JP2019071754A - モータ駆動制御装置及びモータ電力供給線の異常検知方法 - Google Patents

モータ駆動制御装置及びモータ電力供給線の異常検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータ電力供給線の異常検知を容易にする。【解決手段】モータ駆動制御部は、モータに供給する電力を調整する複数の半導体スイッチSW1〜SW4を備えた駆動部と、複数の半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ状態を制御する制御信号PWM1,PWM2を駆動部に出力する制御部と、駆動部における過電流を複数箇所で監視する過電流監視部と、を備える。制御部は、所定のタイミングで、複数の半導体スイッチを強制的に少なくとも2つの異なるオン・オフ設定(M2)で所定時間ずつ固定する制御信号を駆動部に出力し、所定時間が経過するたびに、駆動部における過電流の検出箇所に基づいて、駆動部からモータまでのモータ電力供給線において地絡又は天絡による異常が発生しているか否かを検知する異常検知を行う。【選択図】図13

Description

本発明は、モータ駆動制御装置及びモータ電力供給線の異常検知方法に関する。
従来のモータ駆動制御装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、車両用内燃機関の可変バルブタイミング機構において、クランクシャフトとカムシャフトとの回転位相差を調整するためにカムシャフトを回転させるモータを駆動するための駆動部として、いわゆるHブリッジ回路を備えたモータ駆動制御装置が知られている。
特開2005−009480号公報
ところで、モータ駆動制御装置における駆動部からモータまでのモータ電力供給線に地絡・天絡による異常が発生した場合に、かかる異常に起因した短絡電流は、Hブリッジ回路における半導体スイッチのオン・オフ設定が一定の状態で継続する。このため、クランクシャフトとカムシャフトとの回転位相差を目標値に追従させるために、Hブリッジ回路における半導体スイッチがオン・オフを繰り返し、あるいは、モータが正転・逆転を短時間で繰り返すと、短絡電流が継続的に流れないことがある。したがって、モータ駆動制御装置が過電流を検出したとしても、検出された過電流が、単なる電気的ノイズによるものであるのか、あるいは、モータ電力供給線の異常による短絡電流であるのか否かの判断が困難となるおそれがある。
そこで、本発明は以上のような問題点に鑑み、モータ電力供給線における異常の検知を容易にするモータ駆動制御装置及びモータ電力供給線の異常検知方法を提供することを目的とする。
このため、本発明に係るモータ駆動制御装置は、モータに供給する電力を調整する複数の半導体スイッチを備えた駆動部と、複数の半導体スイッチのオン・オフ状態を制御する制御信号を駆動部に出力する制御部と、駆動部における過電流を複数箇所で監視する過電流監視部と、を備え、制御部は、所定のタイミングで、複数の半導体スイッチを強制的に少なくとも2つの異なるオン・オフ設定で所定時間ずつ固定する制御信号を駆動部に出力し、所定時間が経過するたびに、駆動部における過電流の検出箇所に基づいて、駆動部からモータまでのモータ電力供給線において地絡又は天絡による異常が発生しているか否かを検知する異常検知を行う。
また、本発明に係るモータ電力供給線の異常検知方法は、モータに供給する電力を調整する複数の半導体スイッチを備えた駆動部からモータまでのモータ電力供給線の異常を検知するものであって、所定のタイミングで、複数の半導体スイッチを少なくとも2つの異なるオン・オフ設定で所定時間ずつ強制的に固定する制御信号を駆動部に出力し、駆動部における過電流を複数箇所で監視し、所定時間が経過するたびに、駆動部における過電流の検出箇所に基づいて、モータ電力供給線において地絡又は天絡による異常が発生しているか否かを検知する。
本発明のモータ駆動制御装置及びモータ電力供給線の異常検知方法によれば、モータ電力供給線における異常の検知を容易ならしめることができる。
本発明に係るモータ駆動制御装置の一例を示す概略図である。 モータ駆動制御装置におけるIPDの内部構成を示す概略図である。 モータの駆動制御処理を示す制御タイムチャートである。 第1の地絡故障時の電流経路を示す模式図である。 第1の地絡故障時の電流時間変化を模式的に示すタイムチャートである。 第2の地絡故障時の電流経路を示す模式図である。 第2の地絡故障時の電流時間変化を模式的に示すタイムチャートである。 第1の天絡故障時の電流経路を示す模式図である。 第1の天絡故障時の電流時間変化を模式的に示すタイムチャートである。 第2天絡故障時の電流経路を示す模式図である。 第2の天絡故障時の電流時間変化を模式的に示すタイムチャートである。 診断関連処理のメインルーチンを示すフローチャートである。 異常検知方法を説明するタイムチャートである。 異常診断サブルーチンの第1例を示すフローチャートである。 異常診断サブルーチンの第2例を示すフローチャートである。 異常診断サブルーチンの第3例を示すフローチャートである。 図12の変形例を示すフローチャートである。 図12又は図17の変形例を示すフローチャートである。 図17の変形例を示すフローチャートである。 図15の変形例を示すフローチャートである。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、本発明に係るモータ駆動制御装置の一例を示す。
[モータ駆動制御装置の内部構成]
モータ駆動制御装置1は、CAN(Controller Area Network)等によって通信可能に接続された上位制御装置であるECM(Electric Control Module)2からの指令信号に基づいて、直流整流子電動機であるモータ3を駆動制御する。モータ3とモータ駆動制御装置1とは、互いに別体に構成され、電気ハーネス4a,4bによって接続されている。
本実施形態では、モータ3は、内燃機関においてバルブタイミングを連続的に変更する可変バルブタイミング機構に備えられ、クランクシャフトの回転位相に対してカムシャフトの回転位相を進角又は遅角する、すなわちVTC(Valve Timing Control)角度を制御量として制御するために、カムシャフトを回転駆動する駆動アクチュエータにして用いられる。ただし、モータ3は、可変バルブタイミング機構に限らず、例えば、ピストンの上死点位置を変化させて圧縮比を変更する圧縮比可変機構や、吸気バルブのリフト量及び開弁期間を変更する可変動弁機構等、他の車載システムにおける駆動アクチュエータにも利用できる。
モータ駆動制御装置1は、直流電源である車載バッテリBから供給された直流電力をモータ3へ供給する電力に調整する駆動部として、第1のインテリジェント・パワー・デバイス(以下、「第1のIPD」と略記する)11及び第2のインテリジェント・パワー・デバイス(以下、「第2のIPD」と略記する)12を備えている。第1のIPD11及び第2のIPD12は、車載バッテリBの正極と接続される正極側給電線BL1と車載バッテリBの負極と接続される負極側給電線BL2との間に並列に接続される。また、第1のIPD11は、モータ駆動制御装置1の出力端子1aを介して電気ハーネス4aによりモータ3の一方のモータ端子3aと接続され、第2のIPD12は、モータ駆動制御装置1の出力端子1bを介して電気ハーネス4bによりモータ3の他方のモータ端子3bと接続される。
正極側給電線BL1には、半導体リレー13および平滑回路14が介装されている。半導体リレー13は、外部からの制御信号SIGを入力することでオン・オフ制御可能に構成され、オン状態では、第1のIPD11及び第2のIPD12へ電力を供給し、オフ状態では、第1のIPD11及び第2のIPD12に対する電力の供給を遮断する。平滑回路14は、車載バッテリBから供給される電力の交流成分を低減する回路であり、例えば、図示のように、正極側給電線BL1に介装されたコイル14aと、その各端部とグランドを接続する2つのコンデンサ14bと、を有するπ型フィルタで構成される。
モータ駆動制御装置1は、その内部に有する電源回路15を電源供給源として、モータ3の駆動制御処理を実行するCPU(Central Processing Unit)16を制御部として内蔵している。電源回路15には、イグニッションスイッチIGNがオン状態であるときに、車載バッテリBから電力が供給される。
CPU16は、ECM2からの指令信号に基づいて、VTC角度の目標値である目標VTC角度を決定する。また、CPU16は、クランクシャフトの回転位相を検出するクランク角センサ17からの出力信号Scrank及びカムシャフトの回転位相を検出するカム角センサ18からの出力信号Scamに基づいて、実際のVTC角度を演算する。そして、CPU16は、目標VTC角度と実際のVTC角度との偏差に基づいて、第1のIPD11に出力するパルス幅変調信号PWM1のデューティ及び第2のIPD12に出力するパルス幅変調信号PWM2のデューティを決定することで、フィードバック(FB)制御を行う。
CPU16は、モータ3の駆動制御処理に加えて、後述するように、第1のIPD11からの過電流検出信号IS1と第2のIPD12からの過電流検出信号IS2とに基づいて、第1のIPD11及び第2のIPD12からモータ3までのモータ電力供給線における異常診断を行うための診断関連処理を実行する。モータ電力供給線は、電気ハーネス4a,4bに加え、モータ駆動制御装置1において第1のIPD11から出力端子1aまでの回路部分及び第2のIPD12から出力端子1bまでの回路部分と、モータ3においてモータ端子3aから一方のブラシまでの回路部分及びモータ端子3bから他方のブラシまでの回路部分とを含む概念である。CPU16は、異常診断の結果に基づいて、半導体リレー13に対して、これをオフ状態にする制御信号SIGを出力し、あるいは、第1のIPD11及び第2のIPD12に対して、第1のIPD11及び第2のIPD12からモータ3に対する電力供給を遮断する出力制限信号INHを出力するように構成されている。
[IPDの内部構成]
図2に示すように、第1のIPD11は、正極側給電線BL1と負極側給電線BL2との間で直列に接続される半導体スイッチSW1及び半導体スイッチSW2を有している。同様に、第2のIPD12は、正極側給電線BL1と負極側給電線BL2との間で直列に接続される半導体スイッチSW3及び半導体スイッチSW4を有している。半導体スイッチSW1〜SW4には、例えばバイポーラトランジスタや電界効果トランジスタ等の各種半導体スイッチング素子を用い得る。半導体スイッチSW1,SW2のオン・オフ状態はCPU16から第1のIPD11に出力された制御信号であるパルス幅変調信号PWM1によって制御され、半導体スイッチSW3,SW4のオン・オフ状態はCPU16から第2のIPD12に出力された制御信号であるパルス幅変調信号PWM2によって制御される。
第1のIPD11における半導体スイッチSW1と半導体スイッチSW2との間は、モータ3の一方のモータ端子3aと接続され、第2のIPD12における半導体スイッチSW3と半導体スイッチSW4との間は、モータ3の他方のモータ端子3bと接続されている。これにより、第1のIPD11の半導体スイッチSW1及び半導体スイッチSW2、並びに第2のIPD12の半導体スイッチSW3及び半導体スイッチSW4は、それぞれ上下アームを形成し、第1のIPD11及び第2のIPD12は、モータ3を正転方向及び逆転方向に回転駆動可能なHブリッジ回路を構成している。
第1のIPD11は、CPU16から入力したパルス幅変調信号PWM1に基づいて、半導体スイッチSW1及び半導体スイッチSW2に制御信号P1,P2を出力する信号制御部11aを有している。具体的には、信号制御部11aは、下アームの半導体スイッチSW2に対してパルス幅変調信号PWM1に相当する制御信号P2を出力するとともに、上アームの半導体スイッチSW1に対してパルス幅変調信号PWM1を反転した状態に相当する制御信号P1を出力する。また、信号制御部11aは、CPU16から入力した出力制限信号INHに基づいて、パルス幅変調信号PWM1にかかわらず、半導体スイッチSW1及び半導体スイッチSW2のいずれも強制的にオフ状態にする制御信号P1,P2を、半導体スイッチSW1及び半導体スイッチSW2に出力する。
同様に、第2のIPD12は、CPU16から入力したパルス幅変調信号PWM2に基づいて、半導体スイッチSW3及び半導体スイッチSW4に制御信号P3,P4を出力する信号制御部12aを有している。具体的には、信号制御部12aは、下アームの半導体スイッチSW4に対してパルス幅変調信号PWM2に相当する制御信号P4を出力するとともに、上アームの半導体スイッチSW3に対してパルス幅変調信号PWM2を反転した状態に相当する制御信号P3を出力する。また、信号制御部12aは、CPU16から入力した出力制限信号INHに基づいて、パルス幅変調信号PWM2にかかわらず、半導体スイッチSW3及び半導体スイッチSW4のいずれも強制的にオフ状態にする制御信号P3,P4を、半導体スイッチSW3及び半導体スイッチSW4に出力する。
また、第1のIPD11は、半導体スイッチSW1及び半導体スイッチSW2における過電流を監視する過電流監視部11bを有し、第2のIPD12は、半導体スイッチSW3及び半導体スイッチSW4における過電流を監視する過電流監視部12bを有している。過電流監視部11bは第1のIPD11において過電流を検出したときにCPU16に対して過電流検出信号IS1を出力し、過電流監視部12bは第2のIPD12において過電流を検出したときにCPU16に対して過電流検出信号IS2を出力する。
[モータの駆動制御処理]
図3は、モータ3の駆動制御処理の内容を示す。CPU16は、モータ3の駆動制御処理において、PI(Proportional-Integral)制御等を用いて、実際のVTC角度(制御量)と目標VTC角度(制御量の目標値)との偏差に基づいてFB制御デューティを演算する。実際のVTC角度が目標VTC角度よりも低い場合、FB制御デューティは正の値D1として算出される。一方、実際のVTC角度が目標VTC角度よりも高い場合、FB制御デューティは負の値D2として算出される。
CPU16は、FB制御デューティが正の値D1として算出された場合、パルス幅変調信号PWM1のデューティを0%に決定しつつ、パルス幅変調信号PWM2のデューティをD1に決定する。一方、CPU16は、FB制御デューティが負の値D2として算出された場合、パルス幅変調信号PWM2のデューティを0%に決定しつつ、パルス幅変調信号PWM1のデューティをD2の絶対値に決定する。そして、CPU16は、決定したデューティによるパルス幅変調信号PWM1,PWM2を、それぞれ、第1のIPD11及び第2のIPD12へ出力する。
第1のIPD11において、信号制御部11aは、デューティが0%に決定されたパルス幅変調信号PWM1を入力すると、上アームの半導体スイッチSW1に対して、デューティを100%にした制御信号P1を出力し、下アームの半導体スイッチSW2に対して、デューティを0%にした制御信号P2を出力する。一方、信号制御部11aは、デューティがD2の絶対値に決定されたパルス幅変調信号を入力すると、上アームの半導体スイッチSW1に対して、デューティを(100−|D2|)%にした制御信号P1を出力し、下アームの半導体スイッチSW2に対して、デューティをD2%の絶対値にした制御信号P2を出力する。このとき、半導体スイッチSW1及び半導体スイッチSW2は、一方がオン状態であるとき他方がオフ状態となる相補PWM(Pulse Width Modulation)で制御される。
第2のIPD12において、信号制御部12aは、デューティがD1に決定されたパルス幅変調信号PWM2を入力すると、上アームの半導体スイッチSW3に対して、デューティを(100−D1)%にした制御信号P3を出力し、下アームの半導体スイッチSW4に対して、デューティをD1%にした制御信号P4を出力する。このとき、半導体スイッチSW3及び半導体スイッチSW4は、一方がオン状態であるとき他方がオフ状態となる相補PWMで制御される。一方、信号制御部12aは、デューティが0%に決定されたパルス幅変調信号PWM2を入力すると、上アームの半導体スイッチSW3に対して、デューティを100%にした制御信号P3を出力し、下アームの半導体スイッチSW4に対して、デューティを0%にした制御信号P4を出力する。
FB制御デューティが正の値D1である場合、第1のIPD11における上アームの半導体スイッチSW1はオン状態であるが、第2のIPD12における下アームの半導体スイッチSW4がパルス幅変調信号PWM2に応じてオン状態であるとき、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定を駆動モードM1という。駆動モードM1では、車載バッテリBからの電流は、正極側給電線BL1から半導体スイッチSW1を通り、モータ3をモータ端子3aからモータ端子3bに向けて流れ、半導体スイッチSW4を通って負極側給電線BL2に流れる。駆動モードM1のときモータ3に流れるモータ電流を正の値とし、モータ3は正方向に回転(正転)するものとする。
一方、FB制御デューティが負の値D2である場合、第2のIPD12における上アームの半導体スイッチSW3はオン状態であるが、第1のIPD11における下アームの半導体スイッチSW2がパルス幅変調信号PWM1に応じてオン状態であるとき、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定を駆動モードM2という。駆動モードM2では、車載バッテリBからの電流は、正極側給電線BL1から半導体スイッチSW3を通り、モータ3をモータ端子3bからモータ端子3aに向けて流れ、半導体スイッチSW2を通って負極側給電線BL2に流れる。駆動モードM2のときモータ3に流れるモータ電流を負の値とし、モータ3は逆方向に回転(逆転)するものとする。
半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定が駆動モードM1である場合に、第2のIPD12における下アームの半導体スイッチSW4がパルス幅変調信号PWM2に応じてオン状態からオフ状態に変化したときに、上アームの半導体スイッチSW3は相補PWM制御によってオフ状態からオン状態に変化する。この変化後の半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定を駆動モードM3という。駆動モードM3では、逆起によりモータ3をモータ端子3aからモータ端子3bに向けて流れようとするモータ電流は、第2のIPD12の半導体スイッチSW3を通って正極側給電線BL1から第1のIPD11の半導体スイッチSW1を通り、モータ3のモータ端子3aに流れて還流することで、徐々に低減する。これにより、モータ3の逆起に起因した半導体スイッチSW1〜SW4等の故障を抑制している。
半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定が駆動モードM2である場合に、第1のIPD11における下アームの半導体スイッチSW2がパルス幅変調信号PWM1に応じてオン状態からオフ状態に変化したときに、上アームの半導体スイッチSW1が相補PWM制御によってオフ状態からオン状態に変化する。この変化後の半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定も上記の駆動モードM3となる。駆動モードM2から切り換わったときの駆動モードM3では、逆起によりモータ3をモータ端子3bからモータ端子3aに向けて流れようとするモータ電流は、第1のIPD11の半導体スイッチSW1を通って正極側給電線BL1から第2のIPD12の半導体スイッチSW3を通り、モータ3のモータ端子3bに流れて還流することで、徐々に低減する。これにより、モータ3の逆起に起因した半導体スイッチSW1〜SW4等の故障を抑制している。
[モータ電力供給線の異常態様]
次に、モータ電力供給線の診断関連処理について説明する前に、モータ電力供給線の異常態様と各態様におけるモータ電流及び短絡電流とについて、図4〜図11を用いて説明する。モータ電力供給線の異常態様としては、後述するように、第1の地絡故障、第2の地絡故障、第1の天絡故障及び第2の天絡故障がある。
(第1の地絡故障)
図4は第1の地絡故障が発生している場合の電流経路を示し、図5は第1の地絡故障が発生している場合のモータ電流及び短絡電流の時間変化を示す。第1の地絡故障は、モータ電力供給線のうち電気ハーネス4aとグランドとの間で、意図しない電気的な接続が比較的低いインピーダンスで発生する故障である。なお、モータ電力供給線のうち、第1のIPD11と出力端子1aとの間の回路部分、又は、モータ端子3aと一方のブラシとの間の回路部分でも第1の地絡故障は発生するが、以下、電気ハーネス4aを第1の地絡故障が発生する箇所の代表例として説明する。下記の第1の天絡故障についても同様である。
第1の地絡故障が発生している場合、図4(a)に示す駆動モードM1及び図4(c)に示す駆動モードM3では、車載バッテリBからの電流は、正極側給電線BL1から半導体スイッチSW1を経て電気ハーネス4aの地絡箇所からグランドへと直接流れる。このため、図5に示すように、駆動モードM1、及び、駆動モードM1から切り換わったときの駆動モードM3ではモータ電流は略零となり、モータ3は駆動されない。また、駆動モードM2から切り換わったときの駆動モードM3では、モータ3の逆起によってモータ電流は零とはならないが、車載バッテリBからの電流によってモータ3は殆ど駆動されない。したがって、第1のIPD11には車載バッテリBの正極からグランドに向かう短絡電流が流れ、この短絡電流は過電流監視部11bにより過電流として検出され、過電流監視部11bから過電流検出信号IS1が出力される。
また、第1の地絡故障が発生している場合、図4(b)に示す駆動モードM2では、車載バッテリBからの電流は、正極側給電線BL1から半導体スイッチSW3を通って、モータ3をモータ端子3bからモータ端子3aに向って流れ、電気ハーネス4aの地絡箇所からグランドへ流れる。したがって、モータ3には、図5に示すように負のモータ電流が流れて、モータ3が逆転駆動されるため、車載バッテリBの正極とグランドとの間に短絡電流は発生しない。
(第2の地絡故障)
図6は第2の地絡故障が発生している場合の電流経路を示し、図7は第2の地絡故障が発生している場合のモータ電流及び短絡電流の時間変化を示す。第2の地絡故障は、モータ電力供給線のうち電気ハーネス4bとグランドとの間で、意図しない電気的な接続が比較的低いインピーダンスで発生する故障である。なお、モータ電力供給線のうち、第2のIPD12と出力端子1bとの間の回路部分、又は、モータ端子3bと他方のブラシとの間の回路部分でも第2の地絡故障は発生するが、以下、電気ハーネス4bを第2の地絡故障が発生する箇所の代表例として説明する。下記の第2の天絡故障についても同様である。
第2の地絡故障が発生している場合、図6(a)に示す駆動モードM1では、車載バッテリBからの電流は、正極側給電線BL1から半導体スイッチSW1を通って、モータ3をモータ端子3aからモータ端子3bに向って流れ、電気ハーネス4bの地絡箇所からグランドへ流れる。したがって、モータ3には、図7に示すように正のモータ電流が流れて、モータ3が正転駆動されるため、車載バッテリBの正極とグランドとの間に短絡電流は発生しない。
第2の地絡故障が発生している場合、図6(b)に示す駆動モードM2及び図6(c)に示す駆動モードM3では、車載バッテリBからの電流は、正極側給電線BL1から半導体スイッチSW3を経て電気ハーネス4bの地絡箇所からグランドへと直接流れる。このため、図7に示すように、駆動モードM2、及び、駆動モードM2から切り換わったときの駆動モードM3では、モータ電流は略零となり、モータ3は駆動されない。また、駆動モードM1から切り換わったときの駆動モードM3では、モータ3の逆起によりモータ電流は零とはならないが、車載バッテリBからの電流によってモータ3は殆ど駆動されない。したがって、第2のIPD12には車載バッテリBの正極からグランドに向かう短絡電流が流れ、この短絡電流は過電流監視部12bによって過電流として検出され、過電流監視部12bから過電流検出信号IS2が出力される。
(第1の天絡故障)
図8は第1の天絡故障が発生している場合の電流経路を示し、図9は第1の天絡故障が発生している場合のモータ電流及び短絡電流の時間変化を示す。第1の天絡故障は、モータ電力供給線の電気ハーネス4aと車載バッテリBとの間で、意図しない電気的な接続が比較的低いインピーダンスで発生する故障である。第1の天絡故障が発生している場合、図8(a)に示す駆動モードM1では、車載バッテリBからの電流は、電気ハーネス4aの天絡箇所から流入し、モータ3をモータ端子3aからモータ端子3bに向って流れ、半導体スイッチSW4を通って負極側給電線BL2へ流れる。したがって、モータ3には、図9に示すように正のモータ電流が流れて、モータ3が正転駆動されるため、車載バッテリBの正極とグランドとの間に短絡電流は発生しない。
第1の天絡故障が発生している場合、図8(b)に示す駆動モードM2では、車載バッテリBからの電流は、電気ハーネス4aの天絡箇所から流入し、半導体スイッチSW2を通って負極側給電線BL2へ流れる。このため、図9に示すように、駆動モードM2ではモータ電流は略零となり、モータ3は駆動されない。したがって、第1のIPD11には車載バッテリBの正極からグランドに向かう短絡電流が流れ、この短絡電流は過電流監視部11bによって過電流として検出され、過電流監視部11bから過電流検出信号IS1が出力される。
図8(c)に示す駆動モードM3では、半導体スイッチSW2及び半導体スイッチSW4がいずれもオフ状態となっている。このため、駆動モードM3では、図9に示すように、駆動モードM1から切り換わったときにモータ3の逆起による電流が還流するものの、第1の天絡故障が発生しても、車載バッテリBからの電流は負極側給電線BL2へ流れず、車載バッテリBの正極とグランドとの間に短絡電流は発生しない。
(第2の天絡故障)
図10は第2の天絡故障が発生している場合の電流経路を示し、図11は第2の天絡故障が発生している場合のモータ電流及び短絡電流の時間変化を示す。第2の天絡故障は、モータ電力供給線の電気ハーネス4bと車載バッテリBとの間で、意図しない電気的な接続が比較的低いインピーダンスで発生する故障である。第2の天絡故障が発生している場合、図10(a)に示す駆動モードM1では、車載バッテリBからの電流は、電気ハーネス4bの天絡箇所から流入し、半導体スイッチSW4を通って負極側給電線BL2へ流れる。このため、図11に示すように、駆動モードM1ではモータ電流は略零となり、モータ3は駆動されない。したがって、第2のIPD12には車載バッテリBの正極からグランドに向かう短絡電流が流れ、この短絡電流は過電流監視部12bによって過電流として検出され、過電流監視部12bから過電流検出信号IS2が出力される。
第2の天絡故障が発生している場合、図10(b)に示す駆動モードM2では、車載バッテリBからの電流は、電気ハーネス4bの天絡箇所から流入し、モータ3をモータ端子3bからモータ端子3aに向って流れ、半導体スイッチSW2を通って負極側給電線BL2へ流れる。したがって、モータ3には、図11に示すように負のモータ電流が流れて、モータ3が逆転駆動されるため、車載バッテリBの正極とグランドとの間に短絡電流は発生しない。
図10(c)に示す駆動モードM3では、半導体スイッチSW2及び半導体スイッチSW4がいずれもオフ状態となっている。このため、駆動モードM3では、図11に示すように、駆動モードM2から切り換わったときにモータ3の逆起による電流が還流するものの、第2の天絡故障が発生しても、車載バッテリBからの電流は負極側給電線BL2へ流れず、車載バッテリBの正極とグランドとの間に短絡電流は発生しない。
[モータ電力供給線の診断関連処理]
図12は、イグニッションスイッチIGNがオン操作されてCPU16に電源供給が開始されたことを契機にCPU16において実行される、モータ電力供給線の診断関連処理について、そのメインルーチンの一例を示す。
ステップS1(図中では「S1」と略記する。以下同様である。)では、CPU16は、過電流監視部11bからの過電流検出信号IS1及び過電流監視部12bからの過電流検出信号IS2に基づいて、第1のIPD11又は第2のIPD12において過電流が検出されたか否かを判定する。そして、CPU16は、過電流が検出されたと判定した場合には(YES)、処理をステップS2へ進める。一方、CPU16は、過電流が検出されていないと判定した場合には(NO)、再度ステップS1を実行する。
ステップS2では、CPU16は、モータ3の駆動制御処理を中断して、モータ電力供給線の異常診断を実行する。モータ電力供給線の異常診断は、モータ電力供給線に異常が発生しているか否かを、その異常態様を含めて検知し決定するものである。モータ電力供給線の異常態様には、前述のように、第1の地絡故障、第2の地絡故障、第1の天絡故障又は第2の天絡故障が含まれる。異常診断のさらなる内容については後述する。
ステップS3において、CPU16は、ステップS2の異常診断によってモータ電力供給線の異常を決定した場合には(YES)、処理をステップS4へ進める。一方、CPU16は、モータ電力供給線の異常を決定していない場合には(NO)、モータ3の駆動制御処理を再開して、処理をステップS1へ戻す。
ステップS4では、CPU16はモータ3がフェールセーフ動作を行うように制御する。フェールセーフ動作には、モータ3の動作を停止することや、モータ3を回転可能な方向にのみ動作させることが含まれる。
モータ3の動作を停止する場合には、CPU16は、半導体リレー13に対して、これをオフ状態にする制御信号SIGを出力するか、あるいは、これに加えて若しくはこれとは別に、第1のIPD11及び第2のIPD12に対して、半導体スイッチSW1〜SW4を強制的にオフ状態にする出力制限信号INHを出力する。
モータ3を回転可能な方向にのみ動作させる場合には、CPU16は以下のようにする。すなわち、CPU16は、第1の地絡故障又は第2の天絡故障による異常を決定した場合には、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定が、駆動モードM2となるように、又は、駆動モードM2及び駆動モードM3を交互に繰り返すように、パルス幅変調信号PWM1及びパルス幅変調信号PWM2を出力して、モータ3を逆転駆動させる。また、CPU16は、第2の地絡故障又は第1の天絡故障による異常を決定した場合には、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定が、駆動モードM1となるように、又は、駆動モードM1及び駆動モードM3を交互に繰り返すように、パルス幅変調信号PWM1及びパルス幅変調信号PWM2を出力して、モータ3を正転駆動させる。
モータ3を回転可能な方向にのみ動作させる際には、異常時におけるフェールセーフ動作用の目標VTC角度を予め設定しておき、必要に応じて、又は、強制的に、実際のVTC角度が目標VTC角度となるように、モータ3を駆動させることができる。これにより、実際のVTC角度を、内燃機関にとってフェールセーフに有利なVTC角度となるようにして、リンプホーム性能の向上を図っている。
なお、CPU16は、第1の天絡故障又は第2の天絡故障による異常を決定してモータ3を必要に応じて回転可能な方向に動作させるフェールセーフ動作中に、例えば、過電流検出信号IS1又は過電流検出信号IS2により過電流が検出される等、さらなる異常が発生したときには、モータ3の動作を停止してもよい。
[異常診断]
(異常検知方法)
図13は、異常検知方法を説明するタイムチャートである。図13において、例えば、モータ3を正転駆動しているときに第1の天絡故障が発生したとする。CPU16がモータ3を正転駆動しているときには、前述のように短絡電流は発生しない(図8(a)参照)。そして、CPU16における演算によってFB制御デューティが負の値D2となって、CPU16がモータ3を逆転駆動するべく半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定を駆動モードM2へ切り換えると、短絡電流が発生する(図8(b)参照)。この短絡電流は第1のIPD11における過電流監視部11bによって過電流として検出され、過電流監視部11bから過電流検出信号IS1が出力される。
しかし、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定は、パルス幅変調信号PWM1に従って駆動モードM2から駆動モードM3へ速やかに切り換わり、駆動モードM3のオン・オフ設定では短絡電流は流れないため、モータ3を逆転駆動しているときには短絡電流は断続的にしか流れない。仮に、CPU16が、駆動モードM2によるオン・オフ設定で過電流を連続して所定回数検出したときに短絡電流が発生していると診断するとしても、モータ3が、実際のVTC角度を目標VTC角度に追従させるために正転・逆転を短時間で繰り返すと、このような診断も容易でなくなる。このため、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定を駆動モードM2にしたときに検出された過電流が、単なる電気的ノイズによるものであるか、あるいは、モータ電力供給線の異常による短絡電流であるのかを特定することが困難となるおそれがある。
したがって、モータ電力供給線の異常検知では、CPU16は、過電流を検出したときには、演算されたFB制御デューティの値(要するに目標VTC角度と実際のVTC角度との偏差)にかかわらず、以下のように、強制的にパルス幅変調信号PWM1及びパルス幅変調信号PWM2を出力している。すなわち、CPU16は、半導体スイッチSW1〜SW4を、駆動モードM1〜M3から選択した少なくとも2つの異なる駆動モードに従ったオン・オフ設定に所定時間ずつ強制的に固定(図13では最初に駆動モードM2に固定)するように、パルス幅変調信号PWM1,PWM2を出力している。これにより、モータ電力供給線に異常が発生している場合、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定によっては短絡電流が連続して流れるので、検出した過電流がモータ電力供給線の異常による短絡電流であることを特定しやすくなる。そして、CPU16は、選択した駆動モードによるオン・オフ設定で所定時間が経過したときの過電流の検出箇所(第1のIPD11又は第2のIPD12)に基づいて、モータ電力供給線に異常が発生しているか否かを、その異常態様を含めて検知し決定している。例えば、図13に示すように半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM2に従ったオン・オフ設定に強制的に固定すれば、第1のIPD11で過電流が検出されるので(図8(b)参照)、第1の天絡故障による異常が発生していることを検知できる。なお、図13において、パルス幅変調信号PWM1,PWM2の時間変化、及び半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ状態の時間変化における太い破線は、FB制御デューティに基づいてモータ3の駆動制御処理を行った場合の時間変化を示している。
(異常診断の第1例)
図14は、図12のステップS2で実行するモータ電力供給線の異常診断に関するサブルーチンの第1例を示す。
ステップS11では、CPU16は、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM1に従ったオン・オフ設定に強制的に固定するパルス幅変調信号PWM1及びパルス幅変調信号PWM2を第1のIPD11及び第2のIPD12へ出力する。CPU16が、前述のステップS1で過電流を検出したときに、そのときの駆動モードを特定できるように構成されている場合には、ステップS11において、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定を、過電流を検出したときの駆動モードに最初に固定してもよい。これにより、モータ電力供給線の異常を比較的早期に検知し決定できる。
ステップS12では、CPU16は、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM1に従ったオン・オフ設定に強制的に固定してから所定時間T1が経過したか否かを判定する。この所定時間T1は、モータ電力供給線に第1の地絡故障又は第2の天絡故障による異常が発生していれば、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM1に従ったオン・オフ設定に強制的に固定することで短絡電流が発生していると明確に判別できる時間であり、かつ、モータ3の駆動によってカムシャフトがクランクシャフトに対して進角動作又は遅角動作を開始する時間よりも短い時間である。そして、CPU16は、所定時間T1が経過したと判定した場合には(YES)、処理をステップS13へ進める一方、所定時間T1が経過していないと判定した場合には(NO)、ステップS12を再度実行する。
ステップS13では、CPU16は、過電流検出信号IS1に基づいて、第1のIPD11において過電流が検出されたか否かを判定する。そして、CPU16は、第1のIPD11で過電流が検出されたと判定した場合には(YES)、処理をステップS14へ進めて、図4(a)に示すように、電気ハーネス4aにおける第1の地絡故障による異常の発生を検知し、かかる異常を異常診断の結果として決定する。一方、CPU16は、第1のIPD11で過電流が検出されなかったと判定した場合には(NO)、処理をステップS15へ進める。
ステップS15では、CPU16は、過電流検出信号IS2に基づいて、第2のIPD12において過電流が検出されたか否かを判定する。そして、CPU16は、第2のIPD12で過電流が検出されたと判定した場合には(YES)、処理をステップS16へ進めて、図10(a)に示すように、電気ハーネス4bにおける第2の天絡故障による異常の発生を検知し、かかる異常を異常診断の結果として決定する。一方、CPU16は、第2のIPD12で過電流が検出されなかったと判定した場合には(NO)、処理をステップS17に進める。
なお、ステップS13及びステップS15によれば、第1のIPD11の過電流検出判定を行ってから第2のIPD12の過電流検出判定を行っているが、これに限らず、第2のIPD12の過電流検出判定を行ってから第1のIPD11の過電流検出判定を行ってもよい。以下、各駆動モードを所定時間固定して行われる過電流検出の判定において同様である。
ステップS17では、CPU16は、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM2に従ったオン・オフ設定に強制的に固定するパルス幅変調信号PWM1及びパルス幅変調信号PWM2を出力する。
ステップS18では、CPU16は、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM2に従ったオン・オフ設定に強制的に固定してから所定時間T2が経過したか否かを判定する。この所定時間T2は、電気ハーネス4a,4bに第2の地絡故障又は第1の天絡故障による異常が発生していれば、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定を駆動モードM2に固定することで短絡電流が発生していると明確に判別できる時間であり、かつ、モータ3の駆動によってカムシャフトがクランクシャフトに対して進角動作又は遅角動作を開始する時間よりも短い時間である。所定時間T2は所定時間T1と同じ時間に設定してもよい。そして、CPU16は、所定時間T2が経過したと判定した場合には(YES)、処理をステップS19へ進める一方、所定時間T2が経過していないと判定した場合には(NO)、ステップS18を再度実行する。
ステップS19では、CPU16は、過電流検出信号IS1に基づいて、第1のIPD11において過電流が検出されたか否かを判定する。そして、CPU16は、第1のIPD11で過電流が検出されたと判定した場合には(YES)、処理をステップS20へ進めて、図8(b)に示すように、電気ハーネス4aにおける第1の天絡故障による異常の発生を検知し、かかる異常を異常診断の結果として決定する。一方、CPU16は、第1のIPD11で過電流が検出されなかったと判定した場合には(NO)、処理をステップS21へ進める。
ステップS21では、CPU16は、過電流検出信号IS2に基づいて、第2のIPD12において過電流が検出されたか否かを判定する。そして、CPU16は、第2のIPD12で過電流が検出されたと判定した場合には(YES)、処理をステップS22へ進めて、図6(b)に示すように、電気ハーネス4bにおける第2の地絡故障による異常の発生を検知し、かかる異常を異常診断の結果として決定する。一方、CPU16は、第2のIPD12で過電流が検出されなかったと判定した場合には(NO)、処理をステップS23へ進めて、モータ電力供給線が正常であるものとして異常診断の結果を決定し、本サブルーチンを終了する。
なお、モータ電力供給線の異常診断に関するサブルーチンの第1例において、過電流を検出したときの駆動モードが駆動モードM2である場合には、最初に半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定を駆動モードM2に所定時間T2固定して過電流検出判定を行った後、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定を駆動モードM1に所定時間T1固定して過電流判定を行ってもよい。
モータ電力供給線の異常診断に関するサブルーチンの第1例によれば、CPU16が半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM1に従ったオン・オフ設定に強制的に固定することで、モータ電力供給線に第1の地絡故障又は第2の天絡故障による異常が発生しているか否かを検知できる。また、CPU16が半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM2に従ったオン・オフ設定に強制的に固定することで、モータ電力供給線に第1の天絡故障又は第2の地絡故障による異常が発生しているか否かを検知できる。要するに、CPU16が半導体スイッチSW1〜SW4を比較的少ない2つの異なる駆動モードに従ったオン・オフ設定に所定時間ずつ強制的に固定することで、モータ電力供給線の全ての異常態様について診断できる。
また、仮に半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM1に従ったオン・オフ設定に強制的に固定することでモータ3が僅かに正転したとしても、次に駆動モードM2に固定することでモータ3を僅かに逆転させて、モータ3の回転位置を駆動モードM1に固定する前の状態に戻すことができる。
(異常診断の第2例)
図15は、図12のステップS2で実行するモータ電力供給線の異常診断に関するサブルーチンの第2例を示す。
ステップS101では、CPU16は、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に固定するパルス幅変調信号PWM1及びパルス幅変調信号PWM2を第1のIPD11及び第2のIPD12へ出力する。半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に固定すれば、図4(c)及び図6(c)に示すように、第1の地絡故障及び第2の地絡故障のいずれによる異常についても診断することができる。このため、第1の天絡故障及び第2の天絡故障よりも発生頻度が高い第1の地絡故障及び第2の地絡故障による異常の発生を比較的早期に検知する場合には、本例のように、半導体スイッチSW1〜SW4を最初に駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に固定する。
ステップS102では、CPU16は、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に固定してから所定時間T3が経過したか否かを判定する。この所定時間T3は、モータ電力供給線に第1の地絡故障又は第2の地絡故障による異常が発生していれば、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に固定することで短絡電流が発生していると明確に判別できる時間である。所定時間T3は、所定時間T1,T2と同様の時間とすることができるが、駆動モードM3ではモータ3は駆動されないことから、カムシャフトがクランクシャフトに対して進角動作又は遅角動作を開始する時間を考慮せず、所定時間T1,T2より長い時間に設定してもよい。そして、CPU16は、所定時間T3が経過したと判定した場合には(YES)、処理をステップS103へ進める一方、所定時間T3が経過していないと判定した場合には(NO)、ステップS102を再度実行する。
CPU16は、ステップS103において第1のIPD11で過電流が検出されたと判定した場合には(YES)、処理をステップS104へ進めて、図4(c)に示すように、電気ハーネス4aにおける第1の地絡故障による異常の発生を検知し、かかる異常を異常診断の結果として決定する。CPU16は、ステップS103において第1のIPD11で過電流が検出されなかったと判定した場合には(NO)、処理をステップS105へ進めて、第2のIPD12で過電流が検出されたか否かを判定する。
CPU16は、ステップS105において第2のIPD12で過電流が検出されたと判定した場合には(YES)、処理をステップS106へ進めて、図6(c)に示すように、電気ハーネス4bにおける第2の地絡故障による異常の発生を診断し、かかる異常で異常診断の結果を決定する。
CPU16は、ステップS105において第2のIPD12で過電流が検出されなかったと判定した場合でも(NO)、すなわち、第1の地絡故障又は第2の地絡故障による異常ではないと診断した場合でも、処理をステップS107へ進めて、第1の天絡故障又は第2の天絡故障による異常の有無を診断できる。
CPU16は、ステップS107及びステップS108によって半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM1に従ったオン・オフ設定に強制的に所定時間T1固定したときに、処理をステップS109に進めて、第2のIPD12で過電流が検出されたか否かを判定する。そして、CPU16は、第2のIPD12で過電流が検出されたと判定した場合には(YES)、処理をステップS110へ進めて、電気ハーネス4bにおける第2の地絡故障による異常の発生を検知し、かかる異常を異常診断の結果として決定する。
ステップS107で駆動モードM1に固定したときに、敢えて第1のIPD11における過電流検出の判定を行わない。これは、ステップS101で半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に固定したときに、ステップS103の実行により既に第1の地絡故障による異常の発生を検知しなかったからである。
CPU16は、ステップS109で第2のIPD12で過電流が検出されなかったと判定した場合には(NO)、処理をステップS111へ進める。そして、CPU16は、ステップS111及びステップS112によって半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM2に従ったオン・オフ設定に強制的に所定時間T2固定し、処理をステップS113に進めたときに、第1のIPD11における過電流を検出したか否かを判定する。
ステップS113において、CPU16は、第1のIPD11で過電流が検出されたと判定した場合には(YES)、処理をステップS114へ進めて、電気ハーネス4aにおける第1の天絡故障による異常の発生を検知し、かかる異常を異常診断の結果として決定する。一方、CPU16は、第1のIPD11で過電流が検出されなかったと判定した場合には(NO)、処理をステップS115へ進めて、モータ電力供給線が正常であるものとして異常診断の結果を決定し、本サブルーチンを終了する。
ステップS111で駆動モードM2に固定したときに、敢えて第2のIPD12における過電流検出の判定を行わない。これは、ステップS101で半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に固定したときに、ステップS105の実行により既に第2の地絡故障による異常の発生を検知しなかったからである。
なお、モータ電力供給線の異常診断に関するサブルーチンの第2例において、駆動モードM1に固定するステップS107〜ステップS110と駆動モードM2に固定するステップS111〜ステップS114の順番を入れ替えることもできる。
モータ電力供給線の異常診断に関するサブルーチンの第2例によれば、CPU16は、最初に、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に固定している。したがって、CPU16は、発生頻度の比較的高い第1の地絡故障及び第2の地絡故障による異常の発生を最初に検知することができる。また、CPU16が第1の地絡故障及び第2の地絡故障による異常の発生を検知しなかった場合でも、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM1又は駆動モードM2に従ったオン・オフ設定に強制的に固定することで、第1の天絡故障及び第2の天絡故障による異常の発生を検知することができる。
(異常診断の第3例)
図16は、図12のステップS2で実行するモータ電力供給線の異常診断に関するサブルーチンの第3例を示す。
本サブルーチンにおけるステップS201〜ステップS212は、それぞれ、図14のステップS11〜ステップS22と同内容であり、ステップS213〜ステップS218は、それぞれ、図15のステップS101〜ステップS106と同内容であるので、以下の相違点を除いて、各ステップについての詳細な説明は省略ないし簡潔にする。
CPU16は、ステップS201及びステップS202で半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM1に従ったオン・オフ設定に強制的に所定時間T1固定する。そして、CPU16は、ステップS204において第1の地絡故障による異常の発生を検知し、又は、ステップS206において第2の天絡故障による異常の発生を検知しても、直ちに当該異常態様による異常と決定せずに本サブルーチンを続行する。CPU16は、RAM(Random Access Memory)等の記憶手段に、ステップS204若しくはステップS206で検知された異常態様に関する検知結果を一時的に記憶しつつ、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM2に従ったオン・オフ設定に強制的に固定して異常検知を行うべく、処理をステップS207へ進める。なお、CPU16は、ステップS205で第2のIPD12の過電流を検出しなかた場合(NO)、すなわち、第1の地絡故障及び第2の天絡故障による異常を検知しなかった場合にも、異常の発生を検知しないという検知結果を一時的に記憶して処理をステップS207へ進める。
CPU16は、ステップS207及びステップS208で半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM2に従ったオン・オフ設定に強制的に所定時間T2固定する。そして、CPU16は、ステップS210において第1の天絡故障による異常の発生を検知し、又は、ステップS212において第2の地絡故障による異常の発生を検知しても、直ちに当該異常態様による異常と決定せずに本サブルーチンを続行する。CPU16は、RAM等の記憶手段にステップS210若しくはステップS212で検知された異常態様に関する検知結果を一時的に記憶しつつ、半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に固定して異常検知を行うべく、処理をステップS213へ進める。なお、CPU16は、ステップS211で第2のIPD12の過電流を検出しなかた場合(NO)、すなわち、第1の天絡故障及び第2の地絡故障による異常を検知しなかった場合にも、異常の発生を検知しないという検知結果を一時的に記憶して処理をステップS213へ進める。
CPU16は、ステップS213及びステップS214で半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に所定時間T3固定する。そして、CPU16は、ステップS216において第1の地絡故障による異常の発生を検知し、又は、ステップS218において第2の地絡故障による異常の発生を検知しても、直ちに当該異常態様による異常と決定せずに本サブルーチンを続行する。CPU16は、RAM等の記憶手段にステップS216若しくはステップS218で検知された異常態様に関する検知結果を一時的に記憶して、処理をステップS219へ進める。なお、CPU16は、ステップS217で第2のIPD12の過電流を検出しなかた場合(NO)、すなわち、第1の地絡故障及び第2の地絡故障による異常を検知しなかった場合にも、異常の発生を検知しないという検知結果を一時的に記憶して処理をステップS219へ進める。
CPU16は、ステップS219において、本サブルーチンの異常検知によってRAM等の記憶手段に一時的に記憶された全ての検知結果に基づいて、モータ電力供給線に異常が発生しているか否かを、その異常態様を含めて決定する。CPU16は、RAM等の記憶手段に異常態様に関する検知結果が何ら記憶されていない場合には、モータ電力供給線を正常であるものとして異常診断の結果を決定し、本サブルーチンを終了する。
CPU16は、ステップS219において、RAM等の記憶手段に一時的に記憶した検知結果が1種類の異常態様による異常を示すものである場合には、当該異常態様による異常を異常診断の結果として決定して、本サブルーチンを終了する。例えば、CPU16がステップS204で第1の地絡故障による異常の発生を検知し、ステップS216でも第1の地絡故障による異常の発生を検知した場合には、RAM等の記憶手段には1種類の異常態様による異常を示す検知結果が記憶されているので、CPU16はステップS219において第1の地絡故障による異常を、モータ電力供給線の異常診断の結果として決定する。
しかし、CPU16は、ステップS219において、RAM等の記憶手段に一時的に記憶した検知結果が2種類以上の異常態様による異常を示すものである場合には、モータ電力供給線の異常診断の結果を決定しないで、本サブルーチンを終了する。
以上、モータ電力供給線の異常診断に関するサブルーチンについて第1例〜第3例を説明したが、モータ駆動制御装置1によれば以下のような効果を奏することができる。すなわち、モータ駆動制御装置1のCPU16は、過電流を検出した場合、半導体スイッチSW1〜SW4を、駆動モードM1〜M3から適宜選択した少なくとも2つの駆動モードに従ったオン・オフ設定に所定時間ずつ強制的に固定している。このため、モータ電力供給線に異常が発生している場合、半導体スイッチSW1〜SW4のオン・オフ設定によっては、異常態様に応じた短絡電流が連続的に流れる。したがって、CPU16は、所定時間が経過したときに、過電流の検出箇所が第1のIPD11又は第2のIPD12のいずれであるかを判定することで、モータ電力供給線に異常が発生しているか否かをその異常態様を含めて検知することが容易となる。
なお、前述のモータ電力供給線の異常診断に関するサブルーチンの第3例では、ステップS219において、RAM等の記憶手段に一時的に記憶した検知結果が2種類以上の異常態様による異常を示すものである場合には、モータ電力供給線の異常診断の結果を決定することなく、本サブルーチンを終了した。この場合、図12のメインルーチンにおけるステップS3からステップS1に戻って、モータ3の駆動制御処理を再開することになる。しかし、モータ電力供給線の異常診断で2種類以上の異常態様による異常の発生が検知されているので、正常と決定されたときのように、モータ3の駆動制御処理を再開するのは好ましくない。そこで、第3例のサブルーチンにおいてステップS219を実行した結果、モータ電力供給線の正常及び異常を決定できない場合には、モータ3の駆動制御処理を行わずに再度異常診断を行って診断結果を決定すべく、以下のように、図12におけるモータ電力供給線の診断関連処理のメインルーチンを変形してもよい。
図17は、図12におけるモータ電力供給線の診断関連処理のメインルーチンを変形した変形例を示す。かかる変形例では、図12に対し以下のステップS5及びステップS6を追加している。なお、図12と同じ符号のステップ(ステップS1〜S4)については、説明を省略又は簡潔にする。
ステップS5において、CPU16は、ステップS2の異常診断によってモータ電力供給線の正常を決定した場合には(YES)、モータ3の駆動制御処理を再開して、処理をステップS1へ戻す。一方、CPU16は、モータ電力供給線の正常を決定していない場合には(NO)、処理をステップS6へ進める。
ステップS6では、CPU16は、ステップS2で異常診断を行ってから再び異常診断を行うまでの時間として予め設定された時間、すなわち再診断待機時間が経過したか否かを判定する。そして、CPU16は、再診断待機時間が経過したと判定した場合には(YES)、再度異常診断を行うべく、処理をステップS2へ進める。一方、CPU16は、再診断待機時間が経過していないと判定した場合には(NO)、再度ステップS6を実行する。
なお、ステップS2の異常診断を連続して複数回行ってもモータ電力供給線の正常又は異常を決定できなかった場合には、CPU16は、モータ3の駆動制御処理を再開して、処理をステップS5から直ちにステップS1へ戻るようにしてもよい。
前述の実施形態による図12のモータ電力供給線の診断関連処理において、ステップS2のモータ電力供給線の異常診断は、ステップS1でモータ3の駆動中に第1のIPD11又は第2のIPD12において過電流が検出されたときに実行されるものとして説明した。しかし、モータ電力供給線の異常診断は、過電流が検出されるタイミングに限らず、次のタイミングで行ってもよい。
例えば、図12又は図17のステップS1に代えて、図18のステップS1aに示すように、CPU16が、モータ3の駆動制御処理を行っている際に、フィードバック異常が発生しているか否かを判定し、フィードバック異常が発生していると判定した場合に(YES)、モータ3の駆動制御処理を中断するとともに、処理をステップS2へ進めてモータ電力供給線の異常診断を行うことができる。フィードバック異常であるか否かは、例えば、目標VTC角度と実際のVTC角度とが所定量乖離した状態が一定時間持続しているか否かに基づいて診断できる。一方、CPU16は、ステップS1aにおいてフィードバック異常が発生していないと判定した場合には(NO)、再度ステップS1aを実行する。
また、例えば、図19に示すように、モータ3の駆動制御処理を開始する前にモータ電力供給線の異常診断を行うことができる。図19は、図17のフローチャートにおいて、過電流検出の判定を行うステップS1を削除し、モータ3の駆動制御処理を開始するステップS7を追加したものである。すなわち、CPU16は、ステップS5において、ステップS2の異常診断によって正常を決定したと判定した場合には(YES)、処理をステップS7へ進めて、モータ3の駆動制御処理を開始する。一方、CPU16は、ステップ5において、ステップS2の異常診断によって正常を決定していないと判定した場合には(NO)、処理をステップS6へ進めて、再診断待機時間が経過したか否かを判定する。CPU16は、ステップS6において再診断待機時間が経過したと判定した場合には(YES)、ステップS2へ戻って再度異常診断を行う。
なお、図19のステップS2の異常診断によってモータ電力供給線の異常又は正常のいずれか一方を決定できた場合には、ステップS5及びステップS6を省略してもよい。この場合、ステップS3において正常を決定したと判定した場合には(NO)、直ちにステップS7を実行する。
前述のモータ電力供給線の異常診断に関するサブルーチンの第2例では、図15に示すように、ステップS107で駆動モードM1に固定したときに第1のIPD11における過電流検出の判定を行わず、ステップS111で駆動モードM2に固定したときに第2のIPD12における過電流検出の判定を行わないものとした。しかし、異常診断の精度を向上すべく、図20に示すように、図15のフローチャートに対して、第1のIPD11における過電流検出の判定を行うステップS109a及び第2のIPD12における過電流検出の判定を行うステップS113aを追加してもよい。
CPU16は、ステップS109aによって第1のIPD11における過電流を検出した場合(YES)、図4(a)に示すように、第1の地絡故障による異常の発生を検知する。しかし、ステップS101では半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に固定しても、ステップS103の実行では第1の地絡故障による異常の発生を検知していない。このため、検知結果に齟齬が生じていることになるので、CPU16は、ステップS109aによって第1のIPD11における過電流を検出した場合には、異常を決定することなく、異常診断サブルーチンを終了する。一方、CPU16は、ステップS109aによって第1のIPD11における過電流を検出しなかった場合(NO)、処理をステップS111へ進める。
また、CPU16は、ステップS113aによって第2のIPD12における過電流を検出した場合(YES)、図6(b)に示すように、第2の地絡故障による異常の発生を検知する。しかし、ステップS101では半導体スイッチSW1〜SW4を駆動モードM3に従ったオン・オフ設定に強制的に固定しても、ステップS105の実行では第2の地絡故障による異常の発生を検知していない。このため、検知結果に齟齬が生じていることになるので、CPU16は、ステップS113aによって第2のIPD12における過電流を検出した場合には、異常を決定することなく、異常診断サブルーチンを終了する。一方、CPU16は、ステップS113aによって第2のIPD12における過電流を検出しなかった場合には(NO)、処理をステップS115へ進めて、モータ電力供給線が正常であるものとして異常診断の結果を決定し、異常診断サブルーチンを終了する。
1…モータ駆動制御装置、3…モータ、4a,4b…電気ハーネス、11…第1のIPD、11a…信号制御部、11b…過電流監視部、12…第2のIPD、12a…信号制御部、12b…過電流監視部、16…CPU、SW1〜SW4…半導体スイッチ、PWM1…パルス幅変調信号、PWM2…パルス幅変調信号、IS1…過電流検出信号、IS2…過電流検出信号、M1〜M3…駆動モード、T1〜T3…所定時間

Claims (15)

  1. モータに供給する電力を調整する複数の半導体スイッチを備えた駆動部と、
    前記複数の半導体スイッチのオン・オフ状態を制御する制御信号を前記駆動部に出力する制御部と、
    前記駆動部における過電流を複数箇所で監視する過電流監視部と、
    を備え、
    前記制御部は、所定のタイミングで、前記複数の半導体スイッチを少なくとも2つの異なるオン・オフ設定に所定時間ずつ強制的に固定する制御信号を前記駆動部に出力し、前記所定時間が経過するたびに、前記駆動部における過電流の検出箇所に基づいて、前記駆動部から前記モータまでのモータ電力供給線において地絡又は天絡による異常が発生しているか否かを検知する異常検知を行う、モータ駆動制御装置。
  2. 前記少なくとも2つの異なるオン・オフ設定は、最初に固定される第1のオン・オフ設定、及び、最後に固定される第2のオン・オフ設定の2つからなり、
    前記第1のオン・オフ設定は、前記モータを一方向に回転させるときの駆動モードに対応した、前記複数の半導体スイッチのオン・オフ設定であり、前記第2のオン・オフ設定は、前記モータを前記一方向と逆方向に回転させるときの駆動モードに対応した、前記複数の半導体スイッチのオン・オフ設定である、請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記所定のタイミングは、前記モータの駆動中に、前記過電流監視部で過電流が検出されたときである、請求項1又は請求項2に記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記少なくとも2つの異なるオン・オフ設定のうち最初に固定されるオン・オフ設定は、前記過電流監視部で過電流が検出されたときの駆動モードに従ったオン・オフ設定である、請求項3に記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記少なくとも2つの異なるオン・オフ設定のうち最初に固定されるオン・オフ設定は、前記モータで発生する逆起電流を還流させるときの駆動モードに従ったオン・オフ設定である、請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記少なくとも2つの異なるオン・オフ設定は、前記モータを駆動させるときの全ての駆動モードのそれぞれに従った3つのオン・オフ設定からなり、
    前記制御部は、前記3つのオン・オフ設定をそれぞれ固定して異常を検知したときの全ての検知結果に基づいて、前記モータ電力供給線における地絡又は天絡による異常を決定する、請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  7. 前記制御部は、前記モータ電力供給線の状態を異常又は正常のいずれにも決定しなかった場合には、再度、前記異常検知を行う、請求項5又は請求項6に記載のモータ駆動制御装置。
  8. 前記制御部は、前記所定時間が経過したときに、前記異常の発生を検知した場合には、直ちに前記異常を決定してフェールセーフ動作を行う、請求項1〜請求項5に記載のモータ駆動制御装置。
  9. 前記制御部は、前記異常を決定した場合にフェールセーフ動作を行う、請求項6に記載のモータ駆動制御装置。
  10. 前記フェールセーフ動作は、前記モータの動作を停止することである、請求項8又は請求項9に記載のモータ駆動制御装置。
  11. 前記フェールセーフ動作は、前記異常の態様に応じて回転可能な方向にのみ前記モータを回転させることである、請求項8又は請求項9に記載のモータ駆動制御装置。
  12. 前記制御部は、前記モータの駆動対象の制御量について異常時におけるフェールセーフ動作用として予め設定された目標値と実際の制御量との偏差に応じた制御信号を前記駆動部に出力する、請求項11に記載のモータ駆動制御装置。
  13. 前記制御部は、さらに異常が発生した場合には、前記モータの動作を停止する、請求項11又は請求項12に記載のモータ駆動制御装置。
  14. 前記所定時間は、前記モータによる駆動対象が動作を開始する時間よりも短い時間である、請求項1〜請求項13のいずれか1つに記載のモータ駆動制御装置。
  15. モータに供給する電力を調整する複数の半導体スイッチを備えた駆動部から前記モータまでのモータ電力供給線の異常検知方法であって、
    所定のタイミングで、前記複数の半導体スイッチを少なくとも2つの異なるオン・オフ設定に所定時間ずつ強制的に固定する制御信号を前記駆動部に出力し、
    前記駆動部における過電流を複数箇所で監視し、
    前記所定時間が経過するたびに、前記駆動部における過電流の検出箇所に基づいて、前記モータ電力供給線において地絡又は天絡による異常が発生しているか否かを検知する、モータ電力供給線の異常検知方法。
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