JP2005201737A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速に測位結果を得ることができ、また、消費電力を抑えることが可能な通信装置を提供することにある。
【解決手段】ホストCPU50が、水晶発振器40の原発振周波数の誤差値をGPS受信機から入手して、記憶部60に格納しておき、次回測位計算時にこの値をGPS受信機に送信して基準周波数を補正し、GPS衛星を探索させることにより、測位計算時以外はGPS受信機30と水晶発振器40に電力を供給する必要がなくなり、消費電力を抑えかつ高速に測位結果が得ることができるようになる。
【選択図】 図4
【解決手段】ホストCPU50が、水晶発振器40の原発振周波数の誤差値をGPS受信機から入手して、記憶部60に格納しておき、次回測位計算時にこの値をGPS受信機に送信して基準周波数を補正し、GPS衛星を探索させることにより、測位計算時以外はGPS受信機30と水晶発振器40に電力を供給する必要がなくなり、消費電力を抑えかつ高速に測位結果が得ることができるようになる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、たとえばGPS(Global Positioning System)システムを携帯電話機等の携帯端末に搭載した通信装置に関するものである。
人工衛星(GPS衛星)を利用した移動体の位置を測定するGPSシステムにおいて、GPS受信機の基本的機能は、4個以上のGPS衛星からの信号を受信し、その受信信号からGPS受信機の位置を計算し、ユーザに知らせることである。
GPS受信機は、GPS衛星からの信号を復調してGPS衛星の軌道データを獲得し、GPS衛星の軌道および時間情報と受信信号の遅延時間から、自受信機の3次元位置を連立方程式により導き出す。
受信信号を得るGPS衛星が4個必要となる理由は、GPS受信機内部の時間と衛星の時間とで誤差があり、その誤差を除去するためである。
受信信号を得るGPS衛星が4個必要となる理由は、GPS受信機内部の時間と衛星の時間とで誤差があり、その誤差を除去するためである。
すなわち、GPS受信機はGPS衛星から送信される電波を受信することで測位計算させることができる。
4衛星以上の電波が受信できた場合、各衛星信号の送信時刻とGPS受信機の受信時刻との差を、光速で割ることにより衛星までの距離を求め、その各GPS衛星からGPS受信機までの距離から、GPS受信機の位置と現在時刻を求めることができる。
また、GPS受信機内部にもっている基準周波数を用いて、各衛星からの受信周波数を求め、その受信周波数からGPS受信機の速度と基準周波数の誤差を求めることができる(非特許文献1参照)。
また、GPS受信機内部では、水晶発振器が生成する上記基準周波数を用いてGPS衛星から発信された電波の周波数にチューニングさせてGPS信号を捕捉し、またGPS衛星からの受信周波数を得る。
4衛星以上の電波が受信できた場合、各衛星信号の送信時刻とGPS受信機の受信時刻との差を、光速で割ることにより衛星までの距離を求め、その各GPS衛星からGPS受信機までの距離から、GPS受信機の位置と現在時刻を求めることができる。
また、GPS受信機内部にもっている基準周波数を用いて、各衛星からの受信周波数を求め、その受信周波数からGPS受信機の速度と基準周波数の誤差を求めることができる(非特許文献1参照)。
また、GPS受信機内部では、水晶発振器が生成する上記基準周波数を用いてGPS衛星から発信された電波の周波数にチューニングさせてGPS信号を捕捉し、またGPS衛星からの受信周波数を得る。
一般的なGPSシステムは、図1に示すように、図示しないGPS衛星からの電波を受信するアンテナ1と、GPS受信機で用いる基準周波数を生成する水晶発振器2と、アンテナ1で受信したGPS信号と水晶発振器2で生成された周波数を用いて、GPS衛星を捕捉し測位計算するGPS受信機3と、GPS受信機をコントロールするホストCPU4とを備えている。
この一般的なGPSシステムは、高速に測位位置を得るために常時GPS受信機3に電源から電力を供給して、水晶発振器2の原発振周波数の誤差値をGPS受信機3に記憶させてしいる。そして、GPS受信機3は、アンテナ1が受信した信号と、水晶発振器2が生成した周波数を用いて、その周波数を基準周波数として、GPS信号を捕捉して測位計算を行い、ホストCPU4はその結果をGSP受信機3から得ている。
以下に、GPSシステムの一般的な処理についてさらに具体的に説明する。
民生用GPS受信機の場合には、GPS衛星(Navstar)からのL1帯、C/A(Coase Aquisition、または、Clear and Aquisition)コードと呼ばれるスペクトラム拡散(Spread−Spsectrum)信号電波を受信して、測位演算を行う。
C/Aコードは、送信信号速度(チップレート)が1.023MHz、符号長が1023のPN(Pseudorandom Noise;擬似ランダム雑音)系列の符号、たとえばGold符号で、50bpsのデータを拡散した信号により周波数が1575.42MHzの搬送波(以下、キャリアという)を2相位相変調(BPSK;Binary
Phase Shift Keying)した信号である。
この場合、符号長が1023であることから、C/Aコードは、PN系列の符号が、図2(A)に示すように、1023チップを1周期(1周期=1ミリ秒(msec))として繰り返すコードとして形成されている。
Phase Shift Keying)した信号である。
この場合、符号長が1023であることから、C/Aコードは、PN系列の符号が、図2(A)に示すように、1023チップを1周期(1周期=1ミリ秒(msec))として繰り返すコードとして形成されている。
このC/AコードのPN系列の符号は、GPS衛星毎に異なっているが、どの衛星がどのPN系列の符号を用いているかは、あらかじめGPS受信機で検知できるように構成されている。
また、上述するような航法メッセージによって、GPS受信機では、どのGPS衛星からの信号をその地点およびその時点で受信できるかがわかるようになっている。
したがって、GPS受信機は、たとえば3次元測位であれば、その地点およびその時点で取得できる4個以上のGPS衛星からの電波を受信してスペクトラム逆拡散し、測位演算を行って自分の位置を求める。
また、上述するような航法メッセージによって、GPS受信機では、どのGPS衛星からの信号をその地点およびその時点で受信できるかがわかるようになっている。
したがって、GPS受信機は、たとえば3次元測位であれば、その地点およびその時点で取得できる4個以上のGPS衛星からの電波を受信してスペクトラム逆拡散し、測位演算を行って自分の位置を求める。
そして、図2(B)に示すように、衛星信号データの1ビットは、PN系列の符号の20周期分、つまり、20ミリ秒として伝送される。すなわち、データ伝送速度は、50bpsである。
PN系列の符号の1周期分の1023チップは、ビットが”1”のときと、”0”のときとでは、反転したものとなる。
PN系列の符号の1周期分の1023チップは、ビットが”1”のときと、”0”のときとでは、反転したものとなる。
図2(C)に示すように、GPSでは、30ビット(600ミリ秒)で1ワードが形成される。そして、図2(D)に示すように、10ワードで1サブフレーム(6秒)が形成される。
図2(E)に示すように、1サブフレームの先頭のワードには、データが更新されたときであっても常にビットパターンとされるプリアンブルが挿入され、このプリアンブルの後にデータが伝送されてくる。
図2(E)に示すように、1サブフレームの先頭のワードには、データが更新されたときであっても常にビットパターンとされるプリアンブルが挿入され、このプリアンブルの後にデータが伝送されてくる。
さらに、5サブフレームで1フレーム(30秒)が形成される。そして、航法メッセージは、この1フレームのデータ単位で伝送されてくる。この1フレームのデータのうちの始めの3個のサブフレームは、エフェメリス情報と呼ばれる衛星固有の情報である。この情報には、衛星の軌道を求めるためのパラメータと、衛星からの信号の送出時刻とが含まれる。
GPS衛星のすべては、原子時計を備え、共通の時刻情報を用いており、GPS衛星からの信号の送出時刻は、原子時計の1秒単位とされている。また、GPS衛星のPN系列の符号は、原子時計に同期した符号として生成される。
エフェメリス情報の軌道情報は、数時間毎に更新されるが、その更新が行われるまでは同一の情報となる。
しかし、エフェメリス情報の軌道情報は、これをGPS受信機のメモリ保持しておくことにより、数時間は同じ情報を精度良く使用することができる。
なお、GPS衛星からの信号の送出時刻は、6秒毎に更新される。
しかし、エフェメリス情報の軌道情報は、これをGPS受信機のメモリ保持しておくことにより、数時間は同じ情報を精度良く使用することができる。
なお、GPS衛星からの信号の送出時刻は、6秒毎に更新される。
1フレームのデータの残りの2サブフレームの航法メッセージは、アルマナック情報と呼ばれるすべての衛星から共通に送信される情報である。
このアルマナック情報は、全情報を取得するために25フレーム分必要となるもので、各GPS衛星のおおよその位置情報や、どのGPS衛星が使用可能かを示す情報などからなる。このアルマナック情報は、数カ月毎に更新されるが、その更新が行われるまでは同一情報となる。
しかし、このアルマナック情報は、これをGPS受信機のメモリに保持しておくことにより、数カ月は同じ情報を精度良く使用することができる。
このアルマナック情報は、全情報を取得するために25フレーム分必要となるもので、各GPS衛星のおおよその位置情報や、どのGPS衛星が使用可能かを示す情報などからなる。このアルマナック情報は、数カ月毎に更新されるが、その更新が行われるまでは同一情報となる。
しかし、このアルマナック情報は、これをGPS受信機のメモリに保持しておくことにより、数カ月は同じ情報を精度良く使用することができる。
GPS衛星信号を受信して上述したデータを得るためには、まず、キャリアを除去した後、GPS受信機に用意される受信しようとるGPS衛星で用いられているC/Aコードと同じPN系列の符号(以下、PN系列の符号をPN符号という)を用いて、そのGPS衛星からの信号を捕捉し、スペクトラム逆拡散を行う。
C/Aコードとの位相同期がとれて逆拡散が行われると、ビットが検出されて、GPS衛星信号から時刻情報を含む航法メッセージを取得することが可能になる。
C/Aコードとの位相同期がとれて逆拡散が行われると、ビットが検出されて、GPS衛星信号から時刻情報を含む航法メッセージを取得することが可能になる。
GPS衛星からの信号の捕捉は、C/Aコードの位相同期検索により行われるが、この位相同期検索においては、GPS受信機のPN符号とGPS衛星からの受信信号のPN符号との相関を検出する。そして、たとえば、その相関検出結果の相関値があらかじめ設定した値よりも大きい時に、両者が同期していると判定する。同期がとれていないと判定されたときには、なんらかの同期手法を用いて、GPS受信機のPN符号の位相を制御して、受信信号のPN符号と同期させるようにしている。
ところで、上述したように、GPS衛星信号は、データを拡散符号で拡散した信号によりキャリアをBPSK変調した信号である。したがって、GPS衛星信号をGPS受信機が受信するには、拡散符号のみではなく、キャリアおよびデータの同期をとる必要があるが、拡散符号とキャリアの同期は独立に行うことはできない。
そして、GPS受信機において、受信信号は、そのキャリア周波数を数MHz以内の中間周波数に変換して、その中間周波信号で上述の同期検出処理を行うことが一般的である。
中間周波信号におけるキャリアには、主にGPS衛星の移動速度に応じたドップラーシフトによる周波数誤差と、受信信号を中間周波信号に変換する際に、GPS受信機内部で発生させる局部発振器の周波数誤差分が含まれる。
中間周波信号におけるキャリアには、主にGPS衛星の移動速度に応じたドップラーシフトによる周波数誤差と、受信信号を中間周波信号に変換する際に、GPS受信機内部で発生させる局部発振器の周波数誤差分が含まれる。
したがって、これらの周波数誤差要因により、中間周波信号におけるキャリア周波数は未知であり、その周波数サーチが必要となる。
また、拡散符号の1周期内での同期点(同期位相)は、GPS受信機とGPS衛星との位置関係に依存するので未知であることから、上述のように、何らかの同期手法が必要となる。
また、拡散符号の1周期内での同期点(同期位相)は、GPS受信機とGPS衛星との位置関係に依存するので未知であることから、上述のように、何らかの同期手法が必要となる。
GPS受信機においては、キャリアについての周波数サーチと、スライディング相関器+遅延ロックループ(DLL;Delay Locked Loop)+コスタスループ(Costas Loop)による同期手法を用いている。
これについて、以下に説明を加える。
これについて、以下に説明を加える。
GPS受信機のPN符号の発生器を駆動するクロックは、GPS受信機に用意されている基準周波数発振器の発振信号を分周したものが、一般に用いられている。
この基準周波数発振器としては、高精度の水晶発振器が用いられており、この基準周波数発振器の出力から、GPS衛星からの受信信号を中間周波信号に変換するために用いられる局部発振信号を生成する。
この基準周波数発振器としては、高精度の水晶発振器が用いられており、この基準周波数発振器の出力から、GPS衛星からの受信信号を中間周波信号に変換するために用いられる局部発振信号を生成する。
図3は、この周波数サーチを説明するための図である。
図3に示すように、GPS受信機のPN符号の発生器を駆動するクロック信号の周波数が、ある周波数f1であるときに、PN符号についての位相同期検索、つまり、PN符号の位相を1チップずつ順次ずらして、それぞれのチップ位相のときのGPS受信信号とPN符号との相関を検出し、相関のピーク値を検出することにより、同期がとれる位相を検出するようにする。
図3に示すように、GPS受信機のPN符号の発生器を駆動するクロック信号の周波数が、ある周波数f1であるときに、PN符号についての位相同期検索、つまり、PN符号の位相を1チップずつ順次ずらして、それぞれのチップ位相のときのGPS受信信号とPN符号との相関を検出し、相関のピーク値を検出することにより、同期がとれる位相を検出するようにする。
クロック信号の周波数がf1のときにおいて、1023チップ分の位相検索のすべてで同期する位相が存在しなければ、たとえば基準周波数発振器に対する分周比を変えて、駆動クロック信号の周波数をf2に変更し、同様に1023チップ分の位相検索を行う。
これを、図3に示すように、駆動クロック信号の周波数をステップ的に変更して繰り返す。
以上の動作が周波数サーチである。
これを、図3に示すように、駆動クロック信号の周波数をステップ的に変更して繰り返す。
以上の動作が周波数サーチである。
そして、この周波数サーチにより、同期可能とされる駆動クロック信号の周波数が検出されると、そのクロック周波数で最終的なPN符号の位相同期が行われる。
しかしながら同期方法として上述したように手法を用いたのでは、原理的に高速同期には不向きで、実際の受信機においては、それを補うため、多チャンネル化してパラレルに同期点を検索する必要が生じる。そして、上記のように、拡散符号およびキャリアの同期に時間を要すると、GPS受信機の反応が遅くなり、使用上において不便を生じる。
そこで、拡散符号の位相同期に関しては、上述したようなスライディング相関の手法を用いることなく、高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)処理を用いたデジタルマッチドフィルタにより符号同期を行う手法が、DSP(Digital Signal Processor)に代表されるハードウエアの能力の向上によって実現している。
土屋淳・辻宏道著「改訂版GPS測量の基礎」社団法人日本測量協会
そこで、拡散符号の位相同期に関しては、上述したようなスライディング相関の手法を用いることなく、高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)処理を用いたデジタルマッチドフィルタにより符号同期を行う手法が、DSP(Digital Signal Processor)に代表されるハードウエアの能力の向上によって実現している。
土屋淳・辻宏道著「改訂版GPS測量の基礎」社団法人日本測量協会
ところで、GPSシステムに適用される基準周波数発振器は、基本的には発振周波数が固定であるが、水晶発振器が生成する周波数は、温度変化、経年変化などから誤差を持つために、GPS衛星からの電波を探索するための周波数範囲は誤差分を推定して広くとる必要があり、そのため、従来のGPSシステムにおいては、GPS衛星からの信号を捕捉するのに時間がかかるという不利益がある。
また、従来のGPSシステムでは、高速に測位計算を得るためには、常時GPS受信機3への電力供給が必要となり、また測位結果が必要なときのみ電力が供給される場合は、水晶発振器の周波数誤差値を保持していることができないため、この誤差分も含めた周波数範囲を検索することから、部測位計算に時間を要していた。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高速に測位結果を得ることができ、また、消費電力を抑えることが可能な通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点は、拡散符号で受信信号を復調する通信装置であって、基準周波数の発振信号を生成する発振器と、上記発振器が発振した信号を基準周波数とする受信機と、を有し、上記受信機は、上記発振器による発振信号に基づいて受信信号を中間周波信号に変換する第1の手段と、上記中間周波信号を受けて測位計算し、かつ上記発振信号の周波数誤差を求める第2の手段と、上記測位計算の際に求められた周波数誤差値を格納可能な記憶部と、上記記憶部に格納された上記周波数誤差値に基づいて衛星信号の探索を行う第3の手段と、を有し、上記記憶部は、外部から上記周波数誤差値を読み出し、書き込み可能である。
本発明の第2の観点は、拡散符号で受信信号を復調する通信装置であって、基準周波数の発振信号を生成する発振器と、上記発振器が発振した信号を基準周波数とする受信機と、上記受信機から得られた周波数誤差値を格納可能な第1の記憶部と、上記受信機から得られた周波数誤差値を上記第1の記憶部に格納し、次回測位計算時に上記第1の記憶部に格納された周波数誤差値を上記受信機に送信するホスト回路と、を有し、上記受信機は、上記発振器による発振信号に基づいて受信信号を中間周波信号に変換する第1の手段と、上記中間周波信号を受けて測位計算し、かつ上記発振信号の周波数誤差を求める第2の手段と、上記測位計算の際に求められた周波数誤差値を格納可能な第2の記憶部と、上記第2の記憶部に格納された上記周波数誤差値に基づいて衛星信号の探索を行う第3の手段と、を有し、上記第2の記憶部は、上記ホスト回路から上記周波数誤差値を読み出し、書き込み可能である。
好適には、上記ホスト回路は、上記受信機が測位計算した際に求められた上記発振器の原発振周波数の誤差値を、上記受信機の第2の記憶部から読み出して上記第1の記憶部に格納しておき、次回現在位置が必要なときに、上記第1の記憶部から誤差値を上記受信機の第2の記憶部に送信する。
好適には、上記受信機と発振器への電力供給をコントロールする電源制御部を有し、上記電源制御部は、現在位置が必要なときに、上記受信機と発振器への電力供給を行い、次回現在位置が必要なときに、上記第1の記憶部から周波数誤差値を上記受信機の第2の記憶部に送信する。
本発明の第3の観点は、通信条件に応じて発振周波数が所定の周波数だけ変化する基準信号を出力する第1の発振器を含む第1の通信部と、拡散符号で受信信号を復調する第2の通信部と、を有し、上記第2の通信部は、基準周波数の発振信号を生成する第2の発振器と、上記第2の発振器が発振した信号を基準周波数とする受信機と、を有し、上記受信機は、上記第2の発振器による発振信号に基づいて受信信号を中間周波信号に変換する第1の手段と、上記中間周波信号を受けて測位計算し、かつ上記発振信号の周波数誤差を求める第2の手段と、上記測位計算の際に求められた周波数誤差値を格納可能な記憶部と、上記記憶部に格納された上記周波数誤差値に基づいて衛星信号の探索を行う第3の手段と、を有し、上記記憶部は、外部から上記周波数誤差値を読み出し、書き込み可能である。
本発明の第4の観点は、通信条件に応じて発振周波数が所定の周波数だけ変化する基準信号を出力する第1の発振器を含む第1の通信部と、拡散符号で受信信号を復調する第2の通信部と、を有し、上記第2の通信部は、基準周波数の発振信号を生成する第2の発振器と、上記第2の発振器が発振した信号を基準周波数とする受信機と、上記受信機から得られた周波数誤差値を格納可能な第1の記憶部と、上記受信機から得られた周波数誤差値を上記第1の記憶部に格納し、次回測位計算時に上記第1の記憶部に格納された周波数誤差値を上記受信機に送信するホスト回路と、を有し、上記受信機は、上記発振器による発振信号に基づいて受信信号を中間周波信号に変換する第1の手段と、上記中間周波信号を受けて測位計算し、かつ上記発振信号の周波数誤差を求める第2の手段と、上記測位計算の際に求められた周波数誤差値を格納可能な第2の記憶部と、上記第2の記憶部に格納された上記周波数誤差値に基づいて衛星信号の探索を行う第3の手段と、を有し、上記第2の記憶部は、上記ホスト回路から上記周波数誤差値を読み出し、書き込み可能である。
本発明によれば、たとえば電源制御部の制御により、受信機および発振器に電力を供給する(電源を投入する)。
次いで、ホスト回路が前回測位時に求められた発振器の原発振周波数との誤差値を第1の記憶部から取り出し(読み出し)、ホスト回路が発振器の周波数誤差値を受信機の第21の記憶部に送信する。
これにより、受信機にたとえばGPS衛星を探索させ、測位結果を得る。
ホスト回路は、測位計算時に求められた、発振器の原発振周波数との誤差値を受信機の第2の記憶部から読み出し入手し、入手した発振器の周波数誤差値を第1の記憶部に格納する。
そして、電源制御部の制御により、受信機および発振器への電力供給を停止する。
次いで、ホスト回路が前回測位時に求められた発振器の原発振周波数との誤差値を第1の記憶部から取り出し(読み出し)、ホスト回路が発振器の周波数誤差値を受信機の第21の記憶部に送信する。
これにより、受信機にたとえばGPS衛星を探索させ、測位結果を得る。
ホスト回路は、測位計算時に求められた、発振器の原発振周波数との誤差値を受信機の第2の記憶部から読み出し入手し、入手した発振器の周波数誤差値を第1の記憶部に格納する。
そして、電源制御部の制御により、受信機および発振器への電力供給を停止する。
本発明によれば、高速に測位結果を得ることができ、また、消費電力を抑えることができる利点がある。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図4は、本発明に係る通信装置の一実施形態の概要を示す構成図である。
この通信装置は、ネットワーク化された携帯端末としての携帯電話機とGPS受信機とを一体化して構成されている。
この通信装置は、ネットワーク化された携帯端末としての携帯電話機とGPS受信機とを一体化して構成されている。
本通信装置10は、図4に示すように、携帯電話部20、GPSフロントエンド部(GPSFE)およびGPSベースバンド部(GPSBB)を含み、アンテナで受信されたRF信号からGPS測位計算をさせる機能を持ったGPS受信機30、GPS受信機で使用する原発振周波数を生成する水晶発振器(第2の発振器)40と、GPS受信機30から得られた情報を記憶部に格納して、次回測位計算時にGPS受信機30に送信するホストCPU(制御部)50、GPS受信機30から得られた情報を格納しておく記憶部(第1の記憶部)60、およびGPS受信機と水晶発振器への電力供給をコントロールする電源制御部70を主構成要素として有している。
以下では、まず本通信装置のGPS受信機の制御系の概要について説明した後、各部の詳細な構成および機能について説明する。
本実施形態に係る通信装置10は、GPS受信機30に測位計算の際に求まった水晶発振器40の原発振周波数との誤差値をホストCPU50からの命令によって出力できるように構成されている。
換言すれば、GPS受信機に外部からの命令で基準周波数の誤差値を入力できるようにし、GPS衛星電波を探索する際に、その誤差分を探索中心周波数に補正をかけて探索開始するように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る通信装置10は、GPS受信機30が測位計算した際に求められた水晶発振器の原発振周波数の誤差値を、GPS受信機30から入手し記憶部60に格納しておき、次回現在位置が必要なときに、記憶部60から誤差値をGPS受信機30に送信する。
また、本実施形態に係る通信装置10の電源制御部70は、現在位置が必要な時に、GPS受信機30と水晶発振器40に電力を供給し、測位結果が得られた後、次回現在位置が必要になるまでGPS受信機30と水晶発振器40への電力供給を停止させる。
換言すれば、GPS受信機に外部からの命令で基準周波数の誤差値を入力できるようにし、GPS衛星電波を探索する際に、その誤差分を探索中心周波数に補正をかけて探索開始するように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る通信装置10は、GPS受信機30が測位計算した際に求められた水晶発振器の原発振周波数の誤差値を、GPS受信機30から入手し記憶部60に格納しておき、次回現在位置が必要なときに、記憶部60から誤差値をGPS受信機30に送信する。
また、本実施形態に係る通信装置10の電源制御部70は、現在位置が必要な時に、GPS受信機30と水晶発振器40に電力を供給し、測位結果が得られた後、次回現在位置が必要になるまでGPS受信機30と水晶発振器40への電力供給を停止させる。
ここで、本実施形態に係る通信装置10の測位結果を得るための処理を図5のフローチャートに関連付けて説明する。
ステップST1において、電源制御部70の制御により、GPS受信機30、および水晶発振器40に電力を供給する(電源を投入する)。
ステップST2において、ホストCPU50が前回測位時に求められた水晶発振器40の原発振周波数との誤差値を記憶部60から取り出す(読み出す)。
ステップST3において、ホストCPU50が水晶発振器40の周波数誤差値をGPS受信機30に送信する。
ステップST4において、GPS受信機30にGPS衛星を探索させる。
ステップST5において、GPS受信機30から測位結果を得る。
ステップST6において、ホストCPU50は、測位計算時に求められた、水晶発振器の原発振周波数との誤差値をGPS受信機30から入手する。
ステップST7において、ホストCPU50は、入手した水晶発振器40の周波数誤差値を記憶部60に格納する。
そして、ステップST8において、電源制御部70の制御により、GPS受信機30、および水晶発振器40への電力供給を停止する。
ステップST2において、ホストCPU50が前回測位時に求められた水晶発振器40の原発振周波数との誤差値を記憶部60から取り出す(読み出す)。
ステップST3において、ホストCPU50が水晶発振器40の周波数誤差値をGPS受信機30に送信する。
ステップST4において、GPS受信機30にGPS衛星を探索させる。
ステップST5において、GPS受信機30から測位結果を得る。
ステップST6において、ホストCPU50は、測位計算時に求められた、水晶発振器の原発振周波数との誤差値をGPS受信機30から入手する。
ステップST7において、ホストCPU50は、入手した水晶発振器40の周波数誤差値を記憶部60に格納する。
そして、ステップST8において、電源制御部70の制御により、GPS受信機30、および水晶発振器40への電力供給を停止する。
このように本実施形態に係る通信装置10は、ホストCPU50が、水晶発振器40の原発振周波数の誤差値をGPS受信機から入手して、記憶部60に格納しておき、次回測位計算時にこの値をGPS受信機に送信して基準周波数を補正し、GPS衛星を探索させることにより、測位計算時以外はGPS受信機30と水晶発振器40に電力を供給する必要がなくなり、消費電力を抑えかつ高速に測位結果が得ることができるようになる。
次に、本実施形態に係る通信装置10の各部の具体的な構成および機能を、GPS受信機30を中心に説明する。
図6は、本実施形態に係る通信装置の具体的な構成例を示すブロック図である。
本通信装置10は、図6に示すように、携帯電話部20、GPSフロントエンド部(GPSFE)31およびGPSベースバンド部(GPSBB)32とを主構成要素とするGPS受信機30、水晶発振器(TCXO)40、ホストCPU50,記憶部60、電源制御部70を有している。また、符号80は、携帯電話用基地局を示している。
なお、携帯電話部20により第1の通信部が構成され、GPSフロントエンド部31およびGPSベースバンド部32により第2の通信部が構成される。
本通信装置10は、図6に示すように、携帯電話部20、GPSフロントエンド部(GPSFE)31およびGPSベースバンド部(GPSBB)32とを主構成要素とするGPS受信機30、水晶発振器(TCXO)40、ホストCPU50,記憶部60、電源制御部70を有している。また、符号80は、携帯電話用基地局を示している。
なお、携帯電話部20により第1の通信部が構成され、GPSフロントエンド部31およびGPSベースバンド部32により第2の通信部が構成される。
携帯電話部20は、移動体通信システム、たとえばセルラ(Cellular)システムに適用可能な携帯電話機機能を有している。
携帯電話部20は、図6に示すように、セルラベースバンド部(CLBB)21、デジタル/アナログ(D/A)変換器22、第1の発振器としての基準周波数発振器(VCXO)23、および送受信アンテナ24を有している。
携帯電話部20は、図6に示すように、セルラベースバンド部(CLBB)21、デジタル/アナログ(D/A)変換器22、第1の発振器としての基準周波数発振器(VCXO)23、および送受信アンテナ24を有している。
ベースバンド部21は、基準周波数発振器23による基準信号に同期して送受信アンテナ24を通して近接の基地局80との通話、あるいは所定データの送受信制御を行う。
また、ベースバンド部21は、通信相手の基地局80が変わると基準周波数発振器23の発振周波数を規定に従って変化させるために、基地局が変化し、周波数を変更する旨を報知するための周波数変更信号S21を生成し、D/A変換器22に出力する。
また、ベースバンド部21は、通信相手の基地局80が変わると基準周波数発振器23の発振周波数を規定に従って変化させるために、基地局が変化し、周波数を変更する旨を報知するための周波数変更信号S21を生成し、D/A変換器22に出力する。
D/A変換器22は、ベースバンド部21によるデジタル周波数変更信号S21をアナログ信号に変換して基準周波数発振器23に出力する。
基準周波数発振器23は、D/A変換器22によるアナログ周波数変更信号S21の周波数変更指示に従って発振周波数をΔf(たとえば0.7Hz)だけ変化させ、変化後の周波数f±Δfの基準信号Foxをベースバンド部21に供給する。
GPSフロントエンド部31は、GPS衛星からの高周波数1575.42MHzの無線GPS信号RFを受信し、微弱なGPS信号を増幅し、1.023MHzの中間周波(IF)信号に周波数変換し、さらにアナログIF信号をデジタルIF信号に変換してGPSベースバンド部32に供給する。
GPSフロントエンド部31は、図6に示すように、アンテナ311、低雑音増幅器(LNA)312、SAWフィルタからなるバンドパスフィルタ(BPF)313、アンプ314、周波数シンセサイザ(FSYNS)315、ミキサ316、アンプ317、ローパスフィルタ(LPF)318、および2値化回路(A/D)319を有する。
周波数シンセサイザ315は、PLL回路等を含み、水晶発振器40において生成された、たとえば18.414MHzの基準クロックRCLKおよびCPUの制御信号(補正値を含む)に応じて、たとえば基準クロックCLKの周波数FLOが18.414MHzに85.5倍の1574.397MHzの発振信号S315を生成し、ミキサ316に供給する。
ミキサ316は、受信した周波数FRF(1575.42MHz)のRF信号と周波数FLO(1574.397MHz)をミキシングして、周波数FIF(FRF±FLO=1.023MHz,3139.817MHz)のIF信号S316に周波数変換する。
LPF318は、ミキサ316で得られ、アンプ317を介したIF信号S316の低域成分、すなわち周波数FIF(FRF−FLO=1.023MHz)のみを通過させたIF信号S318を出力する。
なお、基準クロックRCLKの誤差ΔFRCLK(=±3ppm程度)とすると、周波数シンセサイザ35の発振信号S35の周波数FLOは、次式で与えられる。
(数1)
FLO=85.5×(18.414MHz+ΔFRCLK)
FLO=85.5×(18.414MHz+ΔFRCLK)
また、LPF318によりIF信号S318の周波数FIFは、ドップラシフト量をΔDとすると、次式で与えられる。
(数2)
FIF=1.023MHz+ΔD+85.5×ΔFRCLK
FIF=1.023MHz+ΔD+85.5×ΔFRCLK
なお、受信したC/Aコードの周期Tは、RF信号からIF信号への周波数変換によっては変わらない。すなわち、基準クロックRCLKの誤差ΔFRCLKに無関係である。周期Tの変動は、たとえば(1ms+ドップラシフトによる変化分)程度である。
GPSフロントエンド部31おいては、周波数1575.42MHzのGPS衛星からの図2に示すようなフォーマットの無線RF信号がアンテナ311で受信される。
受信されたRF信号は、低雑音増幅器312で増幅され、SAWフィルタとしてのBPF313でGPS信号帯域外の信号が除去され、アンプ314を介してミキサ316に入力される。
そして、ミキサ316において、周波数シンセサイザ315による発振信号S315とミキシングされ、さらに、アンプ317、LPF318を通して周波数1.023MHzのIF信号S318が抽出される。
IF信号S318は、2値化回路319においてデジタル信号に変換され、1ビットのシリアル信号のIF信号S319としてGPSベースバンド部32に出力される。
受信されたRF信号は、低雑音増幅器312で増幅され、SAWフィルタとしてのBPF313でGPS信号帯域外の信号が除去され、アンプ314を介してミキサ316に入力される。
そして、ミキサ316において、周波数シンセサイザ315による発振信号S315とミキシングされ、さらに、アンプ317、LPF318を通して周波数1.023MHzのIF信号S318が抽出される。
IF信号S318は、2値化回路319においてデジタル信号に変換され、1ビットのシリアル信号のIF信号S319としてGPSベースバンド部32に出力される。
GPSベースバンド部32は、水晶発振器40のよるクロックに基づいて、GPSフロントエンド部31によるIF信号S319を受けて、初期またはシステムが大きく同期状態をはずした場合に同期点を捜し出す同期捕捉(acquisition)と、同期捕捉がなされた後に拡散符号の1チップ長よりも十分に小さな遅延差に制御し、C/Aコード、キャリア同期をとり続ける同期保持(tracking)とを行い、また、レンジデータ、ドップラシフト量、航法メッセージ、時刻等に基づいて測位演算、位置検索等の処理を行う。
また、GPSベースバンド部32は、ホストCPU50が送信した記憶部60に格納されていた水晶発振器40の原周波数誤差値を受けてGPS衛星を探索させる。
GPSベースバンド部32は、図6に示すように、発振器(XO)321、リアルタイムクロック部(RTC)322、タイマ(TMR)323、第2の記憶部としてのメモリ部(RAM/ROM)324、同期捕捉部(ACQ)325、同期保持部(TRK)326、および制御部(CPU)327を有している。
発振器321は、たとえば周波数32.768kHzの時計用クロックCKを生成し、リアルタイムクロック部322に供給する。
リアルタイムクロック部322は、発振器321によるクロックCKを受けてリアルタイムのクロックを制御部327に供給する。
リアルタイムクロック部322は、発振器321によるクロックCKを受けてリアルタイムのクロックを制御部327に供給する。
タイマ323は、制御部327とタイムに関する信号の授受を行い、たとえば周波数18.414MHzの基準クロックRCLKをカウントする複数のチャネルを含む。
複数のチャネルには、たとえば通常のインターバルタイマに使用されるチャネルや、数秒以上のカウントやパワー管理を行うためのチャネルや、他の機能のためのチャネルが含まれる。
複数のチャネルには、たとえば通常のインターバルタイマに使用されるチャネルや、数秒以上のカウントやパワー管理を行うためのチャネルや、他の機能のためのチャネルが含まれる。
メモリ部324は、揮発性のRAMおよびROMを含み、制御部327によるアクセスされる。
また、メモリ部324は、たとえば制御部327が測位計算した際に求められた水晶発振器の原発振周波数の誤差値や航法メッセージ、測位計算結果を格納される。
メモリ324は、ホストCPU50によっても制御部327を介してアクセス可能であり、測位計算を行わない場合には、GPS受信機30への電力の供給が停止されることから、電力供給停止前にホストCPU50により水晶発振器の原発振周波数の誤差値が読み出され、原発振周波数の誤差値が記憶部60に退避される。
また、次回測位計算を行う場合には、ホストCPU50が記憶部60に格納されている前回の水晶発振器の原発振周波数の誤差値を読み出し、電力供給後にメモリ部324に格納する。
また、メモリ部324は、たとえば制御部327が測位計算した際に求められた水晶発振器の原発振周波数の誤差値や航法メッセージ、測位計算結果を格納される。
メモリ324は、ホストCPU50によっても制御部327を介してアクセス可能であり、測位計算を行わない場合には、GPS受信機30への電力の供給が停止されることから、電力供給停止前にホストCPU50により水晶発振器の原発振周波数の誤差値が読み出され、原発振周波数の誤差値が記憶部60に退避される。
また、次回測位計算を行う場合には、ホストCPU50が記憶部60に格納されている前回の水晶発振器の原発振周波数の誤差値を読み出し、電力供給後にメモリ部324に格納する。
ここで原発振周波数の誤差値について説明する。
キャリア周波数をf、ドップラー周波数をΔf、発振器の誤差をδfとする、本来の受信周波数が(f±Δf)であるのに対し、(f±Δf+δf)と誤って測定してしまう。
Siを4衛星それぞれへの視線の単位ベクトル、Viを各衛星の速度ベクトル、Vを受信機の速度ベクトル、ρiを受信機の視線速度とすると、以下の式のようになる。
キャリア周波数をf、ドップラー周波数をΔf、発振器の誤差をδfとする、本来の受信周波数が(f±Δf)であるのに対し、(f±Δf+δf)と誤って測定してしまう。
Siを4衛星それぞれへの視線の単位ベクトル、Viを各衛星の速度ベクトル、Vを受信機の速度ベクトル、ρiを受信機の視線速度とすると、以下の式のようになる。
(数3)
(Vi−V)・Si=ρi
Δf=f(ρ/C)
f:Δf=c:ρ
(Vi−V)・Si=ρi
Δf=f(ρ/C)
f:Δf=c:ρ
そして、周波数測定誤差による視線速度の誤差をΔρとすると、以下の関係が成り立つ。
(数4)
ρiobs=c(±Δf+δf)/f=c(±Δf/f)+c(δf/f)
=ρi+Δρ
ρiobs=c(±Δf+δf)/f=c(±Δf/f)+c(δf/f)
=ρi+Δρ
ただし、ρiobsは次式で表すことができる。
(数5)
(Vi−V)・Si+Δρ=ρiobs
(Vi−V)・Si+Δρ=ρiobs
各衛星の視線の単位ベクトルSi、各衛星の速度ベクトルViは軌道情報から計算できるため既知である。未知数は受信機の速度ベクトルVの3成分と周波数測定誤差による視線速度の誤差Δρのため、4衛星分の情報があれば連立方程式の解として求めることができる。
同期捕捉部325は、制御部327の制御の下、GPSフロントエンド部31によるIF信号を受けて、GPS信号を広範にサーチ(C/Aコードの同期捕捉)、すなわちFFT演算による相関検出処理、航法メッセージの除去処理を行い、サーチ結果、相関検出結果、並びに、C/Aコード位相、キャリア周波数、相関レベルを制御部327に転送する。
図7は、本実施形態に係る同期捕捉部325の構成例を示すブロック図である。
同期捕捉部325は、図7に示すように、シリアル・パラレル変換器(S/P)3251、RAM3252、DSP3253、およびメモリ(RAM/ROM)3254を有する。
同期捕捉部325のシリアル・パラレル変換器3251は、制御部327からの命令により、IF信号(1ビット)をサンプリングクロックSCLKに基づくサンプリングを開始し、たとえば18.414MHzのサンプルデータから4/18個の間引き処理を行い、サンプリング信号を16ビットのパラレル信号に変換してRAM3252に記憶する。具体的には、1023ビット毎にダミーを1ビット挿入し、4096サンプル/msとする。
DSP3253は、所定のクロックで動作し、RAM3252に記憶したデータに対してGPS信号のサーチを行う。
また、DSP3253は、高速化のため、FFTを利用してC/Aコードとの相関を検出する。
また、DSP3253は、SV番号、C/Aコード位相np 、キャリア周波数kc 、および相関レベルを制御部327に出力する。
なお、DSP3253における分解能は、たとえばC/Aコードは1/4チップ、キャリア周波数は(1/16)kHzである。
また、DSP3253は、高速化のため、FFTを利用してC/Aコードとの相関を検出する。
また、DSP3253は、SV番号、C/Aコード位相np 、キャリア周波数kc 、および相関レベルを制御部327に出力する。
なお、DSP3253における分解能は、たとえばC/Aコードは1/4チップ、キャリア周波数は(1/16)kHzである。
図8は、同期捕捉部325のDSP3253の構成例を示すブロック図である。
DPS3253は、図8に示すように、前処理部(PREPR)32531、FFT処理部32532、メモリシフト部(MSFT)32533、拡散符号生成部(PNG)32534、FFT処理部32535、乗算器32536、逆FFT処理部32537、およびピーク検出部(PKDET)32538を有している。
FFT処理部32532,32535のFFT処理は、たとえば16ms単位を基本として行う。
前処理部32531は、IF信号のFFT処理を行うために、16ms分(65536点)を4096点に落とす前処理を行う。
前処理部32531は、IF信号のFFT処理を行うために、16ms分(65536点)を4096点に落とす前処理を行う。
FFT処理部32532のFFT処理の結果が信号R(k)としてメモリシフト部32533に入力され、k’だけシフト処理を受けて、信号R(k−k’)として乗算器32536に入力される。
また、拡散符号生成部32534で生成されたC/Aコードc(n)がFFT処理部32535において、FFT処理を受け、その結果が信号C(k)として乗算器32536に入力される。
乗算器32536では、メモリシフト部32533の出力信号R(k−k’)とFFT処理部32535の出力信号C(k)とを乗算し、その結果R(k−k’)・C(k)が逆FFT処理部32537に入力される。
そして、逆FFT処理部32537で逆FFT処理された信号f(n)がピーク検出部32538に入力されて、C/Aコード位相np 、キャリア周波数kc 、および相関レベルが検出され、制御部327に出力される。
また、拡散符号生成部32534で生成されたC/Aコードc(n)がFFT処理部32535において、FFT処理を受け、その結果が信号C(k)として乗算器32536に入力される。
乗算器32536では、メモリシフト部32533の出力信号R(k−k’)とFFT処理部32535の出力信号C(k)とを乗算し、その結果R(k−k’)・C(k)が逆FFT処理部32537に入力される。
そして、逆FFT処理部32537で逆FFT処理された信号f(n)がピーク検出部32538に入力されて、C/Aコード位相np 、キャリア周波数kc 、および相関レベルが検出され、制御部327に出力される。
また、DSP3253は、航法メッセージの除去処理を行う。
この航法メッセージの除去処理においては、16msの間に航法メッセージのビット反転があると相関が一定しない。
そこで、たとえば図9(A)〜(D)に示すように、16周期長のデータ系列Aによる相関値をAdd(++)と、Aの後半を極性反転した系列Bによる相関値をAdd(+−)として、|Add(++)|+|Add(+−)|は一定であるとして、これを相関値とする。そして、Add(++)Add(+−)とからビット遷移位置を推定する。
この航法メッセージの除去処理においては、16msの間に航法メッセージのビット反転があると相関が一定しない。
そこで、たとえば図9(A)〜(D)に示すように、16周期長のデータ系列Aによる相関値をAdd(++)と、Aの後半を極性反転した系列Bによる相関値をAdd(+−)として、|Add(++)|+|Add(+−)|は一定であるとして、これを相関値とする。そして、Add(++)Add(+−)とからビット遷移位置を推定する。
同期保持部326は、SS復調器としてのDLL(Delay Locked Loop)とコスタスループ(Costas Loop)を主構成要素として有し、制御部327の制御の下、GPSフロントエンド部3によるIF信号を受けて、DLLによるC/Aコードの同期保持、コスタスループによるキャリアの同期保持、航法メッセージ、レンジデータの獲得等の各処理を行う。
同期保持部326は、たとえば図10に示すように、IF信号の入力に対して並列に接続されたN個(たとえば12個)のDLL&コスタスループユニット(以下、ループユニットという)3261−1〜3261−Nと、制御部327および同期捕捉部326との制御データの授受、並びに各DLL&コスタスループユニット3261−1〜3261−Nとの制御データ等の授受をバスBSを介して行うコントロールレジスタ(CTLREG)3262とを有している。
図11は、本実施形態に係る同期保持部326のループユニット3261の具体的な構成例を示す回路図である。
ループユニット3261は、図11に示すように、キャリアの同期保持、キャリア周波数、航法メッセージの獲得処理を行うコスタスループ500と、C/Aコードの同期保持、エポック信号、レンジデータの獲得処理を行うDLL600がIF信号の入力に対して並列に接続されている。
コスタスループ500は、乗算器501〜503、数値制御発振器(NCO;Numeric Controlled Oscillator)504、LPF(ローパスフィルタ)505,506、位相検出器(PD;Phase Detector)507、ループフィルタ508、相関値演算部509、および航法メッセージ判定部510を有している。
コスタスループ500およびDLL600において、同期捕捉部325のDSP3253のサーチ結果から制御部327がSV、C/Aコード位相、NCO周波数を設定する。
コスタスループ500のLPF505,506は、たとえば図12(A)に示すようなRCフィルタをモデルにした、図12(B)に示すようなIIRフィルタ511により構成され、BPSK信号の帯域外ノイズを除去する。
このIIRフィルタ511は、左シフトのバレルシフタ5111、右シフトのバレルシフタ5112、加算器5113,5114、および所定ビット(たとえば22ビット)のレジスタ(REG)5115により構成される。
バレルシフタ5111の出力はkX〔n〕となる。
バレルシフタ5112の出力はkY〔n−1〕となる。
加算器5113の出力は(1−k)Y〔n−1〕となる。
加算器5114の出力はY〔n〕=(1−k)Y〔n−1〕+kX〔n〕となる。このY〔n〕はRCフィルタの差分近似式である。
バレルシフタ5111の出力はkX〔n〕となる。
バレルシフタ5112の出力はkY〔n−1〕となる。
加算器5113の出力は(1−k)Y〔n−1〕となる。
加算器5114の出力はY〔n〕=(1−k)Y〔n−1〕+kX〔n〕となる。このY〔n〕はRCフィルタの差分近似式である。
コスタスループ500の位相検出器507は、キャリアとNCO504の位相誤差をたとえば1ms間隔で検出し、検出した位相誤差によってループフィルタ508を介してNCO504を制御し、同期捕捉(周波数引き込み)を行わせて同期保持処理を行う。
図13に、コスタスループ500の位相検出器507の特性を示す。位相検出器507は、信号強度に依存せず、位相比較特性が良い。
図13に、コスタスループ500の位相検出器507の特性を示す。位相検出器507は、信号強度に依存せず、位相比較特性が良い。
コスタスループ500のループフィルタ508は、位相比較器507の出力(位相誤差)を積分してNCO504を制御する。
ループフィルタ508は、たとえば、完全積分型のアクティブフィルタにより構成される。
たとえば、図14(A),(B)に示すような完全積分型ループフィルタの伝達関数F(s)は、次のように表すことができる。
たとえば、図14(A),(B)に示すような完全積分型ループフィルタの伝達関数F(s)は、次のように表すことができる。
(数6)
F(s)=(1+sτ2 )/sτ1 =τ2 /τ1 +1/sτ1
sτ1 =R1 C、sτ2 =R2 C
F(s)=(1+sτ2 )/sτ1 =τ2 /τ1 +1/sτ1
sτ1 =R1 C、sτ2 =R2 C
これを差分近似すると次のように表すことができる。
(数7)
Y〔n〕=Y〔n−1〕+a{X〔n〕−X〔n−1〕}+bX〔n〕
a=τ2 /τ1 、b=T/τ1
ただし、Tはサンプリング周期(1ms)である。
Y〔n〕=Y〔n−1〕+a{X〔n〕−X〔n−1〕}+bX〔n〕
a=τ2 /τ1 、b=T/τ1
ただし、Tはサンプリング周期(1ms)である。
図14(C)に、この式に基づいて構成されるループフィルタを示す。
ここで、aは周波数誤差、bは位相誤差に対する制御の大きさであって、引き込み範囲、ノイズ耐性から適正なa,bを設定する。
また、同期捕捉部325のDSP3253のサーチ結果(周波数)を初期値Y〔0〕とする。
ここで、aは周波数誤差、bは位相誤差に対する制御の大きさであって、引き込み範囲、ノイズ耐性から適正なa,bを設定する。
また、同期捕捉部325のDSP3253のサーチ結果(周波数)を初期値Y〔0〕とする。
このような構成を有するコスタスループ500においては、IF信号が乗算器501でプロンプト信号Pと乗算されキャリア同期が行われる。
乗算器501の出力信号が、乗算器502,503に入力される。乗算器502には、所定周波数の同相信号Iが供給されており、乗算結果がLPF505で低域成分が抽出されて、位相検出器507、相関値演算部509、および航法メッセージ判定部510に供給される。
また、乗算器503には、所定周波数の直交信号Qが供給されており、乗算結果がLPF506で低域成分が抽出されて、位相検出器507、および相関値演算部509に供給される。
そして、位相検出器507の検出結果がループフィルタ508を通してNCO504にフィードバックされて、BPSK信号のキャリア周波数捕捉(周波数引き込み)が行われる。
また、相関値演算部509で(I2 +Q2 )の計算が行われて、相関値Pが得られ、コントロールレジスタ3262を介して制御部327に転送される。
また、航法メッセージ判定部510で航法メッセージが得られ、コントロールレジスタ3262を介して制御部327に転送される。
乗算器501の出力信号が、乗算器502,503に入力される。乗算器502には、所定周波数の同相信号Iが供給されており、乗算結果がLPF505で低域成分が抽出されて、位相検出器507、相関値演算部509、および航法メッセージ判定部510に供給される。
また、乗算器503には、所定周波数の直交信号Qが供給されており、乗算結果がLPF506で低域成分が抽出されて、位相検出器507、および相関値演算部509に供給される。
そして、位相検出器507の検出結果がループフィルタ508を通してNCO504にフィードバックされて、BPSK信号のキャリア周波数捕捉(周波数引き込み)が行われる。
また、相関値演算部509で(I2 +Q2 )の計算が行われて、相関値Pが得られ、コントロールレジスタ3262を介して制御部327に転送される。
また、航法メッセージ判定部510で航法メッセージが得られ、コントロールレジスタ3262を介して制御部327に転送される。
DLL600は、乗算器601〜606、LPF607〜610、相関値演算部611,612、位相検出器(PD)613、ループフィルタ614、数値制御発振器(NCO)615、およびPN発生器(PNG)616を有している。
DLL600は、IF信号に含まれるC/Aコードとの同期処理を行い、PN発生器プ616において、プロンプト(Prompt)あるいはパンクチュア(Puncture)信号P、アーリー(Early)信号E、およびレイト(Late)信号Lの3つの相関レベルを独立に演算し、図15(A)〜(C)に示すように、EとLのレベル差が同じに(Pは最大)なるように位相制御を行う。
なお、PN発生器616のスタートタイミングは、同期捕捉部325のDSP3253のサーチ結果から前後の数チップで相関を検出する。
また、NCO615の初期値、リミッタ値は、同期捕捉部325のDSP3253のサーチ結果に基づいて、制御部327によりコントロールレジスタ3262を介して設定される。
なお、PN発生器616のスタートタイミングは、同期捕捉部325のDSP3253のサーチ結果から前後の数チップで相関を検出する。
また、NCO615の初期値、リミッタ値は、同期捕捉部325のDSP3253のサーチ結果に基づいて、制御部327によりコントロールレジスタ3262を介して設定される。
DLL600の位相検出器613は、C/AコードとPN発生器616の出力との位相誤差をたとえば20ms間隔で検出し、検出した位相誤差によってループフィルタ614を介してNCO615を制御し、同期捕捉(位相引き込み)を行わせて同期保持処理を行う。
位相誤差の検出において、I,QはPで選択した側の信号を使用する。
位相誤差の検出において、I,QはPで選択した側の信号を使用する。
位相検出器613の位相特性を図16(A),(B)に示す。
この図16(A),(B)に示す位相検出器613は、たとえば(E−L)/(E+L)として計算を行う例を示している。
図16(A)は±0.5チップの場合、図16(B)は±4/18チップの場合の特性を示している。
この図16(A),(B)に示す位相検出器613は、たとえば(E−L)/(E+L)として計算を行う例を示している。
図16(A)は±0.5チップの場合、図16(B)は±4/18チップの場合の特性を示している。
DLL600のループフィルタ614は、コスタスループ500のループフィルタ508と同様に構成可能である(図14(C))。
ただし、サンプリング周期は20msである。
ただし、サンプリング周期は20msである。
このような構成を有するDLL600においては、IF信号が乗算器601でアーリー信号Eと乗算され、乗算器601の出力信号が、乗算器602,603に入力される。乗算器602には、所定周波数の同相信号Iが供給されており、乗算結果がLPF607で低域成分が抽出されて、相関値演算部611に供給される。
また、乗算器603には、所定周波数の直交信号Qが供給されており、乗算結果がLPF608で低域成分が抽出されて、相関値演算部611に供給される。相関値演算部611で(I2 +Q2 )の計算が行われて、相関値Eが得られ、位相比較器613に供給される。
また、IF信号が乗算器604でレイト信号Lと乗算され、乗算器604の出力信号が、乗算器605,606に入力される。乗算器605には、所定周波数の同相信号Iが供給されており、乗算結果がLPF609で低域成分が抽出されて、相関値演算部612に供給される。
また、乗算器606には、所定周波数の直交信号Qが供給されており、乗算結果がLPF620で低域成分が抽出されて、相関値演算部613に供給される。相関値演算部613で(I2 +Q2 )の計算が行われて、相関値Lが得られ、位相比較器613に供給される。
そして、位相検出器613で、EとLの位相誤差が検出され、検出結果がループフィルタ614を通してNCO615にフィードバックされて、同期捕捉(位相引き込み)が行われる。
また、乗算器603には、所定周波数の直交信号Qが供給されており、乗算結果がLPF608で低域成分が抽出されて、相関値演算部611に供給される。相関値演算部611で(I2 +Q2 )の計算が行われて、相関値Eが得られ、位相比較器613に供給される。
また、IF信号が乗算器604でレイト信号Lと乗算され、乗算器604の出力信号が、乗算器605,606に入力される。乗算器605には、所定周波数の同相信号Iが供給されており、乗算結果がLPF609で低域成分が抽出されて、相関値演算部612に供給される。
また、乗算器606には、所定周波数の直交信号Qが供給されており、乗算結果がLPF620で低域成分が抽出されて、相関値演算部613に供給される。相関値演算部613で(I2 +Q2 )の計算が行われて、相関値Lが得られ、位相比較器613に供給される。
そして、位相検出器613で、EとLの位相誤差が検出され、検出結果がループフィルタ614を通してNCO615にフィードバックされて、同期捕捉(位相引き込み)が行われる。
制御部327は、概ね、図17に示すような処理を行う。
まず、制御部327は、ステップST1において、衛星の選択を行う。具体的には、コールドスタート、ウォームスタート、ホットスタート、それぞれの初期状態に合わせて、同期捕捉すべき衛星やアルゴリズムを決定し、GPSフロントエンド部3のオン/オフ制御、ゲイン調整を行い、GPSフロントエンド部3からIF信号を得る。
制御部327は、ステップST2において、同期捕捉すべき衛星やアルゴリズムに応じて、同期捕捉部325のオン/オフ制御、サーチ命令およびSV情報の転送、各種演算命令の転送を行い、同期捕捉部325からSVID、位相、周波数、レベル等のサーチ結果、並びに各種演算結果を得、同期捕捉部325を待機状態とする。
制御部327は、ステップST3において、同期捕捉部325のサーチ結果、演算結果を同期保持部326に設定し、同期保持部326の各チャネル毎のオン/オフ制御、トラッキング制御、具体的には、初期設定、サーチ、同期、補間制御を行い、同期保持部326からレンジデータ、ドップラシフト量、航法メッセージ、時刻データを得る。
そして、制御部327は、ステップST4において、航法メッセージとレンジデータ等から位置・速度を計算し、その結果を通信フォーマットに従い出力する。
まず、制御部327は、ステップST1において、衛星の選択を行う。具体的には、コールドスタート、ウォームスタート、ホットスタート、それぞれの初期状態に合わせて、同期捕捉すべき衛星やアルゴリズムを決定し、GPSフロントエンド部3のオン/オフ制御、ゲイン調整を行い、GPSフロントエンド部3からIF信号を得る。
制御部327は、ステップST2において、同期捕捉すべき衛星やアルゴリズムに応じて、同期捕捉部325のオン/オフ制御、サーチ命令およびSV情報の転送、各種演算命令の転送を行い、同期捕捉部325からSVID、位相、周波数、レベル等のサーチ結果、並びに各種演算結果を得、同期捕捉部325を待機状態とする。
制御部327は、ステップST3において、同期捕捉部325のサーチ結果、演算結果を同期保持部326に設定し、同期保持部326の各チャネル毎のオン/オフ制御、トラッキング制御、具体的には、初期設定、サーチ、同期、補間制御を行い、同期保持部326からレンジデータ、ドップラシフト量、航法メッセージ、時刻データを得る。
そして、制御部327は、ステップST4において、航法メッセージとレンジデータ等から位置・速度を計算し、その結果を通信フォーマットに従い出力する。
図18は、制御部327の同期捕捉部325のDSP3253に対する処理の概要を説明するためのフローチャートである。
制御部327は、まず、ステップST11において、同期捕捉すべき衛星やアルゴリズムに応じてDSP用プログラムを選択する。
制御部327は、ステップST12において、同期捕捉すべき衛星番号などの必要なコマンドパラメータを設定する。
制御部327は、ステップST13において、DSP3253のリセットを解除し、DSP3253を起動する。
制御部327は、ステップST14において、DSP3253の処理終了後、レスポンスを読み取る。
そして、制御部327は、DSP3253をリセットする。
制御部327は、ステップST12において、同期捕捉すべき衛星番号などの必要なコマンドパラメータを設定する。
制御部327は、ステップST13において、DSP3253のリセットを解除し、DSP3253を起動する。
制御部327は、ステップST14において、DSP3253の処理終了後、レスポンスを読み取る。
そして、制御部327は、DSP3253をリセットする。
図19は、制御部327の同期保持部326に対する処理の概要を説明するためのフローチャートである。
制御部327は、ステップST21において、DSP3253がデータを取り込んでから経過した時間に変化したPNの位相を補正する。
制御部327は、ステップST22において、PNの位相を1チップ程度の範囲でずらしながらピークを検出する。
制御部327は、ステップST23において、航法メッセージのビット変化点を推定し、航法メッセージのサンプリングタイミングを決定する。
制御部327は、ステップST24において、トラッキング(同期保持)の状態をモニタして、管理する。
そして、制御部327は、ステップST25において、航法メッセージ、レンジデータを取得し、位置計算ルーチンに引き渡す。
制御部327は、ステップST22において、PNの位相を1チップ程度の範囲でずらしながらピークを検出する。
制御部327は、ステップST23において、航法メッセージのビット変化点を推定し、航法メッセージのサンプリングタイミングを決定する。
制御部327は、ステップST24において、トラッキング(同期保持)の状態をモニタして、管理する。
そして、制御部327は、ステップST25において、航法メッセージ、レンジデータを取得し、位置計算ルーチンに引き渡す。
次に、制御部327のPNの位相の検索の概要について説明する。
PNの位相を補正しても、図20(A)〜(C)に示すように、±0.5チップ程度の誤差を生じる。そのため、以下のようにPNの位相を検索する。
(1):DLL600のNCO615、コスタスループ500のNCO504を、同期捕捉部325で得られた値にセットし、本来よりも−0.5チップずれたPNの位相でPNリセットする。
このとき、DLL600はオフとし、DLL600のNCO615、コスタスループ500のNCO504の更新は行わない。
(2):その時点で、相関が得られるかを確認する。
(3):DLL600のNCO615を20msで+3/18チップだけ進むような値にし、20ms後の相関を確認する。
(4):(3)の処理を繰り返す。
以上の検索により、決められたしきい値よりも高い場合に、相関が検出されたものとし、DLL600をオンにし、DLL600のNCO615、コスタスループ500のNCO504のフィードバック制御を開始する。
PNの位相を補正しても、図20(A)〜(C)に示すように、±0.5チップ程度の誤差を生じる。そのため、以下のようにPNの位相を検索する。
(1):DLL600のNCO615、コスタスループ500のNCO504を、同期捕捉部325で得られた値にセットし、本来よりも−0.5チップずれたPNの位相でPNリセットする。
このとき、DLL600はオフとし、DLL600のNCO615、コスタスループ500のNCO504の更新は行わない。
(2):その時点で、相関が得られるかを確認する。
(3):DLL600のNCO615を20msで+3/18チップだけ進むような値にし、20ms後の相関を確認する。
(4):(3)の処理を繰り返す。
以上の検索により、決められたしきい値よりも高い場合に、相関が検出されたものとし、DLL600をオンにし、DLL600のNCO615、コスタスループ500のNCO504のフィードバック制御を開始する。
また、DLL600のNCO615に関する処理として、制御部327は、NCO615の平均値を計算し、その値に基づき、NCOリミッタを設定する。たとえば、制御部327は、平均値を20ms毎に更新し、リミッタ値を1秒毎に、平均値の±8に設定する。
コスタスループ500のNCO504に関する処理として、制御部327は、NCO504の平均値を計算し、その値に基づき、NCOリミッタを設定する。たとえば、制御部327は、平均値を20ms毎に更新し、リミッタ値を1秒毎に、平均値の±25Hzに設定する。
コスタスループ500のNCO504に関する処理として、制御部327は、NCO504の平均値を計算し、その値に基づき、NCOリミッタを設定する。たとえば、制御部327は、平均値を20ms毎に更新し、リミッタ値を1秒毎に、平均値の±25Hzに設定する。
また、図21(A),(B)は、制御部327の航法メッセージ(1ワード)のデコード機能を説明するための図である。
制御部327は、図21(A)に示すような航法メッセージをデコードする。
次に、制御部327は、パリティチェックを実行し、パリティエラーのときPEビットが1となる。
また、制御部327は、プリアンブルチェックを実行し、パリティがOKで、d1〜d8が0×8bのときにPRが1となる。
なお、たとえばプリアンブルを見つけたとき、割り込みを発生する。
次に、制御部327は、パリティチェックを実行し、パリティエラーのときPEビットが1となる。
また、制御部327は、プリアンブルチェックを実行し、パリティがOKで、d1〜d8が0×8bのときにPRが1となる。
なお、たとえばプリアンブルを見つけたとき、割り込みを発生する。
次に、動作について説明する。
携帯電話部20のベースバンド部21において、基準周波数発振器23による基準信号に同期して送受信アンテナ24を通して近接の基地局80との通話、あるいは所定データの送受信制御が行われる。
そして、ベースバンド部21では、通信相手の基地局80が変わると基準周波数発振器23の発振周波数を規定に従って変化させるために、基地局が変化し、周波数を変更する旨を報知するための周波数変更信号S21が生成され、D/A変換器22に出力される。
そして、ベースバンド部21では、通信相手の基地局80が変わると基準周波数発振器23の発振周波数を規定に従って変化させるために、基地局が変化し、周波数を変更する旨を報知するための周波数変更信号S21が生成され、D/A変換器22に出力される。
D/A変換器22では、ベースバンド部21によるデジタル周波数変更信号S21がアナログ信号に変換され基準周波数発振器23に出力される。
そして、基準周波数発振器23では、たとえば13MHz±0.1ppmを基準発振周波数fする基準信号Foxがベースバンド部21に供給される。
そして、基準周波数発振器23では、D/A変換器22によるアナログ周波数変更信号S21の周波数変更指示に従って発振周波数をΔf(たとえば0.7Hz)だけ変化させ、変化後の周波数f+Δfの基準信号Foxがベースバンド部21に供給される。
そして、基準周波数発振器23では、たとえば13MHz±0.1ppmを基準発振周波数fする基準信号Foxがベースバンド部21に供給される。
そして、基準周波数発振器23では、D/A変換器22によるアナログ周波数変更信号S21の周波数変更指示に従って発振周波数をΔf(たとえば0.7Hz)だけ変化させ、変化後の周波数f+Δfの基準信号Foxがベースバンド部21に供給される。
そして、電源制御部70の制御により、GPS受信機30、および水晶発振器40に電力が供給され、ホストCPU50が前回測位時に求められた水晶発振器40の原発振周波数との誤差値を記憶部60から取り出し、水晶発振器40の周波数誤差値をGPS受信機30に送信し、GPS受信機30において、制御部327を介してメモリ部324に書き込む。
以後、GPS受信機30によりGPS衛星が探索され、測位結果を得る。
以後、GPS受信機30によりGPS衛星が探索され、測位結果を得る。
ここでたとえば、GPSベースバンド部4の制御部327において、コールドスタート、ウォームスタート、ホットスタート、それぞれの初期状態に合わせて、同期捕捉すべき衛星やアルゴリズムが決定され、GPSフロントエンド部3のオン/オフ制御、ゲイン調整等が行われる。
GPSフロントエンド部31においては、周波数1575.42MHzのGPS衛星からの無線RF信号がアンテナ311で受信される。
受信されたRF信号は、低雑音増幅器312で増幅され、SAWフィルタとしてのBPF313でGPS信号帯域外の信号が除去され、アンプ314を介してミキサ316に入力される。
そして、ミキサ316において、周波数シンセサイザ315による発振信号S315とミキシングされ、さらに、アンプ317、LPF318を通して周波数1.023MHzのIF信号S318が抽出される。
IF信号S318は、2値化回路319においてデジタル信号に変換され、1ビットのシリアル信号のIF信号S319としてGPSベースバンド部32に出力される。
受信されたRF信号は、低雑音増幅器312で増幅され、SAWフィルタとしてのBPF313でGPS信号帯域外の信号が除去され、アンプ314を介してミキサ316に入力される。
そして、ミキサ316において、周波数シンセサイザ315による発振信号S315とミキシングされ、さらに、アンプ317、LPF318を通して周波数1.023MHzのIF信号S318が抽出される。
IF信号S318は、2値化回路319においてデジタル信号に変換され、1ビットのシリアル信号のIF信号S319としてGPSベースバンド部32に出力される。
GPSベースバンド部32においては、所定のクロックに基づいて、GPSフロントエンド部3によるIF信号S319を受けて、初期またはシステムが大きく同期状態をはずした場合に同期点を捜し出す同期捕捉と、同期捕捉がなされた後に拡散符号の1チップ長によりも十分に小さな遅延差に制御し、C/Aコード、キャリア同期をとる同期保持とが行われる。
制御部327においては、以上の同期保持処理により得られたレンジデータ、ドップラシフト量、航法メッセージ、時刻等に基づいて測位演算、位置検索等の処理が行われる。
制御部327においては、測位演算のときに求められた水晶発振器40の周波数誤差値がメモリ部324に格納される。
そして、ホストCPU50が、測位計算時に求められた、水晶発振器の原発振周波数との誤差値をベースバンド部32の制御部327にメモリ部324をアクセスさせて入手し、入手した水晶発振器40の周波数誤差値を記憶部60に格納する。
そして、電源制御部70の制御により、GPS受信機30のフロントエンド部31およびベースバンド部323、並びに水晶発振器40への電力供給を停止する。
制御部327においては、測位演算のときに求められた水晶発振器40の周波数誤差値がメモリ部324に格納される。
そして、ホストCPU50が、測位計算時に求められた、水晶発振器の原発振周波数との誤差値をベースバンド部32の制御部327にメモリ部324をアクセスさせて入手し、入手した水晶発振器40の周波数誤差値を記憶部60に格納する。
そして、電源制御部70の制御により、GPS受信機30のフロントエンド部31およびベースバンド部323、並びに水晶発振器40への電力供給を停止する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ホストCPU50が、水晶発振器40の原発振周波数の誤差値をベースバンド部32のメモリ部324から入手して、記憶部60に格納しておき、次回測位計算時にこの値をGPS受信機に送信して基準周波数を補正し、GPS衛星を探索させることにより、測位計算時以外はGPS受信機30と水晶発振器40に電力を供給する必要がなくなり、消費電力を抑えかつ高速に測位結果が得ることができるようになる。
10…通信装置、20…携帯電話部、21…セルラベースバンド部(CLBB)、22…デジタル/アナログ(D/A)変換器、23…基準周波数発振器、24…送受信アンテナ24、30…GPS受信機、31…GPSフロントエンド部(GPSFE)、311…アンテナ、312…低雑音増幅器(LNA)、313…バンドパスフィルタ(BPF)、314…アンプ、315…周波数シンセサイザ(FSYNS)、316…ミキサ、317…アンプ、318…ローパスフィルタ(LPF)、319…2値化回路(A/D)、32…GPSベースバンド部(GPSBB)、321…発振器(XO)、322…リアルタイムクロック部(RTC)、323…タイマ(TMR)、324…メモリ部(RAM/ROM)、325…同期捕捉部(ACQ)、326…同期保持部(TRK)、327…制御部(CPU)、40…水晶発振器(TCXO)、50…ホストCPU、60…記憶部、70…電源制御部、80…基地局。
Claims (8)
- 拡散符号で受信信号を復調する通信装置であって、
基準周波数の発振信号を生成する発振器と、
上記発振器が発振した信号を基準周波数とする受信機と、を有し、
上記受信機は、
上記発振器による発振信号に基づいて受信信号を中間周波信号に変換する第1の手段と、
上記中間周波信号を受けて測位計算し、かつ上記発振信号の周波数誤差を求める第2の手段と、
上記測位計算の際に求められた周波数誤差値を格納可能な記憶部と、
上記記憶部に格納された上記周波数誤差値に基づいて衛星信号の探索を行う第3の手段と、を有し、
上記記憶部は、外部から上記周波数誤差値を読み出し、書き込み可能である
通信装置。 - 拡散符号で受信信号を復調する通信装置であって、
基準周波数の発振信号を生成する発振器と、
上記発振器が発振した信号を基準周波数とする受信機と、
上記受信機から得られた周波数誤差値を格納可能な第1の記憶部と、
上記受信機から得られた周波数誤差値を上記第1の記憶部に格納し、次回測位計算時に上記第1の記憶部に格納された周波数誤差値を上記受信機に送信するホスト回路と、を有し、
上記受信機は、
上記発振器による発振信号に基づいて受信信号を中間周波信号に変換する第1の手段と、
上記中間周波信号を受けて測位計算し、かつ上記発振信号の周波数誤差を求める第2の手段と、
上記測位計算の際に求められた周波数誤差値を格納可能な第2の記憶部と、
上記第2の記憶部に格納された上記周波数誤差値に基づいて衛星信号の探索を行う第3の手段と、を有し、
上記第2の記憶部は、上記ホスト回路から上記周波数誤差値を読み出し、書き込み可能である
通信装置。 - 上記ホスト回路は、上記受信機が測位計算した際に求められた上記発振器の原発振周波数の誤差値を、上記受信機の第2の記憶部から読み出して上記第1の記憶部に格納しておき、
次回現在位置が必要なときに、上記第1の記憶部から誤差値を上記受信機の第2の記憶部に送信する
請求項2記載の通信装置。 - 上記受信機と発振器への電力供給をコントロールする電源制御部を有し、
上記電源制御部は、
現在位置が必要なときに、上記受信機と発振器への電力供給を行い、
次回現在位置が必要なときに、上記第1の記憶部から周波数誤差値を上記受信機の第2の記憶部に送信する
請求項2記載の通信装置。 - 上記受信機と発振器への電力供給をコントロールする電源制御部を有し、
上記電源制御部は、
現在位置が必要なときに、上記受信機と発振器への電力供給を行い、
次回現在位置が必要なときに、上記第1の記憶部から周波数誤差値を上記受信機の第2の記憶部に送信する
請求項3記載の通信装置。 - 通信条件に応じて発振周波数が所定の周波数だけ変化する基準信号をお出力する第1の発振器を含む第1の通信部と、
拡散符号で受信信号を復調する第2の通信部と、を有し、
上記第2の通信部は、
基準周波数の発振信号を生成する第2の発振器と、
上記第2の発振器が発振した信号を基準周波数とする受信機と、を有し、
上記受信機は、
上記第2の発振器による発振信号に基づいて受信信号を中間周波信号に変換する第1の手段と、
上記中間周波信号を受けて測位計算し、かつ上記発振信号の周波数誤差を求める第2の手段と、
上記測位計算の際に求められた周波数誤差値を格納可能な記憶部と、
上記記憶部に格納された上記周波数誤差値に基づいて衛星信号の探索を行う第3の手段と、を有し、
上記記憶部は、外部から上記周波数誤差値を読み出し、書き込み可能である
通信装置。 - 通信条件に応じて発振周波数が所定の周波数だけ変化する基準信号を出力する第1の発振器を含む第1の通信部と、
拡散符号で受信信号を復調する第2の通信部と、を有し、
上記第2の通信部は、
基準周波数の発振信号を生成する第2の発振器と、
上記第2の発振器が発振した信号を基準周波数とする受信機と、
上記受信機から得られた周波数誤差値を格納可能な第1の記憶部と、
上記受信機から得られた周波数誤差値を上記第1の記憶部に格納し、次回測位計算時に上記第1の記憶部に格納された周波数誤差値を上記受信機に送信するホスト回路と、を有し、
上記受信機は、
上記発振器による発振信号に基づいて受信信号を中間周波信号に変換する第1の手段と、
上記中間周波信号を受けて測位計算し、かつ上記発振信号の周波数誤差を求める第2の手段と、
上記測位計算の際に求められた周波数誤差値を格納可能な第2の記憶部と、
上記第2の記憶部に格納された上記周波数誤差値に基づいて衛星信号の探索を行う第3の手段と、を有し、
上記第2の記憶部は、上記ホスト回路から上記周波数誤差値を読み出し、書き込み可能である
通信装置。 - 上記受信機と発振器への電力供給をコントロールする電源制御部を有し、
上記電源制御部は、
現在位置が必要なときに、上記受信機と発振器への電力供給を行い、
次回現在位置が必要なときに、上記第1の記憶部から周波数誤差値を上記受信機の第2の記憶部に送信する
請求項7記載の通信装置。
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US11/036,316 US7053825B2 (en) | 2004-01-14 | 2005-01-13 | Communication device |
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