JP5368337B2 - 撮像用パターン - Google Patents
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Description
この撮像用パターンは、画像機器に撮像されたときに明るい画像となる領域(以下、明領域とする)と、暗い画像となる領域(以下、暗領域とする)とを組み合わせたパターンとして構成され、例えば、レンズの収差などに基づく画像内の歪みの補正や、寸法の測定誤差の校正などをすることができる。
撮像用パターン100は、画像機器のレンズの収差などに基づく画像内の歪みを補正するための撮像用パターンであり、図7に示すように、明領域からなる矩形状の基板110の内部に暗領域からなる複数の円形状の円形部120を縦横方向に等間隔で配置したパターンとして構成されている。
そして、画像機器は、撮像用パターン100を撮像した画像を処理して円形部120の中心位置を算出することでレンズの収差などに基づく画像内の歪みを補正することができる。
撮像用パターン200は、画像機器の寸法の測定誤差を校正するための撮像用パターンであり、図8に示すように、撮像用パターン200の中央に設けられる矩形状の明領域からなる中央部210を備え、枠状に形成された明領域、及び暗領域からなる複数の枠状部220を、中央部210を中心とする同心状に交互に配列したパターンとして構成されている。
なお、特許文献1に記載の倍率校正プレート(撮像用パターン)では、画像処理測定機(画像機器)は、倍率校正プレートのエッジを検出し、既知の長さを有する2つのエッジ間の距離を測定することで寸法の測定誤差を校正している。なお、以下では、画像機器の寸法の測定誤差を校正するための2つのエッジを測定エッジとする。
位置決め用パターン130,230は、撮像用パターン100,200の中心から縦横方向に沿って所定の間隔で複数の矩形状の暗領域を配置したパターンとして構成されている。
そして、画像機器の使用者は、基準線L1,L2を位置決め用パターン130,230に合わせるように、画像機器、及び撮像用パターン100,200を相対的に移動させることによって、画像機器に対して撮像用パターン100,200を位置決めすることができる。
なお、撮像用パターン200や、特許文献1に記載の倍率校正プレートは、複数の測定エッジを同心状に配置したパターンとして構成されている。したがって、撮像用パターン200や、特許文献1に記載の倍率校正プレートによれば、ズームの倍率に応じて撮像用パターンを変更することなく、画像機器の測定誤差を校正することができる。
本発明によれば、位置決めパターンの各図形は、画像機器に検出させない各エッジにそれぞれ当接して設けられているので、画像機器は、位置決めパターンの各図形が当接していない明領域、及び暗領域の境界を測定エッジとして検出すればよい。したがって、画像機器は、測定エッジを容易に検出することができ、ひいては測定誤差を適切に校正することができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像用パターン1の中心付近を拡大した図である。
撮像用パターン1は、画像機器のレンズの収差などに基づく画像内の歪みを補正するための撮像用パターンであり、図1に示すように、明領域からなる矩形状の基板11の内部に暗領域からなる複数の円形状の円形部12を縦横方向に等間隔で配置したパターンとして構成されている。
そして、画像機器は、撮像用パターン1を撮像した画像を処理して各円形部12の中心位置を算出することでレンズの収差などに基づく画像内の歪みを補正することができる。
位置決め用パターン13は、撮像用パターン1の中心から縦横方向に沿って所定の間隔で複数の図形を配置したパターンとして構成されている。具体的に、各図形は、直角三角形状の暗領域とされ、各図形のうち、縦方向に沿って設けられる各図形は、縦方向に平行な辺13Aを一辺のみ有する図形とされ、横方向に沿って設けられる各図形は、横方向に平行な辺13Bを一辺のみ有する図形とされている。また、各辺13A,13Bの延長線は、撮像用パターン1の中心を通っている。
そして、画像機器の使用者は、基準線L1,L2を位置決め用パターン13の各辺13A,13Bに合わせるように、画像機器、及び撮像用パターン1を相対的に移動させることによって、画像機器に対して撮像用パターン1を位置決めすることができる。
(1)位置決め用パターン13の各辺13A,13Bの延長線は、撮像用パターン1の中心を通るので、画像機器の使用者は、撮像用パターン1を拡大して撮像した場合であっても基準線L1,L2に位置決めパターン13の各辺13A,13Bを合わせることによって、画像機器に対して撮像用パターン1を位置決めすることができる。また、位置決め用パターン13の各図形は、縦方向、または横方向に平行な辺を一辺のみ有する図形とされているので、画像機器の使用者は、基準線L1,L2に位置決めパターン13の各辺13A,13Bを合わせやすい。したがって、撮像用パターン1を拡大して撮像した場合であっても基準線L1,L2に位置決めパターン13を容易に合わせることができる。
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図2は、本発明の第2実施形態に係る撮像用パターン2を示す図である。
前記第1実施形態では、撮像用パターン1は、画像機器のレンズの収差などに基づく画像内の歪みを補正するための撮像用パターンであり、位置決め用パターン13を備えていた。これに対して、本実施形態では、撮像用パターン2は、画像機器の寸法の測定誤差を校正するための撮像用パターンであり、図2に示すように、位置決め用パターン23を備えている点で異なる。なお、位置決め用パターン23については後に詳述する。
撮像用パターン2は、図2〜図4に示すように、撮像用パターン2の中央に設けられる矩形状の明領域からなる中央部21を備え(図4参照)、枠状に形成された明領域、及び暗領域からなる複数の枠状部22を、中央部21を中心とする同心状に交互に配列したパターンとして構成されている。すなわち、撮像用パターン2は、枠状部22の一部で構成され、中央部21を中心として縦方向に沿って両側に延出し、明領域、及び暗領域を交互に繰り返す縦方向パターンと、枠状部22の一部で構成され、中央部21を中心として横方向に沿って両側に延出し、明領域、及び暗領域を交互に繰り返す横方向パターンとを備えている。
位置決め用パターン23は、撮像用パターン2の中心から縦横方向に沿って所定の間隔で複数の図形を配置したパターンとして構成されている。具体的に、各図形は、直角三角形状の暗領域とされ、各図形のうち、縦方向に沿って設けられる各図形は、縦方向に平行な辺23Aを一辺のみ有する図形とされ、横方向に沿って設けられる各図形は、横方向に平行な辺23Bを一辺のみ有する図形とされている。また、各辺23A,23Bの延長線は、撮像用パターン2の中心を通っている。
そして、画像機器の使用者は、基準線L1,L2を位置決め用パターン23の各辺23A,23Bに合わせるように、画像機器、及び撮像用パターン2を相対的に移動させることによって、画像機器に対して撮像用パターン2を位置決めすることができる。
さらに、位置決め用パターン23の各図形は、撮像用パターン2の中心から離間するに従って拡大されている。
(2)位置決めパターン23の各図形は、画像機器に検出させない各エッジにそれぞれ当接して設けられているので、画像機器は、位置決めパターン23の各図形が当接していない明領域、及び暗領域の境界を測定エッジとして検出すればよい。したがって、画像機器は、測定エッジを容易に検出することができ、ひいては測定誤差を適切に校正することができる。
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、画像機器のレンズの収差などに基づく画像内の歪みを補正するための撮像用パターン1、及び画像機器の寸法の測定誤差を校正するための撮像用パターン2に本発明を適用していたが画像機器の検査をするための撮像用パターンのような他の撮像用パターンに本発明を適用してもよい。
前記第1実施形態では、位置決め用パターン13の各図形は、直角三角形状の暗領域とされていたが、他の形状であってもよく、異なる姿勢で配置されていてもよい。具体的に、位置決め用パターン13の各図形は、図5(A)では、二等辺三角形状の暗領域とされ、図5(B),(C)では、直角三角形状の暗領域とされるとともに、前記第1実施形態とは異なる姿勢で配置され、図5(D)では、半円状の暗領域とされている。
前記第2実施形態では、位置決め用パターン23の各図形は、直角三角形状の暗領域とされていたが、他の形状であってもよく、異なる姿勢で配置されていてもよい。具体的に、位置決め用パターン23の各図形は、図6(A),(B)では、直角三角形状の暗領域とされるとともに、前記第1実施形態とは異なる姿勢で配置されている。
前記第2実施形態では、位置決め用パターン23の各図形は、画像機器に検出させない各エッジにそれぞれ当接して設けられていたが、画像機器に検出させる各エッジにそれぞれ当接して設けられていてもよい。また、位置決め用パターンの各図形は、各エッジに当接して設けられていなくてもよい。
前記第2実施形態では、位置決め用パターン23の各図形は、撮像用パターン2の中心から離間するに従って拡大されていたが、拡大されていなくてもよい。
13…位置決め用パターン
13A,13B…辺
21…中央部
22…枠状部
23…位置決め用パターン
23A,23B…辺
L1,L2…基準線
Claims (3)
- 対象物を撮像した画像に基づいて、前記対象物を測定する画像機器に撮像される撮像用パターンであって、
前記画像機器にて画像を撮像する際に、画像の縦横方向に沿って表示されるとともに、交点を画像の中心とする2本の基準線に合わせることによって、前記画像機器に対する位置決めをするための位置決め用パターンを備え、
前記位置決め用パターンは、
前記撮像用パターンの中心から縦横方向に沿って所定の間隔で設けられる複数の図形で構成され、
前記各図形のうち、縦方向に沿って設けられる各図形は、縦方向に平行な辺を一辺のみ有する図形とされ、横方向に沿って設けられる各図形は、横方向に平行な辺を一辺のみ有する図形とされ、
前記各辺の延長線は、前記撮像用パターンの中心を通ることを特徴とする撮像用パターン。 - 請求項1に記載の撮像用パターンにおいて、
前記撮像用パターンの中央に設けられる矩形状の明領域、または暗領域からなる中央部と、
前記中央部を中心として縦方向に沿って両側に延出し、前記明領域、及び前記暗領域を交互に繰り返す縦方向パターンと、
前記中央部を中心として横方向に沿って両側に延出し、前記明領域、及び前記暗領域を交互に繰り返す横方向パターンとを備え、
前記明領域、及び前記暗領域の境界であるエッジを前記画像機器に検出させることで前記画像機器の測定誤差を校正するための撮像用パターンとされ、
前記各図形は、前記画像機器に検出させない前記各エッジにそれぞれ当接して設けられることを特徴とする撮像用パターン。 - 請求項1または請求項2に記載の撮像用パターンにおいて、
前記各図形は、前記撮像用パターンの中心から離間するに従って拡大されることを特徴とする撮像用パターン。
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