JP5364097B2 - シガレットフィルタ - Google Patents

Description

本発明は、シガレットフィルタに関し、より詳細には、真空により堆積される粒子状フィルタ材料を含むシガレットフィルタに関する。

長年にわたって広範なシガレットフィルタが提案され、これらのフィルタの多くは、特にいわゆるプラグ−空間−プラグフィルタ状態の顆粒フィルタ材料を含む。これらのフィルタでは、通常はセルロースアセテート製の離間したプラグは、例えば、顆粒炭素のような顆粒材料が充填された空洞をその間に形成する。フィルタは、先端紙を用いて包まれたタバコロッドに取り付けられ、シガレット完成品が生成される。多くの例では、顆粒材料が、フィルタ製造中に空洞内に垂直に充填される。

タバコ煙がフィルタを通って吸引される時に粒子状材料と接触するように、セルロースアセテートプラグ間の空洞には粒子状材料が十分に充填されることが重要である。不十分な充填は、煙が空洞を通過する時にいわゆる煙のチャネリングを引き起こし、結果的に濾過効率が不十分になる。

本発明の主要な目的の１つは、粒子状材料の十分に詰め込まれたベッドを含むシガレットフィルタである。
本発明の別の目的は、濾過効率が改善された材料の詰め込まれたベッドを生成するような方法でシガレットフィルタの空洞内に粒子状材料を水平に堆積させる機能である。
本発明の更に別の目的は、類似のフィルタ構成よりも実質的に少ない材料を有するが、ベッドの完全に詰め込まれた性質のために同じか又はより高い効率で作用する粒子状材料の詰め込まれたベッドを有するシガレットフィルタである。

本発明により、チューブの一端のフィルタプラグとプラグに隣接した空間とを有する中空チューブを含むフィルタセグメントを組み立てる段階を含むシガレットフィルタを生成する方法を提供する。フィルタセグメントは、水平に位置決めされ、空間は、端部フィルタプラグに真空を印加して粒子状材料を空間内に吸引することにより、所定量の粒子状フィルタ材料で部分的に充填される。
好ましくは、フィルタプラグは、セルロースアセテートであり、粒子状フィルタ材料は、顆粒炭素である。
充填する段階は、空間の隣に所定量の粒子状フィルタ材料を配置する段階を最初に含み、材料は、次に空間内に真空により堆積される。その後、充填されたフィルタセグメントに整列し、かつ隣接している細長いフィルタプラグは、水平に位置決めされ、充填されたフィルタセグメント及び細長いフィルタプラグは、細長いフィルタプラグが粒子状フィルタ材料に当接するまで共に移動する。

本発明はまた、各々がチューブの一端のプラグと各プラグに隣接した空間とを含む中空チューブを含む１対のフィルタセグメントを最初に組み立てる段階を含む１対のシガレットフィルタを同時に生成する方法を含む。１対のフィルタセグメントは、互いに面する空間を置いて互いに離間したアラインメントで水平に位置決めされる。各空間は、各端部フィルタプラグに真空を印加し、それによって粒子状材料を各フィルタセグメントの空間内に吸引することにより、所定量の粒子状フィルタ材料で部分的に充填される。

充填する段階は、各空間の隣に所定量の粒子状フィルタ材料を配置し、それが次に各空間内に真空により堆積される段階を最初に含む。その後、中央の細長いフィルタプラグは、充填されたフィルタセグメントに整列してそれらの間に水平に位置決めされ、これは、次に、細長いフィルタプラグの各端部が各フィルタセグメントの空間内で粒子状材料に当接するまで中央の細長いフィルタプラグに対して押され、それによって各空間に粒子状材料が充填された一体化された１対のプラグ−空間−プラグフィルタを形成する。

中央の細長いフィルタプラグは、その長さに沿って中間で半分に切り離され、それによって各空間に粒子状材料が充填された１対のプラグ−空間−プラグフィルタを生成することができる。代替的に、包まれたタバコロッドは、一体化された対のプラグ−空間−プラグフィルタの各端部に接合することができ、その後、細長いフィルタプラグは、その長さに沿って中間で半分に切り離され、それによって各々が粒子状材料で充填されたプラグ−空間−プラグフィルタを備えた１対のシガレットを生成することができる。
好ましくは、端部フィルタプラグ及び中心の細長いフィルタプラグは、セルロースアセテートを含み、粒子状材料は、顆粒炭素である。
同じ参照番号が同じ部品を指す添付図面と併せて以下の詳細説明を読むことにより、上述のことに加えて本発明の新しい特徴及び利点が当業者には明らかになるであろう。

６つのフィルタセグメントを生成するためのシガレットフィルタアセンブリの立面図である。 最初の２回の切り離しがアセンブリを３つのサブアセンブリに分割した後の図１のシガレットフィルタアセンブリの立面図である。 全部で６つのセグメントのための２つのフィルタセグメントを生成するために各々が半分に切り離された図２の３つのフィルタサブアセンブリの立面図である。 包まれたセルロースアセテートフィルタロッドの立面図である。 ３つのセルロースアセテートフィルタセグメントに切り離された図４の包まれたセルロースフィルタロッドの立面図である。 各フィルタセグメントが真空プランジャ内に位置決めされ、２つのフィルタセグメント及びプランジャが溝付きドラムの溝の１つに置かれ、粒子状フィルタ材料を各フィルタセグメント内に吸引するために真空がプランジャに印加されている図３の２つのフィルタセグメントの立面図である。 図６と類似であるが、フィルタセグメントに粒子状フィルタ材料が充填され、図５の包まれたセルロースアセテートフィルタセグメントの１つが組立のために溝付きドラムの溝の１つの中に位置決めされた立面図である。 図７と類似であるが、２つの粒子で充填されたフィルタセグメントを用いて組み立てられた包まれたセルロースアセテートフィルタセグメントを示す立面図である。 各端部にタバコロッドを備えた図８のフィルタアセンブリの立面図である。 先端紙がフィルタアセンブリをタバコロッドに接合する図９と類似の立面図である。 ２つの個々のシガレットを生成するために半分に切り離された、図１０のフィルタアセンブリを示す立面図である。

図面をより詳細に参照すると、図１−３は、チューブの一端のフィルタプラグ１４とプラグに隣接した空間１６とを含む紙１２で作られた中空チューブを含むフィルタセグメント１０のアセンブリを図式的に示している。
最初に、６つのフィルタセグメント１０を生成するための一体化されたフィルタアセンブリ２０が形成される。紙チューブ２２は、プラグ間に空間２６を置いて、その全長Ａに沿って離間したプラグ１４、２４を含む。フィルタアセンブリ２０は、図１に示している。

組立の次の段階は、図２に示され、シガレットフィルタアセンブリ２０が各内側プラグ２４を貫通して中間で切り離され、それぞれ長さＢを有する３つのアセンブリ２８が生成される。各サブアセンブリ２８は、プラグ間に空間２６を置いた端部プラグ１４を含む。その後、各サブアセンブリ２８は、図３に示すようにその長さに沿って中間で半分に切り離され、それによって長さＣを有する６つのフィルタセグメント１０が生成される。各サブアセンブリ２８の空間２６は、半分に分割され、それによって各フィルタセグメント１２の空間１６を作り出す。

図４は、全長Ｄを有する包まれたセルロースアセテートフィルタロッド３０を示している。包まれたフィルタロッドは、図５に示すように長さＥを有する３つの等しい細長いフィルタプラグ３２に切り離される。
各フィルタセグメント１０の空間１６には、以下のような方法で所定量の粒子状フィルタ材料が部分的に充填される。最初に１対の真空プランジャ４０が溝付きドラム４４の溝４２の１つに水平に位置決めされる。フィルタセグメント１０は、図６に示すように、互いに面する空間１６を置いて各真空プランジャ内に位置決めされる。所定量の粒子状材料４６が、次に、各フィルタセグメント１０の空間１６の隣に位置決めされ、材料は、次に、各フィルタセグメント１０の端部フィルタプラグ１４を真空４８にすることによって各空間内に真空により堆積される。

空間１６に粒子状材料４６が部分的に充填された後に、細長いフィルタプラグ３２は、図７に示すように、２つの部分的に充填されたフィルタセグメント１０の間の溝４２に位置決めされる。真空プランジャは、次に、別のものの上に向けて移動し、これが、各フィルタセグメント１０内の粒子状材料４６に対して細長いフィルタプラグ３２を位置決めする。全体アセンブリでのこの段階は、図８に最も良く示されている。
この全手順の結果として、各フィルタセグメント１０の空間１６は、粒子状材料４６が十分に詰め込まれたベッドを含み、詰め込まれたベッドは、改善された濾過効率を有する。更に、粒子状材料が詰め込まれたベッドでは、類似のフィルタ構成と比較して実質的に少ない材料しか必要としないが、そのようなフィルタは、それでもベッドが完全に詰め込まれた特性のために同じか又は高い効率で作用する。

図８に示す本発明のフィルタ製品は、各空間１６が粒子状材料４６の十分に詰め込まれたベッドで充填されたプラグ−空間−プラグフィルタ５２の一体化された対５０を本質的に含む。中央の細長いフィルタプラグ３２は、その長さに沿って中間で半分に切り離され、それによって２つのプラグ−空間−プラグフィルタ５２を生成することができる。代替的に、図９及び１０に示すように、包まれたタバコロッド５４は、先端紙５６を用いてプラグ−空間−プラグフィルタ５２の一体化された対５０の各端部に接合することができる。その後、細長いフィルタプラグ３２は、その長さに沿って中間で半分に切り離され、それによって粒子状材料４６の十分に詰め込まれたベッドで充填されたそれぞれプラグ−空間−プラグフィルタ５２を含む１対のシガレット５８を生成することができる。

図８−１０を参照すると、プラグ−空間−プラグフィルタ５２の一体化された対５０は、材料４６を含有する中空紙チューブ１６の開放端内側で、包まれたアセテートフィルタ３０の僅かに小さな外径の摩擦によって共に保持される。対５０は、必要に応じて図１０に示すように、タバコロッド５４の端部に加えられた力６０によって１００％充填された空洞に対して更に圧縮される。これに関連して、１対の斜板リング６２が、リング６２の外面に載っている１対のボールベアリング６１によって望ましい組立圧力６０を加える。圧縮空洞状態で保持される間に、先端紙５６は、圧縮された一体化された対５０を保持し、タバコロッド５４を取り付けるようになっている。リング６２を互いにより近いか又は遠く離れるように調整することにより、空洞１６の「緊密性」を制御することができる。

１４ 端部フィルタプラグ
１６ フィルタセグメントの空間
４０ 真空プランジャ
４４ 溝付きドラム
４６ 粒子状材料

Claims (4)

1. シガレットフィルタを生成する方法であって
   チューブの一端のフィルタプラグと該プラグに隣接した空間とを備えた中空チューブを含むフィルタセグメントを組み立てる段階と、
   前記フィルタセグメントを水平に位置決めする段階と、
   前記空間の隣に所定量の粒子状フィルタ材料を配置し、前記フィルタプラグに真空を印加し、粒子状材料が該空間内に水平に堆積されるようにすることにより、前記空間を所定量の粒子状フィルタ材料で部分的に充填する段階と、
   充填されたフィルタセグメントに整列してかつ隣接して細長いフィルタプラグを水平に位置決めする段階と、
   該細長いフィルタプラグが前記粒子状フィルタ材料に当接して圧縮するまで、該充填されたフィルタセグメントと細長いフィルタプラグをともに移動させる段階と、
   を含むことを特徴とする方法。
2. 前記フィルタプラグは、セルロースアセテートであり、前記粒子状フィルタ材料は、顆粒炭素であることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. １対のシガレットフィルタを同時に生成する方法であって、
   チューブの一端のプラグと各プラグに隣接した空間とを備えた中空チューブを各々が含む１対のフィルタセグメントを組み立てる段階と、
   互いに面する空間を置いて互いに離間したアラインメントでフィルタセグメントの前記対を水平に位置決めする段階と、
   各空間の隣に所定量の粒子状フィルタ材料を配置し、各端部フィルタプラグに真空を印加し、各フィルタセグメントの該空間内に前記粒子状材料が水平に堆積されるようにすることにより、各空間を所定量の粒子状フィルタ材料で部分的に充填する段階と、
   充填されたフィルタセグメントに整列してかつそれらの間に中央の細長いフィルタプラグを水平に位置決めする段階と、
   該細長いフィルタプラグの各端部が各フィルタセグメントの前記空間内で前記粒子状材料に当接して圧縮するまで、該充填されたフィルタセグメントを該中央の細長いフィルタプラグに対して押し、それによって各空間に圧縮された粒子状材料が充填された一体化された１対のプラグ−空間−プラグフィルタを形成する段階と、
   を含むことを特徴とする方法。
4. 各フィルタプラグは、セルロースアセテートであり、前記粒子状フィルタ材料は、顆粒炭素であることを特徴とする請求項３に記載の方法。

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