JP5353244B2 - 分画大豆蛋白素材の製造法 - Google Patents

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Description

本発明は分画された大豆蛋白素材の製造法に関する。詳しくは、大豆蛋白質に含まれる各々特性のある蛋白質である7Sグロブリンと脂質親和性蛋白質の分画技術に関する。
大豆蛋白質は、特有のゲル化力を発揮する性質から、食品の物性改善に幅広く利用されていると共に、栄養価の高い健康食品素材としての利用も増大している。
大豆の貯蔵蛋白質は、pH4.5付近で沈澱し、比較的簡単に貯蔵蛋白質以外の可溶性成分が主体の酸可溶性蛋白画分と貯蔵蛋白質が主体の酸沈殿性蛋白画分とに分けることができる。この酸沈殿性蛋白画分を回収したものが分離大豆蛋白であり、現在広く食品工業に利用されている。
大豆蛋白質を構成する蛋白質は、また超遠心分析による沈降係数から、2S,7S,11S,15Sの各グロブリンに分類される。このうち、7Sグロブリンと11Sグロブリンはグロブリン画分の主要な構成蛋白成分である。なお、免疫学的命名法にいうβ−コングリシニンは7Sグロブリンに、グリシニンは11Sグロブリンに実質的に相当するものである。
大豆蛋白質を構成する蛋白質は、粘性、凝固性、界面活性などの物性や栄養生理機能において異なる性質を有する。
例えば7Sグロブリンは血中の中性脂肪を低下させることが報告され(非特許文献1)ている。また、11Sグロブリンは、ゲル化力が高く、豆腐ゲルの硬さ・食感を支配していると言われている。
このように、大豆蛋白質をこれらの成分に富む画分へ分画することは、生理機能面や物性機能面における各蛋白質特有の機能を大きく発現させることが可能となり、特長ある素材の創出につながる可能性がある。そしてこれにより食品産業における蛋白利用分野の拡大が期待できる。
図1に7Sグロブリンと11SグロブリンのpHに対する溶解挙動を示すとおり、7SグロブリンはpH4.8付近において、11SグロブリンはpH4.5〜6において溶解度が低いことから、pH6付近でまず11Sグロブリンを沈澱させ、その後にpHをさらに下げて7Sグロブリンを沈澱させればそれぞれの成分を高純度に分画出来るであろうということは予想できる。
しかしながら、実際に豆乳をpH6に調整し、不溶性画分と水溶性画分とに分けてSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動によるパターンを見ると、どちらの画分にも7Sグロブリンと11Sグロブリンが相当量混入してしまう。
そのため、単純にpHに対する両グロブリンの溶解挙動のみでは高純度に分画することが出来ない問題があった。
そこで、この問題を克服するため、7Sグロブリンと11Sグロブリンを分画する技術がいくつか開示されている(非特許文献2、特許文献1〜7等)。
一方、酸沈殿性大豆蛋白質には、7Sグロブリンや11Sグロブリンの他にも、細胞膜をはじめプロテインボディーやオイルボディー等の膜を構成する極性脂質との親和力の高い雑多な蛋白質が混在することが近年報告されている(非特許文献3)。
かかる報告を受け、本発明者による研究の結果、低変性の脱脂豆乳に対し1M濃度になるように硫酸ナトリウムを添加し、pHを塩酸で4.5に調製すると、酸可溶性画分に7S及び11Sグロブリンが移行すること、そして一方で酸沈殿性画分には、他の雑多な蛋白質が移行することがわかった(非特許文献4)。
そしてこの酸沈殿性画分の窒素量は脱脂豆乳中の全窒素量のうち約30%も占め、意外にも多量であることが判明した。
さらにこれらは工業的に生産される分離大豆蛋白の約35%をも占めていることを報告しており、この一群の蛋白質が従来の豆乳や分離大豆蛋白などの大豆蛋白素材の風味に影響を与えていることがわかってきた(非特許文献5)。
この7Sグロブリンと11Sグロブリンの少ない酸沈殿性画分に含まれる蛋白質は、SDS-ポリアクリルアミド電気泳動による推定分子量において主に34kDa、24kDa、18kDaを示す蛋白質、リポキシゲナーゼ、γ−コングリシニンや、その他多くの雑多な蛋白質が混在したものである。この一群の蛋白質は極性脂質との親和性を示すため、脂質親和性蛋白質と呼ばれている。
以上の知見によれば、従来の分画技術(非特許文献2,特許文献1〜7)は脂質親和性蛋白質が酸沈殿性大豆蛋白質の相当な割合を占めていることを何ら考慮していないため、7Sグロブリンや11Sグロブリンを高純度に分画することを実質的には成し得ていなかったことがわかる。
7Sグロブリン、11Sグロブリンと脂質親和性蛋白質を高純度に分画する方法としては、非特許文献4の方法が示されているが、高いイオン強度にして、多くの還元剤が必要であるため、脱塩や洗浄が必須工程となるため、実験レベルでは有効であるも、工業的プロセスには不向きであった。
そこで、本出願人は脂質親和性蛋白質の混入率の低い、高純度の大豆7Sグロブリン蛋白と大豆11Sグロブリン蛋白に分画する技術を開発した(特許文献8,9)。この方法は、7Sグロブリンを高純度に分画する点において工業的に優れた方法である。しかしその一方で、残りの画分である11Sグロブリンと脂質親和性蛋白質の混合物を各成分に高純度に分画するためには煩雑な操作が必要となるため、これらの成分が有効に利用されにくい状況にあった。
すなわち、7Sグロブリンだけを高純度に分画するのではなく、残りの画分についても簡便な方法で高純度に分画できる方法が望まれる。
(参考文献)
Okita T et al, J.Nutr.Sci.Vitaminol.,27(4), 379-388, 1981 Thahn,V.H, and Shibasaki,K., J.Agric.FoodChem., 24, 117, 1976 Herman, Planta, 172, 336-345, 1987 Samoto M et al., Biosci. Biotechnol. Biochem., 58(11), 2123-2125, 1994 Samoto M et al., Biosci Biotechnol Biochem, 62(5), 935-940, 1998 T. Nagano, et. al., Relationship between rheological properties and conformational states of 7S globulin from soybeans at acidic pH, Food Hydrocolloids: Structures, Properties, and Functions, Plenum Press, New York, 1994 特開昭55−124457号公報 特開昭48−56843号公報 特開昭49−31843号公報 特開昭58−36345号公報 特開昭61−187755号公報 国際公開WO00/58492号公報 米国特許第6171640号公報 国際公開WO02/28198号公報 国際公開WO2004/43160号公報
上記課題に鑑み、本発明は、大豆から7Sグロブリンのみならず、残りの酸沈殿性蛋白質も効率的かつ高純度に分画し、高純度の分画大豆蛋白素材を提供することを目的とする。
本出願人は、先に、低変性の大豆に脂質親和性蛋白質のみを選択的に変性するような条件で変性処理を施した加工大豆を調製し、これを抽出原料とすることで、7Sグロブリン、11Sグロブリン、及び脂質親和性蛋白質を簡単な操作で効率よく高純度に分画できる技術を発明した(国際出願番号:PCT/JP2006/310751)。
先の発明は、上記の変性処理によって11Sグロブリンと脂質親和性蛋白質との分離が特に改善される効果を奏する。そして本発明はこの知見をさらに発展させ、仮に11Sグロブリンの含量がもともと低い大豆を使用した場合、上記の変性処理を行うことなく、簡単な操作で効率良く、高純度に7Sグロブリンと脂質親和性蛋白質とを分画することができるとの知見に到り、着想されたものである。
すなわち、上記課題を解決するための本発明は、
1.1)総蛋白質あたりの7Sグロブリン含量が20重量%以上かつ11Sグロブリン含量が10重量%以下である大豆から蛋白質を抽出し、大豆蛋白溶液を得る工程、
2)上記大豆蛋白溶液をpH4〜5.5に調整し、40〜65℃で加温する工程、
3)上記加温した大豆蛋白溶液をpH5.3〜5.7であって前記加温時のpHよりも高いpH領域に調整し、水溶性画分と不溶性画分とに分画する工程、を含むことを特徴とする分画大豆蛋白素材の製造法、
2.前記1.記載の水溶性画分をpH4〜5に調整し、不溶性画分を回収することを特徴とする、大豆7Sグロブリン蛋白素材の製造法、
3.前記1.記載の不溶性画分を回収することを特徴とする、非7S・11S−酸沈殿性大豆蛋白素材の製造法、である。
本発明の効率的かつ簡便な方法により、7Sグロブリン及び脂質親和性蛋白質をそれぞれ高純度で分画することが可能となる。得られた画分はそれぞれ大豆7Sグロブリン蛋白素材及び7S・11S−酸沈殿性大豆蛋白素材として提供することができ、それぞれの物性や栄養生理機能を十分に活かした利用が可能である。
本分画法は、従来法である塩の添加などによる分画方法とは異なり、塩類を加えずにpH調整を主体として行う方法であるため、蛋白質を沈澱物として回収するのに必要な低イオン濃度環境にするための希釈や脱塩の操作が不溶であり、操作の簡便化が図れる優れた方法である。
まず、本発明に記載の用語について説明する。
「7Sグロブリン」はβ−コングリシニンとも呼ばれ、一般には3種のサブユニット(α’、α、β)から構成される糖蛋白質であるが、何れかのサブユニットが欠損していても良い。これらのサブユニットはランダムに組み合わされ、3量体を形成している。等電点はpH4.8付近で分子量は17万程度である。以下、単に「7S」と略記する場合がある。
「大豆7S蛋白」は7Sの純度を高めた大豆蛋白素材をいう。
「11Sグロブリン」はグリシニンとも呼ばれ、酸性サブユニットと塩基性サブユニットがジスルフィド結合によって結合し、それらが6分子集まった12量体を形成している。分子量は36万程度である。以下、単に「11S」と略記することがある。
7Sと11Sはいずれも酸沈殿性大豆蛋白質であり、大豆プロテインボディーに貯蔵される主要な貯蔵蛋白質である。
なお、ここにいう「酸沈殿性大豆蛋白質」は、大豆の蛋白質の内、脱脂豆乳などの溶液のpHを酸性側(pH4〜6)に調整することにより沈澱する性質を有する蛋白質である。したがって、例えば分離大豆蛋白に含まれる蛋白質がこれに相当し、分離大豆蛋白製造時に酸沈殿しないホエー中の蛋白質はこれに含まれない。
7Sと11Sは、品種によっても異なると考えられるが、SDS電気泳動においてクマシーブリリアントブルー(CBB)染色後、デンシトメトリーによってピーク面積を測定した場合、従来の分離大豆蛋白(SPI)などでは大豆蛋白質全体の約70%を占める蛋白質である。以下、7Sと11Sを併せて「MSP」と略記することがある。
「脂質親和性蛋白質」(Lipophilic Proteins)は大豆の酸沈殿性大豆蛋白質の内、7Sと11S以外のマイナーな酸沈殿性大豆蛋白質群をいい、レシチンや糖脂質などの極性脂質を多く随伴するものである。以下、単に「LP」と略記することがある。
このLP中にはSDS-ポリアクリルアミド電気泳動による推定分子量において主に34kDa、24kDa、18kDaを示す蛋白質、リポキシゲナーゼ、γ−コングリシニンや、その他多くの雑多な蛋白質が含まれる(図2、レーン3参照)。
図2の通り、LPはSDS電気泳動法では7Sや11Sに比べて染色されにくい性質を有しており、そのため従来その実態が明確に認識されていなかったものである。そのため、従来の文献に7Sや11Sの単一のバンドとして掲載されているSDS電気泳動のバンドには、実際にはLPがかなりの量混在していることが多い。
「非7S・11S−酸沈殿性大豆蛋白」はLPの純度を高めた大豆蛋白素材をいう。以下、単に「LP−SPI」と略することがある。
大豆蛋白質中の7Sと11Sの総含量の分析は、下記に示す(方法1)及び(方法2)によって行うことが出来る。
またLPは雑多な蛋白質が混在したものであるが故、各々の蛋白質を全て特定することは困難であるが、下記(方法1)と(方法2)に示す溶解挙動により分画することができる。
(方法1)
試料加工大豆(全脂大豆の場合は予めヘキサンにより油分1.5%未満となるまで脱脂しておく)を粉砕し、60メッシュパスの粒度にする。その大豆1重量部に水7重量部を加え、可性ソーダでpHを7.5に調整し、室温で30分攪拌する。これを1000G、10分の遠心分離により、水溶性画分Aと不溶性画分Aに分離する。さらに不溶性画分Aに水5重量部を加え、室温で30分攪拌する。これを1000G、10分の遠心分離により、水溶性画分Bと不溶性画分Bに分離する。水溶性画分AとBを混合し、水溶性画分とする。また不溶性画分AとBを混合し、不溶性画分とする。加水から分離までの操作温度は、10℃〜25℃で行なう。また撹拌はプロペラ(350rpm)で行う。
(方法2)
方法1で得られた水溶性画分に塩酸を加えてpH4.5に調整する。これを1000G、10分の遠心分離により、不溶性画分Cを回収する。さらにこの不溶性画分Cに対し、1M Na2SO4(20mMメルカプトエタノール含有)溶液を方法1の試料加工大豆の5重量倍を添加してよく攪拌し、10000G、20分の遠心分離により、水溶性画分Dと不溶性画分Dに分離する。この不溶性画分Dに再度同じ操作を繰り返し、水溶性画分Eと不溶性画分Eに分離する。この不溶性画分DとEを合わせたものをLP画分とし、水溶性画分DとEを合わせたものを7S及び11S画分(MSP画分)とする。操作温度は、10℃〜25℃で行なう。以上により得られたLP画分とMSP画分の窒素量をそれぞれケルダール法で測定し、両者の比率を測定する。
次に大豆蛋白素材中のLP含量の測定方法について説明する。
大豆蛋白素材は最終の製品化工程において一般的に加熱殺菌されるため、7S、11S及びLPはいずれも加熱変性が起こっている。そのため、製品化された大豆蛋白素材から上記方法1、2の方法によってLPを7S,11Sと分画し、LP含量を測定することが困難である。
また、一般的な蛋白質組成の測定方法であるSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS-PAGE)ではLPがCBB染色されにくいという性質を有するため、これも正確な測定が困難である。
したがって簡易的に、7S,11S,LPの各蛋白質中の主要な蛋白質を選択し、それらの染色比率を求め、これらの比率からLP含量を推定する以下の方法を採用することができる。
〔LP含量の推定方法〕
(a) 各蛋白質中の主要な蛋白質として、7Sはαサブユニット及びα'サブユニット(α+α')、11Sは酸性サブユニット(AS)、LPは34kDa蛋白質及びリポキシゲナーゼ(P34+Lx)を選択し、SDS−PAGEにより選択された各蛋白質の染色比率を求める。電気泳動は表1の条件で行うことが出来る。
(b) X(%)=(P34+Lx)/{(P34+Lx)+(α+α’)+AS}×100(%)を求める。
(c) 低変性脱脂大豆から調製された分離大豆蛋白のLP含量を加熱殺菌前に上記方法1,2の分画法により測定すると凡そ38%となることから、X=38(%)となるよう(P34+Lx)に補正係数k*=6を掛ける。
(d) すなわち、以下の式によりLP推定含量(Lipophilic Proteins Content Index、以下「LCI」と略する。)を算出する。
(表1)
Figure 0005353244
(数1)
Figure 0005353244
次に本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の大豆蛋白質の分画方法は、1)総蛋白質あたりの7Sグロブリン含量が20重量%以上かつ11Sグロブリン含量が10重量%以下である大豆から蛋白質を抽出し、大豆蛋白溶液を得る工程、2)上記大豆蛋白溶液をpH4〜5.5に調整し、40〜65℃で加温する工程、3)上記加温した大豆蛋白溶液をpH5.3〜5.7であって加温時のpHよりも高いpH領域に調整し、水溶性画分と不溶性画分とに分画する工程を含むことを特徴とする。
〔原料大豆〕
本発明の分画方法に使用する原料大豆は、総蛋白質あたりの7Sグロブリン含量が20重量%以上、好ましくは30重量%以上であって、かつ11Sグロブリン含量が10重量%以下、好ましくは5重量%以下である大豆を用いる。かかる大豆は特に育種あるいは遺伝子組換え技術により11Sグロブリンを欠失させた大豆、すなわち11Sグロブリン含量が0重量%である大豆を用いることができる。例えばUS2004/0037905 A1などに記載されるような大豆を使用することができる。
なお、本発明の各種大豆蛋白素材を調製する場合には、脂質が含まれていると蛋白質の純度に影響するため、脱脂大豆を原料大豆として用いることが好ましい。脱脂大豆は、ヘキサン等の有機溶剤で脱脂したものや圧搾などで油分を低下させたものを使用することができる。
原料脱脂大豆の形態は特に問わないが、より好ましくは粉砕している方が良く、最大粒子径が500μm以下、より好ましくは300μm以下、さらに好ましくは100μm以下の粉末が適当である。
また原料脱脂大豆中の蛋白質の変性が本発明の加工処理前に極度に進んでいないものが望ましく、蛋白質抽出率を示すPDIは60以上であることが好ましい。この大豆の水分は2〜15%が好ましく、5〜10%がより好ましい。
本発明は上記原料脱脂大豆から蛋白質を抽出し、大豆蛋白溶液を得る工程を含む。すなわち、原料大豆を水やアルカリ水溶液などの水系溶媒に分散させて蛋白質を抽出し、遠心分離により抽出液から不溶性画分であるオカラを除去して、可溶性画分を回収することにより大豆蛋白溶液を得る。
水系溶媒の添加量は原料大豆に対し、6〜15重量倍が好ましく、7〜12重量倍がより好ましい。水系溶媒の添加量が少なすぎると粘度が高くなり、多すぎると希薄溶液となって回収効率が悪くなる。
抽出時の温度は、4〜50℃程度が好ましく、10〜30℃程度がより好ましい。温度が高すぎるとたん白質が変性を受けて分画しにくい状態となり、逆に温度が低すぎると抽出効率が悪くなってしまう。
得られた抽出液から中性付近pH6〜9において不溶物であるオカラを遠心分離等により除去する。得られたオカラに対しさらに水を4〜6重量倍加え、さらに抽出し豆乳の回収量を上げる操作を繰り返しても良い。
かかる工程により得られた大豆蛋白溶液は、一般的な脱脂大豆から抽出した場合とは異なり極めて特徴的な組成を有しており、11Sグロブリン含量が極めて低く、総蛋白質あたり15重量%以下、好ましくは7%以下である。
次に、上記の大豆蛋白溶液をpH4〜5.5、好ましくはpH4.8〜5.2に調整し、40〜65℃で加温する。次に、加温された大豆蛋白溶液をpH5.3〜5.7であって加温時のpHよりも高いpH領域に調整する。
かかる工程を経ることにより、7Sは可溶な状態を保持しつつ、LPを選択的に不溶化することができる。そして、7S主体の水溶性画分と不溶化したLPが主体の不溶性画分とを固液分離により分画することができる。
固液分離後の水溶性画分についてはホエー成分が抽出前に予め洗浄除去されて殆ど含まれない場合にはそのまま噴霧乾燥し、大豆7Sグロブリン蛋白素材を得ることができる。またホエー成分が含まれる場合には、その分7Sの純度が低下するため、水溶性画分をさらにpH4〜5、好ましくは4.3〜4.8に調整し、生成する沈殿を回収することにより、高純度の大豆7Sグロブリン蛋白素材を得ることができる。
該素材の7Sの純度は少なくとも80%以上の高純度となるため、7S特有の特性を活かした利用が可能である。例えば血中中性脂肪低減剤や体脂肪低減剤などの栄養機能剤や高粘性素材などに利用できる。また該素材のLCI値は30%以下であり、より好ましくは25%以下、さらに好ましくは20%以下であり、LP含量が極めて少なく、風味に優れるものである。
一方、固液分離後の不溶性画分を回収し、必要により可性ソーダで中和して中和液を調製し、殺菌加熱、乾燥することによりLPを高純度に含む非7S・11S−酸沈殿性大豆蛋白素材(LP−SPI)を得ることができる。得られたLP−SPIは少なくともLCIが60重量%以上の高純度品として提供することができる。
LPは従来の大豆蛋白素材の風味劣化の一因となる成分と考えられていたものであるが、これを高純度に分画し、LP−SPIとすることにより、LP固有の特性を活かした用途への使用が可能となる。
以上のように分画されたLPは脂質に対して強い親和性を有するため、大豆蛋白素材が本発明のLP−SPIに相当するか否かの判定は、当該蛋白中のクロロホルム:メタノールが2:1の溶媒で抽出される油分(以下、「クロメタ油分」と記載する。)が7重量%以上、好ましくは8〜15重量%、より好ましくは9〜15重量%であるか否かで行うことが可能である。ただし、LP−SPIのエーテル抽出油分が2%以上含まれる場合には、上記数値からエーテル抽出油分を差し引かなければならない。抽出される極性脂質はレシチンや糖脂質が主成分である。
ちなみに分画されていない従来の分離大豆蛋白のクロメタ油分は4〜5重量%程度で、高純度の大豆7S蛋白や大豆11S蛋白も3%以下に過ぎない。
LP−SPIの特に重要な機能は国際出願PCT/JP2006/310751号明細書(国際公開第2006/129647号)に記載の通り、血中コレステロール低下作用であり、これを用いた剤や食品などの血中コレステロール低下用組成物を提供できる。
血中コレステロール低下用組成物中に添加するLP−SPIの含有量は、組成物の形態・量によっても異なり、適宜設定することができる。通常は1日あたりの有効成分の摂取量を摂取できるように、1日あたりの組成物の摂取量を考慮し、組成物中の含有量を当業者が設定すればよい。例えば、1日あたりのLP−SPIの摂取量を4.5gと設定した場合、1日あたりの組成物の摂取量が10gである場合は、組成物中の有効成分の含有量を45重量%とすれば良い。本発明のLP−SPI1日あたりの摂取量は特に限定されないが、4〜10gとすることができる。
本発明の血中コレステロール低下用組成物には、LP−SPIを使用する以外に、血中コレステロール低下作用のあるといわれる材料を併用することも可能である。例えば、イソフラボン、豆乳、分離大豆蛋白、濃縮大豆蛋白、レシチン、乳酸菌、ポリフェノール類、多糖類等を併用できる。
血中コレステロールを低下剤として提供する場合は、種々の投与形態の製剤とすることができる。すなわち、経口的投与の場合に、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、粒剤もしくは丸剤等の固形製剤や、溶液、エマルジョンもしくはサスペンジョンなどの液剤の形態等で投与することができる。また、非経口的投与の場合に、注射溶液や坐剤などの形態で投与される。これらの製剤の調製にあたっては製剤化のために許容される添加剤、例えば賦形剤、安定剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、滑沢剤、甘味料、着色料、香料、張度調製剤、緩衝剤、酸化防止剤、pH調整剤等を併用して製剤化することができる。
血中コレステロールを低下用食品として提供する場合は、一般的な食品の形態である清涼飲料、乳製品、豆乳、発酵豆乳、大豆蛋白飲料、豆腐、納豆、油揚げ、厚揚げ、がんもどき、ハンバーグ、ミートボール、唐揚げ、ナゲット、各種総菜、焼き菓子、栄養バー、シリアル、飴、ガム、ゼリー等の菓子類、タブレット、パン類、米飯類など、様々な食品に配合することができる。さらに、食品の場合には食品の包装やパンフレット等の宣伝媒体等にLP−SPIが有効成分として含まれる旨、そしてこれにより食品が血中コレステロールの低下作用を有する旨を直接的又は間接的に記載した、日本の特定保健用食品などの健康食品にもすることができる。
以下に本発明を実施するための具体的な調製例を記載する。
(調製例1) −高純度大豆7Sグロブリン蛋白素材の調製方法−
総蛋白質あたりの7Sグロブリン含量が20重量%以上であり、かつ11Sグロブリン含量が10重量%以下である大豆を使用し、これから上述の(方法1)に従って蛋白質を抽出し、オカラを分離して大豆蛋白溶液を得る。
次に、該大豆蛋白溶液を塩酸にてpHを5.0に調整し、60℃で15分間加熱後、苛性ソーダでpHを5.5にして30分間プロペラ攪拌(300〜350rpm)後、不溶性画分Aを1000G、10分の遠心分離にて分離し、水溶性画分を回収する。これを塩酸にてpHを4.5に調整し、生じた不溶性画分Bを1000G、10分の遠心分離にて回収し、噴霧乾燥して大豆7Sグロブリン蛋白素材を得る。
この蛋白素材の純度検定は3.7μgを試料としてSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動に供し、SDS-PAGEにより展開し、クマシーブリリアントブルーで染色後、デンシトメーターに供し、全蛋白質のバンドの濃さに対する7Sと11Sに相当するバンドの濃さが占める割合を算出する方法により行う。また、これらのサンプルのLCI値も求める。上記検定法によれば本法に従って調製される7Sの純度は80%以上の高純度となり、また、このときのLCI値は、30%以下となってLPが非常に低減化されたものとなる。
(調製例2) −LP−SPIの調製方法−
調製例1と同様にして得られる不溶性画分Aを回収し、噴霧乾燥することによって、LP−SPIを得る。この蛋白の固形分中に含まれる油分は、エーテルで抽出される油分は2%未満であり、クロロホルム:メタノールの比が2:1の混合溶媒で抽出される油分が7%以上であり、極性脂質に親和性を示すLPが多く含まれる。このときのLCI値は少なくとも60%以上の高純度となる。
(比較例1)
市販のIOM大豆(アメリカ産)(総蛋白質中、7Sグロブリン含量18%、11Sグロブリン含量36%)を使用し、(方法1)に従って蛋白質を抽出し、オカラを分離して大豆蛋白溶液を得る。
次に、実施例1と同様の方法で水溶性画分と不溶性画分Aに分画する。水溶性画分を塩酸にてpH4.5に調整し、生じた不溶性画分Bを遠心分離にて回収し、噴霧乾燥して蛋白素材を得る。得られた蛋白素材の7S純度は75%以下となる。
(比較例2、3)
調製例1と同様にして得る大豆蛋白溶液をpH3.5(比較例2)およびpH6(比較例3)に調整して60℃で加熱する以外はそれぞれ同様にして分画を行った場合、得られる水溶性画分はいずれも純度が高いものが得られず、80%に満たない。不溶性画分Aの回収量が低下し、LPとして回収されるべき画分が可溶化する量が多くなると考えられる。
(比較例4,5)
実施例1と同様にして得る大豆蛋白溶液をpH5.0に調整し、35℃(比較例4)および70℃(比較例5)で加熱する以外はそれぞれ同様にして分画を行った場合、得られる水溶性画分は35℃では7Sの純度は上がらない。一方、70℃では7Sの純度は上がるが、極端に収量が低くなる。不溶性画分Aは70℃では7Sのコンタミが多くなり、比較例4,5のいずれも高純度に分画することができない。
(比較例6,7)
実施例1と同様にして得る大豆蛋白溶液をpH5.0に調整して60℃で15分間加熱後、苛性ソーダでpH5.2(比較例6)およびpH6.0に調整する以外は、それぞれ同様にして分画を行う。得られる水溶性画分はpH5.2では極端に収量が少なくなる。またpH6.0では7Sの純度が上がらない。したがって比較例2,3のいずれも高純度に分画することができない。
7Sグロブリンと11Sグロブリンの各pHにおける溶解挙動を示すグラフである。 7Sグロブリン画分、11Sグロブリン画分、脂質親和性蛋白質画分のSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による泳動パターンを示した図面代用写真である。

Claims (2)

  1. 1)総蛋白質あたりの7Sグロブリン含量が20重量%以上かつ11Sグロブリン含量が10重量%以下である大豆から蛋白質を抽出し、大豆蛋白溶液を得る工程、
    2)上記大豆蛋白溶液をpH4〜5.5に調整し、40〜65℃で加温する工程、
    3)上記加温した大豆蛋白溶液をpH5.3〜5.7であって前記加温時のpHよりも高いpH領域に調整し、水溶性画分と不溶性画分とに分画する工程を含み、該不溶性画分を回収して得られる非7S・11S−酸沈殿性大豆蛋白素材を食品に配合することを特徴とする、非7S・11S−酸沈殿性大豆蛋白素材を含む食品の製造法。
  2. 1)総蛋白質あたりの7Sグロブリン含量が20重量%以上かつ11Sグロブリン含量が10重量%以下である大豆から蛋白質を抽出し、大豆蛋白溶液を得る工程、
    2)上記大豆蛋白溶液をpH4〜5.5に調整し、40〜65℃で加温する工程、
    3)上記加温した大豆蛋白溶液をpH5.3〜5.7であって前記加温時のpHよりも高いpH領域に調整し、水溶性画分と不溶性画分とに分画する工程を含み、該不溶性画分を回収し、中和、殺菌加熱、乾燥から選択される1以上の工程を行い、製品化することを特徴とする、LCI値が60重量%以上の非7S・11S−酸沈殿性大豆蛋白素材の製造法。
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