JP3230111B2 - 自動キャリブレーション装置 - Google Patents

自動キャリブレーション装置

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JP3230111B2
JP3230111B2 JP13689093A JP13689093A JP3230111B2 JP 3230111 B2 JP3230111 B2 JP 3230111B2 JP 13689093 A JP13689093 A JP 13689093A JP 13689093 A JP13689093 A JP 13689093A JP 3230111 B2 JP3230111 B2 JP 3230111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、産業用ロボットの視
覚などに実施される物体認識装置に関連し、殊にこの発
明は、物体認識装置を構成する撮像装置のキャリブレー
ションを自動的に実行するための自動キャリブレーショ
ン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動キャリブレーション装置とし
て、表面に複数個のマークが表されたキャリブレーショ
ン用のワークを用いてキャリブレーションを行う方式の
ものが提案されている(特開昭63−311485
号)。この方式の装置では、物体認識装置を構成する撮
像装置により前記のワークを撮像して各マークの画像
(以下「マーク画像」という)を生成し、各マーク画像
の重心位置を計測した後、各計測データに対応する各マ
ークの実座標データを手入力することにより、キャリブ
レーションのための演算、例えばカメラ座標の1画素に
対する実座標の距離(これを「変換倍率」という)の算
出を実行している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の自動キャリブレーション装置では、撮像装置の
視野サイズが変わる毎に、その視野サイズに応じた大き
さのマークが表された異なるキャリブレーション用のワ
ークを用いる必要があるため、作業に手数がかかって非
能率的であり、キャリブレーションを実行するのに無駄
な時間がかかるという問題がある。
【0004】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、たとえ撮像装置の視野サイズが変わっても、同
じキャリブレーション用のワークを用いてキャリブレー
ションを実行可能となすことにより、作業能率の向上を
実現した自動キャリブレーション装置を提供することを
目的とする。
【0005】またこの発明が他に目的とするところは、
キャリブレーション用のワークに関わる実測データの手
入力操作を簡易化することにより、作業能率を一層向上
させた自動キャリブレーション装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、物体認識装
置を構成する撮像装置のキャリブレーションを自動的に
行うための自動キャリブレーション装置であって、特定
位置からの距離に応じた大きさの外形をもつマークが複
数表されたキャリブレーション用のワークと、前記ワー
クを前記撮像装置により撮像して得られた複数個のマー
ク画像から撮像装置の視野サイズに応じた大きさの外形
をもつマーク画像を複数選択する選択手段と、前記選択
手段で選択された各マーク画像より計測されるデータと
前記ワークの各マーク画像に対応する各マークに関わる
実測データとを用いて前記キャリブレーションのための
演算を実行する演算手段とを備えたものである。
【0007】請求項2の発明では、各マーク画像の中心
位置を精度良く求めるために、ワークの各マークを全て
円形に表してある。
【0008】請求項3の発明では、キャリブレーション
のための演算に用いる全てのマーク画像をその面積から
同時に抽出するために、ワークの各マークを特定位置か
ら複数の方向へ整列配置すると共に、各配列方向の対応
位置にあるマークの集合をひとつの群として、群毎にマ
ークの外形の大きさを同一に設定してある。
【0009】請求項4の発明では、キャリブレーション
のための演算に用いる全てのマーク画像をパターンマッ
チングにより同時に抽出するために、ワークの各マーク
を特定位置から複数の方向へ整列配置すると共に、各配
列方向の対応位置にあるマークの集合をひとつの群とし
て、群毎にマークの外形の大きさを同一に設定しかつ他
の群と異なる態様に設定してある。
【0010】請求項5の発明は、物体認識用の撮像装置
のキャリブレーションを自動的に行うための自動キャリ
ブレーション装置であって、特定位置からの距離に応じ
た大きさの外形をもつマークが特定位置から複数の方向
へ複数整列配置して表され、各配列方向の対応位置にあ
るマークの集合をひとつの群として、群毎にマークの外
形の大きさが同一に設定されると共に、各群に属するマ
ークに群毎に異なる特徴量が付与されたキャリブレーシ
ョン用のワークと、前記ワークを前記撮像装置により撮
像して得られた複数個のマークの画像から撮像装置の視
野サイズに応じた大きさの外形をもつ同じ群に属する全
てのマーク画像を選択する選択手段と、前記キャリブレ
ーションのための演算に必要な特定の実測データを群毎
の特徴量に対応させて記憶させる記憶手段と、前記選択
手段で選択された一群のマーク画像よりその群の特徴量
を抽出する特徴量抽出手段と、前記特徴量抽出手段によ
り抽出された特徴量に基づき前記記憶手段より該当する
群の実測データを読み出し、その実測データと前記選択
手段で選択された一群のマーク画像より計測されるデー
タとを用いて前記キャリブレーションのための演算を実
行する演算手段とを備えたものである。
【0011】請求項5にかかる自動キャリブレーション
装置において、選択手段がいずれの群のマーク画像を選
択したかを直ちに認識できるようにするために、請求項
6の発明では、各配列方向の対応位置にあるマークまで
の距離の比率を群毎に変えることにより、また請求項7
の発明では、穴部を有するマークの個数を群毎に変える
ことにより、また請求項8の発明では、特定の配列方向
の各マークの傾きを変えることにより、それぞれ各群に
属するマークに群毎に異なる特徴量を付与している。
【0012】
【作用】キャリブレーション用のワークとして、特定位
置からの距離に応じた大きさの外形をもつマークを複数
表したものを用い、このワークを撮像して得られた複数
のマーク画像から撮像装置の視野サイズに応じた大きさ
の外形をもつマーク画像を選択してキャリブレーション
のための演算を実行するので、撮像装置の視野サイズが
変わっても同じワークを兼用できる。
【0013】請求項5にかかる自動キャリブレーション
装置では、キャリブレーションのための演算に必要な特
定の実測データを記憶手段に記憶させておき、選択され
た一群のマーク画像より抽出された特徴量に基づき記憶
手段より該当する群の実測データを読み出すようにした
ので、キャリブレーションのための演算に必要な実測デ
ータの手入力操作を簡易化できる。
【0014】
【実施例】図1は、この発明の自動キャリブレーション
装置が導入された物体認識装置の概略構成を示すもの
で、撮像装置1が画像入力部2を介して画像処理装置3
に接続されている。前記撮像装置1は、例えば2次元C
CDカメラより成り、観測時には被認識物体を、キャリ
ブレーショ時には図2に示すようなキャリブレーション
用のワーク4を、それぞれ撮像する。前記画像入力部2
は撮像装置1よりビデオ信号を入力し、A/D変換や2
値化処理などを行って濃淡画像信号や2値画像信号を画
像処理装置3へ出力する。
【0015】前記画像処理装置3は、CPU5を制御主
体とし、このCPU5に対し、認識やキャリブレーショ
ンのためのプログラムが格納されるROM6,演算用に
に供されるRAM7,被認識物体や前記ワーク4の画像
を記憶させるための画像記憶部8,後述する各種テーブ
ルが記憶されるテーブル記憶部9の他、CRTより成る
表示部10やキーボードやマウスなどの操作部11が、
それぞれ接続されている。前記CPU5は、物体認識に
必要な各種の処理や演算を実行する他、キャリブレーシ
ョン時にはキャリブレーションのための処理や演算を実
行し、また画像処理装置3の全体の動作を一連に制御す
る。前記画像記憶部8には、この第1実施例では2値画
像が、また後述する図10以下の実施例では濃淡画像
が、それぞれ格納される。
【0016】前記キャリブレーション用のワーク4は、
図2に示すように、一定の厚みを有する薄板であり、正
方形状をなす平坦面12上に複数個のマーク13が一定
の規則に従って表されている。図3には、マーク13の
配置が拡大して示してあり、前記平坦面12の中心Oか
ら互いに直交する4方向にそれぞれ7個のマーク13が
一直線状に整列配置されている。全てのマーク13は、
外形が円形であって黒に塗りつぶされており、中心Oに
近いマーク程小径に、中心Oから離れたマーク程大径
に、それぞれ形成されている。
【0017】中心Oから数えて同じ配列位置にある各配
列方向のマーク13は、それぞれ同じ大きさに形成され
ており、この同じ大きさのマーク13の集合にひとつの
群を設定するとき、この実施例の場合、全てのマーク1
3は7個の群A1〜A7に区分される。例えば第1群A
1には各配列方向の最も内側に位置する最も小径のマー
ク13が4個含まれ、また第2群A2には各配列方向の
内側より2番目に位置するつぎに小径のマーク13が4
個含まれる。
【0018】前記中心Oのほぼ真上に前記撮像装置1を
位置させてこのワーク4を撮像すると、撮像装置1の視
野内にはその視野サイズに応じた個数だけマーク13が
含まれることになる。図3において、14はある視野サ
イズで撮像されたときの画面の大きさを示しており、こ
の画面内には第1群A1から第5群A5までの全てのマ
ーク13が完全に収まっている。また同図中、15はこ
の画面に設定される矩形状のウィンドウを示しており、
このウィンドウ15内には、第1群A1から第4群A4
までの全てのマーク13が完全に収まっている。
【0019】このウィンドウ15内に含まれる第1群A
1から第4群A4までのマーク13のうち、第4群A4
に属するマーク13(図中、矢印で示してある)が最も
大径であるから、この視野サイズでは、この第4群A4
に属する4個のマーク13についての各マーク画像が選
択されてキャリブレーションが実行される。視野サイズ
が小さくなると、それに従ってウィンドウ15内に含ま
れるマーク13の数は減少し、一方視野サイズが大きく
なると、それに従ってウィンドウ15内に含まれるマー
ク13の数は増加するので、視野サイズに応じた大きさ
のマーク画像が選択されることになる。
【0020】図4は、前記した自動キャリブレーション
装置によるキャリブレーションの実行手順をステップ1
(図中「ST1」で示す)〜ステップ7で示す。まずス
テップ1で撮像装置1により前記キャリブレーション用
のワーク4が撮像されると、撮像装置1の視野内に含ま
れる複数のマーク13についての各マーク画像の2値画
像が画像記憶部8に格納される。つぎのステップ2でC
PU5は前記したウィンドウ15の設定を行い、ウィン
ドウ15内に含まれる各マーク画像(画像の一部がウィ
ンドウ15内に含まれるマーク画像も含む)について面
積計測などの計測処理を行った後、つぎのステップ4で
面積が大きい順に各マーク画像13をソートする。
【0021】つぎにステップ5でCPU5は、図5に示
す手順(ステップ5−1〜5−9)を実行することによ
り、ウィンドウ15内に完全に収まっている群(図3に
示す例では第1群A1〜第4群A4)のうち、最も大径
のマークについての群(図3に示す例では第4群A4)
をサンプリングし、つぎのステップ6でこの群に属する
4個のマーク画像についてラベル付けを行った後、キャ
リブレーション演算を実行する(ステップ7)。ここで
はサンプリングされた4個のマーク画像より計測される
計測データと前記ワーク4の各マーク画像に対応する各
マークに関わる実測データとを用いてキャリブレーショ
ンのための演算を実行し、例えば前記した変換倍率を算
出する。
【0022】図5において、まずステップ5−1では最
も面積が大きい1番目のマーク画像に着目し、そのマー
ク画像がウィンドウ15内に完全に収まっているか否か
を、例えば着目したマーク画像に外接四辺形を設定して
座標比較を行うことにより判断する。すなわち前記外接
四辺形の各辺の座標が前記ウィンドウ15のいずれかの
辺の座標と一致しておれば、そのマーク画像はウィンド
ウ15内に完全に収まっていないと判断し、もし一致し
ていなければ、完全に収まっていると判断する。
【0023】ウィンドウ15内にマーク画像が完全に収
まっていなければ、つぎのステップ5−2の判定は「N
O」となり、つぎにステップ5−3でつぎに面積が大き
い2番目のマーク画像に着目して同様の判断を行う。も
しウィンドウ15内にマーク画像が完全に収まっていれ
ば、ステップ5−2の判定は「YES」となり、つぎに
ステップ5−4でCPU5はその面積Sが基準面積S0
と一致するか否かを判断する。この段階では、いまだ基
準面積S0 は登録されていないので、ステップ5−4の
判定は「NO」であり、ステップ5−5において、前記
面積Sを基準面積S0 としてRAM7の所定エリアに登
録する。つぎのステップ5−6は、CPU5のカウンタ
Iに「1」をセットし、RAM7内の1番目のテーブル
エリアに現在着目しているマーク画像を登録する(ステ
ップ5−8)。
【0024】つぎのステップ5−9は、カウンタIの内
容が「4」に達したか否か、すなわち面積が一致する4
個のマーク画像が登録されたか否かを判定しており、そ
の判定が「NO」であれば、ステップ5−3へ戻ってつ
ぎのマーク画像に着目してステップ5−2の判断を行
う。もしステップ5−2の判定が「YES」であり、さ
らにステップ5−4で着目したマーク画像の面積Sが基
準面積S0 と一致すると判断されたときは、ステップ5
−7でカウンタIをインクリメントした後、2番目のテ
ーブルに現在着目しているマーク画像を登録する(ステ
ップ5−8)。こうして面積が一致する4個のマーク画
像が登録されたとき、ステップ5−9の判定が「YE
S」となり、前記した図4のステップ6へ進むことにな
る。
【0025】図6〜図8は、キャリブレーション用のワ
ーク4に表されるマーク13の他の構成例を示す。これ
ら各構成例は、いずれの群のマーク画像がサンプリング
されたのかを直ちに認識できるようにするために、各群
に属するマーク13に群毎に異なる特徴量が付与してあ
る。
【0026】図6に示す例では、横方向に配列された各
マーク13の中心Oからの距離Lxと、縦方向に配列さ
れた対応する群の各マーク13の中心Oからの距離Ly
との比率(Lx/Ly)を群毎に変えてある。例えば第
1群A1については0.8、第2群A2については1.
0、第3群A3については1.2のように設定してあ
る。
【0027】図7に示す例では、黒塗りのマーク13と
穴部16を有するマーク13´とを混在させ、この穴部
16を有するマーク13´の個数を群毎に変えてある。
図示例において、第1群A1では穴部13を有するマー
ク13´の数は0個に、第2群A2では1個に、第3群
A3では2個に、第4群A4では3個に、第5群A5で
は4個に、第6群A6では5個(穴部13を2個有する
ものは2個と数える)に、それぞれ設定してある。
【0028】図8に示す例では、全てのマーク13を楕
円形状となし、縦の正方向に配列された各マーク13の
傾き(主軸角)を群毎に変えてある。同図のものでは、
第1群A1では傾きを0度に、第2群A2では30度
に、第3群A3では60度に、第4群A4では90度
に、第5群A5では120度に、第6群A6では150
度に、それぞれ設定してある。
【0029】上記した図6〜図8に示すマーク配列のキ
ャリブレーション用のワーク4を用いる場合には、キャ
リブレーションのための演算に必要な特定の実測データ
(例えば中心Oから各マーク13までの実距離)を群毎
の特徴量に対応させてテーブル化して前記テーブル記憶
部9に記憶させておく。
【0030】つぎの表1は図6に示すマーク配列のワー
ク4を用いた場合の距離テーブルTB1の具体例を、表
2は図7に示すマーク配列のワーク4を用いた場合の距
離テーブルTB2の具体例を、表3は図8に示すマーク
配列のマーク4を用いた場合の距離テーブルTB3の具
体例を、それぞれ示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】図6〜図8に示すようなキャリブレーショ
ン用のワーク4と表1〜表3に示すような距離テーブル
TB1〜TB3とを用いたとき、図9に示すように、ラ
ベル付けの手順の後、ステップa〜cを経て、キャリブ
レーション演算の手順を実行する。まずステップaで
は、CPU5はサンプリングされた4個のマーク画像よ
り距離の比率,穴数,傾きなどの特徴量を抽出し、つぎ
のステップbで前記距離テーブルTB1〜TB3の中の
抽出した特徴量に対応する群を検索し、つぎのステップ
cで該当する群よりマーク間距離を取り込む。しかる
後、CPU5は、距離テーブルより取り込んだマーク間
距離と、サンプリングされたマーク画像の重心位置より
算出したカメラ座標上での距離とから前記した変換比率
を算出する。
【0035】図10は、キャリブレーション用のワーク
4に表されるマーク13の他の構成例を示す。このワー
ク4は、キャリブレーションのための演算に用いる複数
のマーク画像をパターンマッチングの方法で濃淡画像よ
り直接サンプリングするのに好適なもので、中心Oから
互いに直交する4方向にそれぞれ6個のマーク13が一
直線状に整列配置されている。各配列方向に並ぶ各マー
ク13は、それぞれ異なる態様に表され、中心Oに近い
マーク程外形が小さく、中心Oから離れるマーク程外形
が大きい。
【0036】中心Oから数えて同じ配列位置にある各配
列方向のマーク13は、それぞれ同じ大きさおよび同じ
態様に表されており、この同じ大きさおよび態様のマー
ク13の集合にひとつの群を設定するとき、この実施例
の場合、全てのマーク13は6個の群A1〜A6に区分
される。第1群A1の各マーク13は黒塗りの正三角形
状に、第2群Aの各マーク13は白抜きの正三角形状
に、第3群A3の各マーク13は黒塗りの正方形状に、
第4群A4の各マーク13は白抜きの正方形状に、第5
群A5の各マーク13は黒塗りの円形に、第6群A6の
各マーク13は白抜きの円形に、それぞれ形成されてお
り、各群A1〜A6が4個のマーク13で構成されるこ
とは先の例と同様である。
【0037】図11は、図10のキャリブレーション用
のワーク4を用いて実施されるキャリブレーションの実
行手順をステップ1〜14で示す。まずステップ1で撮
像装置1により前記キャリブレーション用のワーク4が
撮像されると、撮像装置1の視野内に含まれる複数のマ
ーク13についての各マーク画像の濃淡画像が画像記憶
部8に格納される。つぎのステップ2でCPU5はウィ
ンドウ設定を行った後、続くステップ3で内部のカウン
タnにゼロをセットすることにより、テーブル記憶部9
に記憶させた登録テーブル中の最初の登録マークを指定
する。
【0038】図12は、この登録テーブルTB4の具体
例を示しており、0〜5の登録マーク番号に対して、第
6群A6のマークから順に登録マークとマーク間距離と
が登録されている。つぎのステップ4でCPU5は、最
初に指定した第6群の登録マークを拡大または縮小し、
円形以外の登録マークであれば、つぎのステップ5で所
定の角度(例えば45度)だけ回転処理を行って、図1
3に示すような作成マークテーブルTB5を作成する。
【0039】つぎのステップ6でCPU5は内部の他の
カウンタmにゼロをセットすることにより、前記作成マ
ークテーブルTB5の中の最初の作成マークを指定し、
この作成マークを用いて前記画像記憶部8に格納された
濃淡画像についてパターンマッチングを行い、一致度の
高い4点をサーチする(ステップ7)。つぎのステップ
8でCPU5は作成マークと各サーチ点のマーク画像と
の間の相関値を算出し、その相関値がしきい値以上であ
れば、ステップ9の判定が「YES」となり、各マーク
画像について濃淡重心を算出してキャリブレーション演
算へ移行する。なおこのキャリブレーション演算におい
て、前記登録テーブルTBから該当するマーク間距離を
取り出して用いることは先の実施例と同様である。
【0040】もしステップ9の判定が「NO」であれ
ば、つぎのステップ11で前記カウンタmの値が作成マ
ーク数Mに達したか否かを判定し、その判定が「NO」
であれば、カウンタmをインクリメントして作成マーク
テーブルTB5の中のつぎの作成マークを指定し、同様
の4点サーチおよび相関値のチェックを行う。
【0041】このような手順を繰り返し行った結果、ス
テップ9の判定が「YES」になることなく、カウンタ
mの値が作成マーク数Mに達すると、ステップ11の判
定が「YES」となってステップ13へ進み、カウンタ
nが登録マーク数Nに達したか否かを判定する。もしそ
の判定が「NO」であれば、つぎのステップ14でカウ
ンタnをインクリメントして登録テーブルTB4中のつ
ぎの登録マークを指定して、ステップ4以下の手順を実
行する。
【0042】このような手順を繰り返し行った結果、ス
テップ9の判定が「YES」になることなく、カウンタ
nの値が登録マーク数Nに達すると、ステップ13の判
定が「YES」となり、CPU5はキャリブレーション
の実行が不能である旨を表示部10などへ出力する。
【0043】なお上記実施例では、キャリブレーション
用のワーク4として、各マークが4方向へ整列配置して
表されたものを用いているが、配列方向は4方向に限ら
ず、それ以上であってもよい。また上記実施例では、キ
ャリブレーション演算によりカメラ座標の1画素に対す
る実座標の距離、すなわち変換倍率を算出しているが、
これに限られないことはいうまでもない。さらに上記実
施例では、ソフト処理により各種の処理や演算などを行
っているが、その一部をハード的に行うことも勿論可能
である。
【0044】
【発明の効果】この発明は上記のように、キャリブレー
ション用のワークとして、特定位置からの距離に応じた
大きさの外形をもつ複数のマークを表したものを用い、
このワークを撮像して得られた複数のマーク画像から撮
像装置の視野サイズに応じた大きさの外形をもつマーク
画像を選択してキャリブレーションのための演算を実行
するようにしたから、撮像装置の視野サイズが変わって
も同じワークを兼用でき、キャリブレーションにおける
作業能率を向上できる。
【0045】請求項2の発明では、ワークの各マークを
全て円形に表したから、各マーク画像の中心位置を精度
良く求めることが可能である。
【0046】請求項3の発明では、ワークの各マークを
特定位置から複数の方向へ整列配置すると共に、各配列
方向の対応位置にあるマークの集合をひとつの群とし
て、群毎にマークの外形の大きさを同一に設定してか
ら、キャリブレーションのための演算に用いる全てのマ
ーク画像をその面積から同時に抽出できる。
【0047】請求項4の発明では、ワークの各マークを
特定位置から複数の方向へ整列配置すると共に、各配列
方向の対応位置にあるマークの集合をひとつの群とし
て、群毎にマークの外形の大きさを同一に設定しかつ他
の群と異なる態様に設定してから、キャリブレーション
のための演算に用いる全てのマーク画像をパターンマッ
チングにより同時に抽出できる。
【0048】請求項5の発明は、キャリブレーションの
ための演算に必要な特定の実測データを記憶手段に記憶
させておき、選択された一群のマーク画像より抽出され
た特徴量に基づき記憶手段より該当する群の実測データ
を読み出すようにしたから、キャリブレーションのため
の演算に必要な実装データの手入力操作を簡易化でき、
キャリブレーションにおける作業能率を一層向上でき
る。
【0049】請求項6の発明では、各配列方向の対応位
置にあるマークまでの距離の比率を群毎に変えることに
より、また請求項7の発明では、穴部を有するマークの
個数を群毎に変えることにより、また請求項8の発明で
は、特定の配列方向の各マークの傾きを変えることによ
り、それぞれ各群に属するマークに群毎に異なる特徴量
を付与したから、請求項5にかかる自動キャリブレーシ
ョン装置において、選択手段がいずれの群のマーク画像
を選択したかを直ちに認識できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動キャリブレーション装置が導入
された物体認識装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】この発明に用いられるキャリブレーション用の
ワークの外観を示す斜面図である。
【図3】図2のキャリブレーション用のワークに表され
たマークの配置を示す説明図である。
【図4】自動キャリブレーション装置によるキャリブレ
ーションの実行手順を示すフローチャートである。
【図5】図4におけるステップ5の詳細な手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】キャリブレーション用のワークに表されるマー
クの他の構成例を示す説明図である。
【図7】キャリブレーション用のワークに表されるマー
クの他の構成例を示す説明図である。
【図8】キャリブレーション用のワークに表されるマー
クの他の構成例を示す説明図である。
【図9】図6〜図8に示すキャリブレーション用のワー
クと表1〜表3を示す距離テーブルとを用いたときのキ
ャリブレーションの手順の一部を示すフローチャートで
ある。
【図10】キャリブレーション用のワークに表されるマ
ークの他の構成例を示す説明図である。
【図11】図10のキャリブレーション用のマークが用
いられた自動キャリブレーション装置によるキャリブレ
ーションの実行手順を示すフローチャートである。
【図12】登録マークテーブルを示す説明図である。
【図13】作成マークテーブルを示す説明図である。
【符号の説明】
1 撮像装置 4 キャリブレーション用のワーク 5 CPU 6 ROM 7 RAM 8 画像記憶部 9 テーブル記憶部 13 マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G01B 11/24 G05B 19/19

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体認識装置を構成する撮像装置のキャ
    リブレーションを自動的に行うための自動キャリブレー
    ション装置であって、 特定位置からの距離に応じた大きさの外形をもつマーク
    が複数表されたキャリブレーション用のワークと、 前記ワークを前記撮像装置により撮像して得られた複数
    個のマーク画像から撮像装置の視野サイズに応じた大き
    さの外形をもつマーク画像を複数選択する選択手段と、 前記選択手段で選択された各マーク画像より計測される
    データと前記ワークの各マーク画像に対応する各マーク
    に関わる実測データとを用いて前記キャリブレーション
    のための演算を実行する演算手段とを備えて成る自動キ
    ャリブレーション装置。
  2. 【請求項2】 前記ワークの各マークは、全てが円形に
    表されている請求項1に記載された自動キャリブレーシ
    ョン装置。
  3. 【請求項3】 前記ワークの各マークは、特定位置から
    複数の方向へ整列配置されると共に、各配列方向の対応
    位置にあるマークの集合をひとつの群として、群毎にマ
    ークの外形の大きさが同一に設定されている請求項1ま
    たは2に記載された自動キャリブレーション装置。
  4. 【請求項4】 前記ワークの各マークは、特定位置から
    複数の方向へ整列配置されると共に、各配列方向の対応
    位置にあるマークの集合をひとつの群として、群毎にマ
    ークの外形の大きさが同一に設定されかつ他の群と異な
    る態様に設定されている請求項1に記載された自動キャ
    リブレーション装置。
  5. 【請求項5】 物体認識用の撮像装置のキャリブレーシ
    ョンを自動的に行うための自動キャリブレーション装置
    であって、 特定位置からの距離に応じた大きさの外形をもつマーク
    が特定位置から複数の方向へ複数整列配置して表され、
    各配列方向の対応位置にあるマークの集合をひとつの群
    として、群毎にマークの外形の大きさが同一に設定され
    ると共に、各群に属するマークに群毎に異なる特徴量が
    付与されたキャリブレーション用のワークと、 前記ワークを前記撮像装置により撮像して得られた複数
    個のマークの画像から撮像装置の視野サイズに応じた大
    きさの外形をもつ同じ群に属する全てのマーク画像を選
    択する選択手段と、 前記キャリブレーションのための演算に必要な特定の実
    測データを群毎の特徴量に対応させて記憶させる記憶手
    段と、 前記選択手段で選択された一群のマーク画像よりその群
    の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、 前記特徴量抽出手段により抽出された特徴量に基づき前
    記記憶手段より該当する群の実測データを読み出し、そ
    の実測データと前記選択手段で選択された一群のマーク
    画像より計測されるデータとを用いて前記キャリブレー
    ションのための演算を実行する演算手段とを備えて成る
    自動キャリブレーション装置。
  6. 【請求項6】 前記ワークの各マークは、各配列方向の
    対応位置にあるマークまでの距離の比率を群毎に変える
    ことにより、群毎に異なる特徴量を付与している請求項
    5に記載された自動キャリブレーション装置。
  7. 【請求項7】 前記ワークの各マークには、穴部を有す
    るマークが含まれ、穴部を有するマークの個数を群毎に
    変えることにより、各群に属するマークに群毎に異なる
    特徴量が付与されている請求項5に記載された自動キャ
    リブレーション装置。
  8. 【請求項8】 前記ワークの各マークは、特定の配列方
    向の各マークの傾きを変えることにより、各群に属する
    マークに群毎に異なる特徴量が付与されている請求項5
    に記載されて自動キャリブレーション装置。
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