JP5352397B2 - 反応液体クロマトグラフ装置における制御方法,反応液体クロマトグラフ装置、およびアミノ酸分析計 - Google Patents

反応液体クロマトグラフ装置における制御方法,反応液体クロマトグラフ装置、およびアミノ酸分析計 Download PDF

Info

Publication number
JP5352397B2
JP5352397B2 JP2009219891A JP2009219891A JP5352397B2 JP 5352397 B2 JP5352397 B2 JP 5352397B2 JP 2009219891 A JP2009219891 A JP 2009219891A JP 2009219891 A JP2009219891 A JP 2009219891A JP 5352397 B2 JP5352397 B2 JP 5352397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction reagent
reaction
sample
reagent
mixing ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009219891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011069675A (ja
Inventor
恭佑 山本
秀之 秋山
正人 伊藤
法雅 源
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2009219891A priority Critical patent/JP5352397B2/ja
Publication of JP2011069675A publication Critical patent/JP2011069675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5352397B2 publication Critical patent/JP5352397B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

本発明は、反応液体クロマトグラフ装置における制御方法,反応液体クロマトグラフ装置、およびアミノ酸分析計に関する。
反応液体クロマトグラフ装置とは、分析対象試料を分離カラムにて複数の成分に分離した後、ラベル化剤などの反応試薬を用いて目的成分を誘導体化することで、目的成分を検出可能とした液体クロマトグラフ装置の一種である(例えば、特許文献1参照)。反応液体クロマトグラフ装置は、目的成分により専用機が開発されており、アミノ酸分析計,グリコヘモグロビン分析計,カテコールアミン分析計などが知られている。反応液体クロマトグラフ装置は、目的成分を検出するために最適な反応試薬を選択することが重要であり、これにより選択性が高く高精度な分析システムを実現することが可能である。しかし、反応液体クロマトグラフ装置には、通常の液体クロマトグラフ装置にはない反応工程が追加されているため、良好な分析結果を得るために反応条件を適切に制御する必要がある。特に、誘導体化のための反応試薬を複数混合して反応させるシステムにおいては、反応試薬の混合比を適正値に保つように制御することが重要である。
特開2000−45931号公報
反応液体クロマトグラフ装置では、適正な分析結果を得るためには分析中に反応装置に送り込む反応試薬の混合比を決められた値に保つことが重要である。反応試薬の混合系には通常、混合比を規定し制御するための流量制御機構を具備しており、反応装置へ送り込む複数の反応試薬それぞれの送液量を制御している。流量制御機構として最も一般的なものとしてはプロポーショナルバルブを用いたもので、電磁弁の開閉時間によって比較的容易に複数の試薬の混合比を任意に設定することが可能である。
しかしながら、反応試薬間に粘性の違いによってそれぞれの配管にて大きな流路抵抗差が発生した場合、実際の反応試薬の混合比が電磁弁の開閉時間の比と必ずしも一致しないことがある。この場合、反応試薬の混合比が適正な値からずれているため、試料との反応が適切に行われず、分析結果に差異が発生する要因となる。よって電磁弁の開閉時間の制御とは別の手段で反応試薬の混合比の正しさを検証する必要がある。
反応試薬の混合比を測定する方法としては、それぞれの反応試薬を送液する流路配管に流量計を挿入し、混合前の各反応試薬の送液流量を測定する方法が考えられるが、システムが大掛かりとなる上に流量計の校正等メンテナンスが煩雑となるため、イニシャルコストおよびランニングコストともに大幅に増加し、得られる効果に対してコストが釣り合わないため、現実的ではない。
本発明は、試料との反応が適切に行われるように、反応試薬の混合比を制御することが可能な反応液体クロマトグラフ装置における制御方法,反応液体クロマトグラフ装置、およびアミノ酸分析計を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の実施態様は、反応試薬の抵抗配管内の圧力損失値と反応試薬のうちの一つの試薬の混合割合との関係を予め求めて記憶させ、分析時に記憶させた関係に実測した圧力損失値を当てはめて一つの試薬の現在の混合割合を求め、この現在の混合割合と設定値との差に基づいて反応試薬の混合比を制御するように構成する。
本発明によれば、試料との反応が適切に行われるように、反応試薬の混合比を制御することが可能な反応液体クロマトグラフ装置における制御方法,反応液体クロマトグラフ装置、およびアミノ酸分析計を提供することができる。
アミノ酸分析計の概要を示す構成図である。 反応試薬制御装置で実行される反応試薬の混合比の制御手順を示すフローチャートである。 回帰直線式の一例をグラフ化した関係図である。 反応試薬の混合比に対する圧力値の実測値を示す一覧表である。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
〔実施例〕
はじめに、本発明の原理を説明する。反応液体クロマトグラフ装置は、分析対象試料を分離カラムにて複数の成分に分離した後、ラベル化剤などの反応試薬を用いて目的成分を誘導体化することで、目的成分を検出可能とした液体クロマトグラフ装置である。本発明の実施例では、反応試薬を混合して反応装置に送液するポンプの吐出側に抵抗配管を設置し、かつ抵抗配管に発生する圧力損失を測定する圧力計を備え、反応試薬の混合溶液がこの配管を流れるときに生ずる圧力損失を圧力計で測定し、この圧力損失値を用いて、以下に述べる方法にて反応試薬の混合比を算出する構成を備えている。液体クロマトグラフ用の送液ポンプは、送液圧を制御するための圧力計を具備していることが通例であり、本発明の実施例では、この圧力計を流用する。
粘性のある反応試薬を流路抵抗のある抵抗配管に流した場合、この抵抗配管にて発生する圧力損失Pは次の式(1)で表される。
P=R・v=ρ・k・v ・・・(1)
ここで、Rは流路抵抗、vは送液流量、ρは反応試薬の粘性に関する係数、kは抵抗配管の形状に関する係数である。
2つの反応試薬に有意な粘性の違いがある場合、それぞれ片方の試薬のみを送液流量vにて送液した場合の抵抗配管における圧力損失値を、それぞれP1,P2(但しP1<P2)とし、2つの反応試薬の重量の混合比をx:(1−x)とし、この混合比で混合した混合反応液を送液流量vにて送液した場合の抵抗配管での圧力損失値P(x)は、P1<P(x)<P2となり、これは圧力損失値P1の反応試薬の混合割合xの関数である。このとき、P(x)をP1またはP2にて除算すると、式(2)になる。
P(x)/P2=ρ(x)・k・v/(ρ2・k・v)=ρ(x)/ρ2 ・・・(2)
ここで、ρ2は反応試薬2の粘性に関する係数であり、定数とする。
この圧力比P(x)/P2の値は、送液流量や抵抗配管形状によらず、混合反応試薬の粘性のみで決まり、測定の際に誤差が入り込む要因が少なくなるため、圧力損失値P(x)をそのまま管理指標として用いるよりも適切である。
反応システムの設計における反応試薬の混合比をa:(1−a)と設定したとき、混合割合xが混合割合の設定値aの近傍にて混合割合xに対し線形関数とみなすことができる場合、圧力比P(x)/P2は、式(3)で表すことができる。
P(x)/P2=k′(x−a)+P(a)/P2=k′x+h′ ・・・(3)
実際に、混合比を変えた反応試薬を複数準備し、検量線を作成することにより、係数kと係数hとを決定すれば、以後、圧力損失値P(x)と圧力損失値P2を実測することにより、下記の式(4)に示す式(3)の逆関数から混合割合xを算出することができる。
x=k(P(x)/P2)+h ・・・(4)
この混合割合xと設定値aとを比較するモニタリングをリアルタイムで実行することにより、反応試薬の混合比が設定通りになっているかどうかを確認することができる。また、この混合割合xを設定値aと比較して、差が大きい場合は電磁弁の開閉動作をリアルタイムで制御して、この差が小さくなるように混合割合xを変更することで、反応試薬の混合比を設定通りに維持することができる。
本発明の一実施例として、アミノ酸分析計を挙げる。アミノ酸分析計は、たん白加水分解物アミノ酸,血清,尿などの生体液等に含まれるアミノ酸類縁物等を自動的に定性,定量する装置である。
図1は、アミノ酸分析計の概要を示す構成図である。複数の容器1内には緩衝液あるいは溶離液がはいっており、電磁弁2の開閉が制御されて、溶離液ポンプ3で後段へ送られる。アミノ酸分析計の場合、アンモニアフィルタカラム4が設置されており、溶離液中のアンモニアを除去することで、アンモニアが目的成分の検出を妨害することを防止している。試料供給装置であるオートサンプラ5には、分析対象の試料を複数セットすることができ、一定時間ごとに自動的に分離カラム6に試料が導入されるように制御される。分離カラム6を通過する試料の環境が一定温度になるように、恒温装置7が設けられている。分離カラム6は、イオン交換クロマトグラフィーカラムであり、試料がアミノ酸成分に分離展開され、時間差を伴って溶出される。その後、混合部8で後述する反応試薬ニンヒドリンと反応試薬緩衝液が混合した反応試薬の溶液と混合され、反応装置9に送られる。反応装置9を通過する試料の環境が一定温度になるように、恒温装置10が設けられている。加熱されたアミノ酸は、混合部8で混合された反応試薬との反応によって、ルーへマン紫の色素となって発色し、順に検出器11に送られ、570nmと440nmの波長で比色される。その後、試料は、排液装置12から排出される。
電磁弁2,溶離液ポンプ3,オートサンプラ5,恒温装置7,恒温装置10,検出器11,排液装置12の稼動は、プロセッサを備えた制御装置13により、予め設定された手順で稼動するように制御される。検出器11で検出された試料の可視吸光度のデータは、データ処理装置14に送信され、計算処理され、試料の成分が特定されてレポート出力される。
反応試薬ニンヒドリンは容器15に、反応試薬緩衝液は容器16にはいっており、容器15からの流量は電磁弁17の開度で、容器16からの流量は電磁弁18の開度で制御される。反応試薬ニンヒドリンと反応試薬緩衝液が混合した反応試薬は、反応試薬ポンプ19により、圧力計20と抵抗配管21を通過して混合部8へ送られる。圧力計20は、反応試薬ポンプ19の吐出側に内蔵された圧力計を流用することができる。圧力計20で測定された反応試薬の圧力の値が、プロセッサを備えた反応試薬制御装置22へ送られる。電磁弁17,18の開度、反応試薬ポンプ19の稼動は、反応試薬制御装置22により制御される。
反応試薬ニンヒドリンと反応試薬緩衝液の混合比は、それぞれの流路に取り付けられた電磁弁17,18の開度により規定される。アミノ酸分析計は、反応試薬ニンヒドリンと反応試薬緩衝液が混合した反応試薬の混合比が、1:1となったときに反応が最適となるように反応条件が設定されている。しかしながら、反応試薬ニンヒドリンは反応試薬緩衝液よりも粘性が大きく、電磁弁17,18の位置から混合部8までの配管内の流路抵抗によって、電磁弁17,18の位置で混合比が1:1であったとしても、混合部8では混合比が1:1からずれてしまう可能性がある。本発明の実施例では、反応試薬のそれぞれの成分の粘性を考慮して、混合部8で、反応試薬ニンヒドリンと反応試薬緩衝液との混合比が1:1になるようにするため、圧力計20で計測される反応試薬の圧力を用いて、電磁弁17,18のそれぞれの開度を制御するようにした。圧力計20は、反応試薬ポンプ19の吐出側流路に設けられ、抵抗配管21で発生する圧力損失P(x)を測定する。
図2は、反応試薬制御装置22で実行される反応試薬の混合比の制御手順を示すフローチャートである。はじめに、前処理を行う。電磁弁17を全閉、電磁弁18を全開とし、反応試薬ポンプ19を作動させて、容器16内の反応試薬緩衝液R2のみを送液し、圧力計20で圧力値P2を測定し(ステップ201)、圧力値P2を格納する(ステップ202)。次に、反応試薬ニンヒドリンR1と反応試薬緩衝液R2のプレミックス溶液を数種類の混合比で準備する。例えば、反応試薬ニンヒドリンR1の混合割合をxとすると、反応試薬緩衝液R2の混合割合は(x−1)となるので、反応試薬中の反応試薬ニンヒドリンR1の混合割合xを5種類、例えば、x=0.4,0.45,0.5,0.55,0.6として、5種類の混合比の反応試薬を、電磁弁17,18の開度を変えてつくる。そして、それぞれを送液して、圧力計20で検量線設定用の圧力値Pci(x)を測定し、反応試薬制御装置22に設けられた記憶装置へ格納する(ステップ203)。次に、それぞれの圧力値Pci(x)について、反応試薬制御装置22のプロセッサで圧力比Pci(x)/P2を計算する(ステップ204)。
次に、反応試薬制御装置22のプロセッサは、圧力比Pci(x)/P2と混合割合xとの関係を示す式(5)に示す回帰直線式における係数kと係数hを、測定した圧力比Pci(x)/P2に基づいて算出し、検量線を決定し(ステップ205)、反応試薬制御装置22に設けられた記憶装置へ格納する(ステップ206)。
x=k(Pci(x)/P2)+h ・・・(5)
図3は、回帰直線式の一例をグラフ化した関係図である。反応試薬ニンヒドリンR1の量であるxの5種類の値に対してそれぞれ圧力値Pci(x)を測定し、Pci(x)/P2の値を求め、グラフ上に黒いひし形で示すようにプロットする。これらのプロットした点から直線近似により、図中に直線で示される回帰直線を求める。以上で、前処理が終了する。
次に、前処理の結果に基づいて、リアルタイム処理を行う。はじめに、リアルタイム処理の実行の可否を判定する(ステップ207)。前述のように、反応試薬ニンヒドリンR1と反応試薬緩衝液R2とが混合した反応試薬の混合比が1:1となったときに反応が最適となるように反応条件が設定されている。したがって、デフォールトとして、反応試薬の混合比を1:1とするので、反応試薬ニンヒドリンR1の混合割合x=0.5に対応する電磁弁17の開度、反応試薬緩衝液R2の混合割合(1−x)=0.5に対応する電磁弁18の開度を調整し、分析を開始する(ステップ208)。圧力計20で圧力値P(x)を測定するタイミングをあらかじめ設定しておくことで、反応試薬の混合割合をディスプレイ等に表示させ、混合割合や混合比をリアルタイムで監視することができるようになる。分析が終了したら監視を終了させるため、ここで、処理を継続するか終了するかを判定する(ステップ209)。
リアルタイム処理では、反応試薬制御装置22は、圧力計20で測定した圧力値P(x)と検量線とから混合割合xを求め、混合割合の設定値0.5とのずれを監視する。ずれが大きい場合は、電磁弁17,18の開度を調整して、混合割合xが設定値0.5に近づくように制御する。
はじめに、圧力値P(x)を圧力計20で測定し(ステップ210)、前処理のステップ201で測定した圧力値P2でこの圧力値P(x)を除して圧力比P(x)/P2を求める(ステップ211)。
前処理のステップ205で求めた検量線と比較するために、x=k(P(x)/P2)+hを計算する(ステップ212)。係数kと係数hは、ステップ206で記憶装置へ格納した値を使用する。
求めた混合割合xの値と設定値0.5とを比較する(ステップ213)。例えば、図2に示す例では、設定値0.5に対して、x=0.45からx=0.55の範囲を許容範囲としている。反応試薬制御装置22は、この混合割合xの値が設定値に対してどのような状況であるかを、ディスプレイへ表示したり、プリント出力したりして、装置の使用者が監視できるようにする。また、混合割合xのみでなく、混合割合(1−x)を混合割合xとともに表示したり、混合比x:(1−x)を表示させてもよい。
混合割合xの値が、許容範囲内の場合は、ステップ209に戻って、監視を継続する。混合割合xの値が、許容範囲を超える場合は、装置を停止させて使用者へメッセージを表示させてもよいが、以下のように、自動で混合比を補正するように制御することができる。
はじめに、混合割合xの設定値0.5との差Δx=(x−0.5)を求め(ステップ214)、混合部8で反応試薬の2つの試薬の混合比が1:1になるように、反応試薬ニンヒドリンR1の電磁弁17と、反応試薬緩衝液R2の電磁弁18の開度を変えて補正する(ステップ215)。例えば、反応試薬緩衝液R2の流量を増やす場合は、反応試薬緩衝液R2の現在の電磁弁18の開度に差Δxを加えた分だけ開くように設定し、反応試薬ニンヒドリンR1の現在の電磁弁17の開度に差Δxを減じた分だけ閉めるように設定する。そして、ステップ209に戻る。
以上の制御により、図1に示した混合部8での、反応試薬ニンヒドリンR1と反応試薬緩衝液R2とが混合した反応試薬の混合比が、1:1になるように、リアルタイムで制御することができる。
次に、本発明を実際のアミノ酸分析計へ適用した事例を説明する。図4は、反応試薬の混合比に対する圧力値の実測値を示す一覧表であり、反応試薬として、反応試薬ニンヒドリンR1と反応試薬緩衝液R2の混合溶液を用いている。
条件として、反応試薬緩衝液R2のみを送液したとき、流量は毎分0.35ミリリットル、圧力計20で計測された圧力値はP2=10.2メガパスカルである。反応試薬ニンヒドリンR1と反応試薬緩衝液R2のプレミックス溶液を図4に示すように5種類準備し、これらを毎分0.35ミリリットルで送液したときの圧力値Pci(x)を測定した。この値を、図3に示すようなグラフにプロットし、圧力比Pci(x)/P2と混合割合xの回帰直線を最小自乗法で計算して、係数kと係数hを求めた。
k=−1.38
h=1.60
したがって、式(5)に示した混合割合xは、式(6)に示す関係式で得ることができる。
x=−1.38(P(x)/10.2)+1.60 ・・・(6)
次に、リアルタイム処理に移り、初期設定値x=0.5のときに、圧力計20で測定された圧力値P(x)が8.0メガパスカルであったとすると、混合割合xは式(7)で求められる。
x=−1.38×(8.0/10.2)+1.60
=0.52 ・・・(7)
混合割合xの許容範囲を図2に示した例のように、0.45<x<0.55とすれば、式(7)で求められた混合割合は、許容範囲内であると判定される。
その後、圧力計20で測定された圧力値P(x)が7.0メガパスカルであったとすると、混合割合xは式(8)で求められる。
x=−1.38×(7.0/10.2)+1.60
=0.65 ・・・(8)
混合割合xの許容範囲を図2に示した例のように、0.45<x<0.55とすれば、式(8)で求められた混合割合は、許容範囲をはずれていると判定される。
このように、混合割合が許容範囲をはずれている場合は、図2で説明したように、自動的に弁の開度を調整してもよいし、装置を安価に構成する場合は、装置を自動的に停止させて混合割合の異常を使用者に知らせるようにしてもよい。
混合割合xが設定値0.5よりも大きいということは、反応試薬の反応試薬ニンヒドリンR1の量が多く、反応試薬緩衝液R2の量が少ないことを意味するので、式(9)で差Δxを求め、反応試薬緩衝液R2の現在の電磁弁18の開度に差Δxを加えた分だけ開くように設定し、反応試薬ニンヒドリンR1の現在の電磁弁17の開度に差Δxを減じた分だけ閉めるように設定する。これにより、混合部8における反応試薬の混合比を1:1に近づけるように補正することができる。
Δx=x−0.5=0.65−0.5=0.15 ・・・(9)
本発明の実施例によれば、反応試薬の混合比が適正であるかどうかをリアルタイムに監視でき、適正でない場合は、装置を自動的に停止させたり、反応試薬の容器の弁の開度を調整して、混合比が適正になるようにリアルタイムで補正することができる。その結果、反応液体クロマトグラフ装置やアミノ酸分析計の分析結果の信頼性の低下を防ぐことができる。
また、反応試薬の混合比のデータが記録し保存されるので、装置の自動運転の場合に不具合が生じたときに、追跡調査の助けとすることができる。
1 容器
2 電磁弁
3 溶離液ポンプ
4 アンモニアフィルタカラム
5 オートサンプラ
6 分離カラム
7,10 恒温装置
8 混合部
9 反応装置
11 検出器
12 排液装置
13 制御装置
14 データ処理装置
15,16 容器
17,18 電磁弁
19 反応試薬ポンプ
20 圧力計
21 抵抗配管
22 反応試薬制御装置

Claims (10)

  1. 試料を分離分析した後、複数の試薬が混合した反応試薬と前記試料を化学反応させて前記試料の成分を分析する反応液体クロマトグラフ装置の制御方法において、
    前記反応試薬が送液される抵抗配管内の圧力損失値と、前記反応試薬のうちの一つの試薬の混合割合との関係を予め求めて記憶させ、
    前記反応試薬と前記試料を化学反応させて前記試料の成分を分析するときに、記憶させた前記関係に実測した前記圧力損失値を当てはめて前記一つの試薬の現在の混合割合を求め、
    該現在の混合割合と設定値との差に基づいて前記反応試薬の複数の試薬の混合比を制御することを特徴とする反応液体クロマトグラフ装置の制御方法。
  2. 試料を分離分析した後、複数の試薬が混合した反応試薬と前記試料を化学反応させて前記試料の成分を分析する反応液体クロマトグラフ装置において、
    前記複数の試薬の送液量を変化させる開閉弁、
    前記反応試薬を前記試料と混合させるために送液するポンプ、
    前記ポンプの吐出側に配置された配管内の圧力を測定する圧力計、
    前記配管内を流れる前記反応試薬の流れに抵抗を付与する抵抗配管、
    前記圧力計により測定された圧力値から前記反応試薬の前記複数の試薬の混合割合を算出し表示するとともに、前記開閉弁の開度を前記混合割合が設定値に近づくように調整する制御装置とを備えたことを特徴とする反応液体クロマトグラフ装置。
  3. 請求項2の記載において、前記制御装置は、前記反応試薬のうち一つの試薬のみを送液した場合の前記圧力計で測定した圧力損失値と、前記反応試薬を複数の混合割合にて調整し送液した場合の前記圧力計で測定した複数の圧力損失値と、前記混合割合とから、前記圧力損失値と前記混合割合との関係を算出し、
    前記試料を前記反応試薬と化学反応させながら前記圧力計で測定した現在の圧力損失値と算出された前記関係とから前記混合割合と前記設定値との差を算出し、該差に基づいて前記開閉弁の開度を調整することを特徴とする反応液体クロマトグラフ装置。
  4. 試料を複数の成分に分離する分離カラム、前記分離カラムで分離された前記試料と反応試薬とを混合する混合部、前記試料と前記反応試薬とが混合した混合溶液を加熱して反応させる反応カラム、前記反応カラムから送られる前記試料を検出する検出器、前記検出器から送られるデータに基づいて、前記試料の成分を特定するデータ処理装置を備えた反応液体クロマトグラフ装置において、
    前記反応試薬を構成する第1の試薬と第2の試薬のそれぞれの流量を変更する開閉弁、
    前記反応試薬を前記混合部へ送液する反応試薬ポンプ、
    前記反応試薬ポンプと前記混合部との間に設けられた抵抗配管、
    前記反応試薬ポンプの吐出側に設けられ、前記抵抗配管と前記反応試薬ポンプとの間の圧力値を測定する圧力計、
    前記反応試薬のうちの前記第1の試薬の前記第2の試薬に対する混合量と、該混合量を複数変えた前記反応試薬を送液したときに前記圧力計で測定した複数の圧力値を、前記第2の試薬のみを送液したときの第1の圧力値で割った圧力比との関係を算出して記憶し、
    続いて前記反応試薬を前記混合部へ送液して前記試料と反応させながら、前記圧力計で測定された現在の圧力値と算出された前記関係とから現在の混合量を算出し、表示させる反応試薬制御装置を備えたことを特徴とする反応液体クロマトグラフ装置。
  5. 請求項4の記載において、
    前記反応試薬制御装置は、前記現在の混合量と、前記混合量の設定値との差を算出し、該差に基づいて前記開閉弁の開度を変更することを特徴とする反応液体クロマトグラフ装置。
  6. 試料を分離分析した後、反応試薬ニンヒドリンと反応試薬緩衝液が混合した反応試薬と前記試料を化学反応させて前記試料の成分を分析するアミノ酸分析装置において、
    前記反応試薬ニンヒドリンの送液量、および前記反応試薬緩衝液の送液量を変化させる開閉弁、
    前記反応試薬を前記試料と混合させるために送液するポンプ、
    前記ポンプの吐出側に配置された配管内の圧力を測定する圧力計、
    前記配管内を流れる前記反応試薬の流れに抵抗を付与する抵抗配管、
    前記圧力計により測定された圧力値に基づいて、
    前記反応試薬が送液される抵抗配管内の圧力損失値と、前記反応試薬のうちの前記反応試薬ニンヒドリンの混合割合との関係を予め求めて記憶させ、
    前記反応試薬と前記試料を化学反応させて前記試料の成分を分析するときに、記憶させた前記関係に実測した前記圧力損失値を当てはめて前記反応試薬ニンヒドリンの現在の混合割合を求め、
    該現在の混合割合と設定値との差に基づいて前記反応試薬のうちの前記反応試薬ニンヒドリンの混合比を制御する制御装置とを備えたことを特徴とするアミノ酸分析計。
  7. 請求項6の記載において、
    前記ポンプよりも下流側に配置され、
    前記試料と前記反応試薬との化学反応の前に前記試料に含まれるアンモニアを除去するためのアンモニアフィルタカラムを備えたことを特徴とするアミノ酸分析計。

  8. 試料を複数の成分に分離する分離カラム、前記分離カラムで分離された前記試料と反応試薬とを混合する混合部、前記試料と前記反応試薬とが混合した混合溶液を加熱して反応させる反応カラム、前記反応カラムから送られる前記試料を検出する検出器、前記検出器から送られるデータに基づいて、前記試料の成分を特定するデータ処理装置を備えたアミノ酸分析計において、
    前記反応試薬を構成する反応試薬ニンヒドリンと反応試薬緩衝液のそれぞれの流量を変更する開閉弁、
    前記反応試薬を前記混合部へ送液する反応試薬ポンプ、
    前記反応試薬ポンプと前記混合部との間に設けられた抵抗配管、
    前記反応試薬ポンプの吐出側に設けられ、前記抵抗配管と前記反応試薬ポンプとの間の圧力値を測定する圧力計、
    前記反応試薬のうちの前記反応試薬ニンヒドリンの前記反応試薬緩衝液に対する混合量と、該混合量を複数変えた前記反応試薬を送液したときに前記圧力計で測定した複数の圧力値を、前記反応試薬緩衝液のみを送液したときの第1の圧力値で割った圧力比との関係を算出して記憶し、
    続いて前記反応試薬を前記混合部へ送液して前記試料と反応させながら、前記圧力計で測定された現在の圧力値と算出された前記関係とから現在の混合量を算出し、表示させる反応試薬制御装置を備えたことを特徴とするアミノ酸分析計。
  9. 請求項8の記載において、
    前記反応試薬制御装置は、前記現在の混合量と、前記混合量の設定値との差を算出し、該差に基づいて前記開閉弁の開度を変更することを特徴とするアミノ酸分析計。
  10. 請求項8の記載において、前記試料と前記反応試薬との化学反応の前に前記試料に含まれるアンモニアを除去するためのアンモニアフィルタカラムを備えたことを特徴とするアミノ酸分析計。
JP2009219891A 2009-09-25 2009-09-25 反応液体クロマトグラフ装置における制御方法,反応液体クロマトグラフ装置、およびアミノ酸分析計 Expired - Fee Related JP5352397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009219891A JP5352397B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 反応液体クロマトグラフ装置における制御方法,反応液体クロマトグラフ装置、およびアミノ酸分析計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009219891A JP5352397B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 反応液体クロマトグラフ装置における制御方法,反応液体クロマトグラフ装置、およびアミノ酸分析計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011069675A JP2011069675A (ja) 2011-04-07
JP5352397B2 true JP5352397B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=44015088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009219891A Expired - Fee Related JP5352397B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 反応液体クロマトグラフ装置における制御方法,反応液体クロマトグラフ装置、およびアミノ酸分析計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5352397B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5861569B2 (ja) * 2012-06-21 2016-02-16 株式会社島津製作所 移動相送液装置及び液体クロマトグラフ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51111392A (en) * 1975-03-26 1976-10-01 Hitachi Ltd Method and apparatus of removal of ammonia for amino acid analyser
JPH10307130A (ja) * 1997-05-06 1998-11-17 Hitachi Ltd アミノ酸分析装置およびその制御方法
JP2000045931A (ja) * 1998-08-03 2000-02-15 Shimadzu Corp 送液装置
JP3464665B2 (ja) * 2002-01-07 2003-11-10 株式会社日立製作所 アミノ酸分析装置
JP2004045174A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Yakult Honsha Co Ltd アミノ酸の分析方法
JP4778748B2 (ja) * 2005-08-03 2011-09-21 株式会社日立ハイテクノロジーズ 液体クロマトグラフ装置
JP4521330B2 (ja) * 2005-08-04 2010-08-11 味の素株式会社 液体クロマトグラフ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011069675A (ja) 2011-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4879485B2 (ja) 試料希釈装置および試料希釈方法
CN101871836B (zh) 混合点上游的泄漏检测
US9442098B2 (en) Chromatographic system quality control reference materials
EP1864104B1 (en) Wide range continuous diluter
JP3207434B2 (ja) 粘度計校正装置及びその作動方法
US20190310235A1 (en) Methods for colorimetric endpoint detection and multiple analyte titration systems
US20060104827A1 (en) Method and apparatus for pumping and diluting a sample
CN105021719B (zh) 具有减少校准气体的使用的在线气相色谱仪操作
JP5352397B2 (ja) 反応液体クロマトグラフ装置における制御方法,反応液体クロマトグラフ装置、およびアミノ酸分析計
JP2006313093A (ja) 液体クロマトグラフ装置
US20220349854A1 (en) Mobile system for calibrating, verifying and/or adjusting a sensor and method for calibrating, verifying and/or adjusting a sensor
WO2022210861A1 (ja) 自動分析装置の温調システム
CN112305034B (zh) 校准分析测量设备的方法和校准分析测量设备的测量点
JP2008164290A (ja) フロー分析システム
JP2701760B2 (ja) 薬液組成モニタ装置
JP2001009257A (ja) 混合装置
WO2021117204A1 (ja) クロマトグラフシステム
JP2677263B2 (ja) 薬液組成モニタ方法およびその装置
CN117110014A (zh) 一种气体稀释进样装置
KR101359944B1 (ko) 크로마토그래피용 용리액 자동제조장치 및 이를 이용한 용리액 자동제조방법
CN116465694A (zh) 一种气体中油蒸气或碳氢化合物的测量装置以及测量方法
US20040261818A1 (en) Method and apparatus for determining liquid flow rate
JPH0284149A (ja) 醤油の製成装置
JPH01187450A (ja) 液体クロマトグラフィー方法
JP2008164291A (ja) フロー分析システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees