JP5364031B2 - 回転角センサ - Google Patents

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Description

この発明は、励磁コイルが設けられたステータと、検出コイルが設けられたロータとを備えた回転角センサに関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載のレゾルバが知られている。このレゾルバは、樹脂製の筐体上にプリント基板を取り付けて、ステータとロータが構成される。すなわち、このレゾルバは、ロータ回転板と、ステータ板と、ロータ回転板とステータ板とに各々対向して配置された、プリントパターンからなる一対のロータリートランスと、ロータ回転板とステータ板とに各々配置された、プリントパターンからなる励磁コイルと検出コイルとを有し、ロータ軸の回転角度を検出するように構成される。
特開2008−197046号公報 特開2000−292205号公報 特開平8−136211号公報 特開2006−162577号公報
ところが、特許文献1に記載のレゾルバでは、ロータリートランスを用いて検出信号を伝達するように構成されることから、信号の伝達効率が低下するおそれがあった。このため、このレゾルバをモータに取り付けた場合に、モータから発生する交番磁界により、レゾルバの出力におけるS/N比が低下するおそれがあった。
また、特許文献1に記載のレゾルバでは、ロータ回転板とステータ板が樹脂で構成されるので、機械的強度を確保することが難しかった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、機械的強度を確保し、モータから発生する交番磁界等の有無にかかわらずセンサ出力におけるS/N比を向上させることを可能とした回転角センサを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、固定されるステータと、ステータと隙間を介して対向しながら回転可能に設けられたロータと、ステータ及びロータの一方に設けられた励磁コイルパターンと、ステータ及びロータの他方に設けられ、励磁コイルパターンと隙間を介して対向して配置された検出コイルパターンとを備えた回転角センサであって、ロータは、ロータ基板と、ロータ基板上に形成された検出コイルパターン又は励磁コイルパターンと、ロータ基板と検出コイルパターン又は励磁コイルパターンとの間に配置された第1の磁性コアとを備え、ロータ基板が非磁性導電体で形成されたこと、ロータは、ロータ基板上に形成されたロータリートランスパターンと、ロータ基板とロータリートランスパターンとの間に配置された第2の磁性コアとを更に備え、第1の磁性コ
アと第2の磁性コアとの間に、前記第1の磁性コアと前記第2の磁性コアとを分離する
スリットが設けられたこと、スリットは、検出コイルパターン又は励磁コイルパターンが設けられる領域とロータリートランスパターンが設けられる領域との間において周方向に延びて形成されたこと、第1の磁性コア及び第2の磁性コアの全体が非磁性導電体で形成されたロータ基板上に設けられていることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、ロータを構成するロータ基板が非磁性導電体で形成されるので、モータから漏洩する交番磁界は、ロータ基板中で渦電流となり、熱消費される。このため、センサ信号に影響を与え難い。更に、ロータ基板と検出コイルパターン又は励磁コイルパターンとの間に第1の磁性コアが配置されるので、励磁コイルパターンで発生する磁束が、非磁性導電体よりなるロータ基板の作用により打ち消されることが防止される。加えて、ロータ基板とロータリートランスパターンとの間に第2の磁性コアが配置されるので、励磁コイルパターンで発生する磁束が非磁性導電体よりなるロータ基板の作用により打ち消されることが防止される。また、第1の磁性コアと第2の磁性コアとの間にスリットが設けられるので、検出コイルパターンとロータリートランスパターンとがスリットにより磁気回路的に分離され、相互に干渉の影響が低減する。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、非磁性導電体は非磁性ステンレス鋼であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、非磁性導電体が非磁性ステンレス鋼で構成されるので、ロータ基板の剛性が増す。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、非磁性ステンレス鋼は、SUS305(JIS規格)であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、非磁性ステンレス鋼としてSUS305(JIS規格)が使用されるので、加工してもマルテンサイト化(磁性化)し難い。
請求項1に記載の発明によれば、機械的強度を確保することができ、モータから発生する交番磁界等の有無にかかわらず回転角センサの出力におけるS/N比を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ロータの機械的強度を確保することができ、回転角センサの信頼性を高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に対し、ロータ基板を永く非磁性に保つことができ、加工性を向上させることができる。
一実施形態に係り、レゾルバ付きモータを示す断面図。 同実施形態に係り、レゾルバステータを示す分解斜視図。 同実施形態に係り、レゾルバロータを示す分解斜視図。 同実施形態に係り、レゾルバロータの構造を概略的に示す断面図。 同実施形態に係り、レゾルバの電気的構成を示すブロック回路図。 同実施形態に係り、ロータ基板の材料の違いによるレゾルバ出力の違いを示すグラフ。 同実施形態に係り、ロータ基板の材料の違いによるセンサ出力のS/N比の違いを示すグラフ。
以下、本発明の回転角センサを2相励磁1相出力型のレゾルバに具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、レゾルバ付きモータ(以下、単に「モータ」と言う。)1を断面図により示す。図1に示すように、モータ1は、ベース板2、中空状のモータケース3、モータケース3の中空部に設けられたモータステータ4及びモータロータ5と、モータロータ5の中心に一体に設けられたモータシャフト6とを含む。モータシャフト6の一端部は、モータケース3の外部へ突出している。
モータステータ4は、モータケース3の内面に固定される。モータステータ4は、図示しないステータコアとコイルを含む。モータロータ5は、モータステータ4の内側に配置され、図示しない永久磁石を保持する。モータシャフト6は、モータケース3の端部に設けられたベアリング7と、ベース板2に設けられたベアリング8とにより回転可能に支持される。そして、モータ1は、モータステータ4のコイルが励磁されることにより、モータロータ5の永久磁石が磁力を受けてモータロータ5がモータシャフト6と一体に回転するようになっている。
図1に示すように、モータケース3の内側において、モータロータ5とベース板2との間には、本発明の回転角センサとしてのレゾルバ11が配置される。このレゾルバ11は、レゾルバステータ12と、そのレゾルバステータ12と回転軸方向に所定のギャップを介して対向した位置にあって回転するレゾルバロータ13とを含む。
図1に示すように、レゾルバステータ12は、ベース板12の上に固定される。レゾルバロータ13は、中央に形成されたボス部12aにてモータシャフト6の外周上に固定され、モータシャフト6と一体に回転可能となっている。
次に、レゾルバステータ12の構成について詳しく説明する。図2に、レゾルバステータ12を分解斜視図により示す。図2に示すように、レゾルバステータ12は、互いに積層されるステータ基板21、バックコア22、絶縁層23、励磁コイルパターン24とロータリートランスパターン25とを含む層、及び最上層に位置する絶縁層26を備える。
最下層に位置するステータ基板21は、樹脂より形成され、略円環板状をなし、外周に突出した複数の取付部21aを有する。ステータ基板21の上には、略円環状をなすバックコア22が形成される。バックコア22は、ニッケル亜鉛系フェライトにより成形され、中心孔22aの周りにスリット22bが断続的に形成される。バックコア22の上には、略円環状をなす絶縁層23が形成される。絶縁層23の上には、励磁コイルパターン24とロータリトランスパターン25が同一の層として形成される。励磁コイルパターン24は、巻き方向が順方向のSIN信号励磁コイルパターン24Aと逆方向のCOS信号励磁コイルパターン24Bとを含み、それら励磁コイルパターン24A,24Bが円環状をなすように円周方向に順に配置される。ロータリートランスパターン25は、励磁コイルパターン24の内側に配置される。励磁コイルパターン24とロータリトランスパターン25の上には、略円環状をなす絶縁層26が形成される。
次に、レゾルバロータ13の構造について説明する。図3に、レゾルバロータ13を分解斜視図により示す。図3に示すように、レゾルバロータ13は、互いに積層されるロータ基板31、バックコア32、絶縁層33、検出コイルパターン34とロータリートランスパターン35とを含む層、及び絶縁層36を備える。
最下層に位置するロータ基板31は、非磁性導電体より形成され、略円環板状をなす。非磁性導電体として、非磁性ステンレス鋼、例えば「SUS305」が使用される。ロータ基板31の上には、略円環状をなすバックコア32が形成される。バックコア32は、ニッケル亜鉛系フェライトにより成形され、中心孔32aの周りにスリット32bが形成される。このスリット32bにより、バックコア32が、外側の第1の磁性コア32cと、内側の第2の磁性コア32dとに分離して構成される。つまり、第1の磁性コア32cと第2の磁性コア32dとの間にスリット32bが設けられる。バックコア32の上には、略円環状をなす絶縁層33が形成される。絶縁層33の上には、検出コイルパターン34とロータリトランスパターン35が同一の層として形成される。検出コイルパターン34は、円環状をなすように周方向に配置された4つのコイル部34a,34b,34c,34dにより構成される。ロータリートランスパターン35は、円環状をなす検出コイルパターン34の内側に配置される。検出コイルパターン34とロータリトランスパターン35の層の上には、略円環状をなす絶縁層36が形成される。
図4に、レゾルバロータ13の構造を概略的に断面図により示す。図4に示すように、レゾルバロータ13は、下から順に、ロータ基板31、バックコア32、絶縁層33、検出コイルパターン34とロータリートランスパターン35とを含む層、及び絶縁層36が積層されて構成される。バックコア32の、外側の第1の磁性コア32cは、検出コイルパターン34と上下に整合する位置に配置される。バックコア32の、内側の第2の磁性コア32dは、ロータリートランスコイルパターン35と上下に整合する位置に配置される。
すなわち、レゾルバロータ13は、ロータ基板31と、ロータ基板31上に絶縁層33を介して形成された検出コイルパターン34と、ロータ基板31と絶縁層33を介して検出コイルパターン34との間に配置された第1の磁性コア32cとを備える。また、レゾルバロータ13は、ロータ基板31上に絶縁層33を介して形成されたロータリートランスパターン35と、ロータ基板31と絶縁層33を介してロータリートランスパターン35との間に配置された第2の磁性コア32dとを更に備える。第1の磁性コア32cと、第2の磁性コア32dは、一部を除いてスリット32bを介して分離して配置される。つまり、第1の磁性コア32cと第2の磁性コア32dとの間には、一部を除いてスリット32bが設けられる。
図5に、この実施形態のレゾルバ11の電気的構成をブロック回路図により示す。レゾルバ11は、回路部41とセンサ部42とを備える。センサ部42は、SIN信号励磁コイルパターン24AとCOS信号励磁コイルパターン24Bとを含む励磁コイルパターン24、検出コイルパターン34、ロータ基板31に設けられたロータリートランスパターン35及びステータ基板21に設けられたロータリートランスパターン25を含む。SIN信号励磁コイルパターン24A、COS信号励磁コイルパターン24B及びロータリートランスパターン25は、図1に示すレゾルバステータ12に設けられる。検出コイルパターン34及びロータリートランスパターン35は、図1に示すレゾルバロータ13に設けられる。回路部41は、SIN信号発生回路51、搬送波発生回路52、COS信号発生回路53、第1変調回路54、第2変調回路55、復調回路56及び位相差検出回路57を含む。
センサ部42において、検出コイルパターン34は、ロータ側のロータリートランスパターン35に接続される。センサ部42と回路部41との間では、第1変調回路54は、SIN信号励磁コイルパターン24Aに接続され、第2変調回路55は、COS信号励磁コイルパターン24Bに接続される。ステータ側のロータリートランスパターン25は、復調回路56に接続される。
回路部41において、「7.2kHz」のSIN信号波を発生させるSIN信号発生回路51は、第1変調回路54に接続される。「7.2kHz」のCOS信号波を発生させるCOS信号発生回路53は、第2変調回路55に接続される。「360kHz」の高周波であるSIN搬送波を発生させる搬送波発生回路52は、第1変調回路54及び第2変調回路55にそれぞれ接続される。SIN信号発生回路51は、位相差検出回路57に接続される。復調回路56は、位相差検出回路57に接続される。第1変調回路54は、搬送波発生回路52から出力される搬送波をSIN信号発生回路51から出力されるSIN信号波により振幅変調してSIN信号励磁コイルパターン24Aへ出力するようになっている。第2変調回路55は、搬送波発生回路52から出力される高周波である搬送波をCOS信号発生回路53から出力されるCOS信号波により振幅変調してCOS信号励磁コイルパターン24Bへ出力するようになっている。復調回路56は、センサ部42から出力される振幅変調波を復調して位相差検出回路57へ出力するようになっている。位相差検出回路57は、それぞれ復調されたSIN信号波とCOS信号波との位相差から、モータロータ5、延いてはモータシャフト6の回転角を算出するようになっている。復調回路56の出力が入力される位相差検出回路57は、復調回路56から出力される復調された信号波の、復調回路56に入力される振幅変調波に対する位相遅れを補正するようになっている。
以上説明したこの実施形態のレゾルバ11によれば、レゾルバロータ13を構成するロータ基板31が非磁性導電体で形成されるので、モータ1から漏洩する交番磁界は、ロータ基板31の中で渦電流となり、熱消費される。このため、モータ1からの交番磁界等がロータ基板31によりシールドされることとなり、交番磁界の影響を排除することができる。また、ロータ基板31が非磁性導電体で形成されるので、ロータ基板31に剛性が得られる。このため、レゾルバロータ13の機械的強度を確保することができる。特に、レゾルバロータ13はモータシャフト6と一体に高速で回転することから、レゾルバロータ13の機械的強度を確保できることで、レゾルバ11の信頼性を高めることができる。更に、ロータ基板31と検出コイルパターン34との間に第1の磁性コア32cが配置されるので、レゾルバステータ12の励磁コイルパターン24から発生する磁束が非磁性導電体よりなるロータ基板31の作用により打ち消されることが防止される。このため、検出信号が大きくなり、モータ1から発生する交番磁界等の有無にかかわらずレゾルバ11の出力におけるS/N比を向上させることができる。
また、この実施形態では、ロータ基板31とロータリートランスパターン35との間に第2の磁性コア32dが配置されるので、レゾルバステータ12の励磁コイルパターン24で発生する磁束が非磁性導電体よりなるロータ基板31の作用で打ち消されることが防止される。また、第1の磁性コア32cと第2の磁性コア32dとの間にスリット32bが設けられるので、検出コイルパターン34とロータリートランスパターン35とがスリット32bにより磁気回路的に分離され、相互に干渉の影響が減ることとなる。この意味で、モータ1から発生する交番磁界等の有無にかかわらずレゾルバ11の出力におけるS/N比を更に向上させることができる。
この実施形態では、ロータ基板31を形成する非磁性導電体が非磁性ステンレス鋼で構成されるので、ロータ基板31の剛性が増す。この意味で、レゾルバロータ13の機械的強度を高めることができ、レゾルバ11の信頼性を向上させることができる。また、その非磁性ステンレス鋼として、SUS305が使用されるので、加工してもマルテンサイト化し難い、すなわち磁性が帯び難い。このため、ロータ基板31を永く非磁性に保つことができ、加工性を向上させることができる。
ここで、図6に、ロータ基板の材料の違いによるレゾルバの出力の違いを比較してグラフにより示す。この測定は、駆動周波数を「2MHz」及び「500kHz」とし、励磁コイルパターンに対する励磁電圧を「6V」とし、バックコア32の厚みを「30μm」とし、バックコア32のスリット32bの幅を「1.2mm」として行った。
また、図7に、ロータ基板の材料の違いによるセンサ出力のS/N比の違いを比較してグラフにより示す。この測定は、駆動周波数を「500kHz」とし、励磁コイルパターンに対する励磁電圧を「6V」とし、バックコア32の厚みを「30μm」とし、バックコア32のスリット32bの幅を「1.2mm」として行った。
図6に示すように、ロータ基板の材料を「樹脂」とし、ステータ基板の材料を「樹脂」とし、レゾルバロータにバックコアを設けた(A)の試験条件では、「2MHz」の駆動周波数で「約1100mV」のセンサ出力が得られ、「500kHz」の駆動周波数で「約900mV」のセンサ出力が得られた。しかし、図7に示すように、モータ1からの交番磁界の影響によりS/N比が悪くなった。
これに対し、図6に示すように、ロータ基板の材料を「SUS」とし、ステータ基板の材料を「樹脂」とし、レゾルバロータにバックコアを設けない(B)の試験条件では、「2MHz」の駆動周波数で「約190mV」のセンサ出力が得られ、「500kHz」の駆動周波数で「約200mV」のセンサ出力が得られた。このように、ロータ基板に「SUS」を使用した場合は、センサ出力が(A)の場合の約五分の一となった。これは、ロータ基板の材料を「SUS」とすることで、レゾルバステータの励磁コイルパターンで発生する磁束が、非磁性導電体である「SUS」よりなるロータ基板の作用により打ち消されることによる。
これに対し、図6に示すように、ロータ基板の材料を「SUS」とし、ステータ基板の材料を「樹脂」とし、レゾルバロータにバックコアを設けた(C)の試験条件では、「2MHz」の駆動周波数で「1000mV」のセンサ出力が得られ、「500kHz」の駆動周波数で「800mV」のセンサ出力が得られた。このセンサ出力の結果は、(A)の場合とほぼ同じであることが分かる。このように、ロータ基板に「SUS」を使用した場合でも、センサ出力が(A)の場合とほぼ同じになったのは、ロータ基板31と検出コイルパターン34との間に第1の磁性コア32cが配置されることによるものである。この第1の磁性コア32cがあることで、ロータ基板31の材料を「SUS」としても、レゾルバステータ12の励磁コイルパターン24で発生する磁束が、ロータ基板31の作用により打ち消されることを防止できるからである。また、図7に示すように、モータ1からの交番磁界による影響が小さくなり、S/N比が(A)の試験条件と比較して5倍以上向上した。
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
例えば、前記実施形態では、ロータ基板31とロータリートランスパターン35との間に第2の磁性コア32dを配置したが、これを省略することもできる。
また、前記実施形態では、本発明を1相励磁2相出力型のレゾルバ11に具体化したが、本発明を2相励磁1相出力型のレゾルバに具体化することもできる。この場合、ロータ側に励磁コイルパターンを配置し、ステータ側に検出コイルパターンを配置することが好ましく、ロータ及びステータの構造は、前記実施形態のそれと同じにすることができる。つまり、非磁性導電体で形成されたロータ基板上に磁性コアを介して励磁コイルパターンが配置され、ステータ基板上に検出コイルパターンが配置される構造とすることができる。
この発明は、例えば、モータに取り付けてモータシャフトの回転角の検出に利用することができる。
11 レゾルバ(回転角センサ)
12 レゾルバステータ
13 レゾルバロータ
24 励磁コイルパターン
31 ロータ基板
32 バックコア
32b スリット
32c 第1の磁性コア
32d 第2の磁性コア
34 検出コイルパターン
35 ロータリートランスパターン

Claims (3)

  1. 固定されるステータと、
    前記ステータと隙間を介して対向しながら回転可能に設けられたロータと、
    前記ステータ及び前記ロータの一方に設けられた励磁コイルパターンと、
    前記ステータ及び前記ロータの他方に設けられ、前記励磁コイルパターンと隙間を介して対向して配置された検出コイルパターンと
    を備えた回転角センサであって、
    前記ロータは、ロータ基板と、前記ロータ基板上に形成された前記検出コイルパターン又は前記励磁コイルパターンと、前記ロータ基板と前記検出コイルパターン又は前記励磁コイルパターンとの間に配置された第1の磁性コアとを備え、前記ロータ基板が非磁性導電体で形成されたこと、
    前記ロータは、前記ロータ基板上に形成されたロータリートランスパターンと、前記ロータ基板と前記ロータリートランスパターンとの間に配置された第2の磁性コアとを更に備え、前記第1の磁性コアと前記第2の磁性コアとの間に、前記第1の磁性コアと前記第2の磁性コアとを分離するスリットが設けられたこと、
    前記スリットは、前記検出コイルパターン又は前記励磁コイルパターンが設けられる領域と前記ロータリートランスパターンが設けられる領域との間において周方向に延びて形成されたこと
    前記第1の磁性コア及び前記第2の磁性コアの全体が非磁性導電体で形成された前記ロータ基板上に設けられていること
    を特徴とする回転角センサ。
  2. 前記非磁性導電体は非磁性ステンレス鋼であることを特徴とする請求項1に記載の回転角センサ。
  3. 前記非磁性ステンレス鋼は、SUS305(JIS規格)であることを特徴とする請求項2に記載の回転角センサ。
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