JP5355541B2 - 消臭エアゾール製品 - Google Patents
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Description
(1)中性域や酸性域で用いることのできるパーマ剤によるパーマネントウェーブ施術後の毛髪に、所定量のグリオキサールを含む消臭剤溶液を用いると、即座にパーマ剤由来の不快臭が消え、かつ、毛髪にハリを与えてカール維持力を高めることができる。
すなわち、本発明は、消臭剤を含む消臭剤溶液および噴射剤を耐圧性のエアゾール容器に充填してなり、前記消臭剤溶液は、前記消臭剤溶液および前記噴射剤の総質量に対して0.5質量%以上1.3質量%以下のグリオキサールと、前記消臭剤溶液および前記噴射剤の総質量に対して0.01質量%以上0.05質量%以下のグリチルリチン酸ジカリウムと、を含み、パーマネントウェーブ施術後の毛髪、皮膚、または双方に用いる消臭エアゾール製品である。
消臭剤溶液が、クエン酸、酒石酸、乳酸、レブリン酸およびその誘導体から選ばれる化合物を消臭剤溶液および噴射剤の総質量に対して0.1質量%以上0.5質量%以下添加するとともに、アルカリ金属の水酸化物を添加することによりpHが6.5以上6.8以下に調整されていると、製剤として安定なものとすることができ、かつ、毛髪や頭皮に与えるダメージをさらに小さくすることができるので好ましい。
たとえば、中性域または酸性域で用いられる公知のパーマ剤を用いて、公知の方法でパーマネントウェーブを施術し、本発明の消臭エアゾール製品を施術後の毛髪全体に噴射する。すると、本発明の消臭剤溶液はエアゾール容器に充填されているので、消臭剤溶液そのものよりも体積が大きくなった状態で泡状あるいは霧状の形態で噴射される。
以下、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
1.消臭エアゾール製品の作製
(1)消臭剤溶液の作製
メチルパラベンを0.1質量部、クエン酸ナトリウムを0.1質量部、水酸化ナトリウムを0.008質量部、2−アルキルN−カルボキシメチル−n−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン(両性界面活性剤)を0.08質量部、グリチルリチン酸ジカリウムを0.02質量部、グリオキサール0.5質量部、ケラチン蛋白加水分解物を0.6質量部、およびエチルセルロース0.1質量部を、加温により60℃にした精製水に溶解してpHが6.5の消臭剤溶液を作製した。精製水の量は消臭剤溶液が90質量部となるように調整した。
消臭剤溶液のpHはpH計[(株)堀場製作所製]で測定した。
(1)で作製した消臭剤溶液90質量部を耐圧性のエアゾール容器に入れ、プロパンガス10質量部を耐圧性のエアゾール容器に加圧充填して消臭エアゾール製品を作製し、これを実施例1の消臭エアゾール製品とした。
噴射圧力が0.5atm(50.66kPa)となるように噴射剤の加圧充填を行った。
消臭剤溶液の成分の配合を変えたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜3および比較例2〜5の消臭エアゾール製品を作製した。各実施例および各比較例で用いた消臭剤溶液の成分と配合量(質量部)を表1に示した。
なお、実施例2〜3および比較例2〜5で用いた消臭剤溶液のpHは6.5〜6.8であった。
実施例3の消臭エアゾール製品の作製に用いた消臭剤溶液を比較例6とした。比較例6の消臭剤溶液は、エアゾール容器に充填しなかったので、噴射剤(プロパンガス)は使用していない。
以下の方法によりパーマネントウェーブを施術した後の成人女子に被験者となってもらい、1.で作製した消臭エアゾール製品使用後の残臭、消臭エアゾール製品使用中の頭皮に及ぼす刺激、および数日後のカール維持力についての評価試験を行った。各実施例および各比較例につき被験者は15人とした。
毛髪に、第1剤を一部塗布し、次いで、塗布後の毛髪をロッドに巻き付けた後、残りの第1剤を塗布して15〜20分間放置した。次に、毛髪をロッドに巻きつけたままの状態でお湯で洗い流し、水分を拭き取った。次いで、第2剤をロッドを巻いたままの状態の毛髪に塗布した後、5〜10分間放置した。放置後、毛髪からロッドを取り外した。
第1剤および第2剤としては、イコセットNo1(イノコ化学株式会社製)を用いた。イコセットNo1は、第1剤としてチオグリコール酸アンモニウムをチオグリコール酸として2%含むとともに、システアミン塩酸塩をシステアミンとして2%を含み、第2剤としてブロム酸ナトリウムを6%含む、中性領域で用いるパーマ剤である。
パーマネントウェーブ施術後の毛髪に、エアゾール容器から噴射された泡状物約25g(200cm3)を毛髪全体に揉みこんで5分放置し、放置後の毛髪を水洗することで消臭エアゾール製品による処理を完了した。
比較例6の消臭剤溶液については、パーマネントウェーブ施術後の毛髪に消臭剤溶液そのものを25g塗布して5分放置し、放置後の毛髪を水洗することで、消臭剤溶液による処理を完了した。
ここで、消臭エアゾール製品や消臭剤溶液による処理を行わない例を比較例1とした。具体的には、消臭エアゾール製品による処理を行った被験者とは別の被験者15人に対し、パーマネントウェーブ施術後の毛髪を水洗して乾燥させた後、後述の残臭試験とカール維持力の試験を行った。比較例1に関しては消臭エアゾール処理を行わなかったので、表1の消臭剤溶液の成分の欄、プロパンガスの欄に「−」と記載した。
消臭エアゾール製品による処理後の不快臭の有無を、被験者の嗅覚により評価を行い、表1に示した。評価基準は以下の通りである。
◎:不快臭が全く残っていない
○:不快臭がほとんど残っていない
×:不快臭が残っている
消臭エアゾール製品を噴射した際に、頭皮の刺激の有無について、被験者の感覚により評価を行い、表1に示した。評価基準は以下の通りである。
◎:頭皮への刺激が全くない
○:頭皮への刺激がほとんどない
△:頭皮への刺激が少しある
×:頭皮への刺激がある
パーマネントウェーブ施術直後に形成された毛髪のウェーブ(カール)の状態と比較して、消臭エアゾール製品処理後、10日経過したときにどのくらいカールが残っているかについて評価を行い、表1に示した。評価基準は以下の通りである。消臭エアゾール製品処理後から本評価試験を行うまでの間、被験者には洗髪の際に同一のシャンプーを使用してもらい、かつ洗髪の回数も同一にしてもらった。
◎:強く残っている
○:かなり残っている
×:ほとんど残っていない
実施例1ないし3の消臭エアゾール製品による処理を行うと、パーマネントウェーブ施術に起因する不快臭を十分に消臭でき、頭皮への刺激を低減し、かつ、カール維持力が高いという結果が得られた。消臭エアゾール製品による処理を行わなかった比較例1では、不快臭が残りカール維持力も低いという結果が得られた。
この結果から、グリオキサールを0.5質量部以上1.3質量部以下(つまり、消臭剤溶液と噴射ガスの総質量に対して0.5質量%以上1.3質量%以下)含有する消臭剤溶液をエアゾール容器に充填してなる実施例1ないし3の消臭エアゾール製品を用いると、パーマネントウェーブ施術に起因する不快臭を十分に消臭することができ、かつ、カール維持力が高く、頭皮への刺激を低減することができるということがわかった。
Claims (4)
- 消臭剤を含む消臭剤溶液および噴射剤を耐圧性のエアゾール容器に充填してなり、
前記消臭剤溶液は、前記消臭剤溶液および前記噴射剤の総質量に対して0.5質量%以上1.3質量%以下のグリオキサールと、
前記消臭剤溶液および前記噴射剤の総質量に対して0.01質量%以上0.05質量%以下のグリチルリチン酸ジカリウムと、を含み、
パーマネントウェーブ施術後の毛髪、皮膚、または双方に用いる消臭エアゾール製品。 - 前記消臭剤溶液は、クエン酸、酒石酸、乳酸、レブリン酸およびその誘導体から選ばれる化合物を、前記消臭剤溶液および前記噴射剤の総質量に対して0.1質量%以上0.5質量%以下添加するとともに、アルカリ金属の水酸化物を添加することによりpHが6.5以上6.8以下に調整されていることを特徴とする請求項1に記載の消臭エアゾール製品。
- 前記消臭剤溶液は、前記消臭剤溶液および前記噴射剤の総質量に対して0.2質量%以上2質量%以下の毛髪蛋白加水分解物を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の消臭エアゾール製品。
- 前記消臭剤溶液は、セルロース誘導体を、前記消臭剤溶液及び前記噴射剤の総質量に対して0.05質量%以上0.5質量%以下の割合で含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の消臭エアゾール製品。
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