JP5359236B2 - インナーロータ型モータ - Google Patents

インナーロータ型モータ Download PDF

Info

Publication number
JP5359236B2
JP5359236B2 JP2008314247A JP2008314247A JP5359236B2 JP 5359236 B2 JP5359236 B2 JP 5359236B2 JP 2008314247 A JP2008314247 A JP 2008314247A JP 2008314247 A JP2008314247 A JP 2008314247A JP 5359236 B2 JP5359236 B2 JP 5359236B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
dust
clutch
stator
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008314247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010141988A (ja
Inventor
健嗣 新井
卓 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2008314247A priority Critical patent/JP5359236B2/ja
Publication of JP2010141988A publication Critical patent/JP2010141988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5359236B2 publication Critical patent/JP5359236B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Description

本発明は、インナーロータ型モータに関し、ロータ内部にクラッチ或いはロータの回転を停止させるブレーキを内蔵させたモータに関する。
例えば、エンジンとモータを組み合わせたいわゆるハイブリッドカーでは、車両の運転状態に応じてモータを動力アシスト装置や回生装置等として機能させるために、モータ内にクラッチを配置させた、クラッチ内蔵型モータが使用される(例えば、特許文献1に記載)。
特開2001−241470号公報
しかし、モータ内にクラッチを内蔵した場合は、クラッチから発生する粉塵(摩耗粉)がモータハウジング内を飛散し、ロータやステータに付着する可能性がある。
クラッチの摩耗粉の中には、鉄粉や炭素などのように磁性や導電性を持つものが含まれる。このような摩耗粉が高電圧部位であるコイル(ステータに巻装されるコイル)や集電リングに付着すると、短絡や地絡を引き起こし、故障する恐れがある。また、摩耗粉がロータコアの表面に付着すると、永久磁石の磁束を短絡することにより、モータの出力低下を引き起こすことになる。
そこで、本発明は、クラッチ又はブレーキから発生する粉塵のロータ及びステータへの付着を抑制するインナーロータ型モータを提供する。
本発明は、ステータの内側にロータを配置したインナーロータ型モータにおいて、ロータ内部にクラッチ或いはロータの回転を止めるブレーキを内蔵させ、カバーと、このカバーにて閉蓋されるハウジング内に設けられたステータ、ロータ及びクラッチ或いはブレーキからなる部品と間に形成される隙間に、前記クラッチ或いは前記ブレーキで発生した粉塵が該隙間を通って前記ロータ及びステータへ飛散するのを抑制する粉塵飛散抑制手段を設けた。この粉塵飛散抑制手段は、第1円環状凹部と、この第1円環状凹部に嵌り込む第1円環状突起部とを有し、第1円環状凹部と第1円環状突起部とが、クラッチ或いはブレーキが設けられる位置よりも径方向外側の位置でロータの軸方向に重なるように嵌め合って、クラッチ或いはブレーキが設けられた部位からロータ及びステータが設けられる部位まで前記隙間を経路として粉塵が飛散する粉塵飛散経路を湾曲させて構成している。そして、第1円環状突起部が設けられた位置よりも内側の位置に、前記隙間を粉塵飛散経路として飛散する粉塵を捕捉する粉塵捕捉溝をカバー内面のロータ径方向に形成した。
本発明のインナーロータ型モータによれば、カバーと、ハウジング内に設けられたステータ、ロータ及びクラッチ或いはブレーキからなる部品と間に形成される隙間に、粉塵飛散抑制手段を設けたので、クラッチ或いはブレーキで発生した粉塵が該隙間を通って前記ロータ及びステータへ飛散するのを抑制できる。粉塵飛散抑制手段を構成する第1円環状凹部と第1円環状突起部とが嵌り合う部位では、粉塵飛散経路が湾曲していることから、第1円環状突起部が障壁となってロータの外周面側やステータへの飛散が極めて少なくなる。また、ロータの回転によってクラッチで発生した粉塵がロータ中央から外側へ向かって飛散した場合、そのまま粉塵捕捉溝に粉塵が飛び込むことになる。また、粉塵は、モータ停止時に重力で落下するが粉塵捕捉溝で捕らえられることになる。その結果、本発明によれば、ステータに巻装されるコイルや集電リングへの磁性又は導電性を持つ粉塵が付着することによる短絡や地絡を無くすことができると共に、ロータコア表面への粉塵の付着を抑制できモータ出力低下を減少させることが可能となる。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「第1実施形態」
図1は第1本実施形態のインナーロータ型モータをハイブリッド車に使用した時のパワートレーンのシステム概略図、図2は第1実施形態のインナーロータ型モータにクラッチを内蔵させたモータの断面図、図3は粉塵飛散抑制手段が設けられる部位を拡大して示す図2の要部拡大断面図である。
エンジンとモータを組み合わせたハイブリッド車では、例えば図1に示すように、エンジン1はモータ2に内蔵させたクラッチ3を介して該モータ2に接続され、そのモータ2は更に変速機4に接続されている。
ハイブリッド車においては、モータ2の発生する動力はエンジン1の動力に加算されるので、車両はより力強い加速が可能となる。また、ハイブリッド車では、減速時にはモータ2は発電機として作用し、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリーに蓄える回生を行うことにより、エネルギーを無駄なく使うことができ、燃費を向上させることができる。さらに、ハイブリッド車では、クラッチ3を開放することで、エンジン1を停止させながらモータ2で車両を運転するEV走行、つまり電気自動車とすることができる。バッテリー容量を増大し、家庭用電源で充電可能としたプラグインハイブリッド車は、車両を駆動するエネルギー源のガソリンに依存する比率を低下させるものとして期待されている。このため、エンジン1とモータ2を切り離すクラッチ3は、重要な役目を担う。
本実施形態では、パワートレーンをより小型化して車両への搭載性を向上させるために、クラッチ3をモータ2の内部に内蔵させている。クラッチ3は、自動変速機等で使用されている湿式クラッチでは開放時に流体摩擦によるフリクションが大きくモータでの走行時にクラッチ3で損失される摩擦エネルギーが大きくなり燃費向上の妨げになるので、乾式クラッチが使用される。
本実施形態のモータ2は、ステータの内側にロータを配置したインナーロータ型モータである。かかるモータ2は、図2に示すように、カバー5及びハウジング6からなるモータケースにステータ7とロータ8を収容し、そのロータ8の内部にクラッチ3を内蔵させている。
ステータ7は、カバー5にて閉蓋されるハウジング6の内周壁6aに固定されている。かかるステータ7は、内側にロータ8を配置させる円筒体として形成され、径方向内部に延びるティース(図示は省略する)を複数持つステータコア9と、ステータコア9の両端から各ティースに嵌め込まれたインシュレーター10と、インシュレーター10に対して巻き付けられたコイル11と、同相の各コイルを集電する集電リング12と、から構成されている。集電リング12により集結されたU、V、W相のリングは、端子台13を経由して図示しない電線によりインバータに接続される。
ロータ8は、ステータ7の内側に配置される円筒体として形成される。かかるロータ8は、ロータコア14と、ロータコア14に挿入固定される永久磁石15と、ロータコア14の軸方向両端面に設けられたエンドプレート16と、ロータ固定用部品である保持リング17と、モーターシャフトである第1出力軸18とから構成される。
ロータコア14は、厚みの薄い電磁鋼板を積層することで円筒形状とされ、その軸方向に貫通させた孔内に永久磁石(マグネット)15を挿入配置させている。エンドプレート16は、ロータコア14と永久磁石15が第1出力軸18からその軸方向へはみ出さないように固定するものである。このエンドプレート16には、ロータ8の回転バランスを取るためのバランス修正穴19が形成されている。バランス修正穴19は、ロータ8の外周側に穴を形成した場合、その効果が大きいため、ドリル加工等によって外側部位を肉厚としたエンドプレート16に止まり穴として形成している。保持リング17は、ロータコア14を第1出力軸18に対して固定するリング状をなす固定部品であり、第1出力軸18に圧入し、かしめ、溶接、ねじ込み等することで、前記第1出力軸18に固定されている。
なお、第1実施形態では、永久磁石式のロータ8を有したモータを例に挙げたが、磁石を使用しない誘導モータやシンクロナスリラクタンスモータでもよい。これら誘導モータ及びシンクロナスリラクタンスモータは、磁石がない以外は先の永久磁石式ロータと同様の構成である。
第1出力軸18は、ハウジング6に軸受け20を介して回転自在に支承されている。かかる第1出力軸18は、ロータコア14を保持リング17にて固定させる大径部18Aと、この大径部18Aの中心に設けられた小径部18Bと、を有している。小径部18Bは、軸受け20に支承され、その先端側をハウジング6の外へ突出させている。このハウジング6の外に突出した小径部18Bは、前記した変速機4に接続される。前記第1出力軸18は、ステータ7のコイル11への通電により発生する磁界とロータ8に配置した永久磁石15の磁力との相互作用でロータ8と共に回転する。
また、第1実施形態のモータ2は、前記したエンジン1の出力軸21と連結される第2出力軸22を有している。第2出力軸22は、カバー5に軸受け23を介して回転自在に支承されている。かかる第2出力軸22は、第1出力軸18と同軸上に配置されており、軸受け23に支承されるハウジング6内の大径部22Aと、カバー5の外へ突出する小径部22Bと、を有している。このカバー5の外へ突出する小径部22Bは、前記したエンジン1の出力軸21と接続される。
また、第1実施形態のモータ2には、ロータ8の内部に、第1出力軸18と第2出力軸22を連結させ又は非連結させて動力伝達を断接させるクラッチ3を内蔵させている。クラッチ3は、ドライブプレート24とドリブンプレート25を備え、これら各プレートを交互に重なるように配置した構造とされている。ドライブプレート24は、第2出力軸22の大径部22Aに対してその軸方向に可動自在とされるが、周方向には回転不可能とされている。一方のドリブンプレート25は、第1出力軸18の大径部18Aの内側に固定されたベース26に軸方向に可動自在とされるが、周方向には回転不可能とされている。
また、クラッチ3は、ドライブプレート24とドリブンプレート25をスライドさせるプレート駆動機構部を有している。プレート駆動機構部は、油圧式或いは電磁式のピストン駆動部28と、このピストン駆動部28から出没自在とされるピストン29とを備えている。ピストン駆動部28を駆動させてピストン29を突出させると、ピストン29がドリブンプレート25を押す。押されたドリブンプレート25は、ドライブプレート24をスライドさせ、次々とドリブンプレート25とドライブプレート24とがスライドして押し込まれ、最終的にこれら各プレート24、25が密着する。前記したベース26には、押さえ板30と止め輪31が設けられており、これらに密着して重なった複数枚の積層プレートが当接して可動範囲(ストローク)が規制される。その結果、第1出力軸18と第2出力軸22が締結され、前記したエンジン1の駆動力がモータ2を介して変速機4に伝達される。
第1実施形態のようにロータ8の内部にクラッチ3を内蔵させた場合、クラッチから粉塵(ドライブプレート24とドリブンプレート25の接触により生じる摩耗粉)が発生し、その発生した粉塵が、カバー5とハウジング6内に設けられたステータ7、ロータ8及びクラッチ3からなる部品との間に形成される隙間32を通って前記ロータ8及びステータ7が設けられる部位へ飛散する。粉塵の中には、鉄粉や炭素等、磁性や導電性を持つものが含まれる。磁性や導電性を持つ粉塵が高電圧部位であるコイル11や集電リング15に付着すると、短絡や地絡を引き起こし故障の原因となる。また、粉塵がロータコア14の表面に付着すると、永久磁石15の磁束を短絡することにより、モータの出力低下の原因となる。そこで、第1実施形態では、クラッチ3から発生した粉塵が前記隙間32を通ってロータ8及びステータ7へ飛散するのを抑制する粉塵飛散抑制手段を、設けている。
粉塵飛散抑制手段は、図3に示すように、ロータコア14の前記カバー5との対向面14aに該ロータ8の軸芯Cを中心とする同心円状に形成された第1円環状凹部33と、カバー5の内面5aに形成される、前記第1円環状凹部33に嵌り込む第1円環状突起部34とを有する。
第1円環状凹部33は、ロータコア14をロータ軸方向両端から挟み込むエンドプレート16と、ロータコア14を第1出力軸18の大径部18Aにおける外周面に装着固定させる保持リング17との間に形成されている。エンドプレート16は、ロータ8の回転ばらつきを無くすために出来る限り外周側にバランス修正穴19を形成する必要があることから、外周側部位16Aが肉厚とされているのに対して内周側部位16Bが薄肉となっている。そのため、エンドプレート16の薄肉とされた内周側部位16Bに保持リング17を当接させることで、該エンドプレート16の外周側部位16Aと保持リング17間に断面略凹形状をなす第1円環状凹部33が形成される。
第1円環状突起部34は、前記第1円環状凹部33と同様、ロータ8の軸芯Cを中心とする同心円状に形成されている。この第1円環状突起部34は、カバー5の内面5aからロータ8側へ突出して形成され、前記第1円環状凹部33に嵌り込むリング状突起として形成されている。かかる第1円環状突起部34は、カバー成形時に該カバー5と一体的に形成される。
前記第1円環状凹部33と前記第1円環状突起部34とは、クラッチ3が設けられる位置よりも径方向外側の位置で前記ロータ8の軸方向に重なるように嵌め合わされることで、互いが接触することなく微細な隙間が空くように所定空間を形成するようになっている。こうすることで、クラッチ3が設けられた中央側部位からロータ8及びステータ7が設けられる外周側部位までの前記隙間32が、その途中で前記第1円環状凹部33と第1円環状突起部34との嵌合によって湾曲した経路になる。前記隙間32は、クラッチ3で発生した粉塵が飛散する粉塵飛散経路となる。
以上のように構成されたインナーロータ型モータでは、クラッチ3から発生した粉塵が図3中矢印Aで示すようにロータ中心から外側へ前記隙間32を粉塵飛散経路として飛散した場合、第1円環状突起部34に粉塵がぶつかり飛散が抑制される。また、この第1円環状凹部33と第1円環状突起部34とが嵌り合う部位では、前記粉塵飛散経路が湾曲していることから、前記第1円環状突起部34が障壁となってロータ8の外周面側やステータ7への飛散が極めて少なくなる。
したがって、第1実施形態のインナーロータ型モータによれば、ステータ7に巻回されるコイル11や集電リング12への磁性又は導電性を持つ粉塵が付着することによる短絡や地絡を無くすことができ、ロータコア表面への粉塵の付着を抑制することができモータ出力低下を減少させることが可能となると共に絶縁信頼性を高めることができる。
また、本実施形態のインナーロータ型モータによれば、エンドプレート16と保持リング17は従来から必要とされる部品であるため、第1円環状突起部34をカバー5の内面5aに形成するだけで、簡単に粉塵飛散経路を湾曲させてクラッチ3から発生する粉塵の前記ロータコア表面やコイル11或いは集電リング12への付着を抑制でき、モータ製造コストの面でも有利となる。
なお、第1実施形態において、保持リング17が無いタイプのインナーロータ型モータであれば、エンドプレート16と第1出力軸18とで凹部を構成することもできる。この場合は、第1出力軸18の大径部18Aに保持リング17と同様の円環状突起をゴム系材料等の如き弾性材料にて二色成形して形成する。
「第2実施形態」
図4は、第2実施形態のインナーロータ型モータの要部拡大断面図である。第2実施形態は、第1実施形態のインナーロータ型モータの構成に加えて、飛散する粉塵を捕捉する粉塵捕捉溝を形成した例である。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同一構成部分に関してはその説明を省略するものとし、相違する部位のみ説明する。
第2実施形態では、図4に示すように、カバー5の内面5aに形成された前記第1円環状突起部34が設けられた位置よりも内側の位置に、前記隙間32を粉塵飛散経路として飛散する粉塵を捕捉する粉塵捕捉溝35をカバー内面のロータ径方向に形成している。具体的には、クラッチ3で発生した粉塵がロータ中心部から前記隙間32を飛散して第1円環状突起部34に衝突する手前で捕捉できるように、ロータ径方向にカバー5の一部を削って円環状をなす凹溝としている。
第2実施形態のインナーロータ型モータによれば、ロータ8の回転によってクラッチ3で発生した粉塵がロータ中央から外側へ向かって飛散した場合、そのまま粉塵捕捉溝35に粉塵が飛び込むことになる。また、粉塵は、モータ停止時に重力で落下するが前記粉塵捕捉溝35で捕らえられることになる。したがって、第2実施形態のインナーロータ型モータによれば、ロータコア表面やコイル11或いは集電リング12への粉塵の付着をより一層防止することができ、粉末付着による短絡又は地絡によるモータ出力の低下を更に抑制することができる。
「第3実施形態」
図5は、第3実施形態のインナーロータ型モータの要部拡大断面図である。第3実施形態は、第2実施形態のインナーロータ型モータの構成に加えて、粉塵飛散経路を更に湾曲させた例である。なお、第3実施形態では、第2実施形態と同一構成部分に関してはその説明を省略するものとし、相違する部位のみ説明する。
第3実施形態では、図5に示すように、第1円環状凹部33の側面にロータ径方向に第2円環状凹部36を形成すると共に、この第2円環状凹部36にロータ径方向から嵌り込む第2円環状突起部37を形成している。第2円環状凹部36は、保持リング17の側面に断面コ字状をなす環状溝を形成することで形成されている。第2円環状突起部37は、第1円環状突起部34の先端にロータ径方向内側に向く突起として形成され、前記第2円環状凹部36に対してロータ径方向に重なるように嵌め合って前記粉塵飛散経路を更に湾曲させる。
第3実施形態では、第2実施形態と異なる点は、第1円環状凹部33に加えて第2円環状凹部36を設けると共に、第1円環状突起部34に加えて第2円環状突起部37を設けることで、粉塵飛散経路をより一層湾曲させた複雑経路としている。
また、第2実施形態では第1円環状突起部34をカバー5と一体的に形成したが、第3実施形態では第1円環状突起部34と第2円環状突起部37を共に柔軟性を有した弾性体で一体的に断面逆L字状に形成したものをカバー5の内面5aに形成した溝38に嵌め込んで固定させている。弾性体としては、例えばゴム系の高分子材料が使用できる。第1円環状突起部34と第2円環状突起部37を柔軟性を有した弾性体で一体的に形成したので、モータ組立時においては、保持リング17に押し潰されながら組み込まれ、組み込み後は元の形に弾性復帰する。
第3実施形態では、図5に示すように、第1円環状凹部33と第1円環状突起部34との嵌め合いと、第2円環状凹部36と第2円環状突起部37との嵌め合いとにより、粉塵飛散経路が更に湾曲することになるので、ロータ8の内部に粉塵を閉じこめておくことが可能となる。したがって、実施形態1及び実施形態2の構造に比べて粉塵による短絡及び地絡によるモータ出力の低下を抑制でき、絶縁信頼性を更に高めることができる。
「第4実施形態」
図6は、第4実施形態のインナーロータ型モータの要部拡大断面図である。先の第3実施形態では、ロータ径方向内側に第2円環状突起部37を向けたが、第4実施形態では、ロータ径方向外側に第2円環状突起部37を向け、この第2円環状突起部37がロータ径方向に重なるように嵌め合う第2円環状凹部36をエンドプレート16の肉厚部である外周側部位16Aに形成している。第4実施形態では、第2円環状突起部37の向きを第3実施形態とは逆向きにしているため、保持リング17には溝加工をせずにエンドプレート16の外周側部位16Aに円環状溝を形成している。
第4実施形態のインナーロータ型モータによれば、第3実施形態と同様、粉塵飛散経路をより一層湾曲させた複雑経路となるので、ロータ8内部に粉塵を閉じ込めておくことができる。したがって、実施形態1及び実施形態2の構造に比べて粉塵による短絡及び地絡によるモータ出力の低下を抑制でき、絶縁信頼性を更に高めることができる。
「第5実施形態」
図7は、第5実施形態のインナーロータ型モータの要部拡大断面図である。先の第3実施形態では、保持リング17自体に第2円環状凹部36を形成したが、第5実施形態では、厚みを薄くした断面L字状の保持リング17の外周に断面逆L字状をなす凹部形成用リング39を嵌め込むことで、これら保持リング17と凹部形成用リング39とで第2円環状凹部36を形成している。
この第5実施形態のインナーロータ型モータによれば、第3実施形態と同様、粉塵飛散経路がより一層複雑に湾曲するため、クラッチ3で発生した粉塵をロータ内部に閉じこめておくことができる。
「第6実施形態」
図8は、第6実施形態のインナーロータ型モータの要部拡大断面図である。第6実施形態では、先の第1〜第5実施形態の構造とは異なる構造の粉塵飛散抑制手段としている。
第6実施形態の粉塵飛散抑制手段は、図8に示すように、ステータコア9の端面からカバー5へ向かって突出するコイル11が巻回されるインシュレーター10の内周側部位10Aに、カバー5の内面5aに形成した第1円環状突起部34をロータ軸方向に重なるように接触させて、前記クラッチ3が設けられた部位からステータ7が設けられる部位へと前記隙間32を経路とする粉塵飛散経路を遮断している。第1円環状突起部34とインシュレーター10の内周側部位10Aの間には、ステータ7とカバー5とが相対運動をしないことからシール材であるシールリング40を介在させている。
また、第6実施形態では、第1円環状突起部34をインシュレーター10の内周側部位10Aに対して内側に設けることで、高電圧部位であるコイル11と接地電位金属であるカバー5との絶縁距離を確保している。
また、第6実施形態では、先の第1〜第5実施形態のようにエンドプレート自体にバランス修正穴19を形成するのではなく、第1出力軸18の大径部18Aの先端部に肉厚部を形成して、その肉厚部にバランス修正穴19を形成している。こうすることで、カバー5と対向する側のエンドプレート16の厚みを薄くすることができ、前記第1円環状突起部34と回転体であるロータ8とのクリアランスを必要なだけ確保することができる。
このように構成した第6実施形態のインナーロータ型モータによれば、ステータ7とカバー5で挟まれる空間をシールすることができるため、クラッチ3で発生した粉塵のステータ7への付着を抑制することができ、粉塵による電気的短絡や地絡を抑制でき絶縁信頼性を向上させることができる。
また、このインナーロータ型モータによれば、第1円環状突起部34とインシュレーター10の内周側部位10Aの間にシールリング40を介在させているので、粉塵飛散経路を飛散する粉塵をこのシール部でシャットアウトすることができる。
「第7実施形態」
第7実施形態では、図示は省略するが、クラッチ3の代わりにロータ8の回転を止めるブレーキをロータ内部に内蔵させた例である。ロータ8の回転をブレーキで止めた時に発生する粉塵もクラッチ3で発生する粉塵と同様、前記隙間32を粉塵飛散経路として飛散するため、先の第1〜第6実施形態の何れの構造の粉塵飛散抑制手段によってロータ表面及びステータ7への粉塵の付着を抑制することができる。
図1は第1本実施形態のインナーロータ型モータをハイブリッド車に使用した時のパワートレーンのシステム概略図である。 図2は第1実施形態のインナーロータ型モータにクラッチを内蔵させたモータの断面図である。 図3は粉塵飛散抑制手段が設けられる部位を拡大して示す図2の要部拡大断面図である。 図4は、第2実施形態のインナーロータ型モータの要部拡大断面図である。 図5は、第3実施形態のインナーロータ型モータの要部拡大断面図である。 図6は、第4実施形態のインナーロータ型モータの要部拡大断面図である。 図7は、第5実施形態のインナーロータ型モータの要部拡大断面図である。 図8は、第6実施形態のインナーロータ型モータの要部拡大断面図である。
符号の説明
1…エンジン
2…モータ
3…クラッチ
4…変速機
5…カバー
6…ハウジング
7…ステータ
8…ロータ
9…ステータコア
10…インシュレーター
11…コイル
12…集電コイル
14…ロータコア
15…永久磁石
16…エンドプレート
17…保持リング
18…第1出力軸
22…第2出力軸
32…隙間(粉塵飛散経路)
33…第1円環状凹部(粉塵飛散抑制手段)
34…第1円環状突起部(粉塵飛散抑制手段)
35…粉塵捕捉溝
36…第2円環状凹部(粉塵飛散抑制手段)
37…第2円環状突起部(粉塵飛散抑制手段)

Claims (4)

  1. カバーにて閉蓋されるハウジングの内周壁に固定されるステータと、
    前記ステータの内側に配置される円筒状のロータと、
    前記ハウジングに軸受けを介して回転自在に支承されると共に前記ロータに固定されて該ロータと共に回転する第1出力軸と、
    前記カバーに軸受けを介して回転自在に支承される第2出力軸と、
    前記ロータの内部に設けられ、前記第1出力軸と前記第2出力軸を連結させ又は非連結させて動力伝達を断接させるクラッチ、或いは、前記ロータの回転を止めるブレーキと、
    前記カバーと、前記ハウジング内に設けられた前記ステータ、ロータ及びクラッチ或いはブレーキからなる部品と間に形成される隙間に設けられ、前記クラッチ或いは前記ブレーキで発生した粉塵が前記隙間を通って前記ロータ及びステータへ飛散するのを抑制する粉塵飛散抑制手段と、を備え、
    前記粉塵飛散抑制手段は
    前記ロータを構成するロータコアの前記カバーとの対向面に該ロータの軸芯を中心とする同心円状に形成された第1円環状凹部と
    前記カバーの内面に形成され、前記第1円環状凹部に嵌り込む第1円環状突起部と、を有し
    前記第1円環状凹部と前記第1円環状突起部とが、前記クラッチ或いは前記ブレーキが設けられる位置よりも径方向外側の位置で前記ロータの軸方向に重なるように嵌め合って、前記クラッチ或いは前記ブレーキが設けられた部位から前記ロータ及びステータが設けられる部位まで前記隙間を経路として粉塵が飛散する粉塵飛散経路を湾曲させて構成してなり、
    前記第1円環状突起部が設けられた位置よりも内側の位置に、前記隙間を粉塵飛散経路として飛散する粉塵を捕捉する粉塵捕捉溝をカバー内面のロータ径方向に形成した
    ことを特徴とするインナーロータ型モータ。
  2. 請求項に記載のインナーロータ型モータであって、
    前記第1円環状凹部は、前記ロータコアをロータ軸方向両端から挟み込むエンドプレートと、前記ロータコアを前記第1出力軸の外周面に装着固定させる保持リングとの間に形成した
    ことを特徴とするインナーロータ型モータ。
  3. 請求項に記載のインナーロータ型モータであって、
    前記第1円環状凹部の側面にロータ径方向に形成された第2円環状凹部と、
    前記第1円環状突起部の先端に設けられ、前記第2円環状凹部にロータ径方向から嵌り込む第2円環状突起部と、を有し、
    前記第2円環状凹部に前記第2円環状突起部がロータ径方向に重なるように嵌め合って前記粉塵飛散経路を更に湾曲させた
    ことを特徴とするインナーロータ型モータ。
  4. 請求項に記載のインナーロータ型モータであって、
    前記第1円環状突起部及び前記第2円環状突起部を共に柔軟性を有した弾性体で一体的に形成した
    ことを特徴とするインナーロータ型モータ。
JP2008314247A 2008-12-10 2008-12-10 インナーロータ型モータ Expired - Fee Related JP5359236B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008314247A JP5359236B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 インナーロータ型モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008314247A JP5359236B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 インナーロータ型モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010141988A JP2010141988A (ja) 2010-06-24
JP5359236B2 true JP5359236B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=42351608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008314247A Expired - Fee Related JP5359236B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 インナーロータ型モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5359236B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2509084B (en) * 2012-12-19 2015-06-10 Jaguar Land Rover Ltd Hybrid vehicle powertrain
CN103427581A (zh) * 2013-08-08 2013-12-04 山西天脊山电动车船有限公司 稀土无刷直流三轴电动机
DE102014203542A1 (de) 2014-02-27 2015-08-27 Robert Bosch Gmbh Elektrische Maschine mit einem Polgehäuse
KR101916551B1 (ko) 2016-12-26 2018-11-07 현대 파워텍 주식회사 차량용 클러치 장치
KR102694815B1 (ko) * 2018-09-05 2024-08-14 엘지이노텍 주식회사 모터
JP7103903B2 (ja) * 2018-09-21 2022-07-20 東洋電機製造株式会社 シャシダイナモ装置用負荷モータ
KR102666756B1 (ko) * 2018-09-21 2024-05-20 엘지이노텍 주식회사 모터
EP4439942A1 (en) * 2021-11-24 2024-10-02 JTEKT Corporation Motor device and motor control device

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55122466U (ja) * 1979-02-22 1980-08-30
JPS55176067U (ja) * 1979-06-05 1980-12-17
JPS62268335A (ja) * 1986-05-14 1987-11-20 Toshiba Corp 車輌用回転電機
JP2001241470A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Unisia Jecs Corp 発電電動ユニット
JP2001286081A (ja) * 2000-04-03 2001-10-12 Mitsuba Corp ブラシレスモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010141988A (ja) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5359236B2 (ja) インナーロータ型モータ
US9003639B2 (en) Method of manufacturing a rotor
JP5673640B2 (ja) ハイブリッド励磁式回転電機
JP5447003B2 (ja) 電力回生機能付き渦電流式減速装置
US8648484B2 (en) Power generating device and braking device
JP4811114B2 (ja) ステータの固定構造および車両
US20140042752A1 (en) Method and system to generate electricity
CN111225812B (zh) 车辆用动力装置
JP2013158119A (ja) 磁気変調式複軸モータ
JP5109917B2 (ja) 回転電機
JP6098738B2 (ja) 電力生成機能付き渦電流式減速装置
JP2008199697A (ja) 磁石発電機
JPWO2012029707A1 (ja) ハイブリッド自動車
JP2008289244A (ja) 回転電機の冷却構造
JP4605480B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP5569407B2 (ja) 渦電流式減速装置
WO2019003559A1 (ja) 回転電機のステータ、回転電機、及び回転電機のステータの製造方法
CN108340769A (zh) 一种外转子轮毂电机电动汽车驱动制动一体化装置
CN108691921B (zh) 电磁离合器机构
JP6194962B2 (ja) ブレーキ付きモータ
KR20090053475A (ko) 마그네트 매입형 비엘디씨 모터 및 회전자
JP5215827B2 (ja) 動力伝達装置
KR20190068975A (ko) 구동모터
CN108521193A (zh) 一种外转子轮毂电机电动汽车驱动制动一体化方法
JP2016138486A (ja) スタータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees