JP5352408B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品に関する。
従来のパンツ型吸収性物品として、外包体が、着用時に着用者の腹側に配される腹側シートと、着用時に着用者の背側に配される背側シートとに分割されており、吸収性本体が、腹側シート及び背側シートに架け渡すように固定されていると共に、腹側シートの左右の両側縁部と背側シートの左右両側縁部とが接合されているパンツ型吸収性物品が知られている。例えば、特許文献1には、前述のようなパンツ型吸収性物品として、前方部(腹側シート)の左右両側の部位が後方部(背側シート)の左右両側の部位にそれぞれ接合された筒状の外装シート(外包体)と、外装シート(外包体)の下端から下側に突出し着用者の股間部に対向して排泄物を吸収する吸収体とを備え、吸収体の中央部が前方部(腹側シート)及び後方部(背側シート)それぞれの下端部と接合されており、吸収体の両側部が非接合とされている吸収性物品が記載されている。
このような特許文献1に記載の吸収性物品においては、着用時に着用者の腹側に配される吸収体両側部の非接合部が立ち上がり易いので、脚を動かし易く、横漏れを防止することができる。しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品においては、前方部(腹側シート)及び後方部(背側シート)それぞれの縦方向の長さが、略同じである為、着用者の臀部を十分に被覆することができない。また、特許文献1に記載の吸収性物品においては、着用時に着用者の背側に配される吸収体両側部の非接合部の幅が、着用者の腹側に配される吸収体両側部の非接合部の幅と略同じ程度に広い為、臀部をしっかりと覆うことができず、軟便などを十分に捕捉することができない。
また、例えば、特許文献2には、前述のようなパンツ型吸収性物品として、前ベルト部分及び後ろベルト部分からなる環状弾性ベルトと吸収性本体とを備えると共に、後ろベルト部分(背側シート)の縦方向の長さを、前ベルト部分(腹側シート)の縦方向の長さよりも長くしたプルオン衣類が記載されている。
このような特許文献2に記載のパンツ型吸収性物品においては、後ろベルト部分の縦方向の長さが、前ベルト部分(腹側シート)の同長さより長いことによって、着用者の臀部の被覆性が高められている。しかしながら、特許文献2に記載のパンツ型吸収性物品においては、環状弾性ベルトと吸収性本体との接合について、吸収性本体の両側部に未接合部を設けているか否かについて何ら記載されていない。
特開2008−194161号公報 特表2008−508082号公報
したがって、本発明の課題は、外装体が、着用者の腹側に配される腹側シートと着用者の背側に配される背側シートとに分割されたタイプのパンツ型吸収性物品でありながら、脚を動かし易く、着用時に着用者の腹側において、横漏れを防止することができ、着用時に着用者の背側において、着用者の臀部を十分に被覆することができ、軟便などを十分に捕捉することができるパンツ型吸収性物品を提供することにある。
本発明は、着用時に着用者の腹側に配される腹側シートと、着用時に着用者の背側に配される背側シートと、腹側シート及び背側シートに亘って固定部を介して固定された吸収性本体とを具備し、前記腹側シート及び前記背側シートそれぞれの両側縁部が接合されてウエスト開口部と一対のレッグ開口部とが形成されたパンツ型吸収性物品であって、前記背側シートは、背側シート本体及び着用時に該背側シート本体の下縁に沿って下方に延出する背側延出部分を備えており、前記吸収性本体は、前記腹側シートとの前記固定部以外の部位において、該吸収性本体の幅方向両外方に延出する一対の腹側可動部を備えており、前記吸収性本体は、前記背側シートの下端部を含む部位において、全域で固定されているか、又は前記背側シートとの前記固定部以外の部位において、該吸収性本体の幅方向両外方に延出する一対の背側可動部を有し且つ前記腹側可動部の幅方向の幅が前記背側可動部の幅よりも大きいパンツ型吸収性物品を提供するものである。
本発明のパンツ型吸収性物品によれば、脚を動かし易く、着用時に着用者の腹側において、横漏れを防止することができ、着用時に着用者の背側において、着用者の臀部を十分に被覆することができ、軟便などを十分に捕捉することができる。
図1は、本発明の第1実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの斜視図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつを伸張させて拡げた状態を表面シート側から見た平面図である。 図3(a)は図2のX1−X1線断面図であり、図3(b)は図2のX2−X2線断面図である。 図4は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの吸収体の平面図である。 図5は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの吸収体の他の実施形態の平面図である。 図6は、本発明の第2実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを伸張させて拡げた状態を表面シート側から見た平面図である。 図7(a)は図6のX3−X3線断面図であり、図7(b)は図6のX4−X4線断面図である。 図8(a)は図6のX5−X5線断面図であり、図8(b)は図6のX6−X6線断面図である。 図9は、図6に示すパンツ型使い捨ておむつの吸収体の平面図である。 図10は、図6に示すパンツ型使い捨ておむつの吸収体の他の実施形態の平面図である。 図11は、本発明の第3実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを伸張させて拡げた状態を表面シート側から見た平面図である。 図12(a)は図11のX7−X7線断面図であり、図12(b)は図11のX8−X8線断面図である。 図13は、図11に示すパンツ型使い捨ておむつの吸収体の平面図である。
以下、本発明のパンツ型吸収性物品を、その好ましい第1実施形態に基づき、図1〜図4を参照しながら説明する。
第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A(以下、「おむつ1A」ともいう。)は、図1に示すように、着用時に着用者の腹側に配される腹側シート2Aと、着用時に着用者の背側に配される背側シート2Bと、腹側シート2A及び背側シート2Bに亘って固定部4を介して固定された吸収性本体3とを具備し、腹側シート2Aの両側縁部2a,2aと背側シート2Bの両側縁部2b,2bとが接合されてウエスト開口部WOと一対のレッグ開口部LO,LOとが形成されている。
おむつ1Aは、図1〜図2に示すように、中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って以下の説明では、左右対称な部分については、主に、右側について説明する。
第1実施形態のおむつ1Aについて、詳述すると、おむつ1Aは、伸張状態(図2参照)において、その長手方向(以下「Y方向」という。Y方向:中心線CLに平行な方向をいう。)に、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、腹側部Aと背側部Bとの間に位置し、着用者の股間部に配される股下部Cを有している。尚、おむつ1Aの幅方向は、その長手方向(Y方向)に直交する方向(以下「X方向」という。)である。
第1実施形態のおむつ1Aについては、腹側シート2Aは、図2に示すように、腹側シート本体20A、及び着用時に腹側シート本体20Aの下縁200に沿って下方に延出する腹側延出部分21Aを備えている。ここで、「下方」とは、おむつ1Aの長手方向(Y方向)におけるおむつ1Aの中心CT(図2参照)に向かう方向を意味する。具体的には、腹側シート本体20Aは、おむつ1の伸張状態(図2参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部20a,20aを有している。腹側延出部分21Aは、腹側シート本体20Aの下縁200に沿って腹側シート本体20Aから下方に延出しており、おむつ1の伸張状態(図2参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部21a,21aを有している。
本発明においては、背側シート2Bは、図2に示すように、背側シート本体20B及び着用時に背側シート本体20Bの下縁200に沿って下方に延出する背側延出部分21Bを備えている。ここで、「下方」とは、腹側シート2Aと同様に、おむつ1Aの長手方向(Y方向)におけるおむつ1Aの中心CT(図2参照)に向かう方向を意味する。具体的には、背側シート本体20Bは、おむつ1の伸張状態(図2参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部20b,20bを有している。背側延出部分21Bは、背側シート本体20Bの下縁200に沿って背側シート本体20Bから下方に延出しており、おむつ1の伸張状態(図2参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部21b,21bを有している。
第1実施形態のおむつ1Aについては、腹側シート2Aの両側縁部2a,2aの一部と背側シート2Bの両側縁部2b,2bの一部とが接合されてウエスト開口部WOと一対のレッグ開口部LO,LOとが形成されている。具体的には、腹側シート本体20Aの側縁部20a,20aと背側シート本体20Bの側縁部20b,20bとが全域で接合され、腹側延出部分21Aの側縁部21a,21aと背側シート本体20Bの側縁部21b,21bとは接合されていない。このように、腹側シート本体20Aの側縁部20a,20aと背側シート本体20Bの側縁部20b,20bとが接合されて、おむつ1Aには、図1に示すように、サイドシール部5,5、ウエスト開口部WOと一対のレッグ開口部LO,LOとが形成される。この接合には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール、接着剤等が用いられる。
図1に示すサイドシール部5の長手方向(Y方向)の長さは、図2に示すように、腹側シート本体20A及び背側シート本体20Bの長手方向(Y方向)の長さL1と同じであり、腹側シート2Aの長手方向(Y方向)の長さLa及び背側シート2Bの長手方向(Y方向)の長さLbの何れよりも短く形成されている。腹側シート2Aには、図2に示すように、サイドシール部5より下方に延出する、長手方向(Y方向)の長さL2の腹側延出部分21Aが形成されており、背側シート2Bには、サイドシール部5より下方に延出する、長手方向(Y方向)の長さL3の背側延出部分21Bが形成されている。
着用時に着用者の背側において、着用者の臀部を十分に被覆する観点から、おむつ1Aにおける腹側延出部分21A及び背側延出部分21Bは、それらの延出開始位置が、おむつ1Aの装着時における装着者の鼠径部に対応する位置であることが好ましい。具体的には、腹側延出部分21Aの長さL2は、サイドシール部5(腹側シート本体20A)の長さL1の5〜150%であることが好ましく、25〜70%であることがより好ましい。更に、腹側延出部分21Aの長さL2は、腹側シート2Aの長さLaの5〜60%であることが好ましく、20〜40%であることがより好ましい。背側延出部分21Bの長さL3は、サイドシール部5(背側シート本体20B)の長さL1の5〜150%であることが好ましく、25〜70%であることがより好ましい。更に、背側延出部分21Bの長さL3は、背側シート2Bの長さLbの5〜60%であることが好ましく、20〜40%であることがより好ましい。尚、腹側延出部分21A及び背側延出部分21Bそれぞれの延出長さL2,L3は、10mm以上であることが好ましく、20mm以上であることがより好ましい。
腹側シート2A及び背側シート2Bは、着用者を前側から見たときに見える肌の露出部分を減らして漏れに対する不安感を低減する観点からは、腹側延出部分21Aの延出長さL2と背側延出部分21Bの延出長さL3とがほぼ等しいことが好ましい。
他方、腹側シート2A及び背側シート2Bは、臀部を被覆して過度の露出を防止しつつ、着用者の股部前側もある程度覆うようにした外観に優れたおむつを形成する観点からは、背側延出部分21Bの延出長さL3を腹側延出部分21Aの延出長さL2よりも長くすることが好ましい。
腹側シート2A及び背側シート2Bとしては、シート間に伸長状態で配された弾性部材の収縮によりギャザーを形成し伸縮性を発現するもの、又は、不織布自体が伸縮性を有する伸縮不織布を用いることができる。おむつ1Aにおいては、図2,図3に示すように、おむつの外面をなす外層シート22と、外層シート22の内面側に配された内層シート23と、両シート22,23間に伸長状態で配された複数本の糸状の弾性部材24とを備え、それぞれ、ウエスト伸縮部G1,胴回り伸縮部G2及び延出部分伸縮部G3を形成している。
おむつ1Aにおいては、図2に示すように、ウエスト伸縮部G1は、吸収性本体3の長手方向(Y方向)の両端部3a,3aそれぞれより外方に形成されており、延出部分伸縮部G3は、腹側シート2Aの腹側延出部分21A及び背側シート2Bの背側延出部分21Bそれぞれに形成されており、胴回り伸縮部G2は、腹側シート2A及び背側シート2Bのそれぞれにおいて、ウエスト伸縮部G1と延出部分伸縮部G3との間に形成されている。胴回り伸縮部G2及び延出部分伸縮部G3は、おむつ1の幅方向(X方向)における、少なくとも、吸収性本体3の長手方向両側縁それぞれから幅方向(X方向)外方に位置する部分において伸縮性を発現している。
吸収性本体3は、図2,図3に示すように、実質的に縦長の長方形状であり、表面シート31、裏面シート32、両シート31,32間に介在する吸収体33、及び吸収性本体3の長手方向(Y方向)の両側部3b,3bそれぞれに長手方向(Y方向)に沿って伸長状態で配された弾性部材34を備えている。具体的には、おむつ1Aにおいては、吸収性本体3は、図2に示すように、液透過性の表面シート31、液不透過性(液難透過性)の裏面シート32及び両シート31,32間に介在された吸収体33を有する実質的に縦長の長方形状である。吸収体33は、図4に示すように、おむつ1Aの長手方向(Y方向)に長い長方形状であり、吸収コア331及びティッシュペーパ332を有している。表面シート31及び裏面シート32も、図2に示すように、それぞれおむつ1Aの長手方向(Y方向)に長い長方形状である。表面シート31は、図3に示すように、裏面シート32よりも幅方向(X方向)に長く、吸収体33の幅方向(X方向)の両端縁から延出した部分が、吸収体33の非肌当接面側に折り返され裏面シート32に接合され、且つ表面シート31及び裏面シート32は、吸収体33の長手方向(Y方向)の両端縁から延出した部分において互いに接合されている。このように接合することにより、縦長の長方形状の吸収性本体3が形成されている。吸収性本体3の長手方向(Y方向)の両側部3b,3bには、図3に示すように、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス35,35が設けられている。各側方カフス35の自由端部近傍には、弾性部材34が長手方向(Y方向)に伸長した状態で配されている。側方カフス35は、おむつの着用時に自由端部側が起立し、吸収性本体3の幅方向への液の流出が阻止される。側方カフス35の自由端部と反対側の端部は、図3に示すように、吸収体33の非肌当接面側であって、表面シート31と裏面シート32との間に固定されている。
第1実施形態のおむつ1Aの腹側部Aにおいては、吸収体33は、図4に示すように、吸収体33の長手方向(Y方向)の両側部33b,33bの剛性よりも剛性の高い中央高剛性部33aを有している。おむつ1Aにおける吸収体33の中央高剛性部33aは、図4に示すように、吸収体33の長手方向(Y方向)の両端間に亘って形成されている。中央高剛性部33aは、その剛性が、吸収体33の側部33bの剛性よりも高く、吸収体33の側部33bの剛性の1.1倍〜5.0倍高いことが好ましい。尚、おむつ1Aにおいては、中央高剛性部33aは、図4に示すように、吸収体33の長手方向(Y方向)の両端間に亘って形成されているが、図5に示すように、半分より腹側部A側にのみ形成されていてもよい。
〔吸収体33の剛性の測定法〕
吸収体33(中央高剛性部33a及び吸収体33の側部33b)の剛性は、JIS L 1096ハンドロメーター法に準じて次のようにして測定される。吸収性本体3を長手方向(Y方向)に30mm、幅方向(X方向)に30mmの大きさにカットし、吸収体33の剛性を損なわないように(折りや曲げをないように)注意しながら表面シート31及び裏面シート32を取り除きこれを試験サンプルとする。次に、大栄科学精器製作所製ハンドロメーターを使用し、スリット間10mmの試料台上に試験片(長さ30mm,幅30mm)を固定せず平置き、試料台表面から8mmまで下がるように調整したブレードを一定速度200mm/minで下降させ、試験片を押圧した時の指示計の示す最高値(cN)を読み取る。測定を3回行いその平均値を算出して吸収体33の剛性の値とする。
吸収性本体3は、図2,図3(a),図3(b)に示すように、腹側シート2A及び背側シート2Bに亘って固定部4を介して固定されている。尚、図2,図3(a),図3(b)に示すように、外装体11の幅方向(X方向)の長さは、吸収性本体12の幅方向(X方向)の長さよりも長い。吸収性本体3は、図3(a)に示すように、腹側シート2Aとの固定部4以外の部位において、吸収性本体3の幅方向(X方向)両外方に延出する一対の腹側可動部36A,36Aを備え、図3(b)に示すように、背側シート2Bとの固定部4以外の部位において、吸収性本体3の幅方向(X方向)両外方に延出する一対の背側可動部36B,36Bを有している。具体的には、吸収性本体3は、図2,図3(a)に示すように、腹側シート2Aと交差するように配され、その中央部において、固定部4を介して、腹側シート本体20Aと腹側延出部分21Aと固定されている。しかし、吸収性本体3の両側部3b,3bそれぞれは、図2,図3(a)に示すように、固定部4を介して、腹側シート本体20Aと腹側延出部分21Aと固定されておらず、自由端部となる一対の腹側可動部36A,36Aを形成している。また、おむつ1Aにおいては、背側部Bも腹側部Aと同様に、吸収性本体3の両側部3b,3bそれぞれは、図2,図3(b)に示すように、固定部4を介して、背側シート本体20Bと背側延出部分21Bと固定されておらず、自由端部となる一対の背側可動部36B,36Bを形成している。腹側可動部36A及び背側可動部36Bは、図3(a),図3(b)に示すように、おむつの着用時に、長手方向(Y方向)に伸長した状態で配されている弾性部材34の収縮により、おむつの着用時に側方カフス35の自由端部側が起立すると同時に、肌当接面側に起立するように形成されている。
尚、おむつ1Aにおいては、背側部Bに、自由端部となる一対の背側可動部36B,36Bが形成されているが、吸収性本体3は、背側シート2Bの下端部(背側延出部分21B及び背側シート本体20B)を含む部位において、全域で固定されていてもよい。即ち、背側部Bにおいては、自由端部となる一対の背側可動部36B,36Bを形成していなくてもよい。
図3(a),図3(b)に示すように、腹側可動部36Aの幅方向(X方向)の幅W1は、背側可動部36Bの幅方向(X方向)の幅W2よりも大きく形成されている。おむつ1Aにおいては、腹側部Aにおける固定部4は、その幅方向(X方向)の幅が、長手方向(Y方向)において均一であるため、腹側可動部36Aの幅W1は、長手方向(Y方向)において均一である。同様に、おむつ1Aにおいては、背側部Bにおける固定部4は、その幅方向(X方向)の幅が、長手方向(Y方向)において均一であるため、背側可動部36Bの幅W2は、長手方向(Y方向)において均一である。
おむつ1Aの腹側可動部36Aの幅W1は、10mm〜80mmであることが好ましく、30mm〜50mmであることが更に好ましい。おむつ1Aの背側可動部36Bの幅W2は、0mm〜40mmであることが好ましく、0mm〜20mmであることが更に好ましい。
おむつ1Aにおいては、図4に示すように、吸収性本体3を形成する吸収体33の中央高剛性部33aの幅方向(X方向)の幅W3が、図3(a),図3(b)に示す固定部4の幅方向(X方向)の幅W4,W5と同じか、又は幅W4,W5より狭く形成されている。中央高剛性部33aと吸収体33の側部33bとには、剛性差があるため、腹側可動部36A及び背側可動部36Bは、図3(a),図3(b)に示すように、おむつの着用時に、長手方向(Y方向)に伸長した状態で配されている弾性部材34の収縮によって、更に肌当接面側に起立し易いように形成されている。
おむつ1Aの腹側部Aにおける固定部4の幅W4(図3(a)参照)は、35mm〜175mmであることが好ましく、70mm〜135mmであることが更に好ましい。おむつ1Aの背側部Bにおける固定部4の幅W5(図3(b)参照)は、110mm〜200mmであることが好ましく、160mm〜200mmであることが更に好ましい。吸収体33の中央高剛性部33aの幅W3(図4参照)は、90mm〜180mmであることが好ましく、125mm〜150mmであることが更に好ましい。
第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの形成材料について説明する。
腹側シート2A及び背側シート2Bを構成する外層シート22と内層シート23としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、外層シート22及び内層シート23としては、撥水性の不織布等を用いることができる。
吸収性本体3を構成する表面シート31、裏面シート32、吸収体33及び側方カフス35を形成するシートとしては、それぞれ、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート31としては、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができ、裏面シート32としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体33としては、吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成された吸収コア331をティッシュペーパ332によって被覆されているものを用いることができる。側方カフス35を形成するシートとしては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。
ウエスト伸縮部G1,胴回り伸縮部G2及び延出部分伸縮部G3を形成する弾性部材24、及び側方カフス35に配される弾性部材34としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる
吸収性本体3と、腹側シート2A及び背側シート2Bとの固定部4の固定手段は、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる接着剤や、ヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等の融着手段が用いられる。表面シート31、裏面シート32、側方カフス35の固定も同様に、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等の融着手段が用いられる。サイドシール部5,5の接合には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール、接着剤等が用いられる。
上述した本発明の第1施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aを使用した際の作用効果について説明する。
第1実施形態のおむつ1Aは、図1,図2に示すように、着用時に着用者の腹側に配される腹側シート2Aと、着用時に着用者の背側に配される背側シート2Bと、腹側シート2A及び背側シート2Bに亘って固定部4を介して固定された吸収性本体3とを具備するパンツ型使い捨ておむつであるため、脚を動かし易い。また、第1実施形態のおむつ1Aは、図1,図2に示すように、背側シート2Bは、背側シート本体20Bの下縁200に沿って下方に延出する背側延出部分21Bを備えているため、着用者の臀部を十分に被覆することができる。また、第1実施形態のおむつ1Aは、吸収性本体3が、図3(a)に示すように、幅方向(X方向)両外方に延出する一対の腹側可動部36A,36Aを備え、図3(b)に示すように、幅方向(X方向)両外方に延出する一対の背側可動部36B,36Bを有しており、腹側可動部36Aの幅方向(X方向)の幅W1は、背側可動部36Bの幅方向(X方向)の幅W2よりも大きく形成されている。その為、腹側可動部36Aの方が背側可動部36Bよりも肌当接面側に起立し易く、着用時に着用者の腹側において、横漏れを確実に防止することができ、着用時に着用者の背側において、着用者の臀部を十分に被覆することができ、軟便などを十分に捕捉することができる。
また、第1実施形態のおむつ1Aにおいては、腹側シート2Aも、図2に示すように、腹側シート本体20Aの下縁200に沿って下方に延出する腹側延出部分21Aを備え、延出部分伸縮部G3を形成している。このように、腹側延出部分21Aに幅方向(X方向)の伸縮性が付与されている為、腹側延出部分21Aの長手方向(Y方向)におけるおむつ中心CT側の端縁が、着用者の脚に柔軟に当たると共に、おむつ1Aのズレ落ちを効果的に防止することができる。
また、第1実施形態のおむつ1Aにおいては、吸収体33に、図4に示すように、その側部33bの剛性よりも剛性の高い中央高剛性部33aを備え、中央高剛性部33aの幅W3が、固定部4の幅W4,W5と同じか、又は幅W4,W5より狭く形成されている。従って、おむつの着用時に、中央高剛性部33aと吸収体33の側部33bとの剛性差により、剛性差のある部位を起点に、腹側可動部36A及び背側可動部36Bが肌当接面側に起立し易く、着用者の腹側において、更に横漏れを確実に防止することができ、着用時に着用者の背側において、更に着用者の臀部を十分に被覆することができ、更に軟便などを十分に捕捉することができる。
次に、本発明の第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつについて、図6〜図9に基づいて説明する。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1B(以下、「おむつ1B」ともいう)については、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aと同様であり、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの説明が適宜適用される。
第2実施形態のおむつ1Bは、図6に示すように、腹側部Aにおける固定部4は、その幅方向(X方向)の幅が、長手方向(Y方向)において均一でなく、長手方向(Y方向)におけるおむつ1Bの中心CTに向かう方向に漸次広くなっており、同様に、背側部Bにおける固定部4は、その幅方向(X方向)の幅が、長手方向(Y方向)におけるおむつ1Bの中心CTに向かう方向に漸次広くなっている点がおむつ1Aと異なる。また、吸収体33は、図9に示すように、吸収体33の両側部33b,33bの剛性よりも剛性の高い中央高剛性部33aを有しておらず、略一定の剛性であるが、両側部33b,33bと中央部33cとの間に吸収体の存在しない空間部33dが形成されている点がおむつ1Aと異なる。
おむつ1Bは、図7(a),図7(b)に示すように、一対の腹側可動部36A,36Aそれぞれは、腹側延出部分21Aの下縁201における幅方向(X方向)の幅W6が、腹側シート本体20Aの下縁200における幅方向(X方向)の幅W7よりも小さく形成されている。具体的には、おむつ1Bは、図6に示すように、腹側部Aにおける固定部4は、中心CT側を下底とした台形状に形成されており、その幅が、長手方向(Y方向)におけるおむつ1Bの中心CTに向かう方向に漸次広くなっており、一対の腹側可動部36A,36Aそれぞれは、幅方向(X方向)の幅が、図7(a),図7(b)に示すように、長手方向(Y方向)におけるおむつ1Bの中心CTに向かう方向に漸次狭くなっている。このように、おむつ1Bの腹側可動部36Aの下縁201における幅W6が、下縁200における幅W7よりも小さく形成されている。
おむつ1Bの腹側可動部36Aの下縁201における幅W6は、10mm〜80mmであることが好ましく、30mm〜50mmであることが更に好ましく、おむつ1Bの腹側可動部36Aの下縁200における幅W7は、20mm〜100mmであることが好ましく、40mm〜60mmであることが更に好ましい。
おむつ1Bは、図8(a),図8(b)に示すように、一対の背側可動部36B,36Bそれぞれは、背側延出部分21Bの下縁201における幅方向(X方向)の幅W8が、背側シート本体20Bの下縁200における幅方向(X方向)の幅W9よりも小さく形成されている。具体的には、おむつ1Bは、図6に示すように、背側部Bにおける固定部4は、中心CT側を底辺とした二等辺三角形状に形成されており、その幅が、長手方向(Y方向)におけるおむつ1Bの中心CTに向かう方向に漸次広くなっており、一対の背側可動部36B,36Bそれぞれは、幅方向(X方向)の幅が、図8(a),図8(b)に示すように、長手方向(Y方向)におけるおむつ1Bの中心CTに向かう方向に漸次狭くなっている。このように、おむつ1Bの背側可動部36Bの下縁201における幅W8が、下縁200における幅W9よりも小さく形成されている。尚、おむつ1Bの背側部Bにおいては、背側延出部分21Bの下縁201での固定部4の幅方向(X方向)の幅と、吸収性本体3の幅方向(X方向)の幅が一致していてもよい。言い換えれば、おむつ1Bの背側部Bにおいては、背側延出部分21Bの下縁201で背側延出部分21Bを有していなくてもよい。
おむつ1Bの背側可動部36Bの下縁201における幅W8は、0mm〜40mmであることが好ましく、0mm〜20mmであることが更に好ましく、おむつ1Bの背側可動部36Bの下縁200における幅W9は、10mm〜80mmであることが好ましく、10mm〜30mmであることが更に好ましい。
尚、おむつ1Bにおいては、腹側可動部36Aは、幅方向(X方向)の幅が、長手方向(Y方向)におけるおむつ1Bの中心CTに向かう方向に漸次狭くなっているが、腹側部Aにおける固定部4の幅を、長手方向(Y方向)におけるおむつ1Bの中心CTに向かう方向に段階的に広くして、腹側可動部36Aの幅方向(X方向)の幅を、長手方向(Y方向)におけるおむつ1Bの中心CTに向かう方向に、段階的に狭くしてもよい。背側可動部36Bについても同様に、段階的に狭くしてもよい。
第2実施形態のおむつ1Bの腹側部Aにおいては、図9に示すように、吸収体33は、吸収体33の両側部33b,33bそれぞれと中央部33cとの間に、吸収体33(吸収体のコア)の配されていない一対の空間部33d,33dを有している。おむつ1Bにおける吸収体33の空間部33dは、図9に示すように、吸収体33の長手方向(Y方向)の両端間に亘って形成されている。尚、おむつ1Bにおいては、空間部33dは、図9に示すように、吸収体33の長手方向(Y方向)の両端間に亘って形成されているが、図10に示すように、半分より腹側部A側にのみ形成されていてもよい。おむつ1Bにおいては、おむつの着用時に、吸収体33の両側部33b,33bそれぞれと中央部33cとの剛性は略同じであるが、それらの間の空間部33dを起点に、腹側可動部36A及び背側可動部36Bが肌当接面側に起立し易くなる。尚、おむつ1Cにおいては、一対の空間部33d,33dが、図9に示すように、吸収体33の長手方向(Y方向)の両端間に亘って形成されているが、図10に示すように、腹側部Aにのみ形成されていてもよい。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Bの形成材料について説明する。第2実施形態のおむつ1Bについては、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの形成材料と同様である。
上述した本発明の第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Bを使用した際の作用効果について説明する。
第2実施形態のおむつ1Bの効果については、第1実施形態のおむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のおむつ1Aの効果と同様であり、第1実施形態の展開型の使い捨ておむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
第2実施形態のおむつ1Bは、腹側部Aにおける固定部4の領域が、おむつ1Aの固定部4の領域よりも狭く、背側部Bにおける固定部4の領域が、おむつ1Aの固定部4の領域よりも狭くなっているので、固定部4におけるおむつ1Bの剛性の向上を抑えることができる。その為、おむつ1Bの装着時の装着感が向上する。
第2実施形態のおむつ1Bは、吸収体33の両縁の可動部の幅が前後先端に向かう方向に漸次大きく、排泄部位を立体的に包み込むような形状を形成するため、尿や便が吸収体先端に達した際にそれが防御壁として働きモレが抑制される。
次に、本発明の第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつについて、図11〜図12に基づいて説明する。
第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1C(以下、「おむつ1C」ともいう)については、第1,第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A,1Bと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1,第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A,1Bと同様であり、第1,第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A,1Bの説明が適宜適用される。
第3実施形態のおむつ1Cは、図11に示すように、腹側シート2Aが、腹側シート本体20Aの下縁200に沿って下方に延出する腹側延出部分21Aを備えておらず、腹側シート本体20Aのみから形成されている点がおむつ1A,1Bと異なる。
第3実施形態のおむつ1Cについては、腹側シート2Aが、図11に示すように、腹側シート本体20Aから形成されている。腹側シート本体20Aは、おむつ1の伸張状態(図11参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部20a,20aを有している。背側シート2Bは、おむつ1A,1Bと同様に、図11に示すように、背側シート本体20B及び着用時に背側シート本体20Bの下縁200に沿って下方に延出する背側延出部分21Bを備えている。具体的には、背側シート本体20Bは、おむつ1Cの伸張状態(図11参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部20b,20bを有している。背側延出部分21Bは、背側シート本体20Bの下縁200に沿って背側シート本体20Bから下方に延出しており、おむつ1Cの伸張状態(図11参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部21b,21bを有している。
第3実施形態のおむつ1Cについては、腹側シート2Aの両側縁部2a,2aの一部と背側シート2Bの両側縁部2b,2bの一部とが接合されてウエスト開口部WOと一対のレッグ開口部LO,LOとが形成されている。具体的には、腹側シート本体20Aの側縁部20a,20aと背側シート本体20Bの側縁部20b,20bとが全域で接合され、背側シート本体20Bの側縁部21b,21bは接合されていない。このように、腹側シート本体20Aの側縁部20a,20aと背側シート本体20Bの側縁部20b,20bとが接合されて、おむつ1Cには、サイドシール部5,5、ウエスト開口部WOと一対のレッグ開口部LO,LOとが形成される。
第3実施形態のおむつ1Cについては、吸収性本体3は、図11に示すように、実質的に縦長の長方形状であり、表面シート31、裏面シート32、両シート31,32間に介在する吸収体33を備えている。吸収体33は、図12,図13に示すように、吸収性本体3の長手方向(Y方向)の両側部3b,3bそれぞれに長手方向(Y方向)に沿って伸長状態で配された弾性部材333を備えている。具体的には、おむつ1Cにおいては、吸収性本体3は、液透過性の表面シート31、液不透過性(液難透過性)の裏面シート32及び両シート31,32間に介在された吸収体33を有する実質的に縦長の長方形状であり、その吸収体33は、図13に示すように、おむつ1Aの長手方向(Y方向)に長い長方形状であり、吸収体33を構成する吸収コア331の長手方向(Y方向)の両側部33b,33bそれぞれに長手方向(Y方向)に沿って伸長状態で配された弾性部材333を備え、それをティッシュペーパ332によって被覆されて形成されている。
吸収性本体3は、図11,図12(a),図12(b)に示すように、腹側シート2A(腹側シート本体20A)及び背側シート2B(背側シート本体20B及び背側延出部分21B)に亘って固定部4を介して固定されている。吸収性本体3は、図12(a)に示すように、腹側シート2A(腹側シート本体20A)との固定部4以外の部位において、吸収性本体3の幅方向(X方向)両外方に延出する一対の腹側可動部36A,36Aを備え、図12(b)に示すように、背側シート2B(背側シート本体20B及び背側延出部分21B)との固定部4以外の部位において、吸収性本体3の幅方向(X方向)両外方に延出する一対の背側可動部36B,36Bを有している。腹側可動部36A及び背側可動部36Bは、図12(a),図12(b)に示すように、おむつの着用時に、長手方向(Y方向)に伸長した状態で配されている弾性部材34の収縮、及び吸収性本体3の吸収体33を構成する吸収コアの長手方向(Y方向)の両側部それぞれに伸長した状態で配されている弾性部材333の収縮により、更に肌当接面側に起立するように形成されている。
第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Cの形成材料について説明する。第3実施形態のおむつ1Cについては、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの形成材料と同様である。
上述した本発明の第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Cを使用した際の作用効果について説明する。
第3実施形態のおむつ1Cの効果については、第1実施形態のおむつ1Aの効果と同様の効果が得られる。
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、上述の第1,第2,第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1,第2,第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、上述の第1,第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A,1Bにおいては、図2,図6に示すように、腹側シート2Aが、腹側シート本体20A、及び着用時に腹側シート本体20Aの下縁200に沿って下方に延出する腹側延出部分21Aを備えており、吸収性本体3が、腹側可動部36Aを形成するように、腹側シート2Aの中央部において、固定部4を介して、腹側シート本体20A及び腹側延出部分21Aと固定されているが、腹側可動部36Aを形成しないように、吸収性本体3が腹側シート本体20Aの中央部において全域で固定され、腹側可動部36Aを形成するように、腹側延出部分21Aの中央部において、固定部4を介して、固定されていてもよい。
また、パンツ型吸収性物品は、幼児又は成人用のパンツ型使い捨ておむつの他、パンツ型の生理用ナプキン等であってもよい。
1A,1B,1C パンツ型使い捨ておむつ
2A 腹側シート
20A 腹側シート本体
200 腹側シート本体の下縁
20a 腹側シート本体の側縁部
21A 腹側延出部分
201 腹側延出部分の下縁
21a 腹側延出部分の側縁部
2B 背側シート
20B 背側シート本体
200 背側シート本体の下縁
20b 背側シート本体の側縁部
21B 背側延出部分
201 背側延出部分の下縁
21b 背側延出部分の側縁部
22 外層シート
23 内層シート
24 弾性部材
3 吸収性本体
3a 吸収性本体の長手方向(Y方向)の端部
3b 吸収性本体の長手方向(Y方向)の側部
31 表面シート
32 裏面シート
33 吸収体
331 吸収コア
332 ティッシュペーパ
333 弾性部材
33a 中央高剛性部
33b 吸収体の側部
33c 中央部
33d 空間部
34 弾性部材
35 側方カフス
36A 腹側可動部
36B 背側可動部
4 固定部
5 サイドシール部
A 腹側部,B 背側部,C 股下部
CL おむつの長手方向に延びる中心線,CT おむつの中心

Claims (5)

  1. 着用時に着用者の腹側に配される腹側シートと、着用時に着用者の背側に配される背側シートと、腹側シート及び背側シートに亘って固定部を介して固定された吸収性本体とを具備し、前記腹側シート及び前記背側シートそれぞれの両側縁部が接合されてウエスト開口部と一対のレッグ開口部とが形成されたパンツ型吸収性物品であって、
    前記背側シートは、背側シート本体及び着用時に該背側シート本体の下縁に沿って下方に延出する背側延出部分を備えており、
    前記吸収性本体は、前記腹側シートとの前記固定部以外の部位において、該吸収性本体の幅方向両外方に延出する一対の腹側可動部を備えており、
    前記吸収性本体は、前記背側シートの下端部を含む部位において、全域で固定されているか、又は前記背側シートとの前記固定部以外の部位において、該吸収性本体の幅方向両外方に延出する一対の背側可動部を有し且つ前記腹側可動部の幅方向の幅が前記背側可動部の幅よりも大きいパンツ型吸収性物品。
  2. 前記腹側シートは、腹側シート本体と着用時に腹側シート本体の下縁に沿って下方に延出する腹側延出部分を備えている請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 一対の前記腹側可動部それぞれは、前記腹側延出部分の下縁における幅方向の幅が、前記腹側シート本体の下縁における幅方向の幅よりも小さい請求項2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 一対の前記背側可動部それぞれは、前記背側延出部分の下縁における幅方向の幅が、前記背側シート本体の下縁における幅方向の幅よりも小さい請求項1〜3の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記吸収性本体は、実質的に縦長の長方形状であり、表面シート、裏面シート、両シート間に介在する吸収体、及び両側部それぞれに長手方向に沿って伸長状態で配された弾性部材を備えており、
    前記パンツ型吸収性物品の腹側部においては、前記吸収体は、該吸収体の両側部の剛性よりも剛性の高い中央高剛性部を有し、該中央高剛性部の幅が、前記固定部の幅と同じか、又は前記固定部の幅より狭い請求項1〜4の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
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