JP5358139B2 - 含ハロゲン化合物の分解処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、含ハロゲン化合物としてブロモフルオロカーボン(ハロン)、クロロフルオロカーボン(フロン)、パーフルオロカーボン(PFC)等を分解して無害化するための含ハロゲン化合物の分解処理方法に関するものである。
含ハロゲン化合物であるハロンやフロンを分解して無害化する方法としては、含ハロゲン化合物に過熱水蒸気を作用させる方法が知られている。しかし、この方法では、含ハロゲン化合物の分解時に有害で、腐食性の大きいハロゲンガス等の副生成ガスが生成するため、分解処理装置の腐食やハロゲンガスの漏れなどのおそれがあり、改善が求められている。
一方、固体の反応処理材を用いる含ハロゲン化合物の分解処理方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。すなわち、係る分解処理方法に用いられる分解処理装置は、有機ハロゲン化合物と分解処理剤の反応の場となる反応部を備え、その反応部に有機ハロゲン化合物と分解処理剤が連続的に導入及び排出されるように構成され、前記分解処理剤が酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムと酸化カルシウムからなるものである。この分解処理装置を使用すれば、有機ハロゲン化合物の処理能力を向上させることができる。
特開2002−165898号公報(第2頁、第6頁、第7頁及び図1)
しかしながら、特許文献1に記載されている分解処理方法では、700〜800℃に加熱された反応部で有機ハロゲン化合物が分解処理剤により分解処理されるが、反応後の分解処理剤は貯留槽に収容される。この貯留槽では分解処理剤が高温の状態で保持されることから、分解処理剤から臭素(Br)、臭化水素(HBr)、フッ化水素(HF)等が離脱しやすいものと考えられる。そのため、分解処理後の排ガス中の臭素、臭化水素、フッ化水素等の分解生成物の濃度が上昇するという問題があった。
本発明はこのような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、分解処理後の反応処理材から分解生成物の離脱を抑制し、排ガス中における分解生成物の濃度を低減させることができる含ハロゲン化合物の分解処理方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の含ハロゲン化合物の分解処理方法は、含ハロゲン化合物としてのブロモフルオロカーボンに反応処理材を接触させると共に、500〜1000℃に加熱し、前記ブロモフルオロカーボンを分解するものである。そして、前記ブロモフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら350℃以下に冷却保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出することを特徴とする。
請求項2の含ハロゲン化合物の分解処理方法は、含ハロゲン化合物としてのクロロフルオロカーボンに反応処理材を接触させると共に、250〜1000℃に加熱し、前記クロロフルオロカーボンを分解するものである。そして、前記クロロフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら550℃以下に保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出することを特徴とする。
請求項3の含ハロゲン化合物の分解処理方法は、含ハロゲン化合物としてのパーフルオロカーボンに反応処理材を接触させると共に、600〜1000℃に加熱し、前記パーフルオロカーボンを分解するものである。そして、前記パーフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら550℃以下に冷却保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出することを特徴とする。
請求項4の含ハロゲン化合物の分解処理方法は、請求項1から請求項3のいずれか1項に係る発明において、前記反応処理材は、酸化カルシウム及び酸化マグネシウムの少なくとも1種であることを特徴とする。
請求項5の含ハロゲン化合物の分解処理方法は、請求項1に係る発明において、前記反応処理材を350℃以下に冷却保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であり、かつ臭素及び臭化水素の濃度は5ppm未満であることを特徴とする。
請求項6の含ハロゲン化合物の分解処理方法は、請求項2に係る発明において、前記反応処理材を550℃以下に保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であり、かつ塩化水素の濃度は100ppm未満であることを特徴とする。
請求項7の含ハロゲン化合物の分解処理方法は、請求項3に係る発明において、前記反応処理材を550℃以下に冷却保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法では、含ハロゲン化合物としてのブロモフルオロカーボンに反応処理材を接触させると共に、500〜1000℃に加熱し、前記ブロモフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら350℃以下に冷却保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出する。このため、分解後に反応処理材中に残存する臭素、臭素化合物、フッ化水素等の分解生成物は反応処理材中に十分に保持され、離脱が抑えられる。従って、分解処理後の反応処理材から分解生成物の離脱を抑制し、排ガス中の分解生成物の濃度を低減させることができる。
請求項2の含ハロゲン化合物の分解処理方法では、含ハロゲン化合物としてのクロロフルオロカーボンに反応処理材を接触させると共に、250〜1000℃に加熱し、前記クロロフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら550℃以下に保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出する。このため、分解後に反応処理材中に残存するフッ化水素、塩化水素等の分解生成物は反応処理材中に十分に保持され、離脱が抑えられる。従って、分解処理後の反応処理材から分解生成物の離脱を抑制し、排ガス中の分解生成物の濃度を低減させることができる。
請求項3の含ハロゲン化合物の分解処理方法では、含ハロゲン化合物としてのパーフルオロカーボンに反応処理材を接触させると共に、600〜1000℃に加熱し、前記パーフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら550℃以下に冷却保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出する。このため、分解後に反応処理材中に残存するフッ化水素等の分解生成物は反応処理材中に十分に保持され、離脱が抑えられる。従って、分解処理後の反応処理材から分解生成物の離脱を抑制し、排ガス中の分解生成物の濃度を低減させることができる。
請求項4の含ハロゲン化合物の分解処理方法では、反応処理材が酸化カルシウム及び酸化マグネシウムの少なくとも1種である。このため、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の効果に加えて、酸化カルシウム又は酸化マグネシウムの作用によって含ハロゲン化合物の分解反応を促進させることができる。
請求項5の含ハロゲン化合物の分解処理方法では、反応処理材を350℃以下に冷却保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であり、かつ臭素及び臭化水素の濃度は5ppm未満である。従って、請求項1に係る発明の効果に加えて、排ガス中の臭素又は臭素化合物の濃度を十分に低減させることができる。
請求項6の含ハロゲン化合物の分解処理方法では、反応処理材を550℃以下に保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であり、かつ塩化水素の濃度は100ppm未満である。このため、請求項2に係る発明の効果に加えて、排ガス中のフッ化水素及び塩化水素の濃度を十分に低減させることができる。
請求項7の含ハロゲン化合物の分解処理方法では、反応処理材を550℃以下に冷却保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満である。従って、請求項3に係る発明の効果に加えて、排ガス中のフッ化水素の濃度を十分に低減させることができる。
以下、本発明の最良と思われる実施形態について詳細に説明する。
本実施形態における含ハロゲン化合物の分解処理方法は、含ハロゲン化合物に反応処理材を接触させると共に、所定温度に加熱し、含ハロゲン化合物を分解した後、反応処理材を冷却保持するものである。加熱温度は、含ハロゲン化合物がブロモフルオロカーボンの場合には500〜1000℃、クロロフルオロカーボンの場合には250〜1000℃及びパーフルオロカーボンの場合には600〜1000℃である。含ハロゲン化合物としては、ブロモフルオロカーボン(ハロン)、クロロフルオロカーボン(フロン)又はパーフルオロカーボン(PFC)が用いられる。
前記ハロンとしては、例えばハロン2402(ジブロモテトラフルオロエタン、CBr)、ハロン1301(ブロモトリフルオロメタン、CFBr)、ハロン1211(ブロモクロロジフルオロメタン、CFBrCl)等が挙げられる。フロンとしては、例えばクロロジフルオロメタン(CHClF)、ジクロロフルオロメタン(CHClF)、ジクロロジフルオロメタン(CCl)等が挙げられる。PFCとしては、例えばパーフルオロメタン(CF)、パーフルオロエタン(C)、パーフルオロブタン(C)等が挙げられる。
前記反応処理材は、酸化カルシウム(CaO)及び酸化マグネシウム(MgO)の少なくとも1種が好適に用いられる。すなわち、反応処理材としては、酸化カルシウム単独、酸化マグネシウム単独、酸化カルシウム及び酸化マグネシウムの混合物のいずれも用いることができる。酸化カルシウム及び酸化マグネシウムの混合物としては、酸化カルシウム及び酸化マグネシウムを含む混合物である軽焼ドロマイトが挙げられる。係る反応処理材は、その反応性により含ハロゲン化合物と反応してそれを分解させることができる。
反応処理材の使用量は、含ハロゲン化合物に対して質量を基準として4.5〜15倍であることが好ましい。この場合、含ハロゲン化合物の分解処理効率を向上させることができる。反応処理材の使用量が5倍より少ない場合には、含ハロゲン化合物を分解するに必要な量を下回るため、含ハロゲン化合物の分解効率が低下する。その一方、15倍より多い場合には、含ハロゲン化合物の分解に寄与しない反応処理材が存在し、無駄が生ずる。
含ハロゲン化合物を分解処理する場合の加熱温度は250〜1000℃であり、800〜900℃であることが好ましい。この加熱温度が700℃未満の場合には、含ハロゲン化合物の分解が不十分になり、未反応の含ハロゲン化合物が増加する。一方、1000℃を超える場合には、含ハロゲン化合物の分解に対して熱エネルギーが過剰である上に、副反応が生じて好ましくない。
含ハロゲン化合物の反応処理材による分解反応は、例えば含ハロゲン化合物としてハロン1301(CFBr)を用い、反応処理材として酸化カルシウム(CaO)を用いた場合、次のような反応式(1)に基づいて進行する。
CFBr+2CaO → αCaF+(α−1)CaBr+(3−2α)CaBrF+CO ・・・(1)
但し、1<α<1.5である。
分解反応後には、反応処理材は搬送しながら冷却保持することにより、含ハロゲン化合物の分解生成物の離脱を抑えることができる。冷却保持する温度は、含ハロゲン化合物がハロンである場合には350℃以下、好ましくは200〜300℃に設定される。このように、分解反応後に反応処理材を冷却することにより、反応処理材中に残存する臭素、臭素化合物、フッ化水素等の分解生成物を反応処理材中に保持し、離脱を抑えることができる。例えば、排ガス中の分解生成物の濃度を5ppm以下に抑制することができる。分解反応後における反応処理材の温度が350℃を超えると、反応処理材中の分解生成物の離脱を抑えることができず、排ガス中の分解生成物の濃度が増大する。
含ハロゲン化合物がフロンである場合には、冷却保持する温度はハロンの場合と同様の理由により550℃以下、好ましくは300〜500℃に設定される。また、含ハロゲン化合物がPFCである場合にも、冷却保持する温度はハロンの場合と同様の理由により550℃以下、好ましくは200〜500℃に設定される。
次に、含ハロゲン化合物の分解処理方法について具体的に説明する。
含ハロゲン化合物の分解処理装置は、例えば図1に示すように構成されている。すなわち、該装置は反応処理材11を収容する上ホッパー12と、上ホッパー12から下方へ延びる反応管13と、上ホッパー12及び反応管13の間に設けられる含ハロゲン化合物14の供給管15と、反応管13の下部に接続される下ホッパー16と、下ホッパー16の下部に連結されるスクリューコンベヤ17とより構成されている。
上ホッパー12中には、酸化カルシウム及び酸化マグネシウムを含む混合物である軽焼ドロマイト等の粒状(粉状)の反応処理材11が収容されている。供給管15からはハロン2402、ハロン1301等の含ハロゲン化合物14が供給されるようになっている。反応管13の外周には外部ヒータ18が設けられると共に、反応管13内の中心部には内部ヒータ19が設けられ、反応管13内を適切に加熱できるようになっている。下ホッパー16の外周には水冷機構20が設けられ、下ホッパー16内を所定温度に保持できるようになっている。反応後の反応処理材11は、スクリューコンベヤ17に導かれる。
スクリューコンベヤ17は傾斜状に配置され、円筒状をなすコンベヤ本体23内にスクリュー24が回転可能に支持され、下端部に備えられたモータ等の駆動装置25により回転されるように構成されている。下ホッパー16の下端部は、コンベヤ本体23の中間部に突設された連結口26に接続され、下ホッパー16内の反応処理材11がスクリューコンベヤ17内に導かれるようになっている。コンベヤ本体23内の中心部及び下部には冷媒通路27が設けられ、該冷媒通路27を流れる冷却水によってコンベヤ本体23内に導かれた反応処理材11を冷却するようになっている。コンベヤ本体23の上端下部には排出口28が下方へ突設され、スクリュー24によって搬送された反応処理材11が排出され、貯留槽29に貯留されるようになっている。コンベヤ本体23の上端上部にはガス排気口30が上方へ突設され、コンベヤ本体23内の排ガスが排出され、排気管31を経て図示しない集塵機へ送られるように構成されている。
そして、含ハロゲン化合物14を分解処理する場合には、含ハロゲン化合物14が供給管15から反応管13内に導入されると同時に、反応処理材11が上ホッパー12から反応管13内へ供給される。反応管13においては、外部ヒータ18と内部ヒータ19により加熱され、反応管13内が700〜1000℃に保たれる。そのような加熱状態で含ハロゲン化合物14が反応処理材11と反応して分解される。分解反応後には、排ガスは反応処理材11と共に下ホッパー16内へ導かれた後、コンベヤ本体23を経て排気される。
反応処理材11はコンベヤ本体23の連結口26からコンベヤ本体23内に導入され、そこでスクリュー24によってコンベヤ本体23内を上昇する間に冷媒通路27を流れる冷却水により350℃以下に冷却される。コンベヤ本体23内で搬送された反応処理材11は、排出口28から排出されて貯留槽29に貯留される。一方、コンベヤ本体23内の排ガスはガス排気口30から排気され、排気管31内を流れて集塵機へ導かれる。このように、分解処理後の反応処理材11はスクリューコンベヤ17内において常温(25℃)の冷却水で350℃以下に冷却されるため、反応処理材11中に残る臭素、臭化水素、フッ化水素、塩化水素等の分解生成物が反応処理材11中に保持されやすく、放出が抑えられる。その結果、スクリューコンベヤ17から排出される排ガス中の分解生成物を低減させることができる。
以上詳述した実施形態によって発揮される効果を以下にまとめて記載する。
・ 本実施形態における含ハロゲン化合物14の分解処理方法では、含ハロゲン化合物14としてのハロンに反応処理材11を接触させると共に、500〜1000℃に加熱し、ハロンを分解した後、反応処理材11を搬送しながら350℃以下に冷却保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出する。このため、分解後に反応処理材11中に残存する臭素、臭素化合物、フッ化水素等の分解生成物は反応処理材11中に十分に保持され、離脱が抑えられる。従って、分解処理後の反応処理材11から分解生成物の離脱を抑制し、排ガス中の分解生成物の濃度を従来より一層低減させることができる。
・ また、含ハロゲン化合物14としてのフロンに反応処理材11を接触させると共に、250〜1000℃に加熱し、フロンを分解した後、反応処理材11を搬送しながら550℃以下に保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出する。このため、分解後に反応処理材11中に残存するフッ化水素、塩化水素等の分解生成物は反応処理材11中に十分に保持され、離脱が抑えられる。従って、分解処理後の反応処理材11から分解生成物の離脱を抑制し、排ガス中の分解生成物の濃度を低減させることができる。
・ さらに、含ハロゲン化合物14としてのパーフルオロカーボンに反応処理材11を接触させると共に、600〜1000℃に加熱し、パーフルオロカーボンを分解した後、反応処理材11を搬送しながら550℃以下に冷却保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出する。このため、分解後に反応処理材11中に残存するフッ化水素等の分解生成物は反応処理材11中に十分に保持され、離脱が抑えられる。従って、分解処理後の反応処理材11から分解生成物の離脱を抑制し、排ガス中の分解生成物の濃度を低減させることができる。
・ 反応処理材11が酸化カルシウム及び酸化マグネシウムの少なくとも1種であることにより、酸化カルシウム又は酸化マグネシウムの作用によって含ハロゲン化合物の分解反応を促進させることができる。
・ 含ハロゲン化合物がハロンである場合には、反応処理材を350℃以下に冷却保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であり、かつ臭素及び臭化水素の濃度は5ppm未満である。従って、排ガス中の臭素又は臭素化合物の濃度を十分に低減させることができる。
・ 含ハロゲン化合物がフロンである場合には、反応処理材を550℃以下に保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であり、かつ塩化水素の濃度は100ppm未満である。このため、排ガス中のフッ化水素及び塩化水素の濃度を十分に低減させることができる。
・ 含ハロゲン化合物がパーフルオロカーボンである場合には、反応処理材を550℃以下に冷却保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満である。従って、排ガス中のフッ化水素の濃度を十分に低減させることができる。
以下、参考例、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明するが、本発明はそれら実施例の範囲に限定されるものではない。
(参考例1)
前記図1に示す含ハロゲン化合物の分解処理装置に準じた装置を用い、含ハロゲン化合物14の分解処理を実施した。含ハロゲン化合物14としては、ハロン2402(ジブロモテトラフルオロエタン、CBr、常温で液体)を使用し、3.0(kg/h)の供給速度で供給した。反応処理材11としては、軽焼ドロマイト(CaO60〜65質量%、MgO30〜35質量%)を使用し、30(kg/h)の供給速度で供給した。反応管13内の温度を850℃に設定した。そして、ハロン2402の分解処理を行ない、排ガス中の成分分析を行った。
すなわち、排ガス中のハロン濃度(ppm)、ハロンの分解効率(%)、排ガス中の一酸化炭素(CO)濃度(mg/Nm)、フッ化水素(HF)濃度(mg/Nm)、塩化水素(HCl)濃度(mg/Nm)、臭化水素(HBr)+臭素(Br)濃度(mg/Nm)、ダイオキシン類濃度(ng−TEQ/Nm)、及び分解処理後の反応処理材濃度(ng−TEQ/Nm)を測定した。得られた測定結果を、環境省の「ハロン破壊処理ガイドライン」に規定されている基準値と比較し、その基準値を満たしている場合には良好である(○)と評価した。それらの結果を表1に示した。
(参考例2)
参考例1において、含ハロゲン化合物14としてハロン1301(ブロモトリフルオロメタン、CFBr、常温で気体)を用い、その供給速度を3.5(kg/h)に設定した以外は参考例1と同様に実施した。そして、排ガス中の各成分の濃度などを表1に示した。
Figure 0005358139
表1に示した結果より、参考例1及び2においては、排ガス中の各成分の濃度、分解効率のいずれの項目についても、環境省の「ハロン破壊処理ガイドライン」に規定されている基準値を満たすことができた。
(実施例1)
前記参考例1に準じてハロンを分解処理した後、前記スクリューコンベヤ17内に相当する管炉内の温度が300℃となるように冷却を行った。そして、その管炉から排気される排ガス中の臭化水素(HBr)及びフッ化水素(HF)の濃度(ppm)を測定した。測定された臭化水素及びフッ化水素の濃度が、5ppm未満の場合には良好(○)と評価し、5ppm以上の場合には不良(×)と評価した。それらの結果を表2に示した。
(実施例2)
実施例1において、ハロンの分解処理後に管炉内の温度が200℃となるように冷却を行った以外は実施例1と同様に実施した。そして、その管炉から排気される排ガス中の臭化水素(HBr)及びフッ化水素(HF)の濃度(ppm)を測定し、それらの結果を表2に示した。
(比較例1)
実施例1において、ハロンの分解処理後における管炉内の温度を400℃に設定した以外は実施例1と同様に実施した。そして、管炉から排気される排ガス中の臭化水素(HBr)及びフッ化水素(HF)の濃度(ppm)を測定し、それらの結果を表2に示した。
(比較例2)
実施例1において、ハロンの分解処理後における管炉内の温度を500℃に設定した以外は実施例1と同様に実施した。そして、管炉から排気される排ガス中の臭化水素(HBr)及びフッ化水素(HF)の濃度(ppm)を測定し、それらの結果を表2に示した。
Figure 0005358139
表2に示したように、実施例1では管炉内の温度が300℃まで冷却されたことから、排ガス中の臭化水素及びフッ化水素の濃度について環境省の「ハロン破壊処理ガイドライン」に規定されている基準値を満たすことができた。また、実施例2では管炉内の温度が200℃まで冷却されたことから、排ガス中の臭化水素及びフッ化水素の濃度共に1ppm以下まで低下した。
一方、比較例1では管炉内の温度が400℃、比較例2では500℃という高い温度であったため、排ガス中における臭化水素及びフッ化水素の濃度は、環境省の「ハロン破壊処理ガイドライン」に規定されている基準値を満たすことができなかった。
(実施例3〜5及び比較例3〜5)
実施例1において、含ハロゲン化合物としてクロロジフルオロメタン(CHClF)を用い、クロロジフルオロメタンを分解処理した後に管炉内の温度が300℃(実施例3)、400℃(実施例4)及び500℃(実施例5)となるように冷却した以外は実施例1と同様に実施した。そして、管炉から排気される排ガス中のフッ化水素(HF)及び塩化水素(HCl)の濃度(ppm)を測定した。それらの結果を表3に示した。
一方、クロロジフルオロメタンを分解処理した後に管炉内の温度が600℃(比較例3)、700℃(比較例4)及び800℃(比較例5)となるように冷却した以外は実施例3と同様に実施した。そして、管炉から排気される排ガス中のフッ化水素(HF)及び塩化水素(HCl)の濃度(ppm)を測定した。それらの結果を表3に示した。
Figure 0005358139
表3に示した結果より、実施例3〜5では管炉内の温度を300〜500℃まで冷却したことから、排ガス中のフッ化水素の濃度を4ppm以下にすることができ、塩化水素の濃度を1ppm以下にすることができた。一方、比較例3〜5では、管炉内の温度が600〜800℃であったことから、排ガス中のフッ化水素の濃度が7ppm以上で、塩化水素の濃度が2ppm以上となった。
(実施例6〜9及び比較例6、7)
実施例1において、含ハロゲン化合物としてパーフルオロメタン(CF)を用い、パーフルオロメタンを分解処理した後に管炉内の温度が200℃(実施例6)、300℃(実施例7)、400℃(実施例8)及び500℃(実施例9)となるように冷却した以外は実施例1と同様に実施した。そして、管炉から排気される排ガス中のフッ化水素(HF)の濃度(ppm)を測定した。それらの結果を表4に示した。
一方、パーフルオロメタンを分解処理した後に管炉内の温度が600℃(比較例6)及び700℃(比較例7)となるように冷却した以外は実施例1と同様に実施した。そして、管炉から排気される排ガス中のフッ化水素(HF)の濃度(ppm)を測定した。それらの結果を表4に示した。
Figure 0005358139
表4に示した結果より、実施例6〜9では管炉内の温度を200〜500℃まで冷却したことから、排ガス中のフッ化水素の濃度を0.5ppm以下にすることができた。一方、比較例6、7では、管炉内の温度が600℃及び700℃であったことから、排ガス中のフッ化水素の濃度が50ppm以上となった。
(実施例10〜13及び比較例8、9)
実施例1において、含ハロゲン化合物としてパーフルオロメタン(CF)を用いると共に、反応処理材として生石灰(CaO)を使用し、パーフルオロメタンを分解処理した後に管炉内の温度が200℃(実施例10)、300℃(実施例11)、400℃(実施例12)及び500℃(実施例13)となるように冷却した以外は実施例1と同様に実施した。そして、管炉から排気される排ガス中のフッ化水素(HF)の濃度(ppm)を測定した。それらの結果を表5に示した。
一方、パーフルオロメタンを分解処理した後に管炉内の温度が700℃(比較例8)及び800℃(比較例9)となるように冷却した以外は実施例1と同様に実施した。そして、管炉から排気される排ガス中のフッ化水素(HF)の濃度(ppm)を測定した。それらの結果を表5に示した。
Figure 0005358139
表5に示した結果より、実施例10〜13では管炉内の温度を200〜500℃まで冷却したことから、排ガス中のフッ化水素の濃度を0.5ppm以下にすることができた。一方、比較例8、9では、管炉内の温度が700℃及び800℃であったことから、排ガス中のフッ化水素の濃度が7ppm以上となった。
なお、前記実施形態を次のように変更して具体化することも可能である。
・ 反応管13に対して、反応処理材11を上方から供給し、含ハロゲン化合物(ガス)14を下方から供給し、向流にて両者を接触させ、含ハロゲン化合物14を分解処理することもできる。
・ 下ホッパー16の下端部に冷却用の配管を接続し、又は冷却用の収容槽を接続し、下ホッパー16から落下する反応処理材11を冷却用の配管又は冷却用の収容槽で冷却するように構成することも可能である。
・ 反応管13内を加熱するための外部ヒータ18又は内部ヒータ19のいずれか一方を省略することも可能である。
・ 反応管13内の温度を、例えば下方ほど低くなるように温度勾配をもたせることもできる。
・ 冷媒通路27を通る冷媒として、水以外のブライン(塩化ナトリウム等の塩類が溶解している水)等を用い、冷却効率を上げるように構成することも可能である。
・ 反応処理材11及び含ハロゲン化合物14の少なくとも一方を反応管13内で反応させる前に予熱しておいて、含ハロゲン化合物14の分解反応を促進させるように構成することもできる。
・ 含ハロゲン化合物14を空気、窒素等のキャリアガスと共に供給することも可能である。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
〇 前記反応処理材の使用量は、含ハロゲン化合物に対して質量を基準として4.5〜15倍であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法。このように構成した場合、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加えて、含ハロゲン化合物の分解処理効率を向上させることができる。
○ 前記フルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら200〜300℃に冷却保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出することを特徴とする請求項1に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法。このように構成した場合、請求項1に係る発明の効果に加えて、排ガス中の臭素又は臭素化合物の濃度を一層低減させることができる。
○ 前記クロロフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら300〜500℃に保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出することを特徴とする請求項2に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法。このように構成した場合、請求項2に係る発明の効果に加えて、排ガス中のフッ化水素又は塩化水素の濃度を一層低減させることができる。
○ 前記パーフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら200〜500℃に冷却保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出することを特徴とする請求項3に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法。このように構成した場合、請求項3に係る発明の効果に加えて、排ガス中のフッ化水素の濃度を一層低減させることができる。
〇 前記反応処理材を冷却保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法。このように構成した場合、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果に加えて、例えば環境省の「ハロン破壊処理ガイドライン」や「フロン回収破壊法」に規定されている基準値を満たすことができる。
〇 前記反応処理材を冷却保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は0.5ppm未満であることを特徴とする請求項3に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法。このように構成した場合、請求項3に係る発明の効果に加えて、排ガス中のフッ化水素の濃度を一層低減させることができる。
含ハロゲン化合物を分解処理するための装置の一例を模式的に示す断面図。
符号の説明
11…反応処理材、14…含ハロゲン化合物。

Claims (7)

  1. 含ハロゲン化合物としてのブロモフルオロカーボンに反応処理材を接触させると共に、500〜1000℃に加熱し、前記ブロモフルオロカーボンを分解する含ハロゲン化合物の分解処理方法であって、
    前記ブロモフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら350℃以下に冷却保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出することを特徴とする含ハロゲン化合物の分解処理方法。
  2. 含ハロゲン化合物としてのクロロフルオロカーボンに反応処理材を接触させると共に、250〜1000℃に加熱し、前記クロロフルオロカーボンを分解する含ハロゲン化合物の分解処理方法であって、
    前記クロロフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら550℃以下に保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出することを特徴とする含ハロゲン化合物の分解処理方法。
  3. 含ハロゲン化合物としてのパーフルオロカーボンに反応処理材を接触させると共に、600〜1000℃に加熱し、前記パーフルオロカーボンを分解する含ハロゲン化合物の分解処理方法であって、
    前記パーフルオロカーボンを分解した後、反応処理材を搬送しながら550℃以下に冷却保持し、搬送後に反応処理材と排ガスとを分けて排出することを特徴とする含ハロゲン化合物の分解処理方法。
  4. 前記反応処理材は、酸化カルシウム及び酸化マグネシウムの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法。
  5. 前記反応処理材を350℃以下に冷却保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であり、かつ臭素及び臭化水素の濃度は5ppm未満であることを特徴とする請求項1に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法。
  6. 前記反応処理材を550℃以下に保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であり、かつ塩化水素の濃度は100ppm未満であることを特徴とする請求項2に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法。
  7. 前記反応処理材を550℃以下に冷却保持した後に放出される排ガス中のフッ化水素の濃度は5ppm未満であることを特徴とする請求項3に記載の含ハロゲン化合物の分解処理方法。
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