JP5352281B2 - 農作業機の延長作業機体ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行機体の後部に装着された作業機本体に対し、作業機本体の左右方向両側に延出する延長作業機体を、作業機本体から延出する作業位置と作業機本体側に折り畳んだ格納位置との間を移動自在に支持した農作業機の延長作業機体ロック装置に関する。
農作業機のうち圃場を耕耘する耕耘作業機には、走行機体の進行方向に対して左右方向の中央部に配置される作業機本体とこの両側に配置される延長作業機体を3分割し、それぞれの延長作業機体を作業機本体の端部に略180°回動可能に連結したものがある(特許文献1参照)。
この耕耘作業機は、左右の延長作業機体にガイド溝を有するガイド板を固設し、ガイド溝に嵌挿されるガイドピンを一端部に設けた回転アームの他端部を作業機本体に軸支し、回転アームの中間部に、ボトム側端部が作業機本体側に枢結された油圧シリンダのロッド側端部を連結し、この油圧シリンダの伸縮により回転アームを介して左右の延長作業機体を折り畳み・展開可能とすると共に、耕耘作業機に設けられた延長作業機体ロック装置が作動可能に構成されている。
延長作業機体ロック装置は、作業機本体に軸支された回転アームと、作業機本体に設けられた係止ピンと、延長作業機体に回動自在に設けられ、係止ピンに係止可能なフックと、フックと一体化された連結アームと回転アームとを連結するリンクアームと、回転アームに連結された油圧シリンダを有してなり、回転アーム及び油圧シリンダは、ロック装置の一部として用いられる他に、作業機本体に対して延長作業機体を回動させるための部品としても用いられている。
このように構成された延長作業機体ロック装置は、延長作業機体を格納位置から作業位置に移動させる場合には、油圧シリンダを伸長させて、延長作業機体を格納位置から作業位置側に回動し、延長作業機体が作業位置に到達すると、作業機本体に設けられた耕耘ロータの軸部の端部に設けられた駆動側クラッチと、延長作業機体に設けられた耕耘ロータの軸部の端部に設けられた従動側クラッチが噛み合い、油圧シリンダを更に伸長させるとフックが回動して係止ピンに係止される。
この従来の延長作業機体ロック装置は、延長作業機体が作業位置に移動する直前で、駆動側クラッチと従動側クラッチの爪部同士が突き当たった状態になると、延長作業機体の作業位置側への移動が規制される。この状態で油圧シリンダが更に縮小すると、回転アーム、連結アーム、リンクアームを介してフックが係止ピンに接近する側に回動するが、フックが係止ピンに係止可能な位置まで作業機本体側に接近していないので、フックが回動しても係止ピンに届かず、フックを係止ピンに係止することができない。
そこで、延長作業機体が作業位置に移動するように、駆動側クラッチ又は従動側クラッチを僅かに回転させると、延長作業機体の作業機本体側への回動規制が解除され、延長作業機体が作業位置に移動するとともに爪部同士が噛み合い、フックは延長作業機体の作業位置側への回動にともなってフックの先端部が係止ピンに突き当たり、回動アームは圧縮する方向に回動し、フックを係止ピンに係止することができる。
特許3426466号公報(段落0013〜0015、図8、図9)
しかしながら、延長作業機体の作業位置側への回動規制が解除されると、フックはリンクアームを圧縮する方向に回動するため、リンクアームは、圧縮力によって座屈する虞が生じる。そこで、リンクアームを圧縮力が作用する長さ方向に縮小可能に構成すると、リンクアームの部品点数が増大してコストが増加する。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、圧縮力が作用しても座屈が生じる虞がなく、コストが安価なリンクアームを備えた農作業機の延長作業機体ロック装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明は、走行機体の後部に該走行機体の進行方向に対して左右方向中央部に配置された作業機本体を装着し、該作業機本体に対し、作業機本体の左右方向両側に延出する延長作業機体を、作業機本体から延出する作業位置と作業機本体側に折り畳んだ格納位置との間を回動軸(例えば、実施形態における回動軸56)回りに回動自在に支持し、延長作業機体を作業位置に展開すると作業機本体にロックする農作業機の延長作業機体ロック装置であって、作業機本体の延長作業機体側端部の一方側に回動軸と略平行に延びる軸(例えば、実施形態における軸55)回りに回動自在に設けられた回動板と、回動板を回動させる回動アクチュエータ(例えば、実施形態における回動シリンダ57)と、作業機本体の延長作業機体側端部の他方側に設けられた係止ピンと、延長作業機体に設けられた回動支点を中心として回動自在であり、回動支点に対して一方側に係止ピンに係止される係止部が設けられ、回動支点に対して他方側にアーム部が設けられたフックと、回動板とフックのアーム部とを連結する弾性変形可能なリンクアーム部材を有し、リンクアーム部材は、回動板との枢結位置から直線状に延びる上側直線部と、該上側直線部に連続して屈曲し直線状に延びる屈曲部と、該屈曲部に連続して屈曲部の屈曲方向と反対方向に屈曲し直線状に延びる下側直線部とを有して形成された板ばねであり、フックのアーム部がリンクアーム部材を圧縮する方向に回動すると、屈曲部と上側直線部との接続部及び屈曲部と下側直線部との接続部が屈曲して弾性変形することを構成要件とする。
回動アクチュエータは、回動板を回動させることが可能であればよく、具体的には、電動式油圧シリンダ、油圧シリンダ、電動モータである。
リンクアーム部材は、フックのアーム部がリンクアーム部材を圧縮する方向に回動すると、弾性変形するので、リンクアーム部材がその厚さに対して長さが長い場合でも、リンクアーム部材が座屈する虞はない。
リンクアーム部材の屈曲部は、フックのアーム部によってリンクアーム部材の一方側に作用する圧縮力の方向に対して、リンクアーム部材の他方側の連結位置をずらすように形成して、屈曲部によってリンクアーム部材を側面視においてZ状に形成する。このように屈曲部によって圧縮力の作用方向に対してリンクアーム部材の他方側の連結位置をずらすことで、リンクアーム部材の一方側に圧縮力が作用すると、屈曲部を容易に弾性変形させることができる。つまり、リンクアーム部材の一部を容易に弾性変形させることができる。屈曲部は側面視において円弧状、矩形状等に形成してもよい。
また、本発明は、走行機体の後部に該走行機体の進行方向に対して左右方向中央部に配置された作業機本体を装着し、該作業機本体に対し、作業機本体の左右方向両側に延出する延長作業機体を、作業機本体から延出する作業位置と作業機本体側に折り畳んだ格納位置との間を回動軸回りに回動自在に支持し、延長作業機体を作業位置に展開すると作業機本体にロックする農作業機の延長作業機体ロック装置であって、作業機本体の延長作業機体側端部の一方側に回動軸と略平行に延びる軸回りに回動自在に設けられた回動板と、回動板を回動させる回動アクチュエータと、作業機本体の延長作業機体側端部の他方側に設けられた係止ピンと、延長作業機体に設けられた回動支点を中心として回動自在であり、回動支点に対して一方側に係止ピンに係止される係止部が設けられ、回動支点に対して他方側にアーム部が設けられたフックと、回動板とフックのアーム部とを連結する弾性変形可能なリンクアーム部材を有し、リンクアーム部材は、一方側の腕部が回動板に連結され他方側の腕部がフックのアーム部に連結されたねじりコイルばねであることを構成要件とする(請求項)。ねじりコイルばねや板ばねは、フックのアーム部によってリンクアーム部材に圧縮力が作用すると、弾性変形するような弾性係数を有し、この力よりも小さい所定範囲の力を受けたときには、弾性変形しないように、ねじりコイルばねや板ばねを設計する。このようにすることで、係止ピンに係止されているフックが容易に外れて非係止状態になる虞を未然に防止することができる。
本発明に係わる農作業機の延長作業機体ロック装置によれば、回動板とフックのアーム部とを連結するリンクアーム部材は、フックのアーム部がリンクアーム部材を圧縮する方向に回動すると、弾性変形することで、リンクアーム部材に圧縮力が作用してもリンクアーム部材が座屈することはなく、コストが安価なリンクアーム部材を備えた農作業機の延長作業機体ロック装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係わる農作業機の延長作業機体ロック装置の正面図を示す。 本発明の一実施形態に係わる農作業機の延長作業機体ロック装置を搭載した耕耘作業機の平面図を示す。 本発明の一実施形態に係わる農作業機の延長作業機体ロック装置を搭載した耕耘作業機の延長作業機体が格納位置にあるときの耕耘作業機の側面図を示す。 本発明の一実施形態に係わる農作業機の延長作業機体ロック装置を搭載した耕耘作業機における延長作業機体ロック装置の正面図を示す。 本発明の一実施形態に係わる農作業機の延長作業機体ロック装置を搭載した耕耘作業機の側面図を示す。 本発明の一実施形態に係わる農作業機の延長作業機体ロック装置を搭載した耕耘作業機の作業機本体及び延長作業機体に動力を伝達する駆動側ドグクラッチ及び従動側ドグクラッチを示し、同図(a)は一対のドグクラッチが非接続状態にあるときの一対のドグクラッチの断面図であり、同図(b)は一対のドグクラッチの爪部同士が突き当たった状態にあるときの一対のドグクラッチの断面図であり、同図(c)は爪部同士が噛み合った状態にあるときの一対のドグクラッチの断面図である。 フックが係止ピンに突き当たった状態にあるときの耕耘作業機の部分正面図を示す。 フックが係止ピンに係止された状態にあるときの第2実施形態に係わる耕耘作業機の部分正面図を示す。
以下、本発明に係わる農作業機の延長作業機体ロック装置の実施形態を図1から図8に基づいて説明する。先ず、農作業機の延長作業機体ロック装置を説明する前に、農作業機の延長作業機体ロック装置を搭載した耕耘作業機について説明する。なお、本実施例では、農作業機として、圃場の耕土を耕耘する耕耘作業機を例にして説明する。
耕耘作業機1は、図2(平面図)及び図3(側面図)に示すように、走行機体90の後部に装着されて走行機体90の前進走行とともに進行して耕耘作業を行うものである。耕耘作業機1は、進行方向に対して左右方向(以下、単に「左右方向」と記す)に延びる作業機本体10と、作業機本体10の左右両側に上下方向に折り畳み自在に取り付けられた延長作業機体30を有して構成される。
耕耘作業機1の作業機本体10は左右方向に延びる本体フレーム11を有する。本体フレーム11の前側には走行機体90の後部に設けられた3点リンク連結機構に連結されるトップマスト12とロアーリンク連結部13が設けられて、耕耘作業機1は走行機体90の後部に対して昇降可能に装着される。
本体フレーム11の両側には伝動ケース14及びサポートフレーム15が設けられ、これらの下側間に耕耘ロータ17が回転自在に支持されている。本体フレーム11の左右方向中央部には走行機体90からの動力を入力する入力軸19aを備えたギヤボックス19が設けられ、走行機体90から取り出された動力はユニバーサルジョイント等を介して入力軸19aに伝達される。入力軸19aに伝達された動力は、本体フレーム11及び伝動ケース14内に設けられた動力伝達機構を介して耕耘ロータ17を回転させる。
耕耘ロータ17の上方にはシールドカバー18が配設され、シールドカバー18の後端部には前端部が回動自在に取り付けられて後側が斜め後方へ延びる本体側エプロン20が設けられている。本体側エプロン20の後端部には上下方向に回動自在に取り付けられた本体側レベラー22が設けられている。
耕耘ロータ17は、伝動ケース14及びサポートフレーム15間に回転自在に支持された本体側回転軸17a(図6(a)参照)に複数の耕耘爪17b(図6(a)参照)を放射状に取り付け構成されている。耕耘ロータ17の本体側回転軸17aの両端部には、駆動側ドグクラッチ40(図6(a)参照)が取り付けられている。駆動側ドグクラッチ40は、その周縁部に放射状に延びる複数の爪部40aを有している。
延長作業機体30は、作業機本体10との間に連結された回動機構50を介して折り畳み可能であり、回動軸56を回動支点Oとして、作業機本体10の上方位置に格納される格納位置Pk(図3参照)と、作業機本体10の側方位置に配置されて作業が可能な作業位置Ps(図2参照)との間を回動可能である。
回動機構50は、図4(正面図)に示すように、作業機本体10の延長作業機体30側の上部と延長作業機体30の作業機本体10側の上部との間に設けられたヒンジ機構部51と、作業機本体10の延長作業機体側端部の上部に回動自在に設けられた回動板53と、ロッド側端部が回動板53に枢結され、ボトム側端部が作業機本体10に枢結された回動シリンダ57を有してなる。
ヒンジ機構部51は、箱状に形成された一対の支持体52を作業機本体10の延長作業機体側の上部と延長作業機体30の作業機本体側の上部に設けて構成され、回動軸56を介して一対の支持体52の上部同士が互いに回動自在に連結されている。このため、延長作業機体30は回動軸56を回動支点Oとして作業機本体10に対して回動して、格納位置Pkと作業位置Psとの間を約180度回動自在である。
回動板53は、図1(a)(正面図)に示すように、略三角状に形成され、その一方側端部がヒンジ機構部51の作業機本体側に設けられた支持体52の上部に回動軸56と略平行に延びる軸55の回りに回動自在に枢結され、この軸55が回動板53の回動中心Sとなっている。回動板53の回動中心Sは、延長作業機体30が作業位置Psに位置した状態で、延長作業機体30の回動中心Oよりも作業機本体側にずれた位置に配置されている。回動板53の他方側(図1(a)における左方部)にはガイド孔54が設けられ、回動板53の図1(a)における上部側には回動シリンダ57のロッド側端部が枢結され、回動板53の他方側の先端部には、後述するリンクアーム部材60の一端部が枢結されている。
ガイド孔54には、延長作業機体側に突設されたガイドピン31が挿入されている。ガイドピン31は、回動板53に対向する延長作業機体側に設けられた支持体52に突設されている。ガイド孔54は、回動板53の回動中心S側へ延びる長孔部54aと長孔部54aの端部に連通して回動シリンダ57のロッド側端部が枢結された枢結位置Pc側へ延びる短孔部54bを有してなる。
このため、回動シリンダ57が伸縮すると、回動板53は回動支点Sを中心として回動し、ガイドピン31がガイド孔54を移動するに伴って、延長作業機体30が回動支点Oを中心として作業機本体10に対して回動する。ガイドピン31とガイド等54の作動については後述する。
延長作業機体30は、図2及び図6(a)に示すように、左右方向に延びて回転自在に支持された延長耕耘ロータ32と、延長耕耘ロータ32の上方を覆う延長側シールドカバー33と、この後部に回動自在に設けられた延長側エプロン34と、延長側エプロン34の後端部に上下方向に回動自在に取り付けられた第1延長レベラー35と、第1延長レベラー35の端部に上下方向に回動自在に取り付けられた第2延長レベラー36とを有してなる。
延長耕耘ロータ32は、耕耘ロータ17と同様に構成され、延長作業機体30の左右両側に設けた部材間に回転自在に支持された延長側回転軸32a(図6(a)参照)に複数の耕耘爪を放射状に取り付けて構成されている。延長耕耘ロータ32の延長側回転軸32aの作業機本体側端部には、従動側ドグクラッチ43(図6(a)参照)が取り付けられている。従動側ドグクラッチ43は、その一方側の側面の周縁部に周方向に所定間隔を有して突出する複数の爪部43aが設けられている。
延長作業機体30は、作業位置Psに移動すると、延長作業機体ロック装置70によって、作業機本体10に対して延長作業機体30の回動がロックされ、また作業位置Psに移動した延長作業機体30を格納位置側に移動を開始すると、作業機本体10に対する延長作業機体30のロック状態が解除されるようになっている。延長作業機体ロック装置70の詳細については後述する。
延長作業機体30が作業位置Psに移動すると、作業機本体10の本体側エプロン20の左右方向端部に延長作業機体30の延長側エプロン34が連結されるとともに、作業機本体10の本体側レベラー22の左右方向端部に延長作業機体30の第1延長レベラー35が連結される。また、作業位置Psに移動した延長作業機体30を格納位置Pk側に移動させると、これらの連結が解除されるようになっている。
延長作業機体ロック装置70は、図1(a)及び図4に示すように、作業機本体10の左右両側に配設されている。これらの延長作業機体ロック装置70は同様の構成であるので、作業機本体10の右側に配設された延長作業機体ロック装置70について説明し、作業機本体左側に配設された延長作業機体ロック装置70については、右側のロック装置と同一態様部分については同一符号を附してその説明を省略する。
延長作業機体ロック装置70は、作業機本体10の延長作業機体側端部に回動自在に設けられた回動板53と、回動板53を回動させる回動シリンダ57と、作業機本体10の延長作業機体側端部に設けられた係止ピン71と、延長作業機体30に設けられた回動支点Qを中心として回動自在であり、回動支点Qに対して一方側に係止ピン71に係止される係止部73aが設けられ、回動支点Qに対して他方側にアーム部73bが設けられたフック73と、回動板53とフック73のアーム部73bとを連結する弾性変形可能なリンクアーム部材60を有してなる。
係止ピン71は、作業機本体10の進行方向前側に延設されたシールドカバー18の下側にシールドカバー18に対して略直交する方向に向いて取り付けられている。フック73は、延長作業機体30の進行方向前側に延設された延長側シールドカバー33の作業機本体側に設けられた軸74を回動支点Qとして回動自在に取り付けられている。フック73は、回動支点Qよりも作業機本体側に係止部73aが設けられ、回動支点Qよりも作業機本体側と反対側にアーム部73bが設けられている。係止部73aの先端部には先端側に進むに従って内側に傾斜する一対の傾斜面73cが設けられている。フック73は、延長作業機体30が作業位置Psに移動すると係止部73aが係止ピン71に係止される。
リンクアーム部材60は、金属材料で形成され、板状の金属を折り曲げ形成した板ばね61であり、一端部が回動板53に枢結され、他端部がフック73のアーム部73bの先端部に枢結されている。板ばね61は、図1(b)(側面図)を更に追加して説明すると、回動板53との枢結位置Puから直線状に延びる上側直線部61aと、上側直線部61aに連続して延長側シールドカバー33側に屈曲し直線状に延びる屈曲部61bと、屈曲部61bに連続して延長側シールドカバー33から離反する側に屈曲し直線状に延びる下側直線部61cとを有し、側面視においてZ状に形成されている。
このように、リンクアーム部材60の板ばね61は、側面視においてZ状に形成されているので、下側直線部61cの端部に図1(b)における矢印方向の力Fが作用すると、二点鎖線で示すように、屈曲部61bと上側直線部61aとの接続部及び屈曲部61bと下側直線部61cとの接続部が屈曲して弾性変形する。また、板ばね61は側面視においてZ状に形成されているので、図5(側面図)に示すように、板ばね61を作業機本体10の外観に沿って配置することができ、耕耘作業機1の美感を損ねることもない。
次に、このように構成された延長作業機体ロック装置70の作動について説明する。先ず、格納位置Pkに移動した延長作業機体30を作業位置Psに移動させる場合について説明する。図3に示すように、延長作業機体30が格納位置Pkに移動した状態で回動シリンダ57を伸長させると、図1(a)に示すように、二点鎖線で示す回動板53が回動支点Sを中心として反時計方向に回動するに伴い、延長作業機体30が回動機構50の回動支点Oを中心にして作業位置Ps側へ回動する。
回動板53の回動時においてガイド孔54に挿入されているガイドピン31は、長孔部54aの基端側から先端側に移動し、さらに長孔部54aの先端側から基端側に移動して、回動板53の回動を可能にしている。この際、板ばね61及びフック73は、開状態に維持されたままで延長作業機体30とともに回動する。
一方、延長作業機体30に設けられた従動側ドグクラッチ43は、図6(a)に示すように、延長作業機体30の回動に伴い、作業機本体10に設けられた駆動側ドグクラッチ40側に接近移動する。ここで、一対のドグクラッチ40,43の爪部40a、43a同士が重なり合う位置にあると、図6(b)に示すように、駆動側ドグクラッチ40の爪部40aに従動側ドグクラッチ43の爪部43aが突き当たり、延長作業機体30の作業機本体10側への回動が規制される。
このように一対のドグクラッチ40,43の爪部同士が突き当たった状態になると、図7に示すように、延長作業機体30は作業位置Psの直前で作業機本体側への回動が規制されるため、回動シリンダ57が更に伸長してフック73を回動させて閉じた状態にしてもフック73は係止ピン71の手前側で回動し、フック73を係止ピン71に係止することができない。
しかしながら、図6(c)を更に追加して説明すると、爪部40a、43a同士が噛み合うように一対のドグクラッチ40,43のいずれか一方の回転軸17a、32aを回転させると、延長作業機体30の作業機本体側への回動規制が解除され、延長作業機体30は作業機本体側へ回動して作業位置Psに移動する。これと同時に、フック73の先端部を形成する傾斜面73cが係止ピン71に押し付けられて、フック73は軸74を回転中心として時計方向に回動し、軸74が傾斜面73cの端部を超えるとフック73は軸74を回転中心として反時計方向に回動して係止部73a(フック73)が係止ピン71に係止される。
ここで、フック73が時計方向に回動すると、フック73のアーム部73bは板ばね61を圧縮する方向に押圧し、板ばね61は圧縮力を受けて弾性変形してリンクアーム部材60の軸方向に縮小する。従って、板ばね61は座屈することはない。
このように、延長作業機体ロック装置70の板ばね61は、板金を折り曲げ加工した板ばねであり、圧縮力を受けると弾性変形する。このため、板ばね61が座屈して破損する虞はなく、リンクアーム部材60のコストを安価にすることができる。
一方、延長作業機体30を作業位置Psから格納位置Pkに移動させる場合には、回動シリンダ57を縮小させる。回動シリンダ57が縮小すると、回動板53は回動支点Sを中心として時計方向に回動し、板ばね61を介してフック73を時計方向に回動させる。その結果、フック73は係止ピン71から外れた状態となり、延長作業機体30は作業機本体10に対して非ロック状態になる。
そして、回動シリンダ57がさらに縮小すると、回動板53の回動に伴って延長作業機体30は回動支点Oを中心として作業機本体10側に回動して格納位置Pkに移動する。
なお、前述した実施例では、リンクアーム部材60として板ばね61を用いたが、図8(正面図)に示すように、リンクアーム部材60としてねじりコイルばね62を用いてもよい。ねじりコイルばね62の一方側の腕部62aの端部は回動板53の端部に連結され、他方側の腕部62bの端部はフック73のアーム部73bの先端部に連結される。このように、リンクアーム部材60としてねじりコイルばね62を用いることで、リンクアーム部材60として板ばね61を用いたときと同様の効果、即ち、リンクアーム部材60の座屈の防止、コストの低減を図ることができる。
ねじりコイルばね62や前述した板ばね61は、フック73のアーム部73bによってこれらに圧縮力が作用すると、弾性変形するような弾性係数を有し、この力よりも小さい所定範囲の力を受けたときには、弾性変形しないように、ねじりコイルばね62や板ばね61は設計される。このようにすることで、係止ピン71に係止されたフック73が容易に外れる事態を未然に防止することができる。
10 作業機本体
30 延長作業機体
53 回動板
55 軸
56 回動軸
57 回動シリンダ(回動アクチュエータ)
60 リンクアーム部材
61 板ばね
61b 屈曲部
62 ねじりコイルばね
70 延長作業機体ロック装置
71 係止ピン
73 フック
73a 係止部
73b アーム部
90 走行機体
Pk 格納位置
Ps 作業位置
Q 回動支点

Claims (2)

  1. 走行機体の後部に該走行機体の進行方向に対して左右方向中央部に配置された作業機本体を装着し、該作業機本体に対し、前記作業機本体の左右方向両側に延出する延長作業機体を、前記作業機本体から延出する作業位置と作業機本体側に折り畳んだ格納位置との間を回動軸回りに回動自在に支持し、前記延長作業機体を前記作業位置に展開すると前記作業機本体にロックする農作業機の延長作業機体ロック装置であって、
    前記作業機本体の延長作業機体側端部の一方側に前記回動軸と略平行に延びる軸回りに回動自在に設けられた回動板と、
    前記回動板を回動させる回動アクチュエータと、
    前記作業機本体の延長作業機体側端部の他方側に設けられた係止ピンと、
    前記延長作業機体に設けられた回動支点を中心として回動自在であり、前記回動支点に対して一方側に前記係止ピンに係止される係止部が設けられ、前記回動支点に対して他方側にアーム部が設けられたフックと、
    前記回動板と前記フックの前記アーム部とを連結する弾性変形可能なリンクアーム部材を有し、
    前記リンクアーム部材は、前記回動板との枢結位置から直線状に延びる上側直線部と、該上側直線部に連続して屈曲し直線状に延びる屈曲部と、該屈曲部に連続して前記屈曲部の屈曲方向と反対方向に屈曲し直線状に延びる下側直線部とを有して形成された板ばねであり、
    前記フックの前記アーム部が前記リンクアーム部材を圧縮する方向に回動すると、前記屈曲部と前記上側直線部との接続部及び前記屈曲部と前記下側直線部との接続部が屈曲して弾性変形する
    ことを特徴とする農作業機の延長作業機体ロック装置。
  2. 走行機体の後部に該走行機体の進行方向に対して左右方向中央部に配置された作業機本体を装着し、該作業機本体に対し、前記作業機本体の左右方向両側に延出する延長作業機体を、前記作業機本体から延出する作業位置と作業機本体側に折り畳んだ格納位置との間を回動軸回りに回動自在に支持し、前記延長作業機体を前記作業位置に展開すると前記作業機本体にロックする農作業機の延長作業機体ロック装置であって、
    前記作業機本体の延長作業機体側端部の一方側に前記回動軸と略平行に延びる軸回りに回動自在に設けられた回動板と、
    前記回動板を回動させる回動アクチュエータと、
    前記作業機本体の延長作業機体側端部の他方側に設けられた係止ピンと、
    前記延長作業機体に設けられた回動支点を中心として回動自在であり、前記回動支点に対して一方側に前記係止ピンに係止される係止部が設けられ、前記回動支点に対して他方側にアーム部が設けられたフックと、
    前記回動板と前記フックの前記アーム部とを連結する弾性変形可能なリンクアーム部材を有し、
    前記リンクアーム部材は、一方側の腕部が前記回動板に連結され他方側の腕部が前記フックの前記アーム部に連結されたねじりコイルばねである
    ことを特徴とする農作業機の延長作業機体ロック装置。
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