JP5358919B2 - 操作盤を備えた工作機械 - Google Patents

操作盤を備えた工作機械 Download PDF

Info

Publication number
JP5358919B2
JP5358919B2 JP2007257090A JP2007257090A JP5358919B2 JP 5358919 B2 JP5358919 B2 JP 5358919B2 JP 2007257090 A JP2007257090 A JP 2007257090A JP 2007257090 A JP2007257090 A JP 2007257090A JP 5358919 B2 JP5358919 B2 JP 5358919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operation panel
state
processing
machine
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007257090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009083064A (ja
Inventor
章雄 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2007257090A priority Critical patent/JP5358919B2/ja
Priority to KR1020080091961A priority patent/KR20090033792A/ko
Priority to CNA2008101660198A priority patent/CN101402169A/zh
Publication of JP2009083064A publication Critical patent/JP2009083064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5358919B2 publication Critical patent/JP5358919B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q1/00Members which are comprised in the general build-up of a form of machine, particularly relatively large fixed members
    • B23Q1/0009Energy-transferring means or control lines for movable machine parts; Control panels or boxes; Control parts
    • B23Q1/0045Control panels or boxes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q15/00Automatic control or regulation of feed movement, cutting velocity or position of tool or work
    • B23Q15/20Automatic control or regulation of feed movement, cutting velocity or position of tool or work before or after the tool acts upon the workpiece
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/0017Casings, cabinets or drawers for electric apparatus with operator interface units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q2717/00Arrangements for indicating or measuring
    • B23Q2717/003Arrangements for indicating or measuring in lathes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Description

この発明は、操作盤を備えた工作機械に関し、特に左右幅の狭い工作機械に、加工部に対する段取り等の作業性を損なうことなく操作盤を配置することを可能にする技術に関する。
旋盤等の工作機械が設置された生産現場では、省スペースで設置できる左右幅の狭い工作機械が望まれる。例えば、加工部が左右に2つ並べられた平行2軸旋盤(例えば特許文献1)は、その構成上の理由から左右幅が広くなりがちであり、現場状況によっては設置が困難な場合がある。
特許第2606511号公報 実開昭62−198032号公報 特開2006−102911号公報 実開昭63−113527号公報
そこで、刃物台と主軸を前後に並べて配置した構成(例えば特許文献2)を平行2軸旋盤にも導入することで、平行2軸旋盤の左右幅を縮小させることを試みた。その場合、操作盤の配置が問題となる。すなわち、操作盤はスイッチボタン、キー、ディスプレイ等の各種操作部が設けられており、比較的広い面積の操作面を有するため、左右幅の狭い平行2軸旋盤に、操作面が正面側に正対するように操作盤を設置すると、操作盤が各加工部の前方を覆う状態となり、各加工部の目視確認や、各加工部に対する段取り等の作業を行うことの障害となるのである。
特許文献3には、1軸旋盤において、操作盤を鉛直旋回軸回りに旋回自在に設け、加工時には操作盤を操作面が正面側に正対するように位置させ、作業を行う際には操作盤を上記加工時位置から退避位置へ旋回させることにより、作業の容易化を図った提案がなされている。しかし、この提案の工作機械は、作業時における加工部の目視確認を可能にするために、操作盤が、加工時に目視確認を行ったり作業時に作業者が身体を機械内に入れたりするための開閉カバー部の上方に設けてある。そのため、操作盤が作業者の目の高さよりもかなり高い位置にあり、操作盤の操作をしにくいという一面がある。また、工作機械に対しては、左右幅が狭いことに加えて、上下高さが低いことも要求されており、操作盤を高い位置に設けることは、工作機械の上下高さが高くなることになり好ましくない。
平行2軸旋盤においても、左右両加工部で共用の操作盤を鉛直旋回軸回りに旋回させる構成が開示されている(特許文献4)。ただし、この文献に開示されている操作盤の構成は、操作盤の操作性を向上させることが目的であり、加工部の目視確認や段取り作業等の作業性を向上させるのが目的ではない。したがって、この文献に開示された構成により、左右幅の狭い平行2軸旋盤に特有の前記問題を解決することはできない。
この発明の目的は、機体の左右幅が狭い場合でも、加工部の目視確認や段取り等の作業性を損なうことなく、操作盤を機能的に配置することができる操作盤を備えた工作機械を提供することである。
この発明の他の目的は、操作盤の切換機構を簡易なものとすることである。
この発明のさらに他の目的は、動作が確実で、動作の調整が容易な操作盤の切換機構の構成を具体的に示すことである。
この発明のさらに他の目的は、加工部の段取り等の作業を容易にすることである。
この発明のさらに他の目的は、加工部を左右並列に2つ有する場合に、左右の加工部に誤って入力する誤操作を防止できるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、加工部の目視確認や段取り等の作業性を損なうことなく、操作盤をコンパクトに配置することができる操作盤を備えた工作機械を提供することである。
この発明の操作盤を備えた工作機械は、加工部の前方に操作盤を備え、この操作盤は、前側操作盤とこの前側操作盤と前記加工部との間に位置する後側操作盤とよりなり、前記前側操作盤は、姿勢および位置のいずれかまたは両方が第1の状態と第2の状態とに切換自在であり、機械正面側から見て、前記第1の状態では後側操作盤の操作部の少なくとも一部が前側操作盤に隠れる状態となり、第2の状態では後側操作盤の操作部が第1の状態よりも見える状態となる。
この構成であると、操作盤が前側操作盤と後側操作盤とよりなるため、前後の操作盤に操作部を振り分けて設けることで、1つの操作盤に全操作部を設ける場合に比べて、各操作盤の大きさを小さくすることができる。例えば、左右幅を狭くできる。このため、前側操作盤および後側操作盤を前後に重なるように配置することにより、操作盤が加工部の前方を広く覆うことがなくなり、加工時における加工部の目視確認が容易になる。
例えば、加工時には前側操作盤を第1の状態にし、加工部に対する段取り等の作業時には前側操作盤を第2の状態にする。その場合、後側操作盤に上記作業時にしか使用しない作業時用の操作部を設けておけば、加工時には、前記作業時用の操作部が前側操作盤に隠れる状態となり、これを誤って操作することが防げる。
記前側操作盤を第1の状態と第2の状態とに切り換える切換機構は、略鉛直方向を向く旋回中心軸回りに前側操作盤を旋回させる構成とする。
記前側操作盤は、操作部が設けられた操作面を有し、第1の状態では前記操作面の面方向が機械正面側から見て左右の方向に平行となり、第2の状態では、前記操作面が第1の状態に比べ左右いずれかの側を向き、かつ第1の状態よりも左右の見え幅が狭くなる構成とする。ここで言う左右の見え幅は、前後方向に投影された前側操作盤の左右方向の最大幅のことであり、前側操作盤の姿勢変化に応じて変わる。
また、前記切換機構は、前記前側操作盤が第1の状態から第2の状態へ切り換わる際に、前側操作盤の平面視中央位置が前方へ移動しつつ左右方向へ移動する構成とするのがより好ましい。
前側操作盤の切換機構を、旋回中心軸回りに前側操作盤を旋回させる構成とすると、切換機構を簡易なものとすることができる。
前側操作盤は、第1の状態では操作面の面方向が機械正面側から見て左右の方向に平行となり、第2の状態では、操作面が第1の状態に比べ左右いずれかの側を向き、かつ第1の状態よりも左右の見え幅が狭くなる構成とすれば、切換機構を簡易な構成としながら、加工部に対する段取り等の作業をし易くできる。
また、前側操作盤の平面視中央位置が前方へ移動しつつ左右方向へ移動して、第1の状態から第2の状態へ切り換わる構成とすれば、第1の状態にある時に、前側操作盤と後側操作盤とを前後に接近させて配置することができるため、操作盤を機体の前方にあまり張り出さずにコンパクトに設けることができる。すなわち、前側操作盤を単に旋回させると、前後の操作盤の間隔が狭い場合、旋回時に前側操作盤の後側の角部が後側操作盤に干渉することがあるが、前方へ移動しつつ左右方向に移動させることで、このような干渉を防止できる。
上記前側操作盤の動作を可能にするために、前記切換機構は次の構成とすることができる。すなわち、前記切換機構は、前記旋回中心軸回りに前記前側操作盤を旋回自在に支持する支持アームを有し、この支持アームを前記旋回中心軸と平行で平面位置が異なる回動中心軸回りに回動自在に固定ベースに設けたものであり、前記前側操作盤が第1の状態と第2の状態とに切り換わる際における前側操作盤の姿勢を規定するカム機構を設けた構成とする。
前側操作盤を支持する支持アームを回動中心軸回りに回動自在に設けることにより、前側操作盤が第1の状態から第2の状態へ切り換わる際に、前側操作盤の平面視中央位置が前方へ移動しつつ左右方向へ移動させることができる。また、カム機構により、前側操作盤が第1の状態から第2の状態へ切り換わる際の前側操作盤の姿勢を規定することで、切換り動作時の前側操作盤の最後部を常にほぼ前後同位置とすることができ、前側操作盤と後側操作盤とを前後に接近させて配置することが可能になる。この切換機構の構成は比較的簡易なものであるため、動作が確実で、動作の調整が容易である。
この発明において、前記加工部が内包された加工部空間を覆うカバーを備え、このカバーには、前記加工部空間とその前方の作業者空間とを仕切る開閉自在なフェンス部が設けられ、前記前側操作盤が第1の状態にある場合には、前記フェンス部が機械正面側から見て前側操作盤と少なくともに部分的に重なり、前記前側操作盤が第2の状態にある場合には前記重なりが減少するようにしてもよい。
この構成であると、前側操作盤が第2の状態にある場合では、カバーのフェンス部に重なる前側操作盤の重なりが減少して、フェンス部の前方の空間が広がるため、フェンス部の開閉操作や加工部空間へ身体を入れて行う加工部の段取り等の作業がし易くなる。
この発明において、前記加工部は左右並列に2つ設けられ、これら2つの加工部で共用の1つの操作盤が両加工部の左右中間位置の前方に配置されたものであり、前記前側操作盤の第2の状態は、操作面が第1の状態に比べ左側を向く左向き第2の状態と、操作面が第1の状態に比べ右側を向く右向き第2の状態とよりなり、前記後側操作盤は、前記左右の加工部に対応する左操作部および右操作部がそれぞれ個別に設けられ、前記前側操作盤が左向き第2の状態にある時は、機械正面側からは前記左操作部の方が前記右操作部よりも操作がし易く、かつ前記前側操作盤が右向き第2の状態にある時は、機械正面側からは前記右操作部の方が前記左操作部よりも操作がし易い構成としてもよい。
従来、加工部が左右並列に2つ設けられていて、左右の加工部を共用の操作盤で操作する場合、加工部への操作を左右誤る可能性が高かった。この発明の構成のように、前側操作盤が左向き第2の状態にある時は、機械正面側からは左操作部の方が右操作部よりも操作がし易く、かつ前側操作盤が右向き第2の状態にある時は、機械正面側からは右操作部の方が左操作部よりも操作がし易いようにすれば、上記誤操作を減らすことができる。
この発明の操作盤を備えた工作機械は、加工部の前方に操作盤を備え、この操作盤は、前側操作盤とこの前側操作盤と前記加工部との間に位置する後側操作盤とよりなり、前記前側操作盤は、姿勢および位置のいずれかまたは両方が第1の状態と第2の状態とに切換自在であり、機械正面側から見て、前記第1の状態では後側操作盤の操作部の少なくとも一部が前側操作盤に隠れる状態となり、第2の状態では後側操作盤の操作部が第1の状態よりも見える状態となるため、機体の左右幅が狭い場合でも、加工部の目視確認や段取り等の作業性を損なうことなく、操作盤を機能的に配置することができる。
前記前側操作盤を第1の状態と第2の状態とに切り換える切換機構、略鉛直方向を向く旋回中心軸回りに前側操作盤を旋回させる構成であるため、操作盤の切換機構を簡易なものとすることができる。
前記前側操作盤は、操作部が設けられた操作面を有し、第1の状態では前記操作面の面方向が機械正面側から見て左右の方向に平行となり、第2の状態では、前記操作面が第1の状態に比べ左右いずれかの側を向き、かつ第1の状態よりも左右の見え幅が狭くなるため、切換機構を簡易な構成としながら、加工部への段取り等の作業をし易くできる。
特に、前記切換機構が、前記前側操作盤が第1の状態から第2の状態へ切り換わる際に、前側操作盤の平面視中央位置が前方へ移動しつつ左右方向へ移動する構成である場合は、操作盤をコンパクトに設けることができる。
前記切換機構は、前記旋回中心軸回りに前記前側操作盤を旋回自在に支持する支持アームを有し、この支持アームを前記旋回中心軸と平行で平面位置が異なる回動中心軸回りに回動自在に固定ベースに設けたものであり、前記前側操作盤が第1の状態と第2の状態とに切り換わる際における前側操作盤の姿勢を規定するカム機構を設けた場合は、動作が確実で、動作の調整が容易な操作盤の切換機構とすることができる。
前記加工部が内包された加工部空間を覆うカバーを備え、このカバーには、前記加工部空間とその前方の作業者空間とを仕切る開閉自在なフェンス部が設けられ、前記前側操作盤が第1の状態にある場合には、前記フェンス部が機械正面側から見て前側操作盤と少なくともに部分的に重なり、前記前側操作盤が第2の状態にある場合には前記重なりが減少する場合は、加工部の段取り等の作業が容易になる。
前記加工部は左右並列に2つ設けられ、これら2つの加工部で共用の1つの操作盤が両加工部の左右中間位置の前方に配置されたものであり、前記前側操作盤の第2の状態は、操作面が第1の状態に比べ左側を向く左向き第2の状態と、操作面が第1の状態に比べ右側を向く右向き第2の状態とよりなり、前記後側操作盤は、前記左右の加工部に対応する左操作部および右操作部がそれぞれ個別に設けられ、前記前側操作盤が左向き第2の状態にある時は、機械正面側からは前記左操作部の方が前記右操作部よりも操作がし易く、かつ前記前側操作盤が右向き第2の状態にある時は、機械正面側からは前記右操作部の方が前記左操作部よりも操作がし易い場合は、左右の加工部に誤って入力する誤操作を防止できる。
この発明の一実施形態を図1ないし図13と共に説明する。図1はこの発明にかかる操作盤を備えた工作機械の斜視図、図2はその一部を省略した正面図、図3はその破断側面図である。この操作盤を備えた工作機械は、工作機械本体1と、この工作機械本体1にワークの供給および排出を行うローダ2と、工作機械本体1およびローダ2を操作する操作盤70とを備える。図4は工作機械本体1の平面図である。
工作機械本体1は、2つの加工部3A,3Bが左右並列に設けられた2軸旋盤である。工作機械本体1は、左ベッド4Aと右ベッド4Bとからなるベッド複合体4を有し、左右のベッド4A,4B上に、主軸5を支持した主軸台6が、それぞれ前後方向(Z軸方向)に進退自在に設置されている。主軸5は前後方向(Z軸方向)を向いており、その前端に主軸チャック5aが設けられている。主軸5の前方には、刃物台7が設けられている。主軸5および刃物台7は加工機器であり、前後に並ぶ主軸5と刃物台7との組がそれぞれ加工部3A,3Bを構成している。
各ベッド4A,4Bは、左右の側面板部4aと、これら左右の側面板部4a間に設けられた後台状部4bおよび前台状部4cとを有する構造で、箱型状とされている。後台状部4bと前台状部4cとの間の空間8は、旋削加工時に発生する切粉の排出空間になっている。また、後台状部4bおよび前台状部4cよりも下方の部分となるベッド下部には、左右一対の脚部4dが設けられている。各ベッド4A,4Bの互いに隣合う側の脚部4dは共有である。左右一対の脚部4dの間は、クーラントタンク配置空間になっている。
後側の加工機器である主軸5は、主軸台6に回転自在に支持されており、主軸台6の内部に設けた主軸モータ(図示せず)により回転させられる。主軸台6は、ベッド4A,4Bの後台状部4b上に前後方向に進退自在に設置されており、主軸台6の下方に設けた前後移動機構(図示せず)により前後に進退させる。主軸台6を前後方向に案内する主軸台案内手段9は、主軸台6の左右両側で前後方向に延びて設けられた一対の前後案内レール9aと、主軸台6の左右両側面に突出して設けられ、前後案内レール9a上を前後に移動自在な被案内体9bとでなる。被案内体9bは、例えば直動転がり軸受等からなる。
前側の加工機器である刃物台7は、ツール10と、このツール10を支持するツールホルダ11と、このツールホルダ11を支持するスライド部材12とからなる。スライド部材12は、スライド部材案内手段13を介して左右方向にスライド自在にベッド4A,4Bに設けられている。スライド部材案内手段13は、ベッド4A,4Bの前台状部4dの上に左右水平に設置された前後一対のスライド案内レール13aと、スライド部材12の下面に取付けられた被案内体13bとでなる。被案内体13bは、例えば直動転がり軸受等からなる。
スライド部材12を左右にスライドさせるスライド手段として、ねじ軸14、ナット15、スライドモータ16等が設けられている。ねじ軸14は、一対のスライド案内レール13a間に回転自在に支持されている。ナット15は、スライド部材12の下面に取付けられ、ねじ軸14に螺合している。スライドモータ16はねじ軸14の下方に設けられ、そのモータ軸に取付けた爪車16aとねじ軸14に取付けた爪車14aとに伝動チェーン17が掛けられている。スライドモータ16を回転させると、ねじ軸14が回転し、ナット15がねじ軸14に沿って移動する。これにより、スライド部材12が左右にスライドする。
ベッド4A,4Bの下部には、床面Fから浮き上がり状態でクーラントタンク20が取付けられている。クーラントタンク20は、ベッド4A,4Bの前端から後端まで延び、さらにベッド4A,4Bの後方に突出している。クーラントタンク20の後端には、内部のクーラントを循環させる循環用モータ21が設けられている。切粉が排出される前記空間8に面するクーラントタンク20の上面部は開放されている。
クーラントタンク20の内部には、チップコンベア22が設けられている。チップコンベア22は、油を通過して切粉の通過を阻止する網または孔付きベルト等からなる無端のコンベア回動体23を、コンベアケース24内にローラなどのガイド25を介して回動自在に設けたものである。コンベア回動体23は、チップコンベア22の後端に設けられたコンベア駆動モータ26により回動駆動される。チップコンベア22のコンベアケース24は、ベッド4A,4Bの前記空間8と対応する部分は、上面が開放されている。チップコンベア22は、ベッド4A,4Bから後方に突出した部分が上方に傾斜する傾斜部22aとされ、傾斜部22aの上端からコンベア回動体23の切粉を外部に排出する。
ローダ2は、工作機本体1の上方に左右方向に設置された架設レール30と、この架設レール30に沿って走行する走行体31と、この走行体31に搭載された前後移動台32と、この前後移動台32に設けられた上下方向に2段で伸縮自在な伸縮支持体33と、この伸縮支持体33の下端に支持されたローダヘッド34とでなる。ローダヘッド34は、ワークを把持する2個のローダチャック35を取付けた回転台36を有し、この回転台36が水平に対して45度の角度をなす回転中心37回りに回転することにより、両ローダチャック35が、下向き位置と水平位置とに切り換わるようになっている。上記走行体31、前後移動台32、および伸縮支持体33が動作することにより、ローダチャック35がローダヘッド34と共に、左右(X軸方向)、前後(Z軸方向)、および上下(Y軸方向)に移動および昇降する。
前記架設レール30の前面部には、ワークの向きを反転させるワーク反転機38が設けられている。ワーク反転機38は、互いに対向姿勢をとることが可能な2つの反転用チャック39を有し、ローダ2から渡されたワークの一端部を第1の反転用チャック39がつかみ、そのワークの反対側の端部を第2の反転用チャック39がつかんで受け取り、第2の反転用チャック39からローダ2にワークを戻すことにより、ワークの向きを反転させるようになっている。
加工部3A,3Bおよびローダ2が内包された加工部空間S1は機体カバー50によって覆われている。加工部空間S1は、加工部3A,3Bが配置されている加工領域S1A,S1Bと、その上側のローダ走行領域S1Lとに分かれる。加工領域S1A,S1Bとローダ走行領域S1Lの境界には、前下がりの斜め姿勢をした仕切り板40A,40Bが開閉自在に設けられている。仕切り板40A,40Bは手動で開閉させる。
図5に示すように、仕切り板40A,40Bは、加工部3A,3Bに対するワークの供給および排出時にローダヘッド34が挿入される開口部41を有し、この開口部41に図示しない開閉機構により自動で開閉するシャッタ42が取付けられている。図はシャッタ42が約半分開いた状態を示している。
前記機体カバー50は、上面カバー部50a、正面カバー部50b、左右の側面カバー部50c、および背面カバー部(図示せず)からなる箱状であり、工作機械本体1よりも左右に張り出した部分は下方が開放されている。機体カバー50における正面カバー部50bから上面カバー部50aの前部にかけての、工作機械本体1の各加工部3A,3Bに相当する左右幅の部分は、開閉可能なフェンス部51A,51Bになっている。
フェンス部51A(51B)は、機体カバー50における上面カバー部50aの一部を構成する水平カバー部51aと、正面カバー部50bの一部を構成する垂直カバー部51bとでなり、水平カバー部51aの基部がフェンス枠52に回動自在に取付けられ、水平カバー部51aと垂直カバー部51bとは図示しない蝶番により互いに回動自在に連結されている。水平カバー部51aおよび垂直カバー部51bには、透明部材が嵌め込まれた窓53が設けられている。機体カバー50のフェンス部51A,51B以外の箇所にも同様の窓53が設けられている。正面カバー部50bの下部には、開閉操作用の把手部54が形成されている。
フェンス部51A(51B)は、図3に実線で示す閉じ状態Q1と、図3にそれぞれ二点鎖線で示す第1および第2の開き状態Q2,Q3とに開閉自在とされている。閉じ状態Q1では、加工部空間S1とその前側の作業者空間S2とが完全に仕切られた状態となる。第1の開き状態Q2では、図12に示すように、加工部空間S1のローダ走行領域S1Lと作業者空間S2とを仕切る状態を保持し、かつ加工部空間S1の加工領域S1A(S1B)と作業者空間S2との間に開口部60が形成される。この実施形態の場合、図5のように、仕切り板40A(40B)のシャッタ42を半開き状態にすることで上記開口部60を形成するが、仕切り板40A(40B)自体を開放して上記開口部60を形成するようにしてもよい。第2の開き状態Q3では、図13に示すように、加工部空間S1と作業者空間S2との仕切りが無くなった状態となる。
工作機械本体1の前方部は、前部カバー62により覆われている。この前部カバー62はベッド4A,4Bの前台状部4cよりも少し前方に離して設けられており、前部カバー62と刃物台7および前台状部4cとの間のスペース63は、切粉落下用スペースとなっている。前部カバー62の上には操作盤70が設置されている。操作盤70については、後で詳しく説明する。また、ベッド複合体4の背面に沿って、この工作機械を制御する制御盤65が設置されている。制御盤65は、ベッド複合体4に取付部材(図示せず)を介して取付けられたものであっても、また支持台(図示せず)を介して床面に設置されたものであっても良い。機体カバー50の工作機械本体1よりも左右両側に張り出した部分の下側はワーク搬入位置とワーク搬出位置とになっていて、ワーク搬入位置には素材ワーク載置台66、ワーク搬出位置には製品ワーク載置台(図示せず)がそれぞれ設置されている。
図6〜図11は操作盤70を示す。操作盤70は、図1に示すように、前側操作盤71と、この前側操作盤71と加工部3A,3Bとの間に位置する後側操作盤72とよりなる。操作盤70の高さは、ほぼ作業者61の目の高さとされている。
図6(A)に示すように、前側操作盤71には、左右の加工部3A,3Bに共通の操作部73〜75が設けられている。操作部は具体的には、スイッチボタン73、キー74、およびタッチパネル形式の液晶型等のディスプレイ75からなる。これらの操作部73〜75は、平面状の操作面76に配置されている。この実施形態の場合、操作面76は、前側操作盤本体71aに対して開閉自在な開閉扉71bに形成されていて、上位側ほど前側操作盤本体71aに近くなるように若干傾斜した面とされている。スイッチボタン73は、例えば起動スイッチと停止スイッチである。キー74は、自動操作のための各種設定等に用いる。各種設定には、左右両加工部3A,3Bの加工条件の設定、およびローダ2の動作の設定が含まれる。ディスプレイ75は、工作機械本体1の動作状態やキー74による設定の入力案内等を表示する。これは一例であり、全ての操作をタッチパネル形式のディスプレイ75で行うようにしてもよい。
図6(B)に示すように、後側操作盤72は、左右に分かれた2つの操作面78A,78Bを有し、各操作面78A,78Bに、例えばボタンスイッチからなる左操作部77Aおよび右操作部77Bがそれぞれ個別に設けられている。左操作部77Aは左の加工部3Aに対する手動操作用であり、右操作部77Bは右の加工部3Bに対する手動操作用である。操作部77A,77Bには、主軸チャック5aの開閉スイッチ、シャッタ42の開閉スイッチ等がある。
後側操作盤72が前部カバー62に固定されているのに対し、前側操作盤71は、図7に示すように、操作面76の面方向が機械正面側から見て左右の方向に平行となる第1の状態P1(実線で示す)と、操作面76が第1の状態P1に比べ左右いずれかの側を向く第2の状態(二点鎖線で示す)とに切換自在とされている。第2の状態には、操作面76が第1の状態P1に比べ左側を向く左向き第2の状態P2Aと、操作面76が第1の状態P1に比べ右側を向く右向き第2の状態P2Bとがある。
第1の状態P1では、後側操作盤72の操作部77A,77Bの少なくとも一部が前側操作盤71に隠れる状態となる。この実施形態の場合、前側操作盤71が第1の状態P1にある時、後側操作盤72の全体が、機械正面側からは前側操作盤71に隠れる。この状態では、後側操作盤72の左右操作部77A,77Bを機械正面側から操作することは困難である。単に左右操作部77A,77Bが機械正面側からは物理的に操作が困難であるだけでなく、左右操作部77A,77Bを操作しても機能しないように電気制御回路を構成するのがより好ましい。
第2の状態P2A,P2Bでは、後側操作盤72の操作部77A,77Bが第1の状態P1よりも見える状態となる。この実施形態では、前側操作盤71が左向き第2の状態P2Aにある時、機械正面側から、後側操作盤72の左側の一部が前側操作盤71に隠れずに見える。この状態では、機械正面側から左操作部77Aの操作ができる。右操作部77Bは前側操作盤71に隠れて操作が困難である。逆に、前側操作盤71が右向き第2の状態P2Bにある時は、機械正面側から、後側操作盤72の右側の一部分が見え、右操作部77Bの操作ができる。左操作部77Aは前側操作盤71に隠れて操作が困難である。これら第2の状態P2A,P2Bの場合も、前記同様に、機械正面側からは物理的に操作が困難な操作部77A(77B)については、操作しても機能しないように電気制御回路を構成するのがより好ましい。
第2の状態P2A(P2B)では、前側操作盤71の操作面76の略延長上に後側操作盤72の操作面78A(78B)が位置し、かつ両操作面76,78A(78B)はほぼ平行である。第2の状態P2A(P2B)にある前側操作盤71の左右の見え幅bは、第1の状態にある前側操作盤71の左右の見え幅aよりも狭くなる。ここで言う左右の見え幅は、前後方向に投影された前側操作盤71の左右方向の最大幅のことであり、前側操作盤71の姿勢変化に応じて変わる。
前側操作盤71を第1の状態P1と第2の状態P2A,P2Bとに切り換える切換機構について説明する。図8、図9、図10は、それぞれ切換機構の一部を省略した平面図、一部破断正面図、一部破断側面図である。
切換機構80は、前側操作盤71とその下方の固定ベース81との間に介在させた箱状の支持アーム82を有する。前側操作盤71は、この支持アーム82に、リング状の旋回座軸受83により、鉛直方向を向く旋回中心軸O1回りに旋回自在に支持されている。また、支持アーム82は、前記固定ベース81に、旋回座軸受84により、前記旋回中心軸O1と平行で平面位置が異なる回動中心軸O2回りに回動自在に設けられている。なお、固定ベース81は、左右一対の脚部81aにより、前部カバー62に取付けられる。工作機械本体1と前側操作盤71とは、支持アーム82および上下の旋回座軸受83,84の内部に通したケーブル(図示せず)により、電気的に接続されている。
支持アーム82内には、前側操作盤71と一体のリンク85が設けられ、このリンク85が、支持アーム82に固定されたリンク支持軸86に回動自在に支持されている。リンク支持軸86は、前記旋回中心軸O1と同軸上に位置する。リンク85は平面視で前側操作盤71の操作面76の側へ延ばされており、その先端部にカム支持軸87が設けられている。カム支持軸87は、支持アーム82の底板82aに形成された円弧状孔88を貫通して支持アーム82の下方まで延びている。円弧状孔88はリンク支持軸86を中心とする円弧状をした孔であり、リンク85がリンク支持軸86回りに回動するときカム支持軸87が円弧状孔88内を移動自在とされている。そして、支持アーム82の下方に位置するカム支持軸87の下部に、副カム89と、ローラからなる主カムフォロア90とが取付けられている。リンク85と副カム89は互いに角度変更自在であり、主カムフォロア90はカム支持軸87に対して回転自在である。
副カム89は、図8に示すように、前記カム支持軸87を通る中心線Lに沿って線対称の平面形状をしている。また、副カム89は上記中心線L上に長孔89aを有し、この長孔89aに、支持アーム82に設けたピン91が係合している。これにより、副カム89は、ピン91を中心にして首振り状に回動自在、かつ長孔89aの有効長さの範囲内で中心線Lの方向に移動自在とされている。少なくとも前側操作盤71が第1の状態にある時には、副カム89のカム面89bに、ローラからなる副カムフォロア92が当接している。副カムフォロア92は、固定ベース81上に回転自在に支持させてある。
固定ベース81上には、前記主カムフォロア90が係合するカム溝93aを有する主カム93が固定されている。主カム93のカム溝93aは、図8に示すように、前記回動中心軸O2の周囲を、前方部を除いて囲む曲線状とされている。
前記主カム93と主カムフォロア90とで請求項で言うカム機構である主カム機構C1を構成し、前記副カム89と副カムフォロア92とで副カム機構C2を構成している。これら主カム機構C1と副カム機構C2とで複合カム機構Cを構成する。主カム機構C1は、支持アーム82に対する前側操作盤71の旋回に所定の制限を与えることで、前側操作盤71が第1の状態P1と第2の状態P2A,P2Bに切り換わる際における前側操作盤71の姿勢を規定する作用をする。この実施形態の場合、前側操作盤71の姿勢は、旋回中心軸O1回りの前側操作盤71の向きのことである。副カム機構C2は、主カム機構C1の動作の円滑化、確実化の補助をする。
図11は、前側操作盤71の動作を示す図である。(A)の第1の状態P1から、前側操作盤71に対して右方向に力を加えると、前側操作盤71は(B)〜(E)の各過程を順に経て、(F)の左向き第2の状態P2Aへ切り換わる。その際、前側操作盤71の平面視中心位置は、平面視中央位置が前方へ移動しつつ左右方向へ移動する。正確には、回動中心軸O2を中心とする円弧状の移動軌跡Kを描いて移動する。この実施形態では、前側操作盤71の平面視中心位置は、旋回中心軸O1の位置と一致する。移動中、主カム機構C1の作用により、前側操作盤71は、操作面76の面方向が機械正面側から見て左右の方向に平行な姿勢から操作面76が左側に向く姿勢へと姿勢を変化させる。
副カム機構C2は、次のように作用する。第1の状態(A)では、支持アーム82は回動中心軸O2を中心にして右回りおよび左回りのいずれにも回動自在な中立状態にあり、前側操作盤71に外力が作用した場合の支持アーム82の動作が不安定である。そこで、副カム機構C2により、支持アーム82に対して回動中心軸O2回りの所定方向の力を付与して、支持アーム82の動作を円滑化および確実化させるのである。前側操作盤71が第1の状態P1から左向き第2の状態P2Aへ切り換わる場合(図11)、支持アーム82に対して回動中心軸O2回りに右回りの力が付与される。なお、副カム89のカム面89bに沿って副カム92が移動するのに伴い、副カム89の長孔89a内でピン91が移動する。
このように、前側操作盤71が姿勢を変化させながら移動することにより、前側操作盤71の最後部は常にほぼ前後同位置にある。このため、第1の状態P1にある時に、前側操作盤71と後側操作盤72とを前後に接近させて配置することができ、操作盤70をコンパクトに設けることができる。すなわち、前側操作盤71を単に旋回させると、前後の操作盤71,72の間隔が狭い場合、旋回時に前側操作盤71の後側の角部が後側操作盤72に干渉することがあるが、前方へ移動しつつ左右方向に移動させることで、このような干渉を防止できる。第1の状態P1から右向き第2の状態P2Bへ切り換わる場合も、上記同様である。この切換機構80の構成は比較的簡易であるため、動作が確実で、動作の調整が容易である。
固定ベース81の左右の脚部81aにはセンサ取付部材94がそれぞれ固定され、各センサ取付部材94に、前側操作盤71の姿勢・位置状態を検出するためのセンサ95A,95Bが取付けられている。センサ95A,95Bは例えば近接スイッチであり、センサ95A,95Bに対する被検出体96が、前記旋回座軸受84の底面に下向きに取付けられている。被検出体96は2つの被検出部96aA,96aBを有し、操作盤71が左向き第2の状態P2Aになると、センサ95Aが被検出部96aAを検出してセンサ95Aがオンになり、操作盤71が右向き第2の状態P2Bになると、センサ95Bが被検出部96aBを検出してセンサ95Bがオンになる。センサ95A,95Bは光電スイッチとしてもよい。
この実施形態では、上記センサ95A,95Bの出力から前側操作盤71の姿勢・位置状態を検出し、前側操作盤71が第1の状態P1にある時には、後側操作盤72の左右操作部77A,77Bを操作しても機能せず、また前側操作盤71が左向き第2の状態P2Aにある時には、後側操作盤72の右操作部77Bを操作しても機能せず、かつ前側操作盤71が右向き第2の状態P2Bにある時には、後側操作盤72の左操作部77Aを操作しても機能しないように、電気制御回路(図示せず)が構成されている。
この操作盤を備えた工作機械は、フェンス部51A,51Bを閉じ状態Q1にして、運転を行う。運転中は、ローダ2により、工作機械本体1の加工部3A,3Bに対してワーク(図示せず)の供給および排出を行う。詳しくは、走行体31が左右移動、前後移動台32が前後移動、および伸縮支持体33が伸縮動作することにより、ローダヘッド34がワーク搬入位置と加工部3A,3B間を移動し、ワーク搬入位置にて下向き位置にあるローダチャック35が素材ワーク載置台66のワークをつかみ、加工部3A,3Bにて水平位置にあるローダチャック35が主軸5にワークを供給する。また、ローダヘッド34が加工部3A,3Bとワーク搬出位置間を移動し、加工部3A,3Bにて水平位置にあるローダチャック35が主軸5から加工済みの製品ワークを受け取り、ワーク搬出位置にて下向き位置にあるローダチャック35が製品ワーク載置台の上に製品ワークを載置する。ローダヘッド34が加工領域S1A,S1B内まで下降する際には、ローダヘッド34の昇降に連動して仕切り板40A,40Bのシャッタ42が全開状態に開けられる。
加工部3A,3Bでは、主軸5に支持されたワークに対して旋削加工を行う。具体的には、主軸台6の前後移動によりワークをツール10の送り方向に移動させ、かつ刃物台7の左右スライドによりツール10を切り込み方向に移動させる。ワークの軸方向両側に加工を行う場合は、ワーク反転機38によりワークの向きを反転させる。旋削加工中は、仕切り板40A,40Bのシャッタ42が閉じられているため、切粉が加工領域S1A,S1Bの外に飛散しない。旋削加工の際に発生する切粉は、切粉排出空間8を通ってチップコンベア22の上に落下し、チップコンベア22によって運ばれて外部に排出される。
加工するワークの種類、加工内容等の変更に応じて、ツール10交換、主軸チャック5a交換等の段取り作業を行う。ツール10を交換する場合は、図12のように、該当する加工部S1A(S1B)の加工を停止させた状態で、その加工部S1A(S1B)の側のフェンス部51A(51B)を第1の開き状態Q2にするとともに、仕切り板40A(40B)のシャッタ42を半開き状態にし、加工領域S1A(S1B)と作業者空間S2との間に形成された開口部60から加工領域S1A(S1B)内に手を差し入れて、ツール交換作業を行う。主軸チャック5aを交換する場合は、図13に示すように、工作機械全体の運転を停止してから、該当する加工部S1A(S1B)の側のフェンス部51A(51B)を第2の開き状態Q3にするとともに、仕切り板40A(40B)を開放して、ローダ走行領域S1L越しにチャック交換作業を行う。
加工時は、前側操作盤71を、操作面76が左右方向に平行となる第1の状態P1としてある。この状態では、機械正面側からは、前側操作盤71に隠れて後側操作盤72が見えず、後側操作盤72の左右の操作部77A,77Bを操作することが困難である。このため、加工中に誤って加工部3A,3Bに対して手動操作することがない。仮に、左右側方から誤って操作部77A,77Bを操作しても、その操作が機能しないように電気制御回路が構成されているので安全である。前側操作盤71が第1の状態P1にある時、前側操作盤71の一部がフェンス部51A,51Bに前後に重なるが、その重なりはわずかであるため、フェンス部51A,51Bの窓53越しに加工部3A,3Bを目視確認することの障害とはならない。
加工部3A,3Bに対して段取り等の作業を行う時は、前側操作盤71の操作面76が作業を行う加工部の側を向く姿勢となるように、前側操作盤71を切り換える。すなわち、加工部3Aに対して作業を行う場合は左向き第2の状態P2Aとし、加工部3Bに対して作業を行う場合は右向き第2の状態P2Bとする。これら第2の状態P2A(P2B)では、前側操作盤71がフェンス部51A(51B)の正面位置から左右に外れるとともに、前側操作盤71の左右の見え幅が第1の状態P1にある時よりも狭くなるため、フェンス部51A(51B)の前方の空間が広くなり、フェンス部51A(51B)の開閉操作や加工部空間S1へ身体を入れて行う加工部3A,3Bに対する作業が行い易い。
また、前側操作盤71が第2の状態P2A(P2B)にある場合、作業を行う加工部3A(3B)に対応する操作部77A(77B)だけが機械正面側から操作でき、作業を行わない加工部3B(3A)に対応する操作部77B(77A)は機械正面側から操作が困難であるため、操作部77A,77Bを左右誤って操作することがない。
図14は、この発明の異なる実施形態にかかる操作盤を備えた工作機械の要部の平面図である。この操作盤を備えた工作機械は、2つの加工部3A,3Bが左右並列に設けられ、これら加工部3A,3Bを内包する加工部空間S1を機体カバー50により覆っている。この機体カバー50の加工部3A,3B前方部分は、加工部3A,3Bに対する各種作業用の開閉可能なフェンス部51A,51Bになっている。
フェンス部51A,51Bの前方には操作盤70が設けられている。この操作盤70は、姿勢および位置のいずれかまたは両方の状態である姿勢・位置状態が第1の状態P1と第2の状態P2A,P2Bとに切換自在である。その切換機構の構成は、前記実施形態と同様であるため、説明を省略する。第1の状態P1では、左右のフェンス部51A,51Bがいずれも、機械正面側から見て操作盤70に隠れた状態となる。フェンス部51A,51Bの全てが隠れるのであっても、一部だけが隠れるのであっても良い。左向き第2の状態P2Aでは、左のフェンス部51Aは、機械正面側から見て操作盤70に隠れずに第1の状態P1よりも見える状態となる。この実施形態の場合、機械正面側から左のフェンス部51Aの全てが見える。また、右向き第2の状態P2Bでは、右のフェンス部51Bは、機械正面側から見て操作盤70に隠れずに第1の状態P1よりも見える状態となる。この実施形態の場合、機械正面側から右のフェンス部51Bの全てが見える。
前記実施形態と同様、操作盤70は、第1の状態P1から第2の状態P2A,P2Bへ切り換わる際に、平面視中央位置O1が前方へ移動しつつ左右方向へ移動する。それにより、切換動作中、操作盤70の最後部は常にほぼ前後同位置にある。このため、第1の状態P1にある時に、操作盤70と機体カバー50に接近させて配置することができ、操作盤70をコンパクトに設けることができる。
加工時には、操作盤70を第1の状態P1にしておく。第1の状態P1では、左右のフェンス部51A,51Bが機械正面側から見て隠れた状態となるため、フェンス部51A,51Bを加工時に誤って開くことが防止できる。
左の加工部3Aに対して作業を行う場合は操作盤70を左向き第2の状態P2Aとし、右の加工部3Aに対して作業を行う場合は操作盤70を右向き第2の状態P2Bとする。第2の状態P2A(P2B)では、作業を行う加工部3A(3B)の側のフェンス部51A(51B)だけが機械正面側から見える状態となるため、左右のフェンス部51A,51Bを誤って開けて、加工部3A,3Bに対する作業を左右誤って行うことがない。また、第2の状態P2A(P2B)では、操作盤70がフェンス部51A(51B)の正面位置から左右に外れるとともに、操作盤70の左右の見え幅が第1の状態P1にある時よりも狭くなるため、フェンス部51A(51B)の前方の空間が広くなり、フェンス部51A(51B)の開閉操作や加工部空間S1へ身体を入れて行う加工部3A,3Bに対する作業が行い易い。
上記各実施形態では、加工部3A,3Bが左右並列に2つ並ぶ工作機械としたが、この発明は加工部が1つの工作機械にも適用できる。また、旋盤以外の工作機械にも適用できる。
この発明の一実施形態にかかる操作盤を備えた工作機械の斜視図である。 同操作盤を備えた工作機械の正面図である。 同操作盤を備えた工作機械の破断側面図である。 同操作盤を備えた工作機械の平面図である。 同操作盤を備えた工作機械の一部分を作業者目線で見た図である。 (A)は同操作盤を備えた工作機械の操作盤の斜視図、(B)は同操作盤の後側操作盤の斜視図である。 同操作盤の平面図である。 同操作盤における前側操作盤の切換機構の一部を省略した平面図である。 同切換機構の一部破断正面図である。 同切換機構の一部破断側面図である。 同前側操作盤の動作を示す図である。 同操作盤を備えた工作機械の刃物台に対して段取り作業を行っている状態を示す説明図である。 同操作盤を備えた工作機械の主軸に対して段取り作業を行っている状態を示す説明図である。 この発明の異なる実施形態にかかる操作盤を備えた工作機械の要部の平面図である。
符号の説明
1…工作機械本体
2…ローダ
3A,3B…加工部
5…主軸(加工機器)
6…刃物台(加工機器)
50…機体カバー
51A,51B…フェンス部
70…操作盤
71…前側操作盤
72…後側操作盤
73〜75…前側操作盤の操作部
76…前側操作盤の操作面
77…後側操作盤の操作部
78A,78B…後側操作盤の操作面
80…切換機構
81…固定ベース
82…支持アーム
C…複合カム機構
C1…主カム機構
C2…副カム機構
K…移動軌跡
O1…旋回中心軸
O2…回動中心軸
P1…第1の状態
P2A…左向き第2の状態
P2B…右向き第2の状態
S1…加工部空間
S2…作業者領域

Claims (5)

  1. 加工部の前方に操作盤を備え、この操作盤は、前側操作盤とこの前側操作盤と前記加工部との間に位置する後側操作盤とよりなり、
    前記前側操作盤は、姿勢および位置のいずれかまたは両方が第1の状態と第2の状態とに切換自在であり、機械正面側から見て、前記第1の状態では後側操作盤の操作部の少なくとも一部が前側操作盤に隠れる状態となり、第2の状態では後側操作盤の操作部が第1の状態よりも見える状態となる操作盤を備え、前記前側操作盤を第1の状態と第2の状態とに切り換える切換機構は、略鉛直方向を向く旋回中心軸回りに前側操作盤を旋回させる構成であり、前記前側操作盤は、操作部が設けられた操作面を有し、第1の状態では前記操作面の面方向が機械正面側から見て左右の方向に平行となり、第2の状態では、前記操作面が第1の状態に比べ左右いずれかの側を向き、かつ第1の状態よりも左右の見え幅が狭くなる操作盤を備えた工作機械。
  2. 前記切換機構は、前記前側操作盤が第1の状態から第2の状態へ切り換わる際に、前側操作盤の平面視中央位置が前方へ移動しつつ左右方向へ移動する構成である請求項1に記載の操作盤を備えた工作機械。
  3. 前記切換機構は、前記旋回中心軸回りに前記前側操作盤を旋回自在に支持する支持アームを有し、この支持アームを前記旋回中心軸と平行で平面位置が異なる回動中心軸回りに回動自在に固定ベースに設けたものであり、前記前側操作盤が第1の状態と第2の状態とに切り換わる際における前側操作盤の姿勢を規定するカム機構を設けた請求項2に記載の操作盤を備えた工作機械。
  4. 前記加工部が内包された加工部空間を覆うカバーを備え、このカバーには、前記加工部空間とその前方の作業者空間とを仕切る開閉自在なフェンス部が設けられ、前記前側操作盤が第1の状態にある場合には、前記フェンス部が機械正面側から見て前側操作盤と少なくともに部分的に重なり、前記前側操作盤が第2の状態にある場合には前記重なりが減少する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の操作盤を備えた工作機械。
  5. 前記加工部は左右並列に2つ設けられ、これら2つの加工部で共用の1つの操作盤が両加工部の左右中間位置の前方に配置されたものであり、
    前記前側操作盤の第2の状態は、操作面が第1の状態に比べ左側を向く左向き第2の状態と、操作面が第1の状態に比べ右側を向く右向き第2の状態とよりなり、
    前記後側操作盤は、前記左右の加工部に対応する左操作部および右操作部がそれぞれ個別に設けられ、前記前側操作盤が左向き第2の状態にある時は、機械正面側からは前記左操作部の方が前記右操作部よりも操作がし易く、かつ前記前側操作盤が右向き第2の状態にある時は、機械正面側からは前記右操作部の方が前記左操作部よりも操作がし易い請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の操作盤を備えた工作機械。
JP2007257090A 2007-10-01 2007-10-01 操作盤を備えた工作機械 Expired - Fee Related JP5358919B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007257090A JP5358919B2 (ja) 2007-10-01 2007-10-01 操作盤を備えた工作機械
KR1020080091961A KR20090033792A (ko) 2007-10-01 2008-09-19 조작반을 구비한 공작기계
CNA2008101660198A CN101402169A (zh) 2007-10-01 2008-09-28 具有控制盘的机床

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007257090A JP5358919B2 (ja) 2007-10-01 2007-10-01 操作盤を備えた工作機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009083064A JP2009083064A (ja) 2009-04-23
JP5358919B2 true JP5358919B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=40536407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007257090A Expired - Fee Related JP5358919B2 (ja) 2007-10-01 2007-10-01 操作盤を備えた工作機械

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5358919B2 (ja)
KR (1) KR20090033792A (ja)
CN (1) CN101402169A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6780770B2 (ja) 2017-03-21 2020-11-04 村田機械株式会社 フィラメントワインディング装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63113527U (ja) * 1987-01-17 1988-07-21
JPH09267230A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Hitachi Seiki Co Ltd 工作機械の操作盤
JPH11260180A (ja) * 1998-03-09 1999-09-24 Toshiba Corp マイクロコマンドスイッチ
JP4849754B2 (ja) * 2001-09-28 2012-01-11 株式会社牧野フライス製作所 機械の操作盤装置
JP4581613B2 (ja) * 2004-10-08 2010-11-17 村田機械株式会社 操作盤付き工作機械

Also Published As

Publication number Publication date
KR20090033792A (ko) 2009-04-06
CN101402169A (zh) 2009-04-08
JP2009083064A (ja) 2009-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5855248B2 (ja) 工作機械
CN100478130C (zh) 机床
US8282333B2 (en) Workpiece transfer robot system
US7721398B2 (en) Cutting machine with a workpiece changer
EP3002080B1 (en) Machine tool
WO2014024319A1 (ja) 立型マシニングセンタ
JP2019150894A (ja) 工作機械システムおよびストッカ
JP4400008B2 (ja) ローダ付き工作機械
US20010015117A1 (en) Universal machine tool
JP5076794B2 (ja) 操作盤を備えた工作機械
JP2010134638A (ja) 数値制御式工作機械
JP5358919B2 (ja) 操作盤を備えた工作機械
JP2009050977A (ja) 仕切り板を備えた工作機械
JP6247023B2 (ja) 二軸旋盤
JP5332153B2 (ja) ローダ付き工作機械
JP4617817B2 (ja) 工作機械
JP2006255845A (ja) 工作機械
JP4433968B2 (ja) 工作機械および工作機械の工具交換方法
JP3995438B2 (ja) 工具マガジン
US20220055168A1 (en) Machining system
WO2016063393A1 (ja) 加工機械ライン
JP4581613B2 (ja) 操作盤付き工作機械
WO2024134860A1 (ja) 工作機械
JP6526596B2 (ja) 工作機械
JP5534324B2 (ja) 工作機械の加工液飛散防止カバー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5358919

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees