JP5356980B2 - 電子素子モジュールおよびその製造方法、電子素子ウエハモジュールおよびその製造方法、並びに電子情報機器 - Google Patents

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本発明は、入射光を集光する複数のレンズまたは、出射光を直進させたり入射光を所定方向に曲げて導いたりする複数の光学機能素子と、各レンズにそれぞれ対応して、被写体からの画像光を光電変換して撮像する複数の受光部を有する撮像素子または、各光学機能素子にそれぞれ対応して、出射光を発生させるための発光素子および入射光を受光するための受光素子とが複数モジュール化された電子素子モジュールおよびその製造方法、この電子素子モジュールがウエハ状に複数配設された電子素子ウエハモジュールおよびその製造方法、この電子素子モジュールを画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、テレビジョン電話装置、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器に関する。
この種の従来の電子素子モジュールとしてのセンサモジュールは、入射光を集光するレンズ部と、このレンズ部に対応して、被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数の受光部を有する撮像素子とがモジュール化されている。この従来のセンサモジュールにおいて、撮像素子に対する現状の遮光加工は、個片化されて出来上がったセンサモジュールに対して実施される場合がほとんどである。その現状の遮光加工は、個片化されて出来上がったセンサモジュールに遮光ホルダーを被せたり、センサモジュールの周辺や上部に遮光剤を塗布したり、センサモジュールとして遮光ブロックを積み上げるなどの加工方法が挙げられる。センサモジュールの周辺や上部に遮光剤を塗布する場合については、特許文献1に提案されている。
図5(a)〜図5(e)は、特許文献1の従来の半導体撮像素子の各製造工程を説明するための要部縦断面図である。
図5(a)に示すように、半導体基板101の上面101aに、中央部の撮像領域102と、この撮像領域102に隣接するようにその外周領域の周辺回路領域103とが形成されている。この上面101aの周辺回路領域103の更に外周側に複数の電極部104が配置されている。また、撮像領域102上には各受光部に入射光をそれぞれ集光させるための複数のマイクロレンズ105が設けられている。複数のマイクロレンズ105のそれぞれは各画素毎に対応して設けられている。
このとき、図5(b)に示すように、周辺回路領域103の更に外周側の各電極部104上にはそれぞれ、バンプ106がそれぞれ配置されている。このバンプ106は、例えば導電性ワイヤを用いてワイヤボンダーにより形成してもよい。また、このバンプ106の接続面は、バンプ106が形成された後に板状の金属板などでバンプ106の接続面を押える。この板状の金属板は、レンズ部で構成される光学部材108の大きさよりも大きい開口部を持つ。このように、板状の金属板などでバンプ106の接続面を押えることにより、高さを揃え、かつバンプ106の接続面が導電性ワイヤと電気的に接続しやすいように平坦化されていてもよい。
図5(c)に示すように、レンズ部で構成される光学部材108の側面領域に、遮光性を有する金属や樹脂材料を用いて形成された遮光膜109を予め有している。しかも、少なくとも撮像領域102を覆う形状の光学部材108を準備する。
次に、図5(d)に示すように、各半導体素子107のマイクロレンズ105上およびその周辺の周辺回路領域103上を覆うように、紫外線硬化型の透明接着部材110を塗布する。この透明接着部材110は、例えば描画方式、印刷方式またはスタンピング方式などにより塗布することができる。
さらに、図5(e)に示すように、透明接着部材110が塗布された撮像領域102に対して、レンズ部で構成される光学部材108の位置合せを行う。その後、光学部材108の上面と、撮像領域102の上面との平行度を維持しながら、光学部材108の上面から加圧する。つぎに、透明接着部材110が硬化する波長の紫外線を、矢印111に示すように光学部材108の上面側へ照射する。これによって、撮像領域102と光学部材108とが透明接着部材110で接着される。この結果、半導体素子107上に光学部材108が接着された半導体撮像素子100Aが得られる。
上記のようにして製造された、半導体ウェハ状の複数の半導体撮像素子100Aの隣接の半導体素子107間をダイシングする。このダイシングによって、図5(e)に示すような各半導体撮像素子100Aを得ることができる。これによって、光学部材108を透明接着部材110で半導体素子107のマイクロレンズ105上に直接に接着することにより、薄型化が実現できる。このとき、透明接着部材110が周辺回路領域103上に流れても、電極部104上にバンプ106が接続されているため、問題なく、透明接着部材110の表面101aよりもバンプ106が高く形成されている。このため、導電性ワイヤの不着の可能性もなく高信頼性が実現できる。しかも、光学部材108の接着工程の前に電極部104にバンプ106を形成しておくだけでよい。このため、量産性を妨げることなく、生産性も高い。
その後、図6に示すように、透明接着部材110の露出領域110aおよび光学部材108の側面領域108aを含む遮光部材112をさらに備えている。遮光部材112は、周辺回路領域103面上で電極部104およびバンプ106を開口するように形成されている。なお、この場合の遮光部材112の表面112aがバンプ106の先端部の接続面106aよりも低くなるように遮光部材112が塗布されている。
次に、従来のセンサモジュールにおける遮光加工として遮光ブロックを積み上げる加工方法について図7および図8に示している。
図7は、特許文献2の従来の複眼撮像装置の組立て時の状態を示す分解斜視図、図8は、図7の複眼撮像装置200の光学レンズアレイを保持したホルダ部材と遮光ブロック部分の縦断面図である。
図7および図8において、従来の複眼撮像装置200は、光学レンズアレイ203と、ホルダ部材204と、受光素子アレイ205と、遮光ブロック206と、枠部材207とを備えている。光学レンズアレイ203は、光軸Lが互いに平行である3行3列の9個の光学レンズ201が1枚の透明基板202の下面に片凸レンズとして一体的に形成されている。ホルダ部材204は、この光学レンズアレイ203を上下から挟込むようにして保持する。受光素子アレイ205は、この光学レンズアレイ203の下方に配置され、各光学レンズ201によってそれぞれ形成される9個の像を撮像する。遮光ブロック206は、光学レンズアレイ203と受光素子アレイ205との間に配置され、各光学レンズ201から出射する光が互いに干渉しないように光学レンズアレイ203と受光素子アレイ205との間の空間を光軸Lに直交する面上において区画する。枠部材207は、この遮光ブロック206と受光素子アレイ205との間に配置され、受光素子アレイ205の周囲を額縁状に取囲んで受光素子アレイ205に遮光ブロック206が当たらないように設置するためのスペーサである。
ホルダ部材204は、上板部材204aと、光学レンズアレイ203の縁部が嵌合される溝が形成された下枠部材204bとから構成されている。この上板部材204aは、光学レンズ201に対応する9箇所の位置に所定の大きさの絞り開口204cが形成されることにより、光学レンズ201への不要な外光入射を遮断する絞り部材として構成されている。
遮光ブロック206は、厚みが120μmの板金製単位プレートPaが6枚積層され、さらにその上に厚みが80μmの板金製単位プレートPbが2枚積層されて構成されている。つまり、厚みの異なった2種類の単位プレートPa、Pbが8枚積層される。これによって、トータル880μmの厚みの遮光ブロック206が形成される。この遮光ブロック206の厚みに、受光素子アレイ205を囲む枠部材207と光学レンズアレイ203のホルダ部材204が寄与する厚み部分が加算された長さが光学レンズ201の光学長に等しくなるように構成されている。
次に、従来の密着型イメージセンサにおける電磁シールドの作成方法について、特許文献3に示されている。
図9は、従来の密着型イメージセンサにおける電磁シールドの形成方法の一例を示す要部縦断面図である。
図9に示すように、この密着型イメージセンサ300は、イメージセンサチップ303と、光源となるLED302と、それらを実装する基板304と、光源の光を原稿310まで導く導光板305と、原稿310からの反射光をイメージセンサチップ303上の受光素子に集光するレンズ306と、上記部品を収めるケーシング301と、ケーシング301に取り付けられ導光板305やレンズ306を支えるガラスカバー307と、このガラスカバー307の表面に形成された酸化インジウム薄膜などの酸化物透明導電性薄膜308と、この酸化物透明導電性薄膜308とイメージセンサチップ303を実装した基板304のGNDとを接続する導電性バネなどの導電体309とを備えている。
このイメージセンサチップ303は、基板304に接続される。基板304は導電性のばねなどの導電体309によって、表面側の導電膜308と接続することにより、電シールドが形成される。このような従来の方法では、基板304、ケーシング301、導電性ばねなどの導電体309を組み立てる必要があり、体積の増加、部品の増加、製造工程の増加となり、低コスト、小サイズモジュールの実現の大きな障害となっている。
特開2008−92417号公報 特開2007−180653号公報 特開2000−270155号公報
前述したように、特許文献1では、センサチップの撮像領域102上に、側面に遮光膜109として遮光材料がコーティングされた光学素子としてのレンズやリッドガラスなどの光学部材108を配置している。その後、光学部材108の周囲にも遮光部材112を塗
布している。また、前述したように、特許文献2では、光学レンズアレイ203と受光素子アレイ205との間に、その周囲を遮光するための遮光ブロック206を積み上げて遮光している。さらに、前述したように、特許文献3では、電磁シールドの形成のために、基板304、導電体309、導電膜のついたガラスカバー307、ケーシング301など、多くの部品を準備し、個片の組み立てを実施している。
上記従来の遮光構成では、特許文献1のように遮光が半導体基板101の表面のみに実施されており、半導体基板101の側面には遮光を形成することができない。また、特許文献2のように、遮光構造を実現するするために遮光ブロック206を別途必要としている。また、周囲に遮光ブロック206を被せるためにスペースも必要となり、モジュールサイズが大きくなるという問題を有している。しかも、これらの処理は個片処理であり、生産効率が非常に悪い。さらに、特許文献3のように、基板304への実装、部品の追加、個片組立が必要であり、コストがアップすると共に、生産効率が非常に悪いという問題を有している。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、従来のように、遮光加工工程を分離して行うことなく、また、遮光構造を実現するために遮光ブロックを別途必要とすることもなく、一括して遮光材料を配置して、一括して必要箇所を切断して個片化することにより、遮光構造を容易かつ素早く配置でき、かつ別基板、別部品の必要がなく、電磁シールド形成可能な生産効率の高い電子素子モジュールおよびその製造方法、この電子素子モジュールがウエハ状に複数配設された電子素子ウエハモジュールおよびその製造方法、この電子素子モジュールを画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器を提供することを目的とする。
本発明の電子素子ウエハモジュールの製造方法は、複数の開口部がマトリクス状に形成された遮光基板を所定位置に設置する工程と、電子素子上に光学素子が積層された各電子素子ユニットを、該複数の開口部にそれぞれ該光学素子の光学領域を位置合わせした状態で、該遮光基板上に固定する工程と、該遮光基板上に固定された複数の電子素子ユニットを金型内に固定し、隣接する電子素子ユニットの隙間内で該遮光基板上に遮光性樹脂材料を充填して電子素子ウエハモジュールを形成する工程とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の電子素子ウエハモジュールの製造方法における電子素子ユニットは、前記電子素子が表面中央部に形成され、外部接続端子が裏面に形成された電子素子基板と、該電子素子の周囲の該電子素子基板上に形成された樹脂接着層と、該樹脂接着層および該電子素子上を覆う透明支持基板と、該透明支持基板上に、該電子素子と対応して設けられた前記光学素子とを有している。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子ウエハモジュールの製造方法における金型は、前記外部接続端子に接触せず、前記電子素子ユニットの裏面にある該外部接続端子の周囲の外周端縁部を押さえる凹部およびその周辺部を有している。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子ウエハモジュールの製造方法における凹部およびその周辺部の表面には耐熱樹脂膜が形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子ウエハモジュールの製造方法における隣接する電子素子ユニットの隙間は、100〜300マイクロミリである。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子ウエハモジュールの製造方法における遮光基板
および前記遮光樹脂は共に導電性機能を有している。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子ウエハモジュールの製造方法における遮光基板は、遮光樹脂シートまたは遮光樹脂板である。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子ウエハモジュールの製造方法における複数の開口部のそれぞれと前記光学素子の光学領域との位置合わせは、該開口部の円形中心と該光学領域の円形中心とを一致させるように位置合わせする。
本発明の電子素子モジュールの製造方法は、本発明の上記電子素子ウエハモジュールの製造方法により製造された電子素子ウエハモジュールであって、前記金型から取り出された電子素子ウエハモジュールの隣接電子素子ユニット間に充填された遮光樹脂の幅方向中央線上をダイシングして、該電子素子ユニットの側面に該遮光樹脂が残るように、該電子素子ユニットの一または複数毎に個片化する個片化工程を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の電子素子モジュールの製造方法における個片化工程で残す遮光樹脂の膜厚は、100マイクロミリ±20マイクロミリである。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子モジュールの製造方法における遮光樹脂の側面は、ダイシングされた切断跡が残されて表面が凹凸状になっている。
本発明の電子素子ウエハモジュールは、電子素子が表面中央部に設けられ、外部接続端子が裏面に設けられた電子素子基板と、該電子素子の周囲の該電子素子基板上に形成された樹脂接着層と、該樹脂接着層および該電子素子上を覆う透明支持基板と、該透明支持基板上に該電子素子と対応して設けられた光学素子とを有する複数の電子素子ユニットが、開口部以外の光学素子表面を遮光する遮光基板の複数の開口部にそれぞれ該光学素子の光学領域を位置合わせした状態で、該遮光基板上に固定されており、隣接する電子素子ユニットの隙間内で該遮光基板上に遮光性樹脂が充填されているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の電子素子モジュールは、本発明の上記電子素子モジュールの製造方法によって製造された電子素子モジュールであって、電子素子が表面中央部に設けられ、外部接続端子が裏面に設けられた電子素子基板と、該電子素子の周囲の該電子素子基板上に形成された樹脂接着層と、該樹脂接着層および該電子素子上を覆う透明支持基板と、該透明支持基板上に該電子素子と対応して設けられた光学素子と、該光学素子の光学領域が開口した開口部以外の光学素子表面を遮光する遮光基板とが積層された電子素子モジュールにおいて、該電子素子基板側面、該樹脂接着層の側面、該透明支持基板の側面および該光学素子の側面を覆って遮光する遮光樹脂が残っているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の電子素子モジュールにおける遮光樹脂の膜厚は、100マイクロミリ±20マイクロミリである。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子モジュールにおける遮光樹脂の側面は切断跡が残されて表面が凹凸状である。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子モジュールにおける遮光樹脂の切断側面はグランド電位である。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子モジュールにおいて、前記遮光基板および前記遮光樹脂は共に導電性機能を有している。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子モジュールにおける電子素子は、被写体からの画像光を光電変換して撮像する複数の受光部を有する撮像素子である。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子モジュールにおける光学素子は、前記電子素子に入射光を集光させる集光レンズを含む。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子モジュールにおける電子素子は、出射光を発生させるための発光素子および入射光を受光するための受光素子を有している。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子モジュールにおける光学素子は、前記発光素子からの出射光を直進させて出射させると共に、入射光を曲げて前記受光素子に入射させる光学機能素子である。
さらに、好ましくは、本発明の電子素子モジュールにおける光学素子は、前記中央部の光学領域としてレンズ領域が設けられ、該レンズ領域の外周側に所定厚さを持つスペーサ部が重ね合わせ部として設けられている。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記電子素子モジュールからの撮像信号を所定の信号処理をしてカラー画像信号を得る固体撮像装置を画像入力デバイスとして撮像部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記電子素子モジュールを情報記録再生部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明の電子素子モジュールの製造方法においては、複数の開口部がマトリクス状に形成された遮光基板を所定位置に設置する工程と、電子素子上に光学素子が積層された各電子素子ユニットを、該複数の開口部にそれぞれ該光学素子の光学領域を位置合わせした状態で該遮光基板上に固定する工程と、該遮光基板上に固定された複数の電子素子ユニットを金型の所定位置に固定し、隣接する電子素子ユニットの隙間内で該遮光基板上に遮光性樹脂材料を充填して電子素子ウエハモジュールを得る工程と、該金型から取り出された電子素子ウエハモジュールの各電子素子ユニットの周囲に充填された遮光樹脂の幅方向中央部をダイシングして、該各電子素子ユニットの側面に該遮光樹脂が残るように、該電子素子ユニットの一または複数毎に個片化する個片化工程を有している。
このような電子素子モジュールの製造方法によって製造された電子素子モジュールは、電子素子が表面中央部に設けられ貫通電極が裏面周囲に設けられた電子素子基板と、電子素子の周囲上に形成された樹脂接着層と、樹脂接着層および電子素子上を覆う透明支持基板と、透明支持基板上に電子素子と対応して設けられた光学素子と、光学素子の光学領域が開口した開口部以外の光学素子表面を遮光する遮光基板とが積層された電子素子モジュールであって、電子素子基板側面、樹脂接着層の側面、透明支持基板の側面および光学素子の側面を覆って遮光する遮光樹脂が切断後に残っている。
このように、金型を用いて、複数の電子素子ユニットに対してその側面を覆うための遮光樹脂材料を一括して、隣接電子素子ユニット間に充填し、一括して個片化するので、従来のように、遮光加工工程を分離して行うことなく、また、遮光構造を実現するために遮
光ブロックを別途必要とすることもなく、一括して遮光材料を配置して、一括して必要箇所を切断して個片化することにより、遮光構造を容易かつ素早く配置でき、かつ別基板、別部品の必要がなく、電磁シールドも形成可能で、生産効率が大幅に高い。
以上により、本発明によれば、金型を用いて、複数の電子素子ユニットに対してその側面を覆うための遮光樹脂材料を一括して、隣接電子素子ユニット間に充填し、一括して個片化するため、従来のように、遮光処理をするのに個片毎に行う必要はなく、また、遮光構造を実現するために遮光ブロックの必要もなく、さらに、電磁シールド機能のために、従来のように、基板実装、部品組み立てをする必要もなく、遮光樹脂材料に導電性機能を持たせるだけで電磁シールド機能を得ることができ、遮光、電磁シールド構造を容易かつ素早く得ることができて、生産効率を大幅に向上させることができる。
本発明の実施形態1における電子素子ウエハモジュールの構成例を示す要部断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態1における電子素子モジュールの製造方法の各工程(その1)までの要部縦断面図である。 (a)〜(c)は、図2(c)に続く電子素子モジュールの製造方法の各工程(その2)までの要部縦断面図である。 本発明の実施形態2として、本発明の実施形態1のセンサモジュールを含む固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。 (a)〜(e)は、特許文献1の従来の半導体撮像素子の各製造工程を説明するための要部縦断面図である。 図5(e)の次に続く遮光部材形成工程を説明するための要部縦断面図である。 特許文献2の従来の複眼撮像装置の組立て時の状態を示す分解斜視図である。 図7の複眼撮像装置の光学レンズアレイを保持したホルダ部材と遮光ブロック部分の縦断面図である。 従来の電磁シールドの形成方法の一例を示す要部縦断面図である。
以下に、本発明の電子素子ウエハモジュールの製造方法により製造された電子素子ウエハモジュールから一括切断して得られる本発明の電子素子モジュールおよびその製造方法の実施形態1および、この電子素子モジュールの実施形態1を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器の実施形態2について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1における電子素子ウエハモジュールの構成例を示す要部断面図である。ここでは、二つの電子素子モジュールを示しているが、マトリクス状に多数の電子素子モジュールがウエハ状に配列されている。
図1において、本実施形態1の電子素子ウエハモジュールとしてのセンサウエハモジュール1は、複数の画素に対応した各光電変換部(フォトダイオード)である複数の受光部からなる撮像素子2(センサチップ)が電子素子としてその中央部に設けられ、貫通孔3aが表面と裏面間に設けられて導通した電子素子基板としての撮像素子基板3と、この撮像素子基板3の撮像素子2の周囲上に形成された樹脂接着層4と、この樹脂接着層4および撮像素子2上を覆う透明支持基板としてのカバーガラス5と、このカバーガラス5上に設けられ、撮像素子2に入射光を集光させるための光学素子としての一または複数のレンズ板が積層されたレンズモジュール6(1枚のレンズ板の場合を含む)と、レンズモジュール6の平面視中央部のレンズ領域6aが開口した円形開口部7a(光入射穴)以外の表面部分を遮光する遮光・導電性基板7と、これらの撮像素子基板3の側面3b、樹脂接着層4の側面4b、カバーガラス5の側面5bおよびレンズモジュール6の側面6bを覆って遮光する遮光導電性樹脂8とを有している。
電子素子ユニットとしてのカメラユニット11として、撮像素子基板3上に、カバーガラス5およびレンズモジュール6がこの順に互いにアライメント(位置合わせ)をとって樹脂接着層4などにより上下に貼り合わされている。したがって、センサウエハモジュール1は、遮光・導電性基板7上に、多数のカメラユニット11がマトリクス状に配置されて、それらの隙間に遮光導電性樹脂8が格子状に充填されている。
撮像素子基板3は、各表面側に、被写体からの画像光を光電変換して撮像する複数の受光部を有する撮像素子2が配列されており、裏面から表面のパッド(電極パッド;貫通電極3d)下に貫通する複数の貫通孔3aが明けられている。この貫通孔3aの側壁と裏面側は絶縁膜で覆われており、電極パッドの貫通電極3dにコンタクトを持つ配線層が貫通孔3aを介して裏面まで形成されている。この配線層上および裏面には絶縁膜としてソルダーレジストが形成され、この配線層上に裏面の外部との外部接続端子である半田ボール3cが形成される部分はソルダーレジストが窓明けされて半田ボール3cが外部に露出している。
レンズモジュール6は、中央部に光学領域としての円形のレンズ領域6aが設けられ、このレンズ領域6aの外周側に所定厚さを持つスペーサ部が重ね合わせ部として設けられて、一または複数のレンズ板が積層されている。ここでは、1枚のレンズ板として、撮像素子2に入射光を集光させる集光レンズである。
遮光・導電性基板7は、樹脂製の遮光・導電性シートまたは遮光・導電性板で構成されており、複数の円形開口部7aがマトリクス状に配置されている。この円形開口部7aは、各撮像素子2にそれぞれ光を取り込むために開口している。遮光・導電性基板7は、レンズモジュール6のレンズ領域6aと円形開口部7aとが位置決めされて、遮光・導電性基板7上に複数のカメラユニット11がマトリクス状に配置される。
遮光導電性樹脂8は、撮像素子基板3の側面3b、樹脂接着層4の側面4b、カバーガラス5の側面5bおよびレンズモジュール6の側面6bに接して充填されており、遮光導電性樹脂8は撮像素子基板3の側面3bで電気的に導通している。したがって、遮光導電性樹脂8と接する領域はグランド電位とすることができる。これによって、カメラユニット11はその周囲(側面)を遮光導電性樹脂8で覆い、この遮光導電性樹脂8をグランド電位に接地すれば、遮光・導電性基板7および遮光導電性樹脂8の内部の撮像素子2に対して、外部からの電磁ノイズを遮断する電磁シールドの機能を実現することができる。
図2(a)〜図2(c)は、本発明の実施形態1におけるセンサモジュール1Aの製造方法の各工程(その1)までの要部縦断面図であり、図3(a)〜図3(c)は、図2(
c)に続くセンサモジュールの製造方法の各工程(その2)までの要部縦断面図である。
まず、図2(a)に示すように、穴周囲にテーパが付いた複数の円形開口部7aの表面が下側(裏面が上側)になるように遮光・導電性基板7を所定位置に設置する。この所定位置は、カメラユニット11をそれぞれ遮光・導電性基板7の円形開口部7aに対して位置合わせして載置するピックアップ装置のステージ上である。
次に、図2(b)に示すように、遮光導電性基板2の円形開口部7aに中央のレンズ領域6a(凸レンズ)を位置合わせして、カメラユニット11を接着して固定する。即ち、遮光・導電性基板7の複数の円形開口部7aのそれぞれと、各カメラユニット11における円形凸状のレンズ領域6aとの位置合わせは、円形開口部7aの中心と円形凸状のレンズ領域6a中心とを一致させるように位置合わせする。
その後、図2(c)に示すように、遮光・導電性基板7の裏面上に複数のカメラユニット11がマトリクス状に設置された基板全体を金型20の内部の所定位置に設置する。金型20は、カメラユニット11の裏面部分11aの接続端子としての半田ボール3cが接触せず、カメラユニット11の貫通孔3aのさらに周辺部のみが金型20によって上から押さえられる凹構造(凹部およびその周辺部)になっている。また、金型20の上型21の凹構造の表面には、薄い耐熱樹脂21aが金型20のショット毎に自動的に貼り付けられる。この耐熱樹脂21aの上型の凹構造への貼り付けは、フィーダと巻き取り装置により耐熱樹脂21aを上型21の凹構造の下方位置に供給した後に、真空吸着により耐熱樹脂21aを上型21の下面に貼り付ける。
この上型21内面に貼り付けられた耐熱樹脂21aが撮像素子基板3の端縁部を上から押圧することにより、後で、金型20を介して充填される遮光導電性樹脂8が、半田ボール3cのある凹部空間11bに侵入することを防止すると共に、金型表面に遮光導電性樹脂8が残留することを防止する効果も有している。これによって、遮光導電性樹脂8の表面と撮像素子基板3の表面が同じレベルかまたは、耐熱樹脂21aが凹む分だけわずかに撮像素子基板3の表面の方が高い位置になる。
続いて、図3(a)に示すように、隣接するカメラユニット11の間で遮光・導電性基板7の裏面上に遮光導電樹脂材料8aを充填する。このとき、遮光導電樹脂材料8aは、耐熱樹脂21aによって、カメラユニット11の裏面部分11aの半田ボール3cに回り込むことなく、撮像素子基板3の表面とほぼ同じ高さまで充填することが可能である。
次に、図3(b)に示すように、図1の電子素子ウエハモジュール1を金型20から取り出し、図3(c)に示すように、電子素子ウエハモジュール1の隣接カメラユニット11間の遮光導電性樹脂8をダイシングブレードやワイヤなどでダイシングすれば、個片の電子素子モジュールとしてのセンサモジュール1Aを製造することができる。
遮光導電性樹脂8は、隣接するカメラユニット11間に金型20により一括して平面視格子状に充填することが可能であり、また、遮光導電性樹脂8の幅方向中央部で一括切断して各センサモジュール1Aに個片化することが可能である。
この場合、カメラユニット11毎に個片化するが、これに限らず、カメラユニット11の複数、例えばカメラユニット11の二つ毎に個片化してもよく、カメラユニット11の三つ毎に個片化してもよい。この個片化工程で残す遮光導電性樹脂8の膜厚は、100マイクロミリ±20マイクロミリにここでは設定するが、100マイクロミリ以上あれば遮光性に問題ない(上限値は300マイクロミリであってもよい)。これにより、隣接するカメラユニット11間の隙間は、遮光導電性樹脂8の膜厚が100マイクロミリ±20マ
イクロミリの場合に、100〜300マイクロミリ程度に設定している。このとき、遮光導電性樹脂8の側面は切断跡が残されて表面が凹凸状(細かくて目には凹凸は見えないが、この凹凸も遮光に寄与する)になっている。
したがって、本実施形態1の電子素子モジュールとしてのセンサモジュール1Aの製造方法は、複数の穴(円形開口部7a)がマトリクス状に縦方向および横方向で等間隔に形成された樹脂基板の遮光導電基板7を設置する工程と、この遮光・導電性基板7上に、各穴に凸状のレンズ領域6aを嵌め込んで位置合わせしてカメラユニット11を接着する工程と、遮光導電基板7上に接着固定されたカメラユニット11を金型20内に固定し、隣接するカメラユニット11間に導電性樹脂材料8aを充填する工程と、隣接するカメラユニット11間の遮光導電性樹脂8の幅方向中央線上をダイシングブレードにてダイシングして個片化する工程とを有しており、上面を覆う遮光・導電性基板7、および側面を覆う遮光導電性樹脂8により、遮光および電磁シールド構造が形成される。この遮光電磁シールド構造は、TSV(撮像素子基板3)の側面に遮光導電性樹脂8を接触させてカメラユニット11をグランド接地構造で覆うものである。
以上により、本実施形態1によれば、電子素子モジュールとしてのセンサモジュール1Aの製造方法において、撮像素子2上にレンズモジュール6が積層された各カメラユニット11を、複数の円形開口部7aにそれぞれレンズモジュール6のレンズ領域6aを位置合わせした状態で遮光・導電性基板7上に固定する工程と、遮光・導電性基板7上に固定された複数のカメラユニット11を金型20の所定位置に固定し、隣接するカメラユニット11の隙間内で遮光・導電性基板7上に遮光導電性樹脂材料8aを充填してセンサウエハモジュール1を得る工程と、金型20から取り出されたセンサウエハモジュール1の各カメラユニット11の周囲に充填された遮光導電性樹脂材料8aの幅方向中央線上をダイシングして、各カメラユニット11の側面に遮光導電性樹脂材料8aが残るように、カメラユニット11の一または複数毎に個片化する個片化工程を有している。
このようなセンサモジュール1Aの製造方法によって、一括切断されて製造されたセンサモジュール1Aは、撮像素子基板3の側面3b、樹脂接着層4の側面4b、カバーガラス5の側面5bおよびレンズモジュール6の側面6bを覆って遮光する遮光導電性樹脂8が一括切断後に残っている。
このように、金型20を用いて、複数のカメラユニット11に対してその側面を覆うための遮光導電性樹脂材料8aを一括して、隣接カメラユニット11間で遮光・導電性基板7上に充填し、一括して個片化するので、従来のように、遮光加工工程を分離して行うことなく、また、遮光構造を実現するために遮光ブロックを別途必要とすることもなく、金型20を用いて一括して遮光導電性樹脂材料8aを配置して、一括して必要箇所を切断して個片化することにより、遮光・導電性構造を容易かつ素早く配置でき、かつ別基板、別部品の必要がなく、電磁シールドも形成可能で、生産効率も大幅に高くなる。
即ち、TSV(撮像素子基板3)が組み合わされた状態で製造可能で、シートモールド工法で、撮像素子基板3ぎりぎりまで遮光導電性樹脂材料8aを形成可能で、グランド接地も可能で実装時のグランド接続が不要である。部品点数が少なく一括製造が可能なため、製造工数も極端に少なくて済む。
なお、上記実施形態では、遮光・電磁シールド構造として、カメラユニット11の上面および側面に、遮光・導電性基板7および遮光導電性樹脂8を用いたが、これに限らず、遮光・導電性基板7に代えて遮光基板でもよく、遮光導電性樹脂8に代えて遮光性樹脂でもよい。
この場合、センサウエハモジュール1の製造方法は、複数の円形開口部7aがマトリクス状に形成された遮光基板を所定位置に設置する工程と、撮像素子2上にレンズモジュール6が積層された各カメラユニット11を、複数の円形開口部7aにそれぞれレンズモジュール6のレンズ領域6aを位置合わせした状態で遮光基板上に固定する工程と、遮光基板上に固定された複数のカメラユニット11を金型20の所定位置に固定し、隣接するカメラユニット11の隙間内で遮光基板の裏面上に遮光性樹脂材料を充填してセンサウエハモジュール1を得る工程とを有している。
また、センサモジュール1Aの製造方法は、上記センサウエハモジュール1の製造方法により製造されたセンサウエハモジュール1であって、金型20から取り出されたセンサウエハモジュール1の各カメラユニット11の周囲に充填された遮光樹脂の幅方向中央線上をダイシングして、各カメラユニット11の側面に遮光樹脂が残るように、カメラユニット11の一または複数毎に個片化する個片化工程を有している。このセンサモジュール1Aの遮光基板および遮光樹脂は導電性機能を有していないので電磁シールド構造ではないのに対して、上記遮光・導電性基板7および遮光導電性樹脂8は導電性機能を有しているので電磁シールド構造である。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2として、本発明の実施形態1のセンサモジュール1Aを含む固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図4において、本実施形態2の電子情報機器90は、上記実施形態1のセンサモジュール1Aからの撮像信号を所定の信号処理をしてカラー画像信号を得る固体撮像装置91と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を記録用に所定の信号処理した後にデータ記録可能とする記録メディアなどのメモリ部92と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示可能とする液晶表示装置などの表示手段93と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を通信用に所定の信号処理をした後に通信処理可能とする送受信装置などの通信手段94と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を印刷用に所定の印刷信号処理をした後に印刷処理可能とするプリンタなどの画像出力手段95とを有している。なお、この電子情報機器90として、これに限らず、固体撮像装置91の他に、メモリ部92と、表示手段93と、通信手段94と、プリンタなどの画像出力手段95とのうちの少なくともいずれかを有していてもよい。
この電子情報機器90としては、前述したように例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラ、ドアホンカメラ、車載用後方監視カメラなどの車載用カメラおよびテレビジョン電話用カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、カメラ付き携帯電話装置および携帯端末装置(PDA)などの画像入力デバイスを有した電子機器が考えられる。
したがって、本実施形態2によれば、この固体撮像装置91からのカラー画像信号に基づいて、これを表示画面上に良好に表示したり、これを紙面にて画像出力手段95により良好にプリントアウト(印刷)したり、これを通信データとして有線または無線にて良好に通信したり、これをメモリ部92に所定のデータ圧縮処理を行って良好に記憶したり、各種データ処理を良好に行うことができる。
なお、上記実施形態2の電子情報機器90に限らず、本発明の電子素子モジュールを情報記録再生部に用いたピックアップ装置などの電子情報機器であってもよい。この場合のピックアップ装置の光学素子としては、出射光を直進させて出射させると共に、入射光を曲げて所定方向に入射させる光学機能素子である。また、ピックアップ装置の電子素子と
しては、出射光を発生させるための発光素子および入射光を受光するための受光素子を有している。
要するに、本発明の電子素子モジュールとしてのセンサモジュール1Aからの撮像信号を所定の信号処理をしてカラー画像信号を得る固体撮像装置91を画像入力デバイスとして撮像部に用いた電子情報機器90の場合に限らず、本発明の電子素子モジュールを情報記録再生部に用いたピックアップ装置などの電子情報機器であってもよい。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1、2を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1、2に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1、2の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、入射光を集光する複数のレンズまたは、出射光を直進させたり入射光を所定方向に曲げて導いたりする複数の光学機能素子と、各レンズにそれぞれ対応して、被写体からの画像光を光電変換して撮像する複数の受光部を有する撮像素子または、各光学機能素子にそれぞれ対応して、出射光を発生させるための発光素子および入射光を受光するための受光素子とが複数モジュール化された電子素子モジュールおよびその製造方法、この電子素子モジュールを画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、テレビジョン電話装置、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器の分野において、金型を用いて、複数の電子素子ユニットに対してその側面を覆うための遮光樹脂材料を一括して、隣接電子素子ユニット間に充填し、一括して個片化するため、従来のように、遮光処理をするのに個片毎に行う必要はなく、また、遮光構造を実現するために遮光ブロックの必要もなく、さらに、電磁シールド機能のために、従来のように、基板実装、部品組み立てをする必要もなく、遮光樹脂材料に導電性機能を持たせるだけで電磁シールド機能を得ることができ、遮光、電磁シールド構造を容易かつ素早く得ることができて、生産効率を大幅に向上させることができる。
1 センサウエハモジュール(電子素子ウエハモジュール)
1A センサモジュール(電子素子モジュール)
2 撮像素子(電子素子)
3 撮像素子基板(電子素子基板)
3a 貫通孔
3b 側面
3c 半田ボール(外部接続端子)
3d 貫通電極
4 樹脂接着層
4b 側面
5 カバーガラス(透明支持基板)
5b 側面
6 レンズモジュール(光学素子)
6a レンズ領域
6b 側面
7 遮光・導電性基板
7a 円形開口部
8 遮光導電性樹脂
8a 遮光導電性樹脂材料
11 カメラユニット(電子素子ユニット)
11a カメラユニット11の裏面部分
11b 凹部空間
20 金型
21 上型
21a 耐熱樹脂(耐熱保護シート)
90 電子情報機器
91 固体撮像装置
92 メモリ部
93 表示手段
94 通信手段
95 画像出力手段

Claims (24)

  1. 複数の開口部がマトリクス状に形成された遮光基板を所定位置に設置する工程と、電子素子上に光学素子が積層された各電子素子ユニットを、該複数の開口部にそれぞれ該光学素子の光学領域を位置合わせした状態で、該遮光基板上に固定する工程と、該遮光基板上に固定された複数の電子素子ユニットを金型内に固定し、隣接する電子素子ユニットの隙間内で該遮光基板上に遮光性樹脂材料を充填して電子素子ウエハモジュールを形成する工程とを有する電子素子ウエハモジュールの製造方法。
  2. 請求項1に記載の電子素子ウエハモジュールの製造方法であって、
    前記電子素子ユニットは、前記電子素子が表面中央部に形成され、外部接続端子が裏面に形成された電子素子基板と、該電子素子の周囲の該電子素子基板上に形成された樹脂接着層と、該樹脂接着層および該電子素子上を覆う透明支持基板と、該透明支持基板上に、該電子素子と対応して設けられた前記光学素子とを有している電子素子ウエハモジュールの製造方法。
  3. 請求項2に記載の電子素子ウエハモジュールの製造方法であって、
    前記金型は、前記外部接続端子に接触せず、前記電子素子ユニットの裏面にある該外部接続端子の周囲の外周端縁部を押さえる凹部およびその周辺部を有している電子素子ウエハモジュールの製造方法。
  4. 請求項3に記載の電子素子ウエハモジュールの製造方法であって、
    前記凹部およびその周辺部の表面には耐熱樹脂膜が形成されている電子素子ウエハモジュールの製造方法。
  5. 請求項1に記載の電子素子ウエハモジュールの製造方法であって、
    前記隣接する電子素子ユニットの隙間は、100〜300マイクロミリである電子素子ウエハモジュールの製造方法。
  6. 請求項1に記載の電子素子ウエハモジュールの製造方法であって、
    前記遮光基板および前記遮光性樹脂材料は共に導電性機能を有している電子素子ウエハモジュールの製造方法。
  7. 請求項1に記載の電子素子ウエハモジュールの製造方法であって、
    前記遮光基板は、遮光樹脂シートまたは遮光樹脂板である電子素子ウエハモジュールの製造方法。
  8. 請求項1に記載の電子素子ウエハモジュールの製造方法であって、
    前記複数の開口部のそれぞれと前記光学素子の光学領域との位置合わせは、該開口部の円形中心と該光学領域の円形中心とを一致させるように位置合わせする電子素子ウエハモジュールの製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の電子素子ウエハモジュールの製造方法により製造された電子素子ウエハモジュールであって、前記金型から取り出された電子素子ウエハモジュールの隣接電子素子ユニット間に充填された遮光樹脂の幅方向中央線上をダイシングして、該電子素子ユニットの側面に該遮光樹脂が残るように、該電子素子ユニットの一または複数毎に個片化する個片化工程を有する電子素子モジュールの製造方法。
  10. 請求項9に記載の電子素子モジュールの製造方法であって、
    前記個片化工程で残す遮光樹脂の膜厚は、100マイクロミリ±20マイクロミリである電子素子モジュールの製造方法。
  11. 請求項9に記載の電子素子モジュールの製造方法であって、
    前記遮光樹脂の側面は、ダイシングされた切断跡が残されて表面が凹凸状になっている電子素子モジュールの製造方法。
  12. 電子素子が表面中央部に設けられ、外部接続端子が裏面に設けられた電子素子基板と、該電子素子の周囲の該電子素子基板上に形成された樹脂接着層と、該樹脂接着層および該電子素子上を覆う透明支持基板と、該透明支持基板上に該電子素子と対応して設けられた光学素子とを有する複数の電子素子ユニットが、開口部以外の光学素子表面を遮光する遮光基板の複数の開口部にそれぞれ該光学素子の光学領域を位置合わせした状態で、該遮光基板上に固定されており、隣接する電子素子ユニットの隙間内で該遮光基板上に遮光性樹脂材料が充填されている電子素子ウエハモジュール。
  13. 請求項9に記載の電子素子モジュールの製造方法によって製造された電子素子モジュールであって、
    電子素子が表面中央部に設けられ、外部接続端子が裏面に設けられた電子素子基板と、該電子素子の周囲の該電子素子基板上に形成された樹脂接着層と、該樹脂接着層および該電子素子上を覆う透明支持基板と、該透明支持基板上に該電子素子と対応して設けられた光学素子と、該光学素子の光学領域が開口した開口部以外の光学素子表面を遮光する遮光基板とが積層された電子素子モジュールにおいて、該電子素子基板側面、該樹脂接着層の側面、該透明支持基板の側面および該光学素子の側面を覆って遮光する遮光樹脂が残っている電子素子モジュール。
  14. 請求項13に記載の電子素子モジュールであって、
    前記遮光樹脂の膜厚は、100マイクロミリ±20マイクロミリである電子素子モジュール。
  15. 請求項13に記載の電子素子モジュールであって、
    前記遮光樹脂の側面は切断跡が残されて表面が凹凸状である電子素子モジュール。
  16. 請求項13に記載の電子素子モジュールであって、
    前記遮光基板および前記遮光樹脂は共に導電性機能を有している電子素子モジュール。
  17. 請求項16に記載の電子素子モジュールであって、
    前記遮光樹脂の切断側面はグランド電位である電子素子モジュール。
  18. 請求項13に記載の電子素子モジュールであって、
    前記電子素子は、被写体からの画像光を光電変換して撮像する複数の受光部を有する撮像素子である電子素子モジュール。
  19. 請求項18に記載の電子素子モジュールであって、
    前記光学素子は、前記電子素子に入射光を集光させる集光レンズを含む電子素子モジュール。
  20. 請求項13に記載の電子素子モジュールであって、
    前記電子素子は、出射光を発生させるための発光素子および入射光を受光するための受光素子を有している電子素子モジュール。
  21. 請求項20に記載の電子素子モジュールであって、
    前記光学素子は、前記発光素子からの出射光を直進させて出射させると共に、入射光を曲げて前記受光素子に入射させる光学機能素子である電子素子モジュール。
  22. 請求項13または19に記載の電子素子モジュールであって、
    前記光学素子は、前記中央部の光学領域としてレンズ領域が設けられ、該レンズ領域の外周側に所定厚さを持つスペーサ部が重ね合わせ部として設けられている電子素子モジュール。
  23. 請求項19に記載の電子素子モジュールからの撮像信号を所定の信号処理をしてカラー画像信号を得る固体撮像装置を画像入力デバイスとして撮像部に用いた電子情報機器。
  24. 請求項21に記載の電子素子モジュールを情報記録再生部に用いた電子情報機器。
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