JP5359846B2 - 変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、転がり軸受を備えた変速機に関する。
車両に搭載される変速機は、所定の軸心を中心として回転可能な各種の回転部材を有し、一般的に、これらの回転部材は、変速機のケースに対して、テーパローラベアリングまたはボールベアリング等の転がり軸受を介して支持される。
例えば、特許文献1には、自動変速機と差動装置とがユニット化された変速機ユニットのケースに対して、該ケースに収容された前記差動装置のデフケースが、テーパローラベアリングを介して支持された構造が開示されている。
変速機のケースに対して各種回転部材が転がり軸受を介して支持される場合、該転がり軸受のアウタレースはケースの筒状部に圧入状態で嵌合される。このとき、軸受に適度な予圧が働くように圧入量(締め代)が設定される。
ところで、変速機のケースの材料には、軽量化の観点等からアルミニウム系またはマグネシウム系の合金が使用されることが多い。そのため、一般的に、変速機のケースは、鉄系合金からなるアウタレースよりも熱膨張率が大きい。
よって、高温時、ケースの熱膨張により該ケースの筒状部の内径が拡大するため、圧入によるアウタレースに対する締め付け力が低下する。そのため、転がり軸受では、アウタレースとインナレースとの隙間が拡大して、該隙間において転動体が滑ったり振動したりしやすくなるため、ノイズの発生や、転動面の損傷による寿命の低下を招いてしまう。
一方、このような高温時の締め付け力の低下を見込んで、ケースの筒状部に対する転がり軸受の当初の圧入量(締め代)を大きく設定することが考えられる。しかし、この場合、比較的低温の状態で締め付け力が大きくなり、転動体の転がり抵抗が大きくなるため、燃費の悪化を招くことになる。
そのため、近年、燃費の面から、ケースの筒状部に対する転がり軸受の当初の圧入量(締め代)を小さく設定し、軸受の転がり抵抗を低く設定する傾向がある。しかし、当初の圧入量を小さく設定すると、アウタレースの締め付け力が温度上昇に伴い更に低下するため、高温時に生じる上記の問題が顕著となる。
このような問題に鑑みて、特許文献2には、アルミニウム系合金からなるケースの筒状部の内周面に、鉄系合金からなるスリーブを鋳込んでおき、該スリーブに転がり軸受のアウタレースを圧入する技術が開示されている。特許文献2の技術によれば、アウタレースが、熱膨張率が比較的小さなスリーブにより締め付けられるため、ケースにより締め付けられる場合に比べて、高温時に締め付け力が低下する問題が改善される。
特開2009−127794号公報 特開2001−82248号公報
しかし、特許文献2の技術においても、アルミニウム系合金からなるケースは熱膨張しやすいため、高温時、該ケースの筒状部により前記スリーブを締め付ける力は大きく低下する。しかも、高温時、スリーブにも若干の熱膨張が生じるため、転がり軸受に対する締め付け力の低下は避けられない、よって、高温時に生じる上記問題に関して、更なる改善が期待されている。
また、特許文献2の技術では、ケースの内周面にスリーブを鋳込むという煩雑な作業が強いられるため、生産性の悪化も招く。
そこで、本発明は、アルミニウム系またはマグネシウム系の材料からなる変速機のケースの筒状部に転がり軸受を圧入する場合において、変速機の生産性を良好に維持しつつ、前記圧入により転がり軸受にかかる締め付け力を温度に関わらず適切に維持することを、基本的な目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る変速機は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
所定の軸心を中心として回転可能に設けられた回転部材と、該回転部材の外周面を囲むように配置される筒状部を有し且つアルミニウム系材料またはマグネシウム系材料からなるケースと、前記回転部材の外周面と前記筒状部の内周面との間に介装された転がり軸受とを備え、該転がり軸受は、インナレースとアウタレースとの間に複数の転動体が介装されて構成され、前記アウタレースが鉄系材料からなる変速機であって、
前記筒状部に、鉄系材料からなる外側環状部材が外嵌されており、
該外側環状部材は、前記ケースの内部空間に配設され、
該外側環状部材は、前記筒状部の外周面に当接する当接部と、前記ケース内の作動油を整流するために前記当接部から径方向外側へ張り出して設けられたバッフルプレート部とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記回転部材は、径方向外側にリングギヤを有するデフケースであり、
前記バッフルプレート部は、前記リングギヤの近傍に配設されていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、熱膨張率が比較的大きなアルミニウム系またはマグネシウム系の材料からなるケースの筒状部が、熱膨張率が比較的小さな鉄系材料からなる外側環状部材によって外側から締め付けられているから、温度上昇に伴う前記筒状部の熱膨張を確実に抑制することができる。
また、筒状部が外側へ膨張することが抑制されることによる反力として、アウタレースを内方へ締め付ける力が発生する。そのため、ケースの筒状部にアウタレースを圧入する当初の圧入量(予圧)を大きくしておかなくても、高温時、径方向外側からアウタレースにかかる圧力の低下を十分に抑制することができる。よって、温度に関わらず、アウタレースとインナレースとの隙間を適切な大きさに維持し、該隙間における転動体の転動を良好に維持することができる。したがって、転がり軸受のノイズ発生防止および長寿命化に貢献することができる。
しかも、製造時は、外側環状部材の内側にケースの筒状部を圧入するだけで、容易に外側環状部材を筒状部に外嵌させることができるため、生産性を良好に維持することができる。
さらに、外側環状部材はケースの筒状部に外嵌されるため、筒状部の周囲の空間を利用して、外側環状部材に種々の機能を兼ねさせることができる。
具体的には、請求項1に記載の発明により、外側環状部材の一部をバッフルプレート部とすることで、該バッフルプレート部によりケース内の作動油を整流することができる。
また、請求項1に記載の発明に請求項2に記載の発明を適用することで、ケース内において差動装置のリングギヤ周辺に向かって流れる作動油を、外側環状部材のバッフルプレート部によってある程度堰き止めることができ、過剰な作動油の流れ込みによるリングギヤの回転効率の低下を防止することができる。
本発明の第1の参考実施形態に係る変速機としてのデファレンシャル装置を示す断面図である。 図1に示すデファレンシャル装置の要部を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るデファレンシャル装置を示す断面図である。 第2の参考実施形態に係るデファレンシャル装置を示す断面図である。 第3の参考実施形態に係るデファレンシャル装置を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の参考実施形態]
先ず、図1及び図2を参照しながら、本発明の実施形態と基本的な構成が共通する第1の参考実施形態について説明する。
図1は、車両に搭載される変速ユニット2の一部を示している。変速ユニット2は、図示しない変速機構と、該変速機構の出力ギヤ18に駆動連結されたデファレンシャル装置(差動装置)20と、前記変速機構及びデファレンシャル装置20を収容するケース4とを備えている。
なお、前記変速機構は、例えば、自動変速機、手動変速機または無段変速機で構成されるが、本発明において、前記変速機構の構成は特に限定されるものでない。
デファレンシャル装置20のデフケース22は、車幅方向に延びる軸心を中心として回転可能に設けられている。デフケース22に固定されたリングギヤ24には、前記変速機構の出力ギヤ18が噛合されており、これにより、前記変速機構からデファレンシャル装置20に動力が伝達されるようになっている。デフケース22を貫通するピニオンシャフト25には、互いに対向する一対のピニオンギヤ26,27がそれぞれ枢着されており、これらのピニオンギヤ26,27に跨って左右のサイドギヤ28,29がそれぞれ噛合されている。また、デフケース22には、左右のシャフト挿通部32,34がサイドギヤ28,29に対応して設けられている。各シャフト挿通部32,34にはジョイントシャフト36,38が挿通され、該ジョイントシャフト36,38の先端は、サイドギヤ28,29にスプライン嵌合されている。これにより、変速機構からデファレンシャル装置20に伝達された動力は、走行状況に応じた回転差となるように左右のジョイントシャフト36,38、及び該ジョイントシャフト36,38に連結された図示しない左右の車輪に伝達される。
ケース4は、アルミニウム系合金からなり、デフケース20の右側シャフト挿通部32の外周面を囲むように配置される右側筒状部6と、デフケース20の左側シャフト挿通部34の外周面を囲むように配置される左側筒状部8とを有する。右側筒状部6は、ケース4の表面から外方へ延びるように形成されている。すなわち、右側筒状部6の外周面は、ケース4の外部空間12に面して配置されている。一方、左側筒状部8は、ケース4の表面から内方へ延びるように形成されている。すなわち、左側筒状部8の外周面は、ケース4の内部空間10に面して配置されている。
各筒状部6,8の一部は、ジョイントシャフト36,38の外周面を囲むように配置されており、筒状部6,8の内周面とジョイントシャフト36,38の外周面との間には、ケース4内のオイルが外部へ漏れるのを防止するための例えばゴムからなるシール部材54,56が介装されている。
また、各筒状部6,8の内周面とデフケース22のシャフト挿通部32,34の外周面との間には、転がり軸受40,42が介装されている。転がり軸受40,42の具体的構成については後述する。
さらに、各筒状部6,8の内周面とデフケース22のシャフト挿通部32,34における軸方向先端部の外周面との間には、シムプレート50,52が介装されている。シムプレート50,52は、シャフト挿通部32とジョイントシャフト36との摺動面の潤滑に用いられるオイルが軸受40,42側へ逃げるのを防止する機能と、軸受40,42のスラスト方向の予圧を調整する機能とを有する。具体的には、右側のシムプレート50として、所定の厚みを有するプレートを使用し、左側のシムプレート52として、厚みの異なる複数種類のプレートの中から適切な厚みを有するプレートを選択して使用することで、軸受40,42のスラスト方向の予圧が調整される。
また、各筒状部6,8には、鉄系合金からなる外側環状部材60,62が外嵌されている。これにより、各筒状部6,8は、外側環状部材60,62と転がり軸受40,42とにより径方向の両側から挟み込まれた状態となっている。外側環状部材60,62の取付けは、該外側環状部材60,62の内側にケース4の筒状部6,8を圧入するだけで簡単に行うことができる。特に、右側の外側環状部材60は、ケース4の外部空間12に配設されるため、右側の外側環状部材60への右側筒状部6の圧入をケース4の組み立て完了後に行うことができ、組み立て性の向上に貢献している。
図2を参照しながら、転がり軸受40,42及びその周辺の構造について詳細に説明する。なお、ここでは、図2に示される右側の転がり軸受40及びその周辺の構造について説明するが、左側の転がり軸受42及びその周辺の構造も同様である。
図2に示すように、本参考実施形態において、転がり軸受40は、インナレース44とアウタレース46との間に複数の円錐状のコロ(転動体)48が介装されてなるテーパローラベアリングである。インナレース44及びアウタレース46は鉄系合金で構成されている。
転がり軸受40は、スラスト方向およびラジアル方向にそれぞれ適当な大きさの予圧がかけられた状態で設置されており、これにより、インナレース44とアウタレース46との隙間が適切な幅に設定され、該隙間においてコロ48が適切に転動できるようになっている。
ところが、車両の走行等に伴い変速ユニット2の各部の温度が上昇すると、軸受40にかかる圧力は変化する。特に、従来は、ケース4が、熱膨張率が比較的高いアルミニウム系合金からなるため、熱膨張によりケース4の筒状部6の内径が拡大することで、軸受40にかかる軸方向の締め付け力が弱まる問題があった。
この点に関して、本参考実施形態では、ケース4の筒状部6が、ケース4よりも熱膨張し難い鉄系合金製の外側環状部材60によって外側から締め付けられているため、温度上昇に伴う筒状部6の熱膨張を確実に抑制することができる。
また、筒状部6の径方向外側への膨張が抑制されることによる反力として、アウタレース46を内方へ締め付ける力が発生する。そのため、筒状部6にアウタレース46を圧入する当初の圧入量(予圧)を大きくしておかなくても、高温時、径方向外側からアウタレース46にかかる圧力の低下を十分に抑制することができる。よって、温度に関わらず、アウタレース46とインナレース44との隙間を適切な大きさに維持し、該隙間におけるコロ48の転動を良好に維持することができる。したがって、転がり軸受40のノイズ発生防止および長寿命化に貢献することができる。
図1に示すように、左側の軸受42に関しても、外側環状部材62による外側からの締め付けにより左側筒状部8の熱膨張が抑制され、この膨張抑制による反力により軸受42のアウタレースが内方へ締め付けられるため、同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態]
図3を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の実施形態の基本的な構成は第1の参考実施形態と同様であり、図3では、第1の参考実施形態と同様の機能を有する部材には図1と同じ符号を付しており、同符号を付した部材の説明は省略する。
本実施形態では、左側の外側環状部材72の構成が第1の参考実施形態と異なる。本実施形態に係る左側の外側環状部材72は、ケース4の左側筒状部8の熱膨張を抑制する機能に加えて、該左側筒状部8の周囲の空間を利用して、ケース4内の作動油を整流する機能を有する。
具体的に、外側環状部材72は、左側筒状部8の外周面に当接する当接部74と、ケース4内の作動油を整流するために当接部74から径方向外側へ張り出して設けられたバッフルプレート部76とを有する。バッフルプレート部76は、リングギヤ24の近傍に配設されている。そのため、ケース4内においてリングギヤ24周辺に向かって流れる作動油を、外側環状部材72のバッフルプレート部76によってある程度堰き止めることができる。よって、過剰な作動油の流れ込みによるリングギヤ24の回転効率の低下を防止することができ、燃費の向上に貢献することができる。
第2の参考実施形態]
図4を参照しながら、第2の参考実施形態について説明する。なお、図4では第1の参考実施形態と同様の機能を有する部材には図1と同じ符号を付しており、同符号を付した部材の説明は省略する。
第2の参考実施形態では、右側の外側環状部材80の構成が第1の参考実施形態と異なる。第2の参考実施形態に係る右側の外側環状部材80は、ケース4の右側筒状部6の熱膨張を抑制する機能に加えて、該右側筒状部6の周囲の空間を利用して、ケース4の外部空間12に配置された熱源88からの熱伝達を遮断する機能を有する。
この熱源88としては、例えば、デファレンシャル装置20の近傍に配設された排気管または排気浄化触媒等が挙げられる。
具体的に、外側環状部材80は、右側筒状部6の外周面に当接する当接部82と、熱源88からの熱伝達を遮断するために軸方向に関して右側筒状部6の先端よりも突出するように当接部82から延設されてなる遮熱部84とを有する。第2の参考実施形態において、遮断部84は、当接部82から内径および外径を一定の大きさに維持したまま軸方向に延設されているが、当接部82から内径および/または外径を変化させながら軸方向に延設されるようにしてもよい。
このように、外側環状部材80は遮熱部84を有するため、ケース4外の熱源88からの熱を遮熱部84により遮断して、シール部材54等、ケース4内に設けられた耐熱性の低い種々の部品を熱害から保護することができる。
第3の参考実施形態]
図5を参照しながら、第3の参考実施形態について説明する。なお、図5では第1の参考実施形態と同様の機能を得得する部材には図1と同じ符号を付しており、同符号を付した部材の説明は省略する。
第3の参考実施形態では、右側の外側環状部材90の構成が第1の参考実施形態と異なる。第3の参考実施形態に係る右側の外側環状部材90は、ケース4の右側筒状部6の熱膨張を抑制する機能に加えて、該右側筒状部6の周囲の空間を利用して、ケース4の外部空間12に配置された周辺部品100を支持する機能を有する。
この周辺部品100としては、例えば、デファレンシャル装置20の近傍を通るように配設される種々のハーネス又はパイプ等が挙げられる。
具体的に、外側環状部材90は、右側筒状部6の外周面に当接する当接部92と、周辺部品100を支持するために当接部92から軸方向に延設されてなる周辺部品支持部94とを有する。第3の参考実施形態において、周辺部品支持部94は、当接部92から内径および外径を一定の大きさに維持したまま軸方向に延設されているが、当接部92から内径および/または外径を変化させながら軸方向に延設されるようにしてもよい。
第3の参考実施形態において、周辺部品支持部94は、結束部材98を介して周辺部品100を支持可能となっており、周辺部品支持部94には、結束部材98を取り付けるための取付穴96が形成されている。
ただし、周辺部品支持部94により周辺部品100を支持するための構成はこれに限定されるものでなく、周辺部品100の構成に応じて適宜変更可能である。
このように、外側環状部材90は、周辺部品支持部94において周辺部品100を支持することができるため、周辺部品100の配置に関して利便性の向上を図ることができる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、本発明を差動装置に適用する場合について説明したが、本発明は、差動装置以外の種々の変速機にも等しく適用することができる。
また、上述の実施形態では、変速ユニット2のケース4がアルミニウム系材料からなる場合について説明したが、本発明は、マグネシウム系材料からなるケースを使用する場合にも等しく適用することができる。
さらに、上述の実施形態では、転がり軸受としてテーパローラベアリング40,42を用いる場合について説明したが、本発明は、ボールベアリング等のテーパローラベアリング以外の転がり軸受を使用する場合にも等しく適用することができる。
以上のように、本発明によれば、アルミニウム系またはマグネシウム系の材料からなるケースと、該ケースの筒状部に圧入される転がり軸受とを備えた変速機において、該変速機の生産性を良好に維持しつつ、前記圧入により転がり軸受にかかる締め付け力を温度に関わらず適切に維持することが可能となるから、この種の変速機の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
2 変速ユニット
4 変速ユニットのケース
6,8 ケースの筒状部
10 ケースの内部空間
12 ケースの外部空間
18 変速機構
20 デファレンシャル装置(差動装置)
22 デフケース
24 リングギヤ
40,42 転がり軸受
44 インナレース
46 アウタレース
48 コロ(転動体)
60,62,80,90 外側環状部材
82 当接部
84 遮熱部
92 当接部
94 周辺部材支持部

Claims (2)

  1. 所定の軸心を中心として回転可能に設けられた回転部材と、該回転部材の外周面を囲むように配置される筒状部を有し且つアルミニウム系材料またはマグネシウム系材料からなるケースと、前記回転部材の外周面と前記筒状部の内周面との間に介装された転がり軸受とを備え、該転がり軸受は、インナレースとアウタレースとの間に複数の転動体が介装されて構成され、前記アウタレースが鉄系材料からなる変速機であって、
    前記筒状部に、鉄系材料からなる外側環状部材が外嵌されており、
    該外側環状部材は、前記ケースの内部空間に配設され、
    該外側環状部材は、前記筒状部の外周面に当接する当接部と、前記ケース内の作動油を整流するために前記当接部から径方向外側へ張り出して設けられたバッフルプレート部とを有することを特徴とする変速機。
  2. 前記回転部材は、径方向外側にリングギヤを有するデフケースであり、
    前記バッフルプレート部は、前記リングギヤの近傍に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の変速機。
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