JP5359629B2 - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃焼制御装置に関するものである。
圧縮自己着火燃焼を行わせるガソリンエンジンにおいて、吸気弁の開時期と排気弁の閉時期とをマイナスオーバーラップに設定し、当該マイナスオーバーラップ期間中に燃料噴射を行うものが知られている(特許文献1)。
特開2005−220839号公報
しかしながら、上述した従来のエンジンでは、圧縮自己着火燃焼と火花点火燃焼とを切り換える際に、排気弁の閉時期が移行しない、あるいは移行が遅れると失火するおそれがあった。例えば、圧縮自己着火燃焼から火花点火燃焼へ切り換える際に、排気弁の閉時期をリタードしないと、内部EGRが増加して新空気が減少するのでリッチ失火し火花点火燃焼しないという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、圧縮自己着火燃焼から火花点火燃焼への切り換え時、あるいは火花点火燃焼から圧縮自己着火燃焼への切り換え時の失火を抑制する内燃機関の燃焼制御装置を提供することである。
本発明は、圧縮自己着火燃焼から火花点火燃焼へ切り換える場合、もしくは火花点火燃焼から圧縮自己着火燃焼へ切り換える場合に、筒内圧力に基づいて排気バルブの閉時期が所定時期に移行したか否かを判定し、排気バルブの閉時期の移行が完了するまでは、圧縮自己着火燃焼における排気バルブの閉時期から上死点までの間で燃料を噴射することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、排気バルブの閉時期の移行が完了するまでは、圧縮自己着火燃焼における排気バルブの閉時期から上死点までの間で燃料を噴射するので、例えば、圧縮自己着火燃焼から火花点火燃焼へ切り換える際に、排気バルブの閉時期が遅れて内部EGRが増加しても圧縮自己着火燃焼が継続される。これにより、圧縮自己着火燃焼から火花点火燃焼への切り換え時の失火を抑制することができる。
本発明の一実施の形態を適用した内燃機関を示すブロック図である。 図1の内燃機関の排気バルブの可変動弁機構を示す斜視図である。 図2Aの可変動弁機構の動作を説明するための断面図(圧縮自己着火燃焼時)である。 図2Aの可変動弁機構の動作を説明するための断面図(火花点火燃焼時)である。 図1の内燃機関の圧縮自己着火燃焼時の制御を示すバルブタイミングダイヤグラムである。 図1の内燃機関の火花点火燃焼時の制御を示すバルブタイミングダイヤグラムである。 図1の内燃機関の圧縮自己着火燃焼から火花点火燃焼への切換時の制御を示すグラフである。 図1の内燃機関の圧縮自己着火燃焼から火花点火燃焼への切換時の制御を示すフローチャートである。 図1の内燃機関の火花点火燃焼から圧縮自己着火燃焼への切換時の制御を示すグラフである。 図1の内燃機関の火花点火燃焼から圧縮自己着火燃焼への切換時の制御を示すフローチャートである。 図1に示す内燃機関の排気バルブの閉時期及び第1回目の燃料噴射時期と未燃ガスの排出量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を適用した火花点火燃焼と圧縮自己着火燃焼とを切換可能なガソリンエンジンEGを示すブロック図であり、エンジンEGの吸気通路111には、エアーフィルタ112、吸入空気流量を検出するエアフローメータ113、吸入空気流量を制御するスロットルバルブ114およびコレクタ115が設けられている。
スロットルバルブ114には、当該スロットルバルブ114の開度を調整するDCモータ等のアクチュエータ116が設けられている。このスロットルバルブアクチュエータ116は、運転者のアクセルペダル操作量等に基づき演算される要求トルクを達成するように、エンジンコントロールユニット11(本発明の制御手段に相当する)からの駆動信号に基づき、スロットルバルブ114の開度を電子制御する。また、スロットルバルブ114の開度を検出するスロットルセンサ116aが設けられて、その検出信号をエンジンコントロールユニット1へ出力する。なお、スロットルセンサ116aはアイドルスイッチとしても機能させることができる。
燃料噴射バルブ118は、燃焼室123に臨ませて設けられている。燃料噴射バルブ118は、エンジンコントロールユニット11において設定される駆動パルス信号によって開弁駆動され、図外の燃料ポンプから圧送されてプレッシャレギュレータにより所定圧力に制御された燃料を筒内に直接噴射する。本例では、圧縮自己着火燃焼モードの場合は排気行程及び吸気行程のそれぞれにおいて燃料を噴射し、火花点火燃焼モードの場合は吸気行程において燃料を噴射するが、その詳細は後述する。
シリンダ119と、当該シリンダ内を往復移動するピストン120の冠面と、吸気バルブ121及び排気バルブ122が設けられたシリンダヘッドとで囲まれる空間が燃焼室123を構成する。点火プラグ124は、各気筒の燃焼室123に臨ませて設けられ、エンジンコントロールユニット11からの点火信号に基づいて、火花点火燃焼モードにおいて吸入混合気に対して点火を行う。なお、圧縮自己着火燃焼モードの場合は非作動となるが、この点については後述する。
燃焼室123には、筒内圧力を検出する圧力センサ117が設けられ、検出した筒内圧力の信号をエンジンコントロールユニット11へ出力する。エンジンコントロールユニット11は検出された筒内圧力に応じて圧縮自己着火燃焼から火花点火燃焼への切り換え時及び火花点火燃焼から圧縮自己着火燃焼への切り換え時の各種制御を実行する。この詳細は後述する。
一方、排気通路125には、排気中の特定成分、たとえば酸素濃度を検出することにより排気、ひいては吸入混合気の空燃比を検出する空燃比センサ126が設けられ、その検出信号はエンジンコントロールユニット11へ出力される。この空燃比センサ126は、リッチ・リーン出力する酸素センサであっても良いし、空燃比をリニアに広域に亘って検出する広域空燃比センサであってもよい。
また、排気通路125には、排気を浄化するための排気浄化触媒127が設けられている。この排気浄化触媒127としては、ストイキ(理論空燃比,λ=1、空気重量/燃料重量=14.7)近傍において排気中の一酸化炭素COと炭化水素HCを酸化するとともに、窒素酸化物NOxの還元を行って排気を浄化することができる三元触媒、或いは排気中の一酸化炭素COと炭化水素HCの酸化を行う酸化触媒を用いることができる。
排気通路125の排気浄化触媒127の下流側には、排気中の特定成分、たとえば酸素濃度を検出し、リッチ・リーン出力する酸素センサ128が設けられ、その検出信号はエンジンコントロールユニット11へ出力される。ここでは、酸素センサ128の検出値により、空燃比センサ126の検出値に基づく空燃比フィードバック制御を補正することで、空燃比センサ126の劣化等に伴う制御誤差を抑制する等のために(いわゆるダブル空燃比センサシステム採用のために)、下流側酸素センサ128を設けて構成したが、空燃比センサ126の検出値に基づく空燃比フィードバック制御を行なわせるだけで良い場合には、酸素センサ128を省略することができる。
なお、図1において129はマフラである。
エンジンEGのクランク軸130にはクランク角センサ131が設けられ、エンジンコントロールユニット11は、クランク角センサ131から機関回転と同期して出力されるクランク単位角信号を一定時間カウントすることで、又は、クランク基準角信号の周期を計測することで、機関回転速度Neを検出することができる。
エンジンEGの冷却ジャケット132には、水温センサ133が当該冷却ジャケットに臨んで設けられ、冷却ジャケット131内の冷却水温度Twを検出し、これをエンジンコントロールユニット11へ出力する。
本例のエンジンEGの吸気バルブ121及び排気バルブ122のそれぞれには可変動弁機構60が設けられ、エンジンコントロールユニット11からの指令信号により吸気バルブ121及び排気バルブ122の開閉時期が独立して可変とされている。
本例の排気バルブ122に設けられる可変動弁機構60は、排気バルブ122の閉時期EVCが段階的に変化する、いわゆるステップ切換動弁機構であり、図2Aは、排気バルブ122に設けられる可変動弁機構60の一例を示す斜視図、図2Bは圧縮自己着火燃焼モード時の可変動弁機構60の切り換え状態を示す断面図、図2Cは火花点火燃焼モード時の可変動弁機構60の切り換え状態を示す断面図である。
以下においては、排気バルブ122に設けられた可変動弁機構60のみを説明するが吸気バルブ121に設けられた可変動弁機構60も同じステップ切換式可変動弁機構60を設けることもできるし、これに代えて吸気バルブ121の開閉時期を連続的に変化させる可変動弁機構を設けることもできる。
本例の可変動弁機構60は、シリンダヘッドに図示しないバルブガイドを介して摺動自在に設けられた排気バルブ122に対し、カムシャフト601にバルブリフト及びバルブタイミングの異なる2種類の第1カム602と第2カム603を設け、その間にシリンダヘッドの排気バルブ122の配列方向に延在するロッカーシャフト604が設けられている。カムシャフト601の中央に第1カム602が設けられ、その両側に第2カム603が設けられている。
また、ロッカーシャフト604にはロッカーアーム605が揺動自在に設けられ、このロッカーアーム605に、第1フォロア606と第2フォロア607とがカムシャフト601の第1カム602と第2カム603とのそれぞれに対応するように設けられている。
ロッカーシャフト604には、ロッカーアーム605に対し結合又は非結合となるサブロッカーアーム608が揺動自在に設けられている。また、図2Aに示す油圧供給系609により、図2Bに示す位置と図2Cに示す位置とに作動するレバー610が設けられ、油圧供給系609により油圧が作用しない場合は図2Bに示すようにレバー610がリターンスプリング611によって後退し、サブロッカーアーム608とロッカーアーム605とが非結合となる一方で、油圧供給系609により油圧が作用した場合には油圧プランジャ612を介して図2Cに示すようにレバーが前進し、サブロッカーアーム608とロッカーアーム605とが結合することになる。
すなわち、本例の可変動弁機構60によれば、図2Bに示すように、油圧供給系609による油圧が解除されることによりレバー610が後退してロッカーアーム605とサブロッカーアーム608とが非結合状態になると、第1フォロア606に当接する第1カム602の動きはロストモーション機構613に吸収され、ロッカーアーム605には第2カム603のみが作用する。これにより、第2カム603のプロファイルに応じた圧縮自己着火燃焼モードのバルブリフト及びバルブタイミングで排気バルブ122が動作する。
これに対し、図2Cに示すように、油圧供給系609による油圧が作用することによりレバー610が前進してロッカーアーム605とサブロッカーアーム608とが結合状態になると、ロッカーアーム605には第1フォロア606を介して第1カム602が作用する。これにより、第1カム602のプロファイルに応じた火花点火燃焼モードのバルブリフト及びバルブタイミングで排気バルブ122が動作する。
図3A及び図3Bは、それぞれ圧縮自己着火燃焼モード及び火花点火燃焼モードのバルブタイミングを示すダイヤグラムである。
図3Aに示す圧縮自己着火燃焼モードでは、スロットルバルブ114の開度は全開とし、アクセル開度に応じて燃料噴射バルブ118からの燃料噴射量を制御する。
また、混合ガスの温度を所定温度まで昇温させるために、排気行程における排気バルブ122の閉時期EVCを進角させて燃焼ガス(以下、内部EGRガス)を残留させ、これにより吸気通路111から吸入した新空気を昇温させる。内部EGRガス量を制御することで混合ガスの温度を所定温度まで昇温させることができる。
なお、同図に示すように、この排気行程に続く吸気行程において残留した内部EGRガスが吸気通路111へ逆流するのを抑制するために、吸気バルブ121の開時期IVOは、上死点TDCに対して排気バルブ122の閉時期EVCと対称時期に設定されている。また、排気バルブ122の開時期EVOは下死点BDCより進角させ、吸気バルブ121の閉時期IVCは下死点BDCより遅角させている。
これに対し、図3Bに示す火花点火燃焼モードでは、アクセル開度に応じてスロットルバルブ114の開度と燃料噴射バルブ118からの燃料噴射量とを制御し、所定のタイミングで点火プラグ124を作動させることで、燃焼室123内の圧縮混合気を燃焼させる。
なお、排気バルブ122の開時期EVOは下死点BDCより進角側に設定されるが、吸気バルブ121の閉時期IVCはそれよりさらに進角側に設定される。
火花点火燃焼は要求出力に対応できるというメリットがあり圧縮自己着火燃焼は燃費がよいというメリットがあるため、運転条件に応じて両燃焼を切り換えるとよい。たとえばアイドル以上の低回転〜中回転であって低負荷〜中負荷の運転状態では圧縮自己着火燃焼モードで運転し、それ以外は火花点火燃焼モードで運転するように設定することができる。
さて、本例のエンジンEGでは、圧縮自己着火燃焼と火花点火燃焼といった2つの燃焼モードに応じて排気バルブ122の可変動弁機構60をステップ切り換えするが、こうした可変動弁機構60を用いると切り換え時において以下のような問題がある。
すなわち、火花点火燃焼モードから圧縮自己着火燃焼モードへ切り換える場合は、排気バルブ122の可変動弁機構60を図2Cに示す状態から図2Bに示す状態に切り換えるが、油圧供給系609の油圧を解除してリターンスプリング611の弾性力によりレバー610を後退させようとしてもサブロッカーアーム608にレバー610が引っ掛かり、抜けないおそれがある。
また、圧縮自己着火燃焼モードから火花点火燃焼モードへ切り換える場合は、排気バルブ122の可変動弁機構60を図2Bに示す状態から図2Cに示す状態に切り換えるが、油圧供給系609の油圧を印加してレバー610を前進させようとしてもサブロッカーアーム608によってレバー610が弾かれ、係合しないおそれがある。
さらにこうした切り換え時のレバー610の動作不良以外にも、リターンスプリング611の弾性力不足や油圧供給系609の油圧不足により可変動弁機構60の切り換え動作の応答性が悪い場合も考えられる。
このため、本例ではこうした可変動弁機構60の切り換え時の応答性に鑑みて、以下の制御を実行する。
図4は圧縮自己着火燃焼から火花点火燃焼への切換時の制御を示すグラフ、図5はその制御手順を示すフローチャートである。
図4の上半分は、可変動弁機構60のレバー610が正常に作動して排気バルブ122の切り換えが正常に行われた場合の行程別の、排気弁・吸気弁の開弁期間、圧力センサ117により検出される筒内圧力、燃料噴射タイミング、燃焼タイミングおよび点火タイミングを示すグラフ、同図の下半分は、可変動弁機構60のレバー610が正常に動作せず排気バルブ122の切り換えが遅れた場合の行程別の、排気弁・吸気弁の開弁期間、圧力センサ117により検出される筒内圧力、燃料噴射タイミング、燃焼タイミングおよび点火タイミングを示すグラフである。また、圧縮自己着火燃焼モードから火花点火燃焼モードへの切換信号の入力は同図の時間Tで行われるものとする。
まず同図の左半分に示すように、モードの切換信号が入力されて可変動弁機構60の切換動作の遷移過程における燃焼サイクルでは、圧縮自己着火燃焼モードが継続され、排気行程の排気バルブ122の閉時期以降にて第1回目の燃料噴射が行われ、続く吸気行程にて第2回目の燃料噴射が行われる。そして、圧縮行程を経た上死点近傍にて圧縮自己着火燃焼が行われ膨張行程へ移行する。
この遷移過程の燃焼サイクルにおいて、可変動弁機構60のレバー610が正常に作動した場合であっても、続く燃焼サイクルでは、圧縮自己着火燃焼における排気行程の排気バルブ122の閉時期EVCから上死点TDCまでの間で第1回目の燃料噴射を継続する(図5のステップS1)。
そして、ステップS2にて圧力センサ117により筒内圧力を検出し、当該検出した筒内圧力が所定値Pより低い場合は、排気バルブ122の閉時期EVCが図3Aに示す状態から遅角して図3Bに示す状態に作動したものと判定し、ステップS3へ進み、続く吸気行程において第2回目の燃料噴射を行う。
この第2回目の燃料噴射量は、排気バルブ122の閉時期EVCの遅角程度、すなわち圧力センサ117により検出される筒内圧力に応じて調整する。すなわち、排気バルブ122の閉時期EVCが図3Bに示す火花点火燃焼モードのバルブタイミングに近いほど火花点火燃焼モードの燃料噴射量に近似するように増加させる。
そして、図4の右上に示すように圧縮行程後の上死点近傍にて点火プラグ124を作動させる。これにより火花点火燃焼モードへの移行が完了するので、次の燃焼サイクルでは排気工程における燃料噴射を終了し、吸気行程においてのみ燃料噴射を行って圧縮行程後の上死点近傍にて点火プラグ124を作動させ、火花点火燃焼を行う。図示は省略するが、この後に吸気バルブ121の可変動弁機構60を作動させ、図3Bに示すバルブタイミングへ移行する。
なお、可変動弁機構60の動作が正常である場合は、排気バルブ122の閉時期EVCが遅角するので、排気行程における第1回目の燃料噴射による燃料が未燃燃料として排気されるが(図4のX部)、図8に示すように排気バルブ122の閉時期EVCを上死点以降に遅角させるほど排気の吸い戻し効果により未燃ガスの排出量が減少し、また第1回目の燃料噴射時期を遅角させるほど未燃ガスの排出量が減少する。したがって、排気バルブ122の閉時期EVC及び第1回目の燃料噴射時期を遅角させることが望ましい。
図5のステップS2に戻り、図4の下に示すように切換の遷移過程において、可変動弁機構60のレバー610が正常に作動しなかった場合も、続く燃焼サイクルでは、圧縮自己着火燃焼における排気行程の排気バルブ122の閉時期EVCから上死点TDCまでの間で第1回目の燃料噴射を継続する(図5のステップS1)。
この場合は、排気バルブ122の閉時期EVCが以前のままであるため、圧力センサ117により検出される筒内圧力が圧縮自己着火燃焼モードと同じように所定値Pより高くなる。したがって、図5のステップS2からステップS4へ進み、続く吸気行程における第2回目の燃料噴射を行う。
この吸気行程での第2回目の燃料噴射量は、排気バルブ122の閉時期EVCの遅角程度、すなわち圧力センサ117により検出される筒内圧力に応じて調整する。すなわち、排気バルブ122の閉時期EVCが図3Aに示す圧縮自己着火燃焼モードのバルブタイミングに近いほど圧縮自己着火燃焼モードの燃料噴射量に近似するように減少させる。
これにより、図4の右下に示すように圧縮自己着火燃焼モードが継続され、圧縮行程後の上死点近傍にて圧縮自己着火燃焼が行われ、ステップS2において筒内圧力が所定値P以下になるまでステップS4の処理を継続する。
図6は火花点火燃焼から圧縮自己着火燃焼への切換時の制御を示すグラフ、図7はその制御手順を示すフローチャートである。
図6の上半分は、可変動弁機構60のレバー610が正常に作動して排気バルブ122の切り換えが正常に行われた場合の行程別の、排気弁・吸気弁の開弁期間、圧力センサ117により検出される筒内圧力、燃料噴射タイミング、燃焼タイミングおよび点火タイミングを示すグラフ、同図の下半分は、可変動弁機構60のレバー610が正常に動作せず排気バルブ122の切り換えが遅れた場合の行程別の、排気弁・吸気弁の開弁期間、圧力センサ117により検出される筒内圧力、燃料噴射タイミング、燃焼タイミングおよび点火タイミングを示すグラフである。また、火花点火燃焼モードから圧縮自己着火燃焼モードへの切換信号の入力は同図の時間Tで行われるものとする。
まずモードの切換信号が入力されると、図7のステップS11にて吸気バルブ121の可変動弁機構60を作動して吸気弁121を図3Bに示すタイミングから図3Aに示すタイミングに移行させる。次いで、ステップS12にて、排気バルブ122の可変動弁機構60を作動して排気バルブ122を図3Bに示すタイミングから図3Aに示すタイミングに移行させる。
このとき、図6の左半分に示すように、モードの切換信号が入力されて排気バルブ122の可変動弁機構60の切換動作の遷移過程における燃焼サイクルでは、火花点火燃焼モードが継続され、吸気行程にて燃料噴射が行われ、圧縮行程を経た上死点近傍にて点火プラグ124が作動して火花点火燃焼が行われ膨張行程へ移行する。次の燃焼サイクルでは、圧縮自己着火燃焼に応じた排気行程における第1回目の燃料噴射を行う(ステップS12)。
そしてステップS13にて、圧力センサ117により筒内圧力を検出し、当該検出した筒内圧力が所定値Pより高い場合は、排気バルブ122の閉時期EVCが図3Bに示す状態から進角して図3Aに示す状態に作動したものと判定し、ステップS14へ進み、続く吸気行程において第2回目の燃料噴射を行う。
この第2回目の燃料噴射量は、排気バルブ122の閉時期EVCの進角程度、すなわち圧力センサ117により検出される筒内圧力に応じて調整する。すなわち、排気バルブ122の閉時期EVCが図3Aに示す圧縮自己着火燃焼モードのバルブタイミングに近いほど圧縮自己着火燃焼モードの燃料噴射量に近似するように減少させる。
そして、図6の右上に示すように圧縮行程後の上死点近傍にて点火プラグ124を作動させる。これにより圧縮自己着火燃焼モードへの移行が完了するので、次の燃焼サイクルでは点火プラグ124の作動を終了し、圧縮自己着火燃焼を行う。
図7のステップS13に戻り、図6の下に示すように切換の遷移過程において、可変動弁機構60のレバー610が正常に作動しなかった場合も、続く燃焼サイクルでは、圧縮自己着火燃焼に応じた排気行程における第1回目の燃料噴射を行う(ステップS12)。
この場合は、排気バルブ122の閉時期EVCが以前のままであるため、圧力センサ117により検出される筒内圧力が火花点火燃焼モードと同じように所定値Pより低くなる。したがって、図7のステップS13からステップS15へ進み、続く吸気行程における第2回目の燃料噴射を行う。
この吸気行程での第2回目の燃料噴射量は、排気バルブ122の閉時期EVCの進角程度、すなわち圧力センサ117により検出される筒内圧力に応じて調整する。すなわち、排気バルブ122の閉時期EVCが図3Bに示す火花点火燃焼モードのバルブタイミングに近いほど火花点火燃焼モードの燃料噴射量に近似するように増加させる。
これにより、図6の右下に示すように火花点火燃焼モードが継続され、圧縮行程後の上死点近傍にて火花点火燃焼が行われ、ステップS13において筒内圧力が所定値P以上になるまでステップS15の処理を継続する。
以上のように、本例のエンジンEGによれば、圧縮自己着火燃焼から火花点火燃焼への切換時に、排気バルブ122の可変動弁機構60のレバー610の作動不良等により排気バルブ122の切換動作が行なわれなかった場合でも、排気バルブ122の切り換えが完了するまでは、圧縮自己着火燃焼における排気バルブ122の閉時期EVCから上死点TDCの間で燃料噴射を行うので、圧縮自己着火燃焼が継続され、これにより新気減による火花点火燃焼のリッチ失火を抑制することができる。
逆に、火花点火燃焼から圧縮自己着火燃焼への切換時に、同様に排気バルブ122の可変動弁機構60のレバー610の作動不良等により排気バルブ122の切換動作が行なわれなかった場合でも、排気バルブ122の切り換えが完了するまでは、点火プラグ124による点火を継続するとともに吸気行程における燃料噴射を継続するので、火花点火燃焼が継続され、これにより燃料不足による圧縮自己着火燃焼のリーン失火を抑制することができる。
上記エンジンコントロールユニット11は本発明に係る制御手段に相当し、上記圧力センサ117は本発明に係る圧力検出手段及び閉時期検出手段に相当する。
EG…エンジン(内燃機関)
11…エンジンコントロールユニット(制御手段)
111…吸気通路
112…エアーフィルタ
113…エアフローメータ
114…スロットルバルブ
115…コレクタ
116…スロットルバルブアクチュエータ
116a…スロットルセンサ
117…圧力センサ
118…燃料噴射バルブ
119…シリンダ
120…ピストン
121…吸気バルブ
122…排気バルブ
123…燃焼室
124…点火プラグ
125…排気通路
126…空燃比センサ
127…排気浄化触媒
128…酸素センサ
129…マフラ
130…クランク軸
131…クランク角センサ
132…冷却ジャケット
133…水温センサ
60…可変動弁機構

Claims (5)

  1. 火花点火燃焼と内部EGRガスによる圧縮自己着火燃焼とを切り換え可能な内燃機関の燃焼制御装置において、
    筒内圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記圧縮自己着火燃焼から前記火花点火燃焼へ切り換える場合、もしくは前記火花点火燃焼から前記圧縮自己着火燃焼へ切り換える場合に、前記筒内圧力に基づいて前記排気バルブの閉時期が前記所定時期に移行したか否かを判定し、排気バルブの閉時期が所定時期に移行するまで、前記圧縮自己着火燃焼における前記排気バルブの閉時期から排気行程の上死点までの間で燃料を噴射する制御を実行する制御手段と、を備える内燃機関の燃焼制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、
    前記制御手段は、前記圧縮自己着火燃焼から前記火花点火燃焼へ切り換える場合、もしくは前記火花点火燃焼から前記圧縮自己着火燃焼へ切り換える場合に、前記排気バルブの閉時期が前記所定時期に移行するまで、少なくとも吸気行程又は圧縮行程においても燃料を噴射する制御を実行する内燃機関の燃焼制御装置。
  3. 請求項に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、
    前記排気バルブの閉時期を検出する閉時期検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記排気バルブの閉時期に応じて前記吸気行程又は圧縮行程における燃料の噴射量を設定する内燃機関の燃焼制御装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、
    前記制御手段は、前記圧縮自己着火燃焼から前記火花点火燃焼へ切り換える場合、前記所定時期を前記排気行程の上死点以降の時期に設定する内燃機関の燃焼制御装置。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、
    前記制御手段は、前記火花点火燃焼から前記圧縮自己着火燃焼へ切り換える場合に、前記排気バルブの閉時期が前記所定時期に移行するまで、前記火花点火燃焼の点火と吸気行程における燃焼噴射を継続するとともに、前記吸気行程における燃料噴射量を増加させる制御を実行する内燃機関の燃焼制御装置。
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