JP5359288B2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP5359288B2
JP5359288B2 JP2009004160A JP2009004160A JP5359288B2 JP 5359288 B2 JP5359288 B2 JP 5359288B2 JP 2009004160 A JP2009004160 A JP 2009004160A JP 2009004160 A JP2009004160 A JP 2009004160A JP 5359288 B2 JP5359288 B2 JP 5359288B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat tube
inner edge
heat exchanger
curved region
small
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009004160A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009229052A (ja
Inventor
蜷川  稔英
竜雄 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009004160A priority Critical patent/JP5359288B2/ja
Publication of JP2009229052A publication Critical patent/JP2009229052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5359288B2 publication Critical patent/JP5359288B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

本発明は、扁平チューブを備えた熱交換器に関する。
特許文献1には、従来の熱交換器の扁平チューブが開示されている。この扁平チューブは、金属板を細長い溝状に曲折成形して第1及び第2の部材を形成し、第1の部材の幅方向両縁部を第2の部材の幅方向両縁部の外側に嵌着して重ね合わせることにより作製されている。作製された扁平チューブの外周面には、第1の部材の幅方向両縁部の端面が露出することにより段差が形成されている。第2の部材の長手方向の両端部には、上記の段差がなくなるように板厚分だけ膨出変形した膨出部が形成されている。これにより、扁平チューブは、長手方向両端部のみにおいて外周面に段差部のない滑らかな形状を有している。
熱交換器を作製する際には、扁平チューブの長手方向端部がヘッダの嵌入孔に嵌入され、ろう付けにより互いに接合される。扁平チューブの両端が、一対のヘッダに嵌入される場合もある。ろう付けを行う前には、扁平チューブとヘッダとの密着性を高めるために、チューブ挿通孔に挿通された扁平チューブの長手方向端部が口拡される場合がある。
特開2004−293988号公報
上記のような扁平チューブにおいて長手方向端部が口拡されると、第1の部材の端面と膨出部との間の隙間が拡大してしまうため、扁平チューブとヘッダとの間のろう付け性が低下し、熱交換器の漏れ不良が生じ易くなってしまうというひとつの問題が生じる。
また、扁平チューブの製造工程において、板の幅が変化したり、板の両端位置がずれることがある。このような場合、扁平チューブの重ね合わせ部がずれる。その結果、扁平チューブとヘッダとの間のろう付け性が低下し、熱交換器の漏れ不良が生じ易くなってしまうという他の問題が生じる。
本発明の目的は、重ね合わせ部のずれに起因する外周形状の変化を抑制した扁平チューブを備えた熱交換器を提供することにある。
本発明の他の目的は、漏れ不良の発生を抑制した熱交換器を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、断面端部の湾曲部(13)において金属板(20)の2つの縁部(21、22)が重複した扁平チューブ(10)を有する熱交換器において、扁平チューブ(10)の管部(17)は、2つの縁部(21,22)のうち内側に位置する内側縁部(21)と、内側縁部(21)の外側に位置する外側縁部(22)と、内側縁部(21)に設けられた大湾曲領域(103)と、内側縁部(21)に設けられ、大湾曲領域(103)より湾曲が小さい小湾曲領域(102)と、外側縁部(22)に設けられ、小湾曲領域(102)の外側表面上に位置しており、小湾曲領域(102)の外に位置することがない端面(22a)とを備え、大湾曲領域(103)と小湾曲領域(102)とは、扁平チューブの平板部(11)から曲げ方向を反転させることなく曲げられていることを特徴とする熱交換器が提供される。
これにより、何らかの原因により重ね合わせ部にずれが生じたとしても、外周形状の変化が抑制される。この構成は、口拡工程を伴う熱交換器においても、口拡工程を伴わない熱交換器においても利点を提供する。ひとつの利点は、ヘッダとのろう付け部における隙間の変動が抑制されることである。この結果、ろう付け部における漏れを防止することができる。内側縁部を双方向に曲げた複雑な形状と比べて、内側縁部は簡単な形状をもつ。この構造は、簡単な製造工程を可能とする。
請求項2に記載の発明では、断面端部の湾曲部(813)において金属板(820)の2つの縁部(821、822)が重複した扁平チューブ(810)を有する熱交換器において、扁平チューブ(810)は、2つの縁部(821、822)のうち内側に位置する内側縁部(821)と、内側縁部(821)の外側に位置する外側縁部(822)と、内側縁部(821)に設けられた大湾曲領域と、内側縁部(821)に設けられ、大湾曲領域より湾曲が小さい小湾曲領域(802)と、外側縁部(822)に設けられ、小湾曲領域(802)の外側表面上に位置しており、小湾曲領域(802)の外に位置することがない先端(830)とを備え、大湾曲領域(103)と小湾曲領域(102)とは、扁平チューブの平板部(11)から曲げ方向を反転させることなく曲げられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、扁平チューブ(810)は、外殻を構成する筒状部材(820)と、筒状部材(820)内に設けられた波形のインナーフィン(825)とを有し、筒状部材(820)とインナーフィン(825)とは、連続した帯状材料によって形成されており、筒状部材(820)は、その長径方向の一端において、2つの内側縁部と外側縁部とを重ねることによって閉じた筒を形成しており、筒状部材(820)とインナーフィン(825)との境界領域が、内側縁部(821)を提供している。
請求項4に記載の発明では、小湾曲領域(102、802)は、平面とすることができる。
請求項5に記載の発明は、断面端部の湾曲部(13)において金属板(20)の2つの縁部(21、22)が重複した扁平チューブ(10)を有する熱交換器において、扁平チューブ(10)の管部(17)は、2つの縁部(21、22)のうち内側に位置する内側縁部(21)と、内側縁部(21)の外側に位置する外側縁部(22)と、内側縁部(21)に設けられた大湾曲領域(103)と、内側縁部(21)に設けられ、大湾曲領域(103)より湾曲が小さい小湾曲領域(102)と、外側縁部(22)に設けられ、小湾曲領域(102)の外側表面上に位置しており、小湾曲領域(102)の外に位置することがない端面(22a)とを備え、大湾曲領域(103)が、小湾曲領域(102)より内側縁部(21)の先端側に設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、断面端部の湾曲部(813)において金属板(820)の2つの縁部(821、822)が重複した扁平チューブ(810)を有する熱交換器において、扁平チューブ(810)の管部は、2つの縁部(821、822)のうち内側に位置する内側縁部(821)と、内側縁部(821)の外側に位置する外側縁部(822)と、内側縁部(821)に設けられた大湾曲領域と、内側縁部(821)に設けられ、大湾曲領域より湾曲が小さい小湾曲領域(802)と、外側縁部(822)に設けられ、小湾曲領域(802)の外側表面上に位置しており、小湾曲領域(802)の外に位置することがない先端(830)とを備え、大湾曲領域(103)が、小湾曲領域(802)より内側縁部(821)の先端側に設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明のように、大湾曲領域(103)が、小湾曲領域(102、80
2)より内側縁部(21、821)の先端側に設けられてもよい。
請求項8に記載の発明では、内側縁部(21、821)と外側縁部(22、822)とが45度以上の角度範囲にわたって重複し、小湾曲領域(102、802)は、扁平チューブ(10、810)の厚み方向の中心線(C1)を超えない位置に設けられ、外側縁部(22、822)は、中心線(C1)を超えて延びている熱交換器が提供される。
これにより、何らかの原因により重ね合わせ部にずれが生じたとしても、外周形状の変化が抑制される。この結果、扁平チューブの外周と嵌入孔との隙間の増加を抑制でき、熱交換器の漏れ不良の発生を抑制できる。この構成は、一方の縁部(21、821)及び他方の縁部(22、822)との間に滑りが生じ易くなるため、両縁部(21、22、821、822)が外周側に変形し易い。このため、口拡工程においても有利である。
請求項9に記載の発明のように、内側縁部(21、821)は、中心線(C1)を超えて延びていてもよい。これにより、複数の扁平チューブ(10、810)を組み付ける際に扁平チューブ(10、810)の厚み方向外側から圧縮荷重を加えることによって、両縁部(21、22、821、822)間の隙間が狭められる方向の力が働く。したがって、両縁部(21、22、821、822)間の密着性が高まるため、扁平チューブ(10、810)のろう付け性を向上できる。
請求項10に記載の発明では、熱交換器は、扁平チューブ(10)の長手方向両端部
を嵌入させる嵌入孔(54)を備えた一対のヘッダ(50、60)を有し、扁平チューブ
(10)は、金属板(20)が同一方向に折曲げ成形され、一対の平板部(11、12)
と一対の湾曲部(13、14)とを備え、扁平チューブ(10)は、嵌入孔(54)近傍
で拡径された口拡部(15、16)を有し、小湾曲領域(102)は、平板部(11)に
対して傾斜し、かつ扁平チューブ(10)の厚み(d1)の半分と外側縁部(22)の板
厚との差よりも大きい半径を有する熱交換器が提供される。
これにより、何らかの原因により重ね合わせ部にずれが生じたとしても、外周形状の変化が抑制される。この結果、扁平チューブの外周と嵌入孔との隙間の増加を抑制でき、熱交換器の漏れ不良の発生を抑制できる。この構成は、一方の縁部(21)及び他方の縁部(22)との間に滑りが生じ易くなるため、両縁部(21、22)が外周側に変形し易い。このため、口拡工程においても有利である。
請求項11に記載の発明のように、嵌入孔(54)のうち一方の湾曲部(13)に対応する部分の開口形状は半円形状としてもよい。これにより、口拡工程において外側縁部(22)を嵌入孔(54)の開口端部に沿って滑らかに変形させることができ、扁平チューブ(10)とヘッダ(50、60)との間の密着性を向上できる。
請求項12に記載の発明では、扁平チューブ(10)は、長手方向両端部に形成され、それぞれ長手方向先端側ほど拡径されたラッパ状の口拡部(15、16)をさらに備え、口拡部(15、16)においては端面(22a)は大湾曲領域(103)上に位置することを特徴とする。
請求項13に記載の発明では、扁平チューブ(10)の長手方向の全体において、端面(22a)は小湾曲領域の外側表面上に位置することを特徴とする。
請求項14に記載の発明のように、外側縁部(22)の板厚は、当該外側縁部(22)の端面(22a)側に向かって徐々に減少していてもよい。これにより、外周形状の変化が抑制される。
請求項15に記載の発明のように、内側縁部(21)の板厚は、当該内側縁部(21)の端面(21a)側に向かって徐々に減少していてもよい。これにより、扁平チューブ(10)の内面に形成される段差を小さくできるため、口拡が容易になる。また、扁平チューブ(10)の内断面積を大きくできるため、扁平チューブ(10)の通水抵抗を低減できる。
請求項16に記載の発明のように、外側縁部(22)の端面(22a)と内側縁部(21)の外側表面(21b)とのなす対面角度(θ)は鋭角としてもよい。これにより、溶融したろう材やフラックスによるフィレットが端面(22a)と外側表面(21b)との間に形成され易くなるため、扁平チューブ(10)とヘッダ(50、60)との間のろう付け性をさらに向上できる。
請求項17に記載の発明のように、金属板(20)は、少なくとも一方の表面に形成されたろう材層を有するクラッド材を用いて作製されていてもよい。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係の一例を示している。
第1実施形態におけるラジエータの全体構成を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図1(b)のII−II線で切断したラジエータの構成を示す部分的な断面図である。 コアサブアッセンブリの構成を示す正面図である。 コアプレートの構成を示す上面図である。 扁平チューブを厚み方向に見た構成を示す図である。 図5のVI−VI線で切断した扁平チューブの管部の構成を示す断面図である。 図6のVII部の構成を示す断面図である。 図5のVIII−VIII線で切断した扁平チューブの口拡部の構成を示す断面図である。 図8のIX部の構成を示す断面図である。 第2実施形態における扁平チューブの口拡部を示す断面図である。 第3実施形態における扁平チューブの口拡部を示す断面図である。 第4実施形態における扁平チューブを示す断面図である。 図12のXIII部を示す部分拡大断面図である。 第4実施形態の変形例を示す拡大断面図である。 第4実施形態の変形例を示す拡大断面図である。 第4実施形態の変形例を示す拡大断面図である。 第4実施形態の変形例を示す拡大断面図である。 第4実施形態の変形例を示す拡大断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1乃至図9を用いて説明する。図1(a)は、本実施形態における熱交換器としてラジエータ1の全体構成を示す正面図であり、図1(b)はラジエータ1の側面図である。図2は、ラジエータ1のA部を図1(b)のII−II線で切断した構成を示す部分的な断面図である。図3は、ラジエータ1のコアサブアッセンブリ5の構成を示す正面図である。図1(a)、図1(b)、図2及び図3の上下方向は、概ね鉛直上下方向を表している。図1(a)、図1(b)、図2及び図3に示すように、ラジエータ1は、例えばアルミニウム合金製の複数の構成部品をろう接により一体的に結合して形成されたコアサブアッセンブリ5と、コアサブアッセンブリ5に取り付けられた例えば樹脂製の一対のタンク52、62とを有している。タンク52には外部からエンジン冷却水を流入させる流入口53が設けられ、タンク62にはエンジン冷却水を外部に流出させる流出口63が設けられている。
コアサブアッセンブリ5は、エンジン冷却水と空気との熱交換を行うコア部40を有している。コア部40は、概ね鉛直方向に延伸し、エンジン冷却水を流通させる複数の扁平チューブ10と、扁平チューブ10に熱的に接続され、空気に対する伝熱面積を増大させる複数のコルゲートフィン30とが交互に積層された構造を有している。コア部40の積層方向外側の両側端部には、コア部40の機械的強度を補強する一対のインサート(サイドプレート)41、42が設けられている。
またコアサブアッセンブリ5は、コア部40の上端辺に設けられ、タンク52と共に上部ヘッダ50を構成するコアプレート51と、コア部40の下端辺に設けられ、タンク62と共に下部ヘッダ60を構成するコアプレート61とを有している。
図4は、コアプレート51の構成を示す上面図である。図4に示すように、コアプレート51には、積層された複数の扁平チューブ10の長手方向先端部がそれぞれ嵌入される複数の嵌入孔54が形成されている。嵌入孔54は、互いに平行な一対の直線部分と、両直線部分の端部同士を接続し、外側に凸となる半円弧状に湾曲する一対の半円弧部分とを備え、全体として扁平な略長円状の開口形状を有している。
図5は、扁平チューブ10を厚み方向に見た構成を示している。図5に示すように、扁平チューブ10は、ほぼ同径の筒状に形成された管部17と、管部17の長手方向両端部に形成され、それぞれ長手方向先端側ほど拡径されたラッパ状の口拡部15、16とを有している。口拡部15、16は、扁平チューブ10の長手方向両端部がコアプレート51、61の嵌入孔54にそれぞれ嵌入された後に、口拡用の治具を用いて当該両端部を全周に亘って口拡することにより形成されている。口拡部15、16が形成されることによって、扁平チューブ10と嵌入孔54の開口端部との間の密着性が高められて隙間が減少するため、扁平チューブ10とコアプレート51との間のろう付け性が向上するようになっている。
図6は、図5のVI−VI線で切断した扁平チューブ10の管部17の構成を示す断面図である。図6に示すように、扁平チューブ10は、扁平な略長円状の断面形状を有している。扁平チューブ10は、例えば3層構造を有する1枚の金属板20を用いて形成されている。金属板20は、例えばいずれもアルミニウム合金で形成されたろう材層、芯材層及び犠牲材層を有するクラッド材を用いて作製されている。扁平チューブ10は、ろう材層、芯材層及び犠牲材層が径方向外側からこの順に配置されるように、金属板20を同一方向に折曲げ成形することにより形成されている。
扁平チューブ10は、互いに対向する一対の平板部11、12と、平板部11、12の側端部同士を接続し、外側に凸となる略半円筒状に湾曲する一対の湾曲部13、14とを有している。扁平チューブ10は、厚み方向の中心線C1近傍で最大幅をとるようになっている。
図7は、図6のVII部の構成を示す断面図である。図7では、嵌入孔54の開口形状を破線で示している。図7に示すように、湾曲部13は、金属板20の一方の縁部(内側縁部)21の外側に他方の縁部(外側縁部)22が重ね合わせられた重ね合せ領域100を少なくとも一部に有している。重ね合せ領域100では、外側縁部22の内側表面22bと、内側縁部21の外側表面21bとがろう付けにより接合されている。
外側縁部22は、内側縁部21の外側表面21bに沿い、中心線C1を超えて延びている。外側縁部22の先端領域101では、端面22a側に向かって板厚が徐々に減少している。先端領域101以外の領域での板厚t1と端面22a近傍での板厚t2(<t1)との板厚比は、例えば50%以上に設定される。ただし、板厚比を小さくすると金属板20の成形加工が困難になる場合があるため、金属板20の加工性を考慮して板厚比を60〜70%程度に設定するのが好ましい。外側縁部22のほぼ全域は、扁平チューブ10の厚み(平板部11の外側表面と平板部12の外側表面との間の距離)d1の半分にほぼ等しい半径で湾曲している。
内側縁部21は、外側縁部22の内側表面22bに沿い、中心線C1を超えて延びている。内側縁部21の端面21aは、平板部12と湾曲部13との境界近傍に位置している。また内側縁部21は、平板部11に連続的かつ滑らかに接続され、平板部11に対して傾斜するとともに比較的小さい曲率(比較的大きい半径)を有する小湾曲領域102を、中心線C1を超えない位置に備えている。さらに内側縁部21は、小湾曲領域102よりも端面21a側に中心線C1を跨いで設けられ、小湾曲領域102よりも大きい曲率(小湾曲領域102よりも小さい半径)を有する大湾曲領域103を備えている。大湾曲領域103の半径は、扁平チューブ10の厚みd1の半分と外側縁部22の板厚t1との差にほぼ等しく、小湾曲領域102の半径は、それよりも大きくなっている。小湾曲領域102には、曲率が0となり半径が無限大となる平面部分が含まれていてもよい。
外側縁部22の端面22aは、小湾曲領域102の外側表面21b上に位置している。端面22aと当該端面22aに近接する部位の外側表面21bとの間は、ほぼ垂直になっている。
ここで、扁平チューブ10は、金属板20を同一方向に折曲げ成形することにより形成されているため、内側に凸となる領域は内側縁部21及び外側縁部22のいずれにも形成されていない。この結果、大湾曲領域103と小湾曲領域102とは、扁平チューブ10の平板部11から曲げ方向を反転させることなく曲げられている。
図8は、図5のVIII−VIII線で切断した扁平チューブ10の口拡部15の構成を示す断面図である。図9は、図8のIX部の構成を示す断面図である。図8及び図9に示すように、口拡部15では、図6及び図7に示した管部17よりも拡径されている。これにより、扁平チューブ10の口拡部15での断面形状は、嵌入孔54の開口形状に倣って変形している。口拡部15において、平板部11、12、湾曲部13及び湾曲部14(図9では図示せず)は、外側縁部22の端面22a近傍に形成される隙間部25を除き、嵌入孔54の開口端部に密着するようになっている。
口拡部15では、扁平チューブ10が拡径されることによって、内側縁部21の端面21aと外側縁部22の端面22aとが相対的に近づくため、管部17に比較して重ね合せ領域100が狭くなっている。また、先端領域101以外の外側縁部22に密接する部分の内側縁部21は、嵌入孔54の開口形状及び外側縁部22に倣った形状に変形するため、小湾曲領域102も狭くなっている。
次に、本実施形態のラジエータ1の製造方法について説明する。まず、ろう材層、芯材層及び犠牲材層の3層構造を有するクラッド材を用い、複数の帯状の金属板20を作製する。このとき、金属板20の一方の縁部は、端面側に向かって板厚が徐々に減少するように加工される。次に、金属板20を同一方向に折曲げ成形し、一対の平板部11、12と一対の湾曲部13、14とをそれぞれ備えた複数の扁平チューブ10を形成する(チューブ成形工程)。このとき、一方の湾曲部13には、金属板20の内側縁部21と外側縁部22とが重ね合わせられた重ね合せ領域100が形成される。この段階での扁平チューブ10には口拡部15、16が形成されていないため、扁平チューブ10は、図6及び図7に示した管部17の断面形状を長手方向の全体において有する筒状に形成される。すなわち、長手方向の全体において、扁平チューブ10の内側縁部21は小湾曲領域102を備え、外側縁部22の端面22aは小湾曲領域102の外側表面21b上に位置している。
次に、複数の扁平チューブ10と、別工程で形成された複数のコルゲートフィン30とを交互に積層してコア部40の組立て体を作製する(コア組み工程)。コア組み工程では、扁平チューブ10及びコルゲートフィン30に対し、扁平チューブ10の厚み方向外側から所定の圧縮荷重が加えられる。
次に、コア部40に対してコアプレート51、61を組み付け、コアサブアッセンブリ5の組立て体を作製する(コアプレート組付け工程)。コアプレート組付け工程では、コアプレート51、61に形成された複数の嵌入孔54に、扁平チューブ10の長手方向両端部をそれぞれ嵌入させる。扁平チューブ10は、嵌入孔54よりも小径に形成されているため、扁平チューブ10の外周面と嵌入孔54の開口端部との間には隙間が形成される(図7参照)。
次に、嵌入孔54に嵌入させた扁平チューブ10の長手方向両端部を口拡用治具を用いてラッパ状に口拡し、口拡部15、16を形成する(口拡工程)。口拡部15、16の断面形状は、図9に示したように嵌入孔54の開口形状に倣って変形し、扁平チューブ10とコアプレート51、61との密着性が高められる。一方、扁平チューブ10の管部17においては、口拡工程前の断面形状が概ね維持される。ここで、口拡用治具は、扁平チューブ10の内周面にほぼ相似の断面形状を有している。すなわち、口拡用治具の断面形状は、全体として略長円状であり、内側縁部21の端面21a近傍に形成される段差に対応した切欠きを有している。
次に、コアサブアッセンブリ5の組立て体を加熱してろう材層を溶融させ、構成部品同士をろう付けする(ろう付け工程)。このとき、扁平チューブ10とコアプレート51、61との間は、口拡部15、16により密着性が高められているため、ろう付け不良の発生を抑制できる。
次に、コアサブアッセンブリ5に樹脂製のタンク52、62を組み付ける(樹脂タンク組付け工程)。以上の工程を経て、図1に示したラジエータ1が作製される。
本実施形態では、口拡工程前において、扁平チューブ10の内側縁部21は小湾曲領域102を備え、外側縁部22の端面22aは小湾曲領域102の外側表面21b上に位置している。これにより、何らかの原因により重ね合わせ部にずれが生じたとしても、外周形状の変化が抑制される。加えて、外側縁部22と内側縁部21との間に滑りが生じ易くなるので、口拡時における外側縁部22及び内側縁部21の外側への変形が容易になる。このため、口拡工程において扁平チューブ10の外周面と嵌入孔54の開口端部とを確実に密着させることができ、隙間を極小にできる。したがって、扁平チューブ10とコアプレート51、61との間のろう付け性を向上でき、ラジエータ1の漏れ不良の発生を抑制できる。
また本実施形態では、外側縁部22の先端領域101の板厚は、端面22a側に向かって徐々に減少している。このため、内側縁部21の小湾曲領域102において平板部11に対する傾斜角度を小さくでき、外側縁部22及び内側縁部21が口拡時にさらに変形し易くなる。また、端面22aでの板厚を薄くできるため、口拡工程後の扁平チューブ10と嵌入孔54の開口端部との間に形成される隙間部25をさらに小さくできる。したがって、扁平チューブ10とコアプレート51、61との間のろう付け性をさらに向上できる。
さらに本実施形態では、外側縁部22が、扁平チューブ10の最大幅をとる中心線C1を超えて延びている。このため、チューブ成形工程において、外側縁部22は内側縁部21に対して係合した状態になる。したがって、ろう付け工程において他方の湾曲部14の残留応力が加熱により除去されても、外側縁部22と内側縁部21との間の接合部が開いてしまうことを防止できる。
また本実施形態では、内側縁部21が中心線C1を超えて延びている。このため、コア組み工程において扁平チューブ10に厚み方向外側からの圧縮荷重が加えられたとき、内側縁部21のうち中心線C1を超えた部分では、外側縁部22との間の隙間を狭くする方向の力が働くようになっている。したがって、内側縁部21と外側縁部22との間の密着性が高まるため、扁平チューブ10の湾曲部13でのろう付け性が向上し、扁平チューブ10の漏れ不良を防止できる。
さらに本実施形態では、コアプレート51、61の嵌入孔54のうち湾曲部13に対応する開口端部が半円形状を有している。このため、外側縁部22を嵌入孔54の開口端部に沿って滑らかに変形させることができ、外側縁部22の外側表面と嵌入孔54の開口端部との密着性を向上できる。したがって、扁平チューブ10とコアプレート51、61との間のろう付け性を向上できる。
ところで、従来の扁平チューブとして、外側縁部の端面近傍に形成される段差を緩和するために、重ね合せ領域の内側縁部を板厚分だけ内側に凹陥させたものがある。この扁平チューブでは、口拡によって段差近傍の隙間が拡大する方向への変形が生じるため、扁平チューブとコアプレートとの間のろう付け性が低下してしまう場合があった。また、上記のような扁平チューブでは、金属板の極小折曲げ加工が必要になるため、チューブ成形工程が複雑化して製造コストが増加してしまうという問題があった。
これに対し、本実施形態の扁平チューブ10は金属板20を同一方向に折曲げ成形して形成されているため、凹陥部分が形成されていない。このため、口拡によって隙間が拡大してしまうことがないので、ろう付け性の低下を抑制できる。また本実施形態では、極小折曲げ加工が不要なため、扁平チューブ10の製造工程を簡略化でき、製造コストを削減できる。
(第2実施形態)
図10は、扁平チューブ10の口拡部15の湾曲部13近傍の第2実施形態を示す。図10は、図9に対応する断面を示している。図10に示すように、外側縁部22の端面22aは、外周側が内周側よりも周方向において突出するように形成されている。これにより、端面22aと内側縁部21の外側表面21bとの間の対面角度θは鋭角になっている(θ<90°)。このため、ろう付け工程において、溶融したろう材やフラックスによるフィレットが端面22aと外側表面21bとの間に形成され易くなる。したがって、扁平チューブ10とコアプレート51、61との間のろう付け性が向上し、ラジエータ1の漏れ不良を防止できる。
また、フィレットが形成されることにより、溶融したろう材やフラックスは、毛管現象によって外側縁部22と内側縁部21との間の接合部に進入し易くなる。したがって、扁平チューブ10の湾曲部13でのろう付け性が向上し、扁平チューブ10の漏れ不良を防止できる。
(第3実施形態)
図11は、扁平チューブ10の口拡部15の湾曲部13近傍の第3実施形態を示す。図11は、図9に対応する断面を示す。図11に示すように、内側縁部21の先端領域104が、端面21a側に向かって板厚が徐々に減少するように形成されている。先端領域104以外の領域での板厚t1と端面21a近傍での板厚t3(<t1)との板厚比は、例えば50%以上に設定される。ただし、板厚比を小さくすると金属板20の成形加工が困難になる場合があるため、金属板20の加工性を考慮して板厚比を60〜70%程度に設定するのが好ましい。
この実施形態によると、端面21a近傍に形成される扁平チューブ10内面の段差が小さくなる。このため、口拡用治具に設けられる切欠きを小型化又は省略でき、口拡が容易になる。したがって、熱交換器の製造工程が簡略化できるとともに製造コストを削減できる。また、扁平チューブ10の内断面積(流路断面積)を大きくできるため、扁平チューブ10の通水抵抗を低減できる。
(第4実施形態)
図12および図13を参照して第4実施形態を説明する。扁平チューブ810は、インナーフィン付チューブである。扁平チューブ810は、外殻を構成する筒状部材820と、筒状部材820内に設けられた波形のインナーフィン825とを有する。筒状部材820は、長円形の断面をもち、流路を提供する。筒状部材820は、短径方向において並行に対向する第1平板部811と、第2平板部812とを有する。筒状部材820は、長径方向においてそれぞれ外側に突出しおおよそ円弧状に形成された第1円弧状湾曲部813と、第2円弧状湾曲部814とを有する。インナーフィン825は、伝熱面積を増大させる。また、インナーフィン825の両端部は、第1円弧状湾曲部813と第2円弧状湾曲部814との内周面に沿って密接している。また、インナーフィン825の残部は波状に形成され、第1平板部811、第2平板部812と接している。筒状部材820と、インナーフィン825とは、連続した帯状材料によって形成されている。筒状部材820は、その長径方向の一端において、2つの縁部を重ねることによって閉じた筒を形成している。この実施形態では、筒状部材820とインナーフィン825との境界領域が、ひとつの縁部821を提供している。
内側縁部821の外側に外側縁部822が重ねられている。内側縁部821の一部は、扁平チューブ810の長径方向に対して傾斜した平面領域802を有している。平面領域802は、小湾曲領域と置換できるが、その形状に起因した利点を提供する。平面領域802は、第1平板部811の近くに位置している。外側縁部822の先端は、平面領域802の上に位置づけられている。外側縁部822の先端領域は、平面領域802に沿って平板状に形成されている。平面領域802は、外側縁部822の先端の下に位置づけられる。外側縁部822の先端領域には、厚さを徐々に減少させた薄板部830が設けられている。薄板部830は、外側斜面によって形成されている。
平面領域802は、外側縁部822の先端の外側への突出量を抑制する。さらに、薄板部830も、外側縁部822の先端の外側への突出量を抑制する。外側縁部822の先端の位置は、製造工程における誤差などに起因してずれる。そこで、平面領域802の周方向に関する幅は、先端がずれる範囲を考慮して、先端が平面領域802の外に位置することがないように定められている。
図14ないし図18を参照して第4実施形態の変形例を説明する。図14ないし図18は、薄板部830の変形例を示している。図14に図示されるように、外側縁部822の先端領域の両面に傾斜面を設けてもよい。この場合、薄板部830は、両テーパ状あるいは台形と呼びうる断面形状によって提供される。図15に図示されるように、三角形の断面形状によって薄板部830が提供されてもよい。薄板部830は、外側縁部822の先端領域に設けられた曲面によっても提供されうる。図16ないし図18は、曲面により構成された薄板部830を示している。
(他の実施形態)
上記実施形態では、管部17及び口拡部15、16のいずれにおいても外側縁部22の端面22aが内側縁部21の小湾曲領域102上に位置している例を挙げたが、口拡部15、16においては外側縁部22の端面22aは内側縁部21の大湾曲領域103上に位置していてもよい。
また上記実施形態では、扁平チューブ10が鉛直方向に延伸する縦流れ式のラジエータ1に本発明を適用したが、扁平チューブが水平方向に延伸する横流れ式のラジエータや、他の熱交換器に本発明を適用してもよい。
1 ラジエータ
10 扁平チューブ
11、12 平板部
13、14 湾曲部
15、16 口拡部
17 管部
20 金属板
21 内周側縁部
21a、22a 端面
21b 外周側表面
22 外周側縁部
22b 内周側表面
40 コア部
50 上部ヘッダ
52、62 タンク
54 嵌入孔
60 下部ヘッダ
100 重ね合せ領域
101、104 先端領域
102 小湾曲領域
103 大湾曲領域

Claims (17)

  1. 断面端部の湾曲部(13)において金属板(20)の2つの縁部(21、22)が重複した扁平チューブ(10)を有する熱交換器において、
    前記扁平チューブ(10)の管部(17)は、
    前記2つの縁部(21、22)のうち内側に位置する内側縁部(21)と、
    前記内側縁部(21)の外側に位置する外側縁部(22)と、
    前記内側縁部(21)に設けられた大湾曲領域(103)と、
    前記内側縁部(21)に設けられ、前記大湾曲領域(103)より湾曲が小さい小湾曲領域(102)と、
    前記外側縁部(22)に設けられ、前記小湾曲領域(102)の外側表面上に位置しており、前記小湾曲領域(102)の外に位置することがない端面(22a)とを備え
    前記大湾曲領域(103)と前記小湾曲領域(102)とは、前記扁平チューブの平板部(11)から曲げ方向を反転させることなく曲げられていることを特徴とする熱交換器。
  2. 断面端部の湾曲部(813)において金属板(820)の2つの縁部(821、822)が重複した扁平チューブ(810)を有する熱交換器において、
    前記扁平チューブ(810)の管部は、
    前記2つの縁部(821、822)のうち内側に位置する内側縁部(821)と、
    前記内側縁部(821)の外側に位置する外側縁部(822)と、
    前記内側縁部(821)に設けられた大湾曲領域と、
    前記内側縁部(821)に設けられ、前記大湾曲領域より湾曲が小さい小湾曲領域(802)と、
    前記外側縁部(822)に設けられ、前記小湾曲領域(802)の外側表面上に位置しており、前記小湾曲領域(802)の外に位置することがない先端(830)とを備え
    前記大湾曲領域(103)と前記小湾曲領域(802)とは、前記扁平チューブの平板部(11)から曲げ方向を反転させることなく曲げられていることを特徴とする熱交換器。
  3. 前記扁平チューブ(810)は、外殻を構成する筒状部材(820)と、前記筒状部材(820)内に設けられた波形のインナーフィン(825)とを有し、前記筒状部材(820)と前記インナーフィン(825)とは、連続した帯状材料によって形成されており、前記筒状部材(820)は、その長径方向の一端において、2つの前記内側縁部と前記外側縁部とを重ねることによって閉じた筒を形成しており、前記筒状部材(820)と前記インナーフィン(825)との境界領域が、前記内側縁部(821)を提供していることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記小湾曲領域(102、802)は、平面であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の熱交換器。
  5. 断面端部の湾曲部(13)において金属板(20)の2つの縁部(21、22)が重複した扁平チューブ(10)を有する熱交換器において、
    前記扁平チューブ(10)の管部(17)は、
    前記2つの縁部(21、22)のうち内側に位置する内側縁部(21)と、
    前記内側縁部(21)の外側に位置する外側縁部(22)と、
    前記内側縁部(21)に設けられた大湾曲領域(103)と、
    前記内側縁部(21)に設けられ、前記大湾曲領域(103)より湾曲が小さい小湾曲領域(102)と、
    前記外側縁部(22)に設けられ、前記小湾曲領域(102)の外側表面上に位置しており、前記小湾曲領域(102)の外に位置することがない端面(22a)とを備え、
    前記大湾曲領域(103)が、前記小湾曲領域(102)より前記内側縁部(21)の先端側に設けられていることを特徴とする熱交換器
  6. 断面端部の湾曲部(813)において金属板(820)の2つの縁部(821、822)が重複した扁平チューブ(810)を有する熱交換器において、
    前記扁平チューブ(810)の管部は、
    前記2つの縁部(821、822)のうち内側に位置する内側縁部(821)と、
    前記内側縁部(821)の外側に位置する外側縁部(822)と、
    前記内側縁部(821)に設けられた大湾曲領域と、
    前記内側縁部(821)に設けられ、前記大湾曲領域より湾曲が小さい小湾曲領域(802)と、
    前記外側縁部(822)に設けられ、前記小湾曲領域(802)の外側表面上に位置しており、前記小湾曲領域(802)の外に位置することがない先端(830)とを備え、
    前記大湾曲領域(103)が、前記小湾曲領域(802)より前記内側縁部(821)の先端側に設けられていることを特徴とする熱交換器。
  7. 前記大湾曲領域(103)が、前記小湾曲領域(102、802)より前記内側縁部(21、821)の先端側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交換器。
  8. 前記内側縁部(21、821)と前記外側縁部(22、822)とが45度以上の角度範囲にわたって重複し、
    前記小湾曲領域(102、802)は、前記扁平チューブ(10、810)の厚み方向の中心線(C1)を超えない位置に設けられ、
    前記外側縁部(22、822)は、前記中心線(C1)を超えて延びていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の熱交換器。
  9. 前記内側縁部(21、821)は、前記中心線(C1)を超えて延びていることを特徴とする請求項8に記載の熱交換器。
  10. 前記熱交換器は、前記扁平チューブ(10)の長手方向両端部を嵌入させる嵌入孔(54)を備えた一対のヘッダ(50、60)を有し、
    前記扁平チューブ(10)は、前記金属板(20)が同一方向に折曲げ成形され、一対の平板部(11、12)と一対の湾曲部(13、14)とを備え、
    前記扁平チューブ(10)は、前記嵌入孔(54)近傍で拡径された口拡部(15、16)を有し、
    前記小湾曲領域(102)は、前記平板部(11)に対して傾斜し、かつ前記扁平チューブ(10)の厚み(d1)の半分と前記外側縁部(22)の板厚との差よりも大きい半径を有することを特徴とする請求項1または請求項5に記載の熱交換器。
  11. 前記嵌入孔(54)のうち前記一方の湾曲部(13)に対応する部分の開口形状は半円形状であることを特徴とする請求項10に記載の熱交換器。
  12. 前記扁平チューブ(10)は、長手方向両端部に形成され、それぞれ長手方向先端側ほど拡径されたラッパ状の口拡部(15、16)をさらに備え、前記口拡部(15、16)においては前記端面(22a)は前記大湾曲領域(103)上に位置することを特徴とする請求項1または請求項5に記載の熱交換器。
  13. 前記扁平チューブ(10)の長手方向の全体において、前記端面(22a)は前記小湾曲領域の外側表面上に位置することを特徴とする請求項1または請求項5に記載の熱交換器。
  14. 前記外側縁部(22)の板厚は、当該外側縁部(22)の前記端面(22a)側に向かって徐々に減少していることを特徴とする請求項1、5、10ないし13のいずれかに記載の熱交換器。
  15. 前記内側縁部(21)の板厚は、当該内側縁部(21)の端面(21a)側に向かって徐々に減少していることを特徴とする請求項1、5、10ないし14のいずれかに記載の熱交換器。
  16. 前記外側縁部(22)の前記端面(22a)と前記内側縁部(21)の前記外側表面(21b)とのなす対面角度(θ)は鋭角であることを特徴とする請求項1、5、10ないし15のいずれかに記載の熱交換器。
  17. 前記金属板(20)は、少なくとも一方の表面に形成されたろう材層を有していることを特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載の熱交換器。
JP2009004160A 2008-02-28 2009-01-12 熱交換器 Active JP5359288B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009004160A JP5359288B2 (ja) 2008-02-28 2009-01-12 熱交換器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008048444 2008-02-28
JP2008048444 2008-02-28
JP2009004160A JP5359288B2 (ja) 2008-02-28 2009-01-12 熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009229052A JP2009229052A (ja) 2009-10-08
JP5359288B2 true JP5359288B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=41244652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009004160A Active JP5359288B2 (ja) 2008-02-28 2009-01-12 熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5359288B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5861549B2 (ja) 2012-04-04 2016-02-16 株式会社デンソー チューブ及び該チューブを備えた熱交換器
CN114440687A (zh) * 2022-01-28 2022-05-06 广东美的暖通设备有限公司 换热器及其制造方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053908Y2 (ja) * 1986-12-27 1993-01-29
JPH031097A (ja) * 1989-04-28 1991-01-07 Zexel Corp 熱交換器
US5036909A (en) * 1989-06-22 1991-08-06 General Motors Corporation Multiple serpentine tube heat exchanger
JP3947830B2 (ja) * 1996-06-26 2007-07-25 昭和電工株式会社 偏平状熱交換管の製造方法
JPH10156462A (ja) * 1996-12-02 1998-06-16 Showa Alum Corp 偏平チューブ材の製造方法
JPH10213385A (ja) * 1997-01-29 1998-08-11 Ikeya Fuoomiyura:Kk 低抵抗流路型熱交換器
JPH11183073A (ja) * 1997-12-18 1999-07-06 Calsonic Corp 熱交換器
JP4182413B2 (ja) * 2003-03-27 2008-11-19 株式会社ティラド 熱交換器
JP2005083700A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Zexel Valeo Climate Control Corp 熱交換チューブ
JP4059186B2 (ja) * 2003-10-16 2008-03-12 株式会社デンソー ろう付け扁平チューブ
JP2007107755A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Denso Corp 熱交換器、熱交換器用チューブ、およびそれらの製造方法
JP2009524000A (ja) * 2006-01-19 2009-06-25 モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー フラットチューブ、フラットチューブ型熱交換器及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009229052A (ja) 2009-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5527169B2 (ja) 熱交換器用チューブ
US8925625B2 (en) Heat exchanger
WO2017064940A1 (ja) 熱交換器
JP6197338B2 (ja) 熱交換器
JP5861549B2 (ja) チューブ及び該チューブを備えた熱交換器
JP2006189206A (ja) 熱交換器
JP5029166B2 (ja) 熱交換器
JP2006284107A (ja) 熱交換器
JP2008008574A (ja) 熱交換器
JP4952414B2 (ja) 熱交換器用チューブ
JP5359288B2 (ja) 熱交換器
JP6003778B2 (ja) 熱交換器の製造方法
JP6843012B2 (ja) 熱交換器用チューブ
JP2003106790A (ja) 排気熱交換器
JP2006162194A (ja) 熱交換器
JP2009150587A (ja) 熱交換器
JP5187047B2 (ja) 熱交換器用チューブ
JP4059186B2 (ja) ろう付け扁平チューブ
JP2005331176A (ja) 熱交換器
JP2004069209A (ja) 熱交換器用エレメントチューブ
JP6632868B2 (ja) アルミニウム製熱交換器
JP4103762B2 (ja) ろう付け扁平チューブ
JP2009198132A (ja) 熱交換器用チューブ
JP2009008374A (ja) 熱交換器及びその製造方法
JP2020003089A (ja) 熱交換チューブ及び熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5359288

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250