JP5360151B2 - モータ駆動システムおよびその制御方法 - Google Patents

モータ駆動システムおよびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明はモータをインバータ制御するモータ駆動システムおよびその制御方法に関する。
インバータ容量を低減するために用いられるモータ駆動システムとして、例えばインバータと商用電源直通線とを切換える電動機運転方式に代表されるようなモータ駆動システム等がある。このモータ駆動システムは、電磁開閉器や電磁接触器(以下、開閉器等という)を出力側に接続したインバータ、インバータにより駆動されるモータ、異常検出手段、及び、それらを制御する制御手段から構成されている。このようなモータ駆動システムでは、異常検出手段が何らかの異常状態を検出して、開閉器等とインバータを停止した後にシステムを復帰する場合、下記の問題点を有していた。
一般に、インバータ回路は開閉器等よりも停止までの時間が長いため、停止時間が短い場合には、インバータ回路が完全に停止しないまま、開閉器等が遮断動作および再投入動作を行なうおそれがある。
また、インバータは、一般にモータの回転状態に合わせて最適な制御を行っているため、インバータ出力側で遮断動作および再投入動作が行われるとモータの回転状態が不連続となってしまうため、再投入時に過電流・過電圧等の異常状態を生じてしまい、場合によってはインバータやモータの故障を引き起こしてしまうおそれがある。
このような問題点を解決するため、例えば「拾い上げ」と称される、電動機の再起動方法が検討されている。
例えば特許文献1(特許第2793843号)に代表される誘導電動機の残留電圧により再起動時の動作を決定する方法、あるいは特許文献2(特許第3123220号)に代表される、誘起電圧位相検出によるPMモータの再起動法によれば、上記問題を解決できる。
しかし、これら特許文献1および2記載の起動方法では、演算装置が複雑となるので、簡単な構成でモータを確実に再起動し、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常を防止することは困難である。
また、これらの特許文献1および2記載の起動方法では、インバータの仕様に左右されるため、使用する側としては選択肢が限定されるという短所もある。
このように、設計上での制約事項が有り、また、製品としての動作にも悪影響を与える。
本発明の課題は、従来よりも簡単な構成でモータを確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常を防止できるモータ駆動システムおよびその制御方法を提供することにある。
第1発明のモータ駆動システムは、インバータと、第1開閉器と、制御部とを備えている。インバータは、モータを駆動する。第1開閉器は、インバータの出力側とモータとの間に接続されている。制御部は、インバータおよび第1開閉器を制御する。制御部は、商用電源またはモータ駆動システムが異常状態になった場合に第1開閉器によりインバータの出力を遮断する遮断動作を行なう。その後に、制御部は、インバータを停止させる停止動作を行なう。その後において所定の接続遅延時間を経過後に、制御部は、第1開閉器を接続する接続動作を行なう。さらにその後に、制御部は、所定の運転開始遅延時間の経過後にインバータの運転を開始させる運転開始動作を行なう。そして、接続遅延時間は、モータの電源遮断時の回転数低下特性に基づいて、モータの再起動時にインバータの過電流保護または過電圧保護が働かない程度の時間、に設定され、且つ第1開閉器の遮断時から接続動作の動作開始時までの時間、に設定されている。
ここでは、制御部が、商用電源またはモータ駆動システムが異常状態になった場合に第1開閉器によりインバータの出力を遮断する遮断動作を行ない、その後に、インバータを停止させる停止動作を行ない、その後に、第1開閉器を接続する接続動作を行ない、さらにその後に、所定の運転開始遅延時間の経過後にインバータの運転を開始させる運転開始動作を行なうので、従来よりも簡単な構成でモータを確実に再起動することが可能である。それとともにインバータとモータとの再接続時における異常を防止することが可能になる。
また、制御部が停止動作後において所定の接続遅延時間を経過後に接続動作を行うように制御するので、モータをより確実に再起動することが可能である。それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
更に、接続遅延時間は、モータの電源遮断時の回転数低下特性に基づき、モータの再起動時にインバータの過電流保護または過電圧保護が働かない程度の時間に設定されている。これにより、個々のモータに適した回転数低下時間を確保することが可能である。そのため、モータをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
更に、接続遅延時間が第1開閉器の遮断時から接続動作の動作開始時までの時間であるので、モータをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
発明のモータ駆動システムは、第1発明のモータ駆動システムであって、直通線と、第2開閉器とをさらに備えている。直通線は、商用電源をモータに直接接続する。第2開閉器は、直通線を開閉する。
ここでは、モータ駆動システムは、商用電源をモータに直接接続する直通線と、直通線を開閉する第2開閉器とをさらに備えているので、商用電源の交流電力をモータに直接送ってモータを駆動させることが可能である。
発明のモータ駆動システムは、第1発明または第2発明のモータ駆動システムであって、切換部をさらに備えている。切換部は、商用電源または発電機のうちのいずれか一方にモータへの給電を切り換える。発電機は、商用電源と異なる。
ここでは、モータ駆動システムが切換部をさらに備えているので、商用電源、または商用電源と異なる発電機のうちの、いずれか一方にモータへの給電を切り換えることが可能である。したがって、商用電源が使用不能の場合でも、発電機でモータを駆動させることが可能である。
発明のモータ駆動システムは、第1発明から第3発明のいずれかのモータ駆動システムであって、直通線と、第2開閉器とをさらに備えている。直通線は、発電機をモータに直接接続する。第2開閉器は、直通線を開閉する。発電機は、商用電源と異なる。
ここでは、モータ駆動システムは、商用電源と異なる発電機をモータに直接接続する直通線と、直通線を開閉する第2開閉器とをさらに備えているので、商用電源が使用不能の場合でも、発電機でモータを駆動させることが可能である。
第1発明によれば、従来よりも簡単な構成でモータを確実に再起動することができる。それとともにインバータとモータとの再接続時における異常を防止することができる。それによって、安定した製品動作が可能になる。また、個々のモータに適した回転数低下時間を確保することも可能である。更に、モータをより確実に再起動することができる。それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することができる。
発明によれば、商用電源の交流電力をモータに直接送ってモータを駆動させることができる。
発明によれば、商用電源が使用不能の場合でも、発電機でモータを駆動させることが可能である。
発明によれば、商用電源が使用不能の場合でも、発電機でモータを駆動させることが可能である。
本発明の第1実施形態に係わるモータ駆動システムの全体構成図。 図1のインバータの回路構成図。 図1のモータ駆動システムの動作を時系列変化で表したグラフ。 図1のモータ駆動システムの制御方法のフローチャート。 本発明の変形例に係わるモータ駆動システムの動作を時系列変化で表したグラフ。 本発明の他の変形例に係わるモータ駆動システムの全体構成図。 本発明の第2実施形態に係わるモータ駆動システムの制御方法のフローチャート。
〔第1実施形態〕
図1に示されるモータ駆動システム1は、インバータ2と、第1開閉器3と、制御部4と、直通線5と、第2開閉器6と、切換部7とから構成されている。モータ駆動システム1は、入力側には2つの交流電源、すなわち商用電源APおよびエンジン発電機EPに接続され、出力側には交流の誘導電動機であるモータMに接続されている。
インバータ2は、商用電源APおよびエンジン発電機EPから供給される交流電力を調整して、交流電流機であるモータMへ供給することにより、モータMの運転周波数を調整する。
インバータ2は、図2に示されるように、コンバータ部11と、平滑用コンデンサ12と、インバータ部13とから構成されている。
コンバータ部11は、交流電力を直流電力に変換する部分であり、複数のダイオード14を有している。図2に示されるコンバータ部11は、ダイオード14が2個1組となって3組のダイオード列が互いに並列に接続されている。
平滑用コンデンサ12は、電解コンデンサである。
インバータ部13は、複数の半導体スイッチ15を有している。半導体スイッチ15は、それぞれスイッチング素子17と、そのスイッチング素子17に逆並列接続されたダイオード16とを有している。図2に示されるインバータ部13は、半導体スイッチ15が2個1組となって3組の半導体スイッチ列が互いに並列に接続されている。
第1開閉器3は、インバータ2とモータMとの間の接続線を開閉する。第1開閉器3は、図1に示されるように、インバータ2の出力側の3本の端子(U、V、W)のそれぞれに設けられている。第1開閉器3は、電磁開閉器または電磁接触器等から構成されている。
直通線5は、商用電源APとモータMとの間を、インバータ2を迂回するように接続する。直通線5は、交流電力を送電するために3本の電線を有している。
第2開閉器6は、直通線5を開閉する。第2開閉器6は、電磁開閉器または電磁接触器等から構成されている。
切換部7は、商用電源APまたはエンジン発電機EPのうちのいずれか一方にモータMへの給電を切り換える。エンジン発電機EPは、商用電源APと異なるエンジン駆動式の発電機である。
分岐線8は、商用電源APと切換部7とを接続する。
<制御部4の説明>
制御部4は、インバータ2および第1開閉器3の動作を制御する。なお、制御部4は、インバータ2の内部に含めてもよい。
制御部4は、商用電源APまたはモータ駆動システム1が異常状態になった場合に第1開閉器3によりインバータ2の出力を遮断する遮断動作を行なう。その後に、制御部4は、インバータ2を停止させる停止動作を行なう。その後に、制御部4は、第1開閉器3を接続する接続動作を行なう。さらにその後に、制御部4は、所定の運転開始遅延時間T2(図3参照)の経過後にインバータ2の運転を開始させる運転開始動作を行なう。これにより、従来よりも簡単な構成でモータMを確実に再起動することができ、それとともにインバータ2とモータMとの再接続時における異常を防止することが可能になる。
また、他の効果として、従来よりもインバータ仕様への依存が小さく、制御側での設計自由度が大きくなる。
制御部4は、また、モータ駆動システム1の入出力電力等を監視することにより、商用電源APまたはモータ駆動システム1の異常を検出することが可能である。なお、商用電源APまたはモータ駆動システム1の異常を検出する異常検出手段を制御部4と別にモータ駆動システム1に設けてもよい。
運転開始遅延時間T2は、接続動作において第1開閉器3に接続開始の信号が入力されてから第1開閉器3の接続が完了するまでの時間よりも長い時間に設定されている
また、制御部4は、停止動作後において所定の接続遅延時間T1(図3参照)を経過後に接続動作を行うように制御する。
この接続遅延時間T1は、図3に示されるように、異常状態の終了時t2から接続動作の動作開始時t3までの時間である。
接続遅延時間T1は、モータMの電源遮断時の回転数低下特性に基づいて設定される。回転数低下特性としては、例えば、モータMが所定の回転数(例えば、1000〜1200rpm程度)で回転している状態から、異常発生時に第1開閉器3が遮断した時には、モータMは、すぐに停止しないで、時間経過と共に回転数が低下していき、5秒後には200rpm程度まで低下し、10秒後には100rpm程度まで低下するような特性が示される。
<モータ駆動システム1の制御方法>
以上のように構成されたモータ駆動システム1の制御方法は、図3のグラフおよび図4のフローチャートに示される手順で行われる。
まず、図4のフローチャートにおけるステップS1に示されるように、制御部4は、商用電源APまたはモータ駆動システム1の異常を検出する。
ついで、ステップS2に示されるように、制御部4は、商用電源APまたはモータ駆動システム1が異常状態を検出した場合に第1開閉器3によりインバータ2の出力を遮断する遮断動作を行なう。
ついで、ステップS3〜S5に示されるように、制御部4は、その後に、インバータ2を停止させる停止動作を行なう。
具体的には、まず、ステップS3において、制御部4は、インバータ2へ停止指令を送信する。
ついで、ステップS4に示されるように、制御部4は、異常解除を検出する。
ついで、ステップS5に示されるように、制御部4は、ステップS4で異常解除を検出した後に再度インバータ2へ停止指令を送信する。
このように、ステップS3〜S5に示される停止動作を行うことにより、インバータ2の停止時間を充分確保することができるので、モータMを確実に再起動することが可能である。また、この後の開閉器3の再投入時における過電流や過電圧の発生による異常の発生を抑制することが可能である。
なお、ステップS3〜S5において、異常解除の前後において、インバータ2の停止状態が継続している場合には、制御部4は、ステップS5の動作、すなわち、ステップS4で異常解除を検出した後に再度インバータ2へ停止指令を送信する動作をしないようにしてもよい。この場合も、モータMの確実な再起動、および過電流や過電圧の発生による異常発生の抑制が可能である。
ついで、ステップS6に示されるように、制御部4は、所定の接続遅延時間T1(図3参照)だけ待機する。
ついで、ステップS7に示されるように、制御部4は、その後に、第1開閉器3を接続する接続動作を行なう。制御部4は、開閉器3を投入することにより、インバータ2の出力を接続する。
ついで、ステップS8に示されるように、制御部4は、所定の運転開始遅延時間T2(図3参照)だけ待機する。
その後、ステップS9に示されるように、制御部4は、インバータ2の運転を開始させる運転開始動作を行なう。具体的には、制御部4は、インバータ2へ運転指令を送信し、インバータ2の運転を開始させる。
<第1実施形態の特徴>
(1)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1では、制御部4が、商用電源APまたはモータ駆動システム1が異常状態になった場合に第1開閉器3によりインバータ2の出力を遮断する遮断動作を行ない、その後に、インバータ2を停止させる停止動作を行ない、その後に、第1開閉器3を接続する接続動作を行ない、さらにその後に、所定の運転開始遅延時間T2の経過後にインバータ2の運転を開始させる運転開始動作を行なう。したがって、従来よりも簡単な構成でモータMを確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常を防止することが可能になる。
また、かかる構成によって、従来よりもインバータ仕様への依存が小さく、制御側での設計自由度が大きくなる。
(2)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1では、制御部4は、停止動作後において所定の接続遅延時間T1を経過後に接続動作を行うように制御するので、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(3)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1では、接続遅延時間T1は、図3に示されるように、異常状態の終了時t2から接続動作の動作開始時t3までの時間であるので、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(4)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1では、接続遅延時間T1は、モータMの電源遮断時の回転数低下特性に基づいて設定されているので、個々のモータMに適した回転数低下時間を確保することができる。そのため、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(5)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1では、運転開始遅延時間T2は、接続動作において第1開閉器3に接続開始の信号が入力されてから第1開閉器3の接続が完了するまでの時間よりも長い時間に設定されているので、第1開閉器3が接続完了するまでの時間を確保することができる。そのため、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(6)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1は、商用電源APをモータMに直接接続する直通線5と、直通線5を開閉する第2開閉器6とをさらに備えているので、商用電源APの交流電力をモータMに直接送ってモータMを駆動させることが可能である。
(7)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1は、給電切り換え用の切換部7をさらに備えているので、商用電源AP、または商用電源APと異なるエンジン発電機EPのうちの、いずれか一方にモータMへの給電を切り換えることが可能である。したがって、商用電源APが使用不能の場合でも、エンジン発電機EPから供給される交流電力を用いてモータMを駆動させることが可能である。
(8)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1の制御方法は、商用電源APまたはモータ駆動システム1が異常状態になった場合に第1開閉器3によりインバータ2の出力を遮断する遮断動作と、インバータ2を停止させる停止動作と、第1開閉器3を接続する接続動作と、所定の運転開始遅延時間T2の経過後にインバータ2の運転を開始させる運転開始動作とを含むので、従来よりも簡単な構成でモータを確実に再起動することができ、それとともにインバータ2とモータMとの再接続時における異常を防止することが可能になる。
また、かかる構成によって、従来よりもインバータ仕様への依存が小さく、制御側での設計自由度が大きくなる。
<第1実施形態の変形例>
(A)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1では、接続遅延時間T1が異常状態の終了時t2から接続動作の動作開始時t3までの時間であるが、本発明はこれに限定されるものではない。
第1実施形態の変形例として、接続遅延時間T3は、図5のグラフに示されるように、異常状態の開始時t1から接続動作の動作開始時t3までの時間であってもよい。この場合も、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
なお、図5の接続遅延時間T3(すなわち、異常状態の開始時t1から接続動作の動作開始時t3までの接続遅延時間)を採用する場合、図4に示されるフローチャートにおけるステップS4およびS5を省略できる。したがって、より簡単な制御プログラムで、モータ駆動システム1を制御することが可能になる。
(B)
また、異常状態の開始から第1開閉器3の遮断までには、遅れがあるため、第1実施形態の他の変形例として、接続遅延時間T3は、第1開閉器3の遮断時から接続動作の動作開始時t3までの時間であってもよい。この場合も、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(C)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1では、接続遅延時間T1がモータMの電源遮断時の回転数低下特性に基づいて設定されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
第1実施形態の他の変形例として、接続遅延時間T1は、モータMの再起動時にインバータ2の過電流保護または過電圧保護が働かない程度の時間に設定されてもよい。この場合も、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(D)
上記の第1実施形態に係わるモータ駆動システム1では、運転開始遅延時間T2は、接続動作において第1開閉器3に接続開始の信号が入力されてから第1開閉器3の接続が完了するまでの時間よりも長い時間に設定されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
第1実施形態のさらに他の変形例として、モータ駆動システム1がモータMの回転数を測定する回転数測定手段をさらに備え、運転開始遅延時間T2は、第1開閉器3の接続後にモータMの回転数が所定値未満になるまでの時間であるように設定されてもよい。
この場合であっても、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
回転数測定手段は、例えば、モータMの回転軸に設けられたロータリエンコーダ等である。
例えば、モータMが所定の回転数(例えば、1000〜1200rpm程度)で回転している状態から、異常発生時に第1開閉器3が遮断した時には、モータMは、すぐに停止しないで、時間経過と共に回転数が低下していく。異常解除後に、第1開閉器3が再接続されるときに、すぐにインバータ2の運転指令を送信すれば、インバータ2の出力とモータMの回転状態とが適合しないことによって過電流や過電圧等の異常状態が生じる。
そこで、第1開閉器3の接続後に、モータMの回転数が所定値未満(例えば、100〜200rpm未満)になるまでの運転開始遅延時間T2だけ待機した後に、インバータ2の運転指令を送信することによって、過電流や過電圧等の異常状態の発生を防止することができる。
(E)
第1実施形態に係わるモータ駆動システム1は、給電切り換え用の切換部7を備えているが、本発明はこれに限定されるものではない。第1実施形態の変形例として、図6に示されるように、モータ駆動システム1は、商用電源APとモータの間の経路とは別に、商用電源APと異なるエンジン発電機EPをモータに直接接続する直通線5と、直通線5を開閉する第2開閉器6とを備えていればよい。この場合も、商用電源APが使用不能の場合でも、エンジン発電機EPから供給される交流電力を用いてモータMを駆動させることが可能である。
〔第2実施形態〕
上記の第1実施形態に係わるモータ駆動システム1では、制御部4が、第1開閉器3の遮断動作を行なった後に、インバータ3の停止動作、第1開閉器3の接続動作、ならびに所定の運転開始遅延時間T2の経過後のインバータ2の運転開始動作を行なっているが、本発明はこれに限定されるものではない。
第2実施形態として、制御部4は、インバータ3の停止動作の前において、第1開閉器3の遮断動作の代わりにリセット動作を行なってもよい。
第2実施形態に係わるモータ駆動システム1の構成は、図1および図2に示される第1実施形態に係わるモータ駆動システム1の主要構成と共通しているが、制御部4が以下のように動作する点で異なる。
すなわち、第2実施形態におけるモータ駆動システム1では、制御部4は、まず、商用電源APが投入または遮断後に再投入された後に、モータ駆動システム1を初期状態に戻すためにリセットを行うリセット動作を行なう。その後に、制御部4は、インバータ2を停止させる停止動作を行ない、その後に、第1開閉器3を接続する接続動作を行ない、さらにその後に、所定の運転開始遅延時間T2の経過後にインバータ2の運転を開始させる運転開始動作を行なう。
具体的には、図7に示されるフローチャートに示されるように、まず、ステップS11に示されるように商用電源APが投入または遮断後に再投入された後に、ステップS12に示されるように、制御部4は、モータ駆動システム1を初期状態に戻すためにリセットを行うリセット動作を行なう。
ついで、ステップS13に示されるように、制御部4は、インバータ2へ停止指令を送信する。これにより、インバータ2の停止時間を充分確保することができるので、モータMを確実に再起動することが可能である。また、この後の開閉器3の再投入時における過電流や過電圧の発生による異常の発生を抑制することが可能である。
ついで、ステップS14に示されるように、制御部4は、所定の接続遅延時間T1だけ待機する。
ついで、ステップS15に示されるように、制御部4は、その後に、第1開閉器3を接続する接続動作を行なう。制御部4は、開閉器3を投入することにより、インバータ2の出力を接続する。
ついで、ステップS16に示されるように、制御部4は、所定の運転開始遅延時間T2(図3参照)だけ待機する。
その後、ステップS17に示されるように、制御部4は、インバータ2の運転を開始させる運転開始動作を行なう。具体的には、制御部4は、インバータ2へ運転指令を送信し、インバータ2の運転を開始させる。
<第2実施形態の特徴>
(1)
第2実施形態におけるモータ駆動システム1では、制御部4は、まず、商用電源APが投入または遮断後に再投入された後に、モータ駆動システム1を初期状態に戻すためにリセットを行うリセット動作を行なう。その後に、制御部4は、インバータ2を停止させる停止動作を行ない、その後に、第1開閉器3を接続する接続動作を行ない、さらにその後に、所定の運転開始遅延時間T2の経過後にインバータ2の運転を開始させる運転開始動作を行なう。
したがって、かかる第2実施形態のモータ駆動システム1も、従来よりも簡単な構成でモータMを確実に再起動することができ、それとともにインバータ2とモータMとの再接続時における異常を防止することが可能になる。
また、かかる構成によって、従来よりもインバータ仕様への依存が小さく、制御側での設計自由度が大きくなる。
(2)
第2実施形態に係わるモータ駆動システム1についても、第1実施形態と同様に、制御部4は、停止動作後において所定の接続遅延時間T1を経過後に接続動作を行うように制御するので、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(3)
第2実施形態に係わるモータ駆動システム1では、接続遅延時間T1は、電源投入時もしくは再投入時から接続動作の動作開始時までの時間であるので、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(4)
第2実施形態に係わるモータ駆動システム1についても、第1実施形態と同様に、接続遅延時間は、モータMの電源遮断時の回転数低下特性に基づいて設定されているので、個々のモータMに適した回転数低下時間を確保することができる。そのため、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(5)
第2実施形態に係わるモータ駆動システム1ついても、第1実施形態と同様に、運転開始遅延時間T2は、接続動作において第1開閉器3に接続開始の信号が入力されてから第1開閉器3の接続が完了するまでの時間よりも長い時間に設定されているので、第1開閉器3が接続完了するまでの時間を確保することができる。そのため、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(6)
第2実施形態に係わるモータ駆動システム1ついても、第1実施形態と同様に、商用電源APをモータMに直接接続する直通線5と、直通線5を開閉する第2開閉器6とをさらに備えているので、商用電源APの交流電力をモータMに直接送ってモータMを駆動させることが可能である。
(7)
第2実施形態に係わるモータ駆動システム1ついても、第1実施形態と同様に、給電切り換え用の切換部7をさらに備えているので、商用電源AP、または商用電源APと異なるエンジン発電機EPのうちの、いずれか一方にモータMへの給電を切り換えることが可能である。したがって、商用電源APが使用不能の場合でも、エンジン発電機EPから供給される交流電力を用いてモータMを駆動させることが可能である。
(8)
第2実施形態に係わるモータ駆動システム1の制御方法は、商用電源APが投入または遮断後に再投入された後に、モータ駆動システム1を初期状態に戻すためにリセットを行うリセット動作と、インバータ2を停止させる停止動作と、第1開閉器3を接続する接続動作と、所定の運転開始遅延時間T2の経過後にインバータ2の運転を開始させる運転開始動作とを含むので、従来よりも簡単な構成でモータを確実に再起動することができ、それとともにインバータ2とモータMとの再接続時における異常を防止することが可能になる。
また、かかる構成によって、従来よりもインバータ仕様への依存が小さく、制御側での設計自由度が大きくなる。
<第2実施形態の変形例>
(A)
第2実施形態の変形例として、第1実施形態の変形例と同様に、接続遅延時間T1は、モータMの再起動時にインバータ2の過電流保護または過電圧保護が働かない程度の時間に設定されてもよい。この場合も、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
(B)
また、電源投入時もしくは再投入時からリセット動作時までには、遅れがあるため、第2実施形態の他の変形例として、接続遅延時間T1は、リセット動作時から接続動作の動作開始時までの時間であってもよい。この場合も、モータMをより確実に再起動することができ、それとともにインバータとモータとの再接続時における異常をより確実に防止することが可能になる。
本発明は、モータをインバータ制御するモータ駆動システムおよびその制御方法の分野において、広く利用することが可能である。
1 モータ駆動システム
2 インバータ
3 第1開閉部
4 制御部
5 直通線
6 第2開閉部
7 切換部
8 分岐線
特許第2793843号 特許第3123220号

Claims (4)

  1. モータを駆動するインバータ(2)と、
    前記インバータ(2)の出力側と前記モータとの間に接続された第1開閉器(3)と、
    前記インバータ(2)および前記第1開閉器(3)を制御する制御部(4)と、
    を備えているモータ駆動システム(1)であって、
    前記制御部(4)は、
    商用電源(AP)または前記モータ駆動システム(1)が異常状態になった場合に前記第1開閉器(3)により前記インバータ(2)の出力を遮断する遮断動作を行ない、その後に、前記インバータ(2)を停止させる停止動作を行ない、その後において所定の接続遅延時間を経過後に前記第1開閉器(3)を接続する接続動作を行ない、さらにその後に、所定の運転開始遅延時間の経過後に前記インバータ(2)の運転を開始させる運転開始動作を行ない、
    前記接続遅延時間は
    前記モータの電源遮断時の回転数低下特性に基づいて、前記モータの再起動時に前記インバータ(2)の過電流保護または過電圧保護が働かない程度の時間、に設定され、且つ
    前記第1開閉器(3)の遮断時から前記接続動作の動作開始時までの時間、に設定されていることを特徴とする、モータ駆動システム(1)。
  2. 前記商用電源(AP)を前記モータに直接接続する直通線(5)と、
    前記直通線(5)を開閉する第2開閉器(6)と
    をさらに備えている、請求項1に記載のシステム(1)。
  3. 前記商用電源(AP)または前記商用電源(AP)と異なる発電機(EP)のうちのいずれか一方に前記モータへの給電を切り換える切換部(7)
    をさらに備えている、請求項1または2に記載のシステム(1)。
  4. 前記商用電源(AP)と異なる発電機(EP)を前記モータに直接接続する直通線(5)と、
    前記直通線(5)を開閉する第2開閉器(6)と
    をさらに備えている、請求項1からのいずれかに記載のシステム(1)。
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