JP5310333B2 - 受信装置、信号処理方法、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、受信装置、信号処理方法、およびプログラムに関する。
近年、カーナビゲーション機器や携帯電話、デジタルスチルカメラなどの様々な電子機器に、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を利用した測位機能が搭載されている。典型的には、電子機器においてGPSを利用する場合、GPSモジュールにおいて4個以上のGPS衛星からの信号を受信し、受信信号に基づいて機器の位置を測定し、測定結果が表示装置の画面などを介してユーザに通知される。より具体的には、GPSモジュールは、受信信号を復調して各GPS衛星の軌道データを獲得し、当該軌道データ、時間情報及び受信信号の遅延時間から機器の3次元位置を連立方程式により導き出す。受信の対象とするGPS衛星が4個以上必要となるのは、モジュール内部の時間と衛星の時間との間の誤差の影響を除去するためである。
ここで、GPS衛星から送信される信号(L1帯、C/Aコード)は、50bpsのデータをGold符号でスペクトラム拡散したスペクトラム拡散信号をさらにBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調した信号である。なお、Gold符号とは、符号長1023、チップレート1.023MHzの擬似ランダム符号の一種である。また、BPSK変調では、1575.42MHzのキャリアを用いる。従って、GPSモジュールがGPS衛星から上記信号を受信するには、拡散符号、キャリア及びデータの同期をとる必要がある。
一般的に、電子機器に搭載されるGPSモジュールは、受信信号のキャリア周波数を数MHz以内の中間周波数(IF:Intermediate Frequency)に周波数変換した後、上述した同期処理等を行う(例えば、特許文献1参照。)。典型的な中間周波数は、例えば、4.092MHz又は1.023MHz、0Hzなどである。通常、受信信号の信号強度は熱雑音の信号強度よりも小さく、S/Nは0dBを下回るものの、スペクトラム拡散方式の処理利得により信号を復調することが可能である。GPS信号の場合、データ長1bitに対する処理利得は、例えば10Log(1.023MHz/50)≒43dBである。
特開2003−232844号公報
ところで、GPSモジュールを搭載した電子機器の市場は広がる傾向にある。性能面においては、受信感度の高度化が進み、受信感度−150〜−160dBmのGPSモジュールが普及してきている。
しかし、GPSモジュールの普及が進む一方で、GPSモジュールが搭載される電子機器の高性能化も進んでいる。また、GPSモジュールが搭載される電子機器の小型化も進んでいるため、GPSモジュールの回路規模を縮小したいという要求がある。
上述したように、GPSモジュールはGPS衛星からの信号を受信するには、拡散符号、キャリア及びデータの同期をとる必要があるため、これらの同期をとるための回路を備える。この回路は、GPS衛星毎に用意する必要があるため、GPSモジュールの回路規模は増大するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、GPSモジュールの回路規模を縮小することが可能な、新規かつ改良された受信装置、信号処理方法、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、衛星からの信号を受信する受信部と、上記受信部が受信した受信信号を0Hzを含む周波数帯域幅の中間周波数信号に変換し、周波数変換後の中間周波数信号を所定のサンプリング周波数で離散化する周波数変換−離散化部と、上記周波数変換−離散化部から出力される離散化信号を所定のフィルタでフィルタリングするフィルタ部と、上記フィルタ部によりフィルタリングされた離散化信号における拡散符号の同期を捕捉する同期捕捉部と、上記同期捕捉部により同期捕捉された拡散符号の同期を保持する同期保持部とを備える受信装置が提供される。
かかる構成により、GPSモジュールの回路規模を縮小することができる。
また、上記周波数変換−離散化部は、上記受信部が受信した受信信号を所定の中間周波数信号に変換する第1の周波数変換部と、上記第1の周波数変換部による周波数変換後の中間周波数信号を上記所定のサンプリング周波数で離散化する離散化部と、上記離散化部から出力される離散化信号を0Hzを含む周波数帯域幅の中間周波数信号としての離散化信号に変換する第2の周波数変換部とを備えてもよい。
また、上記同期捕捉部は、上記フィルタ部によりフィルタリングされた離散化信号を上記所定のサンプリング周波数よりも低い周波数でダウンサンプリングすることにより、上記拡散符号の同期の捕捉を行い、上記同期保持部は、上記フィルタ部によりフィルタリングされた離散化信号を上記所定のサンプリング周波数よりも低い周波数でダウンサンプリングすることにより、上記同期捕捉部により同期捕捉された拡散符号の同期の保持を行ってもよい。
また、上記同期捕捉部および上記同期保持部は、多相クロックを選択的に使用して上記ダウンサンプリングを行ってもよい。
また、上記フィルタ部から出力された離散化信号のビット数を削減する削減部を備えてもよい。
また、上記所定のフィルタは、上記拡散符号の1チップ分で移動平均を行う移動平均フィルタであってもよい。
また、上記所定のフィルタは、FIRフィルタまたはIIRフィルタであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、衛星からの信号を受信するステップと、上記受信した受信信号を0Hzを含む周波数帯域幅の中間周波数信号に変換し、周波数変換後の中間周波数信号を所定のサンプリング周波数で離散化するステップと、上記離散化信号を所定のフィルタでフィルタリングするステップと、上記フィルタリングされた離散化信号における拡散符号の同期を捕捉するステップと、上記同期捕捉された拡散符号の同期を保持するステップとを有する信号処理方法が提供される。
かかる方法を用いることにより、GPSモジュールの回路規模を縮小することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、衛星からの信号を受信するステップと、上記受信した受信信号を0Hzを含む周波数帯域幅の中間周波数信号に変換し、周波数変換後の中間周波数信号を所定のサンプリング周波数で離散化するステップと、上記離散化信号を所定のフィルタでフィルタリングするステップと、上記フィルタリングされた離散化信号における拡散符号の同期を捕捉するステップと、上記同期捕捉された拡散符号の同期を保持するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
かかるプログラムを用いることにより、GPSモジュールの回路規模を縮小することができる。
以上説明したように本発明によれば、GPSモジュールの回路規模を縮小することができる。
本発明の実施の形態に関連するGPSモジュールのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図1における同期捕捉部のより詳細な構成の一例を示すブロック図である。 図1における同期捕捉部のより詳細な構成の一例を示すブロック図である。 デジタルマッチドフィルタから出力される相関信号のピークの一例を示す説明図である。 図4の相関信号におけるピーク近傍の拡大図である。 図1における同期保持部のより詳細な構成の一例を示すブロック図である。 図6におけるチャンネル回路のより詳細な構成の一例を示すブロック図である。 図7における拡散符号発生器が生成する拡散符号の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るGPSモジュールのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図9における周波数変換部が備える信号処理部の概略構成の一例を示すブロック図である。 図9における周波数変換部が備える信号処理部の概略構成の一例を示すブロック図である。 逆拡散の手法を説明するための説明図である。 移動平均フィルタの周波数特性の一例を示すグラフである。 チップインテグレータの概略構成の一例を示すブロック図である。 信号処理部が備える周波数変換部から出力される信号の周波数特性の一例を示すグラフである。 本実施の形態における同期捕捉部および同期保持部が用いるクロック信号の一例を示す説明図である。 GPSのC/AコードおよびGalileoのBOC(1,1)信号を説明するための説明図である。 GPSのC/AコードおよびGalileoのBOC(1,1)信号の周波数特性の一例を示すグラフである。 図9における同期保持部のより詳細な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本発明の実施の形態に関連するGPSモジュール
2.本発明の実施の形態に係るGPSモジュール
[本発明の実施の形態に関連するGPSモジュール]
まず、本発明の実施の形態に関連するGPSモジュールについて説明する。図1は、本発明の実施の形態に関連するGPSモジュールのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図1において、GPSモジュール10は、アンテナ12、周波数変換部20、同期捕捉部40、同期保持部50、CPU(Central Processing Unit)60、RTC(Real Time Clock)64、タイマ68、メモリ70を備える。また、GPSモジュール10は、XO(水晶発振器、X’tal Oscillator)72、TCXO(Temperature Compensated X’tal Oscillator)74、及び逓倍/分周器76を備える。
XO72は、所定の周波数(例えば、32.768kHz程度)を有する信号D1を発振させ、発振した信号D1をRTC64へ供給する。TCXO74は、信号D1と異なる周波数(例えば、16.368MHz程度)を有する信号D2を発振し、発振した信号D2を逓倍/分周器76及び後述する周波数シンセサイザ28へ供給する。
逓倍/分周器76は、TCXO74から供給された信号D2を、CPU60からの指示に基づいて、逓倍若しくは分周、又はそれら双方を行なう。そして、逓倍/分周器76は、逓倍、分周又はその双方を行った信号D4を、周波数変換部20の後述する周波数シンセサイザ28やADC36、CPU60、タイマ68、メモリ70、同期捕捉部40、及び同期保持部50へ供給する。
アンテナ12は、全地球測位システムの衛星であるGPS衛星から送信された航法メッセージなどを含む無線信号(例えば、1575.42MHzのキャリアが拡散されたRF信号)を受信し、当該無線信号を電気信号D5に変換して周波数変換部20へ供給する。
周波数変換部20は、LNA(Low Noise Amplifier)22、BPF(Band Pass Filter)24、増幅器26、周波数シンセサイザ28、乗算器30、増幅器32、LPF(Low Pass Filter)34、及びADC(Analog Digital Converter)36を備える。この周波数変換部20は、以下に示すように、アンテナ12により受信された1575.42MHzの高い周波数を有する信号D5を、デジタル信号処理の容易化のために、例えば4.092MHz程度の周波数を有する信号D14にダウンコンバージョンする。
LNA22は、アンテナ12から供給された信号D5を増幅し、BPF24へ供給する。BPF24は、SAWフィルタ(Surface Acoustic Wave Filter)から構成され、LNA22により増幅された信号D6の周波数成分のうちで、特定の周波数成分のみを抽出して増幅器26へ供給する。増幅器26は、BPF24により抽出された周波数成分を有する信号D7(周波数FRF)を増幅し、乗算器30へ供給する。
周波数シンセサイザ28は、TCXO74から供給される信号D2を利用し、CPU60からの指示D9に基づいて周波数FLOを有する信号D10を生成する。そして、周波数シンセサイザ28は、生成した周波数FLOを有する信号D10を乗算器30へ供給する。
乗算器30は、増幅器26から供給される周波数FRFを有する信号D8と、周波数シンセサイザ28から供給される周波数FLOを有する信号D10を乗算する。即ち、乗算器30は、高周波信号をIF(Intermediate Frequency)信号D11(例えば、4.092MHz程度の周波数を有する中間周波数信号)にダウンコンバージョンする。
増幅器32は、乗算器30によりダウンコンバージョンされたIF信号D11を増幅し、LPF34へ供給する。
LPF34は、増幅器32により増幅されたIF信号D12の周波数成分のうちの低周波成分を抽出し、抽出した低周波成分を有する信号D13をADC36へ供給する。なお、図1においては増幅器32とADC36の間にLPF34が配置される例を示しているが、増幅器32とADC36の間にはBPF(図示せず)が配置されてもよい。
ADC36は、LPF34から供給されたアナログ形式のIF信号D13をサンプリングすることによりデジタル形式に変換し、デジタル形式に変換したIF信号D14を、1ビットずつ同期捕捉部40及び同期保持部50へ供給する。
同期捕捉部40は、CPU60による制御に基づき、逓倍/分周器76から供給される信号D4を利用して、ADC36から供給されるIF信号D14の疑似ランダム(PRN:Pseudo-Random Noise)符号での同期捕捉を行う。また、同期捕捉部40は、IF信号D14のキャリア周波数を検出する。そして、同期捕捉部40は、PRN符号の位相やIF信号D14のキャリア周波数などを同期保持部50及びCPU60へ供給する。
同期保持部50は、CPU60による制御に基づき、逓倍/分周器76から供給される信号D4を利用して、ADC36から供給されるIF信号D14のPRN符号とキャリアの同期を保持する。より詳細には、同期保持部50は、同期捕捉部40から供給されるPRN符号の位相やIF信号D14のキャリア周波数を初期値として動作する。そして、同期保持部50は、ADC36から供給されるIF信号D14に含まれる航法メッセージを復調し、復調された航法メッセージ、精度の高いPRN符号の位相及びキャリア周波数をCPU60へ供給する。
CPU60は、同期保持部50から供給される航法メッセージ、PRN符号の位相及びキャリア周波数に基づいて、各GPS衛星の位置や速度を算出し、GPSモジュール10の位置を計算する。また、CPU60は、航法メッセージに基づいてRTC64の時間情報を補正してもよい。また、CPU60は、I/O端子、制御端子、及び付加機能端子などに接続され、その他の各種制御処理を実行してもよい。
RTC64は、XO72から供給される所定の周波数を有する信号D1を利用して時間を計測する。RTC64が計測する時間は、CPU60により適宜補正される。
タイマ68は、逓倍/分周器76から供給される信号D4を利用して計時する。かかるタイマ68は、CPU60による各種制御の開始タイミングを決定する際などに参照される。例えば、CPU60は、同期捕捉部40により捕捉されたPRN符号の位相に基づいて同期保持部50のPRN符号発生器の動作を開始させるタイミングを決定する際に、タイマ68を参照する。
メモリ70は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read-Only Memory)などからなり、CPU60による作業空間、プログラムの記憶部、航法メッセージの記憶部などとしての機能を有する。メモリ70においては、CPU60等による各種処理を行う際のワークエリアとしてRAMが用いられる。また、RAMは、入力された各種データのバッファリング、並びに、同期保持部50より得られたGPS衛星の軌道情報であるエフェメリス及びアルマナック、及び演算過程で生成される中間データ又は演算結果データの保持などのためにも用いられ得る。また、メモリ70においては、各種プログラムや固定データ等を記憶する手段としてROMが用いられる。また、メモリ70においては、GPSモジュール10の電源が切られている間に、GPS衛星の軌道情報であるエフェメリス及びアルマナック、並びに測位結果の位置情報又はTCXO74の誤差量などを記憶する手段として、不揮発メモリが用いられる場合がある。
なお、図1に示したGPSモジュール10の構成のうち、XO72、TCXO74、アンテナ12及びBPF24を除く各ブロックを、1チップからなる集積回路に実装することも可能である。
なお、上述した同期捕捉部40は、例えば、拡散符号の同期捕捉を高速に行うために、マッチドフィルタを利用する。具体的には、同期捕捉部40は、マッチドフィルタとして、例えば図2に示す所謂トランスバーサルフィルタ40aを用いてもよい。その代わりに、同期捕捉部40は、マッチドフィルタとして、例えば図3に示す高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を利用したデジタルマッチドフィルタ40bを用いてもよい。
例えば、図3において、デジタルマッチドフィルタ40bは、メモリ41、FFT部42、メモリ43、拡散符号発生器44、FFT部45、メモリ46、乗算器47、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部48、及びピーク検出器49を有する。
メモリ41は、周波数変換部20のADC36によってサンプリングされたIF信号をバッファリングする。FFT部42は、メモリ41によりバッファリングされたIF信号を読み出して高速フーリエ変換する。メモリ43は、FFT部42における高速フーリエ変換により時間領域のIF信号から変換された周波数領域信号をバッファリングする。
一方、拡散符号発生器44は、GPS衛星からのRF信号における拡散符号と同じ拡散符号を発生する。FFT部45は、拡散符号発生器44により発生された拡散符号を高速フーリエ変換する。メモリ部46は、FFT部45における高速フーリエ変換により時間領域の拡散符号から変換された周波数領域の拡散符号をバッファリングする。
乗算器47は、メモリ43にバッファリングされている周波数領域信号とメモリ46にバッファリングされている周波数領域の拡散符号とを乗算する。IFFT部48は、乗算器47から出力される乗算後の周波数領域信号を逆高速フーリエ変換する。それにより、GPS衛星からのRF信号における拡散符号と拡散符号発生器44により発生された拡散符合との間の時間領域での相関信号が取得される。そして、ピーク検出器49は、IFFT部48から出力される相関信号のピークを検出する。
かかるデジタルマッチドフィルタ40bは、FFT部42,45、拡散符号発生器44、乗算器47、IFFT部48、及びピーク検出器49の各部の処理をDSP(Digital Signal Processor)を用いて実行するソフトウェアとして実現されてもよい。
図4は、上述したデジタルマッチドフィルタ40a又は40bにより捕捉される相関信号のピークの一例を示す説明図である。図4において、1周期分の相関信号の出力波形の中で、相関レベルが突出したピークP1が検出されている。また、図5は、相関信号におけるピークP1近傍の拡大図である。かかるピークP1の時間軸上の位置は、拡散符号の先頭に相当する。即ち、同期捕捉部40は、このようなピークP1を検出することにより、GPS衛星から受信された受信信号の同期を検出(即ち、拡散符号の位相を検出)することができる。
また、上述した同期保持部50は、複数のGPS衛星の同期保持を並列的に行うことから、例えば図6に示すように、複数個の独立したチャンネル回路80,82,…,86を有する。チャンネル回路80,82,…,86は、それぞれ、コントロール・レジスタ88の設定によって同期捕捉部40による個々の検出結果に対して割り当てられる。
チャンネル回路80,82,…,86は、それぞれ、同様の構成を有する。以下、チャンネル回路80の構成について説明する。
チャンネル回路80は、図7に示すように、本発明の実施の形態に関連するGPSモジュール10における同期捕捉及び同期保持の双方を実現するIFキャリア同期用のコスタスループ100と拡散符号同期用のDLL(Delay Lock Loop)102とを組み合わせた回路である。
コスタスループ100には、上述したIF信号D14に対応するIF信号に対して、後述する拡散符号発生器(PN Generator;以下、PNGという。)154によって発生された位相がP(Prompt)とされる拡散符号(図8におけるPrompt)が乗算器104によって乗算された信号が入力される。一方、チャンネル回路80においては、DLL102には、上述したアンテナ12及び周波数変換部20によって得られるIF信号D14に対応するIF信号が入力される。
コスタスループ100においては、入力された信号に対して、NCO(Numeric Controlled Oscillator)106によって生成された再生キャリアのうちのコサイン成分が乗算器108によって乗算される。一方、入力された信号に対して、NCO106によって生成された再生キャリアのうちのサイン成分が乗算器110によって乗算される。コスタスループ100においては、乗算器108によって得られた同相成分の信号のうち所定の周波数帯域成分がLPF112によって通過され、この信号が位相検出器118、2値化回路120及び2乗和算出回路122に供給される。一方、コスタスループ100においては、乗算器110によって得られた直交成分の信号のうち所定の周波数帯域成分がLPF114によって通過され、この信号が位相検出器118及び2乗和算出回路122に供給される。コスタスループ100においては、LPF112,114のそれぞれから出力された信号に基づいて位相検出器118によって検出された位相情報がループフィルタ116を介してNCO106に供給される。コスタスループ100では、LPF112,114のそれぞれから出力された信号が2乗和算出回路122に供給され、この2乗和算出回路122によって算出された2乗和(I+Q)が、位相がPとされる拡散符号についての相関値(P)として出力される。さらに、コスタスループ100においては、LPF112から出力された信号が2値化回路120に供給され、2値化されて得られた情報が航法メッセージとして出力される。
一方、DLL102においては、入力されたIF信号に対して、PNG154によって発生された位相がPよりも進んだE(Early)とされる拡散符号(図8におけるEarly)が乗算器124によって乗算される。また、入力されたIF信号に対して、PNG154によって発生された位相がPよりも遅れたL(Late)とされる拡散符号(図8におけるLate)が乗算器126によって乗算される。DLL102においては、乗算器124によって得られた信号に対して、コスタスループ100におけるNCO106によって生成された再生キャリアのうちのコサイン成分が乗算器128によって乗算される。また、乗算器124によって得られた信号に対して、NCO106によって生成された再生キャリアのうちのサイン成分が乗算器130によって乗算される。そして、DLL102においては、乗算器128によって得られた同相成分の信号のうち所定の周波数帯域成分がLPF132によって通過され、この信号が2乗和算出回路136に供給される。一方、DLL102においては、乗算器130によって得られた直交成分の信号のうち所定の周波数帯域成分がLPF134によって通過され、この信号が2乗和算出回路136に供給される。また、DLL102においては、乗算器126によって得られた信号に対して、コスタスループ100におけるNCO106によって生成された再生キャリアのうちのコサイン成分が乗算器138によって乗算される。また、乗算器126によって得られた信号に対して、NCO106によって生成された再生キャリアのうちのサイン成分が乗算器140によって乗算される。そして、DLL102においては、乗算器138によって得られた同相成分の信号のうち所定の周波数帯域成分がLPF142によって通過され、この信号が2乗和算出回路146に供給される。一方、DLL102においては、乗算器140によって得られた直交成分の信号のうち所定の周波数帯域成分がLPF144によって通過され、この信号が2乗和算出回路146に供給される。
DLL102においては、2乗和算出回路136,146のそれぞれから出力された信号が位相検出器148に供給され、これらの信号に基づいて位相検出器148によって検出された位相情報がループフィルタ150を介してNCO152に供給される。さらに、NCO152によって生成された所定の周波数を有する信号に基づいて、PNG154によって各位相E,P,Lの拡散符号が発生される。さらに、DLL102においては、2乗和算出回路136によって算出された2乗和(I+Q)が、位相がEとされる拡散符号についての相関値(E)として出力される。また、DLL102においては、2乗和算出回路146によって算出された2乗和(I+Q)が、位相がLとされる拡散符号についての相関値(L)として出力される。
このように、IFキャリア同期用のコスタスループ100と拡散符号同期用のDLL102とを組み合わせた回路と同様に構成されるチャンネル回路80,82,…,86を有する同期保持部50においては、動作開始前に、GPS衛星の衛星番号、拡散符号の位相、及びキャリア周波数が初期値として設定される。この初期値の設定は、同期捕捉部40との間で直接的に通信を行うか、又は、同期捕捉部40及び当該同期保持部50を制御するCPU60を介して行うことによってなされる。
ところで、上述したGPSモジュール10において、IF信号は通常はTCXO74の周波数でサンプリングされており、典型的な周波数としては、16.368MHz、18.414MHz等がある。この2つの周波数はそれぞれGPSモジュール10における拡散符号のチップレート1.023MHzの16倍と18倍である。
同期捕捉部40では、システムの制限から通常はTCXO74の周波数よりも低い周波数でダウンサンプリングしてから、サンプルデータを少量にしてメモリ、例えばメモリ41に保存し、同期捕捉処理を行う。同期保持部50では、IF信号をダウンサンプリングせずに、TCXO74のサンプリング周波数のまま入力する。これにより、図5に示す逆拡散出力の拡大図のように、ピークの時間を高い時間分解能で特定でき、測位演算における位置精度を上げることができる。例えば、TCXO74のサンプリング周波数が16.368MHzの場合、時間分解能は1/16チップ長となり、例えば1チップ=300mである場合、距離分解能を300/16=18.75mまで向上させることができる。
上述した同期保持部50においては、時間分解能を確保するために、通常はTCXO74のクロック周波数で初段のLPF、すなわちLPF112,114,132,134,142,144までの回路が動作する。図7に示すように、各チャンネル回路は初段のLPFを4〜6個有し、また、図6に示すように、同期保持部50はチャンネル回路を8〜20個程度有するため、各チャネル回路の初段のLPFがTCXO74のクロック周波数で動作すると、消費電力や回路規模の増大を招来することになる。
[本発明の実施の形態に係るGPSモジュール]
次に、本発明の実施の形態に係るGPSモジュールについて説明する。本実施の形態は、その構成や作用が上述した本発明の実施の形態に関連するGPSモジュールと基本的に同じであり、図1における周波数変換部20において後述する信号処理部200を備える点が上述した本発明の実施の形態に関連するGPSモジュールと異なる。したがって、重複した構成、作用については説明を省略し、以下に異なる構成、作用についての説明を行う。
図9は、本実施の形態に係るGPSモジュールのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図9において、GPSモジュール160は、アンテナ12、周波数変換部170、同期捕捉部40、同期保持部50、CPU60、RTC64、タイマ68、メモリ70、XO72、TCXO74、及び逓倍/分周器76を備える。
周波数変換部170は、本発明の周波数変換−離散化部、第2の周波数変換部の一例である。周波数変換部170は、LNA22、BPF24、増幅器26、周波数シンセサイザ28、乗算器30、増幅器32、LPF34、及び信号処理部200を備える。この周波数変換部170は、以下に示すように、アンテナ12により受信された1575.42MHzの高い周波数を有する信号D5を、信号D14にダウンコンバージョンする。具体的には、周波数変換部170は、信号D5を、後段の同期捕捉部40および同期保持部50の回路規模の縮小および消費電力の低減のために、デジタル形式の0Hzを含む周波数帯域幅のIF信号としての信号D14にダウンコンバージョンする。
LNA22は、本発明の受信部の一例であるアンテナ12から供給された信号D5を増幅し、BPF24へ供給する。BPF24は、LNA22により増幅された信号D6の周波数成分のうちで、特定の周波数成分のみを抽出して増幅器26へ供給する。増幅器26は、BPF24により抽出された周波数成分を有する信号D7(周波数FRF)を増幅し、乗算器30へ供給する。
周波数シンセサイザ28は、TCXO74から供給される信号D2を利用し、CPU60からの指示D9に基づいて周波数FLOを有する信号D10を生成する。そして、周波数シンセサイザ28は、生成した周波数FLOを有する信号D10を乗算器30へ供給する。
乗算器30は、本発明の第1の周波数変換部の一例である。乗算器30は、増幅器26から供給される周波数FRFを有する信号D8と、周波数シンセサイザ28から供給される周波数FLOを有する信号D10を乗算する。即ち、乗算器30は、高周波信号をIF(Intermediate Frequency)信号D11(例えば、4.092MHz程度の周波数を有する中間周波数信号)にダウンコンバージョンする。
増幅器32は、乗算器30によりダウンコンバージョンされたIF信号D11を増幅し、LPF34へ供給する。
LPF34は、増幅器32により増幅されたIF信号D12の周波数成分のうちの低周波成分を抽出し、抽出した低周波成分を有する信号D13をADC36へ供給する。
信号処理部200は、後述するように、LPF34から供給されたIF信号D13を、デジタル形式の0Hzを含む周波数帯域幅のIF信号としての信号D14にダウンコンバージョンする。
図10は、図9における周波数変換部170が備える信号処理部200の概略構成の一例を示すブロック図である。
図10において、信号処理部200は、ADC202、周波数変換部204、レベルディテクタ212、LPF214,216、ノイズフィルタ218、チップインテグレータ220,222、及びビットリデューサ224,226を備える。
ADC202は、本発明の離散化部の一例である。ADC202は、入力されたアナログ形式の4fo(fo=1.023MHz)、すなわち4.092MHzのIF信号を16foのサンプリング周波数で離散化して、デジタル信号としての離散化信号を出力する。なお、ADC202では、ビット数が例えば6bitの離散化信号が出力される。ADC202から出力された離散化信号は、レベルディテクタ212に入力されるとともに、周波数変換部204における乗算器208,210にそれぞれ入力される。
周波数変換部204における局所発振器206は、ADC202から出力される離散化信号と同様の周波数を生成して、生成された複素キャリアのうちのコサイン成分を乗算器208に入力する。また、局所発振器206は、生成された複素キャリアのうちのサイン成分を乗算器210に入力する。
乗算器208は、入力された離散化信号と複素キャリアのうちのコサイン成分とを乗算して、同相成分の信号を出力する。乗算器210は、入力された離散化信号と複素キャリアのうちのサイン成分とを乗算して、直交成分の信号を出力する。乗算器208および乗算器210から出力される離散化信号の周波数特性はそれぞれ、図15に示すようになる。図15に示すように、乗算器208および乗算器210から出力される離散化信号は、0Hzを含む周波数帯域および8foを含む所定の周波数帯域の周波数信号を有する。
レベルディテクタ212は、ADC202から出力される離散化信号に基づいて、所定の時間長における平均値または積分値を導出して、平均値または積分値を出力する。
LPF214は、乗算器208から出力される同相成分の信号が入力され、同相成分の信号のうちの0Hzを含む周波数帯域成分を通過させる。LPF216は、乗算器210から出力される直交成分の信号が入力され、直交成分の信号のうちの0Hzを含む周波数帯域成分を通過させる。
ノイズフィルタ218は、LPF214,216から出力される信号をそれぞれ入力し、レベルディテクタ212から出力される平均値または積分値に基づいて、それぞれの信号において外来ノイズの除去を行う。ノイズフィルタ218において外来ノイズが除去された同相成分の信号はチップインテグレータ220に入力される一方、ノイズフィルタ218において外来ノイズが除去された直交成分の信号はチップインテグレータ222に入力される。
チップインテグレータ220,222は、本発明のフィルタ部の一例である。チップインテグレータ220は、図14に示すように、例えば、16個のフリップフロップ回路を有する16サンプルの移動平均フィルタとして構成される。チップインテグレータ222は、チップインテグレータ220と同様に、16個のフリップフロップ回路を有する16サンプルの移動平均フィルタとして構成される。チップインテグレータ220,222の詳細については後述する。チップインテグレータ220を通過した同相成分の信号はビットリデューサ224に入力される一方、チップインテグレータ222を通過した直交成分の信号はビットリデューサ226に入力される。
ビットリデューサ224,226は、本発明の削減部の一例である。ビットリデューサ224,226はそれぞれ、入力された信号のビット数を削減する。例えば、ビットリデューサ224,226は、入力された6ビットの信号を、2ビットを削減して、4ビットの信号にして出力する。ビットリデューサ224,226から出力された信号は、それぞれ同期捕捉部40および同期保持部50に入力される。
図9に戻り、同期捕捉部40は、CPU60による制御に基づき、逓倍/分周器76から供給される信号D4を利用して、信号処理部200から供給されるIF信号D14の疑似ランダム(PRN:Pseudo-Random Noise)符号での同期捕捉を行う。また、同期捕捉部40は、IF信号D14のキャリア周波数を検出する。そして、同期捕捉部40は、PRN符号の位相やIF信号D14のキャリア周波数などを同期保持部50及びCPU60へ供給する。
同期保持部50は、CPU60による制御に基づき、逓倍/分周器76から供給される信号D4を利用して、信号処理部200から供給されるIF信号D14のPRN符号とキャリアの同期を保持する。より詳細には、同期保持部50は、同期捕捉部40から供給されるPRN符号の位相やIF信号D14のキャリア周波数を初期値として動作する。そして、同期保持部50は、信号処理部200から供給されるIF信号D14に含まれる航法メッセージを復調し、復調された航法メッセージ、精度の高いPRN符号の位相及びキャリア周波数をCPU60へ供給する。
CPU60は、同期保持部50から供給される航法メッセージ、PRN符号の位相及びキャリア周波数に基づいて、各GPS衛星の位置や速度を算出し、GPSモジュール10の位置を計算する。
ところで、逆拡散の手法としては、図12に示すように、受信データと複製した疑似ランダム符号と内部生成したIFキャリア信号とをそれぞれ乗算して、その結果を加算していくものである。図12においては、IFキャリア信号の周波数が複製した擬似ランダム符号のチップレートの4倍になっている。受信データのキャリア周波数が予め0Hzを含む周波数帯域の周波数である場合、内部で生成するIFキャリア信号も0Hzを含む周波数帯域の周波数となる。この場合、複製した擬似ランダム符号の1チップ分の受信データ(図12においては16サンプルの受信データ)を予め加算してから疑似ランダム符号を乗算することができる。1チップ分の受信データを予め加算するということは、図13に示すように、チップレートの周波数(fo=1.023MHz)が最初のノッチ周波数となる周波数特性を有する移動平均フィルタとして動作するLPFを通過させることと等価となる。なお、受信データに残存する衛星のドップラー周波数やTCXO74のオフセットによる残留キャリア周波数は、せいぜい数10KHzであるため、上述した移動平均フィルタのLPFにおいて、十分に通過帯域内となる。
なお、1チップの加算器においては、受信データの16サンプル分を加算するわけであるが、16サンプルに1回しか出力しないのでは分解能が1チップとなってしまう。そのため、本実施の形態では、図14に示すようなチップインテグレータ220(222)を備えることにより、移動加算としてサンプリングレートを変更することなく出力する。これにより、通常のダウンサンプリング(間引き)回路と同じ帯域幅の信号をオーバーサンプリングすることになり、分解能を維持することができる。
上述した移動平均フィルタの動作は、図12の受信データに含まれる拡散符号である疑似ランダム符号と複製した疑似ランダム符号とが同期した時に逆拡散の結果を最大とする。疑似ランダム符号と複製した疑似ランダム符号とが1チップ以上ずれている場合には、逆拡散の結果は最小となる。また、疑似ランダム符号と複製した疑似ランダム符号とが1チップ以内のずれであれば、図5に示すように、逆拡散の結果は、ずれの大きさに比例して小さくなる。
また、図12においては、16サンプルの受信データを加算しているため、この時点で4bit分のデータが増加しているはずである。IF信号のランダム性を考慮すると、2ビット分のデータの増加におさえてもよい。このため、本実施の形態では、ビットリデューサ224,226を備えることにより、出力信号のビット数を削減する。
本実施の形態によれば、4.092MHzのIF信号を拡散符号のチップレート以上のサンプリング周波数で離散化して、離散化信号を0Hzを含む周波数帯域幅の離散化信号に変換する。そして、離散化信号を拡散符号の1チップ分で移動平均を行う移動平均フィルタに入力して、その出力を同期捕捉部40及び同期保持部50にそれぞれ入力する。これにより、同期捕捉部40および同期保持部50がそれぞれ備える、同期保持部50においては各チャンネル回路がそれぞれ備える、LPFの回路規模を縮小することができ、もってGPSモジュールの回路規模を縮小することができる。
上述した周波数変換部170は、周波数変換部204の出力がLPF214,216に入力される信号処理部200を備えたが、図11に示すように、周波数変換部304の出力がチップインテグレータ320,322に入力される信号処理部300を備えてもよい。図11において、信号処理部300は、ADC302、周波数変換部304、レベルディテクタ312、チップインテグレータ320,322、ノイズフィルタ318、及びビットリデューサ324,326を備える。チップインテグレータ320,322は、図13に示すN×fo(Nは0を除く整数)の周波数がノッチ周波数となる周波数特性を有するため、図15に示す周波数変換部304からの出力信号のうちの0Hzを含む周波数帯域成分を通過させることができる。この場合、信号処理部200におけるLPF214,216を省略することができる。
上述したように周波数変換部170から出力される信号はデジタル形式の0Hzを含む周波数帯域幅のIF信号である。このため、同期捕捉部40および同期保持部50では、例えば、図16に示すような、多相クロックとしての16クロックおきに1パルスを出力する位相の異なる16種類の位相信号を用いてもよい。図19は、図9における同期保持部50のより詳細な構成の一例を示すブロック図である。図19において、コスタスループ100、DLL102には、上述したIF信号D14に対応するIF信号のI信号およびQ信号に対して、拡散符号発生器154によって発生された位相がP(Prompt)とされる位相信号P(例えば、図16における位相信号8)が乗算器162,164によって乗算され、乗算された信号に対して、NCO106によって生成された再生キャリアのうちのコサイン成分、サイン成分が複素乗算器166によって乗算された信号が入力される。同期捕捉部40および同期保持部50では、図16に示す位相信号のうちから指定された位相信号を選択して、選択された位相信号がアクティブのときのみ演算を行うようにする。同期捕捉部40および同期保持部50を構成する回路の消費電力は一般に動作クロックの周波数に比例する。このため、上述した位相信号を用いることにより時間分解能を下げることなく回路の動作クロックの周波数を1.023MHzまで下げることができ、もって回路の消費電力を削減することができる。
さらに、上述した位相信号を用いることにより、図7におけるDLL102において、図8に示すEarly信号、Late信号を疑似ランダム符号発生器154で発生させなくてもよい。図7におけるDLL102では、NCO152の周波数に基づいて、擬似ランダム符号の位相を16foの時間分解能で変化させていたが、図19におけるDLL102では、図16に示すような多相クロックを用いることにより、Early、Lateの擬似ランダム符号を発生させなくてもよい。多相クロックを用いる場合、回路の動作クロックの周波数を下げた場合においても、サンプリングする位相を変えることにより、DLL102での時間分解能を維持することができる。
上述したGPSモジュール10では、例えば、16.368MHzのTCXO74を用いた場合、図1における周波数変換部20から出力されるIF信号の周波数は、周波数シンセサイザ28の構成上の簡便さにより、通常は4.092MHzであることが多い。周波数シンセサイザ28の構成を変更することにより、IF信号を0Hzを含む周波数帯域の信号にすることも可能である。しかし、一般に高周波アナログ回路を構成する上で、トータルゲインが100dBを超えるGPSモジュールの場合、直流オフセットの制御が困難である。このため、本実施の形態に係るGPSモジュール160では、上述したようにデジタル回路でIF信号を0Hzを含む周波数帯域の信号に変更する。これにより、上述したようにGPSモジュールの回路規模および消費電力を削減することができる。
上述したGPSモジュール160では、GPS衛星からの信号の受信を前提としていたが、EUでは独自のGNSSであるGalileoを2013年から稼動する計画を発表しているため、Galileoからの信号の受信を想定してもよい。GalileoはGPSのL1帯で共通のキャリア周波数を用いているが、GPSのC/AコードとGalileoのBOC(1,1)信号とは、図17および図18に示すように、符号の形式およびスペクトラムが異なる。しかし、図17に示すように、BOC(1,1)信号はC/Aコードのチップ長の半分と考えればよく、図14に示す、16個のフリップフロップ回路を8個のフリップフロップ回路にすることにより、上述したGPSモジュールはGalileoからの信号に対しても受信することができる。なお、図14において減算器への入力を16個目のフリップフロップ回路からの入力と、8個目のフリップフロップ回路からの入力とを切り替えてもよい。また、上述した移動平均フィルタは回路規模が小さいので、GPS衛星用とGalileo用とを別々に備えてもよい。
上述したGPSモジュール160では、信号処理部200,300において、ビットリデューサ224,226,324,326により出力信号のビット数を制限している。本実施の形態において、ビットリデューサ224,226,324,326は必ずしも必要ではないが、出力信号のビット数が多いほど同期捕捉部40及び同期保持部50における演算桁数やメモリサイズが増大するため、回路規模が増大する。GPSモジュールでは、図1におけるADC36からの出力信号のビット数は典型的には1または2ビットであり、2ビットあればS/N比の劣化は実用上問題ないとされている。2ビットの信号を16サンプル加算する場合、結果として最大4ビット増の6ビットとなる。入力信号のランダム性を考慮すると、√16=4倍以上の時は振幅制限して、2ビット増の4ビットとしても同期捕捉、同期保持におけるS/N比の劣化はわずかである。ノイズ耐性等を考慮してADCを多ビット化する場合もあるが、例えば図10に示すように、ノイズに対する処理を行った後では上述したように4〜6ビットに制限することができる。
上述した信号処理部200,300において、共通化するLPFを逆拡散の際の演算に基づいて、簡素な構成な移動平均フィルタとしたが、他の形式によるLPFに置き換えてもよい。帯域幅を狭くすれば、図5に示す逆拡散出力の拡大図のように、三角形の波形における裾の部分がなまってしまうが、S/N比を若干よくすることができるので、例えば高次のFIRフィルタを用いて狭帯域化してもよい。また、IIRフィルタを用いた場合は、FIRフィルタを用いた場合と比較して、回路規模を削減することができる。
以上、GPSモジュールに代表される、受信信号が微弱なスペクトラム拡散信号受信モジュールにおいて、1チップ積分器を共通化して、回路規模を削減する方法を示したが、ハードウェアで構成した回路で実行することなく、CPUやDSPを用いてソフトウェアで実行することも可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10,160 GPSモジュール
20,170,204,304 周波数変換部
40 同期捕捉部
50 同期保持部
200 信号処理部
202,302 ADC
220,222,320,322 チップインテグレータ
224,226,324,326 ビットリデューサ

Claims (8)

  1. 衛星からの信号を受信する受信部と;
    前記受信部が受信した受信信号を0Hzを含む周波数帯域幅の中間周波数信号に変換し、周波数変換後の中間周波数信号を所定のサンプリング周波数で離散化する周波数変換−離散化部と;
    前記周波数変換−離散化部から出力される離散化信号を所定のフィルタでフィルタリングするフィルタ部と;
    前記フィルタ部から出力された離散化信号のビット数を削減する削減部と;
    前記削減部によりビット数を削減された離散化信号における拡散符号の同期を捕捉する同期捕捉部と;
    前記同期捕捉部により同期捕捉された拡散符号の同期を保持する同期保持部と;
    を備える、受信装置。
  2. 前記周波数変換−離散化部は、
    前記受信部が受信した受信信号を所定の中間周波数信号に変換する第1の周波数変換部と;
    前記第1の周波数変換部による周波数変換後の中間周波数信号を前記所定のサンプリング周波数で離散化する離散化部と;
    前記離散化部から出力される離散化信号を0Hzを含む周波数帯域幅の中間周波数信号としての離散化信号に変換する第2の周波数変換部と;
    を備える、請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記同期捕捉部は、前記フィルタ部によりフィルタリングされた離散化信号を前記所定のサンプリング周波数よりも低い周波数でダウンサンプリングすることにより、前記拡散符号の同期の捕捉を行い、
    前記同期保持部は、前記フィルタ部によりフィルタリングされた離散化信号を前記所定のサンプリング周波数よりも低い周波数でダウンサンプリングすることにより、前記同期捕捉部により同期捕捉された拡散符号の同期の保持を行う、請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記同期捕捉部および前記同期保持部は、多相クロックを選択的に使用して前記ダウンサンプリングを行う、請求項に記載の受信装置。
  5. 前記所定のフィルタは、前記拡散符号の1チップ分で移動平均を行う移動平均フィルタである、請求項1に記載の受信装置。
  6. 前記所定のフィルタは、FIRフィルタまたはIIRフィルタである、請求項1に記載の受信装置。
  7. 衛星からの信号を受信するステップと;
    前記受信した受信信号を0Hzを含む周波数帯域幅の中間周波数信号に変換し、周波数変換後の中間周波数信号を所定のサンプリング周波数で離散化するステップと;
    前記離散化された離散化信号を所定のフィルタでフィルタリングするステップと;
    前記フィルタリングされた離散化信号のビット数を削減するステップと;
    前記ビット数を削減された離散化信号における拡散符号の同期を捕捉するステップと;
    前記同期捕捉された拡散符号の同期を保持するステップと;
    を有する、信号処理方法。
  8. 衛星からの信号を受信するステップ;
    前記受信した受信信号を0Hzを含む周波数帯域幅の中間周波数信号に変換し、周波数変換後の中間周波数信号を所定のサンプリング周波数で離散化するステップ;
    前記離散化された離散化信号を所定のフィルタでフィルタリングするステップ;
    前記フィルタリングされた離散化信号のビット数を削減するステップ;
    前記ビット数を削減された離散化信号における拡散符号の同期を捕捉するステップ;
    前記同期捕捉された拡散符号の同期を保持するステップ;
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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