JP5359779B2 - 樹脂タブレット供給装置及び樹脂封止装置 - Google Patents
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また、タブレットストッカ内に樹脂タブレットを収容したまま当該ストッカ内に乾燥熱風を送り込むことによって除湿乾燥及び予熱を行なって、成形直前に必要なタブレットを送り出す装置も提案されている(特許文献2参照)。
また、特許文献2に示す樹脂タブレットを除湿乾燥及び予熱を繰り返す装置においては、予熱により固形化した樹脂タブレットが変形してローダのチャックハンドなどにより掴めなくなる不具合が生じたり、樹脂の温度も上昇することで硬化反応が進行して成形品質が低下したりするなどの不具合も想定される。
すなわち、1回分の樹脂封止に用いられる樹脂タブレットを保持するタブレットホルダより受け渡されて密閉可能な密閉容器と、前記密閉された密閉容器内を減圧して前記樹脂タブレットの微孔空間に含有されている水分を除去する減圧手段と、前記減圧された密閉容器内を常圧へ戻す際に、当該密閉容器内へ外気より低湿度に調製されたドライエアを送り込むことにより、除湿乾燥後の前記樹脂タブレットの微孔空間を当該ドライエアで置換するドライエア充てん手段と、前記ドライエアで置換された樹脂タブレットを前記密閉容器から取り出してプレス部へ搬送する樹脂タブレット供給手段と、を備えたことを特徴とする。
樹脂タブレット供給装置を備えた樹脂封止装置の概略構成について、図1乃至図3を参照して説明する。
図3において、樹脂封止装置10は被成形品供給ユニットAと成形品収納ユニットBとの間に増設レールユニットCを分離可能に備えている。被成形品供給ユニットA、成形品収納ユニットB及び増設レールユニットCのそれぞれが移動レール部と台座部を有しており、台座部には各種機能部を備えることが可能である。本実施例では増設レールユニットCとしてプレス部31が各々挿脱可能に設けられている。以下、各ユニットの構成について説明する。
図3において、被成形品供給部1は、供給マガジン2に収納された被成形品8(リードフレーム、樹脂基板などに半導体チップが搭載されたもの)をインデックステーブル3へ載せた後、プレヒート部4へ向きを揃えて送り出す。プレヒート部4では、被成形品8がプレヒートされて後述するローダ14に受け渡される。
図3において、成形品取出部18は、いずれかのプレス部よりアンローダ15により取出された成形品を下方に待機している移動テーブル19へ受け渡される。アンローダ15は、成形品を成形品取出部18に待機している移動テーブル19へ受け渡すと次の成形品の取出し動作に移行する。移動テーブル19は成形品を載置してディゲート部20へ搬送する。ディゲート部20は、移動テーブル19へ載置されて搬送された成形品を押えてツイストすることによりゲートブレイクし不要樹脂を分離する。不要樹脂は図示しないスクラップボックスへ回収される。移動テーブル19は成形品のみを載置して成形品収納部21へ搬送する。成形品収納部21において、移動テーブル19に搬送された成形品を成形品ピックアップ22により一旦保持する。そして、移動テーブル19が成形品取出部18へ向かって移動すると、下方に設けられた収納マガジン23へ必要に応じて旋回して向きを揃えて収納する。
増設レールユニットCは、被成形品供給ユニットAと成形品収納ユニットBとの間に挿脱可能に設けられている。増設レールユニットCは、被成形品供給ユニットAと成形品収納ユニットBとの間に増設されて、供給側移動レール部13と収納側移動レール部26との間を増設側移動レール部28により連結し、該増設側移動レール部28上をローダ14及びアンローダ15が各々共用して移動可能になっている(図3参照)。
タブレットホルダ6(図3参照)は1回分の樹脂封止に用いられる樹脂タブレットTBを保持孔(貫通孔)に保持したまま昇降して、後述する突き上げロッドにより保持孔底部より突き上げてローダ14にハンドに受け渡すようになっている。タブレットホルダ6よりローダ14に受け渡された樹脂タブレットTBは一旦密閉容器60へ収納され除湿乾燥される。
また、密閉容器60から取り出された樹脂タブレットTBは、およそ2分以内にプレス部へ搬送されてモールド金型のポットへ投入される。また、プレス部にはヒータを内蔵しているため、一般に湿度は50%以下と低いため、吸湿環境になりにくいと考えられる。
上記実施形態と樹脂封止装置の概略構成は同様であるので、同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとし、以下では樹脂タブレット供給装置の構成を中心に説明する。
これにより、樹脂タブレットTBの供給動作が同一搬送ライン上で行なえるため、サイクルタイムの短縮化を図り、しかもタブレット供給装置5とタブレットホルダ6が上下に配置されるので少ない面積に設置することも可能になる。
また、タブレットホルダ6の下方には、タブレットホルダ6の保持位置に対応して底部に設けられた貫通孔6aより樹脂タブレットTBをローダ14に向けて突き上げる突き上げロッドRを備えている。突き上げロッドRは、例えば図示しない電動モータにより昇降可能に設けられている。このように、突き上げロッドRの昇降動作により、タブレットホルダ6から密閉容器60へ、更には密閉容器60からローダ14へ樹脂タブレットTBが受け渡されるので、装置構成を簡略化することができる。
また、可動蓋65の可動容器68内へ嵌め込まれる嵌込み部65aの底部側はU字状に切り欠かれた切欠き部65cが樹脂タブレットTBに応じて5箇所に形成されている。各切欠き部65cの一部を横切るように樹脂タブレットTBの底部を支持可能な支持板65bが各々設けられている。後述するように、突き上げロッドRに突き上げられた各樹脂タブレットTBが可動蓋65の支持板65bに各々受け渡され、該可動蓋65に対して可動容器68を近接させて閉じることにより樹脂タブレットTBが密閉容器60内に密閉されるようになっている。
図5(A)において、密閉容器60は、可動蓋65と可動容器68が開放した両側に離間した開放状態にある。樹脂タブレットTBを装填されたタブレットホルダ6が開放された密閉容器60の近傍まで上昇させる。
また、図5(B)において可動蓋65を、樹脂タブレットTBの搬送ライン(タブレットホルダ6の上部)に向けて移動させる。
そして、図7(B)に示すように、可動蓋65に樹脂タブレットTBが受け渡されたまま、可動容器68のシール材66が可動蓋65とクランプされるまで閉じることにより、支持板65bに樹脂タブレットTBが支持されたまま嵌込み部65aが可動容器68内に進入して密閉容器60が密閉される。このように、タブレットホルダ6に装填された樹脂タブレットTBは、上下方向の搬送ラインの位置を変更することなく密閉容器60への受渡しがスムーズに行なえる。
このようにして、樹脂タブレットTBの上下方向の搬送ラインを変更せずに密閉容器60からローダ14へ樹脂タブレットTBを一括して受け渡すことができる。
また、樹脂封止装置は、樹脂タブレット供給装置5により除湿乾燥された樹脂タブレットTBが直ちにローダ14に受け渡されてプレス部へ搬入される実施形態について説明したが、除湿乾燥された樹脂タブレットTBをドライエアで満たされた保管容器に収容しておき、必要に応じて保管容器から取り出して樹脂成形を行うことも可能である。
また、樹脂封止装置は、ローダ14とアンローダ15が移動レール部を共用する形態に限られるものではなく、ローダ14とアンローダ15が個別に移動する形態でもよい。
B 成形品収納ユニット
C 増設レールユニット
TB 樹脂タブレット
R 突き上げロッド
1 被成形品供給部
2 供給マガジン
3 インデックステーブル
4 プレヒート部
5 樹脂タブレット供給装置
6 タブレットホルダ
7,24,31 プレス部
8 被成形品
9 供給側台座部
10 樹脂封止装置
13 供給側移動レール部
14 ローダ
15 アンローダ
16,27,30 吸引ダクト
16a,27a,30a ダクト連結部
18 成形品取出部
19 移動テーブル
20 ディゲート部
21 成形品収納部
22 成形品ピックアップ
23 収納マガジン
25 収納側台座部
26 収納側移動レール部
28 増設側移動レール部
29 増設側台座部
50 真空吸引装置
50a,51a 配管
51 ドライエア充てん装置
60 密閉容器
62 容器本体
63a,63b 配管接続口
64 蓋体
64a,65a 嵌込み部
65 可動蓋
65b 支持板
65c 切欠き部
66 シール材
68 可動容器
Claims (6)
- 1回分の樹脂封止に用いられる樹脂タブレットを保持するタブレットホルダより受け渡されて密閉可能な密閉容器と、
前記密閉された密閉容器内を減圧して前記樹脂タブレットの微孔空間に含有されている水分を除去する減圧手段と、
前記減圧された密閉容器内を常圧へ戻す際に、当該密閉容器内へ外気より低湿度に調製されたドライエアを送り込むことにより、除湿乾燥後の前記樹脂タブレットの微孔空間を当該ドライエアで置換するドライエア充てん手段と、
前記ドライエアで置換された樹脂タブレットを前記密閉容器から取り出してプレス部へ搬送する樹脂タブレット供給手段と、を備えたことを特徴とする樹脂タブレット供給装置。 - 前記タブレットホルダと、その上方に配置される前記密閉容器と、その上方に待機し前記プレス部へ樹脂タブレットを搬送するローダが、前記樹脂タブレットの上下方向の搬送ラインに沿って直列配置されることを特徴とする請求項1記載の樹脂タブレット供給装置。
- 前記タブレットホルダの底部に設けられた貫通孔より前記タブレットホルダに保持された樹脂タブレットを前記ローダに向けて突き上げる突き上げロッドを備え、前記タブレットホルダを開放された前記密閉容器に近接した上昇位置まで上昇させて前記突き上げロッドにより樹脂タブレットを突き上げ、前記密閉容器を閉じることにより樹脂タブレットが当該密閉容器へ受け渡されることを特徴とする請求項2記載の樹脂タブレット供給装置。
- 前記密閉容器は、樹脂タブレットが突き上げられる位置に両側で開閉移動可能な可動蓋と該可動蓋が閉じる開口端にシール材が設けられた可動容器とを備え、突き上げロッドに突き上げられた樹脂タブレットに前記可動蓋を接近させて当該突き上げロッドを一旦退避させることにより当該可動蓋に樹脂タブレットが受け渡され、前記可動容器を可動蓋に接近させて樹脂タブレットが密閉収納されることを特徴とする請求項3記載の樹脂タブレット供給装置。
- 前記可動蓋に樹脂タブレットが支持されたまま可動容器を離間させて密閉容器が開放され、突き上げロッドを突き上げて樹脂タブレットを上方に待機するローダハンドに受け渡されることを特徴とする請求項4記載の樹脂タブレット供給装置。
- 被成形品供給部において供給された被成形品及び請求項1乃至請求項5のいずれか記載の樹脂タブレット供給装置から供給された樹脂タブレットを保持してプレス部へ搬入するローダと、プレス部から成形品を保持して成形品収納部へ取り出すアンローダとが、移動レール部を共用して移動し所要のプレス部に一方向から進退動することにより樹脂封止が行われることを特徴とする樹脂封止装置。
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