JP5359239B2 - 電動モータのロータ - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータのロータに関するものである。
鋼板を積層してなるロータコアの内部に永久磁石を埋め込んだロータを備えるIPM(Interior Permanent Magnet)モータが知られている(特許文献1)。
この種のIPMモータにおいては、ロータのブリッジ部のブリッジ長を短くすることで磁束短絡や漏れ磁束が低減できるのでトルクアップを図ることができる。
特開2005−287262号公報
しかしながら、ロータのブリッジ長を短くするとブリッジ部に作用する遠心力によってロータコアの変形量が大きくなり、その結果、ロータとステータとのギャップの変動量が大きくなるといった問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、ロータコアの変形量を抑制しつつトルクアップを図ることができる電動モータのロータを提供することである。
本発明は、遠心力によるロータコアの変形量が小さい領域の磁性板のブリッジ長を短くすることによって上記課題を解決する。
本発明によれば、遠心力によるロータコアの変形量が小さい領域の磁性板のブリッジ長を相対的に短くすることでトルクアップを図ることができる。逆に変形量が大きい領域のブリッジ長を相対的に長くすることでロータコアの変形量を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1は発明の実施形態に係る電動モータを示す横断面図である。図1において、電動モータ1は、ハウジング1Aの内部に固定されたステータ10と、ハウジング1Aに回転自在に支持された回転軸30と、回転軸30に固定され、当該回転軸30とステータ10との間に設けられたロータ20とを備える。
ステータ10は、複数のコイルユニット11がハウジング1Aの内壁面に沿って設けられて構成され、各コイルユニット11のコイル113に所定のタイミングで通電される。これにより各コイルユニット11に所定のタイミングで磁界が発生し、永久磁石を有するロータ20が所定方向に所定トルクで回転することにより、回転軸30に接続された負荷を駆動する。
ロータ20は、円盤状の磁性鋼板210を複数枚積層してなるコア(ヨーク)220を有し、このコア220に永久磁石230を埋め込むことで構成されている。いわゆるIPMモータである。
図2は1枚の磁性鋼板210の一部を示す平面図であり、図1のII-II部分に相当する。また、図3は複数の磁性鋼板を積層してなるロータを示す断面図であり、図1のIII-III線に沿う断面図に相当する。
本例の磁性鋼板210は、その外周部に沿って矩形状の開口211が複数形成され、この磁性鋼板210を開口211が互いに重なるように積層することで、永久磁石230を埋め込むための通孔221が形成される。1枚の磁性鋼板210の開口221の縁部を212、磁性鋼板210の外周縁を213、磁性鋼板210の開口211が重なり合って形成される孔を通孔221で表わす。
永久磁石230は直方体に形成され、着磁された状態でコア220の通孔221に挿入され、接着剤などを用いて固定される。この場合、複数に分割された永久磁石230をコア220の通孔221に挿入することもできる。
本例のコア220を構成する磁性鋼板210のうち、図3の上図に示す中央領域Cの磁性鋼板210は、図4(B)に示すように切欠部214が形成されている。これに対し、図3の上図に示す中央領域Cの両側に位置する端部領域Eの磁性鋼板210は、図4(A)に示すように切欠部214が形成されていないこと以外は図4(B)に示す磁性鋼板210と同じ形状とされている。
ここでブリッジ長について説明する。ブリッジ長とは、磁性鋼板210の外周縁213と開口211の縁部212との距離のうち最も短い距離をいう。図4(A)に示す磁性鋼板210の場合は、開口211の縁部212のうち前側の両端と外周縁213との距離L1が最も短くなるのでここがブリッジ長となりその長さはL1である。
また図4(B)に示す磁性鋼板210の場合も、開口211の縁部212のうち前側の両端と外周縁213との距離L2が最も短くなるが、外周縁213に切欠部214が形成されているので、この場合のブリッジ長L2は図4(A)に示すブリッジ長L1に比べて短くなる。
こうしたブリッジ長とモータトルクとの関係は、図11に示すようにブリッジ長が短くなればトルクが増加することが知られている。これは、ブリッジ長が短いと、図4(B)に示すように、永久磁石230から隣接する永久磁石230に向かってブリッジ部を流れる磁束M1(漏れ磁束)や、永久磁石230の一方面からブリッジ部を介して多方面に流れる磁束M2(短絡磁束)が減少するからである。
また、ブリッジ長と当該ブリッジ部(ブリッジ長とされる外周部分をいう。)に作用する最大応力の関係は、図12に示すようにブリッジ長が短くなれば最大応力が増加することが知られている。これはブリッジ長が短いとブリッジ部が細くなって応力集中が助長されるからである。
したがって、電動モータ1のトルクを増加させるためにはブリッジ長は短い方が有利であるが、ブリッジ長を短くするとブリッジ部に作用する応力が増加してコア20がステータ10のコイルユニット11側に変形するのでギャップが変動して好ましくない。
ここで本発明者らが探求したところによれば、磁性鋼板210に作用する遠心力による応力は、コア220の回転軸方向に対し図3の中図に示すようになっている。すなわち、コア220の回転軸方向の中心を含む中央領域Cの磁性鋼板210に作用する応力は、両端領域Eの磁性鋼板210に作用する応力に比べて小さい。換言すれば、コア220の両端から中心に向かって磁性鋼板210に作用する応力は漸減する。その理由は明らかではないが、中央領域Cの磁性鋼板210は、両端領域Eの磁性鋼板210に比べて隣り合う磁性鋼板210による補強効果が大きいためであると推察される。
そこで、本例のコア220では、コア220の中央領域Cの磁性鋼板210に図4(B)に示す切欠部214を形成してブリッジ長L1を短くするとともに、コア220の両端領域Eの磁性鋼板210は図4(A)に示すように切欠部214を形成しないでブリッジ長L2を図4(B)に示す磁性鋼板210のブリッジ長L1より長くしている。
上述したとおりブリッジ長を短くするとトルクアップが図られるものの、磁性鋼板210に作用する応力が大きくなるが、本例では磁性鋼板210に作用する応力が相対的に小さい中央領域Cにおいてはこの応力に耐え得る範囲でブリッジ長を短くする(L2)一方で、磁性鋼板210に作用する応力が相対的に大きい両端領域Eにおいては、この大きい応力に耐え得るようにブリッジ長を長くする(L1)。
これにより、図3の下図に示すように、中央領域Cの磁性鋼板210に作用する応力は両端領域Eの磁性鋼板210に作用する応力に比べて大きくなるが、応力限界を超えない範囲のブリッジ長L2としているのでギャップの変動量も適正な範囲とすることができる。そして、中央領域Cの磁性鋼板210のブリッジ長L2を短くした分だけ電動モータ1のトルクが増加することになる。
図13(A)は、コア220の両端領域Eの磁性鋼板210の磁束線図、図13(B)は、コア220の中央領域Cの磁性鋼板210の磁束線図である。切欠部214を形成することでブリッジ長L2を短くした図13(B)に示す磁性鋼板210の方が、切欠部214を形成しないでブリッジ長L1が長い図13(A)に示す磁性鋼板210に比べ、ブリッジ部を通過する磁束線が少なくなっていることが分かる。
また図14は、コア220の中央領域Cの磁性鋼板210のブリッジ長L2を両端領域Eの磁性鋼板210のブリッジ長L1より短くした実施例と、コア220の全ての磁性鋼板210のブリッジ長をL1とした比較例について、回転数N(rpm)に対するトルクT(Nm)を測定した結果を示すN−T特性図である。同図に示すように、実施例は比較例に比べてトルクアップが達成されることが確認された。
ちなみに、本実施形態の磁性鋼板210を製造するにあたっては、鋼板を円盤状に打ち抜くとともに回転軸30が挿通する孔と開口211を打ち抜き、さらに切欠部214を打ち抜く金型を用意し、この切欠部214を打ち抜く金型の部分を鋼板に応じて打ち抜くモードと打ち抜かないモードとを切換可能に構成する。
そして、図4(A)に示すブリッジ長がL1である磁性鋼板210を打ち抜き成形する場合は、切欠部214を打ち抜かないモードで動作させ、図4(B)に示すブリッジ長がL2の磁性鋼板210を打ち抜き成形する場合は、切欠部214を打ち抜くモードで動作させる。これにより、一つの金型で2種類の磁性鋼板210を製造することができる。
《第2実施形態》
図5は、発明の第2実施形態に係る磁性鋼板210を示す部分平面図(図1のII部)である。磁性鋼板210のブリッジ長Lを短くする実施形態として上述した第1実施形態では切欠部214を形成したが、本例では永久磁石230を埋め込むための開口211の両端部を大きくしている。
図5に、コア220の中央領域Cに配置される磁性鋼板210の開口211の縁部212を実線で示し、コア220の両端領域Eに配置される磁性鋼板210の開口211の縁部212を点線で示す。これら実線と点線で示すように開口211の両端部を大きくすることでブリッジ長L2を短くすることができる。
このようにしてブリッジ長L2を短くした磁性鋼板210を図3に示すコア210の中央領域Cに配置することで、図3の下図に示すように、中央領域Cの磁性鋼板210に作用する応力は両端領域Eの磁性鋼板210に作用する応力に比べて大きくなるが、応力限界を超えない範囲のブリッジ長L2としているのでギャップの変動量も適正な範囲とすることができる。そして、中央領域Cの磁性鋼板210のブリッジ長L2を短くした分だけ電動モータ1のトルクが増加することになる。
なお、ブリッジ長Lを短くするに際しては、図5に示すように開口211の両端部を大きくすることに加え、図4(B)に示すように切欠部214を形成してもよい。また、3種類以上のブリッジ長とする場合は、開口211の両端部の大きさを変更すればよい。
ちなみに、本実施形態の磁性鋼板210を製造するにあたっては、鋼板を円盤状に打ち抜くとともに回転軸30が挿通する孔と開口211を打ち抜き、さらに開口211を大きく打ち抜く金型を用意し、この開口211を大きく打ち抜く金型の部分を鋼板に応じて打ち抜くモードと打ち抜かないモードとを切換可能に構成する。
そして、図5に点線で示すブリッジ長がL1である磁性鋼板210を打ち抜き成形する場合は、開口211を大きく打ち抜かないモードで動作させ、図5に実線で示すブリッジ長がL2の磁性鋼板210を打ち抜き成形する場合は、開口211を大きく打ち抜くモードで動作させる。これにより、一つの金型で2種類の磁性鋼板210を製造することができる。
《第3実施形態》
上述した第1実施形態では、図3に示すように互いに異なるブリッジ長L1,L2を有する2種類の磁性鋼板210を用いたが、ブリッジ長が異なる3種類以上の磁性鋼板210を用いてコア220を構成することもできる。
図6は、発明の第3実施形態に係るロータを示す断面図(図1のIII-III線断面)及び応力曲線、図7は本実施形態に係る磁性鋼板を示す部分平面図(図1のII部)である。
本例では、図6の上図に示すように、コア220の回転軸方向に対して中心を含む第1の中央領域C1と、その両端に位置する第2の中央領域C2と、端部を含む端部領域Eとの5つに分割し、端部領域Eには図7(A)に示すブリッジ長がL1の磁性鋼板210を配置し、第2の中央領域C2には図7(B)に示すブリッジ長がL2の磁性鋼板210を配置し、第1の中央領域C1には図7(C)に示すブリッジ長がL3の磁性鋼板210を配置する。
図7(A)〜(C)に示すように、各磁性鋼板210のブリッジ長L1,L2,L3の関係は、L1>L2>L3である。このため、図7(A)に示す磁性鋼板210には切欠部214を形成しないでブリッジ長L1を長くしている。これに対し、図7(B)及び(C)に示す磁性鋼板210にはいずれも切欠部214を形成しているが、図7(C)に示す磁性鋼板210の切欠部214は同図(B)に示す磁性鋼板210の切欠部214に比べて深く切り欠かれている。これにより切欠部214を形成する場合であってもブリッジ長L2,L3を異ならせることができる。
また本例では、図6の上図に示すようにブリッジ長L1,L2,L3が互いに異なる3種類の磁性鋼板210を、第1の中央領域C1,第2の中央領域C2および端部領域Eのそれぞれに同じ枚数だけ配置し、コア220の回転軸方向の各領域C1,C2,Eの長さを等しくしている。
以上のように構成されたロータ20を有する電動モータ1によれば、上述した第1実施形態の電動モータ1に比べて(図3参照)、各磁性鋼板210に作用する応力を応力限界の値により近づけることができる。図6の下図に斜線のハッチングで示す部分が応力の余裕代であり、この面積が小さければ小さいほどトルクの増加が期待できる。したがって、本例の電動モータ1によれば、第1実施形態のものに比べてよりトルクアップを達成することができる。
なお、この第3実施形態において図7(B)及び(C)に示す切欠部214に代えて又はこれに加えて、図5に示す第2実施形態によるブリッジ長の変更手法を用いることもできる。
《第4実施形態》
上述した第3実施形態では、図6の下図に斜線のハッチングで示す応力の余裕代を第1実施形態に比べてより小さくするために、ブリッジ長L1,L2,L3が異なる3種類の磁性鋼板210を用いたが、これよりさらに応力の余裕代を小さくすることもできる。
図8は、第4実施形態に係るロータを示す断面図(図1のIII-III線断面)及び応力曲線、図9は同実施形態に係る磁性鋼板210を示す部分平面図(図1のII部)である。
本例では、図8の上図に示すように、コア220の回転軸方向に対して中心を含む第1の中央領域C1と、その両端に位置する第2の中央領域C2と、さらにその両端に位置する第3の中央領域C3と、端部を含む端部領域Eとの7つに分割し、端部領域Eには図9(A)に示すブリッジ長がL1の磁性鋼板210を配置し、第3の中央領域C3には図9(B)に示すブリッジ長がL2の磁性鋼板210を配置し、第2の中央領域C2には図9(C)に示すブリッジ長がL3の磁性鋼板210を配置し、第1の中央領域C1には図9(D)に示すブリッジ長がL4の磁性鋼板210を配置する。
図9(A)〜(D)に示すように、各磁性鋼板210のブリッジ長L1,L2,L3,L4の関係は、L1>L2>L3>L4である。このため、図9(A)に示す磁性鋼板210には切欠部214を形成しないでブリッジ長L1を長くしている。これに対し、図9(B)〜(D)に示す磁性鋼板210にはいずれも切欠部214を形成しているが、図9(C)に示す磁性鋼板210の切欠部214は同図(B)に示す磁性鋼板210の切欠部214に比べて深く切り欠かれ、図9(D)に示す磁性鋼板210の切欠部214は同図(C)に示す磁性鋼板210の切欠部214に比べて深く切り欠かれている。これにより切欠部214を形成する場合であってもブリッジ長L2,L3,L4を異ならせることができる。
また本例では、図8の上図に示すようにブリッジ長L1,L2,L3,L4が互いに異なる4種類の磁性鋼板210を、第1の中央領域C1,第2の中央領域C2、第3の中央領域C3および端部領域Eのそれぞれに異なる枚数を配置し、コア220の回転軸方向の各領域C1,C2,C3,Eの長さを相違させている。
すなわち、第1の中央領域C1の積層枚数N1、第2の中央領域C2の積層枚数N2、第3の中央領域C3の積層枚数N3、端部領域Eの積層枚数N4の関係が、N1>N2>N3>N4となるように積層されている。
以上のように構成されたロータ20を有する電動モータ1によれば、上述した第3実施形態の電動モータ1に比べて(図6参照)、各磁性鋼板210に作用する応力を応力限界の値に、より近づけることができる。したがって、本例の電動モータ1によれば、第3実施形態のものに比べてよりトルクアップを達成することができる。
なお、この第4実施形態において図9(B)〜(D)に示す切欠部214に代えて又はこれに加えて、図5に示す第2実施形態によるブリッジ長の変更手法を用いることもできる。
《第5実施形態》
上述した第1実施形態では異なるブリッジ長L1,L2の磁性鋼板210を用いてコア220を構成したが、等しいブリッジ長の磁性鋼板であって、鋼板自体の強度が異なるものをコア220の中央領域Cと端部領域Eに積層することもできる。
図10は、第5実施形態に係るロータを示す断面図(図1のIII-III線断面)及び応力曲線である。
本例では、同じブリッジ長の磁性鋼板210を用い、相対的に大きな応力が作用する端部領域Eには高強度材料Aからなる磁性鋼板210を積層し、これに対し相対的に小さな応力が作用する中央領域Cには普通の強度を有する材料Bからなる磁性鋼板210を積層する。
磁性鋼板210の強度を変更する手法としては、鋼板を構成する鉄Fe,珪素Siおよびホウ素Bの配合比を調整する公知の方法(たとえば、特開平1−162748号公報に記載された電磁鋼板)や、磁性鋼板210の板厚を調整する方法などを挙げることができる。
その際に、相対的に強度が高い材料Aからなる磁性鋼板210を端部領域Eに積層し、相対的に強度が低い材料Bからなる磁性鋼板210を中央領域Cに積層する。またこれに代えて又はこれに加えて、相対的に板厚が厚い磁性鋼板210を端部領域Eに積層し、相対的に板厚が薄い磁性鋼板210を中央領域Cに積層する。
これにより、図10の下図に示すように、端部領域Eの磁性鋼板210に作用する応力は中央領域Cの磁性鋼板210に作用する応力に比べて大きくなるが、端部領域Eに用いられている鋼板材Aの応力限界は鋼板材Bより大きいのでギャップの変動量も適正な範囲とすることができる。そして、ブリッジ長を全体的に短くすることで電動モータ1のトルクが増加することになる。
なお、図10に示す第5実施形態に、上述した第3または第4実施形態を応用することもできる。すなわち、コア220の回転軸方向に対して強度が異なる磁性鋼板を3種類以上積層することもできる。
発明の実施形態に係る電動モータを示す横断面図である。 図1のロータの磁性鋼板を示す部分平面図である。 発明の第1実施形態に係るロータを示す断面図(図1のIII-III線断面)及び応力曲線である。 発明の第1実施形態に係る磁性板を示す部分平面図(図1のII部)である。 発明の第2実施形態に係る磁性板を示す部分平面図(図1のII部)である。 発明の第3実施形態に係るロータを示す断面図(図1のIII-III線断面)及び応力曲線である。 発明の第3実施形態に係る磁性板を示す部分平面図(図1のII部)である。 発明の第4実施形態に係るロータを示す断面図(図1のIII-III線断面)及び応力曲線である。 発明の第4実施形態に係る磁性板を示す部分平面図(図1のII部)である。 発明の第5実施形態に係るロータを示す断面図(図1のIII-III線断面)及び応力曲線である。 ブリッジ長とトルク比との関係を示すグラフである。 ブリッジ長と最大応力との関係を示すグラフである。 異なるブリッジ長による磁束線図である。 発明の効果を示すN−T特性図である。
符号の説明
1…電動機
10…ステータ
11…コイルユニット
20…ロータ
210…磁性鋼板(磁性板)
211…開口
212…開口の縁部
213…外縁
214…切欠部
220…コア
221…通孔
30…出力軸

Claims (10)

  1. 外周部に沿って複数の開口が形成された複数の磁性板を、前記開口が重なるように回転軸方向に積層してなるコアと、前記開口にそれぞれ埋設された永久磁石と、を備える電動モータのロータにおいて、
    前記磁性板の外周縁と前記開口の縁部との最小距離をブリッジ長と定義したときに、
    前記コアは、前記回転軸方向の両端領域に積層された磁性板のブリッジ長に比べて、ブリッジ長が短い磁性板が積層された領域を含むことを特徴とする電動モータのロータ。
  2. 請求項1に記載の電動モータのロータにおいて、
    前記コアの前記回転軸方向の中心を含む中央領域に積層された磁性板のブリッジ長が、前記両端領域に積層された磁性板のブリッジ長より短いことを特徴とする電動モータのロータ。
  3. 請求項1又は2に記載の電動モータのロータにおいて、
    前記コアの前記回転軸方向の中心を含む第1の中央領域に配置され、第1のブリッジ長を有する一または複数の第1の磁性板と、
    前記第1の中央領域の両端に隣接する第2の中央領域に配置され、前記第1のブリッジ長より長い第2のブリッジ長を有する一または複数の第2の磁性板と、を含むことを特徴とする電動モータのロータ。
  4. 請求項3に記載の電動モータのロータにおいて、
    前記第2の中央領域の両端に隣接する第3の中央領域に配置され、前記第2のブリッジ長より長い第3のブリッジ長を有する一または複数の第3の磁性板をさらに含むことを特徴とする電動モータのロータ。
  5. 請求項3又は4に記載の電動モータのロータにおいて、
    前記第1、第2、第3の中央領域及び前記両端領域それぞれの、前記回転軸方向の長さが等しいことを特徴とする電動モータのロータ。
  6. 請求項3又は4に記載の電動モータのロータにおいて、
    前記第1、第2、第3の中央領域及び前記両端領域それぞれの、前記回転軸方向の長さが、この順序で漸減するように構成されていることを特徴とする電動モータのロータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の電動モータのロータにおいて、
    前記複数の磁性板の少なくともいずれかは、当該磁性板の前記開口の間の外周縁に切欠部が形成されていることを特徴とする電動モータのロータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電動モータのロータにおいて、
    前記ブリッジ長が短い磁性板の開口は、前記ブリッジ長が長い磁性板の開口に比べてその両端部が大きく形成されていることを特徴とする電動モータのロータ。
  9. 外周部に沿って複数の開口が形成された複数の磁性板を、前記開口が重なるように回転軸方向に積層してなるコアと、前記開口にそれぞれ埋設された永久磁石と、を備える電動モータのロータの製造方法において、
    前記磁性板の外周縁と前記開口の縁部との最小距離をブリッジ長と定義したときに、
    前記複数の磁性板に対し、所定のブリッジ長となるように前記開口を形成する工程と、
    前記複数の磁性板のうちの一部の磁性板に対し、前記所定のブリッジ長より短いブリッジ長となるように、前記開口の間の外周縁に切欠部を形成する工程と、を有することを特徴とする電動モータのロータの製造方法。
  10. 外周部に沿って複数の開口が形成された複数の磁性板を、前記開口が重なるように回転軸方向に積層してなるコアと、前記開口にそれぞれ埋設された永久磁石と、を備える電動モータのロータの製造方法において、
    前記磁性板の外周縁と前記開口の縁部との最小距離をブリッジ長と定義したときに、
    前記複数の磁性板に対し、所定のブリッジ長となるように前記開口を形成する工程と、
    前記開口が形成された複数の磁性板のうちの一部の磁性板に対し、前記所定のブリッジ長より短いブリッジ長となるように、前記開口の両端部を大きくする工程と、を有することを特徴とする電動モータのロータの製造方法。
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