JP5359138B2 - ラミネート装置及びラミネート方法 - Google Patents
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本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、第1の板状部材と、硬化性シート状接着剤が仮積層された第2の板状部材とを離間させた位置に保ち、ダイヤフラム等の圧力付与シートを介して積層対象物に圧力を付与したときに、予め加熱された第1の板状部材から第2の板状部材側に伝熱しつつ、第1の板状部材と第2の板状部材とに積層圧力を付与して積層時の気泡混入を効果的に防止することのできるラミネート装置及びラミネート方法を提供することにある。
前記第1のユニットの上部を第2のユニットで閉塞して内部に空間を形成した状態で前記圧力付与シートの下方と上部に下部チャンバと上部チャンバとを形成可能とし、これらチャンバの圧力差で圧力付与シートを変形させることで積層対象物に積層圧力を付与するラミネート装置において、
前記積層対象物は、第1の板状部材と、加熱により溶融し、活性光の照射或いは更なる加熱により硬化反応する硬化性シート状接着剤が仮積層された第2の板状部材とを含み、
前記第1のユニットは、前記第1の板状部材を収容する凹状の上面形状を備えた支持部と、当該支持部の外周側で昇降可能に設けられた昇降部材とを含み、
前記昇降部材は、前記第2の板状部材の外周部を支持する切欠部を備え、第2の板状部材を支持したときに、前記昇降部材の上端面と第2の板状部材の上面とが同一平面位置に保たれるように設けられ、前記第1の板状部材との間にクリアランスを形成する状態で前記第2の板状部材を支持するとともに、前記圧力付与シートを介して圧力が付与されたときに下降して第1の板状部材に硬化性シート状接着剤が重なるように第2の板状部材を積層可能とする、という構成を採っている。
前記第1のユニットの上部を第2のユニットで閉塞して内部に空間を形成した状態で前記圧力付与シートの下方と上部に下部チャンバと上部チャンバとを形成可能とし、これらチャンバの圧力差で圧力付与シートを変形させることで積層対象物に積層圧力を付与するラミネート方法において、
前記積層対象物は、第1の板状部材と、加熱により溶融し、活性光の照射或いは更なる加熱により硬化反応する硬化性シート状接着剤が仮積層された第2の板状部材とを含み、
前記第1のユニットは、前記第1の板状部材を収容する凹状の上面形状を備えた支持部と、当該支持部の外周側で昇降可能に設けられるとともに前記第2の板状部材の外周部を支持する切欠部を備え、第2の板状部材を支持したときに、前記昇降部材の上端面と第2の板状部材の上面とが同一平面位置に保たれるように設けられた昇降部材とを含み、
前記第1のユニットに第1の板状部材を支持させる一方、当該第1の板状部材との間にクリアランスを形成する状態で第2の板状部材を昇降部材に支持させておき、
前記第1の板状部材を加熱した状態で、前記下部チャンバと上部チャンバとに圧力差を生じさせて圧力付与シートを変形させ、当該圧力付与シートの変形によって第2の板状部材が昇降部材と共に下降して硬化性シート状接着剤が重なるように第1の板状部材に接したときに、前記硬化性シート状接着剤が溶融して第1及び第2の板状部材が積層される、という手法を採っている。
なお、第2の板状部材W2は、昇降部材17に支持される構成上、第1の板状部材W1よりも面積が大きいが、第2の板状部材W2に積層される硬化性シート状接着剤Aは、第1の板状部材W1の面積と同じに設定されている。これは、硬化性シート状接着剤Aが第1の板状部材W1の面積よりも小さいと、第1及び第2の板状部材W1、W2を均一に積層することができず、また、第1の板状部材W1の面積よりも大きいと、積層後に第1の板状部材W1の外周縁よりも外側に、硬化性シート状接着剤Aの外周側がはみ出して美観を損ねてしまうためである。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、材料、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それら形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
11 第1のユニット
12 第2のユニット
14 ヒーター(加熱手段)
16 治具
17 昇降部材
17A 切欠部
18 支持部
38 ダイヤフラム(圧力付与シート)
A 硬化性シート状接着剤
C クリアランス
C1 下部チャンバ
C2 上部チャンバ
W 積層対象物
W1 第1の板状部材
W2 第2の板状部材
Claims (3)
- 積層対象物を支持した状態で加熱可能な第1のユニットと、当該第1のユニットの上部に配置されるとともに、前記積層対象物に積層圧力を付与する圧力付与シートを含む第2のユニットとを備え、
前記第1のユニットの上部を第2のユニットで閉塞して内部に空間を形成した状態で前記圧力付与シートの下方と上部に下部チャンバと上部チャンバとを形成可能とし、これらチャンバの圧力差で圧力付与シートを変形させることで積層対象物に積層圧力を付与するラミネート装置において、
前記積層対象物は、第1の板状部材と、加熱により溶融し、活性光の照射或いは更なる加熱により硬化反応する硬化性シート状接着剤が仮積層された第2の板状部材とを含み、
前記第1のユニットは、前記第1の板状部材を収容する凹状の上面形状を備えた支持部と、当該支持部の外周側で昇降可能に設けられた昇降部材とを含み、
前記昇降部材は、前記第2の板状部材の外周部を支持する切欠部を備え、第2の板状部材を支持したときに、前記昇降部材の上端面と第2の板状部材の上面とが同一平面位置に保たれるように設けられ、前記第1の板状部材との間にクリアランスを形成する状態で前記第2の板状部材を支持するとともに、前記圧力付与シートを介して圧力が付与されたときに下降して第1の板状部材に硬化性シート状接着剤が重なるように第2の板状部材を積層可能とすることを特徴とするラミネート装置。 - 前記硬化性シート状接着剤は、前記第1の板状部材と同じ大きさを有し、前記第2の板状部材は、前記硬化性シート状接着剤の外縁から外側にはみ出る大きさであることを特徴とする請求項1記載のラミネート装置。
- 積層対象物を支持した状態で加熱可能な第1のユニットと、当該第1のユニットの上部に配置されるとともに、前記積層対象物に圧力を付与する圧力付与シートを含む第2のユニットとを備え、
前記第1のユニットの上部を第2のユニットで閉塞して内部に空間を形成した状態で前記圧力付与シートの下方と上部に下部チャンバと上部チャンバとを形成可能とし、これらチャンバの圧力差で圧力付与シートを変形させることで積層対象物に積層圧力を付与するラミネート方法において、
前記積層対象物は、第1の板状部材と、加熱により溶融し、活性光の照射或いは更なる加熱により硬化反応する硬化性シート状接着剤が仮積層された第2の板状部材とを含み、
前記第1のユニットは、前記第1の板状部材を収容する凹状の上面形状を備えた支持部と、当該支持部の外周側で昇降可能に設けられるとともに前記第2の板状部材の外周部を支持する切欠部を備え、第2の板状部材を支持したときに、前記昇降部材の上端面と第2の板状部材の上面とが同一平面位置に保たれるように設けられた昇降部材とを含み、
前記第1のユニットに第1の板状部材を支持させる一方、当該第1の板状部材との間にクリアランスを形成する状態で第2の板状部材を昇降部材に支持させておき、
前記第1の板状部材を加熱した状態で、前記下部チャンバと上部チャンバとに圧力差を生じさせて圧力付与シートを変形させ、当該圧力付与シートの変形によって第2の板状部材が昇降部材と共に下降して硬化性シート状接着剤が重なるように第1の板状部材に接したときに、前記硬化性シート状接着剤が溶融して第1及び第2の板状部材が積層されることを特徴とするラミネート方法。
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JP2008234435A JP5359138B2 (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | ラミネート装置及びラミネート方法 |
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