JP2006046911A - 受信装置および受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】衛星を同期する期間を最適化でき、ひいては、測位率向上、TTFF、消費電力削減を図ることができる受信装置および受信方法を提供する。
【解決手段】GPS受信装置10において、同期捕捉を開始する衛星仰角を上昇仰角閾値(同期開始仰角)とし、同期保持を中止する衛星仰角を下降仰角閾値(同期終了仰角)と、仰角閾値を2つ設定し、同期捕捉も同期保持も行われていない衛星の仰角が上昇仰角閾値以上であると計算されれば同期捕捉を開始し、同期保持中の衛星仰角が下降仰角閾値未満であると計算されれば同期保持を中止する。
【選択図】 図2
【解決手段】GPS受信装置10において、同期捕捉を開始する衛星仰角を上昇仰角閾値(同期開始仰角)とし、同期保持を中止する衛星仰角を下降仰角閾値(同期終了仰角)と、仰角閾値を2つ設定し、同期捕捉も同期保持も行われていない衛星の仰角が上昇仰角閾値以上であると計算されれば同期捕捉を開始し、同期保持中の衛星仰角が下降仰角閾値未満であると計算されれば同期保持を中止する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、全地球測位システム(GNSS:Global Navigation Satel1ites System)を構成する衛星から送出された信号を受信して、これら受信信号に基づいて自己の位置を算出する受信装置および受信方法に関するものである。
地球軌道を周回する人工衛星を利用して地上における移動体の位置を測定する全地球測位システム(GNSS:Global Navigation Satel1ites
System)としては、GPS(Global Positioning System)が良く用いられている(たとえば特許文献1参照)。
System)としては、GPS(Global Positioning System)が良く用いられている(たとえば特許文献1参照)。
GPS受信装置は、4個以上のGPS衛星(以下、単に衛星と記す)からの信号を受信し、受信信号から受信機の位置を計算し、ユーザに知らせることが基本機能である。
すなわち、GPS受信装置は、各衛星からの信号を復調して衛星の軌道情報を獲得し、衛星の軌道および時間情報と受信信号の遅延時間から受信機の3次元位置を連立方程式により導き出す。
受信衛星が4個必要となるのは受信機内部の時間と衛星の時間とで誤差があり、その誤差の影響を除去するためである。
受信衛星が4個必要となるのは受信機内部の時間と衛星の時間とで誤差があり、その誤差の影響を除去するためである。
以下に、GPSの一般的な処理についてさらに具体的に説明する。
民生用GPS受信装置の場合には、GPS衛星(Navstar)からのL1帯、C/A(Coase Acquisition、または、Clear and Acquisition)コードと呼ばれるスペクトラム拡散(Spread−Spectrum)信号電波を受信して、測位演算を行う。
C/Aコードは、送信信号速度(チップレート)が1.023MHz、符号長が1023のPN(Pseudorandom Noise;擬似ランダム雑音)系列の符号、たとえばGold符号で、50bpsのデータを拡散した信号により周波数が1575.42MHzの搬送波(以下、キャリアという)を2相位相変調(BPSK;Binary Phase Shift Keying)した信号である。
この場合、符号長が1023であることから、C/Aコードは、PN系列の符号が、図3(A)に示すように、1023チップを1周期(1周期=1ミリ秒(msec))として繰り返すコードとして形成されている。
この場合、符号長が1023であることから、C/Aコードは、PN系列の符号が、図3(A)に示すように、1023チップを1周期(1周期=1ミリ秒(msec))として繰り返すコードとして形成されている。
このC/AコードのPN系列の符号は、GPS衛星毎に異なっているが、どの衛星がどのPN系列の符号を用いているかは、あらかじめGPS受信装置で検知できるように構成されている。
また、上述するような航法メッセージによって、GPS受信装置では、どのGPS衛星からの信号をその地点およびその時点で受信できるかがわかるようになっている。
したがって、GPS受信装置は、たとえば3次元測位であれば、その地点およびその時点で取得できる4個以上のGPS衛星からの電波を受信してスペクトラム逆拡散し、測位演算を行って自分の位置を求める。
また、上述するような航法メッセージによって、GPS受信装置では、どのGPS衛星からの信号をその地点およびその時点で受信できるかがわかるようになっている。
したがって、GPS受信装置は、たとえば3次元測位であれば、その地点およびその時点で取得できる4個以上のGPS衛星からの電波を受信してスペクトラム逆拡散し、測位演算を行って自分の位置を求める。
そして、図3(B)に示すように、衛星信号データの1ビットは、PN系列の符号の20周期分、つまり、20ミリ秒として伝送される。すなわち、データ伝送速度は、50bpsである。
PN系列の符号の1周期分の1023チップは、ビットが”1”のときと、”0”のときとでは、反転したものとなる。
PN系列の符号の1周期分の1023チップは、ビットが”1”のときと、”0”のときとでは、反転したものとなる。
図3(C)に示すように、GPSでは、30ビット(600ミリ秒)で1ワードが形成される。そして、図3(D)に示すように、10ワードで1サブフレーム(6秒)が形成される。
図3(E)に示すように、1サブフレームの先頭のワードには、データが更新されたときであっても常にビットパターンとされるプリアンブルが挿入され、このプリアンブルの後にデータが伝送されてくる。
図3(E)に示すように、1サブフレームの先頭のワードには、データが更新されたときであっても常にビットパターンとされるプリアンブルが挿入され、このプリアンブルの後にデータが伝送されてくる。
さらに、5サブフレームで1フレーム(30秒)が形成される。そして、航法メッセージは、この1フレームのデータ単位で伝送されてくる。この1フレームのデータのうちの始めの3個のサブフレームは、エフェメリス情報と呼ばれる衛星固有の情報である。この情報には、衛星の軌道を求めるためのパラメータと、衛星からの信号の送出時刻とが含まれる。
GPS衛星のすべては、原子時計を備え、共通の時刻情報を用いており、GPS衛星からの信号の送出時刻は、原子時計の1秒単位とされている。また、GPS衛星のPN系列の符号は、原子時計に同期した符号として生成される。
エフェメリス情報の軌道情報は、数時間毎に更新されるが、その更新が行われるまでは同一の情報となる。
しかし、エフェメリス情報の軌道情報は、これをGPS受信装置のメモリに保持しておくことにより、数時間は同じ情報を精度良く使用することができる。
なお、GPS衛星からの信号の送出時刻は、6秒毎に更新される。
しかし、エフェメリス情報の軌道情報は、これをGPS受信装置のメモリに保持しておくことにより、数時間は同じ情報を精度良く使用することができる。
なお、GPS衛星からの信号の送出時刻は、6秒毎に更新される。
1フレームのデータの残りの2サブフレームの航法メッセージは、アルマナック情報と呼ばれるすべての衛星から共通に送信される情報である。
このアルマナック情報は、全情報を取得するために25フレーム分必要となるもので、各GPS衛星のおおよその位置情報や、どのGPS衛星が使用可能かを示す情報などからなる。このアルマナック情報は、数日毎に更新されるが、その更新が行われるまでは同一情報となる。
しかし、このアルマナック情報は、これをGPS受信機のメモリに保持しておくことにより、数日は同じ情報を精度良く使用することができる。
このアルマナック情報は、全情報を取得するために25フレーム分必要となるもので、各GPS衛星のおおよその位置情報や、どのGPS衛星が使用可能かを示す情報などからなる。このアルマナック情報は、数日毎に更新されるが、その更新が行われるまでは同一情報となる。
しかし、このアルマナック情報は、これをGPS受信機のメモリに保持しておくことにより、数日は同じ情報を精度良く使用することができる。
GPS衛星信号を受信して上述したデータを得るためには、まず、キャリアを除去した後、GPS受信装置に用意される受信しようとるGPS衛星で用いられているC/Aコードと同じPN系列の符号(以下、PN系列の符号をPN符号という)を用いて、そのGPS衛星からの信号を捕捉し、スペクトラム逆拡散を行う。
C/Aコードとの位相同期がとれて逆拡散が行われると、ビットが検出されて、GPS衛星信号から時刻情報を含む航法メッセージを取得することが可能になる。
C/Aコードとの位相同期がとれて逆拡散が行われると、ビットが検出されて、GPS衛星信号から時刻情報を含む航法メッセージを取得することが可能になる。
GPS衛星からの信号の捕捉は、C/Aコードの位相同期検索により行われるが、この位相同期検索においては、GPS受信機のPN符号とGPS衛星からの受信信号のPN符号との相関を検出する。そして、たとえば、その相関検出結果の相関値があらかじめ設定した値よりも大きい時に、両者が同期していると判定する。同期がとれていないと判定されたときには、なんらかの同期手法を用いて、GPS受信装置のPN符号の位相を制御して、受信信号のPN符号と同期させるようにしている。
ところで、上述したように、GPS衛星信号は、データを拡散符号で拡散した信号によりキャリアをBPSK変調した信号である。したがって、GPS衛星信号をGPS受信機が受信するには、拡散符号のみではなく、キャリアの同期をとる必要があるが、拡散符号とキャリアの同期は独立に行うことはできない。
そして、GPS受信装置において、受信信号は、そのキャリア周波数を数MHz以内の中間周波数に変換して、その中間周波信号で上述の同期検出処理を行うことが一般的である。
中間周波信号におけるキャリアには、主にGPS衛星の移動速度に応じたドップラーシフトによる周波数誤差と、受信信号を中間周波信号に変換する際に、GPS受信装置内部で発生させる局部発振器の周波数誤差分が含まれる。
中間周波信号におけるキャリアには、主にGPS衛星の移動速度に応じたドップラーシフトによる周波数誤差と、受信信号を中間周波信号に変換する際に、GPS受信装置内部で発生させる局部発振器の周波数誤差分が含まれる。
したがって、これらの周波数誤差要因により、中間周波信号におけるキャリア周波数は未知であり、その周波数サーチが必要となる。
また、拡散符号の1周期内での同期点(同期位相)は、GPS受信機とGPS衛星との位置関係に依存するので未知であることから、上述のように、何らかの同期手法が必要となる。
また、拡散符号の1周期内での同期点(同期位相)は、GPS受信機とGPS衛星との位置関係に依存するので未知であることから、上述のように、何らかの同期手法が必要となる。
GPS受信装置においては、キャリアについての周波数サーチと、スライディング相関器+遅延ロックループ(DLL;Delay Locked Loop)+コスタスループ(Costas Loop)による同期手法を用いている。
これについて、以下に説明を加える。
これについて、以下に説明を加える。
GPS受信装置のPN符号の発生器を駆動するクロックは、GPS受信装置に用意されている基準周波数発振器の発振信号を分周したものが、一般に用いられている。
この基準周波数発振器としては、高精度の水晶発振器が用いられており、この基準周波数発振器の出力から、GPS衛星からの受信信号を中間周波信号に変換するために用いられる局部発振信号を生成する。
この基準周波数発振器としては、高精度の水晶発振器が用いられており、この基準周波数発振器の出力から、GPS衛星からの受信信号を中間周波信号に変換するために用いられる局部発振信号を生成する。
図4は、この周波数サーチを説明するための図である。
図4に示すように、GPS受信装置のPN符号の発生器を駆動するクロック信号の周波数が、ある周波数f1であるときに、PN符号についての位相同期検索、つまり、PN符号の位相を1チップずつ順次ずらして、それぞれのチップ位相のときのGPS受信信号とPN符号との相関を検出し、相関のピーク値を検出することにより、同期がとれる位相を検出するようにする。
図4に示すように、GPS受信装置のPN符号の発生器を駆動するクロック信号の周波数が、ある周波数f1であるときに、PN符号についての位相同期検索、つまり、PN符号の位相を1チップずつ順次ずらして、それぞれのチップ位相のときのGPS受信信号とPN符号との相関を検出し、相関のピーク値を検出することにより、同期がとれる位相を検出するようにする。
クロック信号の周波数がf1のときにおいて、1023チップ分の位相検索のすべてで同期する位相が存在しなければ、たとえば基準周波数発振器に対する分周比を変えて、駆動クロック信号の周波数をf2に変更し、同様に1023チップ分の位相検索を行う。
これを、図4に示すように、駆動クロック信号の周波数をステップ的に変更して繰り返す。
以上の動作が周波数サーチである。
これを、図4に示すように、駆動クロック信号の周波数をステップ的に変更して繰り返す。
以上の動作が周波数サーチである。
そして、この周波数サーチにより、同期可能とされる駆動クロック信号の周波数が検出されると、そのクロック周波数で最終的なPN符号の位相同期が行われる。
しかしながら同期方法として上述したように手法を用いたのでは、原理的に高速同期には不向きで、実際の受信装置においては、それを補うため、多チャンネル化してパラレルに同期点を検索する必要が生じる。そして、上記のように、拡散符号およびキャリアの同期に時間を要すると、GPS受信装置の反応が遅くなり、使用上において不便を生じる。
そこで、拡散符号の位相同期に関しては、上述したようなスライディング相関の手法を用いることなく、高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)処理を用いたデジタルマッチドフィルタにより符号同期を行う手法が、DSP(Digital Signal Processor)に代表されるハードウエアの能力の向上によって実現している。
そこで、拡散符号の位相同期に関しては、上述したようなスライディング相関の手法を用いることなく、高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)処理を用いたデジタルマッチドフィルタにより符号同期を行う手法が、DSP(Digital Signal Processor)に代表されるハードウエアの能力の向上によって実現している。
このような構成を有するGPS受信装置の内部のメモリ領域には、上述したようにアルマナックと呼ばれる全衛星の軌道情報が保持されている。
このアルマナックは全ての衛星からの受信データに含まれているため、少なくとも1個の衛星の同期保持がなされていれば、全衛星に関する大まかな軌道情報を獲得することができる。
このアルマナックは全ての衛星からの受信データに含まれているため、少なくとも1個の衛星の同期保持がなされていれば、全衛星に関する大まかな軌道情報を獲得することができる。
GPS衛星は地球を一方の焦点とする楕円軌道を周回しているため、地球上のある地点から見ることのできる衛星の種類および個数は時間と共に変化する。
そこで、GPS受信装置では受信装置内部に保持されているアルマナックと受信装置位置および現在時刻より各衛星の仰角を計算し、あらかじめ定められた閾値より大きい仰角である衛星が受信中で無い場合は同期捕捉動作を開始し、あらかじめ定められた閾値より小さい仰角である衛星が受信中である場合は同期保持動作を終了することにより、常に可視衛星のみを効率的に同期保持することが可能となる。
以下では、このような閾値を仰角閾値と呼ぶ。また、このような同期捕捉動作の開始処理や同期保持動作の終了処理を衛星割り当て処理と呼ぶことにする。
特開2003−262667号公報
そこで、GPS受信装置では受信装置内部に保持されているアルマナックと受信装置位置および現在時刻より各衛星の仰角を計算し、あらかじめ定められた閾値より大きい仰角である衛星が受信中で無い場合は同期捕捉動作を開始し、あらかじめ定められた閾値より小さい仰角である衛星が受信中である場合は同期保持動作を終了することにより、常に可視衛星のみを効率的に同期保持することが可能となる。
以下では、このような閾値を仰角閾値と呼ぶ。また、このような同期捕捉動作の開始処理や同期保持動作の終了処理を衛星割り当て処理と呼ぶことにする。
理論的には、仰角が正であるGPS衛星の信号は、GPS受信装置で受信することが可能である。
しかし、実際には以下のような理由から仰角が正の衛星全てを同期捕捉および同期保持することは好ましくない。
しかし、実際には以下のような理由から仰角が正の衛星全てを同期捕捉および同期保持することは好ましくない。
低仰角の衛星からの信号は、地表面(海上であれば海水面)や建造物に反射することにより経路が延びたり、反射波と直接波との干渉により信号強度が著しく低下したりすることにより、最終的に算出される受信装置位置の精度に悪影響を及ぼす可能性がある。また、そもそも同期捕捉に失敗する可能性がある。
特に陸上においては、建造物や地形の影響により、そもそも低仰角の衛星が見えない場合が多いため、同期捕捉動作そのものが無駄になる。無駄な同期捕捉動作は消費電力の増大を招く可能性がある。
また、電源投入直後の場合は、受信機の位置が求まるまでの時間(Time To First Fix,
TTFF)が増大する可能性がある。
特に陸上においては、建造物や地形の影響により、そもそも低仰角の衛星が見えない場合が多いため、同期捕捉動作そのものが無駄になる。無駄な同期捕捉動作は消費電力の増大を招く可能性がある。
また、電源投入直後の場合は、受信機の位置が求まるまでの時間(Time To First Fix,
TTFF)が増大する可能性がある。
よって、上記不都合を回避するために、仰角閾値は、一般には0度とはせずに、あらかじめ定められた0度以上の角度とする。
あらかじめ定めた仰角閾値が大き過ぎると、同期捕捉の成功率は向上するが、まだ同期保持が可能かもしれない衛星の同期保持を中止しまうことにより測位に使用可能な衛星数を減らしてしまう結果となる。
このことは測位率の低下につながる。
一方、あらかじめ定めた仰角閾値が小さすぎると、同期捕捉の成功率が低下し、同期保持衛星に関しても干渉などの影響で位置精度の悪化を招く可能性がある。
以上より、仰角閾値の決定には同期捕捉の成功率や位置精度、測位率といった要素を考慮しなければならない。
あらかじめ定めた仰角閾値が大き過ぎると、同期捕捉の成功率は向上するが、まだ同期保持が可能かもしれない衛星の同期保持を中止しまうことにより測位に使用可能な衛星数を減らしてしまう結果となる。
このことは測位率の低下につながる。
一方、あらかじめ定めた仰角閾値が小さすぎると、同期捕捉の成功率が低下し、同期保持衛星に関しても干渉などの影響で位置精度の悪化を招く可能性がある。
以上より、仰角閾値の決定には同期捕捉の成功率や位置精度、測位率といった要素を考慮しなければならない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、衛星を同期する期間を最適化でき、ひいては、測位率向上、TTFF、消費電力削減を図ることができる受信装置および受信方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点は、少なくとも衛星に関する軌道情報および受信装置自体の概略位置情報から当該衛星の仰角を計算可能で、求めた仰角条件に従って衛星の同期捕捉動作および同期保持動作の制御を行う受信装置であって、上記求めた衛星仰角が、あらかじめ定めた同期開始仰角以上の場合には同期捕捉動作を開始し、上記衛星仰角があらかじめ定めた同期終了仰角より小さい場合には同期保持動作を終了する制御部を有する。
好適には、上記制御部は、同期捕捉および同期保持が行われていない衛星の上記衛星仰角が上記同期開始仰角より大きい場合には同期捕捉動作を開始し、上記衛星仰角が上記同期終了仰角より小さい場合には同期保持動作を終了する。
好適には、上記制御部は、仰角を求めた衛星が同期保持中でない場合であって、当該衛星仰角が上記同期開始仰角以上の場合に当該衛星の同期捕捉を開始し、同期捕捉に成功した場合に当該衛星の同期保持を開始する。
好適には、上記制御部は、上記同期捕捉が成功した場合に、同期保持のために空きチャネルがある場合に衛星の同期保持を開始する。
好適には、上記制御部は、上記同期捕捉が成功した場合に、同期保持のために空きチャネルがある場合に衛星の同期保持を開始する。
好適には、上記制御部は、仰角を求めた衛星が同期保持中である場合であって、当該衛星仰角が上記同期終了仰角より小さい場合には、当該衛星の同期保持を中止する。
本発明の第2の観点は、求めた仰角条件に従って衛星の同期捕捉動作および同期保持動作の制御を行う受信方法であって、少なくとも衛星に関する軌道情報および受信装置自体の概略位置情報から当該衛星の仰角を計算する第1ステップと、求めた衛星仰角が、あらかじめ定めた同期開始仰角以上であるか否かを判定する第2ステップと、求めた衛星仰角が、あらかじめ定めた同期開始仰角以上である場合には同期捕捉動作を開始する第3ステップと、上記衛星仰角があらかじめ定めた同期終了仰角より小さいか否かを判定する第4ステップと、上記衛星仰角があらかじめ定めた同期終了仰角より小さい場合には同期保持動作を終了する第5ステップとを有する。
本発明によれば、たとえば少なくとも1個以上の衛星に関する軌道情報が既知であり、受信装置の概略位置(およびおよその現在時刻)が既知である場合に、軌道情報、受信装置概略位置情報(およびおよその現在時刻)から衛星仰角を計算可能な衛星に関して、あらかじめ定めた同期開始仰角より大きい場合には同期捕捉動作を開始し、前記衛星仰角があらかじめ定めた同期終了仰角より小さい場合には同期保持動作を終了する。
本発明によれば、同期捕捉開始となる同期開始仰角とは独立に同期保持終了となる同期終了仰角を調整できるため、衛星の同期捕捉開始タイミングを変化させずに衛星の同期保持終了タイミングを変化させることができる。
同期終了仰角をより小さな値にすれば同期保持期間が長くなるため同時に同期保持している衛星数が増えることになり、測位率の向上につながる。
また、同期保持終了となる同期終了仰角とは独立に同期捕捉開始となる同期開始仰角を調整できるため、衛星の同期保持終了タイミングを変化させずに衛星の同期捕捉開始タイミングを変化させることができる。
同期開始仰角をより大きな値にすれば同期捕捉開始タイミングがより遅くなるため、同期捕捉の成功率が向上し、無駄な同期捕捉の減少により同期捕捉部の動作時間が相対的に減少し、このことは消費電力の削減につながる。
その結果、同期捕捉に必要な時間を短縮できれば、受信機の電源投入から最初の測位までの時間を短縮することができる。
同期終了仰角をより小さな値にすれば同期保持期間が長くなるため同時に同期保持している衛星数が増えることになり、測位率の向上につながる。
また、同期保持終了となる同期終了仰角とは独立に同期捕捉開始となる同期開始仰角を調整できるため、衛星の同期保持終了タイミングを変化させずに衛星の同期捕捉開始タイミングを変化させることができる。
同期開始仰角をより大きな値にすれば同期捕捉開始タイミングがより遅くなるため、同期捕捉の成功率が向上し、無駄な同期捕捉の減少により同期捕捉部の動作時間が相対的に減少し、このことは消費電力の削減につながる。
その結果、同期捕捉に必要な時間を短縮できれば、受信機の電源投入から最初の測位までの時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に関連付けて説明する。
以下では、全地球測位システム(GNSS:Global Navigation Satel1ites System)を構成する少なくとも4個の衛星から送出された信号を受信して、これら受信信号に基づいて自己の位置を算出する受信装置に本発明を適用した場合について説明する。
なお、本例においては、全地球測位システムとして、日本国で広く利用されているGPS(Global Positioning System)を想定し、このGPSに対応した受信装置として、GPS受信装置について説明する。
以下では、全地球測位システム(GNSS:Global Navigation Satel1ites System)を構成する少なくとも4個の衛星から送出された信号を受信して、これら受信信号に基づいて自己の位置を算出する受信装置に本発明を適用した場合について説明する。
なお、本例においては、全地球測位システムとして、日本国で広く利用されているGPS(Global Positioning System)を想定し、このGPSに対応した受信装置として、GPS受信装置について説明する。
図1は、本発明に係るGPS受信装置の一実施形態を示すブロック構成図である。
このGPS受信装置10は、L1帯、C/A(Clear and Acquisition)コードと呼ばれるスペクトラム拡散信号電波を受信信号として受信するものであって、図1に示すように、受信した受信信号を復調する際に、自己が発生する擬似ランダムノイズ(Pseudo−random Noise:PN)系列の拡散符号と受信信号における拡散符号との同期を捕捉する機能と、拡散符号と搬送波(以下、キャリアという)との同期を保持する機能とを分離することにより、小さい回路規模のもとに、同期捕捉を高速化するように構成されたものである。
そして、本実施形態に係るGPS受信装置10においては、少なくとも1個以上の衛星に関する軌道情報が既知であり、受信機の概略位置およびおよその現在時刻が既知である場合に、軌道情報、受信機概略位置およびおよその現在時刻から衛星仰角を計算可能な衛星に関して、あらかじめ定めた同期開始仰角より大きい場合には同期捕捉動作を開始し、衛星仰角があらかじめ定めた同期終了仰角より小さい場合には同期保持動作を終了するように構成される。
一般に、低仰角衛星は、同期捕捉に際して捕捉失敗などの困難を伴う場合があるが、同期保持中の衛星の仰角が徐々に低下してきた場合に関しては、仮に障害物や干渉が原因で一時的に信号強度が低下したとしても、その影響が短時間であれば信号強度が回復した時点で再び同期保持が可能な場合が多い。
本実施形態のGPS受信装置10においては、一般的に1つしか定めなかった仰角閾値を、2つ設定する。すなわち、同期捕捉を開始する衛星仰角を上昇仰角閾値(同期開始仰角)とし、同期保持を中止する衛星仰角を下降仰角閾値(同期終了仰角)と定める。
そして、同期捕捉も同期保持も行われていない衛星の仰角が上昇仰角閾値以上であると計算されれば同期捕捉を開始し、同期保持中の衛星仰角が下降仰角閾値未満であると計算されれば同期保持を中止する。
上昇仰角閾値(同期開始仰角)をα、下降仰角閾値(同期終了仰角)をβとすると、α≧βの関係を満たす必要がある。等号成立の場合すなわちα=βの場合は単一の仰角閾値の場合に相当する。
前述のように低仰角では同期捕捉が困難である場合があるので、上昇仰角閾値を決定するためには、安定して同期捕捉が可能であるかどうかのみに着目すればよい。一方、下降仰角閾値を決定するためには、同期捕捉の困難を考慮する必要は無く、信号強度や位置精度など同期保持あるいは測位の問題点のみに着目すればよい。
つまり、単一の仰角閾値を決定するためには、同期捕捉の成功率や位置精度、測位率といった要素を考慮する必要があったが、本実施形態に係る受信装置10においては、仰角閾値を2つに分けることにより、仰角閾値の決定に考慮する必要がある要素を分散させることにより、閾値設定を柔軟に行えるように構成している。
本実施形態のGPS受信装置10においては、一般的に1つしか定めなかった仰角閾値を、2つ設定する。すなわち、同期捕捉を開始する衛星仰角を上昇仰角閾値(同期開始仰角)とし、同期保持を中止する衛星仰角を下降仰角閾値(同期終了仰角)と定める。
そして、同期捕捉も同期保持も行われていない衛星の仰角が上昇仰角閾値以上であると計算されれば同期捕捉を開始し、同期保持中の衛星仰角が下降仰角閾値未満であると計算されれば同期保持を中止する。
上昇仰角閾値(同期開始仰角)をα、下降仰角閾値(同期終了仰角)をβとすると、α≧βの関係を満たす必要がある。等号成立の場合すなわちα=βの場合は単一の仰角閾値の場合に相当する。
前述のように低仰角では同期捕捉が困難である場合があるので、上昇仰角閾値を決定するためには、安定して同期捕捉が可能であるかどうかのみに着目すればよい。一方、下降仰角閾値を決定するためには、同期捕捉の困難を考慮する必要は無く、信号強度や位置精度など同期保持あるいは測位の問題点のみに着目すればよい。
つまり、単一の仰角閾値を決定するためには、同期捕捉の成功率や位置精度、測位率といった要素を考慮する必要があったが、本実施形態に係る受信装置10においては、仰角閾値を2つに分けることにより、仰角閾値の決定に考慮する必要がある要素を分散させることにより、閾値設定を柔軟に行えるように構成している。
ただし、本発明は、このようなGPS受信装置への適用に限定されるものではなく、全地球測位システムを構成する複数の衛星から送出された信号を受信して自己の位置を算出する受信装置および位置算出方法に広く適用可能であることは勿論である。
以下に、GPS受信装置10の具体的な構成および機能、並びに、2つの仰角閾値に基づく衛星割り当ての具体的な処理について、順を追って説明する。
GPS受信装置10は、同図に示すように、所定の発信周波数を右する発信信号D1を生成する水晶発振器(X’tal Oscillator;以下、XOという)11と、このXO11とは異なる所定の発振周波数FOSCを有する発振信号D2を生成する温度補償型水晶発振器(Temperature Compensated X′tal Oscillator;以下、TCXOという)12と、このTCXO12から供給される発振信号D2を逓倍(multiply)および/または分周(divide)する逓倍/分周器13とを備える。
X011は、たとえば32.768kHz程度の所定の発振周波数を有する発振信号D1を生成する。
XO11は、生成した発振信号D1を後述するRTC(Real Time Clock)27に供給する。
XO11は、生成した発振信号D1を後述するRTC(Real Time Clock)27に供給する。
TCXO12は、XO11とは異なる、たとえば18.414MHz程度の所定の発振周波数FOSCを有する発振信号D2を生成する。
TCX012は、生成した発振信号D2を逓倍/分周器13、および後述する周波数シンセサイザ18等に供給する。
TCX012は、生成した発振信号D2を逓倍/分周器13、および後述する周波数シンセサイザ18等に供給する。
逓倍/分周器13は、後述するCPU(Central Processing Unit)26から供給される制御信号D3に基づいて、TCXO12から供給される発振信号D2を、所定の逓倍率で逓倍し、および/または所定の分周比で分周する。
逓倍/分周器13は、逓倍および/または分周した発振信号D3を後述する同期捕捉部24、後述する同期保持部25、CPU26、後述するタイマ28、および後述するメモリ29に供給する。
逓倍/分周器13は、逓倍および/または分周した発振信号D3を後述する同期捕捉部24、後述する同期保持部25、CPU26、後述するタイマ28、および後述するメモリ29に供給する。
また、GPS受信装置10は、GPS衛星から送信されてきたRF(Radio Frequency)信号を受信するアンテナ14と、このアンテナ14によって受信された受信RF信号D5を増幅するローノイズ・アンプ(Low Noise Amplifier;以下、LNAという)15と、このLNA15によって増幅された増幅RF信号D6のうち所定の周波数帯域成分を通過する帯域通過フィルタ(Band Pass Filter,以下、BPFという)16と、このBPF16によって通過された増幅RF信号D7をさらに増幅する増幅器17と、TCXO12から供給される発振信号D2に基づいて所定の周波数FLOを有する局部発振信号D10を生成する周波数シンセサイザ18と、増幅器17によって増幅された所定の周波数FRFを有する増幅RF信号D8に対して周波数シンセサイザ18から供給された局部発振信号D10を乗算する乗算器19と、この乗算器19によって乗算されることによってダウンコンバートされた所定の周波数FIFを有する中間周波数(Intermediate Frequency;以下、IFという)信号D11を増幅する増幅器20と、この増幅器20によって増幅された増幅IF信号D12のうち所定の周波数帯域成分を通過する低域通過フィルタ(Low Pass Filter;以下、LPFという。)21と、このLPF21によって通過されたアナログ形式の増幅IF信号D13をディジタル形式の増幅IF信号D14に変換するアナログ/ディジタル変換器(Analog/Digital Converter;以下、A/Dという)22とを備える。
アンテナ14は、GPSを構成する衛星(以下、GPS衛星と称する)から送信されてきた周波数が1575.42MHzのキャリアが拡散されたRF信号を受信する。このアンテナ14によって受信された受信RF信号D5は、LNA15に供給される。
LNA15は、アンテナ14によって受信された受信RF信号D5を増幅する。LNA15は、増幅した増幅RF信号D6をBPF16に供給する。
BPF16は、いわゆるSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタからなり、LNA15によって増幅された増幅RF信号D6のうち所定の周波数帯域成分を通過する。
このBPF16によって通過された増幅RF信号D7は、増幅器17に供給される。
このBPF16によって通過された増幅RF信号D7は、増幅器17に供給される。
増幅器17は、BPF16によって通過された増幅RF信号D7をさらに増幅する。増幅器17は、増幅した所定の周波数FRF、すなわち、1575.42MHzの増幅RF信号D8を乗算器19に供給する。
周波数シンセサイザ18は、CPU26から供給される制御信号D9による制御のもとに、TCXO12から供給される発振信号D2に基づいて所定の周波数FLOを有する局部発振信号D10を生成する。
周波数シンセサイザ18は、生成した局部発振信号D10を乗算器19に供給する。
周波数シンセサイザ18は、生成した局部発振信号D10を乗算器19に供給する。
乗算器19は、増幅器17によって増幅された所定の周波数FRFを有する増幅RF信号D8に対して周波数シンセサイザ18から供給された局部発振信号D10を乗算することによって増幅RF信号D8をダウンコンバートし、たとえば1.023MHz程度の所定の周波数FIFを有するIF信号D11を生成する。このIF信号D11は、増幅器20に供給される。
増幅器20は、乗算器19によってダウンコンバートされたIF信号D11を増幅する。増幅器20は、増幅した増幅IF信号D12をLPF21に供給する。
LPF21は、増幅器20によって増幅された増幅IF信号D12のうち所定の周波数よりも低帯域成分を通過する。このLPF21によって通過された増幅IF信号D13は、A/D22に供給される。
A/D22は、LPF21によって通過されたアナログ形式の増幅IF信号D13をディジタル形式の増幅IF信号D14に変換する。
このA/D22によって変換された増幅IF信号D14は、1ビットずつ同期捕捉部24および同期保持部25に供給される。
このA/D22によって変換された増幅IF信号D14は、1ビットずつ同期捕捉部24および同期保持部25に供給される。
なお、GPS受信装置10においては、これらの各部のうち、LNA15,17,20,BPF16、周波数シンセサイザ18、乗算器19、LPF21、およびA/D22は、アンテナ14によって受信された1575.42MHzの高い周波数を有する受信RF信号D5を、ディジタル信号処理が施しやすいように、たとえば1.023MHz程度の低い周波数FIFを有する増幅IF信号D14にダウンコンバートする周波数変換部23として構成される。
さらに、GPS受信装置10は、自己が発生する拡散符号とA/D22から供給される増幅IF信号D14における拡散符号との同期捕捉および増幅IF信号D14におけるキャリア周波数の検出を行う同期捕捉部24と、A/D22から供給される増幅IF信号D14における拡散符号とキャリアとの同期保持およびメッセージの復調を行う同期保持部25と、各部を統括的に制御して各種演算処理を行うCPU26と、XO11から供給される発振信号D1に基づいて時間を計測するRTC27と、CPU26の内部時計としてのタイマ28と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等からなるメモリ29とを備える。
同期捕捉部24は、CPU26の制御のもとに、逓倍/分周器13から供給される逓倍および/または分周された発振信号D3に基づいて、A/D22から供給される増幅IF信号D14における拡散符号の同期捕捉を行うとともに、増幅IF信号Dl4におけるキャリア周波数の検出を行う。このとき、同期捕捉部24は、粗い精度での同期捕捉を行う。
同期捕捉部24は、検出したGPS衛星を識別するための衛星番号、拡散符号の位相、およびキャリア周波数を同期保持部25およびCPU26に供給する。
同期捕捉部24は、検出したGPS衛星を識別するための衛星番号、拡散符号の位相、およびキャリア周波数を同期保持部25およびCPU26に供給する。
同期保持部25は、CPU26の制御のもとに、逓倍/分周器13から供給される逓倍および/または分周された発振信号D3に基づいて、A/D22から供給される増幅IF信号D14における拡散符号とキャリアとの同期保持を行うとともに、増幅IF信号D14に含まれる航法メッセージの復調を行う。
このとき、同期保持部25は、同期捕捉部24から供給される衛星番号、拡散符号の位相、およびキャリア周波数を初期値として動作を開始する。
同期保持部25は、複数のGPS衛星からの増幅IF信号D14についての同期保持を並列的に行い、検出した拡散符号の位相、キャリア周波数、および航法メッセージをCPU26に供給する。
このとき、同期保持部25は、同期捕捉部24から供給される衛星番号、拡散符号の位相、およびキャリア周波数を初期値として動作を開始する。
同期保持部25は、複数のGPS衛星からの増幅IF信号D14についての同期保持を並列的に行い、検出した拡散符号の位相、キャリア周波数、および航法メッセージをCPU26に供給する。
CPU26は、同期保持部25から供給される拡散符号の位相、キャリア周波数、および航法メッセージを取得し、これらの各種情報に基づいて、自己の3次元位置の算出する処理や、GPS受信装置10の時間情報を補正する処理などの各種演算処理を行う。
また、CPU26は、GPS受信装置10の各部及び各種ペリフェラル、並びに外部との入出力(Input/Output)に関する制御を統括的に行う。
また、CPU26は、GPS受信装置10の各部及び各種ペリフェラル、並びに外部との入出力(Input/Output)に関する制御を統括的に行う。
RTC27は、XO11から供給される発振信号D1に基づいて、時間を計測する。このRTC27によって計測される時間情報は、CPS衛星の正確な時間情報が得られるまでの間に代用されるものであって、GPS衛星の正確な時間情報を得たCPU26がXO11を制御することによって適宜補正される。
タイマ28は、CPU26の内部時計として機能するものであり、各部の動作に必要となる各種タイミング信号の生成および時間参照に用いられる。
たとえば、GPS受信装置10においては、同期捕捉部24が同期捕捉した拡散符号の位相に合わせて同期保持部25が内部に持つ拡散符号発生器の動作を開始させるタイミングを、このタイマ28によって参照する。
たとえば、GPS受信装置10においては、同期捕捉部24が同期捕捉した拡散符号の位相に合わせて同期保持部25が内部に持つ拡散符号発生器の動作を開始させるタイミングを、このタイマ28によって参照する。
メモリ29は、RAMやROM等からなる。メモリ29においては、CPU26等による各種処理を行う際のワークエリアとしてRAMが用いられるとともに、入力した各種データをバッファリングする際や、同期保持部より得られた衛星の軌道情報であるエフェメリスおよびアルマナック、演算過程で生成される中間データおよび演算結果データを保持する際にもRAMが用いられる。
また、メモリ29においては、各種プログラムや固定データ等を記憶する手段としてROMが用いられる。
また、メモリ29においては、GPS受信装置10の電源が切られている間であっても、衛星の軌道情報であるエフェメリスおよびアルマナック、および測位結果の位置情報、TCXO12の誤差量などを記憶する手段として不揮発メモリが用いられる場合がある。
また、メモリ29においては、各種プログラムや固定データ等を記憶する手段としてROMが用いられる。
また、メモリ29においては、GPS受信装置10の電源が切られている間であっても、衛星の軌道情報であるエフェメリスおよびアルマナック、および測位結果の位置情報、TCXO12の誤差量などを記憶する手段として不揮発メモリが用いられる場合がある。
なお、GPS受信装置10においては、これらの同期捕捉部24、同期保持部25、CPU26、RTC27、タイマ28、メモリ29は、ベースバンド処理部として構成される。
このような各部を備えるGPS受信器10においては、少なくとも、XO11,TCXO12、アンテナ14、LNA15、およびBPF16を除く各部を、集積回路化した1チップからなる復調回路30として構成することができる。
GPS受信装置10は、少なくとも4個のGPS衛星からのRF信号を受信して、このRF信号を周波数変換部23によってIF信号に変換した後、同期捕捉部24によって拡散符号の同期捕捉およびキャリア周波数の検出を行い、同期保持部25によって拡散符号とキャリアとの同期保持および航法メッセージの復調を行う。
そして、GPS受信装置10は、拡散符号の位相、キャリア周波数、および航法メッセージに基づいて、CPU26によって自己の3次元位置を算出する。
そして、GPS受信装置10は、拡散符号の位相、キャリア周波数、および航法メッセージに基づいて、CPU26によって自己の3次元位置を算出する。
ここで、GPS受信装置10においてCPU26で行われる処理のうち、同期捕捉部24および同期保持部25に対する制御処理について説明する。
CPU26は同期保持部25で同期保持をすべき衛星を決定し、同期捕捉部24に対してこの衛星の同期捕捉処理を開始させる。
また、CPU26は同期保持部25で同期保持している衛星について、同期保持を中止するタイミングを決定し、決定されたタイミングに従い衛星の同期保持を中止する。
以下では、これらの処理を総称して「衛星割り当て処理」と呼び、割り当て処理の例を示す。
また、CPU26は同期保持部25で同期保持している衛星について、同期保持を中止するタイミングを決定し、決定されたタイミングに従い衛星の同期保持を中止する。
以下では、これらの処理を総称して「衛星割り当て処理」と呼び、割り当て処理の例を示す。
メモリ29に受信装置位置および衛星の軌道情報が保持されている場合は、RTC27の時刻とあわせて、下記の式(1)を用いて衛星の仰角bを計算することができる。
この場合は、あらかじめ定められた上昇仰角閾値α以上の仰角を持つ衛星かつ同期保持されていない衛星に関して、同期捕捉処理を開始させる。
この場合は、あらかじめ定められた上昇仰角閾値α以上の仰角を持つ衛星かつ同期保持されていない衛星に関して、同期捕捉処理を開始させる。
しかし、メモリ29に受信装置位置もしくは衛星の軌道情報が保持されていない場合は、衛星の仰角を計算することができないため、どの衛星が地平線上に存在するかを知ることができない。
この場合は、全ての衛星について順に同期捕捉処理を行い、同期捕捉が成功した衛星についてのみ同期保持動作を行うものとする。
この場合は、全ての衛星について順に同期捕捉処理を行い、同期捕捉が成功した衛星についてのみ同期保持動作を行うものとする。
同期捕捉が成功した衛星に関しては、CPU26は同期捕捉部24より当該衛星の拡散符号の位相情報およびキャリアの周波数を受け取り、この衛星番号と共に、これら拡散符号の位相情報およびキャリアの周波数を初期値として同期保持部25を動作させる。
仮に、メモリ29に衛星の軌道情報が保持されていない場合であっても、いずれかの衛星の同期捕捉および同期保持に成功すれば、同期保持部25より航法メッセージが復調される。
同期保持部25から得られた航法メッセージに含まれる軌道情報には、アルマナックと呼ばれる、全GPS衛星に関する狙い軌道情報が存在する。
このアルマナックと、CPU26により算出された受信装置位置、およびRTC27の時刻から、いずれは全GPS衛星の仰角を計算することができる。
仮に、メモリ29に衛星の軌道情報が保持されていない場合であっても、いずれかの衛星の同期捕捉および同期保持に成功すれば、同期保持部25より航法メッセージが復調される。
同期保持部25から得られた航法メッセージに含まれる軌道情報には、アルマナックと呼ばれる、全GPS衛星に関する狙い軌道情報が存在する。
このアルマナックと、CPU26により算出された受信装置位置、およびRTC27の時刻から、いずれは全GPS衛星の仰角を計算することができる。
同期保持部25で同期保持されている衛星の仰角が、あらかじめ定められた下降仰角閾値β未満となった場合は、CPU26により同期保持部25に対して当該衛星の同期保持を中止するように制御する。
図2は、以上の衛星割り当て処理の概要を示すフローティングチャートである。
図2に示すように、衛星iの軌道情報があり、受信装置位置が既知である場合(ST1〜ST3)、衛星iの仰角bを算出する(ST4)。
「衛星iの仰角b」は次のようにして求める。ここでは簡単のために、地球は回転楕円体ではなく球として扱うが、衛星が可視かどうかを判定する上では、地球を球として扱う際の誤差は無視できる。
受信装置の座標を(x0; y0; z0)とし、衛星iの座標を(xi; yi; zi)とする。(xi; yi; zi)は軌道情報(アルマナックあるいはエフェメリス)と現在時刻より求めることができる(たとえば文献:James Bao−Yen Tsui,“Fundamentals ofGlobal Positioning System Receivers:
A Software Approach”,John Wiley & Sons,Inc.,2000.)
このとき、衛星iの仰角bは、次式で求まる。
受信装置の座標を(x0; y0; z0)とし、衛星iの座標を(xi; yi; zi)とする。(xi; yi; zi)は軌道情報(アルマナックあるいはエフェメリス)と現在時刻より求めることができる(たとえば文献:James Bao−Yen Tsui,“Fundamentals ofGlobal Positioning System Receivers:
A Software Approach”,John Wiley & Sons,Inc.,2000.)
このとき、衛星iの仰角bは、次式で求まる。
ただし、式(1)の各パラメータは次の条件を満足する。
次に、ステップST5において、衛星iは同期保持中であるか否かの判定を行う。
ステップST5において、衛星iは同期保持中であると判定した場合には、求めた仰角bが下降仰角閾値βより小さいか否かの判定を行う(ST6)。
ステップST6において、求めた仰角bが下降仰角閾値βより小さいと判定した場合には、衛星iの同期保持を中止する(ST7)。
そして、ステップST7で同期保持を中止し、あるいはステップST6において、求めた仰角bが下降仰角閾値β以上であると判定した場合には、次の衛星i+1の仰角を求める処理に移行する。
ステップST5において、衛星iは同期保持中であると判定した場合には、求めた仰角bが下降仰角閾値βより小さいか否かの判定を行う(ST6)。
ステップST6において、求めた仰角bが下降仰角閾値βより小さいと判定した場合には、衛星iの同期保持を中止する(ST7)。
そして、ステップST7で同期保持を中止し、あるいはステップST6において、求めた仰角bが下降仰角閾値β以上であると判定した場合には、次の衛星i+1の仰角を求める処理に移行する。
ステップST5において、衛星iは同期保持中でないと判定した場合には、求めた仰角bが下降仰角閾値β以上であるか否かの判定を行う(ST8)。
ステップST8において、求めた仰角bが下降仰角閾値β以上であると判定した場合には、衛星iの同期捕捉を開始する(ST9)。
そして、ステップST10において、衛星iの同期捕捉が成功したか否かの判定を行う。ステップST10において、同期捕捉が成功したと判定すると、次に、同期保持部25に空きチャネルがあるか否かの判定を行う(ST11)。
ステップST11において、同期保持部25に空きチャネルがあると判定した場合には、衛星iの同期保持を開始する(ST12)。
そして、ステップST12の後、あるいはステップST8、ST10、ST11において否定的な判定結果を得た場合、iをインクリメントとして、iが32より大きくなるまで、ステップST2からの処理を繰り返す(ST13,ST14)。
ステップST8において、求めた仰角bが下降仰角閾値β以上であると判定した場合には、衛星iの同期捕捉を開始する(ST9)。
そして、ステップST10において、衛星iの同期捕捉が成功したか否かの判定を行う。ステップST10において、同期捕捉が成功したと判定すると、次に、同期保持部25に空きチャネルがあるか否かの判定を行う(ST11)。
ステップST11において、同期保持部25に空きチャネルがあると判定した場合には、衛星iの同期保持を開始する(ST12)。
そして、ステップST12の後、あるいはステップST8、ST10、ST11において否定的な判定結果を得た場合、iをインクリメントとして、iが32より大きくなるまで、ステップST2からの処理を繰り返す(ST13,ST14)。
以上説明したように、本実施形態によれば、GPS受信装置10において、同期捕捉を開始する衛星仰角を上昇仰角閾値(同期開始仰角)とし、同期保持を中止する衛星仰角を下降仰角閾値(同期終了仰角)と、仰角閾値を2つ設定し、同期捕捉も同期保持も行われていない衛星の仰角が上昇仰角閾値以上であると計算されれば同期捕捉を開始し、同期保持中の衛星仰角が下降仰角閾値未満であると計算されれば同期保持を中止することから、以下の効果を得ることができる。
同期捕捉開始となる上昇仰角閾値とは独立に同期保持終了となる下降仰角閾値を調整できるため、衛星の同期捕捉開始タイミングを変化させずに衛星の同期保持終了タイミングを変化させることができる。
下降仰角閾値をより小さな値にすれば同期保持期間が長くなるため同時に同期保持している衛星数が増えることになり、測位率の向上につながる。
また、同期保持終了となる下降仰角閾値とは独立に同期捕捉開始となる上昇仰角閾値を調整できるため、衛星の同期保持終了タイミングを変化させずに衛星の同期捕捉開始タイミングを変化させることができる。
上昇仰角閾値をより大きな値にすれば同期捕捉開始タイミングがより遅くなるため、同期捕捉の成功率が向上し、無駄な同期捕捉の減少により同期捕捉部の動作時間が相対的に減少し、このことは消費電力の削減につながる。
また、同期捕捉に必要な時間を短縮できれば、受信機の電源投入から最初の測位までの時間(TTFF, Time To First Fix) を短縮することができる。
下降仰角閾値をより小さな値にすれば同期保持期間が長くなるため同時に同期保持している衛星数が増えることになり、測位率の向上につながる。
また、同期保持終了となる下降仰角閾値とは独立に同期捕捉開始となる上昇仰角閾値を調整できるため、衛星の同期保持終了タイミングを変化させずに衛星の同期捕捉開始タイミングを変化させることができる。
上昇仰角閾値をより大きな値にすれば同期捕捉開始タイミングがより遅くなるため、同期捕捉の成功率が向上し、無駄な同期捕捉の減少により同期捕捉部の動作時間が相対的に減少し、このことは消費電力の削減につながる。
また、同期捕捉に必要な時間を短縮できれば、受信機の電源投入から最初の測位までの時間(TTFF, Time To First Fix) を短縮することができる。
なお、本発明は、衛星の同期保持や同期捕捉の方法については特定の実施を仮定するものではなく、GPS受信装置として備える同期捕捉部や同期保持部(あるいは両者は同一の機能ブロックの場合もある)であればよい。
また、衛星の仰角は、一般には、受信装置内部のメモリ領域に保持されている衛星の軌道情報、受信装置位置および現在時刻より求めるが、これらの情報(軌道情報、受信装置位置、現在時刻)は受信装置の外部からなんらかの通信手段を介して受信機に対して与えてもよいし、さらには、衛星の仰角自体を受信機の外部からなんらかの通信手段を介して受信装置に与えるように構成することも可能である。
また、衛星の仰角は、一般には、受信装置内部のメモリ領域に保持されている衛星の軌道情報、受信装置位置および現在時刻より求めるが、これらの情報(軌道情報、受信装置位置、現在時刻)は受信装置の外部からなんらかの通信手段を介して受信機に対して与えてもよいし、さらには、衛星の仰角自体を受信機の外部からなんらかの通信手段を介して受信装置に与えるように構成することも可能である。
10…GPS受信装置、11…水晶発振器(XO)、12…温度補償型水晶発振器(TCXO)、13…逓倍/分周器、14…アンテナ、15…ローノイズアンプ(LNA)、16…帯域通過フィルタ(BPF)、17…増幅器、18…周波数シンセサイザ、19…乗算器、20…増幅器、21…低域通過フィルタ(LPF)、22…アナログ/ディジタル変換器(A/D)、23…周波数変換部、24…同期捕捉部、25…同期保持部、26…CPU,27…RTC、28…タイマ、29…メモリ、30…復調回路。
Claims (12)
- 少なくとも衛星に関する軌道情報および受信装置自体の概略位置情報から当該衛星の仰角を計算可能で、求めた仰角条件に従って衛星の同期捕捉動作および同期保持動作の制御を行う受信装置であって、
上記求めた衛星仰角が、あらかじめ定めた同期開始仰角以上の場合には同期捕捉動作を開始し、上記衛星仰角があらかじめ定めた同期終了仰角より小さい場合には同期保持動作を終了する制御部を有する
受信装置。 - 上記制御部は、同期捕捉および同期保持が行われていない衛星の上記衛星仰角が上記同期開始仰角より大きい場合には同期捕捉動作を開始し、上記衛星仰角が上記同期終了仰角より小さい場合には同期保持動作を終了する
請求項1記載の受信装置。 - 上記制御部は、仰角を求めた衛星が同期保持中でない場合であって、当該衛星仰角が上記同期開始仰角以上の場合に当該衛星の同期捕捉を開始し、同期捕捉に成功した場合に当該衛星の同期保持を開始する
請求項1記載の受信装置。 - 上記制御部は、上記同期捕捉が成功した場合に、同期保持のために空きチャネルがある場合に衛星の同期保持を開始する
請求項3記載の受信装置。 - 上記制御部は、仰角を求めた衛星が同期保持中である場合であって、当該衛星仰角が上記同期終了仰角より小さい場合には、当該衛星の同期保持を中止する
請求項1記載の受信装置。 - 上記制御部は、仰角を求めた衛星が同期保持中である場合であって、当該衛星仰角が上記同期終了仰角より小さい場合には、当該衛星の同期保持を中止する
請求項3記載の受信装置。 - 求めた仰角条件に従って衛星の同期捕捉動作および同期保持動作の制御を行う受信方法であって、
少なくとも衛星に関する軌道情報および受信装置自体の概略位置情報から当該衛星の仰角を計算する第1ステップと、
求めた衛星仰角が、あらかじめ定めた同期開始仰角以上であるか否かを判定する第2ステップと、
求めた衛星仰角が、あらかじめ定めた同期開始仰角以上である場合には同期捕捉動作を開始する第3ステップと、
上記衛星仰角があらかじめ定めた同期終了仰角より小さいか否かを判定する第4ステップと、
上記衛星仰角があらかじめ定めた同期終了仰角より小さい場合には同期保持動作を終了する第5ステップと、
を有する受信方法。 - 上記第2、第3、第4、および第5ステップにおいて、同期捕捉および同期保持が行われていない衛星の上記衛星仰角が上記同期開始仰角より大きい場合には同期捕捉動作を開始し、上記衛星仰角が上記同期終了仰角より小さい場合には同期保持動作を終了する
請求項7記載の受信方法。 - 上記第2および第3ステップにおいて、仰角を求めた衛星が同期保持中でない場合であって、当該衛星仰角が上記同期開始仰角以上の場合に当該衛星の同期捕捉を開始し、同期捕捉に成功した場合に当該衛星の同期保持を開始する
請求項7記載の受信方法。 - 上記同期捕捉が成功した場合に、同期保持のために空きチャネルがある場合に衛星の同期保持を開始する
請求項9記載の受信方法。 - 上記第4ステップにおいて、仰角を求めた衛星が同期保持中である場合であって、当該衛星仰角が上記同期終了仰角より小さい場合には、当該衛星の同期保持を中止する
請求項7記載の受信方法。 - 上記第4ステップにおいて、仰角を求めた衛星が同期保持中である場合であって、当該衛星仰角が上記同期終了仰角より小さい場合には、当該衛星の同期保持を中止する
請求項9記載の受信方法。
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WO2008117493A1 (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Furuno Electric Co., Ltd. | Gps複合航法装置 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090630 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091104 |