JP5360992B2 - スイッチング電源の制御回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源の制御回路に関する。
従来より、直流電圧を負荷に供給する電源として、スイッチング電源が用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
[スイッチング電源100の構成]
図4は、従来例に係るスイッチング電源100の回路図である。スイッチング電源100は、いわゆる電流共振型のスイッチング電源であり、負荷200に直流電圧を供給する。このスイッチング電源100は、トランスTと、電流電圧変換部110と、制御回路120と、高圧シフト部140と、出力電圧検出部150と、直流電源Vinと、NチャネルMOSFETで構成されるスイッチ素子Q1、Q2と、ダイオードD1、D2、D3、D4と、キャパシタC1、C2、C3、C4と、抵抗R1と、フォトダイオードPC1と、を備える。
まず、トランスTの1次側におけるスイッチング電源100の構成について説明する。トランスTの1次巻線T1の一端には、スイッチ素子Q1のソースと、スイッチ素子Q1のボディーダイオードであるダイオードD1のアノードと、キャパシタC1の他方の電極と、スイッチ素子Q2のドレインと、スイッチ素子Q2のボディーダイオードであるダイオードD2のカソードと、キャパシタC2の一方の電極と、が接続される。スイッチ素子Q1のドレインには、ダイオードD1のカソードと、キャパシタC1の一方の電極と、直流電源Vinの正極と、が接続される。スイッチ素子Q2のソースには、ダイオードD2のアノードと、キャパシタC2の他方の電極と、直流電源Vinの負極と、が接続される。
トランスTの1次巻線T1の他端には、キャパシタC3および電流電圧変換部110を介して、直流電源Vinの負極が接続される。
制御回路120は、制御手段130と、キャパシタC5、C6と、抵抗R2、R3と、フォトダイオードPC1と対に設けられたフォトトランジスタPC2と、を備える。
制御手段130には、端子P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8が設けられる。端子P1には、キャパシタC5を介して基準電位源GNDが接続され、端子P2には、キャパシタC6を介して基準電位源GNDが接続される。端子P3には、抵抗R2を介して基準電位源GNDが接続されるとともに、抵抗R3およびフォトトランジスタPC2を介して基準電位源GNDが接続される。端子P4には、電流電圧変換部110が接続される。端子P5には、基準電位源GNDが接続される。端子P6には、図示しない直流電源が接続される。端子P7には、スイッチ素子Q2のゲートが接続され、端子P8には、高圧シフト部140を介してスイッチ素子Q1のゲートが接続される。
次に、トランスTの2次側におけるスイッチング電源100の構成について説明する。トランスTの第1の2次巻線T2の一端には、ダイオードD3のアノードが接続され、ダイオードD3のカソードには、キャパシタC4の一方の電極と、負荷200の一端と、ダイオードD4のカソードと、が接続される。トランスTの第1の2次巻線T2の他端には、キャパシタC4の他方の電極と、負荷200の他端と、基準電位源GNDと、が接続される。
トランスTの第2の2次巻線T3の一端には、キャパシタC4の他方の電極と、負荷200の他端と、基準電位源GNDと、が接続される。トランスTの第2の2次巻線T3の他端には、ダイオードD4のアノードが接続され、ダイオードD4のカソードには、キャパシタC4の一方の電極と、負荷200の一端と、ダイオードD3のカソードと、が接続される。
ダイオードD3のカソードと、ダイオードD4のカソードとには、出力電圧検出部150の第1端子が接続されるとともに、抵抗R1およびフォトダイオードPC1を介して出力電圧検出部150の第2端子が接続される。出力電圧検出部150の第3端子には、基準電位源GNDが接続される。
[スイッチング電源100の動作]
以上の構成を備えるスイッチング電源100は、制御手段130によりデッドタイムを挟んでスイッチ素子Q1、Q2を交互にオン状態にすることで、負荷200に直流電圧を供給する。ここで、デッドタイムとは、スイッチ素子Q1、Q2の双方がオフとなる期間のことである。
スイッチ素子Q1がオン状態でかつスイッチ素子Q2がオフ状態である期間では、直流電源Vinの正極から出力された電流がオン状態のスイッチ素子Q1を介してトランスTの1次巻線T1に供給され、トランスTの1次巻線T1の一端から他端に電流が流れる。すると、トランスTの第1の2次巻線T2と、トランスTの第2の2次巻線T3とには、他端から一端に向かって電流を流そうとする起電力がそれぞれ発生し、ダイオードD3ではアノードの電圧がカソードの電圧より高くなり、ダイオードD3が導通する。その結果、トランスTの第1の2次巻線T2と、トランスTの第2の2次巻線T3と、に発生した起電力は、整流され、キャパシタC4で平滑されて、負荷200に供給される。
スイッチ素子Q1がオフ状態でかつスイッチ素子Q2がオン状態である期間では、トランスTの1次巻線T1の一端から他端に電流が流れた期間にトランスTに蓄えられたエネルギーにより、トランスTの1次巻線T1からオン状態のスイッチ素子Q2を介して直流電源Vinの負極に電流が供給され、トランスTの1次巻線T1の他端から一端に電流が流れる。すると、トランスTの第1の2次巻線T2と、トランスTの第2の2次巻線T3とには、一端から他端に向かって電流を流そうとする起電力がそれぞれ発生し、ダイオードD4ではアノードの電圧がカソードの電圧より高くなり、ダイオードD4が導通する。その結果、トランスTの第1の2次巻線T2と、トランスTの第2の2次巻線T3と、に発生した起電力は、整流され、キャパシタC4で平滑されて、負荷200に供給される。
負荷200に供給される直流電圧は、抵抗R1を介してフォトダイオードPC1に供給されるとともに、出力電圧検出部150に供給される。出力電圧検出部150は、負荷200に供給される直流電圧を監視し、この直流電圧が高くなるに従って、フォトダイオードPC1に流れる電流を増加させて、フォトダイオードPC1から出射される光の光量を増加させる。
フォトダイオードPC1から出射された光は、フォトトランジスタPC2で受光される。フォトトランジスタPC2に流れる電流は、受光した光の光量が増加するに従って、増加する。
端子P3に流れる電流は、抵抗R2に流れる電流と、抵抗R3およびフォトトランジスタPC2に流れる電流と、からなる。このため、フォトトランジスタPC2に流れる電流が「0」の場合には、端子P3に流れる電流が最も小さくなる。
制御手段130は、端子P3に流れる電流を用いて端子P2に接続されるキャパシタC6を充放電する。そして、端子P2の電圧と、端子P1の電圧と、端子P4の電圧と、に応じて、スイッチ素子Q1、Q2をスイッチングさせる。ここで、端子P1の電圧は、キャパシタC5の端子間電圧に等しく、端子P2の電圧は、キャパシタC6の端子間電圧に等しい。また、端子P4の電圧は、トランスTの1次巻線T1に流れる電流を電流電圧変換部110により電圧に変換したものであり、トランスTの1次巻線T1に流れる電流が大きくなるに従って、高くなる。
[制御手段130の構成]
図5は、制御手段130を備える制御回路120の回路図である。制御手段130は、基準電圧生成部131と、駆動部132と、制御部133と、ソフトスタート制御部134と、比較器CMP1と、直流電源Vref1と、PチャネルMOSFETで構成されるスイッチ素子Q1H、Q2Hと、NチャネルMOSFETで構成されるスイッチ素子Q1L、Q2Lと、を備える。
端子P1には、制御部133に接続されたソフトスタート制御部134が接続される。端子P2、P3には、駆動部132に接続された制御部133が接続される。
端子P4には、比較器CMP1の非反転入力端子が接続される。比較器CMP1の反転入力端子には、直流電源Vref1の正極が接続され、直流電源Vref1の負極には、基準電位源GNDが接続される。比較器CMP1の出力端子には、制御部133が接続される。端子P5には、基準電位源GNDが接続される。
端子P6には、駆動部132に接続された基準電圧生成部131と、スイッチ素子Q1Hのソースと、スイッチ素子Q2Hのソースと、が接続される。スイッチ素子Q1Hのドレインには、スイッチ素子Q1Lのドレインと、端子P8と、が接続される。スイッチ素子Q2Hのドレインには、スイッチ素子Q2Lのドレインと、端子P7と、が接続される。スイッチ素子Q1L、Q2Lのそれぞれのソースには、基準電位源GNDが接続される。スイッチ素子Q1H、Q1L、Q2H、Q2Lのそれぞれのゲートには、駆動部132が接続される。
[制御手段130の動作]
基準電圧生成部131は、端子P6に入力される電圧から基準電圧を生成し、駆動部132に供給する。
比較器CMP1は、端子P4の電圧と、直流電源Vref1の正極の電圧と、を比較する。そして、端子P4の電圧が直流電源Vref1の正極の電圧より高い場合には、予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れていると判定し、Hレベル電圧を出力する。一方、端子P4の電圧が直流電源Vref1の正極の電圧より高くはない場合には、過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れてはいないと判定し、Lレベル電圧を出力する。
ソフトスタート制御部134は、端子P1に接続されるキャパシタC5を充電するとともに、端子P1の電圧を制御部133に送信する。キャパシタC5の充電は、制御手段130の動作が開始されると、開始される。
制御部133は、比較器CMP1からLレベル電圧が供給されている期間では、以下のように、端子P2の電圧に応じてキャパシタC6を充放電し、端子P2の電圧に基づいて駆動パルス信号を生成して駆動部132に供給する。また、端子P1の電圧が高くなるに従って、生成する駆動パルス信号の周波数を低くする。
比較器CMP1からLレベル電圧が供給されている期間では、制御部133、端子P3の順に、抵抗R2に流れる電流と、抵抗R3およびフォトトランジスタPC2に流れる電流と、を合わせた電流である吐出し電流が流れ続ける。この端子P3からの吐出し電流は、制御部133で変換され、制御部133、端子P2、キャパシタC6の順に流れる。これによれば、端子P3からの吐出し電流により、キャパシタC6が充電される。
キャパシタC6が充電されることで、端子P2の電圧が第1電圧より高い第2電圧まで上昇すると、制御部133により設定されている吸い込み電流が、キャパシタC6から、端子P2、制御部133の順に流れる。ここで、端子P2に流れる吸い込み電流は、端子P3に流れる吐出し電流と比べて大きく設定されているものとする。このため、制御部133が端子P2に吸い込み電流を流し始めると、キャパシタC6が放電され、端子P2の電圧が低下する。
キャパシタC6が放電されることで、端子P2の電圧が第1電圧まで低下すると、制御部133が端子P2に放電吸い込み電流を流すのを停止する。すると、端子P3に流れる吐出し電流により、キャパシタC6が充電され、端子P2の電圧が上昇する。その後、端子P2の電圧が第2電圧まで上昇すると、再度、上述のように制御部133により端子P2に吸い込み電流が流れ、その結果、端子P2の電圧が低下する。
以上によれば、比較器CMP1からLレベル電圧が供給されている期間では、キャパシタC6の充電が継続して行われている。そして、端子P2の電圧が第1電圧から第2電圧まで上昇すると、キャパシタC6の放電が開始されて端子P2の電圧が低下し、端子P2の電圧が第1電圧まで低下すると、キャパシタC6の放電が停止される。
一方、制御部133は、比較器CMP1からHレベル電圧が供給されると、端子P2に吸い込み電流を流してキャパシタC6の放電を行い、駆動停止信号を駆動部132に供給する。
駆動部132は、制御部133から供給される駆動パルス信号に応じて、スイッチ素子Q1H、Q1L、Q2H、Q2Lのそれぞれのゲートに、スイッチ素子Q1H、Q1Lを交互にオン状態にするとともにスイッチ素子Q2H、Q2Lを交互にオフ状態にするスイッチング信号を供給する。ただし、制御部133から駆動停止信号が供給されると、スイッチ素子Q1H、Q1L、Q2H、Q2Lのそれぞれのゲートに、スイッチ素子Q1H、Q1Lをオフ状態にするとともにスイッチ素子Q2H、Q2Lをオン状態にするスイッチング信号を供給する。
特開2007−215316号公報 特開平9−9616号公報
上述のスイッチング電源100では、制御手段130に設けられた端子P1が、基準電位源GNDに接続された端子P5等の低インピーダンス端子と短絡してしまった場合、端子P1の電圧が低下する。
図6は、従来例に係るスイッチング電源100のタイミングチャートである。VGQ1は、スイッチ素子Q1のゲート電圧を示し、VGQ2は、スイッチ素子Q2のゲート電圧を示す。IDQ1は、スイッチ素子Q1のドレイン電流を示し、IDQ2は、スイッチ素子Q2のドレイン電流を示す。VP1は、端子P1の電圧を示す。また、時刻t21より以前の期間と、時刻t22より以後の期間とは、定常状態であり、時刻t21〜t22までの期間は、端子P1と低インピーダンスの端子とが短絡している異常状態であるものとする。
時刻t21より以前の期間では、端子P1の電圧VP1が「0」より高いV1である。また、駆動部32からスイッチ素子Q1H、Q1L、Q2H、Q2Lのそれぞれのゲートに、スイッチ素子Q1H、Q1Lを交互にオン状態にするとともにスイッチ素子Q2H、Q2Lを交互にオフ状態にするスイッチング信号が供給される。このため、スイッチ素子Q1のゲートの電圧VGQ1とスイッチ素子Q2のゲートの電圧VGQ2とがデッドタイムを挟んで交互にVGHとなり、スイッチ素子Q1のドレインとスイッチ素子Q2のドレインとに交互に電流が流れる。
時刻t21において、異常状態が開始されると、端子P1の電圧VP1が「0」またはローレベルとなる。
ここで、上述のように、制御部133は、端子P2の電圧に基づいて駆動パルス信号を生成し、この駆動パルス信号の周波数を、端子P1の電圧が高くなるに従って低くする。このため、異常状態が開始されると、駆動パルス信号の周波数は、異常状態が開始される前と比べて高くなる。
また、上述のように、駆動部132は、制御部133から供給される駆動パルス信号に応じて、スイッチ素子Q1H、Q1Lを交互にオン状態にするとともにスイッチ素子Q2H、Q2Lを交互にオフ状態にするスイッチング信号を、それぞれのゲートに供給する。このため、異常状態が開始されると、スイッチング信号の周波数は、異常状態が開始される前と比べて高くなる。
以上によれば、時刻t21〜t22までの期間では、スイッチ素子Q1のゲート電圧VGQ1と、スイッチ素子Q2のゲート電圧VGQ2と、のそれぞれがVGHからVGLに変化したり、VGLからVGHに変化したりする周波数は、時刻t21より以前の期間と比べて高くなる。このため、スイッチ素子Q1、Q2のスイッチング周波数は、時刻t21より以前の期間と比べて高くなる。また、スイッチ素子Q1のドレインとスイッチ素子Q2のドレインとには交互に、時刻t21より以前の期間と比べてピーク値の低い電流が流れる。
時刻t22において、異常状態が終了すると、端子P1の電圧VP1は、V1になるまで、時間が経過するに従って上昇する。すると、時刻t21より以前の期間と同様に、スイッチ素子Q1のゲートの電圧VGQ1とスイッチ素子Q2のゲートの電圧VGQ2とがデッドタイムを挟んで交互にVGHとなり、スイッチ素子Q1のドレインとスイッチ素子Q2のドレインとに交互に電流が流れることになる。
以上のように、端子P1と低インピーダンスの端子とが短絡した状態では、短絡していない状態と比べて、スイッチ素子Q1、Q2のスイッチング周波数が高くなる。ところが、スイッチ素子Q1、Q2のスイッチング周波数が必要以上に高くなってしまうと、デッドタイムが不足してしまい、ZVS(Zero Voltage Switching)を行うことが困難となる場合がある。ZVSを行うことができないと、スイッチ素子Q1、Q2のそれぞれでのスイッチング損失が増加し、発熱量が増大するおそれがある。
上述の課題を鑑み、本発明は、スイッチング電源に設けられたスイッチ素子でのスイッチング損失を抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1)本発明は、少なくとも1つ以上のスイッチ素子を備えたスイッチング電源の発振周波数を制御する制御回路であって、第1端子と第2端子と第3端子とを有し、前記スイッチ素子のオンオフを制御する制御信号を当該スイッチ素子に供給して、前記スイッチング電源の発振周波数を制御する制御手段と、前記制御手段の外部に設けられた第1キャパシタおよび第2キャパシタと、前記制御手段の内部に設けられ、前記第1端子を介して前記第1キャパシタの電荷を放出する第1キャパシタ放電手段と、第2端子から吐出される電流量に応じて第1端子から吐出される電流量を決定するIC内部の第1吐出し電流決定手段を含んで構成され前記第2端子から吐出される電流に応じて当該第1吐出し電流決定手段により前記第1端子を介して前記第1キャパシタに充電電流を流すことで、当該第1キャパシタを充電する第1キャパシタ充電手段と、前記制御手段の内部に設けられ、前記第3端子を介して前記第2キャパシタの電荷を放出する第2キャパシタ放電手段と、前記第3端子を介して前記第2キャパシタに充電電流を流すことで、当該第2キャパシタを充電する第2キャパシタ充電手段と、前記制御手段の内部に設けられ、前記第1キャパシタの端子間電圧に応じて変化する第1端子の電圧に基づいて、前記制御信号を生成する制御信号生成手段と、前記第2キャパシタの端子間電圧に応じて変化する第3端子の電圧が低くなるに従って、前記制御信号の周波数を高くする制御信号周波数可変手段と、前記第3端子は、前記スイッチング電源の正常動作時には第1電圧を維持しており、前記スイッチング電源に異常が発生したことを検知すると、前記第3端子を介して前記第2キャパシタに充電電流を流し、前記第3端子の電圧が予め定めた第2電圧まで上昇すると、前記スイッチ素子のスイッチングを停止させるとともに当該第3端子を介して当該第2キャパシタに放電電流を流す異常検知手段と、を備え、前記異常検知手段は、前記第3端子の電圧が前記第2電圧まで上昇した回数が予め定めた値になると、前記スイッチ素子のスイッチングの停止を維持させ、前記制御手段は、前記第3端子の電圧が前記第1電圧より低い第3電圧以下になると、前記スイッチ素子のスイッチングを停止させることを特徴とするスイッチング電源の制御回路を提案している。
この発明によれば、少なくとも1つ以上のスイッチ素子を備えたスイッチング電源の発振周波数を制御する制御回路に、第1端子と第2端子と第3端子とを有する制御手段と、制御手段の外部に設けられた第1キャパシタおよび第2キャパシタと、制御手段の内部に設けられた第1キャパシタ放電手段と、第1キャパシタ充電手段と、制御手段の内部に設けられた第2キャパシタ放電手段と、第2キャパシタ充電手段と、制御手段の内部に設けられた制御信号生成手段と、制御信号周波数可変手段と、異常検知手段と、を設けた。そして、制御手段により、スイッチ素子のオンオフを制御する制御信号をこのスイッチ素子に供給して、スイッチング電源の発振周波数を制御することとした。また、第1キャパシタ放電手段により、第1端子を介して第1キャパシタの電荷を放出することで、第1キャパシタを放電することとした。また、第1キャパシタ充電手段に、制御手段の内部に設けられた吐出し電流決定手段を設けた。そして、吐出し電流決定手段により、第2端子から吐出される電流量に応じて第1端子から吐出される電流量を決定し、第1キャパシタ充電手段により、吐出し電流決定手段により決定された電流量の充電電流を第1端子を介して第1キャパシタに流すことで、第1キャパシタを充電することとした。また、第2キャパシタ充電手段により、第3端子を介して第2キャパシタに充電電流を流すことで、第2キャパシタを充電することとした。第2キャパシタ放電手段により、第3端子を介して第2キャパシタの電荷を放出することとした。
また、制御信号生成手段により、第1キャパシタの端子間電圧に応じて変化する第1端子の電圧に基づいて、制御信号を生成することとした。また、制御信号周波数可変手段により、第2キャパシタの端子間電圧に応じて変化する第3端子の電圧が低くなるに従って、制御信号の周波数を高くすることとした。第3端子は、スイッチング電源の正常動作時には第1電圧を維持しており、異常検知手段は、スイッチング電源に異常が発生したことを検知すると、第3端子を介して第2キャパシタに充電電流を流し、第3端子の電圧が予め定めた第2電圧まで上昇すると、スイッチ素子のスイッチングを停止させるとともに、第3端子を介して第2キャパシタに放電電流を流すこととした。さらに、異常検知手段は、第3端子の電圧が第2電圧まで上昇した回数が予め定めた値になると、スイッチ素子のスイッチングの停止を維持させることとした。そして、制御手段は、第3端子の電圧が第1電圧より低い第3電圧以下になると、スイッチ素子のスイッチングを停止させることとした。
このため、従来例に係る端子P1に相当する第3端子と低インピーダンスの端子とが短絡し、第3端子の電圧が第3電圧以下になると、制御手段により、スイッチ素子のスイッチングが停止される。したがって、第3端子と低インピーダンスの端子とが短絡した状態で、スイッチング電源に設けられたスイッチ素子のスイッチング周波数が高くなるのを防止できるので、スイッチング電源に設けられたスイッチ素子でのスイッチング損失を抑制できる。
また、制御信号周波数可変手段は、第3端子の電圧に応じて制御信号の周波数を制御し、異常検知手段は、スイッチング電源に異常が発生したことを検知すると第3端子の電圧を制御する。このため、第3端子という1つの端子を用いて、制御信号の周波数を制御しつつ、スイッチング電源の異常に対応できる。
(2)本発明は、(1)のスイッチング電源の制御回路について、前記制御信号生成手段は、前記第3端子の電圧が前記第3電圧以下になると、前記スイッチ素子のゲート電圧をローレベルに維持する制御信号を生成することを特徴とするスイッチング電源の制御回路を提案している。
この発明によれば、制御信号生成手段により、第3端子の電圧が第3電圧以下になると、スイッチ素子のゲート電圧をローレベルに維持する制御信号を生成することとした。このため、従来例に係る端子P1に相当する第3端子の電圧が第3電圧以下である期間において、スイッチ素子を確実にオフ状態にすることができ、スイッチング電源の誤動作を防止できる。
(3)本発明は、前記異常検知手段は、前記第3端子の電圧が前記第2電圧まで上昇した回数が予め定めた値になると、前記スイッチ素子のスイッチングの停止を維持させ、
前記制御手段は、前記第3端子の電圧が前記第1電圧より低い第3電圧以下になると、前記スイッチ素子のスイッチングを停止させ、当該スイッチ素子のスイッチングが停止している状態で当該第3端子の電圧が当該第1電圧より低く当該第3電圧より高い第4電圧以上になると、当該スイッチ素子のスイッチングを開始させることを特徴とするスイッチング電源の制御回路を提案している。
この発明によれば、異常検知手段は、第3端子の電圧が第2電圧まで上昇した回数が予め定めた値になると、スイッチ素子のスイッチングの停止を維持させることとした。
さらに、制御手段は、第3端子の電圧が第1電圧より低い第3電圧以下になると、スイッチ素子のスイッチングを停止させ、スイッチ素子のスイッチングが停止している状態で第3端子の電圧が第1電圧より低く第3電圧より高い第4電圧以上になると、スイッチ素子のスイッチングを開始させることとした。
このため、従来例に係る端子P1に相当する第3端子と低インピーダンスの端子とが短絡し、第3端子の電圧が第3電圧以下になると、制御手段により、スイッチ素子のスイッチングが停止される。したがって、第3端子と低インピーダンスの端子とが短絡した状態で、スイッチング電源に設けられたスイッチ素子のスイッチング周波数が高くなるのを防止できるので、スイッチング電源に設けられたスイッチ素子でのスイッチング損失を抑制できる。
また、制御信号周波数可変手段は、第3端子の電圧に応じて制御信号の周波数を制御し、異常検知手段は、スイッチング電源に異常が発生したことを検知すると第3端子の電圧を制御する。このため、第3端子という1つの端子を用いて、制御信号の周波数を制御しつつ、スイッチング電源の異常に対応できる。
また、スイッチ素子のスイッチングは、第3端子の電圧が第3電圧以下になると停止され、第3端子の電圧が第3電圧より高い第4電圧以上になると開始される。これによれば、第3端子の電圧がノイズにより変動してしまっても、スイッチングが停止される第3電圧と、スイッチングが開始される第4電圧と、の間に電位差が設けられるため、ノイズによる第3端子の電圧の変動に応じてスイッチ素子のスイッチングが停止されたり開始されたりするのを防止でき、スイッチ素子の誤動作を防止できる。
(4)本発明は、(3)のスイッチング電源の制御回路について、前記制御信号生成手段は、前記第3端子の電圧が前記第3電圧以下になると、前記スイッチ素子のゲート電圧をローレベルに維持する制御信号を生成し、当該スイッチ素子のスイッチングが停止している状態で当該第3端子の電圧が前記第4電圧以上になると、当該スイッチ素子のゲート電圧をローレベルに維持する制御信号を生成するのを停止することを特徴とするスイッチング電源の制御回路を提案している。
この発明によれば、制御信号生成手段により、第3端子の電圧が第3電圧以下になると、スイッチ素子のゲート電圧をローレベルに維持する制御信号の生成を開始し、第3端子の電圧が第4電圧以上になると、スイッチ素子のゲート電圧をローレベルに維持する制御信号の生成を停止することとした。このため、従来例に係る端子P1に相当する第3端子の電圧が第3電圧以下になってから、第3端子の電圧が第4電圧以上になるまでの期間において、スイッチ素子を確実にオフ状態にすることができ、スイッチング電源の誤動作を防止できる。
本発明によれば、スイッチング電源に設けられたスイッチ素子でのスイッチング損失を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る制御回路の回路図である。 端子P1と低インピーダンスの端子とが短絡する場合における、前記制御回路を備えるスイッチング電源のタイミングチャートである。 予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスの1次巻線に流れる場合における、前記制御回路を備えるスイッチング電源のタイミングチャートである。 従来例に係るスイッチング電源の回路図である。 前記スイッチング電源が備える制御回路の回路図である。 前記スイッチング電源のタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
[制御回路20の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る制御回路20の回路図である。制御回路20は、図5に示した従来例に係る制御回路120とは、制御手段30の構成が異なる。なお、制御回路20において、制御回路120と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。また、図4に示した従来例に係るスイッチング電源100について、制御回路120の代わりに制御回路20を設けたものを、スイッチング電源1とする。
[制御手段30の構成]
制御手段30は、図5に示した従来例に係る制御手段130とは、比較器CMP2、直流電源Vref2、タイマ35、およびカウンタ36を備える点と、駆動部32、制御部33、およびソフトスタート制御部34の動作と、が異なる。
比較器CMP2の反転入力端子には、端子P1が接続される。比較器CMP2の非反転入力端子には、直流電源Vref2の正極が接続され、直流電源Vref2の負極には、基準電位源GNDが接続される。比較器CMP2の出力端子には、駆動部32が接続される。
タイマ35には、端子P1と、比較器CMP1の出力端子と、カウンタ36を介して制御部33と、が接続される。制御部33には、制御部133と比べて、端子P1も接続される。なお、本発明の一実施形態に係る制御回路20において、制御部133と駆動部32とソフトスタート制御部34と比較器CMP2は、本発明の制御手段に相当する部分を構成する。制御部133は、本発明の第1キャパシタ充電手段と、第1キャパシタ放電手段と、第1吐出し電流決定手段とに相当する部分を構成する。制御部133と駆動部32は、本発明の制御信号生成手段に相当する部分を構成する。制御部133とソフトスタート制御部34は、本発明の第2キャパシタ充電手段と、第2キャパシタ放電手段とに相当する部分を構成する。制御部133と駆動部32とソフトスタート制御部34は、本発明の制御信号周波数可変手段に相当する部分を構成する。端子P1、端子P2、端子P3は、それぞれ本発明の第3端子、第1端子、第2端子に相当する。キャパシタC5とキャパシタC6は、それぞれ本発明の第2キャパシタ、第1キャパシタに相当する。
[制御手段30の動作]
比較器CMP2は、ヒステリシス特性を有しており、端子P1の電圧を参照する。そして、端子P1の電圧が予め定めた電圧であるVth2(後述の図2参照)以下の場合には、端子P1が低インピーダンスの端子と短絡していると判定し、Hレベル電圧を出力し、Hレベル電圧を出力している期間に端子P1の電圧がVth2より高くV1より低いVth1(後述の図2参照)になると、Lレベル電圧を出力する。一方、端子P1の電圧がVth2より低くない場合には、端子P1が低インピーダンスの端子と短絡していないと判定し、Lレベル電圧を出力する。
駆動部32は、駆動部132と同様の動作に加えて、以下の動作を行う。駆動部32は、比較器CMP2からHレベル電圧が供給されると、スイッチ素子Q1H、Q2Hのゲートにローレベルの電圧を供給して、これらスイッチ素子Q1H、Q2Hをオフ状態にするとともに、スイッチ素子Q1L、Q2Lのゲートにハイレベルの電圧を供給して、これらスイッチ素子Q1L、Q2Lをオン状態にする。これによれば、基準電位源GNDとスイッチ素子Q1、Q2のゲートとが同電位となり、これらスイッチ素子Q1、Q2がオフ状態で固定される。
タイマ35は、比較器CMP1からHレベル電圧が供給されると、予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れていると判定し、キャパシタC5を充電させる信号を、カウンタ36を介して制御部33に供給する。また、端子P1の電圧がVth3(後述の図3参照)に等しくなると、カウンタ36のカウント値を1だけインクリメントする。なお、カウンタ36のカウント値は、制御手段30の初期化が行われる際に、「0」に初期化される。
制御部33は、制御部133と同様の動作に加えて、以下の動作を行う。制御部33は、カウンタ36を介してタイマ35から、キャパシタC5を充電させる信号を供給されると、ソフトスタート制御部34にキャパシタC5を充電させる。そして、端子P1の電圧がVth3(後述の図3参照)まで上昇すると、カウンタ36のカウント値を参照する。
カウンタ36のカウント値が「2」より小さければ、端子P1の電圧がVth4(後述の図3参照)まで低下すると、制御部33は、カウンタ36を介してタイマ35から、キャパシタC5を充電させる信号を供給され、ソフトスタート制御部34にキャパシタC5を充電させ、Vth1(後述の図3参照)まで上昇するまでの期間において、スイッチ素子Q1、Q2のスイッチングを停止させる駆動停止信号を駆動部32に供給する。端子P1の電圧がVth1まで上昇すると、ソフトスタート動作により、デッドタイムを挟んでスイッチ素子Q1、Q2を交互にオン状態にさせる駆動パルス信号を駆動部32に供給する。その後、端子P1の電圧がVth5(後述の図3参照)まで上昇すると、ソフトスタート動作を停止させる。さらに、カウンタ36のカウント値が「2」より小さく、端子P1の電圧がV1まで上昇した時点で比較器CMP1からLレベル電圧が供給されていると、カウンタ36のカウント値は「0」に初期化される。
一方、カウンタ36のカウント値が「2」に等しければ、スイッチ素子Q1、Q2をオフ状態で維持させる駆動停止維持信号を駆動部32に供給するとともに、ソフトスタート制御部34にキャパシタC5を放電させる。
ソフトスタート制御部34は、ソフトスタート制御部134と同様の動作に加えて、以下の動作を行う。ソフトスタート制御部34は、制御部33から供給される信号に応じて、端子P1に接続されるキャパシタC5を充放電する。
図2は、端子P1と低インピーダンスの端子とが短絡する場合における、スイッチング電源1のタイミングチャートである。時刻t1より以前の期間と、時刻t3より以後の期間とは、定常状態であるものとする。時刻t1〜t2までの期間は、端子P1と低インピーダンスの端子とが短絡している異常状態であり、時刻t2〜t3までの期間は、異常状態から定常状態に移行する移行状態であるものとする。
時刻t1より以前の期間では、端子P1の電圧VP1が「0」より高いV1である。また、スイッチ素子Q1のゲートの電圧VGQ1とスイッチ素子Q2のゲートの電圧VGQ2とがデッドタイムを挟んで交互にVGHとなり、スイッチ素子Q1のドレインとスイッチ素子Q2のドレインとに交互に電流が流れる。
時刻t1において、異常状態が開始されると、端子P1の電圧VP1がVth2より低い「0」となる。すると、比較器CMP2は、Hレベル電圧を駆動部32に供給し、駆動部32は、スイッチ素子Q1H、Q1L、Q2H、Q2Lのそれぞれのゲートに、スイッチ素子Q1H、Q2Hをオフ状態にするとともにスイッチ素子Q1L、Q2Lをオン状態にするスイッチング信号を供給する。このため、スイッチ素子Q1Lおよび端子P8を介して、基準電位源GNDとスイッチ素子Q1のゲートとが同電位となり、スイッチ素子Q1のゲートの電圧VGQ1がVGLとなり、スイッチ素子Q1がオフ状態となる。また、スイッチ素子Q2Lおよび端子P7を介して、基準電位源GNDとスイッチ素子Q2のゲートとが同電位となり、スイッチ素子Q2のゲートの電圧VGQ2がVGLとなり、スイッチ素子Q2がオフ状態となる。したがって、スイッチ素子Q1のドレイン電流IDQ1と、スイッチ素子Q2のドレイン電流IDQ2とは、「0」となる。
時刻t2において、異常状態が終了すると、ソフトスタート制御部34によるキャパシタC5の充電により、キャパシタC5に接続された端子P1の電圧VP1は、時間が経過するに従って上昇し、時刻t3ではVth1となる。
端子P1の電圧VP1がVth1となる時刻t3において、比較器CMP2は、Lレベル電圧を駆動部32に供給し、駆動部32は、スイッチ素子Q1H、Q1L、Q2H、Q2Lのそれぞれのゲートに、スイッチ素子Q1H、Q1Lを交互にオン状態にするとともにスイッチ素子Q2H、Q2Lを交互にオフ状態にするスイッチング信号を供給する。このため、スイッチ素子Q1のゲートの電圧VGQ1とスイッチ素子Q2のゲートの電圧VGQ2とがデッドタイムを挟んで交互にVGHとなり、スイッチ素子Q1のドレインとスイッチ素子Q2のドレインとに交互に電流が流れる。
図3は、予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れる場合における、スイッチング電源1のタイミングチャートである。VCMP1は、比較器CMP1から出力される電圧を示す。また、時刻t11より以前の期間は、定常状態であり、時刻t11〜t12までの期間と、時刻t15〜t16までの期間とは、予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れている異常状態であるものとする。
時刻t11より以前の期間では、端子P1の電圧VP1が「0」より高いV1である。また、スイッチ素子Q1のゲートの電圧VGQ1とスイッチ素子Q2のゲートの電圧VGQ2とがデッドタイムを挟んで交互にVGHとなり、スイッチ素子Q1のドレインとスイッチ素子Q2のドレインとに交互に電流が流れる。
時刻t11において、比較器CMP1は、予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れていると判定し、Hレベル電圧を出力する。このため、比較器CMP1から出力される電圧VCMP1は、VHとなる。
すると、タイマ35は、キャパシタC5を充電させる信号を、カウンタ36を介して制御部33に供給し、制御部33は、ソフトスタート制御部34にキャパシタC5を充電させる。このため、キャパシタC5に接続された端子P1の電圧VP1は、時間が経過するに従って上昇し、時刻t12ではVth3となる。
端子P1の電圧VP1がVth3となる時刻t12において、タイマ35は、カウンタ36のカウント値を1だけインクリメントする。これにより、カウンタ36のカウント値は、「1」となり、制御部33は、スイッチ素子Q1、Q2のスイッチングを停止させる駆動停止信号を駆動部32に供給するとともに、ソフトスタート制御部34にキャパシタC5を放電させる。したがって、スイッチ素子Q1のゲートの電圧VGQ1と、スイッチ素子Q2のゲートの電圧VGQ2とは、VGLとなり、スイッチ素子Q1のドレイン電流IDQ1と、スイッチ素子Q2のドレイン電流IDQ2とは、「0」となる。ドレイン電流IDQ1、IDQ2が「0」であることより、比較器CMP1は予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れていないと判定し、比較器CMP1から出力される電圧VCMP1がVLとなる。また、端子P1の電圧VP1は、時間が経過するに従って低下し、時刻t13ではVth4となる。
端子P1の電圧VP1がVth4となる時刻t13において、制御部33は、ソフトスタート制御部34にキャパシタC5を充電させる。このため、端子P1の電圧VP1は、時間が経過するに従って上昇し、時刻t14ではVth1となり、時刻t15ではVth5となる。
端子P1の電圧VP1がVth1となる時刻t14において、制御部33は、ソフトスタート動作により、デッドタイムを挟んでスイッチ素子Q1、Q2を交互にオン状態にさせる信号を駆動部32に供給する。このため、スイッチ素子Q1のゲートの電圧VGQ1とスイッチ素子Q2のゲートの電圧VGQ2とがデッドタイムを挟んで交互にVGHとなり、スイッチ素子Q1のドレインとスイッチ素子Q2のドレインとに交互に電流が流れる。
端子P1の電圧VP1がVth5となる時刻t15において、制御部33は、ソフトスタート動作を停止させる。また、この時刻t15において、比較器CMP1は、予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れていると判定し、比較器CMP1から出力される電圧VCMP1がVHとなる。
すると、タイマ35は、キャパシタC5を充電させる信号を、カウンタ36を介して制御部33に供給し、制御部33は、ソフトスタート制御部34にキャパシタC5を充電させる。このため、キャパシタC5に接続された端子P1の電圧VP1は、時間が経過するに従って上昇し、時刻t16ではVth3となる。
端子P1の電圧VP1がVth3となる時刻t16において、タイマ35は、カウンタ36のカウント値を1だけインクリメントする。これにより、カウンタ36のカウント値は、「2」となり、制御部33は、スイッチ素子Q1、Q2をオフ状態で維持させる駆動停止維持信号を駆動部32に供給するとともに、ソフトスタート制御部34にキャパシタC5を放電させる。したがって、スイッチ素子Q1のゲートの電圧VGQ1と、スイッチ素子Q2のゲートの電圧VGQ2とは、VGLとなり、スイッチ素子Q1のドレイン電流IDQ1と、スイッチ素子Q2のドレイン電流IDQ2とは、「0」となる。ドレイン電流IDQ1、IDQ2が「0」であることより、比較器CMP1は予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れていないと判定し、比較器CMP1から出力される電圧VCMP1がVLとなる。また、端子P1の電圧VP1は、時間が経過するに従って低下し、時刻t17では「0」となる。
時刻t17より以後の期間では、端子P1の電圧VP1は、「0」で維持されるため、スイッチ素子Q1、Q2は、オフ状態のままで維持される。
以上のスイッチング電源1によれば、以下の効果を奏することができる。
端子P1と低インピーダンスの端子とが短絡し、端子P1の電圧VP1がVth2以下になると、制御手段30により、スイッチ素子Q1、Q2のスイッチングを停止する。このため、端子P1と低インピーダンスの端子とが短絡した状態で、スイッチ素子Q1、Q2のスイッチング周波数が高くなるのを防止できるので、スイッチ素子Q1、Q2でのスイッチング損失を抑制できる。
また、端子P1と低インピーダンスの端子とが短絡し、端子P1の電圧VP1がVth2以下になると、駆動部32により、スイッチ素子Q1H、Q2Hをオフ状態にするとともにスイッチ素子Q1L、Q2Lをオン状態にするスイッチング信号をそれぞれのゲートに供給する。これによれば、スイッチ素子Q1Lおよび端子P8を介して、基準電位源GNDとスイッチ素子Q1のゲートとが同電位となり、スイッチ素子Q1のゲートの電圧VGQ1がVGLとなる。また、スイッチ素子Q2Lおよび端子P7を介して、基準電位源GNDとスイッチ素子Q2のゲートとが同電位となり、スイッチ素子Q2のゲートの電圧VGQ2がVGLとなる。このため、スイッチ素子Q1、Q2を確実にオフ状態にすることができ、スイッチング電源1の誤動作を防止できる。
また、端子P1の電圧に応じて駆動パルス信号の周波数が制御されるとともに、予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れると端子P1の電圧が制御される。このため、端子P1という1つの端子を用いて、駆動パルス信号の周波数を制御しつつ、予め定めた電流より大きい過度な電流がトランスTの1次巻線T1に流れた場合に対応できる。
また、スイッチ素子Q1、Q2のスイッチングは、端子P1の電圧VP1がVth2以下になると停止され、端子P1の電圧VP1がVth2より高いVth1以上になると開始される。これによれば、端子P1の電圧がノイズにより変動してしまっても、ノイズによる端子P1の電圧の変動に応じてスイッチ素子Q1、Q2のスイッチングが停止されたり開始されたりするのを防止でき、スイッチ素子Q1、Q2の誤動作を防止できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、端子P1の電圧VP1がVth2以下になる契機として、端子P1と低インピーダンスの端子とが短絡することを記載したが、これに限らない。例えば、端子P1と低インピーダンスの導体とが短絡することを契機としてもよい。
また、上述の実施形態では、カウンタ36のカウント値が「2」に等しければ、駆動停止維持信号を駆動部32に供給して、スイッチ素子Q1、Q2をオフ状態のままで維持することとしたが、これに限らない。例えばカウンタ36のカウント値が「3」や「4」に等しければ、駆動停止維持信号を駆動部32に供給して、スイッチ素子Q1、Q2をオフ状態のままで維持することとしてもよい。
1、100;スイッチング電源
20、120;制御回路
30、130;制御手段
32、132;駆動部
33、133;制御部
34、134;ソフトスタート制御部
35:タイマ
36:カウンタ
CMP1、CMP2:比較器
P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8;端子
Q1、Q1H、Q1L、Q2、Q2H、Q2L;スイッチ素子

Claims (4)

  1. 少なくとも1つ以上のスイッチ素子を備えたスイッチング電源の発振周波数を制御する制御回路であって、
    第1端子と第2端子と第3端子とを有し、前記スイッチ素子のオンオフを制御する制御信号を当該スイッチ素子に供給して、前記スイッチング電源の発振周波数を制御する制御手段と、
    前記制御手段の外部に設けられた第1キャパシタおよび第2キャパシタと、
    前記制御手段の内部に設けられ、前記第1端子を介して前記第1キャパシタの電荷を放出する第1キャパシタ放電手段と、
    第2端子から吐出される電流量に応じて第1端子から吐出される電流量を決定するIC内部の第1吐出し電流決定手段を含んで構成され前記第2端子から吐出される電流に応じて当該第1吐出し電流決定手段により前記第1端子を介して前記第1キャパシタに充電電流を流すことで、当該第1キャパシタを充電する第1キャパシタ充電手段と、
    前記制御手段の内部に設けられ、前記第3端子を介して前記第2キャパシタの電荷を放出する第2キャパシタ放電手段と、前記第3端子を介して前記第2キャパシタに充電電流を流すことで、当該第2キャパシタを充電する第2キャパシタ充電手段と、
    前記制御手段の内部に設けられ、前記第1キャパシタの端子間電圧に応じて変化する第1端子の電圧に基づいて、前記制御信号を生成する制御信号生成手段と、
    前記第2キャパシタの端子間電圧に応じて変化する第3端子の電圧が低くなるに従って、前記制御信号の周波数を高くする制御信号周波数可変手段と、
    前記第3端子は、前記スイッチング電源の正常動作時には第1電圧を維持しており、前記スイッチング電源に異常が発生したことを検知すると、前記第3端子を介して前記第2キャパシタに充電電流を流し、前記第3端子の電圧が予め定めた第2電圧まで上昇すると、前記スイッチ素子のスイッチングを停止させるとともに当該第3端子を介して当該第2キャパシタに放電電流を流す異常検知手段と、を備え、
    前記異常検知手段は、前記第3端子の電圧が前記第2電圧まで上昇した回数が予め定めた値になると、前記スイッチ素子のスイッチングの停止を維持させ、
    前記制御手段は、前記第3端子の電圧が前記第1電圧より低い第3電圧以下になると、前記スイッチ素子のスイッチングを停止させることを特徴とするスイッチング電源の制御回路。
  2. 前記制御信号生成手段は、前記第3端子の電圧が前記第3電圧以下になると、前記スイッチ素子のゲート電圧をローレベルに維持する制御信号を生成することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源の制御回路。
  3. 少なくとも1つ以上のスイッチ素子を備えたスイッチング電源の発振周波数を制御する制御回路であって、
    第1端子と第2端子と第3端子とを有し、前記スイッチ素子のオンオフを制御する制御信号を当該スイッチ素子に供給して、前記スイッチング電源の発振周波数を制御する制御手段と、
    前記制御手段の外部に設けられた第1キャパシタおよび第2キャパシタと、
    前記制御手段の内部に設けられ、前記第1端子を介して前記第1キャパシタの電荷を放出する第1キャパシタ放電手段と、
    前記第2端子から吐出される電流量に応じて第1端子から吐出される電流量を決定するIC内部の第1吐出し電流決定手段を含んで構成され、前記第2端子に電流を流し、当該第2端子に流れる電流に応じて前記第1端子を介して前記第1キャパシタに充電電流を流すことで、当該第1キャパシタを充電するとともに、前記スイッチング電源の最も低い発振周波数である最低発振周波数を設定する第1キャパシタ充電手段と、
    制御手段の内部に設けられ、前記第3端子を介して前記第2キャパシタに充電電流を流すことで、当該第2キャパシタを充電する第2キャパシタ充電手段と、
    前記制御手段の内部に設けられ、前記第1キャパシタの端子間電圧に応じて変化する第1端子の電圧に基づいて、前記制御信号を生成する制御信号生成手段と、
    前記第2キャパシタの端子間電圧に応じて変化する第3端子の電圧が低くなるに従って、前記制御信号の周波数を高くする制御信号周波数可変手段と、
    前記第3端子は、前記スイッチング電源の正常動作時には第1電圧を維持しており、前記スイッチング電源に異常が発生したことを検知すると、前記第3端子を介して前記第2キャパシタに充電電流を流し、前記第3端子の電圧が予め定めた第2電圧まで上昇すると、前記スイッチ素子のスイッチングを停止させるとともに前記第3端子を介して前記第2キャパシタに放電電流を流す異常検知手段と、を備え、
    前記異常検知手段は、前記第3端子の電圧が前記第2電圧まで上昇した回数が予め定めた値になると、前記スイッチ素子のスイッチングの停止を維持させ、
    前記制御手段は、前記第3端子の電圧が前記第1電圧より低い第3電圧以下になると、前記スイッチ素子のスイッチングを停止させ、当該スイッチ素子のスイッチングが停止している状態で当該第3端子の電圧が当該第1電圧より低く当該第3電圧より高い第4電圧以上になると、当該スイッチ素子のスイッチングを開始させることを特徴とするスイッチング電源の制御回路。
  4. 前記制御信号生成手段は、前記第3端子の電圧が前記第3電圧以下になると、前記スイッチ素子のゲート電圧をローレベルに維持する制御信号を生成し、当該スイッチ素子のスイッチングが停止している状態で当該第3端子の電圧が前記第4電圧以上になると、当該スイッチ素子のゲート電圧をローレベルに維持する制御信号を生成するのを停止することを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源の制御回路。
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