JP5365977B2 - 給水制御装置 - Google Patents
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Description
例えば、非接触の操作の代表例として、水栓の前に手を差し出すだけで吐止水の自動制御を行う自動水栓が、特にトイレや洗面所等の手洗い用途で広く普及している。自動水栓の検出手段の多くは、赤外線を発光し、使用者の手からの反射光を検出する光電センサ方式である。
タッチスイッチの他の検出方法として、抵抗膜方式、超音波式、光電式、振動式などの方式のセンサもあるが、前述のように電極と検出回路だけで構成でき、可動部が不要で、小型でデザインの自由度の高い静電容量センサが広く普及している。
これにより、使用者が手を洗っているか否かを確実に判断でき、且つ使用者の手洗いが終わってからすばやく止水を行うことができるので、給水制御装置を節水できる。また、送信電極と受信電極だけで生成する静電結合よりも安定した静電結合を生成することができ、より正確な検出をすることができる。
これにより、電気回路が接続されない中間電極として吐水部を使用して、人体の水への接触の有無を検出することができるので、その結果、電気回路と接続される送信電極や受信電極の防水構造が容易になる。
これにより、検出電極を給水路の内周面に沿って配置した導電体で形成しているので、吐水部の周辺部にセンサ回路を取付ける空間がない場合、センサ回路を吐水部の周辺から離して配置することも可能となり、構造上の制約を受けることがなく、自由な位置にセンサ回路を配置できる。
これにより、あらたな検出電極を設ける必要がなく、既存の部品を兼用するので、部品点数が削減できる。
これにより、使用中に外郭ケースに人体が触れた場合の無意識の接触による誤動作を無くすことができ、より使い勝手が向上し、且つ節水効果をあげることができる。
図1は本発明の実施の形態にかかる給水制御装置を例示する模式図である。
図2は第一の実施の形態である後述する水栓本体60の内部断面図である。
水栓本体60は、スパウト(外郭ケース)63の内部に、吐水部62と、センサ部103と、給水路52とを設けている。スパウト(外郭ケース)63とは、水栓本体60の外郭部分を表しており、姿かたちは様々であるが、強度や耐久性の面から材料は金属となることが多い。また、意匠性やデザイン性の面から表面は金属メッキ加工されることが多い。吐水部62は給水路52の先端部に設けられており、給水源40から供給される水を外部へ吐出する部位であり、水の吐出方向の調整や整流作用を果たしている。
給水源40と給水路52は電磁弁50を介して接続されており、センサ部103と制御部73と電磁弁50は電気配線74で接続されている。制御部73はセンサ部103の出力によって電磁弁50の開閉動作を行う。
なお、施工性、耐久性、生産性、デザイン性、コストなどの点から、給水路52は樹脂で生成され、吐水部62は金属で生成されることが多い。
センサ部103は光電センサと静電容量センサにより構成されていて、吐水部62の上部に設置されている。
この光電センサは、後述するが、手洗い開始時の使用者の手を検知するために設けられているが、検出方式を光電センサに限定するものではない。例えば、マイクロ波センサや超音波センサを用いても本発明の主旨から外れることは無い。ここでは、より安価に製作できる光電センサを具体例として挙げているだけである。
静電容量センサは樹脂等の絶縁体でできたセンサケース113の中に金属等の導電体でできた送信電極101と受信電極102が組み込まれている。送信電極101はセンサケース113を間に挟んで、吐水部62の外周面に沿って吐水部62と対向するように配置されている。受信電極102も全く同様にして吐水部62と対向するように配置されている。
制御手段22は、タイミング信号S1、S2、S3の出力ポートと、A/D入力ポートと、電磁弁駆動手段23とを備えている。
図5において、制御手段22から出力されるタイミング信号S2は電流制限抵抗30を介して送信電極101に出力される。
タイミング信号S2の電圧は、Hi/Lowレベルがディジタル的に切り替わるパルス信号であるが、一般的なCMOS回路を使用した場合、電源電圧であるVDDとGNDの0Vとが切り替わるパルス信号となる。電源電圧VDDが3Vならば、タイミング信号S2の出力は、電圧が3Vと0Vが切り替わるパルス出力となって送信電極101に印加され、結果として送信電極101はパルス電圧を出力することとなる。
全く同様に、受信電極102とセンサケース113と吐水部62とでも静電容量が発生する
これより、タイミング信号S2によって送信電極101から出力されたパルス信号は、生成された二つの静電容量の結合を経由して受信電極102へと伝わっていることになる。
ここでは、吐水部62が、送信電極101と受信電極102の間に介在する中間電極としての役割を果たしており、中間電極によって二つの静電容量の結合が発生している。
増幅手段の出力は、抵抗13、抵抗14、及びOPアンプ15からなる反転手段に入力される。反転手段の入出力では、信号振幅は等しく、その極性が反転する。
積分手段は、抵抗18とコンデンサ19、OPアンプ20により構成される。また21は、制御手段22が出力するタイミング信号S1によりオン/オフするアナログスイッチであり、コンデンサ19の放電、すなわち積分手段のリセットを行う。
制御手段22により信号S1乃至S3を制御し、送信のタイミングと積分のタイミングを同期させることにより効果的な信号の積分とノイズ除去を行うことができる。
まず、タイミング信号S2によるパルス信号の出力をする前に、図6のT0のタイミングから所定時間、タイミング信号S1によってアナログスイッチ21をオンし、コンデンサ19を放電、すなわち積分手段をリセットする。この状態での積分手段の出力電圧(OPアンプ20の出力)が基準となる。
これと同時にアナログスイッチ16がオンし、出力されたパルス信号に同期して、増幅手段出力を積分手段で積分する。
T2のタイミングでタイミング信号S2がオフとなり、タイミング信号S3がオンとなってアナログスイッチ17がオンする。
このT1〜T3の積分の動作は、信号の積分という信号蓄積作用だけでなく、ノイズ除去効果を持っている。つまり、ノイズとなる信号の周波数が、T1〜T3の時間を1周期とする周波数に一致しなければ、T1〜T2の期間とT2〜T3の期間で積分量が相殺され、ノイズは低減される。よって、T1〜T3の動作だけで、ひとつのノイズ除去積分動作と言うことができる。そして、図6のT17のタイミングまで、同一積分動作を8回繰り返す。
吐水部62は図1で説明したように、給水路52の先端部に設けられており、給水源40から供給される水を外部へ吐出する部位であり、水の吐出方向の調整や整流作用を果たしている。
また、施工時等の最初の通水前を除いて吐水部62と給水路52には水が充満しているのが通常である。そして、漏電による感電を防ぐために電磁弁50は接地されていることが通常である。
ここで、給水路52は樹脂等の絶縁体で生成されていることにより、吐水部62から接地されている電磁弁50までの間は水による抵抗成分を持つことになる。この抵抗成分の大きさは給水路52の長さと内径、水の電気抵抗率と温度で決まる。給水路52は、通常は、長さが100cm前後で内径の面積は1cm2前後となることが多い。また、水の電気抵抗率については、25℃環境下において水道水で10kΩ・cm、純水で1MΩ・cm程度である。これらの数値から、吐水部62から電磁弁50までの間の水が持つ抵抗値は1MΩ〜100MΩ程度となる。この抵抗を図5では抵抗115と表している。
以上については、吐水部62から水が出ている、出ていないに関わらず同じ電圧値となる。それは、水が出ていても出ていなくても給水路52と吐水部62には常に水が充満しているからである。
手洗い動作時は吐水部62から手までの距離は10cm程度であり、吐水部62から出る水の断面積を給水路52の内径面積と同じ1cm2とすると、吐水部62から手までの間の水が持つ抵抗値は100kΩ〜10MΩとなる。この抵抗を図5では抵抗116と表している。
ここで、使用者即ち人体は接地面に対して静電結合しているため、使用者が水に触れると、水は人体の持つ静電容量を経由して接地されることになる。この静電容量を図5ではコンデンサ118として表しており、静電容量の大きさとしては100pF〜300pF程度である。即ち、使用者の手洗い中(スイッチ117がオン時)は、吐水部62は抵抗116とコンデンサ118を経由して接地されていることになる。この状態で、送信電極101から信号がパルス出力されると、受信電極102が増幅手段に出力する信号の振幅は、抵抗116とコンデンサ118のラインにも電流が流れる分、使用者の手が無い場合(スイッチ117がオフ時)に比べて更に小さくなり、結果として積分手段出力の電圧値も更に下がる。
これは、静電容量センサからみれば、積分手段出力の電圧値が下がるということは、送信電極101と受信電極102と中間電極である吐水部62で形成されていた静電容量の結合の強さが弱まったということと同意である。
つまり、積分手段出力の電圧値を調べることで手洗い動作中の使用者の手の有無を検知することが可能となる。
なお、これまでの説明では電磁弁50は接地されていることを前提にしていたが、仮に接地されていなかった場合は図5で示す抵抗115には電流が流れないことになる。しかし、接地されていなくても、図7で説明した増幅手段出力の振幅の大小関係には影響が無い。つまり、使用者の手が水に触れていなければ電流は全て受信電極102側に流れて、使用者の手が水に触れていれば電流は抵抗116とコンデンサ118のラインにも流れるようになって、結果的には図7で表す(a)(b)の関係が成立する。以上から、電磁弁50が接地されていることは本発明においては重要ではない。
更に、これまでの説明では給水路52が樹脂等の絶縁体で生成されていることを前提にもしていたが、これに関しては電磁弁50が接地されていなければ絶縁体である必要は無くなる。電磁弁50が接地されていなければ、先述と同様に電流の流れる経路が形成されないためである。つまり、給水路52がどんな部材で生成されていても本発明においては全く関係の無いことになる。
ところで、送信電極101から送信されるパルス信号の周波数は、コンデンサ118の静電容量の影響を最小限に抑えるために、周波数はより高い方が望ましい。コンデンサ118は人体の持つ静電容量の大きさであり、各使用者で値が大きく異なるからである。
例えば、抵抗115のインピーダンス成分が10MΩで、抵抗116が1MΩで、ある使用者が持つ静電容量即ちコンデンサ118の容量が100pFの場合と、別の使用者のそれが300pFの場合を考えてみる。
パルス信号の周波数が100Hzだとすると、コンデンサ118の持つインピーダンス成分は、100pFでは16MΩ、300pFでは5MΩとなり、差が10MΩ以上になる。そのため、コンデンサ118に流れる電流がコンデンサ118の容量によって大きく変わってしまうので、増幅手段出力の振幅がばらついてしまい、安定した信号が得られなくなってしまう。
一方、パルス信号の周波数が16KHzだとすると、コンデンサ118の持つインピーダンス成分は、100pFでは100KΩ、300pFでは33KΩとなり、抵抗115と抵抗116の持つインピーダンス成分に対して1桁以上小さくなるため、増幅手段出力の振幅はばらつきが小さく、安定した信号が得られる。
つまり、パルス信号の周波数を高くすることで、コンデンサ118の持つインピーダンス成分の影響を小さくできるので、どのような使用者に対しても増幅手段出力の振幅のばらつきが小さくなり、安定した信号を受信することができるので、より確実に手洗い動作中の使用者の手の有無を検知することが可能となる。
図8は一連の手洗い動作におけるタイムチャートである。
まずは光電センサで使用者の手を検知すると、それをトリガにして電磁弁50が開して吐水動作が始まる。
静電容量センサは吐水動作が始まって、水が使用者の手に触れた時点で検知となる。
その後、使用者は手洗いを継続するが、使用者のクセ等によって手が光電センサの検知領域から外れたとする。その際、光電センサは非検知となるが、使用者の手は水に触れたままの状態なので静電容量センサは検知を継続する。そして、再び使用者の手が光電センサの検知領域に戻ってくれば光電センサは再検知となる。
動作開始(ステップS100)で、まず、光電センサの動作を行う(ステップS101)。光電センサが検知と判断した場合(ステップS102:Y)、使用者の手が差し出されたとして電磁弁の開閉状態を調べる(ステップS103)。電磁弁が閉状態すなわち止水状態であれば(ステップS103:Y)、電磁弁を開いて吐水を行い(ステップS104)、ステップS105へと移行する。電磁弁が開状態すなわち既に吐水状態であれば(ステップS103:N)そのままステップS105へと移行する。
ステップS105では静電容量センサの動作を行う。この動作内容は後述するが、ここでA/D値が大きかった場合(ステップS106:Y)、使用者の手が水から離れた、即ち使用者の手洗い動作が終了したとして電磁弁の開閉状態を調べる(ステップS107)。電磁弁が開状態すなわち吐水状態であれば(ステップS107:Y)、電磁弁を閉じて止水を行い(ステップS108)ステップS101へと戻る。電磁弁が閉状態すなわち既に止水状態であれば(ステップS107:N)、そのままステップS101へと戻る。
一方、A/D値が小さかった場合(ステップS106:N)は、使用者の手は水に触れている、即ち手洗い動作中であるとして、そのままステップS101へと戻る。
送信電極101からのパルス出力を行う前に、所定時間、積分手段をリセットする(ステップS201)。そして、送信電極101にHi出力している期間の積分(ステップS202)と、送信電極101にLo出力している期間の反転積分(ステップS203)を8回繰り返す(ステップS204で判断)。
8回の積分と反転積分を終了する(ステップS205)と、積分手段の出力をA/D変換し(ステップS206)、メインルーチンに戻る(ステップS207)。このA/D変換で求めた値が結合容量の大きさを示す。
以上説明したように、静電容量センサを使用することで、使用者が手を洗っているか否かを確実に判断でき、且つ使用者の手洗いが終わってからすばやく止水を行うことができるので、手洗い終了時点から電磁弁を閉じるまでの間に出てしまう無駄水を最小限に抑えて節水することが可能となる。
また、静電容量を生成する検出電極部の中間電極として、電気回路が接続されていない吐水部62を使用することで中間電極における防水構造が不要であり、更に電気回路と接続される送信電極101や受信電極102はセンサケース113で密閉することができるので防水構造が容易にできる。
更に、検出電極部の中間電極として給水制御装置に既存品として設けられている吐水部62を兼用しているので部品点数の削減もできる。
図11は検出電極部の構造を表す模式図である。図11(a)は送信電極101と受信電極102だけで構成された検出電極部であり、図11(b)は送信電極101と受信電極102と中間電極である吐水口62とで構成された検出電極部である。141は送信電極101から受信電極102へ向かう電気力線を表している。
図11(a)の構成で検知対象物である使用者の手が近づいて来た場合を考えると、図中で示す3つの矢印のそれぞれの位置に使用者の手が近づいた場合で、電気力線141の変化の割合がそれぞれで異なってしまう。つまり、受信電極102が増幅手段に出力する信号の振幅が不安定になってしまう。
一方、図11(b)の構成で検知対象物である使用者の手が近づいて来た場合を考えると、図中で示す3つの矢印のそれぞれの位置に使用者の手が近づいて来た場合でも電気力線141の変化の割合はそれぞれで一定となる。つまり、受信電極102が増幅手段に出力する信号の振幅が安定する。これは、中間電極である吐水部62が電気力線141を一定のレベルで安定させており、且つ吐水部62が導電体で生成されているために使用者の手が吐水部62のどこを触っても電気的な接続状態としては同じだからである。
更に本実施形態では、吐水部62からは導電体である水が吐水されているため、使用者の手が水に触れた場合でも図11で説明したのと同様のことが言える。
このように、送信電極101と受信電極102だけで検出電極部を構成するよりも、送信電極101と受信電極102と中間電極とで検出電極部を構成したした方がより安定した静電結合を生成することができ、より正確な検出をすることができる。
図12では送信電極101と受信電極102とセンサケース113が無く、コンデンサ130、コンデンサ131が追加されている。
これは、図5で送信電極101とセンサケース113と吐水部62とで形成されていた静電結合の代わりにコンデンサ130を実装したものであり、受信電極102とセンサケース113と吐水部62とで形成されていた静電結合の代わりにコンデンサ131が実装されたものである。
図12で示す接続点135を水と電気的につながっている部材に接続することで、図5と同様の効果を持った静電容量センサを実現することが可能となる。
なお、第二の実施形態においては、図6のタイミングチャートにおける送信信号はコンデンサ130と抵抗30の間に現れる信号に置き換え、受信信号はコンデンサ131から増幅手段に出力される信号に置き換えることで、同じタイミングチャートとなる。
図13、図14、図15は第二の実施形態にかかる具体例である。
図13、図14は水栓本体60のスパウト60を外した内部の図である。また、図15は水栓本体60の内部断面図である。
吐水部62が金属等の導電体で生成されていれば、図13で示すように接続点135と吐水部62の接続点139とを電線137で接続することで水と電気的につながることができる。この場合、吐水部62が検出電極部となる。
また、吐水部62が導電体でなければ、図14で示すように接続点135と吐水部62の内周面に沿って配置した導電体136の接続点138とを電線137で接続することで水と電気的につながることができる。この場合、吐水部の一部を構成している導電体136が検出電極部となる。
あるいは、図15で示すように接続点135と給水路52の内周面に沿って配置した導電体133の接続点140とを電線137で接続することで水と電気的につながることができる。この場合、給水路52の一部を構成している導電体133が検出電極部となる。また、給水路52の一部を導電体とするのではなく、給水路52全体を導電体で生成しても問題は無く、そのときは給水路52全体が検出電極部となる。
こうすることで、吐水部62の周辺にセンサ部103を取り付ける空間がない場合、センサ部103を吐水部62の周辺から離して配置することも可能となり、構造上の制約を受けることが自由な位置にセンサ部103を配置できる。
また、検出電極部として給水制御装置に既存品として設けられている吐水部62又は給水路52を兼用しているので部品点数の削減もできる。
ここで、図3の例では、吐水部62とスパウト63が接触しており、スパウト63が金属等の導電体で生成されていた場合、スパウト63を使用者が触ることは使用者が吐水部62に触ることと同意になり、ひいては使用者の手が水に触れていることとほぼ同意になるため、結果的に使用者の手が水に触れていることの有無が正確に判別できなくなる可能性がある。つまり、スパウト63に触れられるだけで、図5で説明した受信電極102が増幅手段に出力する振幅が変化してしまうということである。
これを回避するために、スパウト63を樹脂等の絶縁体で生成すれば、使用者がスパウト63に触れたとしても、受信電極102が増幅手段に出力する振幅には変化が出ず、静電容量センサは使用者の手が水に触れていることの有無が正確に判別できる。
図16、図17、図18は、図3で説明した第一の実施形態にかかる静電容量センサの構造の変形例である。
図16では、吐水部62とスパウト63が接触しないように構造的に距離を離していることで絶縁している。
図17では、吐水部62とスパウト63の間に絶縁体114を入れることで絶縁している。
図18では、図17の構造に加えて、絶縁体114の中にGNDプレーン132を入れ込んでいる。これにより、吐水部62の周囲部品との絶縁性はより高くなる。
こうすることで、使用者が手洗い中にスパウトに触れた場合の無意識の接触による誤動作を無くすことができ、より使い勝手が向上し、且つ止水・吐水を不用意に繰り返すことが無くなるのでより節水効果をあげることができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包
含される。
16 アナログスイッチ、17 アナログスイッチ、18 抵抗、19 コンデンサ
20 OPアンプ、21 アナログスイッチ、22 制御手段、23 電磁弁駆動手段
24 基準電圧源、30 抵抗、40 給水源、50 電磁弁、52 給水路
60 水栓本体、62 吐水部、63 スパウト、70 洗面台、72 ボウル部
73 制御部、74 電気配線、101 送信電極、102 受信電極、103 センサ部
113 センサケース、114 絶縁体、115 抵抗、116 抵抗、117 スイッチ
118 コンデンサ、130 コンデンサ、131 コンデンサ、132 GNDプレーン
133 導電体、135 接続点、136 導電体、137 電線
138 接続点、139 接続点、140 接続点、141 電気力線
Claims (5)
- 人体の検出電極部への間接的な接触で人体の静電容量を検出する静電容量センサと、水を吐水する吐水部と、前記吐水部に接続され給水する水路を形成する給水路と、前記給水路に設けられ前記水路を開閉する開閉弁と、前記静電容量センサの検出出力に応じて前記開閉弁の開閉動作を指示する制御部と、を備えた給水制御装置であって、前記静電容量センサの前記検出電極部は水に接し、且つ人体が水を通して間接的に接触するように前記給水路又は吐水部に設けられるとともに、前記制御部は前記検出出力によって人体が水に接触している状態から人体が水から離反している状態を検出すると、前記開閉弁を閉動作させ、
前記静電容量センサの前記検出電極部は、パルス電圧を出力する送信電極と、水に接し且つ前記送信電極と静電結合する中間電極と、前記中間電極と静電結合する受信電極からなり、前記制御部は前記送信電極に高周波パルスを印加し前記中間電極に接する水に人体の接触が有るかどうかを前記受信電極の出力変化から検出することを特徴とする給水制御装置。 - 請求項1に記載の給水制御装置において、前記静電容量センサの前記中間電極は、導電体である前記吐水部で形成し、前記吐水部の外周面に沿って前記送信電極及び前記受信電極を対向させ配置したことを特徴とする給水制御装置。
- 請求項1に記載の給水制御装置において、前記静電容量センサの前記検出電極部は、前記吐水部の内周面又は前記給水路の内周面に沿って配置した導電体で形成したことを特徴とする給水制御装置。
- 請求項1に記載の給水制御装置において、前記静電容量センサの前記検出電極部を、導電体である前記吐水部又は前記給水路で兼用したことを特徴とする給水制御装置。
- 請求項1乃至4のいづれか一つに記載の給水制御装置において、前記給水路を覆う外郭ケースを有するとともに、前記外郭ケースと前記給水路は電気的に絶縁されていることを特徴とする給水制御装置。
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