JP5364517B2 - プラズマトーチおよびプラズマアーク溶接方法 - Google Patents

プラズマトーチおよびプラズマアーク溶接方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマトーチおよびプラズマアーク溶接方法に関する。詳しくは、プラズマアーク溶接に用いられるプラズマトーチおよびプラズマアーク溶接方法に関する。
従来より、プラズマアーク溶接が知られている。このプラズマアーク溶接では、溶接用プラズマトーチが用いられる。
この溶接用プラズマトーチは、例えば、棒状の電極と、この電極を囲んで設けられてプラズマガスを噴出する第1ノズルと、この第1ノズルを囲んで設けられてシールドガスを噴出する第2ノズルと、を備える(特許文献1参照)。
この溶接用プラズマトーチによれば、第1ノズルからプラズマガスを噴出させつつ、電極と非溶接材との間に印加してアークを発生させる。このとき、第2ノズルから、アークの周囲を囲むようにシールドガスを噴出させて、大気中の窒素や酸素が溶接部に流入するのを防止する。
特開2008−284580号公報
ところで、厚みの異なる2種類の板材を突き合わせ溶接して、テーラードブランク材を形成することが行われている。この場合、上述の溶接用プラズマトーチを用いると、溶接ビードの両端に沿って母材が凹むアンダカットが発生し、特に薄い方の板材では、このアンダカットが生じた部分の板厚がかなり薄くなってしまう。よって、テーラードブランク材の強度を確保できないおそれがあった。
本発明は、厚みの異なるワークを溶接する場合に、溶接後のワークの強度を確保できるプラズマトーチおよびプラズマアーク溶接方法を提供することを目的とする。
本発明のプラズマトーチ(例えば、後述のプラズマトーチ1)は、プラズマアーク溶接に用いられるプラズマトーチであって、棒状の電極(例えば、後述の電極10)と、当該電極を囲んで設けられてプラズマガスを噴出する円筒形状の第1ノズル(例えば、後述の第1ノズル11)と、当該第1ノズルを囲んで設けられてシールドガスを噴出する円筒形状の第2ノズル(例えば、後述の第2ノズル12)と、を備え、当該第2ノズルの噴出口(例えば、後述の第2噴出口121)は、前記電極の軸方向に対して略平行な方向または当該電極から離れる方向に拡がっており、前記第1ノズルの外周面または前記第2ノズルの内周面には、前記電極の軸方向に対して傾斜し、シールドガスをアーク表面に沿って螺旋状に流れるように噴出させる複数の溝部(例えば、後述の溝部141)が形成され、前記第2ノズルは、厚みの異なるワークを突き合わせ溶接する場合、アークを回転中心としてシールドガスを前記アーク表面に沿って螺旋状に流れるように噴出させて溶融池の表面に吹き付け、当該吹き付けたシールドガスにより前記溶融池内の前記アークの進行方向後側の溶融金属が前記アークの進行方向と直交する方向に移動して薄い方のワークの母材の凹んだ部分を埋めるように、前記シールドガスを噴出することを特徴とする。
この発明によれば、第1ノズルからプラズマガスを噴出させつつ、電極とワークとの間に印加してアークを発生させるとともに、第2ノズルから、アークの周囲を囲むようにシールドガスを噴出させる。このとき、第1ノズルの外周面または第2ノズルの内周面に、電極の軸方向に対して傾斜した複数の溝部を形成しておく。
よって、第2ノズルから噴出したシールドガスは、螺旋状に流れて、溶融池の表面に対して、アークを回転中心として回転する方向に吹き付けられる。
この状態で、溶接方向にプラズマアークを移動させると、溶融池は、平面視でプラズマアークの後方に向かって延びることになる。したがって、吹き付けるシールドガスにより、プラズマアークの進行方向後側の溶融金属が押されて移動する。
よって、厚みの異なるワークを溶接する場合、シールドガスを溶融池の表面に吹き付けて、プラズマアークの進行方向後側の溶融金属を、薄い方のワークに向かって移動させることで、この移動した溶融金属により薄い方のワークの母材の凹んだ部分を埋めることができる。その結果、薄い方のワークの板厚がアンダカットにより薄くなるのを防いで、溶接後のワークの強度を確保できる。
また、第2ノズルの噴出口を、電極の軸方向に対して略平行な方向または電極から離れる方向に向けた。
第2ノズルの噴出口を電極から離れる方向に向けた場合、この第2ノズルからシールドガスを噴出させると、噴射されたシールドガスは、アークから離れる方向に拡がっていく。よって、シールドガスがアークに直接当たらないため、アークが乱れるのを防止でき、溶接が安定する。
また、第2ノズルの噴出口を電極の軸方向に対して略平行な方向に向けた場合、この第2ノズルからシールドガスを噴出させても、この第2ノズルの噴出口の外側に負圧が発生するため、この噴出したシールドガスは、アークから離れる方向に拡がっていく。よって、シールドガスがアークに直接当たらないため、アークが乱れるのを防止でき、溶接が安定する。
ここで、特許第3205540号公報には、本発明と同様な構成を有する切断用プラズマトーチが示されている。しかしながら、この切断用プラズマトーチでは、シールドガスがアークに当たるため、アークが乱れてしまい、溶接が安定しないおそれがある。
この場合、前記溝部は、前記第2ノズルの噴出口まで延びていることが好ましい。
特許第3205540号公報に示すような切断用プラズマトーチでは、シールドガスの流量が多く、溶融池が飛散してしまう。逆に、シールドガスの流量を少なくすると、今度は、プラズマガスが不安定になるうえに、溶融金属を十分に移動させることができない。
この発明によれば、溝部を第2ノズルの噴出口まで延ばしたので、シールドガスの流量を少なくしても、プラズマガスを安定させつつ、溶融金属を確実に移動させることができる。
この場合、前記第2ノズルの噴出口は、前記第1ノズルの噴出口よりも、前記電極の軸方向の基端側に位置していることが好ましい。
第2ノズルの噴出口が第1ノズルの噴出口に対して電極の軸方向の同位置または先端側に位置している場合、第2ノズルから噴射されたシールドガスが直接アークに当たりやすく、アークが乱れる、という問題がある。
そこで、この発明によれば、第2ノズルの噴出口を、第1ノズルの噴出口よりも、電極の軸方向の基端側に位置させたので、シールドガスが直接アークに当たるのを防いで、アークが乱れるのを防止できる。
本発明のプラズマアーク溶接方法は、厚みの異なるワークを突き合わせ溶接する場合、アークを回転中心としてシールドガスを前記アーク表面に沿って螺旋状に流れるように噴出させて溶融池の表面に吹き付け、当該吹き付けたシールドガスにより前記溶融池内の前記アークの進行方向後側の溶融金属が前記アークの進行方向と直交する方向に移動して薄い方のワークの母材の凹んだ部分を埋めるように、前記シールドガスを噴出させることを特徴とする。
この発明によれば、吹き付けたシールドガスにより、溶融池内の溶融金属を所定方向に移動させた。よって、厚みの異なるワークを溶接する場合、薄い方のワークに向かって溶融金属を移動させることで、この移動した溶融金属により、薄い方のワークの母材の凹んだ部分が埋められる。その結果、薄い方のワークの板厚がアンダカットにより薄くなるのを防いで、溶接後のワークの強度を確保できる。
また、シールドガスをアークの表面に沿って螺旋状に流れるように噴出させたので、シールドガスがアークに直接当たらないため、アークが乱れるのを防止して、溶接が安定する。
また、シールドガスを溶融池の表面に吹き付けて、この溶融池内の溶融金属を所定方向に移動させたので、溶融池の盛り上がりを溶融部が凝固する前に均すことができる。
また、ワイヤで溶融池内の溶融金属を移動させる場合に比べて、流量を増大できる。また、磁場により溶融池に内の溶融金属を移動させる場合に比べて、設備を小型化できるうえに、アークに前進角を設定しても、アークが曲がって熱減少するのを防止できる。
この発明によれば、厚みの異なるワークを突き合わせ溶接する場合、溶融池内のアークの進行方向後側の溶融金属が薄い方のワークに向かうように、シールドガスを噴出させた。よって、吹き付けるシールドガスにより、プラズマアークの進行方向後側の溶融金属が押されて、薄い方のワークに向かって移動する。そして、この移動した溶融金属により、薄い方のワークの母材の凹んだ部分が埋められる。その結果、薄い方のワークの板厚がアンダカットにより薄くなるのを防いで、溶接後のワークの強度を確保できる。
本発明によれば、第1ノズルからプラズマガスを噴出させつつ、電極とワークとの間に印加してアークを発生させるとともに、第2ノズルから、アークの周囲を囲むようにシールドガスを噴出させる。このとき、第1ノズルの外周面または第2ノズルの内周面に、電極の軸方向に対して傾斜した複数の溝部を形成しておく。よって、第2ノズルから噴出したシールドガスは、螺旋状に流れて、溶融池の表面に対して、アークを回転中心として回転する方向に吹き付けられる。この状態で、溶接方向にプラズマアークを移動させると、溶融池は、平面視でプラズマアークの後方に向かって延びることになる。したがって、吹き付けるシールドガスにより、プラズマアークの進行方向後側の溶融金属が所定方向に押されて移動する。よって、厚みの異なるワークを溶接する場合、シールドガスを溶融池の表面に吹き付けて、プラズマアークの進行方向後側の溶融金属を、薄い方のワークに向かって移動させることで、この移動した溶融金属により薄い方のワークの母材の凹んだ部分を埋めることができる。その結果、薄い方のワークの板厚がアンダカットにより薄くなるのを抑制して、溶接後のワークの強度を確保できる。
本発明の一実施形態に係るプラズマトーチの断面図である。 前記実施形態に係るプラズマトーチの第1ノズルの斜視図である。 前記実施形態に係るプラズマトーチの動作を説明するための斜視図である。 前記実施形態に係るプラズマトーチの動作を説明するための平面図である。 本発明の実施例および比較例の実験結果を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプラズマトーチ1の断面図である。
プラズマトーチ1は、棒状の電極10と、この電極10を囲んで設けられてプラズマガスを噴出する円筒形状の第1ノズル11と、この第1ノズル11を囲んで設けられてシールドガスを噴出する円筒形状の第2ノズル12と、を備える。
第1ノズル11先端には、円形状の第1噴出口111が形成されており、この第1噴出口111を通して、プラズマガスが噴出する。
この第1ノズル11は、筒状の内筒部13と、この内筒部13を囲んで設けられた外筒部14と、を備える。
図2は、第1ノズル11の外筒部14の斜視図である。
外筒部14の先端部分は、先端に向かうに従って細くなる略円錐形状であり、この外筒部14の先端部分の外周面には、電極10の軸方向に対して傾斜した複数の溝部141が形成される。この溝部141は、外筒部14の先端まで延びている。
図1に戻って、第2ノズル12の先端には、円環形状の第2噴出口121が形成されており、この第2噴出口121を通して、シールドガスが噴出する。
第2ノズル12の噴出口121は、電極10から離れる方向に向いている。また、第2ノズル12の噴出口121は、第1ノズル11の噴出口111よりも、電極10の軸方向の基端側に位置している。
また、上述の第1ノズル11の溝部141は、第2ノズル12の噴出口121まで延びている。
次に、プラズマトーチ1を用いたプラズマアーク溶接について、図3および図4を参照しながら説明する。
具体的には、厚みが薄い板材であるワークWと、厚みがワークWよりも厚い板材であるワークWを突き合わせ溶接して、テーラードブランク材を形成する。
まず、第1ノズル11の第1噴出口111からプラズマガスを噴出させつつ、電極10とワークW、Wとの間に印加してアークAを発生させる。また、第2ノズル12の第2噴出口121から、アークAの周囲を囲むようにシールドガスを噴出させる。
すると、シールドガスは、複数の溝部141に沿って図3中白抜き矢印の方向に流れて、第2噴出口121から噴出する。この噴出したシールドガスは、アークAから離れる方向に拡がりながら、アークAの表面に沿って螺旋状に流れて、溶融池Pの表面に対して、アークAを回転中心として回転する方向すなわち図3中黒矢印方向に、吹き付けられる。
具体的には、図4に示すように、ワークW、Wの8箇所にシールドガスが吹き付けられ、各箇所でのシールドガスの流れる方向は、図4中黒矢印で示すようになる。
この状態で、溶接方向にアークAを移動させると、溶融池Pは、図4に示すように、平面視でアークAの後方に向かって延びることになる。したがって、吹き付けるシールドガスにより、アークAの進行方向後側の図4中破線で囲まれた領域の溶融金属が、薄い方のワークWに向かって押されて移動する。そして、この移動した溶融金属により薄い方のワークWの母材の凹んだ部分が埋められる。
以下、本発明の実施例および比較例について説明する。
比較例1では、厚みの異なる板材W、Wを、従来のプラズマトーチを用いて突合せ溶接した。この比較例1では、溶接速度を分速1mとした。
比較例2では、厚みの異なる板材W、Wを、従来のプラズマトーチを用いて突合せ溶接した。この比較例2では、溶接速度を分速1.5mとした。
実施例では、厚みの異なる板材W、Wを、本発明のプラズマトーチを用いて突合せ溶接した。この実施例では、溶接速度を分速1.5mとした。
図5(a)は、比較例1の実験結果であり、図5(b)は、比較例2の実験結果であり、図5(c)は、実施例の実験結果である。これらの実験結果より、従来のプラズマトーチを用いた場合、溶接速度を分速1mと遅くすると、薄い方のワークWのアンダカットは比較的小さいが、溶接速度を上昇させて分速1.5mとすると、薄い方のワークWのアンダカットが大きくなることが判る。これに対し、本発明のプラズマトーチを用いた場合には、溶接速度を分速1.5mとしても、薄い方のワークWのアンダカットを小さくできることが判る。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)第1ノズル11からプラズマガスを噴出させつつ、電極10とワークW、Wとの間に印加してアークを発生させるとともに、第2ノズル12から、アークの周囲を囲むようにシールドガスを噴出させる。このとき、第1ノズル11の外周面に、電極10の軸方向に対して傾斜した複数の溝部141を形成しておく。よって、第2ノズル12から噴出したシールドガスは、螺旋状に流れて、溶融池Pの表面に対して、アークAを回転中心として回転する方向に吹き付けられる。この状態で、溶接方向にアークAを移動させると、溶融池Pは、平面視でアークAの後方に向かって延びることになる。したがって、吹き付けるシールドガスにより、アークAの進行方向後側の溶融金属が所定方向に押されて移動する。
よって、厚みの異なるワークW、Wを溶接する場合、シールドガスを溶融池Pの表面に吹き付けて、アークの進行方向後側の溶融金属を、薄い方のワークWに向かって移動させることで、この移動した溶融金属により薄い方のワークWの母材の凹んだ部分を埋めることができる。その結果、薄い方のワークの板厚がアンダカットにより薄くなるのを抑制して、溶接後のワークの強度を確保できる。
(2)第2ノズル12の噴出口121を電極10から離れる方向に向けたので、この第2ノズル12からシールドガスを噴出させると、噴射されたシールドガスは、アークから離れる方向に拡がっていく。よって、シールドガスがアークに直接当たらないため、アークが乱れるのを防止でき、溶接が安定する。
(3)溝部141を第2ノズル12の第2噴出口121まで延ばした。これにより、シールドガスの流量を少なくしても、プラズマガスを安定させつつ、溶融金属を確実に移動させることができる。
(4)第2ノズル12の第2噴出口121を、第1ノズル11の第1噴出口111よりも、電極10の軸方向の基端側に位置させたので、シールドガスが直接アークに当たるのを防いで、アークが乱れるのを防止できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1 プラズマトーチ
10 電極
11 第1ノズル
12 第2ノズル
111 第1噴出口
121 第2噴出口
141 溝部
P 溶融池
、W ワーク

Claims (4)

  1. プラズマアーク溶接に用いられるプラズマトーチであって、
    棒状の電極と、
    当該電極を囲んで設けられてプラズマガスを噴出する円筒形状の第1ノズルと、
    当該第1ノズルを囲んで設けられてシールドガスを噴出する円筒形状の第2ノズルと、を備え、
    当該第2ノズルの噴出口は、前記電極の軸方向に対して略平行な方向または当該電極から離れる方向に拡がっており、
    前記第1ノズルの外周面または前記第2ノズルの内周面には、前記電極の軸方向に対して傾斜し、シールドガスをアーク表面に沿って螺旋状に流れるように噴出させる複数の溝部が形成され
    前記第2ノズルは、厚みの異なるワークを突き合わせ溶接する場合、アークを回転中心としてシールドガスを前記アーク表面に沿って螺旋状に流れるように噴出させて溶融池の表面に吹き付け、当該吹き付けたシールドガスにより前記溶融池内の前記アークの進行方向後側の溶融金属が前記アークの進行方向と直交する方向に移動して薄い方のワークの母材の凹んだ部分を埋めるように、前記シールドガスを噴出することを特徴とするプラズマトーチ。
  2. 請求項1に記載のプラズマトーチにおいて、
    前記溝部は、前記第2ノズルの噴出口まで延びていることを特徴とするプラズマトーチ。
  3. 請求項1または2に記載のプラズマトーチにおいて、
    前記第2ノズルの噴出口は、前記第1ノズルの噴出口よりも、前記電極の軸方向の基端側に位置していることを特徴とするプラズマトーチ。
  4. 厚みの異なるワークを突き合わせ溶接する場合、アークを回転中心としてシールドガスを前記アーク表面に沿って螺旋状に流れるように噴出させて溶融池の表面に吹き付け、当該吹き付けたシールドガスにより前記溶融池内の前記アークの進行方向後側の溶融金属が前記アークの進行方向と直交する方向に移動して薄い方のワークの母材の凹んだ部分を埋めるように、前記シールドガスを噴出させることを特徴とするプラズマアーク溶接方法。
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