JP5353396B2 - 通信装置、信号処理方法、信号処理装置、および移動体 - Google Patents

通信装置、信号処理方法、信号処理装置、および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、信号処理方法、信号処理装置、および移動体に関する。
近年、人工衛星から送信される航法メッセージを受信して現在位置を計算可能なGPS(Global Positioning System)受信機が、携帯電話やカーナビゲーションシステムに適用されるなど、広く普及している。
具体的には、人工衛星から送信される航法メッセージには、人工衛星の軌道を示す軌道情報、信号の送信時刻などの情報が含まれる。GPS受信機は、4個以上の人工衛星から上記航法メッセージを受信し、航法メッセージに含まれる軌道情報から各人工衛星の位置を算出する。そして、GPS受信機は、各人工衛星の位置と、航法メッセージの送信時刻と受信時刻の差分に基づいて現在の3次元位置を連立方程式により計算することができる。なお、3次元位置を計算する際に4個以上の人工衛星から送信された航法メッセージが必要となるのは、GPS受信機に内蔵される時計と、人工衛星に設けられている原子時計とに誤差が存在するためである。
また、人工衛星は、L1帯、C/Aコードと呼ばれる信号、すなわち、符号長が1,023でありチップレートが1.023MHzである疑似ランダム(PRN:Pseudo−Random Noise)符号で50bpsのデータをスペクトラム拡散し、スペクトラム拡散した信号で1,575.42MHzのキャリアをBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調した信号により上記航法メッセージを送信する。
したがって、GPS受信機が人工衛星からの信号を受信するには、PRN符号、キャリアおよびデータの同期をとる必要がある。受信信号のPRN符号の同期は、受信信号のPRN符号と自装置で発生したPRN符号との相関を、例えば高速フーリエ変換を用いて演算することにより実現される。
また、特許文献1には、全周波数の1/L(Lは整数)の周波数成分を得るための高速フーリエ変換をL回行うことにより全周波数成分を得る受信装置が記載されている。この受信装置によれば、高速フーリエ変換結果を保持するメモリの使用量を削減することができる。
特許第3906913号
しかし、従来の受信装置が行うL回の高速フーリエ変換には、重複する演算が多く含まれる。したがって、従来の受信装置では、演算量および演算時間が増加してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、高速フーリエ変換のための演算時間を短縮することが可能な、新規かつ改良された通信装置、信号処理方法、信号処理装置、および移動体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、受信信号をサンプリングするサンプリング部と、前記サンプリング部により得られたサンプリング値を、分割して高速フーリエ変換を行うための前処理を施しつつ取得する前処理実行部と、前記前処理実行部からの出力に基づいて高速フーリエ変換を分割して行う高速フーリエ変換部と、を備える通信装置が提供される。
前記前処理実行部は、周期信号を生成する信号生成部と、前記サンプリング部により得られたサンプリング値と前記信号生成部により生成された前記周期信号の値とを乗算する乗算部と、前記乗算部により得られた乗算値の各々を、前記乗算部により得られた順序において所定間隔で累積し、複数の累積値を得る累積部とを備え、前記高速フーリエ変換部は、前記累積部により得られた前記複数の累積値を高速フーリエ変換してもよい。
前記通信装置は、前記前処理実行部を複数備え、前記前処理実行部の各々に含まれる前記信号生成部は、異なる周期を有する周期信号を生成してもよい。
前記前処理実行部の各々の前記累積部は、前記乗算値の各々の累積を受信信号の所定長さ単位で行い、前記通信装置は、前記前処理実行部の各々に対応するメモリをさらに備え、前記メモリには、対応する前処理実行部により得られた前記複数の累積値が記録され、前記高速フーリエ変換部は、順次に前記メモリの各々に記録されている前記複数の累積値を高速フーリエ変換してもよい。
前記受信信号は拡散符号によりスペクトラム拡散されており、前記通信装置は、第1の前処理実行部の前記信号生成部と同一の周期を有する周期信号を生成する信号生成部を含み、受信信号が前記所定長さ単位で区切られる位置が前記第1の前処理実行部とで異なる第2の前処理実行部と、前記高速フーリエ変換部による高速フーリエ変換結果に基づいて前記拡散符号の相関点を検出する相関点検出部と、前記第1の前処理実行部により得られた前記複数の累積値の高速フーリエ変換結果に基づいて相関点検出部により検出された相関点、または前記第2の前処理実行部により得られた前記複数の累積値の高速フーリエ変換結果に基づいて相関点検出部により検出された相関点のいずれかを選択する選択部と、をさらに備えてもよい。
前記累積部は、前記乗算値の各々の累積を受信信号の所定長さ単位で行い、前記信号生成部は、生成する周期信号の周期を、受信信号の前記所定長さ単位で変更してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、受信信号をサンプリングするステップと、サンプリングにより得られたサンプリング値を、分割して高速フーリエ変換を行うための前処理を施しつつメモリに記録するステップと、前記メモリからの出力に基づいて高速フーリエ変換を分割して行うステップと、を含む信号処理方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、受信信号をサンプリングするサンプリング部と、前記サンプリング部により得られたサンプリング値を、分割して高速フーリエ変換を行うための前処理を施しつつ取得する前処理実行部と、前記前処理実行部からの出力に基づいて高速フーリエ変換を分割して行う高速フーリエ変換部と、を備える信号処理装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、受信信号をサンプリングするサンプリング部と、前記サンプリング部により得られたサンプリング値を、分割して高速フーリエ変換を行うための前処理を施しつつ取得する前処理実行部と、前記前処理実行部からの出力に基づいて高速フーリエ変換を分割して行う高速フーリエ変換部と、を備える通信装置が搭載された、移動体が提供される。
以上説明したように本発明にかかる通信装置、信号処理方法、信号処理装置、および移動体よれば、高速フーリエ変換のための演算時間を短縮することができる。
本発明の実施形態にかかる人工衛星システムの構成を示した説明図である。 航法メッセージのフレーム構成を示した説明図である。 本発明の実施形態にかかる受信機のハードウェア構成を示した説明図である。 本発明の実施形態にかかる受信機の動作例の流れを示したフローチャートである。 本発明に関連する同期捕捉部の構成を示した説明図である。 入力データが16個である場合の高速フーリエ変換の演算の流れを示した説明図である。 高速フーリエ変換を分割的に行う場合の演算の流れを示した説明図である。 高速フーリエ変換を分割的に行う場合の演算の流れを示した説明図である。 高速フーリエ変換を分割的に行う場合の演算の流れを示した説明図である。 高速フーリエ変換を分割的に行う場合の演算の流れを示した説明図である。 高速フーリエ変換の演算過程で得られる中間データを定義する説明図である。 第1の実施形態にかかる同期捕捉部の構成を示した説明図である。 第1の実施形態にかかる同期捕捉部の動作の流れを示した説明図である。 第2の実施形態にかかる同期捕捉部の構成を示した説明図である。 第2の実施形態にかかる同期捕捉部の動作の流れを示した説明図である。 第3の実施形態にかかる同期捕捉部の構成を示した説明図である。 第3の実施形態にかかる同期捕捉部の動作の流れを示した説明図である。 第4の実施形態にかかる同期捕捉部の構成を示した説明図である。 第4の実施形態にかかる同期捕捉部の動作の流れを示した説明図である。 第5の実施形態にかかる同期捕捉部の構成を示した説明図である。 第5の実施形態にかかる同期捕捉部の動作の流れを示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて人工衛星10A、10Bおよび10Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、人工衛星10A、10Bおよび10Cを特に区別する必要が無い場合には、単に人工衛星10と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.人工衛星システムの概要
1−1.GPSによる位置測位の概要
1−2.航法メッセージの構成
1−3.受信機の構成および動作
2.本発明の実施形態の背景
3.第1の実施形態
4.第2の実施形態
5.第3の実施形態
6.第4の実施形態
7.第5の実施形態
8.本発明の実施形態の効果
<1.人工衛星システムの概要>
まず、図1〜図4を参照し、本発明の実施形態にかかる人工衛星システム1について説明する。
[1−1.GPSによる位置測位の概要]
図1は、本発明の実施形態にかかる人工衛星システム1の構成を示した説明図である。図1に示したように、当該人工衛星システム1は、複数の人工衛星10A〜10Dと、受信機20と、を備える。
人工衛星10(GPS衛星)は、測位衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を構成しており、地球8の上空を周回している。図1には、4個の人工衛星10A〜10Dのみを示しているが、例えば、6軌道面に4個ずつで計24個の人工衛星が地球8の上空を周回する。
また、人工衛星10は、人工衛星の軌道情報や、航法メッセージの送信時刻などのエフェメリス(Ephemeris)情報を含む航法メッセージ(詳細については[1−2.航法メッセージの構成]において説明する。)を送信する。人工衛星10には原子時計が設けられており、送信時刻は、人工衛星10に設けられている原子時計に従って例えば1秒単位で表現される。
なお、人工衛星10は、L1帯、C/Aコードと呼ばれるスペクトラム拡散信号により上記航法メッセージを送信する。このスペクトラム拡散信号は、50bpsのデータを疑似ランダム系列の拡散符号(以下、PRN符号と称する。)でスペクトラム拡散し、スペクトラム拡散した信号で1,575.42MHzのキャリアをBPSK変調した信号である。また、PRN符号は、符号長が1,023でありチップレートが1.023MHzである。
地球8に存在する受信機20は、人工衛星10A〜10Dから送信される航法メッセージを受信し、受信した航法メッセージに基づいて自装置の現在位置を計算することができる。
より詳細には、受信機20は、人工衛星10A〜10Dから送信された航法メッセージを受信し、航法メッセージからエフェメリス情報を取得する。そして、受信機20は、エフェメリス情報から、人工衛星10A〜10Dの位置を算出する。また、受信機20は、エフェメリス情報に含まれる送信時刻と、航法メッセージの受信時刻の差分により、人工衛星10A〜10Dと受信機20の間の距離を算出する。その後、受信機20は、算出した人工衛星10A〜10Dの各々の位置と、人工衛星10A〜10Dの各々と受信機20の間の距離を利用し、受信機20の現在の3次元位置を未知数とした方程式を演算する。
このように受信機20の現在の3次元位置を演算する際には、4個以上の人工衛星10から送信された航法メッセージが必要となる。これは、受信機20に内蔵される時計(RTC:Real Time Clock)と、人工衛星10に設けられている原子時計とに誤差が存在するためである。
また、人工衛星10は、所定周期でエフェメリス情報を更新し、更新したエフェメリス情報を含む航法メッセージを送信する。ここで、人工衛星10は常に移動しているため、エフェメリス情報の更新時から時間が経過するにつれ、エフェメリス情報に基づいて算出される人工衛星10の位置と、実際の人工衛星10の位置との誤差が大きくなる。このため、航法メッセージに含まれるエフェメリス情報には例えば2時間程度の有効期限が設定されている。
以上、図1を参照してGPSによる位置測位について概略的に説明した。なお、図1においては受信機20を通信装置の一例として丸印で示しているが、受信機20は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器、および車載器などの情報処理装置であってもよい。
また、受信機20は、人間や貨物などを乗せて移動可能な移動体に搭載されてもよい。例えば、移動体としては、二輪車や三輪車などの自動車や、自転車、バス、電車、新幹線、路面電車、飛行機、船、ボートなどの多様な乗り物があげられる。
[1−2.航法メッセージの構成]
次に、図2を参照し、人工衛星10から送信される航法メッセージの構成について説明する。
図2は、航法メッセージのフレーム構成を示した説明図である。図2に示したように、航法メッセージの1フレームは、5つのサブフレームから構成される。また、1フレーム長さは30秒であり、1500bitsの情報量を有する。また、最初のサブフレーム1から3つ目のサブフレーム3には、軌道長半径、離心率、平均近点角、昇降点経度、近地点引数、および軌道傾斜角などの要素を算出するためのパラメータや、航法メッセージの送信時刻tocなどのエフェメリス情報が含まれる。一方、4つ目のサブフレーム4および5つ目のサブフレーム5には、全ての人工衛星10で共通のアルマナック(Almanac)情報が含まれる。アルマナック情報は、全ての人工衛星10の6要素や、いずれの人工衛星10が使用可能であるかを示す情報などが含まれる。
また、各サブフレームには、固定パターンであるプリアンブルの後にデータが記載される。各サブフレームは、10ワードで構成され、長さが6秒であり、300bitsの情報量を有する。
また、各ワードは、30ビットで構成され、長さが600msecである。また、各ビットの長さは、C/Aコード(拡散符号)の20周期分である20msecである。したがって、データの伝送速度は50bpsである。また、C/Aコードは、図2に示したように、1周期が1msecであり、PRN符号の1023チップで構成される。
[1−3.受信機の構成および動作]
図3は、本発明の実施形態にかかる受信機20のハードウェア構成を示した説明図である。図3に示したように、受信機20は、アンテナ212、周波数変換部220、同期捕捉部240、および同期保持部250を含む受信処理部210と、CPU(Central Processing Unit)260と、RTC(Real Time Clock)264と、タイマ268と、メモリ270と、XO(水晶発振器、X’tal Oscillator)272、TCXO(Temperature Compensated X’tal Oscillator)274と、逓倍/分周器276と、を備える。
XO272は、所定の周波数(例えば、32.768kHz程度)を有する信号D1を発振し、発振した信号D1をRTC264へ供給する。TCXO274は、XO272と異なる周波数(例えば、16.368MHz程度)を有する信号D2を発振し、発振した信号D2を逓倍/分周器276や周波数シンセサイザ228へ供給する。
逓倍/分周器276は、TCXO274から供給された信号D2を、CPU260からの指示に基づいて、逓倍、分周またはその双方を行なう。そして、逓倍/分周器276は、逓倍、分周またはその双方を行った信号D4を、周波数変換部220の周波数シンセサイザ228、CPU260、タイマ268、メモリ270、同期捕捉部240、および同期保持部250へ供給する。
アンテナ212は、人工衛星10から送信された航法メッセージなどの無線信号(例えば、1575.42MHzのキャリアが拡散されたRF信号)を受信し、該無線信号を電気信号D5に変換して周波数変換部220へ供給する。
周波数変換部220は、LNA(Low Noise Amplifier)222と、BPF(Band Pass Filter)224と、増幅器226と、周波数シンセサイザ228と、乗算器230と、増幅器232と、LPF(Low Pass Filter)234と、ADC(Analog Digital Converter)236と、を備える。この周波数変換部220は、以下に示すように、アンテナ212により受信された1575.42MHzの高い周波数を有する信号D5を、デジタル信号処理の容易化のために、例えば1.023MHz程度の周波数を有する信号D14にダウンコンバージョンする。
LNA222は、アンテナ212から供給された信号D5を増幅し、BPF224へ供給する。BPF224は、SAWフィルタ(Surface Acoustic Wave Filter)から構成され、LNAにより増幅された信号D6の周波数成分のうちで、特定の周波数成分のみを抽出して増幅器226へ供給する。増幅器226は、BPF224により抽出された周波数成分を有する信号D7(周波数FRF)を増幅し、乗算器230へ供給する。
周波数シンセサイザ228は、TCXO274から供給される信号D2を利用し、CPU260からの指示D9に基づいて周波数FLOを有する信号D10を生成する。そして、周波数シンセサイザ228は、生成した周波数FLOを有する信号D10を乗算器230へ供給する。
乗算器230は、増幅器226から供給される周波数FRFを有する信号D8と、周波数シンセサイザ228から供給される周波数FLOを有する信号D10を乗算する。すなわち、乗算器230は、高周波信号をIF(Intermediate Frequency)信号D11(例えば、1.023MHz程度の周波数を有する中間周波数信号)にダウンコンバージョンする。
増幅器232は、乗算器230によりダウンコンバージョンされたIF信号D11を増幅し、LPF234へ供給する。
LPF234は、増幅器232により増幅されたIF信号D12の周波数成分のうちで低周波成分を抽出し、抽出した低周波成分を有する信号D13をADC236へ供給する。なお、図3においては増幅器232とADC236の間にLPF234が配置される例を説明しているが、増幅器232とADC236の間にはBPFが配置されてもよい。
ADC236(サンプリング部)は、LPF234から供給されたアナログ形式のIF信号D13をサンプリングすることによりデジタル形式に変換し、デジタル形式に変換したIF信号D14を、同期捕捉部240および同期保持部250へ供給する。
同期捕捉部240は、CPU260による制御に基づき、逓倍/分周器276から供給される信号D4を利用し、ADC236から供給されるIF信号D14のPRN符号の同期捕捉を行い、また、IF信号D14のIF周波数を検出する。そして、同期捕捉部240は、PRN符号の位相やIF信号D14のキャリア周波数などを同期保持部250およびCPU260へ供給する。
同期保持部250は、CPU260による制御に基づき、逓倍/分周器276から供給される信号D4を利用し、ADC236から供給されるIF信号D14のPRN符号とキャリアの同期保持を行なう。より詳細には、同期保持部250は、同期捕捉部240から供給されるPRN符号の位相やIF信号D14のキャリア周波数を初期値として動作する。また、同期保持部250は、ADC236から供給されるIF信号D14に含まれる航法メッセージを復調し、CPU260へ供給する。なお、同期保持部250は複数のチャンネル用回路を備え、チャンネル用回路の各々が、対応する人工衛星10から送信された信号の同期保持、および航法メッセージの復調を行う。
CPU260は、同期保持部250から供給される航法メッセージに基づいて、各人工衛星10の位置や速度を算出し、受信機20の位置を計算する。また、CPU260は、航法メッセージに基づいてRTC264の時間情報の補正を行なったり、制御端子、I/O端子、および付加機能端子などに接続され各種制御を行なったりする。
RTC264は、XO272から供給される所定の周波数を有する信号D1を利用して時間を計測する。RTC264が計測する時間は、CPU260により適宜補正される。
タイマ268は、逓倍/分周器276から供給される信号D4を利用して計時する。かかるタイマ268は、CPU260による各種制御の開始タイミングを決定する際などに参照される。例えば、CPU260は、同期捕捉部240により捕捉されたPRN符号の位相に基づいて同期保持部250のPRN符号発生器の動作を開始させるタイミングを決定する際に、タイマ268を参照する。
メモリ270は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read−Only Memory)などからなり、CPU260による作業空間、プログラムの記憶部、航法メッセージの記憶部などとしての機能を有する。メモリ270においては、CPU260等による各種処理を行う際のワークエリアとしてRAMが用いられる。また、入力された各種データをバッファリングする際や、同期保持部250より得られた人工衛星10の軌道情報であるエフェメリスおよびアルマナック、演算過程で生成される中間データ及び演算結果データの保持ためにもRAMが用いられる。また、メモリ270においては、各種プログラムや固定データ等を記憶する手段としてROMが用いられる。また、メモリ270においては、受信機20の電源が切られている間であっても、人工衛星10の軌道情報であるエフェメリスおよびアルマナック、および測位結果の位置情報、TCXO12の誤差量などを記憶する手段として不揮発メモリが用いられる場合がある。
なお、図3に示した受信機20の構成のうちで、XO272,TCXO274、アンテナ212、LNA222およびBPF224を除く構成を、1チップからなる集積回路に実装することも可能である。
続いて、図4を参照し、上述した受信機20の動作例を説明する。
図4は、本発明の実施形態にかかる受信機20の動作例の流れを示したフローチャートである。図4に示したように、受信機20が起動されると、CPU260が初期設定を行う(S42)。続いて、RTC264により1秒がカウントされると(S44)、CPU260は、同期保持部250に含まれる各チャンネル用回路に対して人工衛星10を割当てる(S46)。
その後、受信処理部210により航法メッセージが取得されると(S48)、CPU260は実際に保持している少なくとも4個以上の人工衛星10を選択する(S50)。そして、CPU260は、選択した人工衛星10の現在位置、および速度を算出し(S52)、算出された人工衛星10の現在位置、および速度に基づいて受信機20の現在位置、および速度を計算する(S54)。
続いて、CPU260は、計算した受信機20の現在位置、および速度を表す出力メッセージを作成し(S56)、該出力メッセージに応じたコマンド処理を実行した後にS44の処理に戻る(S58)。
<2.本発明の実施形態の背景>
次に、図5を参照し、本発明の実施形態の背景を説明する。
図5は、本発明に関連する同期捕捉部240’の構成を示した説明図である。図5に示したように、本発明に関連する同期捕捉部240’は、メモリ32、FFT34、メモリ36、読み出しアドレス制御部38、PRN符号発生部40、FFT42、メモリ44、乗算器46、逆FFT48、および相関点検出部50を備える。
図5に示したように、ADC236から供給されるIF信号D14はメモリ32に記録され、FFT34は、メモリ32に記録されているIF信号D14を高速フーリエ変換する。FFT34による高速フーリエ変換結果は、メモリ36に記録される。メモリ36に記録された高速フーリエ変換結果は、読み出しアドレス制御部38による制御に基づき、順次に乗算器46へ供給される。
一方、PRN符号発生部40は、受信信号の拡散に利用されているPRN符号を発生し、PRN符号発生部40により発生されたPRN符号をFFT42が高速フーリエ変換する。FFT42による高速フーリエ変換結果は、メモリ44に記録される。
乗算器46は、メモリ36から供給される高速フーリエ変換結果と、メモリ44から供給される高速フーリエ変換結果の複素共役とを乗算する。すなわち、乗算器46は、周波数領域における受信信号のPRN符号と、PRN符号発生部40により発生されたPRN符号との相関の度合を演算する。
逆FFT48は、乗算器46から供給される乗算結果を逆高速フーリエ変換する。逆FFT48による逆高速フーリエ変換結果は、時間領域における受信信号のPRN符号と、PRN符号発生部40により発生されたPRN符号との相関を示す。相関点検出部50は、この逆高速フーリエ変換結果に基づき、受信信号のPRN符号と、PRN符号発生部40により発生されたPRN符号が同期する相関点を検出する。
ここで、FFT34は、全周波数の1/L(Lは整数)の周波数成分を得るための高速フーリエ変換をL回行うことにより全周波数成分を得ることも可能である。この場合、新たな高速フーリエ変換を行う間にメモリ36に記録されている前回の高速フーリエ変換結果を乗算器46が乗算することにより、新たな高速フーリエ変換結果でメモリ36を更新することができる。したがって、高速フーリエ変換を分割的に行うことにより、メモリ36の容量を削減することができる。
しかし、FFT34が行うL回の高速フーリエ変換には、重複する演算が多く含まれる。したがって、FFT34が単独で高速フーリエ変換を分割的に行う場合、演算量および演算時間が増加してしまうという問題があった。
そこで、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態にかかる受信機20を創作するに至った。本発明の実施形態にかかる受信機20は、高速フーリエ変換のための演算時間を短縮することが可能である。以下、このような受信機20の第1の実施形態〜第5の実施形態を説明する。
<3.第1の実施形態>
実際の受信機20は、例えばADC236が4.096MHzでサンプリングを行い、同期捕捉部240がADC236により得られた数msec分のサンプリング値を入力データとして高速フーリエ変換する。しかし、以下では、説明の便宜上、16個の入力データを利用して高速フーリエ変換を行う例を説明する。
図6は、入力データが16個である場合の高速フーリエ変換の演算の流れを示した説明図である。時間領域の入力データx0〜x15は、図6に示した演算により、周波数領域の出力データX0〜X15に変換される。なお、図6中の「W」は「exp(−j2π/16)」である。
一方、図7〜図10に示すように、高速フーリエ変換を4回に分割して行うことにより出力データX0〜X15を得ることも可能である。
図7〜図10は、高速フーリエ変換を分割的に行う場合の演算の流れを示した説明図である。具体的には、図7は、出力データX0、X8、X4およびX12を得るための演算を示し、図8は、出力データX2、X10、X6およびX14を得るための演算を示す。同様に、図9は、出力データX1、X9、X5およびX13を得るための演算を示し、図10は、出力データX3、X11、X7およびX15を得るための演算を示す。
ここで、演算過程で得られる各中間データを図11のように定義すると、図8に示した出力データX2、X10、X6およびX14を得るための高速フーリエ変換への入力となる中間データx”4〜x”7は、以下のように表現される。(W^0=W^16=1、W^8=−1)
Figure 0005353396
このような中間データx”4〜x”7を得るための演算は、入力データと、入力データごとにW^2ずつ位相が変化する信号とを乗算し、乗算値を4個おきに累積する処理と等価である。なお、乗算値の累積間隔は、入力データ数/分割数であるため、入力データ数が16個で分割数が4である本実施形態においては、上記のように4個となる。
同様に、図7に示した出力データX0、X8、X4およびX12を得るための高速フーリエ変換への入力となる中間データx”0〜x”3は以下の数式2のように表現される。
Figure 0005353396
このような中間データx”0〜x”3を得るための演算は、入力データと、位相が変化しない信号(または、入力データごとにW^16ずつ位相が変化する信号)とを乗算し、乗算値を4個おきに累積する処理と等価である。
また、出力データX2、X10、X6およびX14を得るための高速フーリエ変換への入力となる中間データx”8〜x”11は以下の数式3のように表現される。
Figure 0005353396
このような中間データx”8〜x”11を得るための演算は、入力データと、入力データごとにW^1ずつ位相が変化する信号とを乗算し、乗算値を4個おきに累積する処理と等価である。
また、出力データX3、X11、X7およびX15を得るための高速フーリエ変換への入力となる中間データx”12〜x”15は以下の数式4のように表現される。
Figure 0005353396
このような中間データx”12〜x”15を得るための演算は、入力データと、入力データごとにW^3ずつ位相が変化する信号とを乗算し、乗算値を4個おきに累積する処理と等価である。
以上説明したように、高速フーリエ変換を分割して行う場合、高速フーリエ変換の対象となる中間データx”0〜x”15を、所定の前処理により得ることができる。本実施形態にかかる同期捕捉部240は、ADC236からIF信号D14として供給される入力データの取得と併せて所定の前処理を行うことにより、全周波数成分の高速フーリエ変換結果を得るための処理時間の短縮を図ることができる。以下、このような同期捕捉部240の詳細な構成および動作を説明する。
[3−1 同期捕捉部の構成]
図12は、第1の実施形態にかかる同期捕捉部240の構成を示した説明図である。図12に示したように、第1の実施形態にかかる同期捕捉部240は、前処理実行部310と、メモリ320と、FFT330と、メモリ332と、読み出しアドレス制御部334と、演算制御部336と、PRN符号発生部340と、FFT344(高速フーリエ変換部)と、メモリ348と、乗算器352と、逆FFT356と、相関点検出部360と、を備える。
また、前処理実行部310は、信号生成部312と、乗算部314と、加算部316と、メモリ318と、を備える。この前処理実行部310は、高速フーリエ変換を分割して行うための前処理を実行する。
信号生成部312は、演算制御部336により指示される周期を有する周期信号を生成する。そして、乗算部314が、入力データとしてADC236から供給されるIF信号D14と、信号生成部312により生成された周期信号を乗算する。すなわち、乗算部314は、入力データと、入力データごと(サンプリング間隔ごと)に位相が所定量ずつ変化する信号とを乗算する。
加算部316およびメモリ318は、乗算部314により得られた乗算値を、乗算部314により得られた順序において所定間隔で累積する累積部として機能する。具体的には、乗算部314により得られた乗算値とメモリ318のあるアドレスから読み出された累積値とを加算部316が加算し、加算結果で上記アドレスの累積値を更新するという処理を、メモリ318のアドレスを1ずつずらして繰り返す。
例えば、メモリ318を4個のデータを記憶可能に構成し、信号生成部312が入力データごとに位相がW^2ずつ変化する周期信号を生成し、入力データ数が16である場合、数式1に示した中間データx”4〜x”7を累積値として得ることができる。
同様に、メモリ318を4個のデータを記憶可能に構成し、信号生成部312が入力データごとに位相が変化しない周期信号を生成し、入力データ数が16である場合、数式2に示した中間データx”0〜x”3を累積値として得ることができる。また、メモリ318を4個のデータを記憶可能に構成し、信号生成部312が入力データごとに位相がW^1ずつ変化する周期信号を生成し、入力データ数が16である場合、数式3に示した中間データx”8〜x”11を累積値として得ることができる。さらに、メモリ318を4個のデータを記憶可能に構成し、信号生成部312が入力データごとに位相がW^3ずつ変化する周期信号を生成し、入力データ数が16である場合、数式4に示した中間データx”12〜x”15を累積値として得ることができる。
すなわち、入力データ数が16に達するごとに、演算制御部336が信号生成部312に生成させる周期信号の周期を変化させ、メモリ318をリセットすることにより、中間データx”0〜x”3、x”4〜x”7、x”8〜x”11、x”12〜x”15を順次に得ることができる。
メモリ320には、前処理実行部310により得られる中間データx”0〜x”3、x”4〜x”7、x”8〜x”11、またはx”12〜x”15が順次に記録される。FFT(Fast Fourier Transform)330は、メモリ320に記録されている中間データx”0〜x”3、x”4〜x”7、x”8〜x”11、またはx”12〜x”15のいずれかを高速フーリエ変換する。FFT330による高速フーリエ変換結果は、メモリ332に記録される。メモリ332に記録された高速フーリエ変換結果は、読み出しアドレス制御部334による制御に基づき、順次に乗算器352へ供給される。
一方、PRN符号発生部340は、受信信号の拡散に利用されているPRN符号を発生し、PRN符号発生部340により発生されたPRN符号をFFT344が高速フーリエ変換する。FFT344による高速フーリエ変換結果は、メモリ348に記録される。
乗算器352は、メモリ332から供給される高速フーリエ変換結果と、メモリ348から供給される高速フーリエ変換結果の複素共役とを乗算する。すなわち、乗算器352は、周波数領域における受信信号のPRN符号と、PRN符号発生部340により発生されたPRN符号との相関の度合を演算する。
逆FFT356は、乗算器352から供給される乗算結果を逆高速フーリエ変換する。逆FFT356による逆高速フーリエ変換結果は、時間領域における受信信号のPRN符号と、PRN符号発生部340により発生されたPRN符号との相関を示す。相関点検出部360は、この逆高速フーリエ変換結果に基づき、受信信号のPRN符号と、PRN符号発生部340により発生されたPRN符号が同期する相関点を検出する。
[3−2 同期捕捉部の動作]
続いて、図13を参照し、本実施形態にかかる同期捕捉部240の動作の流れを説明する。なお、以下では、説明の便宜上、中間データx”0〜x”3を中間データA、中間データx”4〜x”7を中間データB、中間データx”8〜x”11を中間データC、中間データx”12〜x”15を中間データDと称する。
図13は、第1の実施形態にかかる同期捕捉部240の動作の流れを示した説明図である。図13に示したように、前処理実行部310は、演算制御部336による制御に基づき、中間データA、B、C、およびDを得るための前処理を順次に行う。
また、中間データA〜Dの各々を得るための前処理実行部310による各前処理の終了と併せて、前処理により得られた中間データがメモリ320へ転送される。そして、中間データのメモリ転送が終了すると、メモリ320に転送された中間データをFFT330が高速フーリエ変換する。ここで、FFT330により中間データの高速フーリエ変換がおこなわれている間に、前処理実行部310が新たな中間データを得るための前処理を行えるため、全周波数の出力データX0〜X15を得るための処理時間を短縮できる。
<4.第2の実施形態>
以上説明したように、第1の実施形態にかかる同期捕捉部240は、前処理実行部310およびメモリ320を1つずつ備える。これに対し、第2の実施形態にかかる同期捕捉部240は、前処理実行部310およびメモリ320を2つずつ備えることにより、処理時間を一層短縮することができる。
[4−1 同期捕捉部の構成]
図14は、第2の実施形態にかかる同期捕捉部241の構成を示した説明図である。図14に示したように、第2の実施形態にかかる同期捕捉部241は、前処理実行部310Aおよび310Bと、メモリ320Aおよび320Bと、FFT330と、メモリ332と、読み出しアドレス制御部334と、演算制御部336と、PRN符号発生部340と、FFT344と、メモリ348と、乗算器352と、逆FFT356と、相関点検出部360と、を備える。なお、PRN符号発生部340、FFT344、メモリ348、乗算器352、逆FFT356、および相関点検出部360などは第1の実施形態にかかる同期捕捉部240と実質的に同一に構成できるため、説明を省略する。
本実施形態にかかる前処理実行部310Aおよび310Bは、演算制御部336による制御に基づき、異なる周期を有する周期信号を生成する。このため、前処理実行部310Aおよび310Bの各々からは、異なる中間データが得られる。
メモリ320Aには前処理実行部310Aにより得られた中間データが記録され、メモリ320Bには前処理実行部310Bにより得られた中間データが記録される。
[4−2 同期捕捉部の動作]
図15は、第2の実施形態にかかる同期捕捉部241の動作の流れを示した説明図である。図15に示したように、前処理実行部310Aは、演算制御部336による制御に基づき、中間データAを得るための前処理、および中間データCを得るための前処理を交互に行う。また、前処理実行部310Bは、演算制御部336による制御に基づき、中間データBを得るための前処理、および中間データDを得るための前処理を交互に行う。
そして、前処理実行部310Aによる各前処理の終了と併せて、前処理実行部310Aにより得られた中間データがメモリ320Aへ転送される。さらに、中間データのメモリ転送が終了すると、メモリ320Aに転送された中間データをFFT330が高速フーリエ変換する。
同様に、前処理実行部310Bによる各前処理の終了と併せて、前処理実行部310Bにより得られた中間データがメモリ320Bへ転送される。さらに、中間データのメモリ転送およびメモリ320Aの中間データの高速フーリエ変換が終了すると、メモリ320Bに転送された中間データをFFT330が高速フーリエ変換する。
このように、第2の実施形態にかかる同期捕捉部241は、前処理実行部310およびメモリ320を複数備えるため、異なる中間データを並列的に得ることができる。その結果、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と比較して処理時間を一層短縮することが可能である。
なお、図15には、前処理実行部310Aによる入力データの取得開始タイミング(図中の立ち上がり)と、前処理実行部310Bによる入力データの取得開始タイミングとが一致する例を示しているが、双方のタイミングは異なってもよい。
<5.第3の実施形態>
以上説明したように、第1の実施形態にかかる同期捕捉部240および第2の実施形態にかかる同期捕捉部241は、前処理実行部310と同数のメモリ320を備える。これに対し、第3の実施形態にかかる同期捕捉部242においては、メモリ320の数を前処理実行部310より少なくできるため、回路規模の削減を図ることが可能である。
[5−1 同期捕捉部の構成]
図16は、第3の実施形態にかかる同期捕捉部242の構成を示した説明図である。図16に示したように、第3の実施形態にかかる同期捕捉部242は、前処理実行部310A〜310Dと、メモリ320と、FFT330と、メモリ332と、読み出しアドレス制御部334と、演算制御部336と、PRN符号発生部340と、FFT344と、メモリ348と、乗算器352と、逆FFT356と、相関点検出部360と、を備える。なお、PRN符号発生部340、FFT344、メモリ348、乗算器352、逆FFT356、および相関点検出部360などは第1の実施形態にかかる同期捕捉部240と実質的に同一に構成できるため、説明を省略する。
前処理実行部310A〜310Dの各々は、異なる中間データを得るための前処理を行う。前処理実行部310A〜310Dにより得られた中間データの各々は、順次にメモリ320へ転送される。FFT330は、メモリ320へ転送された中間データを高速フーリエ変換する。
[5−2 同期捕捉部の動作]
図17は、第3の実施形態にかかる同期捕捉部242の動作の流れを示した説明図である。図17に示したように、前処理実行部310Aが中間データAを得るための前処理を行い、前処理実行部310Bが中間データBを得るための前処理を行う。同様に、前処理実行部310Cが中間データCを得るための前処理を行い、前処理実行部310Dが中間データDを得るための前処理を行う。
そして、前処理実行部310Aによる前処理の終了と併せて、前処理実行部310Aにより得られた中間データAがメモリ320へ転送される。さらに、中間データAのメモリ転送が終了すると、メモリ320に転送された中間データAをFFT330が高速フーリエ変換する。
その後、前処理実行部310Bにより得られた中間データBがメモリ320へ転送され、メモリ320に転送された中間データBをFFT330が高速フーリエ変換する。続いて、前処理実行部310Cにより得られた中間データCがメモリ320へ転送され、メモリ320に転送された中間データCをFFT330が高速フーリエ変換する。さらに、前処理実行部310Dにより得られた中間データDがメモリ320へ転送され、メモリ320に転送された中間データDをFFT330が高速フーリエ変換する。
このように、本実施形態によれば、異なる前処理実行部310A〜310Dにより得られた中間データA〜Dが、順次に同一のメモリ320へ転送される。したがって、本実施形態においては前処理実行部310と同数のメモリ320を設ける必要がないため、回路規模の削減を図ることが可能である。
<6.第4の実施形態>
また、以下に説明する第4の実施形態にかかる同期捕捉部243のように、分割数と同数の前処理実行部310およびメモリ320を設けることにより、全周波数の出力データX0〜X15を得るための処理時間をさらに短縮することができる。
[6−1 同期捕捉部の構成]
図18は、第4の実施形態にかかる同期捕捉部243の構成を示した説明図である。図18に示したように、第4の実施形態にかかる同期捕捉部243は、前処理実行部310A〜310Dと、メモリ320A〜320Dと、FFT330と、メモリ332と、読み出しアドレス制御部334と、演算制御部336と、PRN符号発生部340と、FFT344と、メモリ348と、乗算器352と、逆FFT356と、相関点検出部360と、を備える。なお、PRN符号発生部340、FFT344、メモリ348、乗算器352、逆FFT356、および相関点検出部360などは第1の実施形態にかかる同期捕捉部240と実質的に同一に構成できるため、説明を省略する。
前処理実行部310A〜310Dの各々は、異なる中間データを得るための前処理を行う。前処理実行部310Aにより得られた中間データはメモリ320Aへ転送され、前処理実行部310Bにより得られた中間データはメモリ320Bへ転送される。同様に、前処理実行部310Cにより得られた中間データはメモリ320Cへ転送され、前処理実行部310Dにより得られた中間データはメモリ320Dへ転送される。
FFT330は、メモリ320A〜メモリ320Dへ転送された中間データを順次に高速フーリエ変換する。
[6−2 同期捕捉部の動作]
図19は、第4の実施形態にかかる同期捕捉部243の動作の流れを示した説明図である。図19に示したように、前処理実行部310Aが中間データAを得るための前処理を行い、前処理実行部310Bが中間データBを得るための前処理を行う。同様に、前処理実行部310Cが中間データCを得るための前処理を行い、前処理実行部310Dが中間データDを得るための前処理を行う。
そして、前処理実行部310Aによる前処理の終了と併せて、前処理実行部310Aにより得られた中間データAがメモリ320Aへ転送される。また、前処理実行部310Bによる前処理の終了と併せて、前処理実行部310Bにより得られた中間データBがメモリ320Bへ転送される。また、前処理実行部310Cによる前処理の終了と併せて、前処理実行部310Cにより得られた中間データCがメモリ320Cへ転送される。同様に、前処理実行部310Dによる前処理の終了と併せて、前処理実行部310Dにより得られた中間データDがメモリ320Dへ転送される。
その後、FFT330は、メモリ320A〜メモリ320Dへ転送された中間データを順次に高速フーリエ変換する。
このように、本実施形態によれば、各中間データを得るための前処理および各中間データのメモリ転送を並列的に行うことができるため、全周波数の出力データX0〜X15を得るための処理時間の短縮を図ることが可能である。
<7.第5の実施形態>
上記では、説明の便宜上、16個の入力データを高速フーリエ変換のために利用する例を説明したが、実際には、数msec分の入力データを高速フーリエ変換のために利用する。ここで、図2を参照して説明したように、航法メッセージを構成する各ビットの長さは20msecである。したがって、利用する入力データの途中でビット値が切り替わり、PRN符号の相関点を正常に検出できなくなる場合が想定される。第5の実施形態にかかる同期捕捉部244は、このような場合を防止することが可能である。
[7−1 同期捕捉部の構成]
図20は、第5の実施形態にかかる同期捕捉部244の構成を示した説明図である。図20に示したように、第5の実施形態にかかる同期捕捉部244は、前処理実行部310Aおよび310Bと、メモリ320と、FFT330と、メモリ332と、読み出しアドレス制御部334と、演算制御部336と、PRN符号発生部340と、FFT344と、メモリ348と、乗算器352と、逆FFT356と、相関点検出部360と、選択部364と、を備える。なお、PRN符号発生部340、FFT344、メモリ348、乗算器352、逆FFT356、および相関点検出部360などは第1の実施形態にかかる同期捕捉部240と実質的に同一に構成できるため、説明を省略する。
前処理実行部310Aおよび310Bは、異なるタイミングで入力データの取得を開始し、同一周期を有する周期信号に基づいて中間データを得るための前処理を行う。前処理実行部310Aにより得られた中間データおよび前処理実行部310Bにより得られた中間データはメモリ320へ転送される。FFT330は、メモリ320へ転送された中間データを順次に高速フーリエ変換する。FFT330による高速フーリエ変換結果は、メモリ332に供給される。
乗算器352は、メモリ332から供給される高速フーリエ変換結果と、メモリ348から供給される高速フーリエ変換結果の複素共役とを乗算する。逆FFT356は、乗算器352から供給される乗算結果を逆高速フーリエ変換する。逆FFT356による逆高速フーリエ変換結果は、時間領域における受信信号のPRN符号と、PRN符号発生部340により発生されたPRN符号との相関を示す。相関点検出部360は、この逆高速フーリエ変換結果に基づき、受信信号のPRN符号と、PRN符号発生部340により発生されたPRN符号が同期する相関点を検出する。
選択部364は、相関点検出部360からの前処理実行部310Aにより得られた中間データに基づく出力と、前処理実行部310Bにより得られた中間データに基づく出力とを比較し、良好な一方の出力を相関点として選択する。
[7−2 同期捕捉部の動作]
図21は、第5の実施形態にかかる同期捕捉部244の動作の流れを示した説明図である。図21に示したように、前処理実行部310Aは、演算制御部336による制御に基づき、中間データA、B、C、およびDを得るための前処理を順次に行う。また、前処理実行部310Bは、演算制御部336による制御に基づき、前処理実行部310Aと異なるタイミングで入力データの取得を開始し、中間データA’、B’、C’、およびD’を得るための前処理を順次に行う。なお、中間データA’は、中間データAと入力データの取得開始タイミングが異なるが、中間データAと同一の周期信号に基づいて得られるデータである。中間データB’、C’、およびD’も同様である。
そして、前処理実行部310Aによる各前処理の終了と併せて、前処理実行部310Aにより得られた中間データがメモリ320へ転送される。また、前処理実行部310Bによる各前処理の終了と併せて、前処理実行部310Bにより得られた中間データがメモリ320へ転送される。
FFT330は、メモリ320へ転送された中間データを順次に高速フーリエ変換する。その後、相関点検出部360において、FFT330による中間データの高速フーリエ変換結果とメモリ348から供給される高速フーリエ変換結果とに基づく相関点の検出が行われる。そして、選択部364が、相関点検出部360からの中間データA〜Dの高速フーリエ変換結果に基づく出力または中間データA’〜D’の高速フーリエ変換結果に基づく出力のいずれかを選択する。したがって、本実施形態によれば、入力データの途中でのビット値の切り替わりによりPRN符号の相関点を正常に検出できなくなる場合を防止することができる。
<8.本発明の実施形態の効果>
(1)本発明の実施形態によれば、図13、図15などに示したように、中間データを得るための前処理実行部310による前処理と、FFT330による高速フーリエ変換とを同時に行うことができるので、処理時間の短縮を図ることができる。
(2)また、本発明の実施形態によれば、FFT330の前段に配されるメモリ320に必要な容量を削減することができる。以下、その理由を説明する。
本発明に関連する図5に示した同期捕捉部240’においては、ADC236によりデジタル形式に変換されたデータがそのままメモリ32に記録される。このため、サンプリング周波数がN(kHz)、ビット数がI(Bit)、入力データの長さがM(ms)である場合、メモリ32のサイズはN×M×I(Bit)必要であった。
しかし、入力データのエネルギーの大半は熱雑音であり,ガウス分布に従う乱数とみなすことができる。このため、本発明の実施形態のように入力データの累積を行うことにより、メモリ320に要する容量を削減できる。
例えば、高速フーリエ変換を16回に分割して行う場合を考える。また、入力データの標準偏差をσ0、前処理実行部310における16回の加算により得られる中間データの標準偏差をσ1とする。さらに、ADC236が適切な閾値処理を行うことで、I(Bit)で表現される最大値Max0を3×σ0と表現すると、以下の数式が成り立つ。
σ1=√16×σ0=4×σ0(分散の加法性より)
また、中間データの最大値Max1を3×σ1と表現すると、以下の数式が成り立つ。
Max1=3×σ1=12×σ0=4×Max0
上記式より、Max1がMax0の4倍であるので、各中間データを記憶するためのビット数を、各入力データを記憶する場合より2ビット増やせば十分である。したがって、本発明に関連する同期捕捉部240’のメモリ32にはN×M×I(Bit)の容量が必要であったのに対し、本発明の実施形態のメモリ320にはN×M÷16×(I+2)(Bit)の容量となり、Iは整数であるため、メモリ320の容量を大幅に削減することができる。なお、高速フーリエ変換を4回に分割して行う場合でも、メモリ320に必要な容量はN×M÷4×(I+1)(Bit)であるため、メモリ320の容量を削減することができる。
(3)通常、FFTへ入力されるデータ数は、FFTの性質上、2のべき乗である必要がある。したがって、1023chip/msである受信信号を1.024MHzの倍数でサンプリングする場合、従来は、8ms分のサンプリング値、または16ms分のサンプリングなどしかFFTへの入力データとして利用することができなかった。
これに対し、本発明の実施形態においては、FFT330へ入力される中間データの数は2のべき乗である必要があるものの、前処理実行部310における加算回数は2以上の整数であれば特に制限されない。そこで、前処理実行部310における加算回数、すなわち、高速フーリエ変換の分割数を適切に設定することにより、任意の整数ms分のサンプリング値を高速フーリエ変換のための入力データとして利用することが可能である。
例えば、前処理実行部310における加算回数、すなわち、高速フーリエ変換の分割数を5に設定することにより、5ms分のサンプリング値を高速フーリエ変換のための入力データとして利用することが可能となる。
(4)図18に示したように、第4の実施形態にかかる同期捕捉部243は、前処理実行部310、およびFFT330のへの入力用のメモリ320を複数備える。このため、高速フーリエ変換を前処理に比べて高速に行える場合、図19に示したように、前処理実行部310は、メモリ320への中間データの転送を終了すると次の入力データの取得および前処理を開始することが可能である。
(5)また、第5の実施形態によれば、複数の前処理実行部310が、異なるタイミングで入力データの取得を開始し、同一周期を有する周期信号に基づいて中間データを得るための前処理を行う。さらに、選択部364が、各前処理実行部310により得られた中間データに基づく相関点検出部360からの出力を比較し、良好な一方の出力を選択する。したがって、第5の実施形態によれば、入力データの途中でのビット値の切り替わりによりPRN符号の相関点を正常に検出できなくなる場合を防止することができる。
[補足]
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
240、241、242、243、244 同期捕捉部
310、310A、310B、310C、310D 前処理実行部
312 信号生成部
314 乗算部
316 加算部
318、320、320A、320B、320C、320D、332、348 メモリ
330、344 FFT
336 演算制御部
356 逆FFT
364 選択部

Claims (6)

  1. 拡散符号によりスペクトラム拡散された受信信号をサンプリングするサンプリング部と;
    前記サンプリング部により得られたサンプリング値を、分割して高速フーリエ変換を行うための前処理を施しつつ取得する前処理実行部と;
    前記前処理実行部からの出力に基づいて高速フーリエ変換を分割して行う高速フーリエ変換部と;
    を備え、
    前記前処理実行部は、
    周期信号を生成する信号生成部と、
    前記サンプリング部により得られたサンプリング値と前記信号生成部により生成された前記周期信号の値とを乗算する乗算部と、
    前記乗算部により得られた乗算値の各々を、前記乗算部により得られた順序において所定間隔で累積し、受信信号の所定長さ単位で複数の累積値を得る累積部と、
    を有し、
    前記高速フーリエ変換部は、前記累積部により得られた前記複数の累積値を高速フーリエ変換し、
    前記前処理実行部として、第1の前処理実行部と、前記第1の前処理実行部の前記信号生成部と同一の周期を有する周期信号を生成する信号生成部を含み、受信信号が前記所定長さ単位で区切られる位置が前記第1の前処理実行部とで異なる第2の前処理実行部と、を有し、
    さらに、
    前記高速フーリエ変換部による高速フーリエ変換結果に基づいて前記拡散符号の相関点を検出する相関点検出部と;
    前記第1の前処理実行部により得られた前記複数の累積値の高速フーリエ変換結果に基づいて前記相関点検出部により検出された相関点、または前記第2の前処理実行部により得られた前記複数の累積値の高速フーリエ変換結果に基づいて前記相関点検出部により検出された相関点のいずれかを選択する選択部と;
    を備える、通信装置。
  2. 前記通信装置は、前記前処理実行部の各々に対応するメモリをさらに備え、
    前記メモリには、対応する前処理実行部により得られた前記複数の累積値が記録され、
    前記高速フーリエ変換部は、順次に前記メモリの各々に記録されている前記複数の累積値を高速フーリエ変換する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記累積部は、前記乗算値の各々の累積を受信信号の所定長さ単位で行い、
    前記信号生成部は、生成する周期信号の周期を、受信信号の前記所定長さ単位で変更する、請求項1に記載の通信装置。
  4. 拡散符号によりスペクトラム拡散された受信信号をサンプリングするステップと;
    サンプリングにより得られたサンプリング値を、分割して高速フーリエ変換を行うための前処理を施しつつメモリに記録するステップと;
    前記メモリからの出力に基づいて高速フーリエ変換を分割して行うステップと;
    を含み、
    前記前処理は、
    周期信号を生成することと、
    前記サンプリングにより得られたサンプリング値と前記周期信号の値とを乗算することと、
    前記乗算により得られた乗算値の各々を、前記乗算により得られた順序において所定間隔で累積し、受信信号の所定長さ単位で複数の累積値を得ることと、
    を含み、
    前記高速フーリエ変換を行うステップは、前記複数の累積値を高速フーリエ変換することを含み、
    前記前処理として、第1の前処理と、前記第1の前処理における周期信号と同一の周期を有する周期信号を生成し、受信信号が前記所定長さ単位で区切られる位置が前記第1の前処理とで異なる第2の前処理と、を有し、
    さらに、
    前記高速フーリエ変換の結果に基づいて前記拡散符号の相関点を検出することと;
    前記第1の前処理により得られた前記複数の累積値の高速フーリエ変換結果に基づいて検出された相関点、または前記第2の前処理により得られた前記複数の累積値の高速フーリエ変換結果に基づいて検出された相関点のいずれかを選択することと;
    を含む、信号処理方法。
  5. 拡散符号によりスペクトラム拡散された受信信号をサンプリングするサンプリング部と;
    前記サンプリング部により得られたサンプリング値を、分割して高速フーリエ変換を行うための前処理を施しつつ取得する前処理実行部と;
    前記前処理実行部からの出力に基づいて高速フーリエ変換を分割して行う高速フーリエ変換部と;
    を備え、
    前記前処理実行部は、
    周期信号を生成する信号生成部と、
    前記サンプリング部により得られたサンプリング値と前記信号生成部により生成された前記周期信号の値とを乗算する乗算部と、
    前記乗算部により得られた乗算値の各々を、前記乗算部により得られた順序において所定間隔で累積し、受信信号の所定長さ単位で複数の累積値を得る累積部と、
    を有し、
    前記高速フーリエ変換部は、前記累積部により得られた前記複数の累積値を高速フーリエ変換し、
    前記前処理実行部として、第1の前処理実行部と、前記第1の前処理実行部の前記信号生成部と同一の周期を有する周期信号を生成する信号生成部を含み、受信信号が前記所定長さ単位で区切られる位置が前記第1の前処理実行部とで異なる第2の前処理実行部と、を有し、
    さらに、
    前記高速フーリエ変換部による高速フーリエ変換結果に基づいて前記拡散符号の相関点を検出する相関点検出部と;
    前記第1の前処理実行部により得られた前記複数の累積値の高速フーリエ変換結果に基づいて前記相関点検出部により検出された相関点、または前記第2の前処理実行部により得られた前記複数の累積値の高速フーリエ変換結果に基づいて前記相関点検出部により検出された相関点のいずれかを選択する選択部と;
    を備える、信号処理装置。
  6. 拡散符号によりスペクトラム拡散された受信信号をサンプリングするサンプリング部と;
    前記サンプリング部により得られたサンプリング値を、分割して高速フーリエ変換を行うための前処理を施しつつ取得する前処理実行部と;
    前記前処理実行部からの出力に基づいて高速フーリエ変換を分割して行う高速フーリエ変換部と;
    を備え、
    前記前処理実行部は、
    周期信号を生成する信号生成部と、
    前記サンプリング部により得られたサンプリング値と前記信号生成部により生成された前記周期信号の値とを乗算する乗算部と、
    前記乗算部により得られた乗算値の各々を、前記乗算部により得られた順序において所定間隔で累積し、受信信号の所定長さ単位で複数の累積値を得る累積部と、
    を有し、
    前記高速フーリエ変換部は、前記累積部により得られた前記複数の累積値を高速フーリエ変換し、
    前記前処理実行部として、第1の前処理実行部と、前記第1の前処理実行部の前記信号生成部と同一の周期を有する周期信号を生成する信号生成部を含み、受信信号が前記所定長さ単位で区切られる位置が前記第1の前処理実行部とで異なる第2の前処理実行部と、を有し、
    さらに、
    前記高速フーリエ変換部による高速フーリエ変換結果に基づいて前記拡散符号の相関点を検出する相関点検出部と;
    前記第1の前処理実行部により得られた前記複数の累積値の高速フーリエ変換結果に基づいて前記相関点検出部により検出された相関点、または前記第2の前処理実行部により得られた前記複数の累積値の高速フーリエ変換結果に基づいて前記相関点検出部により検出された相関点のいずれかを選択する選択部と;
    を備える通信装置が搭載された、移動体。
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