JP5367602B2 - 建設機械の排土装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械の排土装置に係り、詳しくは、耐久性の向上を図った排土装置に関する。
この種の建設機械、例えば、ホイール式油圧ショベルは、下部走行体と、その上部に旋回可能に設けられた上部旋回体とを備えている。この上部旋回体の前部には運転席及び作業アタッチメントが設けられ、この作業アタッチメントはその先端部にバケットを備えている。一方、上部旋回体の後部には燃料タンク、作動油タンク及びエンジン等が搭載されている。
一般に、下部走行体の前部及び後部の少なくとも一方には、土砂等の排土作業を行うための排土装置が取り付けられている。この排土装置は、下部走行体の幅方向に延びる排土板と、この排土板と下部走行体とを接続する回動自在な平行リンクと、下部走行体と平行リンクとを連結し、平行リンクを上下に回動させる油圧シリンダとから構成されている(特許文献1)。
実開昭62−72357号公報
上記特許文献1に開示された排土装置の油圧シリンダ及び平行リンクは下部走行体に対し剥き出しの状態で取り付けられているため、排土作業の際に、土砂等が排土板を飛び越え、油圧シリンダや平行リンクに衝突することがある。この場合、油圧シリンダや平行リンクが破損するだけでなく、破損に起因して油圧シリンダからの油漏れの不具合をも招く。
このような不具合に対し、下部走行体に固定カバーを取付け、この固定カバーにより油圧シリンダ及び平行リンクを覆うことが考えられる。しかしながら、排土板の昇降、即ち、平行リンクの回動を可能にするためには、固定カバーの下方に平行リンクや油圧シリンダの回動に必要な空間を確保する必要がある。このため、固定カバーでは平行リンクや油圧シリンダを好適に覆うことができず、平行リンクや油圧シリンダの破損を防ぐことができない。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、排土板の昇降を妨げず、しかも、土砂等に起因した破損を受けることが無い建設機械の排土装置を提供することにある。
上述の目的を達成すべく、請求項1記載の建設機械の排土装置は、建設機械の下部走行体に設けられ、排土作業に使用される排土装置において、下部走行体の幅方向に延びる排土板と、下部走行体に対し排土板を昇降可能に接続する昇降手段と、昇降手段を覆う保護手段とを備え、保護手段は、排土板から下部走行体に向けて延び、昇降手段を上方から覆うとともに排土板の昇降に連動して昇降する可動カバーを含むので、可動カバーは、排土板の昇降に拘わらず昇降手段を覆うことができる。
詳しくは、昇降手段は、下部走行体と排土板とを接続し、上下方向に回動自在な左右一対の平行リンク機構と、これら平行リンク機構を上下方向に回動させる油圧シリンダとを含み、この場合、排土板の昇降に拘わらず、排土板の上部と可動カバーとの間に隙間が生じることはなく、可動カバーは排土装置の油圧シリンダ及び平行リンク機構を効果的に覆うことができる。それ故、排土作業中、土砂等が排土板を越えたとしても、ここでの土砂等は可動カバーの上壁に受け止められ、油圧シリンダ及び平行リンク機構に対する土砂等の衝突が阻止される。
また、請求項2記載の可動カバーはその左右に側壁を有しているので、可動カバーの上壁に受け止められた土砂等が可動カバーの側方に落下したとしても、側壁は平行リンク機構の上方から平行リンク機構間への土砂等の入り込みを低減し、油圧シリンダのピストンロッドが土砂等によって汚れるのを抑制することができる。
また、請求項3記載の建設機械の排土装置によれば、可動カバーの側壁は、平行リンク機構を側方から覆っていてもよく、この場合、平行リンク機構の上方から平行リンク機構間への土砂等の入り込みを低減するだけでなく、平行リンク機構自体を保護可能である。
また、請求項4記載の建設機械の排土装置によれば、可動カバーの当接端と排土板とを当接状態に維持する固定手段を更に備えていてもよく、排土作業中、排土板から可動カバーに振動が加わっても、可動カバーの不所望な回動を確実に阻止できる。この結果、排土板と可動カバーとの間に隙間が生じるのを確実に防止でき、昇降手段への土砂等の落下をより効果的に防ぐことができる。
また、請求項5記載の建設機械の排土装置によれば、可動カバーの当接端は弾性部材によって形成されているのが望ましく、この場合、弾性部材は排土作業中、可動カバーに伝達される振動を吸収する。従って、弾性部材は排土板の上面に良好に密着した状態に維持される。
また、請求項6記載の建設機械の排土装置によれば、保護手段は、下部走行体側に固定して設けられ、下部走行体側の昇降手段の部位を覆う固定カバーを更に含み、可動カバーの上壁は、固定カバーに接触可能な接触端を更に有し、この接触端は弾性部材から形成されているのが望ましく、この結果、昇降手段への土砂等の落下をより一層効果的に防ぐことができる。
本発明の建設機械の排土装置は、排土板の昇降に拘わらず、排土板の上部と可動カバーとの間に隙間が生じることはなく、排土装置の油圧シリンダ及び平行リンク機構を効果的に覆うことができるので、排土作業中、土砂が排土板を越えたとしても、油圧シリンダ及び平行リンク機構に対する土砂等の衝突を阻止できる。
本発明に係る建設機械としてのホイール式油圧ショベルの側面図である。 排土装置の斜視図である。 可動カバーの取り付け部分の拡大図である。 同図(a)〜(c)は排土板の昇降位置をそれぞれ示す排土装置の側面図である。 可動カバーの固定手段を示した排土板上面の拡大断面図である。 可動カバーの固定手段の他の例を示した排土板上面の拡大断面図である。 可動カバーの他の例を示す排土装置の側面図である。
以下、建設機械としてのホイール式油圧ショベルについて図面を参照して説明する。
図1に示すホイール式油圧ショベル1は、前後に車輪2を有する下部走行体3と、この下部走行体3に旋回ベアリング4を介して旋回可能に設けられた上部旋回体5とを備えている。この上部旋回体5の前部には、運転室6及び作業アタッチメント8が設けられており、この作業アタッチメント8の先端部にはバケット10が取付けられている。一方、上部旋回体5の後部には燃料タンク及び作動油タンクから構成されるタンク装置14やエンジン建屋12が設けられ、このエンジン建屋12内にエンジン(図示しない)が配置されている。
また、エンジン建屋12内にはエンジン近傍に油圧ポンプ(図示しない)もまた配置されており、この油圧ポンプはエンジンにより駆動され、車輪2、作業アタッチメント8及び後述する排土装置20等に含まれる走行モータや油圧シリンダ等の油圧機器に向けて、タンク装置14、即ち、その作動油タンク内から吸い上げた作動油を供給する。なお、タンク装置14の燃料タンクはエンジンの燃料を蓄えている。
上述した油圧ショベルはその下部走行体3の前端部及び後端部に同様なフロント及びリア側の排土装置20をそれぞれ備えており、図2はリア側の排土装置20を示す。
以下、リア側の排土装置20について詳述する。
排土装置20は排土板21を備え、この排土板21は下部走行体3の幅と同程度の幅を有し、下部走行体3の後方に向けて凹んだ形状をなしている。排土板21と下部走行体3とは左右一対の平行リンク機構29によって互いに接続されている。詳しくは、各平行リンク機構29は、上段リンク22及び下段リンク23からなり、これらリンク22,23の両端部には接続孔(図示せず)がそれぞれ形成されている。
一方、下部走行体3の後端面には各平行リンク機構29と組みをなすブラケット対がそれぞれ設けられている。各ブラケット対はアウタブラケット26a及びインナブラケット26cからなり、これらアウタ及びインナブラケット26a,26cは下部走行体3の後端面から排土板21に向けて突出されている。インナブラケット26cは上下方向に延びる板状をなしているのに対し、アウタブラケット26aはインナブラケット26cの中央に位置付けられた略三角の板状をなし、これらブラケット26a,26c間には所定の間隔が確保されている。
また、排土板21の裏面にも各平行リンク機構29と組みをなす一対のブラケット26bが設けられており、これらブラケット26bはインナブラケット26cと同様に上下方向に延びる板状をなし、下部走行体3の後端面に向けて突出している。
アウタブラケット26aの中央及びインナブラケット26cの下端には上段及び下段リンク22,23における基端の接続孔と対応する貫通孔がそれぞれ形成され、また、ブラケット26bの上下には上限及び下段リンク22,23における先端の接続孔に対応する貫通孔がそれぞれ形成されている。従って、各貫通孔に対応するリンクの接続孔をそれぞれ合致させ、これら貫通孔及び接続孔にピン27を挿通させることで、排土板21は上段及び下段リンク22,23を介して下部走行体3に回動自在に接続されている。
詳しくは、図2から明らかなように、上段リンク22はその基端がアウタ及びインナブラケット26a,26cとの間に挟み込まれた状態でアウタブラケット26aに取り付けられ、そして、その先端はブラケット26bの内面に取り付けられている。また、下段リンク23の基端及び先端はアウタブラケット26c及びブラケット26bの内面に取り付けられている。
また、下部走行体3と排土板21との間には各平行リンク機構29と組みをなす油圧シリンダ24がそれぞれ配置されている。各油圧シリンダ24はそのシリンダ外筒の基端部が対応する側のインナブラケット26cの上部にピンを介して回動自在に取り付けられている一方、その他端、即ち、ピストンロッドの先端が対応する側の下段リンク23の内面にピン28を介して回動自在に取り付けられている。
上述した排土装置20は、平行リンク機構29及び油圧シリンダ24を上方から覆う保護カバーユニット39を更に備え、この保護カバーユニット39は固定カバー25及び可動カバー30から構成されている。
固定カバー25は左右のインナブラケット26c間に跨る大きさを有し、これらインナブラケット26cの上部に固定されている。詳しくは、固定カバー25はインナブラケット26cから排土板21に向けて延びる上壁と、この上壁から下方に延びる左右の側壁及び前壁をそれぞれ有し、この前壁の下部はインナブラケット26c側に向けて傾斜されている(図4参照)。このような固定カバー25は油圧シリンダ24の上部、即ち、そのシリンダ外筒を少なくとも上方及び後方から覆っている。
一方、可動カバー30は、固定カバー25の下端部から排土板21の上面21uに至る領域を上方から覆う一方、左右の平行リンク機構29の上方を側方から覆うような形状をなしている。つまり、可動カバー30は、油圧シリンダ24の下部、即ち、そのピストンロッド及び左右の平行リンク機構29を覆っている。
具体的には、可動カバー30は、前記領域に配置された上壁31と、左右の上段リンク22の上側に配置された左右の側壁32とからなり、側壁32の下端部にて上段リンク22に回動自在に取り付けられている。
詳しくは、図3に示すように、側壁32には貫通孔33が形成されており、この貫通孔33内にカラー41が貫通して配置されている。一方、上段リンク22の外側面には取り付け座45が取り付けられている。そして、ボルト43がワッシャ47を介してカラー41及び取り付け座45を貫通し、その先端にナットが取り付けられている。従って、カラー41は取り付け座45とワッシャ47との間に挟持された状態で、上段リンク22の取り付け座45に固定され、よって、側壁32、即ち、可動カバー30は上段リンク22に対してカラー41の回りを回動自在となっている。なお、可動カバー30はその自重により、排土板21に向けて回動付勢された状態にある。
また、可動カバー30における上壁31の上端縁及び下端縁にはラバー板34がそれぞれ取り付けられている。これらラバー板34は、上壁31の上面と固定プレート36とにより挟まれ、これらを貫通するボルト38により上壁31に固定されている。なお、上下のラバー板34は上壁31の上端縁及び下端縁からそれぞれ延出し、固定カバー25の前面及び排土板21の上面21uにそれぞれ接している。
図4は、油圧シリンダ24を伸縮させた際、排土板21が昇降する様子を示す。
図4(a)は、油圧シリンダ24が最長のストロークまで伸長されたときの排土装置20を示す。この場合、排土板21の底面21bは車輪2よりも下方の最下位置に位置付けられた状態で接地し、下部走行体3の車輪2を地面から浮かせている。つまり、フロント及びリア側の排土装置20の排土板20が共に最下位置にあるとき、これら排土板20はアウトリガとして機能することから、バケット10による掘削作業時、油圧ショベル1の姿勢を安定させるものとなる。
図4(a)の状態から油圧シリンダ24が収縮されると、油圧シリンダ24の収縮に連動して各平行リンク機構29の上段及び下段リンク22,23はそれらの基端を中心として上方に回動する。ここでの回動は、下部走行体3に対して排土板21を相対的に上昇させることになり、この結果、排土板21の底面21bが接地したままの状態で、下部走行体3が下降し、車輪2を接地させる。即ち、排土板21は図4(b)に示す作業位置となる。
排土板21が図4(a)の最下位置から図4(b)の作業位置に移行するとき、即ち、排土板21が相対的に上昇するとき、可動カバー20は下側のラバー板34を介して排土板21により押上げられることで、前述したカラー41の回りに回動し、この際、上側及び下側のラバー板34は固定カバー25の前面及び排土板21の上面21uをそれぞれ摺動する。
排土装置20が図4(b)の状態にあるとき、即ち、排土板21の底面21b及び車輪2がともに接地した状態にあるとき、油圧ショベル1は、排土板21を使用して排土作業を行うことができる。
排土作業の完了後、油圧シリンダ24が更に収縮されると、排土板21は平行リンク機構29を介して更に上昇し、図4(c)に示す最上位置に位置付けられる。
排土板21が最上位置にあるとき、排土板21の底面21bは地面を離れ、油圧ショベル1は車道を走行可能となる。
排土板21が最上位置に向けて上昇するとき、排土板21は下側のラバー板34を介して可動カバー30を更に押し上げることから、可動カバー30はその上壁31が固定カバー25を飛び越えるように更に回動される。そして、排土板21が最上位置に達すると、可動カバー30の上壁31は固定カバー25の上方にて略水平姿勢となり、排土板21から固定カバー25に亘り、これら排土板21及び固定カバー25を上方から覆う。このとき、上側のラバー板34は固定カバー25の上面から離れているものの、上部旋回体5の下面よりも下方に位置付けられている。従って、上部旋回体5は可動カバー30に衝突することなく、旋回可能である。
排土装置20が図4(a)に示す掘削作業中の姿勢、また、図4(b)に示す排土作業中の姿勢にあるとき、排土板21や可動カバー30に振動が伝わると、可動カバー30がカラー41の回りに不所望に回動してしまい、固定カバー25及び排土板21に対する上側及び下側のラバー板34の接触を維持できないことがある。このため、可動カバー30は排土板21に固定手段50を介して固定できるのが好ましい。
具体的には、固定手段50は、図5に示すようにロッド状のストッパ51を備え、このストッパ51の上端は取付台59に回動自在に連結され、この取付台59は可動カバー30における上壁31の下面に取り付けられている。一方、排土板21の背面にはストッパ受53が取り付けられ、このストッパ受け54は排土板21の上面21uから上方に突出している。ストッパ受53の突出部分には開口部54が形成されており、ストッパ51はストッパ受53の開口部54を貫通して延びている。
また、図5の実施例の場合、可動カバー30は下側のラバー板34に代えて、金属製の丸い支持棒57を備えている。この支持棒57は可動カバー30における上壁31の下端面に取り付けられ、排土板21の上面21uに接触している。
排土作業に伴う振動が排土板21及び可動カバー30に伝わり、排土板21の上面21uから支持棒57が離れる方向に可動カバー30が回動しようとしても、ここでの回動はストッパ51がストッパ受53における開口部54の開口縁にて制限され、支持棒57は排土板21の上面21uに接触した状態に維持される。
なお、前述した排土板21の昇降に連動して可動カバー30が回動するとき、支持棒57と排土板21の上面21uとの接触を維持しながら、可動カバー30は排土板21に対して水平方向に相対移動されなければならないが、ここでの相対移動は可動カバー30に対し、ストッパ51の上端が回動自在に連結されていることで許容される。
更に、図6に示すように、固定手段50として弾性部材を用いても良い。具体的には、可動カバー30における上壁31の下面及び排土板21の上面21uにはそれぞれ取付台59が設けられており、これら取付台59同士は引っ張りコイルばね55により接続されている。この場合、排土作業に伴う振動が排土板21及び可動カバー30に伝わり、排土板21の上面21uから可動カバー30が離れる方向に回動しようとしても、引っ張りコイルばね55はその付勢力により可動カバー30の回動を阻止し、排土板21の上面21uに対する支持棒57の接触を確実に維持する。従って、支持棒57が排土板21の上面21uを叩くようなことはない。なお、引っ張りコイルばね55が前述した可動カバー30の相対移動を許容することは言うまでもない。
図5及び図6に示す固定手段50は何れも、支持棒57と排土板21の上面21uとの接触を常時維持するので、支持棒57と排土板21との間に隙間が生じることはない。また、引っ張りコイルばね55は、掘削作業中や排土作業中、可動カバー30に伝わる振動を吸収するが、この場合にも、可動カバー30に下側のラバー板34を取り付け可能なことは言うまでもない。
前述したように可動カバー30が平行リンク機構29、即ち、その上段リンク22に回動自在に取り付けられているので、排土板21の昇降に拘わらず、排土板21の上面21uと可動カバー30との間に隙間が生じることはなく、可動カバー30は排土装置20の油圧シリンダ24及び平行リンク機構29を効果的に覆うことができる。それ故、排土作業中、土砂等が排土板21を越えたとしても、ここでの土砂等は可動カバー30の上壁31に受け止められ、油圧シリンダ24及び平行リンク機構29に対する土砂等の衝突が阻止される。
また、可動カバー30はその左右に側壁32を有しているので、可動カバー30の上壁31に受け止められた土砂等が可動カバー30の側方に落下したとしても、側壁32は平行リンク機構29の上方から平行リンク機構29間への土砂等の入り込みを低減し、油圧シリンダ24のピストンロッドが土砂等によって汚れるのを抑制することができる。
また、可動カバー30に上側及び下側のラバー板34が取り付けられている場合、これらラバー板34は排土作業中、可動カバー30に伝達される振動を吸収する。従って、これらラバー板34は固定カバー24の前壁及び排土板21の上面に良好に密着した状態に維持される。
また、排土装置20がストッパ51又は引っ張りコイルばね55等の固定手段50を更に備えていれば、排土作業中、排土板21から可動カバー30に振動が加わっても、可動カバー30の不所望な回動を確実に阻止できる。この結果、排土板21と可動カバー30との間に隙間が生じるのを確実に防止でき、油圧シリンダ24及び平行リンク機構29への土砂等の落下をより効果的に防ぐことができる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施形態を逸脱しない範囲で種々の変更ができる。
例えば、図7に示すように、可動カバー30はその側壁32が対応する側の上段及び下段リンク22,23を側方から覆うべく、更に下方に延びていても良く、この場合、上段リンク22ではなく下段リンク23にカラー41を介して回動自在に取り付けられていてもよい。
また、固定カバー25と可動カバー30とが一体となっていてもよい。この場合、可動カバー30の上端部は、平行リンク機構29のインナブラケット26cの上端を上方から覆うように延出される。このような可動カバー30であっても、油圧シリンダ25及び左右一対の平行リンク機構29を覆うことができるとともに、排土板21が持ち上げられた際には可動カバー30の回動はその上壁32を略水平方向に移動させるだけなので、可動カバー30の上壁が上部旋回体5の下面に当たることはない。
また、ホイール式油圧ショベル1以外の建設機械にも本発明を適用可能である。
1 ホイール式油圧ショベル
2 車輪
3 下部走行体
4 旋回ベアリング
5 上部旋回体
6 運転席
8 作業アタッチメント
10 バケット
12 エンジン建屋
14 タンク装置
20 排土装置
21 排土板
21u 上面
22 上段リンク(昇降手段、平行リンク機構)
23 下段リンク(昇降手段、平行リンク機構)
24 油圧シリンダ(昇降手段)
25 固定カバー
26a アウタブラケット
26b ブラケット
26c インナブラケット
27、28 ピン
29 平行リンク機構
30 可動カバー
31 上壁
32 側壁
33 貫通孔
34 ラバー板(弾性部材)
36 固定プレート
38 ボルト
39 保護カバーユニット
41 カラー
43 ボルト
45 取り付け座
47 ワッシャ
50 固定手段
51 ストッパ
53 ストッパ受
54 開口部
55 引っ張りコイルばね
57 支持棒
59 取付台

Claims (6)

  1. 建設機械の下部走行体に設けられ、排土作業に使用される排土装置において、
    前記下部走行体の幅方向に延びる排土板と、
    前記下部走行体に対し前記排土板を昇降可能に接続し、上下方向に回動自在な左右一対の平行リンク機構と、これら平行リンク機構を上下方向に回動させる油圧シリンダとを含む昇降手段と、
    前記昇降手段を覆う保護手段と
    を備え、
    前記保護手段は、
    前記排土板から前記下部走行体に向けて延び、前記昇降手段を構成する前記左右一対の平行リンク機構と前記油圧シリンダとを上方から覆うとともに前記排土板の昇降に連動して昇降する可動カバーを含み、
    前記可動カバーは、前記排土板に上方から当接する当接端を有する上壁を含むことを特徴とする建設機械の排土装置。
  2. 前記可動カバーは、さらに前記上壁から下方に延び、対応する側の平行リンク機構のリンクに回動自在に連結された左右の側壁を含むことを特徴とする請求項1に記載の建設機械の排土装置。
  3. 前記可動カバーの前記側壁は、前記平行リンク機構を側方から覆っていることを特徴とする請求項2記載の建設機械の排土装置。
  4. 前記可動カバーの当接端と前記排土板とを当接状態に維持する固定手段を更に備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の建設機械の排土装置。
  5. 前記可動カバーの当接端は弾性部材によって形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の建設機械の排土装置。
  6. 前記保護手段は、前記下部走行体側に固定して設けられ、前記下部走行体側の前記昇降手段の部位を覆う固定カバーを更に含み、
    前記可動カバーの前記上壁は、前記固定カバーに接触可能な接触端を更に有し、この接触端は弾性部材から形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の建設機械の排土装置。
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