JP5360796B2 - インド−ル誘導体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インド−ル誘導体及びその製造方法に関する。
光学活性なアミノ酸や基本構成単位とする生体高分子は、高度な不斉空間を構築しており、この生体高分子を受容体とする医薬品も光学活性を有している必要がある。このような光学活性な物質を合成する方法は不斉合成法と呼ばれており、不斉合成法の中でも少量の不斉源から理論上無限の光学活性体を合成することが可能な触媒的不斉合成法は極めて有用、重要なものとなっている。
現在、触媒的不斉合成法は様々な金属触媒を用いることにより達成されているが、これら触媒には高度に立体選択的な反応場を構築すべく緻密に設計された配位子が用いられており、例えば、従来の技術として、窒素原子で架橋されたイミダゾリン配位子が下記特許文献1に、また、窒素原子で架橋されたトシル基を有するビスイミダゾリン配位子が下記非特許文献1にそれぞれ記載されている。
特開2008−44928号公報 Arai T.Mizukami T.、Yokoyama N.、Nakazato D.、"Design and Synthesis of N−Tethered Bis(imidazoline)Ligand"、A. Synlett.、2005、2670−2672
しかしながら、上記文献に記載のいずれにおいても、金属錯体を触媒として用いたマイケル/ニトロアルド−ル連続反応を触媒的不斉合成法に応用した例は無く、反応基質の拡大のためには金属触媒を用いた反応系の開発が望まれる。
そこで、本発明は、上記課題を鑑み、金属触媒を用いたマイケル/ニトロアルド−ル連続反応及びそれにより得られるインド−ル誘導体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討を行なっていたところ、金属にイミダゾ−ル配位子を配位させた触媒の存在下で、インド−ルと、ニトロアルケンと、アルデヒドとを一度に反応させることで、Friedel−Crafts反応と不斉Henry反応とを同時に行なわせ下記式(2)で示されるインド−ル誘導体をいわゆるワンポットで得ることができる点を発見し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の一手段に係るインド−ル誘導体を製造する方法は、下記式(1)で示される触媒の存在下で、インド−ルと、ニトロアルケンと、アルデヒドを反応させる。
(ここでR、Rは、水素、アルキル基、フェニル基、若しくはナフチル基である(RとRは、結合していても環を介して形成しても良い)。Rは、水素、トシル基、メシル基又はアルキル基である。Rは水素、アルキル基、又はフェニル基である。Rは水素、アルキル基、フェニル基、ハロゲン基、ニトロ基、アルコキシ基の少なくともいずれかであり、複数置換されていても良い。)
なおこの結果、下記式(2)で示されるインドール誘導体を得ることができる。
(ここでRは、水素、アルキル基、である。Rは、アリール基、アルキル基である。Rはアリール基、又はアルキル基である。)

以上、本発明により、金属触媒を用いたマイケル/ニトロアルド−ル連続反応及びそれにより得られるインド−ル誘導体を提供することが可能となり、反応基質の拡大を行なうことができる。また、本発明によると非常に高い収率を得ることもできる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
本実施形態に係るインド−ル誘導体の製造方法は、下記式(1)で示される触媒の存在下で、インド−ルと、ニトロアルケンと、アルデヒドを反応させる。
(ここでR、Rは、水素、アルキル基、フェニル基、若しくはナフチル基である(RとRは、結合していても環を介して形成しても良い)。Rは、水素、トシル基、メシル基又はアルキル基である。Rは水素、アルキル基、又はフェニル基である。Rは水素、アルキル基、フェニル基、ハロゲン基、ニトロ基、アルコキシ基の少なくともいずれかであり、複数置換されていても良い。)
本実施形態において用いられる触媒における配位子は、その構成中に窒素で架橋されたイミダゾリン骨格とフェニル骨格とを有しているため、反応場が広い。また本実施形態に係る配位子は、イミダゾリンを構築する光学活性ジアミンの(R,R)、イミダゾリンの窒素上の置換基(R)、求核置換反応により導入するアミンを構成する置換基(R)、更に同アミノ基上に導入するベンジル基上の置換基(R)を組み合わせることで、目的に沿った配位子の設計と合成が可能になる。
本実施形態に係る配位子のイミダゾリン骨格において、イミダゾリン骨格を構成するSp3炭素原子の2つには、限定されるわけではないが、それぞれフェニル基、アルキル基、又はナフチル基が置換されていても良く(上記式(1)におけるR、R)、また、これら置換基は連結されていても良い。環の例としては例えばシクロヘキサン環が挙げられる。また、イミダゾリン骨格を構成する一つの窒素原子には、電子吸引基に限定されるわけではないが、例えばトシル基、メシル基、又はアルキル基が置換されていることが好ましい(上記式(1)のR)。特にトシル基の場合はイミダゾリン環を安定化することができる点において好ましい。
本実施形態に係る配位子のイミダゾリン骨格とフェニル骨格を架橋する窒素原子において、限定されるわけではないが、アルキル基又はフェニル基が結合していることが好ましい(上記式R)。アルキル基の場合、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基、又はフェニルエチル基であることが好ましく、特にフェニルエチル基の場合、光学活性を有しているため不斉合成の観点からより好ましい。
本実施形態に係る配位子のフェニル骨格には、金属と配位した際に高度な不斉場を構築し、不斉合成を行なう観点からヒドロキシル基が置換されている。更に、限定されるわけではないが、フェニル骨格にはアルキル基、フェニル基、ハロゲン基、ニトロ基及びアルコキシル基の少なくともいずれかが置換されていることが好ましい。ハロゲン基としては、限定されるわけではないが、クロロ基、ブロモ基等が挙げられる。
また、配位子を配位させる金属としては、配位させることができる限りにおいてこれに限定されるわけではないが、例えばを例示することができる。また配位子を金属に配位させる方法としては、周知の方法を採用することができ、限定されるわけではないが、金属塩と配位子を混合することで配位させることができる。金属塩としては、限定されるわけではないが、金属が銅である場合、Cu(OTf) を用いることができる。

本実施形態に係る触媒は、インド−ルを用いた不斉Friedel−Crafts反応と不斉Henry反応(ニトロアルド−ル反応)をいわゆるワンポットで行なうために用いることができる。具体的には、本実施形態に係る触媒の存在下で、下記式で示される反応のように、インド−ルと、ニトロアルケンと、アルデヒドを反応させてインド−ル誘導体を合成することができる。
上記反応は、トルエン中において行なうことが好ましく、必要に応じフェノ−ル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノ−ル(HFIP)等を加えることが好適である。
上記反応において、反応基質として用いられるインド−ルは下記式(3)で示される。ここにおいてRは限定されるわけではないが、例えば水素、メチル基を用いることができる。
また上記反応において、ニトロアルケンは下記式(4)で示される。ここにおいてRは限定されるわけではないが、例えばフェニル基又はペンチル基を用いることができる。なお、上記反応において、用いるニトロアルケンの量は、インド−ルを1モルとした場合、0.5モル以上1モル以下の範囲にあることが好ましく、より好ましくは0.5モル以上0.6モル以下の範囲内である。
また上記反応において、アルデヒドは下記式(5)で示される。ここにおいてRは限定されるわけではないが、例えばフェニル基、ペンチル基などのアルキル基を用いることができる。なお、上記反応において、用いるアルデヒドの量は、インド−ルを1モルとした場合、1モル以上1.5モル以下の範囲にあることが好ましく、より好ましくは1モル以上1.1モル以下の範囲内である。
この結果、本実施形態に係る方法によると、下記式(2)で示すインドール誘導体を得ることができる。
(ここでRは、水素、またはアルキル基である。Rは、フェニル基、またはペンチル基等のアルキル基である。Rはフェニル基、またはペンチル基などのアルキル基である。)
なおここで本実施形態に係る触媒を用いた反応の機構について説明しておく。
イミダゾリン−銅トリフラート触媒の作用により、ニトロアルケンが活性化され、インドールがフリーデルクラフツ反応を起こす。この反応により生成した銅ニトロナートがアルデヒドに求核付加反応を起こし、銅アルコキシドが生成する。HFIPなどのプロトン源により銅アルコキシドがプロトン化され、生成物が得られるとともに触媒が再生し、反応が進む。
(配位子の合成)
また本実施形態に係る配位子は、限定されるわけではないが、合成によって製造することができる。合成方法も、上記配位子を得ることができる限りにおいて限定されるわけではないが、例えば以下に示す方法により合成することができる。

まず、下記式(6)で示されるジアミンに対し、酸存在のもと、クロロオルト酢酸トリエチルを反応させることで、下記式(7)で示されるハロゲン化されたメチル末端を有するイミダゾリンを得ることができる。
次に、上記式(7)で示されるハロゲン化されたメチル末端を有するイミダゾリンに対し、塩基として有機アミンのもと、スルホニルクロライド又はアルキルはライドを反応させることで、下記式(8)で示される化合物を得ることができる。
次に、上記式(8)で示される化合物に対し、アルキルアミンを反応させることで下記式(9)により示される第二級アミン部位を持つイミダゾリン化合物を得ることができる。特に、上記式(8)において、Xがクロル基の場合、ヨウ化ナトリウムの存在の元に行なうのが好ましい。
次に、上記式(9)で示されるイミダゾリン化合物に対し、還元剤のもと対応するアルキル基、ニトロ基、アルコキシ基、又はハロゲン基を有するサリチルアルデヒド(式(10))を反応させることで上記式(1)の本実施形態に係る配位子を得ることができる。還元剤としては、シアノ水素化ホウ素ナトリウムが好適である。
以下に、2,4−ジブロモサリチルアルデヒドを用いて合成した配位子(11)を示す。
以上、本実施形態に係る触媒によると、不斉触媒を用いて不斉Friedel−Crafts反応と複数の化合物を一度に合成することが可能であり、より高効率で有用な不斉合成法、それに用いられる触媒更には配位子となる。
ここで、上記実施形態に係る触媒の効果につき、実際に触媒を作成し、その効果を確認した。以下に具体的に説明する。なおもちろん、上記実施形態に係る触媒も多くの異なる実施が可能であり、以下に示す実施例に限定されるわけではない。
(触媒の準備)
本実施例では、下記式(1−1)で示される配位子を合成し、その配位子を金属に配位させ、不斉Friedel−Crafts反応、不斉Henry反応のいわゆるワンポット反応に用いた。
(配位子の合成)
まず(S,S)−1,2−ジフェニル−1,2−エチレンジアミンを1g用意し、これに酸の存在下、クロロオルト酢酸トリエチルと室温で15時間反応させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−を用いて精製することでクロロメチル末端を有するイミダゾリンを1.01g得た。
次に、上記で得たクロロメチル末端を有するイミダゾリンを0.271g用い、ジイソプロピルエチルアミン0.257mlの存在下、パラトルエンスルホニルクロライド0.248gと0℃で60分反応させ、シリカゲルクロマトグラフィ−を用いて精製することでトシル化されたイミダゾリンを0.401g得た。
次に、上記で得たトシル化されたイミダゾリンを0.543g用い、ヨウ化カリウムの存在下、(S)−1−フェニルエチルアミンと室温で14時間反応させ、シリカゲルクロマトグラフィ−を用いて精製することで二級アミン部位を有するイミダゾリンを677g得た。
次に、二級アミン部位を有するイミダゾリン0.173gを用い、3,5−ジブロモサリチルアルデヒドと1時間室温で攪拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1M in THF)を0℃にて0.68ml加え、その後室温にて24時間攪拌した。反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−を用いて精製することで上記式(1−1)で示される配位子を0.180g得た。
なお、この結果得られた化合物について、プロトン核磁気共鳴分光法による測定を行ったところ、上記式(1−1)で示される化合物であることが確認できた。なおプロトン核磁気共鳴分光法による測定の結果を以下に示しておく。
δ1.50(d,3H),2.35(s,3H),3.77−3.95(m,3H),4.08−4.11(m,2H),4.67(d,1H),5.04(m,1H),6.66−7.55(m,21H),11.26(br,1H)
そしてこの得られた配位子を0.012g用い、これにトリフロオメタンスルホンサン銅(I)を配位させることで触媒として不斉Friedel−Crafts反応及び不斉Henry反応を行なった。
(実施例1)
本実施例は、トルエン中に1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールを0.029ml、ベンズアルデヒドを0.029ml、無水トルエン 0.35mlに溶解したインドール0.033gおよびトランス−β−ニトロスチレン0.021g上記触媒の存在か、室温、16時間反応させることで行なった。この結果、下記に示す化合物(5−1)、(11−1)をそれぞれ0.0065g、0.052g得ることができた。また(5−1)の収率は79%(99%ee)であった。
H NMR (400MHz, CDCl) 8.16 (br, 1H, NH), 7.82 (d, 1H, J=7.7Hz), 7.12−7.45 (m, 14H), 5.67 (dd, 1H, 11.2Hz, 3.4Hz), 5.25 (d, 1H, J=11.2Hz), 5.03 (br, 1H), 3.25 (br, 1H); 13C NMR (100MHz, CDCl) δ43.8, 72.1, 96.0, 111.5, 114.0, 119.3, 120.3, 122.4, 122.7, 125.2, 126.3, 127.4, 128.4, 128.7, 128.8, 136.2, 138.9, 139.3; Enantiomeric excess was determined by HPLC with a Chiralcel OD−H column (90:10 hexane:isopromanol, 0.8 mL/min, 254 nm); minor enantiomer t = 38.6min, major enantiomer t =43.8min; 99% ee. [α] 20 = +50.2 (c = 0.2, CHCl); IR (neat) 3419, 3029, 1548, 1369cm−1; HRMS calcd for C2320 (M): 372.1474, found: m/z 372.1477.
(実施例2)
本実施例は、上記実施例1と、反応温度および反応時間以外同じ条件で行なった。この結果、下記化合物(5−2)、(11−2)をそれぞれ0.053g、0.0026g得ることができた。また(5−2)の収率は82%(90%ee)であった。
H NMR (400MHz, CDCl) 8.21 (br, 1H, NH), 7.80 (d, 1H, J=8.0Hz), 7.06−7.42 (m, 14H), 5.61 (dd, 1H, 11.3Hz, 3.4Hz), 5.22 (d, 1H, J=11.3Hz), 4.93−4.99 (m, 1H), 3.25−3.32 (m, 1H); 13C NMR (100MHz, CDCl) δ43.7, 71.7, 95.8, 111.6, 113.6, 118.8, 120.2, 122.5, 122.7, 126.1, 127.5, 127.7, 128.7, 128.8, 134.1, 136.2, 137.4, 139.2; Enantiomeric excess was determined by HPLC with a Chiralpak AS−H column (80:20 hexane:isopromanol, 0.8 mL/min, 254 nm); minor enantiomer t = 28.3min, major enantiomer t =33.2min; 94% ee. [α] 20 = +53.6 (c = 1, CHCl); IR (neat) 3419, 3060, 1549, 1369cm−1; HRMS calcd for C2319ClN (M): 406.1084, found: m/z 406.1079.

(実施例3)
本実施例は、上記実施例1と、反応温度および反応時間を異ならせた以外同じ条件で行なった。この結果、下記化合物(5−3)、(11−3)をそれぞれ0.053g、痕跡量得ることができた。また(5−3)の収率は84%(89%ee)であった。


(実施例4)
本実施例は、上記実施例1と、反応温度および反応時間を異ならせた以外同じ条件で行なった。この結果、下記化合物(5−4)、(11−4)をそれぞれ0.090g、0.0037g得ることができた。また(5−4)の収率は90%(89%ee)であった。
H NMR (400MHz, CDCl) 8.30 (br, 1H, NH), 7.92 (d, 2H, J=8.6), 7.77 (d, 1H, 7.3Hz), 7.02−7.42 (m, 10H), 5.62 (dd, 1H, 11.4Hz, 3.7Hz), 5.21 (d, 1H, J=11.4), 5.02 (br, 1H), 3.51 (br, 1H); 13C NMR (100MHz, CDCl) δ43.6, 71.7, 95.5, 111.7, 113.2, 118.6, 120.3, 122.6, 122.8, 123.4, 125.9, 126.3, 127.51, 127.52, 128.8, 136.1, 139.1, 146.1, 147.6; Enantiomeric excess was determined by HPLC with a Chiralpak AS−H column (90:10 hexane:isopromanol, 1.0 mL/min, 254 nm); minor enantiomer t = 25.3min, major enantiomer t =22.6min; 89% ee. [α] 20 = +47.9 (c = 1, CHCl); IR (neat) 3419, 1550, 1346, cm−1; HRMS calcd for C2319 (M): 417.1325, found: m/z 417.1296.
(実施例5)
本実施例は、上記実施例1と、用いた配位子の質量および反応時間を異ならせた以外同じ条件で行なった。この結果、下記化合物(5−5)、(11−5)をそれぞれ0.054g、0.010g得ることができた。また(5−5)の収率は79%(99%ee)であった。

H NMR (400MHz, CDCl) 8.24 (br, 1H, NH), 7.77 (d, 1H, J=7.9Hz), 7.06−7.45 (m, 9H), 5.69 (dd, 1H, 11.9Hz, 2.2Hz), 5.26 (d, 1H, J=11.9Hz), 3.41−3.48 (m, 1H), 2.49 (d, 1H, 10.6Hz), 1.90−2.01 (m, 2H), 1.56−1.75(m, 4H), 0.96−1.31 (m, 3H), 0.746−0.91 (m, 2H); 13C NMR (100MHz, CDCl) δ 25.4, 25.9, 29.1, 29.4, 41.2, 43.5, 74.3, 91.6, 111.4, 113.9, 119.0, 120.1, 122.1, 122.5, 126.1, 127.3, 127.7, 128.7, 136.2, 139.9; Enantiomeric excess was determined by HPLC with a Chiralpak AS−H column (70:30 hexane:isopromanol, 0.8 mL/min, 254 nm); minor enantiomer t = 16.8min, major enantiomer t =10.2min; 99% ee. [α] 20 = +6.7 (c = 0.5, CHCl); IR (neat) 3417, 2929, 1546, 1369, cm−1; HRMS calcd for C2326 (M): 378.1943, found: m/z 378.1922.
(実施例6)
本実施例は、上記実施例1と、用いた配位子の質量および反応時間を異ならせた以外同じ条件で行なった。この結果、下記化合物(5−6)、(11−6)をそれぞれ0.080g、0.0089g得ることができた。また(5−6)の収率は77%(99%ee)であった。
H NMR (400MHz, CDCl) 8.15 (br, 1H, NH), 7.79 (d, 1H, J=7.7Hz), 7.11−7.45 (m, 9H), 5.41 (dd, 1H, 11.8Hz, 2.6Hz), 5.24 (d, 1H, J=11.8Hz), 3.70−3.84 (m, 1H), 2.31 (br, 1H), 1.10−1.53 (m, 8H), 0.82 (t, 3H, J=7.2Hz); 13C NMR (100MHz, CDCl) δ 13.9, 22.4, 25.5, 31.4, 34.7, 43.2, 69.9, 94.5, 111.4, 114.2, 119.1, 120.2, 122.2, 122.7, 126.3, 127.3, 127.7, 128.7, 136.2, 139.8; Enantiomeric excess was determined by HPLC with a Chiralpak AS−H column (70:30 hexane:isopromanol, 0.8 mL/min, 254 nm); minor enantiomer t = 10.9min, major enantiomer t =8.3min; 99% ee. [α] 20 = +40.0 (c = 0.25, CHCl); IR (neat) 3442, 3264, 2950, 1541, 1375 cm−1; HRMS calcd for C2226 (M): 366.1943, found: m/z 366.1922.
(実施例7)
本実施例は、上記実施例1と、用いた配位子の質量および反応時間を異ならせた以外同じ条件で行なった。この結果、下記化合物(5−7)、(11−7)をそれぞれ0.047g、0.0049g得ることができた。また(5−7)の収率は83%(90%ee)であった。
H NMR (400MHz, CDCl) 8.20 (br, 1H, NH), 6.98−7.43 (m, 15H), 5.11 (dd, 1H, J=8.8, 5.2Hz), 4.79−4.85 (m, 1H), 3.64−3.70 (m, 1H), 3.05 (d, 1H, J=7.4Hz), 2.53−2.59 (m, 1H), 2.33−2.40 (m, 1H), 2.22−2.30 (m, 1H), 1.99−2.07 (m, 2H); 13C NMR (100MHz, CDCl) δ32.3, 33.4, 37.2, 72.4, 97.1, 111.7, 112.5, 118.8, 120.1, 122.6, 123.3, 125.5, 126.0, 128.4, 128.5, 128.7, 136.7, 138.8, 141.2; Enantiomeric excess was determined by HPLC with a Chiralcel OD−H column (90:10 hexane:isopromanol, 0.8 mL/min, 254 nm); minor enantiomer t = 62.3min, major enantiomer t =74.9min; 90% ee. [α] 20 = −7.9 (c = 0.4, CHCl); IR (neat) 3421, 1546, 1223cm−1; HRMS calcd for C2425 (M): 400.1787, found: m/z 400.1779.
(実施例8)
本実施例は、上記実施例1と、用いた配位子の質量および反応時間を異ならせた以外同じ条件で行なった。この結果、下記化合物(5−8)、(11−8)をそれぞれお。お39g、0.0015g得ることができた。また(5−8)の収率は76%(98%ee)であった。
H NMR (400MHz, CDCl) 8.16 (br, 1H, NH), 7.56 (d, 1H, J=7.9Hz), 7.09−7.38 (m, 9H), 5.14 (dd, 1H, 9.4Hz, 4.2Hz), 4.81 (dd, 1H, J=8.0, 4.2Hz), 3.68−3.74(m, 1H), 3.18 (d, 1H, 8.3Hz), 1.89−1.97 (m, 1H), 1.60−1.68 (m, 1H), 1.07−1.32 (m, 6H), 0.75−0.80 (m, 3H); 13C NMR (100MHz, CDCl) δ13.9, 22.4, 27.0, 30.8, 31.4, 38.2, 72.3, 97.1, 111.6, 112.8. 118.8, 119.9, 122.4, 123.2, 125.4, 126.0, 128.3, 128.6, 136.6, 139.0; Enantiomeric excess was determined by HPLC with a Chiralpak AS−H column (80:20 hexane:isopromanol, 0.8 mL/min, 254 nm); minor enantiomer t = 12.8min, major enantiomer t =11.3min; 98% ee. [α] 20 = +11.0 (c = 0.4, CHCl); IR (neat) 3417, 2927, 1544, 1373cm−1; HRMS calcd for C2226 (M): 366.1943, found: m/z 366.1922.
(実施例9)
本実施例は、上記実施例1と、用いた配位子の質量、反応時間および反応温度を異ならせた以外同じ条件で行なった。この結果、下記化合物(5−9)、(11−9)をそれぞれ0.041g、痕跡量得ることができた。また(5−9)の収率は66%(99%ee)であった。

H NMR (400MHz, CDCl) 8.18 (br, 1H, NH), 7.60 (d, 1H, J=10.2Hz), 6.96−7.42 (m, 8H), 5.11 (dd, 1H, 10.4Hz, 4.1Hz), 4.69−4.73 (m, 1H), 3.71−3.78 (m, 1H), 3.22 (d, 1H, 8.5Hz), 1.89−1.99 (m, 1H), 1.54−1.65(m, 1H), 1.06−1.33 (m, 6H), 0.76−0.81 (m, 3H); 13C NMR (100MHz, CDCl) δ13.9, 22.4, 26.9, 31.0, 31.4, 38.3, 71.8, 96.8, 111.7, 112.5, 118.8, 120.0, 122.2, 122.6, 123.2, 125.8, 127.0, 131.6, 136.5, 138.0; Enantiomeric excess was determined by HPLC with a Chiralpak AS−H column (80:20 hexane:isopromanol, 0.8 mL/min, 254 nm); minor enantiomer t = 20.3min, major enantiomer t =12.5min; 99% ee. [α] 20 = +3.6 (c = 0.5, CHCl); IR (neat) 3417, 2929, 1547, 1371, cm−1; HRMS calcd for C2225BrN (M): 444.1049, found: m/z 444.1023.
(実施例10)
本実施例は、上記実施例1と、用いた配位子の質量、反応時間および反応温度を異ならせた以外同じ条件で行なった。この結果、下記化合物(5−10)、(11−10)をそれぞれ0.039g、痕跡量g得ることができた。また(5−10)の収率は72%(99%ee)であった。

H NMR (400MHz, CDCl) 7.83 (d, 1H, J=8.0Hz), 7.02−7.45 (m, 14H), 5.66 (dd, 1H, 11.1Hz, 3.7Hz), 5.23 (d, 1H, J=11.1Hz), 5.03 (dd, 1H, J=7.7, 3.1Hz), 3.72 (s, 3H), 3.22 (d, 1H, J=8.4Hz); 13C NMR (100MHz, CDCl) δ32.8, 43.9, 72.2, 96.1, 109.6, 112.3, 119.1, 119.7, 122.2, 125.2, 127.2, 127.4, 127.7, 128.3, 128.6, 128.8, 137.0, 139.0, 139.5; Enantiomeric excess was determined by HPLC with a Chiralcel OD−H column (20:1 hexane:isopromanol, 0.8 mL/min, 254 nm); minor enantiomer t = 45.6min, major enantiomer t =40.3min; 99% ee. [α] 20 = +43.9 (c = 1, CHCl); IR (neat) 3525, 3058, 1549, 1369cm−1; HRMS calcd for C2422 (M): 386.1630, found: m/z 386.1621.
以上の通り、本実施例によると、不斉Friedel−Crafts反応及び不斉Henry反応をワンポットで行なうことができる有用な触媒が実現できることを確認した。
本発明は、高度に官能基化されたインド−ル化合物を非常に高い光学純度で供給できることから、医薬・農薬の開発と生産に有用であり、産業上の利用可能性がある。

Claims (2)

  1. 下記式(1)で示される配位子を銅に配位させたイミダゾリン−銅トリフラート触媒の存在下で、インド−ルと、ニトロアルケンと、アルデヒドを反応させて、下記式(2)で示されるインド−ル誘導体を合成する方法。
    (ここでR、Rは、水素、アルキル基、フェニル基、又はナフチル基である。Rは、水素、トシル基、メシル基又はアルキル基である。Rは水素、アルキル基、又はフェニル基である。Rは水素、アルキル基、フェニル基、ハロゲン基、ニトロ基、アルコキシ基の少なくともいずれかであり、複数置換されていても良い。)


    (ここでRは、水素、アルキル基である。Rは、アリ−ル基、アルキル基である。Rはアリ−ル基、又はアルキル基である。)
  2. 下記式(2)で示されるインド−ル誘導体。
    (ここでRは、水素、アルキル基である。Rは、アリ−ル基、アルキル基である。Rはアリ−ル基、又はアルキル基である。)
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