JP5368313B6 - 自動車のステアリングコラムスイッチ - Google Patents

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本発明は、回動軸の回りに回動しうる操作レバーと、固定された磁気センサと、操作レバーとともに、磁気センサに対して回動しうるマグネットとを備える自動車のステアリングコラムスイッチに関する。磁気センサは、マグネットの回動位置を検知しうるものである。
フラウンホーファー集積回路スイッチ研究所(Fraunhofer-Instituts fur integrierte Schaltungen IIS)の論文「標準CMOSを用いた3D−磁気センサ」には、球形の継手に取り付けられ、かつ自由端に永久磁石を備える操作レバーが開示されている。磁気センサは、永久磁石の回動により、3次元的に変化する磁場を検知しうる位置に設置される。操作レバーの回動位置は、ただ1つの磁気センサによって捉えることができる。このような磁気センサとしては、例えば、メレクシス(Fa. Melexis)電子集積システム(株)の「MLX90316」(登録商標)が知られている。また、上記の論文においては、操作レバーではなく、アナログ式またはデジタル式の操作ノブによって、永久磁石を磁気センサに対して回動させることも提案されている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、操作レバーを、回転軸と直交する回転軸の回りにも回転させることができ、かつこの回転位置を検知して、所望の機能を発揮させうるステアリングコラムスイッチを提供することを目的としている。
本発明は、上記課題を解決するために、操作レバーに、少なくとも一本の回動軸と直交し、かつ操作レバーの中心軸と一致する回転軸の回りに回転しうる操作つまみを設け、この操作つまみに、連結手段を介して、追加マグネットを連結している。追加マグネットは、定位置に固定された追加磁気センサと協働する。前記連結手段は、ゴム弾性を有するダイヤフラムを有し、自由に回転することができ、かつ操作つまみと追加マグネットが、一体となって、前記回転軸の回りに回転し、この回転軸に沿って並進し、かつ前記回動軸の回りに回動しうるように、操作つまみと追加マグネットとを連結している。
操作つまみの回転位置を検知しうるよう、操作つまみには、定位置に固定された少なくとも一個の追加磁気センサと協働しうる追加マグネットが装着されている。追加磁気センサは、追加磁気センサが装着された操作つまみに、連結手段を介して連結されている。連結手段は、操作つまみの回転軸の回りに自由に回転することができる。さらに、連結手段は、操作つまみと追加マグネットが、一体となって、回転軸と直交する回動軸の回りに回動しうるように、両者を連結している。
磁気センサと追加磁気センサは、ともに定位置に固定されており、それぞれ、操作つまみと一体となって回動・回転するマグネットおよび追加マグネットを介して、操作つまみの回動位置および回転位置を検知する。
追加マグネットは、操作つまみの回転に伴い、回転軸の回りに回転する動きだけが可能であり、回転軸の軸方向には変位しない。したがって、追加マグネットと追加磁気センサの回転軸方向の距離は、一定である。追加マグネットの回転位置、すなわち、操作つまみの回転位置は、追加磁気センサを介して、高い信頼性の下に検知することができる。追加磁気センサを固定すると、バッテリから追加磁気センサへの給電を、容易に行うことができる。
本発明によれば、ただ2つのセンサ(磁気センサおよび追加磁気センサ)によって、ステアリングコラムスイッチの多様な動き(運転者がどのような操作を指示したか)、すなわち操作つまみの回転位置および回動位置を検知することができる。操作つまみの回転位置および回動位置は、非接触的に、すなわち、部品の摩耗を招来することなく、さらに効率的かつ高い信頼性の下に、検知することができる。
磁気センサは、操作レバーの回動位置を的確に検知しうるよう、回転軸上または複数の回動軸の交点領域に設置するのが好ましい。こうすると、操作レバーとともに回動するマグネットは、磁気センサの回りに円弧状に回動するため、この回動に際して、マグネットと磁気センサ間の直線距離が変化することはない。ステアリングコラムスイッチの回動位置は、マグネットの回動位置の検知を通じて導出される。
追加マグネットは、リング状とするのが好ましい。このようにすると、追加マグネットを、操作レバーとともに回動しうるマグネットに対して、同心的に設置することができるため、操作レバーの回転に際して、追加マグネットのマグネットに対する径方向の距離を一定に保つことができる。また、追加マグネットの設置に係るスペースを節約することができる。
追加マグネットの回転位置を、高い信頼性の下に検知するには、少なくとも2つの追加磁気センサを、互いに90°ずらした位置に設けるのが好ましい。少なくとも2つの追加マグネットは、少なくとも操作レバーの最大回転角度にわたって、互いにずらして配置するべきである。
磁気センサと追加磁気センサは、共通のプレート上に設置するのが好ましい。このようにすると、磁気センサと追加磁気センサを、ハウジングに容易に取り付けうるアセンブリにまとめることができる。また、バッテリから磁気センサおよび追加磁気センサへの給電も、アセンブリを介して、容易に行えるようになる。
上記のプレートは、ハウジングに固着される取付け金具に、ストッパを介して、嵌め付けうるようになっているのが好ましい。また、このプレートを含むアセンブリには、操作レバーの回動軸の回りに回動しうる2本のアームを含む回動ブロックを設けることができる。
追加マグネットは、好ましくはアセンブリを介して、プレート、すなわち追加磁気センサに対して回転する。一方、追加マグネットと追加磁気センサに共通の回転軸方向における両者の距離は、追加マグネットの回転時にも、一定に保たれる。
追加マグネットは、操作レバーに直接固定するのではなく、例えば、操作レバーに接合されるシールワッシャに固定するのが好ましい。シールワッシャは、ハウジングに固着される取付け金具の切欠き部に回転可能に嵌め付けると、追加マグネットが回動するためのスペースを節約することができる。また、追加磁気センサが、他の部品と摺動して損傷するのを避けることができる。
追加マグネットの装着を容易にするには、追加マグネットを、シールワッシャと同じ材料から形成するのが好ましい。こうすると、両者の嵌め合わせを円滑、かつ正確に行うことができる。
マグネットは、操作レバーを貫通するシャフトの一方の端部に取り付けるのが好ましい。こうすると、後述するように、ステアリングコラムスイッチの内部構成が簡単になる。この場合、マグネットをロッド状とする。また、マグネットは、シャフトと同じ材料で形成するのが好ましい。
前記シャフトは、操作レバー内において並進することができ、シャフトのマグネット側の端部は、プッシュボタンを介して動かすことができるようになっているのが好ましい。操作レバーの自由端(プッシュボタンが設けられている端部)と、マグネット(磁気センサに対して変位する)は、連結体を介して連結する。
前記操作つまみは、シャフトに対して、これと一体となって回転しうるように連結するのが好ましい。シャフトは、操作つまみの回転を追加磁気センサに伝達するために用いられる。追加マグネットを回転させるべくシャフトを回転しても、シャフトの先端に位置するマグネットの回転は、磁気センサによって回動と検知されるほど大きなものにはならない。
追加マグネットと操作つまみを連結する連結手段は、ゴム弾性を有するダイヤフラムとするのが好ましい。このダイヤフラムは、接線方向に働く力を伝達することができるため、操作レバーが回転すると、この回転力を追加マグネットに伝えるのに適している。また、ダイヤフラムは、操作レバーの回動に対しても、追加マグネットを追随して変位させることができる。一方、追加マグネットは、ステアリングコラムスイッチが回動しても、動かないように構成することもできる。
ダイヤフラムは、断面リング状で、概ね平坦な周壁を有しているのが好ましい。さらに、ベローズ状に伸縮しうる部分を有し、シャフトの回動および回転軸方向の並進にも対応できるようになっているのが好ましい。ベローズ状のダイヤフラムは、シャフトの回動時に所定の側が膨らみうるよう、比較的多くの材料を用いつつ、比較的狭い空間の中に収容されるように形成され、シャフトの回動および回転軸方向における並進に対応して変形する。
前記連結手段を構成するシャフト、ダイヤフラム、およびシールワッシャのうち、シャフトおよびシールワッシャは、硬質の材料から、ダイヤフラムは、軟質の材料から、それぞれ形成するのが好ましい。これらの材料は、シャフト、ダイヤフラム、およびシールワッシャを経済的に製造しうるよう、成形工程に適用しうるものを採用するのが好ましい。マグネットおよび追加マグネットも、組立て工程を省くために、射出成形によって製造することができる。
追加マグネットと操作つまみを連結する連結手段は、オルダム継手とすることもできる。オルダム継手は、互いに軸がずれている駆動軸と被動軸の間で、回転を伝達する継手である。
追加マグネットと操作つまみを連結する連結手段は、差動装置とすることもできる。この差動装置は、第1の連結部を介して、追加マグネットまたはシールワッシャに連結され、かつ第2の連結部を介して、操作レバーまたはシャフトに連結される。この差動装置は、操作レバーを回動しうるよう、および操作つまみの回転位置を検知しうるよう、必要な角度だけ、自由に回動・回転することができる。
本発明に係るステアリングコラムスイッチによれば、操作レバーは、1つまたは複数の回動軸の回りに回動させて、各回動位置に設定した機能を実現しうるだけではなく、回動軸と直交しかつ操作レバーの中心軸と一致する回転軸の回りにも回転させて、各回転位置に設定した機能を発揮させることができる。例えば、操作レバーに操作つまみを付設し、この操作つまみを回転させることにより、各回転位置に対応する所定の時間間隔で、ワイパを作動させることができる。本発明に係るステアリングコラムスイッチは、構成が比較的簡単で、操作も容易である。
本発明の一実施形態に係るステアリングコラムスイッチの斜視図である。 同じく、分解斜視図である。 図1に示すステアリングコラムスイッチにおける操作レバー装着用アセンブリの組立て前の斜視図である。 同じく、組立て後の斜視図である。 図1に示すステアリングコラムスイッチの断面図である。 同じく、内部構造の一部を示す斜視図である。 図5に示す内部構造の異なる方向から視た斜視図である。 図5に示す内部構造のさらに異なる方向から視た斜視図である。 ステアリングコラムスイッチにおけるマグネット、磁気センサ、追加マグネット、および追加磁気センサの位置関係を示す斜視図である。 追加磁気センサに対する追加マグネットの回転角度と、磁場強度との関係を示すグラフである。 本発明の他の実施形態に係るステアリングコラムスイッチにおける差動装置を示す斜視図である。
上記以外の本発明の効果、特徴、および詳しい内容は、添付の図面を参照して行う以下の好ましい実施形態の説明から、明らかになると思う。本発明の主要な構成要素については、添付の図面に符号を付し、明細書および特許請求の範囲において記載している。
図1は、ステアリングコラムスイッチ2を示す斜視図である。ステアリングコラムスイッチ2は、ハウジング6と、このハウジング6に一部が収容された長手の操作レバー4とを備えている。ハウジング6には、コラム軸12の回りに回転するステアリングコラム(図示せず)を挿入するための装着孔10が設けられている。ハウジング6は、ハウジング本体8(図1には、縦方向の切欠き断面とともに示す)を、主たる構成要素としている。
操作レバー4には、運転者が握ることによって、回転軸および複数の回動軸の回りに回転・回動させうるケーシング14が取り付けられている。
操作レバー4の自由端側の端部には、操作レバー4の中心軸に一致する回転軸18の回りに回転可能な操作つまみ16が設けられている。操作つまみ16を回すことにより、例えば、ワイパを所定の時間間隔で作動させることができる。
操作レバー4の自由端には、プッシュボタン20が設けられている。このプッシュボタン20には、警笛の吹鳴やフロントガラス洗浄液の噴出等の機能を設定することができる。
図2に示すように、操作レバー4のケーシング14は、ハウジング本体8内の回動ブロック22と一体になっている。回動ブロック22には、互いに対向する2本のアーム24,24(図2には、このうちの一方だけを示す)が設けられている。2本のアーム24,24には、共通の回動軸26が存在し、操作レバー4は、この回動軸26の回りに回動しうるようになっている。例えば、パッシング(前照灯の点滅)機能やハイビーム機能は、操作レバー4を回動軸26の回りに回動させると発揮されるように設定することができる。
回動ブロック22は、タブ30を有するホルダ28によって包囲されている。タブ30は、下部ハウジングカバー34(図1に示すハウジング6の構成部品)に設けられた装着孔32に嵌め込まれる。タブ30、装着孔32、および回動ブロック22の上部(符号は付していない)は、回動軸26と直交する回動軸36の回りに回動しうるようになっている。操作レバー4を回転軸36の回りに回動させると、例えば、ウィンカーが点滅するように設定することができる。
下部ハウジングカバー34には、半円形の下受け部38が形成されており、ステアリングコラムスイッチ2が組み立てられた状態(図1と図4に示す)においては、ハウジング本体8における半円形の上受け部40と一体になって、円形の通し孔を区画する。
図2に示すように、ハウジング6は、この外、操作レバー装着用アセンブリ42、および上部ハウジングカバー44(図1には、組み立てられた状態で示してある)を備えている。
図3aと図3bに示すように、操作レバー装着用アセンブリ42は、適当な固着手段を介してハウジング本体8に固着される取付け金具46と、磁気センサ50および追加磁気センサ52が設置されたプレート48とを備えている。磁気センサ50と追加磁気センサ52は、導電体54を介して、バッテリから給電を受けるようになっている。
操作レバー装着用アセンブリ42を組み立てる際には、プレート48を、取付け金具46の受入れ口56に挿入し、かつストッパ58(図3b参照)を介して、取付け金具46に固着する。
図4は、ステアリングコラムスイッチ2の断面図である。プッシュボタン20は、ばね60を介して、基準位置に保持されている。またプッシュボタン20は、ケーシング14の長手通路64内を延びるシャフト62を介して、所望の機能を実現することができる。シャフト62は、プッシュボタン20側の端部と、ハウジング6側の端部66(図5は、ハウジング側の端部66の斜視図である)とを有している。
図5に示すように、シャフト62のハウジング側の端部66には、ゴム弾性を有するダイヤフラム68が設けられている。ダイヤフラム68の周縁は、シールワッシャ70と接合されている。一方、シールワッシャ70の内側には、リング状の追加マグネット72が固嵌されている。
図6aと図6bに示すように、シールワッシャ70の外周壁には、環状の溝74が形成されている。この溝74には、取付け金具46の受入れ口56を区画する切欠き部76が回転可能に嵌め込まれる。したがって、シールワッシャ70と追加マグネット72は、取付け金具46に対して回転することができる。
操作つまみ16(図4参照)は、シャフト62に対して、ともに回転しうるように連結されている。両者の連結は、公知の適当な部材を介して実現することができる。操作つまみ16は、回転軸18の回りに回転させることができ、この際、シャフト62も、通路64内で回転する。一方、シャフト62のハウジング側の端部66は、ダイヤフラム68、したがって、シールワッシャ70および追加マグネット72に固着されている。
図2と図4に示すように、操作レバー4は、回動軸26および36の少なくとも一方の回りに回動させることもできる。また、操作レバー4の回動にともなって、シャフト62も回動する。操作レバー4は、手探りで、基準位置から回動位置へ回動させることができ、回動位置から基準位置へは、自動的に復帰する。この外、操作レバー4は、所望の回動位置に留まるようにすることもできる。このため、回動ブロック22のハウジング側端部には、ばねで付勢され、かつハウジング本体8の側面に形成された凹部80に嵌め込まれる突起78が設けられている。
図7に示すように、操作レバー4の回動を検知しうるように、シャフト62のハウジング側の端部66(図7には示していない)には、ロッド状のマグネット82が設けられている。操作レバー4を回動させると、マグネット82は、回動軸26および36の回りに回動する。マグネット82は、回動すると、固定された磁気センサ50に対して変位する。磁気センサ50としては、例えば、メレクシス電子集積システム(株)の「MLX90316」を用いることができる。磁気センサ50は、回動軸26と36の交点領域に設置する。操作レバー4を回動軸26,36の回りに回動させると、マグネット82も、磁気センサ50に対して、円弧を描くように回動する。磁気センサ50は、操作レバー4の回動に対して設定された機能が確実に実現されるよう、マグネット82の回動によって生ずる磁場の変化を検知しうる位置に設けられる。
操作つまみ16の回転軸18の回りの回転位置は、追加マグネット72の回転角度を検知することによって、導出される。追加マグネット72は、2つの半円形の磁石84,85を繋ぎ合せて得られるリング状をなしている。一方、追加磁気センサ52は、追加マグネット72の回転による磁場の変化を検知しうるよう、プレート48上に取り付けられている。
追加マグネット72が、回転軸18の回りに回転すると、図8に示すように、規格化された磁場の強度は、正弦曲線を描くように変化する。この正弦曲線の一部(図8においては、回転位置Iと回転位置IIの間の網掛けした領域を通過する部分)は、概ね直線的に上昇している。したがって、この領域であれば、磁場の強度を通じて、追加マグネット72の回転角度、すなわち操作つまみ16の回転位置を、正確に検知することができる。
操作つまみ16を、180°よりも大きく回転させることができるようにして、この回転位置の検知を望むのであれば、互いに90°ずらした2つの追加磁気センサ52,52を設けるのが好ましい。このようにすると、位相が互いに90°ずれた2つの正弦曲線を検知しうるようになり、その結果、360°にわたって、概ね直線的に上昇する1本の逆正接(アークタンジェント)曲線を導くことができる。
図9は、本発明の他の実施形態に係るシャフト62とシールワッシャ70との連結手段を示す。この実施形態においては、連結手段として、ダイヤフラム68の代わりに、差動装置86が設けられている。差動装置86は、シャフト62とともに、回転軸18の回りに回転することができる。シャフト62は、180°の角度を隔てて、2つの小ロッド87,87を備えている。小ロッド87,87は、差動装置86に設けられた凹部88,88に装着されている。
また、差動装置86は、両凹部88,88と90°ずれた位置に、凸部90,90を有しており、これらの凸部90,90は、シールワッシャ70の側面に突出するように設けられた受け部92,92に嵌め込まれている。凸部90,90は、受け部92,92内において、矢印94で示す方向に変位することができる。
図9に示す連結構造は、図1〜図8に示すステアリングコラムスイッチ2にも適用することができる。すなわち、図1〜図8に示す実施形態におけるダイヤフラム68は、図9に示す差動装置86によって置き換えることができる。一方、図1〜図8に示す実施形態と同様に、図9に示すシャフト62の端部には、マグネット82が付設される。
図9に示す実施形態においては、操作つまみ16を回転軸18の回りに回転すると、シールワッシャ70と追加マグネット72もこれに付随して回転する。この際、操作つまみ16の回転に伴って回転軸18の回りに回転するシャフト62は、小ロッド87,87と凹部88,88を介して、差動装置86を回転させる。さらに、差動装置86の凸部90,90とシールワッシャ70の受け部92,92の回転に伴って、追加マグネット72も回転する。
操作レバー4が、シャフト62とともに、回動軸26の回りに回動すると、差動装置86は、矢印94の方向に並進する。他方、操作レバー4またはシャフト62を、回動軸36の回りに回動させると、小ロッド87,87は、凹部88,88内において回動する。プッシュボタン20を押すと、シャフト62は、回転軸18に沿って並進する。この際、小ロッド87,87は、凹部88,88内において、回転軸18に沿ってスライドする。
本発明のステアリングコラムスイッチによれば、追加マグネット72がシールワッシャ70(連結体)に固着されているにも拘らず、操作レバー4は、回動軸26と36の回りに回動することができる。操作レバー4の回動位置は、シャフト62に付設されたマグネット82の回動角度を、磁気センサ50によって検知することにより、導出することができる。さらに、シャフト62は、プッシュボタン20の操作に対応して、回動軸18に沿って並進することもできるが、シャフト62とともに並進するマグネット82と、プレート48に固定されている磁気センサ50との間の距離も、検知することもできる。
2 ステアリングコラムスイッチ
4 操作レバー
6 ハウジング
8 ハウジング本体
10 装着孔
12 コラム軸
14 ケーシング
16 操作つまみ
18 回転軸
20 プッシュボタン
22 回動ブロック
24 アーム
26 回動軸
28 ホルダ
30 タブ
32 装着孔
34 下部ハウジングカバー
38 下受け部
40 上受け部
42 操作レバー装着用アセンブリ
44 上部ハウジングカバー
46 取付け金具
48 プレート
50 磁気センサ
52 追加磁気センサ
54 導電体
56 受入れ口
58 ストッパ
60 ばね
62 シャフト
64 通路
68 ダイヤフラム
70 シールワッシャ
72 追加マグネット
74 溝
76 切欠き部
78 突起
80 凹部
82 マグネット
84,85 磁石
86 差動装置
87 小ロッド
88 凹部
90 凸部
92 受け部

Claims (17)

  1. 少なくとも一本の回動軸(26,36)の回りに回動可能な操作レバー(4)と、定位置に固定された磁気センサ(50)と、前記操作レバー(4)とともに前記磁気センサ(50)に対して回動しうるマグネット(82)とを備え、前記磁気センサ(50)に対する前記マグネット(82)の回動位置が検知されるようになっている自動車のステアリングコラムスイッチ(2)において、前記操作レバー(4)には、前記少なくとも一本の回動軸(26,36)の各々と直交しかつ前記操作レバー(4)の中心軸と概ね一致する回転軸(18)の回りに回転しうる操作つまみ(16)が設けられ、この操作つまみ(16)には、連結手段を介して、追加マグネット(72)が連結されており、この追加マグネット(72)は、定位置に固定された少なくとも一個の追加磁気センサ(52)と協働するようになっており、前記連結手段は、ゴム弾性を有するダイヤフラム(68)を有しており、前記操作つまみ(16)と前記追加マグネット(72)が、一体となって、前記回転軸(18)の回りに回転し、この回転軸(18)に沿って並進し、かつ前記少なくとも一本の回動軸(26,36)の回りに回動しうるように、前記操作つまみ(16)と前記追加マグネット(72)とを連結していることを特徴とするステアリングコラムスイッチ。
  2. 前記ダイヤフラム(68)は、ベローズ状に伸縮しうることを特徴とする請求項に記載のステアリングコラムスイッチ。
  3. 前記磁気センサ(50)は、前記少なくとも一本の回動軸(26,36)のいずれかの上、または複数の回動軸(26,36)の交点領域に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のステアリングコラムスイッチ。
  4. 前記追加マグネット(72)の断面は、リング状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のステアリングコラムスイッチ。
  5. 前記追加マグネット(72)は、互いに90°ずらした少なくとも2つの前記追加磁気センサ(52)と協働するようになっていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のステアリングコラムスイッチ。
  6. 前記磁気センサ(50)、および前記1つまたは複数の追加磁気センサ(52)は、共通のプレート(48)上に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のステアリングコラムスイッチ。
  7. 前記プレート(48)は、ステアリングコラムスイッチのハウジング(6)に固着される取付け金具(46)に嵌め付けられるようになっていることを特徴とする請求項記載のステアリングコラムスイッチ。
  8. 前記取付け金具(46)は、前記追加マグネット(72)の受入れ口を区画する切欠き部(76)を有していることを特徴とする請求項記載のステアリングコラムスイッチ。
  9. 前記追加マグネット(72)は、シールワッシャ(70)に嵌め込まれていることを特徴とする請求項記載のステアリングコラムスイッチ。
  10. 前記シールワッシャ(70)は、前記取付け金具(46)の切欠き部(76)に嵌め込まれるようになっていることを特徴とする請求項記載のステアリングコラムスイッチ。
  11. 前記追加マグネット(72)は、前記シールワッシャ(70)と同じ材料から形成されていることを特徴とする請求項または10記載のステアリングコラムスイッチ。
  12. 前記マグネット(82)は、ロッド状であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のステアリングコラムスイッチ。
  13. 前記マグネット(82)は、前記操作レバー(4)を貫通するシャフト(62)の一方の端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のステアリングコラムスイッチ。
  14. 前記マグネット(82)は、前記シャフト(62)と同じ材料から形成されていることを特徴とする請求項13に記載のステアリングコラムスイッチ。
  15. 前記シャフト(62)は、前記操作レバー(4)内において並進することができ、前記シャフト(62)のマグネット(82)側の端部は、プッシュボタン(20)を介して動かすことができるようになっていることを特徴とする請求項13又は14に記載のステアリングコラムスイッチ。
  16. 前記操作つまみ(16)は、前記シャフト(62)に対して、このシャフト(62)と一体となって回転しうるように連結されていることを特徴とする請求項1315のいずれか1項に記載のステアリングコラムスイッチ。
  17. 前記連結手段は、前記シャフト(62)、ダイヤフラム(68)、およびシールワッシャ(70)を有しており、これらのうち、前記シャフト(62)およびシールワッシャ(70)は、硬質の材料から形成されていることを特徴とする各々請求項9を引用する請求項13〜16のいずれか1項に記載のステアリングコラムスイッチ。
JP2009539646A 2006-12-06 2007-11-30 自動車のステアリングコラムスイッチ Active JP5368313B6 (ja)

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