JP5359779B2 - 樹脂タブレット供給装置及び樹脂封止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂タブレット供給装置及びこれを備えた樹脂封止装置に関する。
樹脂タブレット内の水分による樹脂成形品へのボイド発生を防止する方法として、樹脂封止装置に供給する樹脂タブレットを乾燥処理させる方法が提案されている。例えば、樹脂タブレットを露点が−5℃以下の雰囲気中または、3mmHg以下の真空中に保管することで、樹脂タブレット内の水分を除去した後に、当該樹脂タブレットを樹脂封止装置に供給して樹脂封止する方法が開示されている(特許文献1参照)。
また、タブレットストッカ内に樹脂タブレットを収容したまま当該ストッカ内に乾燥熱風を送り込むことによって除湿乾燥及び予熱を行なって、成形直前に必要なタブレットを送り出す装置も提案されている(特許文献2参照)。
特開昭58−197831号公報 特開昭63−119014号公報
特許文献1記載の樹脂封止方法によれば、上記真空雰囲気下で樹脂タブレットを除湿した後、真空破壊を行って真空容器から樹脂タブレットを取り出すと、大気中の水分が樹脂タブレットに10%程度存在する微孔空間に吸収されてしまうため、除湿効果を維持することができなくなってしまう。
また、特許文献2に示す樹脂タブレットを除湿乾燥及び予熱を繰り返す装置においては、予熱により固形化した樹脂タブレットが変形してローダのチャックハンドなどにより掴めなくなる不具合が生じたり、樹脂の温度も上昇することで硬化反応が進行して成形品質が低下したりするなどの不具合も想定される。
本願発明の目的は、密閉容器内で除湿乾燥された樹脂タブレットを取り出して供給する際に再度吸湿することなく供給可能な樹脂タブレット供給装置及びこれを備えてボイドの発生を防いで成形品質を高めた樹脂封止装置を提供することにある。
以上の課題を解決し、以下に述べる実施形態に適用される手段は、以下の構成を有する。
すなわち、1回分の樹脂封止に用いられる樹脂タブレットを保持するタブレットホルダより受け渡されて密閉可能な密閉容器と、前記密閉された密閉容器内を減圧して前記樹脂タブレットの微孔空間に含有されている水分を除去する減圧手段と、前記減圧された密閉容器内を常圧へ戻す際に、当該密閉容器内へ外気より低湿度に調製されたドライエアを送り込むことにより、除湿乾燥後の前記樹脂タブレットの微孔空間を当該ドライエアで置換するドライエア充てん手段と、前記ドライエアで置換された樹脂タブレットを前記密閉容器から取り出してプレス部へ搬送する樹脂タブレット供給手段と、を備えたことを特徴とする。
また、前記タブレットホルダと、その上方に配置される前記密閉容器と、その上方に待機し前記プレス部へ樹脂タブレットを搬送するローダが、樹脂タブレットの上下方向の搬送ラインに沿って直列配置されることを特徴とする。
また、前記タブレットホルダ底部に設けられた貫通孔より前記タブレットホルダに保持された樹脂タブレットを前記ローダに向けて突き上げる突き上げロッドを備え、前記タブレットホルダを開放された前記密閉容器に近接した上昇位置まで上昇させて前記突き上げロッドにより樹脂タブレットを突き上げ、前記密閉容器を閉じることにより樹脂タブレットが当該密閉容器へ受け渡されることを特徴とする。
前記密閉容器は、樹脂タブレットが突き上げられる位置に両側で開閉移動可能な可動蓋と該可動蓋が閉じる開口端にシール材が設けられた可動容器とを備え、突き上げロッドに突き上げられた樹脂タブレットに前記可動蓋を接近させて当該突き上げロッドを一旦退避させることにより当該可動蓋に樹脂タブレットが受け渡され、前記可動容器を可動蓋に接近させて樹脂タブレットが密閉収納されることを特徴とする。
前記可動蓋に樹脂タブレットが支持されたまま可動容器を離間させて密閉容器が開放され、突き上げロッドを突き上げて樹脂タブレットを上方に待機するローダハンドに受け渡されることを特徴とする。
樹脂封止装置においては、被成形品供給部において供給された被成形品及び上述した樹脂タブレット供給装置から供給された樹脂タブレットを保持してプレス部へ搬入するローダと、プレス部から成形品を保持して成形品収納部へ取り出すアンローダとが、移動レール部を共用して移動し所要のプレス部に一方向から進退動することにより樹脂封止が行われることを特徴とする。
上述した樹脂タブレット供給装置を用いれば、1回分の樹脂封止に用いられる樹脂タブレットを保持するタブレットホルダより樹脂タブレットが密閉容器へ収容され密閉された密閉容器内を減圧して樹脂タブレットの微孔空間に含有されている水分が除湿乾燥される。また減圧された密閉容器内を常圧へ戻す際に、当該密閉容器内へ外気より低湿度に調製されたドライエアが送り込まれるので、除湿乾燥後の樹脂タブレットの微孔空間が当該ドライエアで置換されるのである。これにより樹脂タブレットを密閉容器から取り出してプレス部へ搬送する際に、再度樹脂タブレットが吸湿することを抑制することができる。
タブレットホルダと、その上方に配置される密閉容器と、その上方に待機しプレス部へ樹脂タブレットを搬送するローダが、樹脂タブレットの上下方向の搬送ラインに沿って直列配置されるので、樹脂タブレットの供給動作が同一搬送ライン上で行うことができる。これによりサイクルタイムの短縮化が可能になると共に、樹脂タブレット供給装置とタブレットホルダとが上下に配置されるので少ない面積に設置することも可能である。
また、タブレットホルダに保持された樹脂タブレットをローダに向けて突き上げる突き上げロッドにより、樹脂タブレットを突き上げて密閉容器へ受渡しが行われる。このように、突き上げロッドの昇降動作により、タブレットホルダから密閉容器へ、密閉容器からローダへ樹脂タブレットが受け渡されるので、装置構成を簡略化することができる。
突き上げロッドに突き上げられた樹脂タブレットに可動蓋を接近させて当該突き上げロッドを一旦退避させることにより当該可動蓋に樹脂タブレットが受け渡され、可動容器を可動蓋に接近させて樹脂タブレットが密閉収納されるので、樹脂タブレットの位置を変更することなく密閉容器への受渡しがスムーズに行なえる。
可動蓋に樹脂タブレットが支持されたまま可動容器を離間させて密閉容器が開放され、突き上げロッドを突き上げて樹脂タブレットを上方に待機するローダハンドに受け渡されるので、樹脂タブレットの位置を変えずに密閉容器からローダへ受け渡すことができる。
被成形品供給部において供給された被成形品及び上述した樹脂タブレット供給装置から供給された樹脂タブレットを保持してプレス部へ搬入するローダと、プレス部から成形品を保持して成形品収納部へ取り出すアンローダとが、移動レール部を共用して移動し所要のプレス部に一方向から進退動することにより樹脂封止が行われている。これにより、ローダによるプレス部への被成形品及び樹脂タブレット(ワーク)の供給とアンローダによるプレス部からの成形品の取り出しが交互に迅速に行えるうえに、ボイドの発生を抑えて成形品質を向上することができる。
第1実施形態にかかる樹脂タブレット乾燥装置の平面図と矢印A−A方向断面図である。 第2実施形態にかかる樹脂タブレット乾燥装置の平面図と矢印A−A方向断面図である。 図1又は図2にかかる樹脂タブレット乾燥装置を具備する樹脂封止装置の平面図である。 他例に係る樹脂タブレット供給装置の一例を示す平面図及び矢印A−A方向断面図である。 図4の樹脂タブレット供給装置の樹脂タブレット供給動作を示す断面説明図である。 図4に示す樹脂タブレット供給装置の樹脂タブレット供給動作を示す断面説明図である。 図4に示す樹脂タブレット供給装置の樹脂タブレット供給動作を示す断面説明図である。 図4に示す樹脂タブレット供給装置の樹脂タブレット供給動作を示す断面説明図である。 図4に示す樹脂タブレット供給装置を具備する樹脂封止装置の平面図である
以下に、本発明の好適な実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
樹脂タブレット供給装置を備えた樹脂封止装置の概略構成について、図1乃至図3を参照して説明する。
図3において、樹脂封止装置10は被成形品供給ユニットAと成形品収納ユニットBとの間に増設レールユニットCを分離可能に備えている。被成形品供給ユニットA、成形品収納ユニットB及び増設レールユニットCのそれぞれが移動レール部と台座部を有しており、台座部には各種機能部を備えることが可能である。本実施例では増設レールユニットCとしてプレス部31が各々挿脱可能に設けられている。以下、各ユニットの構成について説明する。
[被成形品供給ユニットA]
において、被成形品供給部1は、供給マガジン2に収納された被成形品8(リードフレーム、樹脂基板などに半導体チップが搭載されたもの)をインデックステーブル3へ載せた後、プレヒート部4へ向きを揃えて送り出す。プレヒート部4では、被成形品8がプレヒートされて後述するローダ14に受け渡される。
樹脂タブレット供給装置5は、例えば樹脂タブレットを送り出す公知のリニアフィーダから整列して送り出された樹脂タブレットをインデックステーブル(図示せず)で一時的に蓄えながらタブレットホルダ6へ装填する。また、樹脂タブレットを装填されたタブレットホルダ6は受渡し位置まで上昇させて樹脂タブレットがローダ14に受け渡される。樹脂タブレット供給装置5は、タブレットホルダ6の昇降動作を行なう近傍に配置されている。
[成形品収納ユニットB]
において、成形品取出部18は、いずれかのプレス部よりアンローダ15により取出された成形品を下方に待機している移動テーブル19へ受け渡される。アンローダ15は、成形品を成形品取出部18に待機している移動テーブル19へ受け渡すと次の成形品の取出し動作に移行する。移動テーブル19は成形品を載置してディゲート部20へ搬送する。ディゲート部20は、移動テーブル19へ載置されて搬送された成形品を押えてツイストすることによりゲートブレイクし不要樹脂を分離する。不要樹脂は図示しないスクラップボックスへ回収される。移動テーブル19は成形品のみを載置して成形品収納部21へ搬送する。成形品収納部21において、移動テーブル19に搬送された成形品を成形品ピックアップ22により一旦保持する。そして、移動テーブル19が成形品取出部18へ向かって移動すると、下方に設けられた収納マガジン23へ必要に応じて旋回して向きを揃えて収納する。
[増設レールユニットC]
増設レールユニットCは、被成形品供給ユニットAと成形品収納ユニットBとの間に挿脱可能に設けられている。増設レールユニットCは、被成形品供給ユニットAと成形品収納ユニットBとの間に増設されて、供給側移動レール部13と収納側移動レール部26との間を増設側移動レール部28により連結し、該増設側移動レール部28上をローダ14及びアンローダ15が各々共用して移動可能になっている(図3参照)。
増設レールユニットCの増設側台座部29には、プレス部31などの様々な機能を有する機能部を搭載可能になっている。増設レールユニットCは、被成形品供給ユニットAと成形品収納ユニットBとの間に移動レール部どうしが連続するように挿入された後、増設側台座部29と供給側台座部9との間、増設側台座部29と収納側台座部25との間、増設側台座部29どうしの間を各々ボルト締めして連結されている。
また、成形品収納ユニットBの収納側移動レール部26に沿って吸引ダクト27、増設レールユニットCの移動レール部28に沿って吸引ダクト30、被成形品供給ユニットAの移動レール部13に沿って吸引ダクト16が各々併設されている。この吸引ダクト27,30,16は、アンローダ15のアンローダ側吸引ダクトに接続可能なダクト連結部27a,30a,16aより直列に接続されている。アンローダ15がプレス部24,31,7に進入する際にアンローダ側吸引ダクトがダクト連結部27a,30a,16aを介して吸引ダクト27,30,16に連結して、図示しない集塵機へ集塵するようになっている。
プレス部7,31,24は本実施例では4箇所に並設されている。各プレス部はモールド金型及び該モールド金型を型締め型開きする公知の型開閉機構及びモールド金型のキャビティに樹脂圧を印加しながら封止樹脂を送り出す公知のトランスファ機構等が装備されている。供給側台座部9に設けられたプレス部7には、モールド金型の金型面を覆うリリースフィルムを張設するフィルムハンドラLFが設けられている。
ローダ14及びアンローダ15は移動レール部13,28,26を共用して移動するようになっている。即ち、ローダ14は、プレヒート部4で被成形品8(リードフレーム等)を受け取って保持し、タブレットホルダ6より樹脂タブレットTBを受け取って保持し、各プレス部7,31,24へ一方向から進退移動して搬入するようになっている。また、樹脂封止後の成形品はモールド金型より離型され、アンローダ15により成形品取出部18へ搬出されるようになっている。アンローダ15が各プレス部7,31,24へ進入する位置では、アンローダ側吸引ダクト(図示せず)がダクト連結部27a,30a,16aを介して吸引ダクト30に連結して上下金型面をクリーニングしながら吸引動作を行い、樹脂かすなどの塵を集塵機へ集塵するようになっている。
ここで、樹脂タブレット供給装置5の概略構成について説明する。
タブレットホルダ6(図3参照)は1回分の樹脂封止に用いられる樹脂タブレットTBを保持孔(貫通孔)に保持したまま昇降して、後述する突き上げロッドにより保持孔底部より突き上げてローダ14にハンドに受け渡すようになっている。タブレットホルダ6よりローダ14に受け渡された樹脂タブレットTBは一旦密閉容器60へ収納され除湿乾燥される。
図1及び図2に密閉容器60の一例を示す。図1(A),図2(A)は容器平面図、図1(B),図2(B)は矢印A−A断面図である。密閉容器60は、ローダ14より受け渡された樹脂タブレットTBを密閉可能に収納する。この密閉容器60は、容器本体62と蓋体64とを具備している。容器本体62の開口縁部にはシール材66が設けられている。また、容器本体62の両側壁には配管接続口63a,63bが各々設けられている。配管接続口63a,63bには後述する真空吸引装置50,ドライエア充てん装置51が配管接続されている。また、蓋体64には、容器本体62内に嵌め込まれる嵌込み部64aが設けられている。容器本体62に樹脂タブレットTBを収容して蓋体64を閉じると、密閉容器60がシール材66により密閉される。
真空吸引装置50(減圧手段)は配管50aを介して密閉容器60(容器本体62)の一方側に接続されている。また、ドライエア充てん装置51(ドライエア充てん手段)は配管51aを介して密閉容器60(容器本体62)の他方側に接続されている。真空吸引装置50が接続する配管50a並びにドライエア充てん装置51が接続する配管51aには、開閉弁(図示せず)が設けられており、密閉容器60の配管接続口63a,63bを接続状態と遮断状態とで切り替えられるようになっている。真空吸引装置50は、密閉された密閉容器60内を所定時間真空吸引することにより減圧して樹脂タブレットTBにおよそ10%程度存在する微孔空間に含有されている水分を除去する。
また、ドライエア充てん装置51は、上記減圧された密閉容器60内を常圧へ戻す際に、当該密閉容器60内へ外気(例えば湿度60%乃至65%)より低湿度(例えば湿度50%以下)に調製されたドライエアを送り込む。これにより、除湿乾燥後の樹脂タブレットTBの微孔空間を当該ドライエアで置換する。
ドライエア充てんされた樹脂タブレットTBは、密閉容器60の蓋体64を開放して、上方に待機するローダ14のハンドにより再度チャックされて容器本体62から取り出して該当するプレス部7,31,24へ搬送される。
密閉容器60に収納される樹脂タブレットTBは、図1(A)(B)に示すように横置き状態でも、図2(A)(B)に示す縦置き状態のいずれでもよい。但し、ローダ14のハンドとの受渡し動作を考慮すると、図2の形態が望ましい。
実験によれば、フィラー充てん率75%の円柱状の樹脂タブレットTB(サイズ;φ15mm×17mm)を湿度50%のドライエアで置換した後、常圧に戻して湿度65%の部屋に1時間程度放置したところ、2mmg程度の吸湿しか認められないことが判明している。これは、樹脂タブレットTBの外壁面から水蒸気の分子が侵入する際の微孔空間の抵抗が大きく、吸湿するのに時間を要するためと推認される。
また、密閉容器60から取り出された樹脂タブレットTBは、およそ2分以内にプレス部へ搬送されてモールド金型のポットへ投入される。また、プレス部にはヒータを内蔵しているため、一般に湿度は50%以下と低いため、吸湿環境になりにくいと考えられる。
したがって、樹脂タブレットTBを密閉容器60から取り出してプレス部へ搬送する際に、再度樹脂タブレットが吸湿するのを抑制することができ、しかもその効果が長持ちするため、ボイドの発生を抑えて成形品質を向上することができる。
次に、樹脂タブレット供給装置及びこれを用いた樹脂封止装置の他例について図4乃至図9を参照して説明する。
上記実施形態と樹脂封止装置の概略構成は同様であるので、同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとし、以下では樹脂タブレット供給装置の構成を中心に説明する。
図3の樹脂タブレット供給装置5は、タブレットホルダ6の昇降動作を行なう近傍に配置されていたが、本実施形態では、図9に示すように、樹脂タブレット供給装置5はタブレットホルダ6の直上に配置されている。以下、この構成について具体的に説明する。
図4(A)は開放された密閉容器60及びタブレットホルダ6の平面図、図4(B)は矢印A−A方向断面図である。図4(A)において、タブレットホルダ6と、該タブレットホルダ6より上方に配置された密閉容器60と、該密閉容器60より上方に待機するローダ14とが、樹脂タブレットTBの上下方向の搬送ラインに沿って直列配置される(図9参照)。
これにより、樹脂タブレットTBの供給動作が同一搬送ライン上で行なえるため、サイクルタイムの短縮化を図り、しかもタブレット供給装置5とタブレットホルダ6が上下に配置されるので少ない面積に設置することも可能になる。
また、図4(A)において、タブレットホルダ6は、1回の樹脂封止に必要な樹脂タブレットTBを例えば直列状に5箇所で保持するようになっている。
また、タブレットホルダ6の下方には、タブレットホルダ6の保持位置に対応して底部に設けられた貫通孔6aより樹脂タブレットTBをローダ14に向けて突き上げる突き上げロッドRを備えている。突き上げロッドRは、例えば図示しない電動モータにより昇降可能に設けられている。このように、突き上げロッドRの昇降動作により、タブレットホルダ6から密閉容器60へ、更には密閉容器60からローダ14へ樹脂タブレットTBが受け渡されるので、装置構成を簡略化することができる。
図4(A)(B)において、密閉容器60は、複数の樹脂タブレットTBが突き上げられる位置に両側で開閉移動可能な可動蓋65と、該可動蓋65が閉じる開口端にシール材66が設けられた可動容器68とを備えている。
また、可動蓋65の可動容器68内へ嵌め込まれる嵌込み部65aの底部側はU字状に切り欠かれた切欠き部65cが樹脂タブレットTBに応じて5箇所に形成されている。各切欠き部65cの一部を横切るように樹脂タブレットTBの底部を支持可能な支持板65bが各々設けられている。後述するように、突き上げロッドRに突き上げられた各樹脂タブレットTBが可動蓋65の支持板65bに各々受け渡され、該可動蓋65に対して可動容器68を近接させて閉じることにより樹脂タブレットTBが密閉容器60内に密閉されるようになっている。
また、図7(B)に示すように、可動蓋65には配管50aを介して真空吸引装置50が接続され、可動容器68には配管51aを介してドライエア充てん装置51が接続されている。各配管50a,51aには開閉弁(図示せず)が設けられており、密閉容器60と接続状態と遮断状態とで切り替えられるようになっている。
次に、樹脂タブレットTBの供給動作について図5乃至図8を参照して具体的に説明する。
図5(A)において、密閉容器60は、可動蓋65と可動容器68が開放した両側に離間した開放状態にある。樹脂タブレットTBを装填されたタブレットホルダ6が開放された密閉容器60の近傍まで上昇させる。
また、図5(B)において可動蓋65を、樹脂タブレットTBの搬送ライン(タブレットホルダ6の上部)に向けて移動させる。
次に、図6(A)に示すように駆動源を駆動して突き上げロッドRを突き上げて樹脂タブレットTBをタブレットホルダ6から密閉容器60に向けて上昇させる。また、図6(B)に示すように可動蓋65を更に可動容器68に向けて接近させる。このとき、可動蓋65を樹脂タブレットTBに向けて接近させても嵌込み部65aに設けられた切欠き部65cにより突き上げロッドRと干渉することがない。そして、突き上げロッドRに突き上げられた樹脂タブレットTBの底部を支持板65bが支持可能になる位置まで可動蓋65を接近させる。
そして、図7(A)に示すように、突き上げロッドRを一旦タブレットホルダ6の下方に退避させる。これにより可動蓋65の支持板65bに樹脂タブレットTBが受け渡される。
そして、図7(B)に示すように、可動蓋65に樹脂タブレットTBが受け渡されたまま、可動容器68のシール材66が可動蓋65とクランプされるまで閉じることにより、支持板65bに樹脂タブレットTBが支持されたまま嵌込み部65aが可動容器68内に進入して密閉容器60が密閉される。このように、タブレットホルダ6に装填された樹脂タブレットTBは、上下方向の搬送ラインの位置を変更することなく密閉容器60への受渡しがスムーズに行なえる。
真空吸引装置50は、密閉された密閉容器60内を所定時間真空吸引することにより減圧して樹脂タブレットTBにおよそ10%程度存在する微孔空間に含有されている水分を除去する。また、ドライエア充てん装置51は、上記減圧された密閉容器60内を常圧へ戻す際に、当該密閉容器60内へ外気(例えば湿度60%乃至65%)より低湿度(例えば湿度50%以下)に調製されたドライエアを送り込む。これにより、除湿乾燥後の樹脂タブレットTBの微孔空間を当該ドライエアで置換する。
図8(A)において、可動蓋65の支持板65bに樹脂タブレットTBが支持されたまま可動容器68を離間させて密閉容器60が開放される。また、図8(B)において、駆動源を起動して突き上げロッドRを突き上げて切欠き部65cを通じて支持板65bに支持された樹脂タブレットTBが押し上げられ、密閉容器60より上方に待機するローダ14のハンドに受け渡される。
このようにして、樹脂タブレットTBの上下方向の搬送ラインを変更せずに密閉容器60からローダ14へ樹脂タブレットTBを一括して受け渡すことができる。
上述した実施形態においては、可動蓋65に切欠き部65cの一部に設けた支持板65bにて樹脂タブレットTBを支持したが、スリット付の支持板やスライド式のシャッター、開閉式のハンド等の突き上げロッドRと干渉せずに樹脂タブレットTBを支持する他の構成であってもよい。
また、樹脂封止装置は、樹脂タブレット供給装置5により除湿乾燥された樹脂タブレットTBが直ちにローダ14に受け渡されてプレス部へ搬入される実施形態について説明したが、除湿乾燥された樹脂タブレットTBをドライエアで満たされた保管容器に収容しておき、必要に応じて保管容器から取り出して樹脂成形を行うことも可能である。
また、樹脂封止装置は、ローダ14とアンローダ15が移動レール部を共用する形態に限られるものではなく、ローダ14とアンローダ15が個別に移動する形態でもよい。
A 被成形品供給ユニット
B 成形品収納ユニット
C 増設レールユニット
TB 樹脂タブレット
R 突き上げロッド
1 被成形品供給部
2 供給マガジン
3 インデックステーブル
4 プレヒート部
5 樹脂タブレット供給装置
6 タブレットホルダ
7,24,31 プレス部
8 被成形品
9 供給側台座部
10 樹脂封止装置
13 供給側移動レール部
14 ローダ
15 アンローダ
16,27,30 吸引ダクト
16a,27a,30a ダクト連結部
18 成形品取出部
19 移動テーブル
20 ディゲート部
21 成形品収納部
22 成形品ピックアップ
23 収納マガジン
25 収納側台座部
26 収納側移動レール部
28 増設側移動レール部
29 増設側台座部
50 真空吸引装置
50a,51a 配管
51 ドライエア充てん装置
60 密閉容器
62 容器本体
63a,63b 配管接続口
64 蓋体
64a,65a 嵌込み部
65 可動蓋
65b 支持板
65c 切欠き部
66 シール材
68 可動容器

Claims (6)

  1. 1回分の樹脂封止に用いられる樹脂タブレットを保持するタブレットホルダより受け渡されて密閉可能な密閉容器と、
    前記密閉された密閉容器内を減圧して前記樹脂タブレットの微孔空間に含有されている水分を除去する減圧手段と、
    前記減圧された密閉容器内を常圧へ戻す際に、当該密閉容器内へ外気より低湿度に調製されたドライエアを送り込むことにより、除湿乾燥後の前記樹脂タブレットの微孔空間を当該ドライエアで置換するドライエア充てん手段と、
    前記ドライエアで置換された樹脂タブレット前記密閉容器から取り出してプレス部へ搬送する樹脂タブレット供給手段と、を備えたことを特徴とする樹脂タブレット供給装置。
  2. 前記タブレットホルダと、その上方に配置される前記密閉容器と、その上方に待機し前記プレス部へ樹脂タブレットを搬送するローダが、前記樹脂タブレットの上下方向の搬送ラインに沿って直列配置されることを特徴とする請求項1記載の樹脂タブレット供給装置。
  3. 前記タブレットホルダ底部に設けられた貫通孔より前記タブレットホルダに保持された樹脂タブレットを前記ローダに向けて突き上げる突き上げロッドを備え、前記タブレットホルダを開放された前記密閉容器に近接した上昇位置まで上昇させて前記突き上げロッドにより樹脂タブレットを突き上げ、前記密閉容器を閉じることにより樹脂タブレットが当該密閉容器へ受け渡されることを特徴とする請求項2記載の樹脂タブレット供給装置。
  4. 前記密閉容器は、樹脂タブレットが突き上げられる位置に両側で開閉移動可能な可動蓋と該可動蓋が閉じる開口端にシール材が設けられた可動容器とを備え、突き上げロッドに突き上げられた樹脂タブレットに前記可動蓋を接近させて当該突き上げロッドを一旦退避させることにより当該可動蓋に樹脂タブレットが受け渡され、前記可動容器を可動蓋に接近させて樹脂タブレットが密閉収納されることを特徴とする請求項3記載の樹脂タブレット供給装置。
  5. 前記可動蓋に樹脂タブレットが支持されたまま可動容器を離間させて密閉容器が開放され、突き上げロッドを突き上げて樹脂タブレットを上方に待機するローダハンドに受け渡されることを特徴とする請求項4記載の樹脂タブレット供給装置。
  6. 被成形品供給部において供給された被成形品及び請求項1乃至請求項5のいずれか記載の樹脂タブレット供給装置から供給された樹脂タブレットを保持してプレス部へ搬入するローダと、プレス部から成形品を保持して成形品収納部へ取り出すアンローダとが、移動レール部を共用して移動し所要のプレス部に一方向から進退動することにより樹脂封止が行われることを特徴とする樹脂封止装置。
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