AlN(0001)基板71上に、膜厚1μmのアンドープAlN層72と、膜厚0.5μm、Si濃度1×1018cm−3のSiドープn型AlN層73と、Al組成X=0.8、膜厚30nmのAlGa1−XNチャネル層78と、膜厚5nmのAlNキャップ層79をエピタキシャル成長させる。(2)SiOマスクをスパッタリング法により堆積する。(3)MOCVD法により、膜厚40nm、Si濃度5×1019cm−3の高濃度Siドープn型AlN層74を再成長させる。
(4)リフトオフによりSiOマスクおよびSiOマスク上の高濃度Siドープn型AlN層74を除去する。(5)再成長により形成した高濃度Siドープn型AlN層74上に、ドレイン電極75およびソース電極77(Ti/Al/Ti/Au)を形成する。(6)AlNキャップ層79上にゲート電極76(Pd/Au)を形成する。
図15に、実施例4−2にかかる電界効果トランジスタを示す。(F)エッチングと再成長によりAlN/AlGaN/AlN電界効果トランジスタを作製する。電界効果トランジスタは、AlN(0001)基板81上に、アンドープAlN層82、Siドープn型AlN層83が順に積層されている。さらに、Siドープn型AlN層83上に、AlGa1−XNチャネル層88とAlNキャップ層89が積層されている。AlNキャップ層89とAlGa1−XNチャネル層88の一部を除去した部分に、高濃度Siドープn型AlGa1−YN層84が形成され、高濃度Siドープn型AlGa1−YN層84上にドレイン電極85およびソース電極87(Ti/Al/Ti/Au)が形成されている。AlNキャップ層89の残された部分には、ゲート電極86(Pd/Au)が形成されている。
図16に、実施例4−2にかかる電界効果トランジスタを作製する方法を示す。(図16(a))MOCVD法により、AlN(0001)基板81上に、膜厚1μmのアンドープAlN層82と、膜厚0.5μm、Si濃度1×1018cm−3のSiドープn型AlN層83と、Al組成X=0.8、膜厚30nmのAlGa1−XNチャネル層88と、膜厚5nmのAlNキャップ層89とをエピタキシャル成長させる。(図16(b))SiOマスク90をスパッタリング法により堆積する。(図16(c))AlNキャップ層89とAlGa1−XNチャネル層88の一部を、AlGa1−XNチャネル層88が露出するまで、塩素ガスを用いたドライエッチング(反応性イオンエッチング)により取り除く。
(図16(d))MOCVD法により、Al組成Y=0.75、膜厚40nm、Si濃度5×1019cm−3の高濃度Siドープn型AlGa1−YN層84を再成長させる。(図16(e))リフトオフによりSiOマスク90およびSiOマスク90上の高濃度Siドープn型AlGa1−YN層84を除去する。(図16(f))再成長により形成した高濃度Siドープn型AlGa1−YN層84上に、ドレイン電極85とソース電極87とを形成する。(図16(g))AlNキャップ層89上にゲート電極86を形成する。
なお、図5に示した(B)再成長により作製する方法と同様にして、電界効果トランジスタを作製することもできる。
(E)再成長により作製したAlN/AlGaN/AlN電界効果トランジスタと、(F)エッチングと再成長により作製したAlN/AlGaN/AlN電界効果トランジスタと、従来のGaNを用いて作成したヘテロ構造電界効果トランジスタの特性を表3に示す。
Figure 0005368397
従来の電界効果トランジスタは、最大動作電圧は80V程度である。実施例4では、(E)再成長により作製した電界効果トランジスタの最大動作電圧は600V、(F)エッチングと再成長を用いて作製した電界効果トランジスタの最大動作電圧は600Vである。従来と比較して、電界効果トランジスタの動作電圧を約7.5倍増加することができる。さらに、AlN/AlGaN/AlN電界効果トランジスタの最大相互コンタクタンスは、800mS/mm、最大ドレイン電流は2A/mm以上と非常に高い。これより、AlGaNチャネル層を、AlNキャップ層とSiドープn型AlN層とで挟むことにより、高出力特性が極めて優れた電界効果トランジスタを作製することができる。
(チャネル膜厚とAl組成)
図17に、AlN/AlGa1−XN/AlN電界効果トランジスタのAlGa1−XNチャネル層の膜厚とAl組成Xとの関係を示す。実施例4では、AlGa1−XNチャネル層78,88のAl組成Xを0.8および膜厚を30nmとした。最大動作電圧が100V以上、最大相互コンタクタンスが500mS/mm以上、最大ドレイン電流が1A/mm以上と高出力特性が優れた電界効果トランジスタが得られる条件を〇、特性が劣化する条件を×で示す。
AlGa1−XNチャネル層78,88のAl組成Xが0.9を超えると、いかなる膜厚においても優れた特性は得られない。Al組成Xが0.9では膜厚を200nm以下、Al組成Xが0.7では膜厚を150nm以下、Al組成Xが0.5では膜厚を100nm以下、Al組成Xが0.2では膜厚を50nm以下、Al組成Xが0では膜厚を20nm以下においてのみ優れた特性が得られる。AlGa1−XNチャネル層78,88の膜厚をt(nm)とすると、Al組成Xが0.9以下において、
t<20+200×X、
の条件下においてのみ、高出力特性が優れた電界効果トランジスタが得られる。
また、高濃度Siドープn型AlGa1−YN層84のAl組成Yとの関係では、Y≦Xとするのがよい。ゲート電極86とソース電極87の接触抵抗を低減することができ、素子抵抗の低減により、電力損失が極めて低い高出力電子デバイスを作製することができる。
(Si濃度とドレイン電流)
図18に、Siドープn型AlN層のSi濃度と最大ドレイン電流の関係を示す。実施例4では、Siドープn型AlN層73,83のSi濃度を1×1018cm−3とした。1A/mm以上の最大ドレイン電流は、Si濃度が5×1016cm−3から5×1018cm−3の範囲においてのみ得られる。ただし、5×1016cm−3以下では、電界効果トランジスタは動作しなくなる。これは、Si濃度が5×1016cm−3以下では、高い導電性を有するn型AlNが得られないからである。従って、Siドープn型AlN層73,83のSi濃度を、5×1016cm−3から5×1018cm−3の範囲にすることで、最大ドレイン電流が高い電界効果トランジスタを作製することができる。
(キャップ膜厚とgm)
図19に、AlNキャップ層の膜厚と最大相互コンダクタンスの関係を示す。実施例4では、AlNキャップ層79,89の膜厚を5nmとした。500mS/mm以上の最大相互コンタクタンスは、AlNキャップ層79,89の膜厚が15nm以下においてのみ得られる。膜厚を3nmにおいては、最大相互コンタクタンスは900mS/mmまで増加する。MOCVD法によりAlNキャップ層79,89を成長させるため、AlNキャップ層79,89の膜厚は0.5nmの精度で制御できる。従って、AlNキャップ層の膜厚を15nm以下にすることで、最大相互コンタクタンスが高い電界効果トランジスタを作製することができる。
(電界効果トランジスタの作製)
図20に、実施例5−1にかかるAlN/Si/AlN電界効果トランジスタを示す。(G)エッチングと再成長により作製したAlN/Si/AlN電界効果トランジスタの構造を示す。ここでは、図16に示した実施例4−2の手順と同様にして、電界効果トランジスタを作製する手順を示す。(1)MOCVD法により、AlN(0001)基板101上に、膜厚1μmのアンドープAlN層102と、0.1分子層のSi層103と、膜厚8nmのAlNキャップ層109とをエピタキシャル成長させる。(2)SiOマスクをスパッタリング法により堆積する。(3)AlNキャップ層109とSi層103の一部をアンドープAlN層102が露出するまで、塩素ガスを用いたドライエッチング(反応性イオンエッチング)により取り除く。
(4)MOCVD法により、膜厚40nm、Si濃度5×1019cm−3の高濃度Siドープn型AlN層104を再成長させる。(5)リフトオフによりSiOマスクを除去する。(6)再成長により形成した高濃度Siドープn型AlN層104上に、ドレイン電極105とソース電極107(Ti/Al/Ti/Au)とを形成する。(7)AlNキャップ層109上にゲート電極106(Pd/Au)を形成する。
図21に、実施例5−2にかかるAlN/Si/AlN電界効果トランジスタを示す。(H)再成長により作製したAlN/Si/AlN電界効果トランジスタの構造を示す。ここでは、図5に示した実施例1の手順と同様にして、電界効果トランジスタを作製する手順を示す。(1)MOCVD法により、AlN(0001)基板111上に、膜厚1μmのアンドープAlN層112と、0.1分子層のSi層113と、膜厚8nmのAlNキャップ層119とをエピタキシャル成長させる。(2)SiOマスクをスパッタリング法により堆積する。(3)MOCVD法により、膜厚40nm、Si濃度5×1019cm−3の高濃度Siドープn型AlN層114を再成長する。
(4)リフトオフによりSiOマスクおよびSiOマスク上の高濃度Siドープn型AlN層114を除去する。(5)再成長により形成した高濃度Siドープn型AlN層114上に、ドレイン電極115およびソース電極117(Ti/Al/Ti/Au)を形成する。(6)AlNキャップ層119上にゲート電極116(Pd/Au)を形成する。
(G)エッチングと再成長により作製したAlN/Si/AlN電界効果トランジスタと、(H)再成長により作製したAlN/Si/AlN電界効果トランジスタと、従来のGaNを用いて作成したヘテロ構造電界効果トランジスタの特性を表4に示す。
Figure 0005368397
従来の電界効果トランジスタは、最大動作電圧は80V程度である。実施例5では、(G)エッチングと再成長により作製したAlN/Si/AlN電界効果トランジスタの最大動作電圧は560V、(H)再成長により作製したAlN/Si/AlN電界効果トランジスタの最大動作電圧は550Vである。従来と比較して、電界効果トランジスタの動作電圧を約7倍も増加することができる。
(Siの膜厚)
図22に、Si層の堆積量と最大ドレイン電流の関係を示す。前述のように、実施例5では、Si層103,113の堆積量を0.1分子層とした。0.5A/mm以上の最大ドレイン電流は、Si層103,113の堆積量が1分子層以下においてのみ得られる。ただし、Si層を挿入しない場合には、電界効果トランジスタは動作しなくなる。従って、Si層103,113の堆積量を1分子層以下にすることで、最大ドレイン電流が高い電界効果トランジスタを作製することができる。
上述したように、ショットキーダイオードのショットキー電極、電界効果トランジスタのゲート電極には、Pd/Auを用いた。これら電極には高い耐圧を有するショットキー特性が求められる。これら電極に用いる材料と耐圧の関係を調べた結果を表5に示す。
Figure 0005368397
図3に示した実施例1のショットキーダイオードを作製して、耐圧の測定を行った。ショットキー電極に用いる金属材料として、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Ti,Mg,Inを調べた。500V以上の高い耐圧は、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiでのみ得られる。また、これらの電極の上に別の電極を積層した場合でも、Siドープn型AlN層またはAlNキャップ層の表面とPd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか最低1つが接触していれば、高い耐圧が得られる。
(電極を形成する構造)
上述したように、ショットキーダイオードのオーミック電極、電界効果トランジスタのソース電極およびドレイン電極は、高濃度Siドープn型AlN層上に形成した。これらの電極には、低い接触抵抗を有するオーミック特性が求められる。オーミック電極を形成する構造とオーミック電極の接触抵抗の関係を調べた。接触抵抗は、伝送線路(TLM)法を用いて求めた。作製した構造は、次の4つである。
(A)AlN(0001)基板上にアンドープAlN層(膜厚0.5μm)、Siドープn型AlN層(膜厚4μm、Si濃度1×1017cm−3)をエピタキシャル成長した構造。ここでは、高濃度Siドープn型AlN層を用いていない。
(B)AlN(0001)基板上にアンドープAlN層(膜厚0.5μm)、Siドープn型AlN層(膜厚4μm、Si濃度1×1017cm−3)、高濃度Siドープn型AlN層(膜厚10nm、Si濃度5×1019cm−3)をエピタキシャル成長した構造。
(C)AlN(0001)基板上にアンドープAlN層(膜厚0.5μm)、Siドープn型AlN層(膜厚4μm、Si濃度1×1017cm−3)、高濃度Siドープn型AlN層(膜厚3nm、Si濃度5×1019cm−3)、高濃度Siドープn型AlGa1−ZN組成傾斜層(Al組成Zは1から0へと連続的に変化、膜厚3nm、Si濃度5×1019cm−3)、高濃度Siドープn型GaN層(膜厚3nm、Si濃度5×1019cm−3)をエピタキシャル成長した構造。
(D)AlN(0001)基板上にアンドープAlN層(膜厚0.5μm)、Siドープn型AlN層(膜厚4μm、Si濃度1×1017cm−3)、高濃度Siドープn型AlN層(膜厚3nm、Si濃度5×1019cm−3)、高濃度Siドープn型AlN層(膜厚3nm、Si濃度5×1019cm−3)と高濃度Siドープn型AlGa1−ZN層(膜厚3nm、Al組成Z=0.2、Si濃度5×1019cm−3)とを交互に積層した超格子層(5周期)をエピタキシャル成長した構造。
(A)から(D)の構造で得られた、オーミック電極の接触抵抗を表6に示す。
Figure 0005368397
接触抵抗が低いほど、高周波での動作が可能であり、また損失を低減できる。(A)と(B)とを比較すると、Siドープn型AlN層とオーミック電極の間に高濃度SiドープAlN層を挿入することにより、接触抵抗を500分の1以下に、大幅に低下できることがわかる。従って、高濃度SiドープAlN層を用いる構造により、高出力電子デバイスの高周波化と低損失化とを図ることができる。
(B)と(C)とを比較すると、高濃度Siドープn型AlN層上に、さらに高濃度Siドープn型AlGa1−ZN組成傾斜層、高濃度Siドープn型GaN層を挿入することにより、接触抵抗を低下できることがわかる。(B)と(D)とを比較すると、高濃度Siドープn型AlN層上に、高濃度ドープAlN/AlGa1−ZN超格子層を挿入することで、接触抵抗を低下できることがわかる。
(電極の種類)
上述したように、ショットキーダイオードのオーミック電極、電界効果トランジスタのソース電極およびドレイン電極には、Ti/Al/Ti/Auを用いた。これら電極には低い接触抵抗が求められる。これら電極に用いる材料と接触抵抗の関係を調べた結果を表7に示す。
Figure 0005368397
上述した実施例7の(B)の構造を作製し、TLM法により接触抵抗を測定した。これら電極に用いる金属材料として、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Ti,Mg,Inを調べた。10−5Ωcm台の極めて低い接触抵抗は、Mo,W,Ta,Al,Tiでのみ得られる。また、これらの金属の上に別の金属を積層した場合でも、同様に低い接触抵抗が得られる。
11 n型GaN基板
12 Siドープn型GaN層
13,35,43,54 ショットキー電極
14,36,44,55 オーミック電極
21 基板
22 アンドープGaN層
23 SiドープAlGaNキャップ層
24,67,77,87,107,117 ソース電極
25,66,76,86,106,116 ゲート電極
26,65,75,85,105,115 ドレイン電極
31,41,61,71,81,101,111 AlN(0001)基板
32,62,72,82,102,112 アンドープAlN層
33,42,52,63,73,83 Siドープn型AlN層
34,53,64,74,84,104,114 高濃度Siドープn型AlN層
37,90 SiOマスク
51 AlN(000−1)基板
78,88 AlGa1−XNチャネル層
79,89,109,119 AlNキャップ層
103,113 Si層

Claims (14)

  1. 半絶縁性基板上に積層されたアンドープAlN層と、
    該アンドープAlN層上に積層されたSiドープn型AlN層と、
    該Siドープn型AlN層上に積層されたAlGa1−XNチャネル層と、
    該AlGa1−XNチャネル層上に積層されたAlNキャップ層と、
    該AlNキャップ層上に、高濃度Siドープn型AlN層を介して形成されたドレイン電極およびソース電極と、
    前記AlNキャップ層上に形成されたゲート電極とを備え、
    前記Siドープn型AlN層のSi濃度は、5×1016cm−3〜5×1018cm−3であり、前記AlGa1−XNチャネル層のAl組成Xは、0.9以下であり、前記AlGa1−XNチャネル層の膜厚t(nm)は、t<20+200×Xの関係を満たし、前記高濃度Siドープn型AlN層のSi濃度は、5×1019cm−3以上であり、
    前記ゲート電極の材料は、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つが含まれ、前記AlNキャップ層の表面とPd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つの材料が接触していることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 半絶縁性基板上に積層されたアンドープAlN層と、
    該アンドープAlN層上に積層されたSiドープn型AlN層と、
    該Siドープn型AlN層上に積層されたAlGa1−XNチャネル層と、
    該AlGa1−XNチャネル層上に積層されたAlNキャップ層と、
    該AlNキャップ層と前記AlGa1−XNチャネル層の一部を除去した部分に、高濃度Siドープn型AlGa1−YN層を介して形成されたドレイン電極およびソース電極と、
    前記AlNキャップ層上に形成されたゲート電極とを備え、
    前記Siドープn型AlN層のSi濃度は、5×1016cm−3〜5×1018cm−3であり、前記AlGa1−XNチャネル層のAl組成Xは、0.9以下であり、前記AlGa1−XNチャネル層の膜厚t(nm)は、t<20+200×Xの関係を満たし、前記高濃度Siドープn型AlGa1−YN層のSi濃度は、5×1019cm−3以上であり、Al組成XとYとの関係は、Y≦Xであり、
    前記ゲート電極の材料は、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つが含まれ、前記AlNキャップ層の表面とPd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つの材料が接触していることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  3. 半絶縁性基板上に積層されたアンドープAlN層と、
    該アンドープAlN層上に積層され、膜厚が1分子層以下のSi層と、
    該Si層上に積層され、膜厚が15nm以下のAlNキャップ層と、
    該AlNキャップ層と前記Si層と前記アンドープAlN層の一部を除去した部分に、高濃度Siドープn型AlN層を介して形成されたドレイン電極およびソース電極と、
    前記AlNキャップ層上に形成されたゲート電極とを備え、
    前記高濃度Siドープn型AlN層のSi濃度は、1×1019cm−3以上であることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  4. 半絶縁性基板上に積層されたアンドープAlN層と、
    該アンドープAlN層上に積層され、膜厚が1分子層以下のSi層と、
    該Si層上に積層され、膜厚が15nm以下のAlNキャップ層と、
    該AlNキャップ層上に、高濃度Siドープn型AlN層を介して形成されたドレイン電極およびソース電極と、
    前記AlNキャップ層上に形成されたゲート電極とを備え、
    前記高濃度Siドープn型AlN層のSi濃度は、1×1019cm−3以上であることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  5. 前記高濃度Siドープn型AlN層と前記ドレイン電極およびソース電極との間に、高濃度Siドープn型AlGa1−ZN組成傾斜層と、高濃度Siドープn型GaN層とを形成し、前記高濃度Siドープn型AlGa1−ZN組成傾斜層のAl組成Zを、前記高濃度Siドープn型AlN層から前記高濃度Siドープn型GaN層に向けて1から0へと連続的に変化させ、前記高濃度Siドープn型AlGa1−ZN組成傾斜層および前記高濃度Siドープn型GaN層のSi濃度は、1×1019cm−3以上であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の電界効果トランジスタ。
  6. 前記高濃度Siドープn型AlN層と前記ドレイン電極およびソース電極との間に、高濃度Siドープn型AlN層と高濃度Siドープn型AlGa1−ZN層とを交互に積層した超格子層を形成し、前記高濃度Siドープn型AlGa1−ZN層のAl組成Zは、0〜0.9であり、前記高濃度Siドープn型AlN層および前記高濃度Siドープn型AlGa1−ZN層の膜厚は、5nm以下であり、記高濃度Siドープn型AlN層および前記高濃度Siドープn型AlGa1−ZN層のSi濃度は、1×1019cm−3以上であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の電界効果トランジスタ。
  7. 前記ドレイン電極およびソース電極は、Mo,W,Ta,Al,Tiのいずれか1つが含まれ、
    前記高濃度Siドープn型AlN層、前記高濃度Siドープn型AlGa1−YN層、前記高濃度Siドープn型GaN層または前記超格子層の表面とTi,Al,W,Mo,Taのいずれか1つの材料が接触していることを特徴とする請求項に記載の電界効果トランジスタ。
  8. 前記ゲート電極の材料は、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つが含まれ、
    前記AlNキャップ層の表面とPd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つの材料が接触していることを特徴とする請求項またはに記載の電界効果トランジスタ。
  9. 前記半絶縁性基板は、成長表面が(0001)面であるAlN基板、SiC基板、サファイア基板のいずれかであることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の電界効果トランジスタ。
  10. 半絶縁性基板上にアンドープAlN層を積層し、Si濃度が5×1016cm−3〜5×1018cm−3であるSiドープn型AlN層を、前記アンドープAlN層上に積層し、Al組成Xが0.9以下であり、膜厚t(nm)がt<20+200×Xの関係を満たすAlGa1−XNチャネル層を、前記Siドープn型AlN層上に積層し、膜厚が15nm以下のAlNキャップ層を、前記AlGa1−XNチャネル層上に積層し、Al組成YがAl組成XとY≦Xの関係を満たし、Si濃度が1×1019cm−3以上である高濃度Siドープn型AlGa1−YN層を積層する第1の工程と、
    前記高濃度Siドープn型AlGa1−YN層の一部を、前記AlNキャップ層が露出するまでエッチングにより取り除く第2の工程と、
    露出した前記AlNキャップ層上にゲート電極を形成する工程であって、前記ゲート電極は、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つが含まれ、前記AlNキャップ層の表面とPd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つの材料が接触している、第3の工程と、
    前記高濃度Siドープn型AlGa1−YN層上にソース電極およびドレイン電極を形成する第4の工程と
    を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  11. 半絶縁性基板上にアンドープAlN層を積層し、Si濃度が5×1016cm−3〜5×1018cm−3であるSiドープn型AlN層を、前記アンドープAlN層上に積層し、Al組成Xが0.9以下であり、膜厚t(nm)がt<20+200×Xの関係を満たすAlGa1−XNチャネル層を、前記Siドープn型AlN層上に積層し、膜厚が15nm以下のAlNキャップ層を、前記AlGa1−XNチャネル層上に積層する第1の工程と、
    前記AlNキャップ層上に、Al組成YがAl組成XとY≦Xの関係を満たし、Si濃度が1×1019cm−3以上である高濃度Siドープn型AlGa1−YN層を、再成長により選択的に形成する第2の工程と、
    前記AlNキャップ層上にゲート電極を形成する工程であって、前記ゲート電極は、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つが含まれ、前記AlNキャップ層の表面とPd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つの材料が接触している、第3の工程と、
    再成長により形成した前記高濃度Siドープn型AlGa1−YN層上にソース電極およびドレイン電極を形成する第4の工程と
    を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  12. 半絶縁性基板上にアンドープAlN層を積層し、Si濃度が5×1016cm−3〜5×1018cm−3であるSiドープn型AlN層を、前記アンドープAlN層上に積層し、Al組成Xが0.9以下であり、膜厚t(nm)がt<20+200×Xの関係を満たすAlGa1−XNチャネル層を、前記Siドープn型AlN層上に積層し、膜厚が15nm以下のAlNキャップ層を、前記AlGa1−XNチャネル層上に積層する第1の工程と、
    前記AlNキャップ層と前記AlGa1−XNチャネル層の一部を、前記Siドープn型AlN層の近傍までエッチングにより取り除く第2の工程と、
    露出した前記Siドープn型AlN層上に、Al組成YがAl組成XとY≦Xの関係を満たし、Si濃度が1×1019cm−3以上である高濃度Siドープn型AlGa1−YN層を、再成長により選択的に形成する第3の工程と、
    前記AlNキャップ層上にゲート電極を形成する工程であって、前記ゲート電極は、Pd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つが含まれ、前記AlNキャップ層の表面とPd,Pt,Ni,Au,Mo,W,Ta,Nb,Al,Tiのいずれか1つの材料が接触している、第4の工程と、
    再成長により形成した前記高濃度Siドープn型AlGa1−YN層上にソース電極およびドレイン電極を形成する第5の工程と
    を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  13. 半絶縁性基板上にアンドープAlN層を積層し、膜厚が1分子層以下のSi層を前記アンドープAlN層上に積層し、膜厚が15nm以下のAlNキャップ層を前記Si層上に積層する第1の工程と、
    前記AlNキャップ層上に、Si濃度が1×1019cm−3以上である高濃度Siドープn型AlN層を、再成長により選択的に形成する第2の工程と、
    前記AlNキャップ層上にゲート電極を形成する第3の工程と、
    再成長により形成した前記高濃度Siドープn型AlN層上にソース電極およびドレイン電極を形成する第4の工程と
    を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  14. 半絶縁性基板上にアンドープAlN層を積層し、膜厚が1分子層以下のSi層を前記アンドープAlN層上に積層し、膜厚が15nm以下のAlNキャップ層を前記Si層上に積層する第1の工程と、
    前記AlNキャップ層と前記Si層と前記アンドープAlN層の一部をエッチングにより取り除く第2の工程と、
    露出した前記アンドープAlN層上に、Si濃度が1×1019cm−3以上である高濃度Siドープn型AlN層を、再成長により選択的に形成する第3の工程と、
    前記AlNキャップ層上にゲート電極を形成する第4の工程と、
    再成長により形成した前記高濃度Siドープn型AlN層上にソース電極およびドレイン電極を形成する第5の工程と
    を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
JP2010200298A 2010-09-07 2010-09-07 電界効果トランジスタおよびその製造方法 Active JP5368397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010200298A JP5368397B2 (ja) 2010-09-07 2010-09-07 電界効果トランジスタおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010200298A JP5368397B2 (ja) 2010-09-07 2010-09-07 電界効果トランジスタおよびその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005093163A Division JP4895520B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 ショットキーダイオードおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011029648A JP2011029648A (ja) 2011-02-10
JP5368397B2 true JP5368397B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=43637958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010200298A Active JP5368397B2 (ja) 2010-09-07 2010-09-07 電界効果トランジスタおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5368397B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6161246B2 (ja) 2012-09-28 2017-07-12 トランスフォーム・ジャパン株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2663641B2 (ja) * 1989-07-18 1997-10-15 日立電線株式会社 電界効果トランジスタの製造方法
JPH07283237A (ja) * 1994-04-07 1995-10-27 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 電界効果トランジスタ
JPH10223652A (ja) * 1997-02-07 1998-08-21 Murata Mfg Co Ltd 電界効果型半導体素子
JP3085376B2 (ja) * 1998-10-30 2000-09-04 住友電気工業株式会社 電界効果トランジスタ
JP3423896B2 (ja) * 1999-03-25 2003-07-07 科学技術振興事業団 半導体デバイス
JP2001326232A (ja) * 2000-05-12 2001-11-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体装置
JP2003243423A (ja) * 2002-02-19 2003-08-29 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2003273398A (ja) * 2002-03-20 2003-09-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体材料およびそれを用いた半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011029648A (ja) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4895520B2 (ja) ショットキーダイオードおよびその製造方法
JP5813279B2 (ja) 窒化物ベースのトランジスタのための窒化アルミニウムを含むキャップ層およびその作製方法
CN102694013B (zh) 采用耗尽模式GaN基FET的串叠电路
KR101124937B1 (ko) 질화물계 트랜지스터를 위한 캡층 및/또는 패시베이션층,트랜지스터 구조 및 그 제조방법
JP6174874B2 (ja) 半導体装置
JP5634681B2 (ja) 半導体素子
US8653561B2 (en) III-nitride semiconductor electronic device, and method of fabricating III-nitride semiconductor electronic device
JP5891650B2 (ja) 化合物半導体装置及びその製造方法
US8330187B2 (en) GaN-based field effect transistor
JP2006261642A (ja) 電界効果トランジスタおよびその製造方法
CN103094336A (zh) 半导体器件
US20150123139A1 (en) High electron mobility transistor and method of manufacturing the same
JP2011166067A (ja) 窒化物半導体装置
JP2009260296A (ja) 窒化物半導体エピタキシャルウエハ及び窒化物半導体素子
JP6225584B2 (ja) 半導体装置の評価方法、並びに半導体装置およびその製造方法
US20150129889A1 (en) Semiconductor device and semiconductor substrate
JP6142893B2 (ja) 化合物半導体装置及びその製造方法
JP2012230991A (ja) 半導体装置
JP5368397B2 (ja) 電界効果トランジスタおよびその製造方法
JP7069486B2 (ja) 高電子移動度トランジスタ
JP2012064977A (ja) Iii族窒化物半導体積層ウェハ及びiii族窒化物半導体デバイス
JP2006261474A (ja) 窒化物系半導体デバイス
JP2012227228A (ja) 半導体デバイスおよび半導体デバイスの製造方法
US20230106052A1 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2017108174A (ja) 化合物半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5368397

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350