JP5352234B2 - 特定のエンドプロテアーゼによって塩基性アミノ酸のc末端を用いてポリペプチドをアミド化する方法 - Google Patents

特定のエンドプロテアーゼによって塩基性アミノ酸のc末端を用いてポリペプチドをアミド化する方法 Download PDF

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Description

本発明は、C末端がアミド化された二塩基性または多塩基性ペプチドの製造方法、具体的には、GLP−1、または、それらの類似体もしくは誘導体の生物活性を有する上記ペプチドの製造方法に関する。
製薬的に関連するペプチドおよびタンパク質の安定性、生物医学的な利用可能性、および、作用の持続時間は、大体において、分子のNまたはC末端の性質に依存する。生体分子の半減期は、塩基性アミノ酸を有するC末端の伸長部分によって著しく影響を受ける。1個より多くの塩基性アミノ酸を有するC末端の伸長部分において、C末端のアミノ酸がアミノアミドである場合、特に優れた薬剤活性が達成される。
このようなペプチドベースの活性物質は、ペプチドが十分に小さい場合、改変されたメリフィールドの合成プロトコールに従って完全な化学合成によって直接製造することができる。しかしながら、このようなペプチドが大量に必要な場合に限定が生じる。従って、このような合成で用いようとするアミノ酸をまず製造し、続いて化学修飾後にペプチド合成における反応物として適切になるように精製しなければならない。合成の最後に保護基を除去した後、標的ペプチドまたは生成物を精製して、製薬として製剤化してもよい。さらに、ペプチドの組成に応じて、合成中に、個々のカップリング工程において近隣の作用が起こり、カップリングが不完全になることによって、収量が制限されること、ラセミ化、または、副産物の形成が生じる可能性があるため、場合によっては、生成物の総体的な収量または純度に逆効果を与える可能性がある。すべて合成することは、必要な生成物を多量に製造するには複雑すぎる。それゆえに、その代わりの方法、特にバイオテクノロジーによる方法による製造が望ましい。
長い間、ペプチドのC末端をアミド化することができる酵素が知られてきた。これらの酵素は、ペプチジルグリシンα−アミド化酵素(PAM)と名付けられている(Eipper等.Mol.Endocrinol.1987年11月;1(11):777)。このようなPAM酵素の製造および精製は熟練者にはよく知られており、詳細に説明されている(M.Nogudi等.Prot.Expr.Purif.2003,28:293)。しかしながら、このような製造は、例えばトリプシンまたはカルボキシペプチダーゼのようなその他の工業的に利用される酵素の製造に比べて多大な費用を要する。
「インビトロでの」アミド化のPAMを用いた代替法、すなわちこのような酵素が同じ宿主細胞でアミド化される前駆タンパク質と共に発現されるような方法が開発されている。これは、宿主細胞に、PAM活性に関してコードされた遺伝子配列を宿主特異的な調節配列の制御下に導入することによって達成される。この発現配列は、それぞれの染色体DNA配列に安定して組み込まれるか、または、標的タンパク質に関する発現プラスミドと同時に存在する第二のプラスミドに存在するか、または、同じベクターにおける第二の発現カセットとして統合されるか、または、多シストロン性の発現アプローチにおいて、標的タンパク質をコードする遺伝子配列と同調して、同じプロモーター配列の制御下でクローニングされるかのいずれかが可能である。しかしながら、説明されている収量は低いため、大量製造はそれ相応な発酵の量によってのみ達成できる。このために、より多大な費用を要する複雑な精製が必要になる。加えて、アミド化が定量的に起こらないため、アミド化していない必要なタンパク質からアミド化したものを分離することが必要である。分泌による製造方法に基づく決定(例えば、Hong等.,Appl Biochem Biotechnol.2003;110,113〜23頁)は、多塩基性C末端を有するタンパク質が極めてわずかしか分泌されないか、または全く分泌されないことを考慮に入れなければならない。
さらなるアミド化法は、タンパク質特異的な自己切断メカニズムの使用に基づく(Cottingham等.Nature Biotech.第19巻,974〜977,2001)。しかしながら、この反応とトランスチオエステル化を制御することは簡単ではないため、不要な生成物の形成が生じる可能性がある。融合タンパク質が比較的大きく寄与していると、収量に逆効果を与える可能性がある。
上述のアミド化法は、少なくとも1個のアミノ酸のグリシンまたはその代わりのインテインペプチドによって伸長した標的ペプチドのC末端から開始する。しかしながら、C末端にリシンを有するペプチドがその後の配列に追加のリシンまたはアルギニンを含まない場合、それらは多量体構造として製造することができ、続いてそれらをトリプシン消化によって変換してもよいし、または、トリプシン様の酵素によってモノマー単位に変換してもよい。この方法で高い収量が達成できる。これは、上述の方法の場合不可能である。
従って、既知のバイオテクノロジーの製造方法は不利益を伴い、C末端に1個より多くの塩基性アミノ酸であるリシンまたはアルギニンを有し、末端がアミド化されているペプチドまたはタンパク質を、適度なコストで大量に製造する目的は、未だ満足に解決されたとはみなされていない。
代替の製造方法により、少なくとも1個の塩基性アミノ酸がトランケーションされた標的ペプチドの前駆体を大量に製造して、その後、リシンアミドまたはアルギニンアミドを用いた酵素触媒による半合成でこの前駆体伸長させることが可能であるかどうかが明らかになると予想される。
Levin等(Biochemical Journal 63:308〜16;1956)は、リシンアミド、および、様々なポリリシンアミドペプチドに対するトリプシンの作用を説明している。著者の結果によれば、リシンアミド誘導体は、トリプシンの影響下では、高分子量のリシンアミド誘導体に変換することができないことが示され、これはなぜなら、中間で形成されたアミドの遊離酸への加水分解が、カップリング反応と比較すると急速に起こるためである。その結果から、C結合型のポリリシンアミドもしくはポリアルギニンアミド、または、ポリLys/Arg混合型の配列を有するペプチドの製造を提供するトリプシン触媒による半合成方法は成功しないか、または、成功したとしても収量が極めて低いと結論付ける必要がある。
驚くべきことに、ここで、アミド化した塩基性アミノ酸、それらの類似体または誘導体の、C末端に塩基性アミノ酸を有するペプチドへのトリプシン触媒によるライゲーションを高い収量で(すなわち30%を超える)可能にするペプチドの化学的方法が見出された。
加えて、本発明の方法に関して、驚くべきことに、アミド化した塩基性アミノ酸(リシンアミド、アルギニンアミド)への保護基の導入(Pitraschke等,Tetrahedron:Asymmetry 9,1505〜1518頁,1998を参照)、例えば−Boc(t−ブチルオキシカルボニル)、−Z(ベンジルオキシカルボニル)、または、−DDZ(ジメチルフェニルプロピルオキシカルボニル)のような保護基の導入によっても、ライゲーション反応の効率および選択性に関する改善がみられないことが観察することができた。従って、本発明の方法は、保護基でマスキングすることによって、保護基の除去、および、毒性の試薬の除去による収量の損失を防ぐことができるという利点を有する。これにより、全ての化学合成にわたり莫大なコスト面での利点を有する方法が得られる。
従って、本発明の一形態は、C末端がアミド化された二塩基性または多塩基性ペプチドの製造方法であって、該ペプチドは、一般式I:
(AA)n−Xm−NH2 (I)
[式中、
(AA)nは、同一または異なるタイプのn個のアミノ酸からなるペプチドであり、ここで、
AAは、アミノ酸、または、それらの類似体もしくは誘導体であり;
nは、3〜2000の整数であり;および、
Xは、塩基性アミノ酸、または、それらの類似体もしくは誘導体であり;
mは、2〜15の整数である]
で示され、本方法において、一般式II:
(AA)n−Xp (II)
で示される化合物と、一般式III:
(X)q−NH2 (III)
[式中、
AA、n、および、Xは、上記で定義された通りであり、
p、および、qは、整数であり、そして
p+q=mである]
で示される化合物とを、トリプシンの生物活性を有する酵素の存在下で反応させ、必要に応じて、得られた式Iで示される化合物を、化学的なタンパク質精製で処理し;
具体的には、mは、2〜10の整数であるか、または、mは、2〜6の整数である。
本発明のさらなる形態は、nが、10〜1000の整数であるか、または、15〜500もしくは20〜400の整数である上述の方法である。
本発明のさらなる形態は、
a)融合ペプチドの一部として1種またはそれ以上の式IIで示される化合物を含む融合ペプチドを発現させ;
b)前記融合ペプチドから、式IIで示される化合物を化学的または酵素的な切断によって遊離させ;
c)必要に応じて、化学的なタンパク質精製の後に、工程b)からの中間体と式IIIで示される化合物とを、トリプシンの生物活性を有する酵素の存在下で反応させ;および、
d)必要に応じて、得られた式Iで示される化合物を、化学的なタンパク質精製および単離処理する上述の方法であって、
ここで、具体的には、融合タンパク質からの式IIで示される化合物の除去は、ハロゲン化シアン、エンテロキナーゼ、Xa因子、ジェネナーゼ(Genenase)、トロンビン、または、トリプシンによって起こり;および、さらに好ましくは、融合タンパク質は、E.コリ(E.coli)、S.カルノーサス(S.carnosus)、サルモネラ属、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)、シュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)、K.ラクティス(K.lactis)、P.パストリス(P.pastoris)、シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)、および、S.セレビジエ(S.cerevisiae)を含む群より選択される発現系で発現される。
本発明のさらなる形態は、前記一般式Iで示されるペプチドが、GLP−1、または、それらの誘導体もしくは類似体の生物活性を有する、上述の方法である。
本発明のさらなる形態は、式Iで示される化合物は、式IV:
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPS(X)m-NH2 (IV)
で示されることを特徴とする上述の方法であり;
これらはさらに、具体的には、以下の配列:
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK KKKK-NH2(配列番号1);
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK-NH2(配列番号2);
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKR-NH2(配列番号3);
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK KKKR-NH2(配列番号4)、または、
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSRK-NH2(配列番号5)
を特徴とする上述の方法であってもよい。
本発明はさらに、以下の配列:
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK-NH2(配列番号2);
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKR-NH2(配列番号3);
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK KKKR-NH2(配列番号4)、または、
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSRK-NH2(配列番号5);
を特徴とする式Iで示される化合物、それらの使用、特にデポー製剤での使用に関する。
本発明のさらなる形態は、以下の配列:
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK-NH2(配列番号2);
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKR-NH2(配列番号3);
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK KKKR-NH2(配列番号4)、または、
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSRK-NH2(配列番号5)
を特徴とする式Iで示される化合物を1種またはそれ以上を含む医薬品である。
本発明の目的における意味は、以下の通りである:
アミノ酸の「類似体」という用語は、遺伝子コードではコードされないが、ペプチド鎖への取り込みに適している天然に存在するアミノ酸を意味する。アミノ酸の類似体の例は、オルニチン、および、シトルリンであり、加えて、側鎖において何らかの塩基性の官能性を有する、さらなる天然に存在しないアミノ酸、例えば2,4−ジアミノブタン酸;3−メチルオルニチン;4−メチルオルニチン、5−アミノロイシン;4−アミノロイシン;3−アミノロイシン;5−アミノノルロイシン;4−アミノ−ノルロイシン;3−アミノノルロイシン;4−アミノノルバリン;3−アミノノルバリン;6−メチルリシン;5−メチルリシン;4−メチルリシン;3−メチルリシンである。
アミノ酸の「誘導体」という用語は、1個またはそれ以上の化学基で置換されているアミノ酸、または、アミノ酸の類似体を意味する。このような化学基の例は、ペプチドの化学において一般的な保護基であり、例えば、−Boc(t−ブチルオキシカルボニル)、−Z(ベンジルオキシカルボニル)、−DDZ(ジメチルフェニルプロピルオキシ−カルボニル)、−Fmoc(N−アルファ−(9−フルオレニルメチルオキシカルボニル)、−2−ブロモ−Z、−2−クロロ−Z、−Tfa(トリフルオロアセチル)、−ニコチノイル、−4−ニトロ−Z、−2−ピコリノイル、−Tos(4−トルエンスルホニル)、−For(ホルミル)、−ビオチニル、−ダンシル、−Dnp(ジニトロフェニル)、−Mca(モノクロロアセチル)、−Mtt(N−メチルトリチル)、−Nde(N−1−(4−ニトロ−1,3−ジオキソインダン−2−イリデン)エチル)、−アセトイミドイル、−アセチル、−ミリストイル、−パルミトイル、N−リトコリル(lithocholyl)−γ−グルタミル、または、−ω−カルボキシヘプタデカノイルである。
このような基としては、さらに、基C(O)−(C6〜C24)アルキル、基C(O)−(C6〜C24)アルケニル、基C(O)−(C6〜C24)アルカンジエニル、または、基C(O)−(C6〜C24)アルカントリエニルが挙げられ、ここでアルキル、アルケニル、アルカンジエニルおよびアルカントリエニル基が示される場合、これらは分岐鎖である場合もあるし、または、直鎖である場合もある。(C1〜C6)アルキルは、1、2、3、4、5または6個のC原子を有する炭化水素ラジカルを意味する。(C1〜C6)アルキルラジカルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、(1−メチルエチル)、n−ブチル、イソブチル(2−メチルプロピル)、sec−ブチル(1−メチルプロピル)、tert−ブチル(1,1−ジメチルエチル)、n−ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチル、ネオペンチル、ヘキシルである。同様に(C6〜C24)アルキルは、6〜24個のC原子を有する炭化水素ラジカルを意味する。アルキルラジカルは、直鎖であってもよいし、または、分岐状であってもよい。好ましい(C6〜C24)アルキルラジカルは、脂肪酸残基であり、例えばヘキシル、オクチル、デカニル、ウンデカニル、ドデカニル、トリデカニル、テトラデカニル(ミリスチル)、ペンタデカニル、ヘキサデカニル、ヘプタデカニル、オクタデカニル(ステアリル)、ノナデカニル、エイコサニル、ジコサニル(dicosanyl)、9,11−ジメチルトリデカニル、11−メチルトリデカニルである。
さらにこのような基としては、基C(O)−フェニル−(C5〜C8)ヘテロアリール−フェニル、C(O)−ビフェニル、または、C(O)−ターフェニルが挙げられ、ここで、フェニル、ビフェニル、ターフェニルまたはヘテロアリール基は、非置換であるか、または、(C1〜C10)アルキル、または、O(C1〜C10)アルキルからなる群より選択される1または2個の基で置換されている。一置換されたフェニルラジカルにおいて、置換基は、2位、3位または4位に存在する可能性がある。二置換されたフェニルは、2,3位、2,4位、2,5位、2,6位、3,4位、または、3,5位で置換されていてもよい。三置換されたフェニルラジカルにおいて、置換基は、2,3,4位、2,3,5位、2,4,5位、2,4,6位、2,3,6位、または、3,4,5位に存在する可能性がある。ヘテロアリールは、例えばフラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、インタゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、および、シンノリニルを意味する。
用語「塩基性アミノ酸」は、リシン、アルギニン、または、それらの誘導体もしくは類似体を意味し、例えばオルニチン、または、シトルリンであり、好ましくはリシンまたはアルギニンであり、特にリシンである。この点について、リシンまたはアルギニンは、カルボキサミド基の代わりに、1種またはそれ以上のその他の反応性基、具体的には、アミノエステル、ペプチドエステル、無水物およびハロゲン化物からなる群より選択される反応性基で誘導体化されていてもよく、これらも本発明の方法において同様に使用可能である。
用語「トリプシンの生物活性を有する酵素」は、ラット、ウシ、ブタ、ヒト、イヌ、マウスのような一般的な源由来の既知のトリプシンや市販のトリプシンに加えて、それらのアイソザイム、誘導体または変異体、さらに高度に関連した生化学的特性を有する酵素を意味し、例えばカテプシン、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)およびストレプトマイセス属(S.グリセウス(S.griseus)、S.エクスフォリアタス(S.exfoliatus)、S.エリスラエウス(S.erythraeus)、S.フラジアエ(S.fradiae)、および、S.アルビドフラバス(S.albidoflavus))由来のトリプシン、トリプターゼ、マスチン(mastin)、アクロシン、カリクレイン、ヘプシン、プロスタシンl、リシルエンドペプチダーゼ(Lys−C)、および、エンドプロテイナーゼ−Arg−C(クロストリパイン)である。
この点について当業者には当然ながら、この列挙は決定的なものではなく、C末端で特異的に切断して塩基性アミノ酸にすることができるさらなる酵素、アイソザイム、誘導体または変異体が、バイオテクノロジー研究中に継続的に見出されつつある。あるいは、酵素の特異性を、ペプチドの化学修飾、または、DNAレベルでの突然変異(突然変異タンパク質)によって変更することもできる。加えて、酵素の特異性および活性は、適切な反応条件の選択によって有意に改変することができる。
本発明の方法の好ましい実施態様において、微生物の異種ペプチドを生産する能力が利用される。この目的のために、望ましいペプチド配列がそれに対応するDNA配列に翻訳され、これらが宿主特異的なプロモーター配列にカップリングされる。このケースにおいて、発現方法に応じて、細胞の内部に残存する融合ペプチドとして直接的または間接的に細胞によって形成されるように標的ペプチドを発現させることが可能である。
適切な融合ペプチドを用いた融合方法が選択される場合、熟練者には当然ながら、融合パートナーはリンカーによって一緒に連結させ、プロセシング後に標的ペプチドの望ましいN末端が利用可能になるような方法でパートナーを特異的に分裂させなければならない。本発明の目的において、標的ペプチドは、式IIで示される化合物である。適切なリンカーの設計に関して、熟練者に既知であり継続的に拡大している多数の可能性が利用可能である。例えばアミノ酸であるメチオニンが選択される場合、ハロゲン化シアンを用いた化学的な切断が可能である。例えば、リンカーとして配列DDDDKのペンタペプチドが選択される場合、エンテロキナーゼを用いた切断が可能である。例えばテトラペプチド配列IEGRが選択される場合、切断は、Xa因子を用いて行ってもよい。適切な設計を用いれば、N末端がヒスチジンで始まるペプチドのプロセシング酵素としてジェネナーゼ(Genenase(R))を用いることができる。N末端がジペプチドGly−Serを特徴とする場合、トロンビンのための認識および切断部位が生じるようにリンカーとしてテトラペプチドLVPRを選択することが可能である。本発明によればペプチドのカップリングにおいてトリプシンの生物活性を有する酵素が用いられるが、このような酵素の使用は、原則的に本発明の方法のこの時点でも可能である。従って、リシンまたはアルギニンが、リンカーとして融合部分と標的ペプチドとの間に挿入されるのであれば、トリプシンは、最初に、融合ペプチドの融合部分を除去するために水性媒体中で用いることができる。
しかしながら、標的ペプチドに関して、標的ペプチドが移動に適している場合、その代わりに融合ペプチドの形態か、またはその野生型のいずれかで細胞培地に分泌されてもよい。この目的のために、組換え宿主細胞、特に微生物、好ましくは細菌または酵母の宿主細胞を用いることが可能である。発現系として細菌細胞が選択される場合、標的ペプチド、または、それに相当する標的ペプチドを包含する融合ペプチドという追加の選択肢があり、すなわち、本発明の目的に関する式IIで示される化合物は、ペリプラスムまたは培地に直接分泌される。この点について当業者には当然ながら、C末端が1個より多くの塩基性アミノ酸からなる場合、移出がしばしば制限される。
この目的のために原則的に利用可能な宿主生物および方法は熟練者であればよく知っている(例えば、Gellissen,Gerd(編集)Production of Recombinant Proteins,ISBN3−527−31036−3を参照)。またこれらは、多数の供給元から市販されていることが多い。代表的な例としては、ニューイングランドバイオラボ(New England Biolabs)、インビトロジェン(Invitrogen)、および、ロシュ(Roche)といった会社が挙げられる。このような会社のカタログの説明には、技術の大要を示す文献への参照が含まれる。また、この点についても熟練者には当然ながら、用いられる微生物の範囲は、バイオテクノロジーによる方法のレパートリーが広がるにつれて継続的に増えている。この点においてより特異的な実施態様も本発明の主題に含まれる。代表的な宿主/ベクター系の例としては、E.コリ、S.カルノーサス、サルモネラ属、バチルス・ズブチリス、または、シュードモナスタイプの細菌、特に、シュードモナス・フルオレッセンスタイプの細菌、および、K.ラクティス(K.lactis)、P.パストリス(P.pastoris)、シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)、および、S.セレビジエタイプの酵母が挙げられる。
しかしながら、熟練者であれば当然ながら、上記で例示されたこれらの系は、例えば、適切なプロモーターまたはその他の調節核酸配列の選択、宿主細胞と用いられるベクターの遺伝学的特性(例えば、DNAのコピー数、選択手段の選択などに関して)から生じる多数の可能性のある変異体を提供する。
同様に熟練者であれば当然ながら、特異的な精製方法は、標的ペプチドを単離された形態で提供することを目的とする場合、その物理化学的な特性のために標的ペプチドごとに適応させなければならない。これは、原則的に、既知の生化学および生物物理学的な分離方法の適切な組み合わせによって達成される。同様にこの点について当然ながら、(例えば、クロマトグラフィーのための)新規の材料に基づき望ましい成功する精製を達成したり、または、最適化したりするための新しい可能性が継続的に開けつつある。
前駆体ペプチドと、例えばアフィニティークロマトグラフィーによる精製を可能にするペプチド配列とをを融合させることが、本発明の目的に関して有利であり得る。
本発明のさらなる開発のために、一例として、US2004/0106547で開示されたようなエキセンディン誘導体が製造されている。このようなエキセンディンから誘導されたペプチドは、それらの血糖を低くする作用のために、糖尿病、または、例えば肥満症に至るその他の代謝性疾患を治療する医薬品開発において重要な役割を果たす可能性がある。それゆえに、このような利用可能なペプチドが適切な形態で含まれることは、製薬目的において価値が高い。
国際特許出願WO02/066628は、C末端にアミノ酸Lys−Argを有するヒルジン誘導体を説明している。抗血栓症作用のプロファイルは、C末端のアルギニンをアミド化することによって改変することができる。この目的のために、C末端にリシンを有する前駆体が製造され、その後、本発明に従ってアルギニンアミドとカップリング反応させ、アミド化したヒルジン誘導体を得る。このような前駆体は、酵母分泌による用途で説明されているようにして製造することができる。この目的のために、例えば、EP−A0324712で説明されているLeu−ヒルジンの遺伝子配列をリシンに関するコドンで伸長させ、この特許において一例として説明されている手法を継続し、リシンで伸長させたヒルジンを製造する。その代わりに、細菌による前駆体分泌の経路に従うことも可能である。この目的のために、例えば特許出願EP−A1216259で説明されている技術を用いることができる。
以下の実施例は本発明の説明に役立つが、決して本発明の主題を制限するように解釈されない。
実施例1:AVE(1−43)をコードするE.コリに特異的なDNA配列の合成
まずペプチドAVE(1−43)(配列番号7)をコードする配列番号6の遺伝子配列を製造した:
配列番号6:
TTTTTTAAGCTTGCACGGTGAAGGTACCTTCACCTCCGACCTGTCCAAACAGATGGAAGAAGAAGCTGTTCGTCTGTTCATCGAATGGCTGAAAAACGGTGGTCCGTCCTCCGGTGCTCCGCCTTCGAAAAAGAAGAAAAAGTGATAATAGCATGCACGTGCGGCCGCACCTGGTCGACGAATTCAAA AAAA
配列番号7:
HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK KKK
これらの遺伝子配列をPCR技術によって合成した。この目的のために、以下の5種のプライマーを、化学的なDNA合成によって製造した。この合成は、エクスペディット(ExpediteTM)DNA合成システム(アプライド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)製)を用いてなされた。
a)プライマーzp5uは、以下の配列を有する(配列番号8):
5’-TTTTTTAAGCTTGCACGGTGAAG -3’
配列番号8は、センス鎖(「センス」)の1〜23の領域を含む。CACトリプレットは、標的ペプチドの第一のアミノ酸としてヒスチジンをコードする。
b)プライマーzp3aは、以下の配列を有する(配列番号9):
5’-CTTCCATCTGTTTGGACAGGTCGGAGGTGAAGGTACCTTCACCGTGCAAG CTTAAAAAA-3’
配列番号9は、相補的な系(「アンチセンス」)の1〜59の領域を含む。
c)プライマーzp3bは、以下の配列を有する(配列番号10):
5’-GGACGGACCACCGTTTTTCAGCCATTCGATGAACAGACGAACAGCTTCTTCTTCCATCTGTTTGGACAG-3’
配列番号10は、相補鎖(「アンチセンス」)の40〜108の領域を含む。
d)プライマーzp3cは、以下の配列を有する(配列番号11):
5-CGTGCATGCTATTATCACTTTTTCTTCTTTTTCGAAGGCGGAGCACCGGAGGACGGACCACCGTTTTTC-3’
配列番号11は、相補鎖(「アンチセンス」)の91〜159の領域を含む。
アンチセンスのトリプレットCTTは、標的ペプチドの最後のアミノ酸(AA43)をコードする。
e)プライマーzp3dは、以下の配列を有する(配列番号12):
5’-TTTTTTGAATTCGTCGACCAGGTGCGGCCGCACGTGCATGCTATTATCACTT-3’
配列番号12は、相補鎖(「アンチセンス」)の残存する領域を含む。
その後、上記プライマーを用いて4回のPCR反応を標準条件下で54℃で行った。反応1において、プライマーzp3aおよびzp5uそれぞれ100ngを用いた。PCRのサイクル数は5であった。第二の反応において、上記反応液の40分の1を、プライマーzp5uおよびzp3bそれぞれ100ngと10サイクルで反応させた。反応3において、反応2の生成物の40分の1を、プライマーzp5uおよびzp3cそれぞれ100ngとさらに10サイクルで反応させた。最後に、反応3からの収量の40分の1、および、プライマーzp5uおよびzp3dを用いて、望ましいDNAフラグメントを25回のPCRサイクルで合成し、その長さをゲル電気泳動でチェックした。望ましいDNAフラグメントを精製し、制限酵素EcoR1、続いてHind3と、製造元の(ニューイングランドバイオラボ)の情報に従って反応させた。
平行して、プラスミドpUC19(ニューイングランドバイオラボ)のDNAを、酵素EcoR1およびHind3と反応させた。切断混合物のフラグメントを1.2%アガロースゲル上で分離し、次に、pUC19の残存するベクターフラグメントと、反応4の望ましい生成物を単離した。T4リガーゼ反応で、精製したフラグメントを16℃で一晩一緒にライゲーションした。その後、コンピテントE.コリ細胞(ストラタジーン(Stratagene)、E.コリ株XL10ゴールド)を、上記のライゲーション混合物で形質転換し、25mg/lアンピシリンを含む寒天プレート上で平板培養した。個々のクローンからプラスミドDNAを単離し、DNA配列解析によって特徴付けた。
望ましいフラグメントのプラスミドDNAにpSCHPUCZP1−43という記号を与え、E.コリK12細胞中で式Iで示される化合物を合成する発現ベクターを製造するための出発原料として用いた。
実施例2:AVE(1−43)のための発現ベクターの構築
US5496924(その内容は、明示的に参照により本願に含める)は、目的にあった融合タンパク質の製造が原則的に可能な発現系を提案している。このシステムの利点は、小さいバラスト部分を有する融合タンパク質を製造することができることである。この発現系は、一例としてこの用途で用いられる。エンテロキナーゼ認識配列DDDDKを介した配列セグメントA−Bと、AVE(1−43)との融合により、以下の遺伝子配列、および、アミノ酸配列(配列番号13および番号14)を有する融合タンパク質が得られた:
配列番号13:
5’-GGAAACAGAATTCATGGCGCCGACCTCTTCTTCTACCAAAAAGCTCAACTG
CAACTGGAACACCTGCTGCTGGACCTGCAGATGATCCTGAACGGTATCAACAACTACAAAAACCCGAAACTGACGCGTATCGACGATGACGATAAACACGGTGAAGGTACCTTCACCTCCGACCTGTCCAAACAGATGGAAGAAGAAGCTGTTCGTCTGTTCATCGAATGGCTGAAAAACGGTGGTCCGTCCTCCGGTGCTCCGCCTTCGAAAAAGAAGAAAAAGTGATAATAGCATGCACGTGCGGCCGCAAGCTTAAAAAA-3’
ATGおよびAAGコドンは、融合ペプチドの最初と最後のアミノ酸の特徴である。
配列番号14:
MAPTSSSTKK TQLQLEHLLL DLQMILNGIN NYKNPKLTRI DDDDKHGEGT FTSDLSKQME EEAVRLFIEW LKNGGPSSGA PPSKKKKK
コードされた遺伝子配列をPCR技術によって製造した。この目的のために、以下のプライマーを合成した:
1)プライマーpsw3_zpcolf(配列番号15):
5’-CGTATCGACGATGACGATAAACACGGTGAAGGTACCTTC-3’
この場合のプライマーの配列は、エンテロキナーゼ認識部位、および、AVE1-43をコードする配列の始点を包含する。
2)プライマーpsw3_zpcolrev(配列番号16):
5’-GTGTTTATCGTCATCGTCGATACGCGTCAGTTTCGG-3’
この場合の配列は、US5496924の表Iで示されるようなインターロイキン2から誘導された合成配列に相当し、アミノ酸34〜38、および、アミノ酸メチオニンに関するコドンの3分の2を包含する。プライマー配列の残りは、プライマーpsw3_zpcolfとオーバーラップする。
3)pBprimef1(配列番号17):
5’-TGAGCGGATAACAATTTCACAC-3’
このプライマーは、上流でプラスミドpK50に存在するEcoRI切断部位とハイブリダイズする(US5496924の図33を参照)。
4)psw3_ave_1−43_revとHind3との切断部位(配列番号18):
5’-TTTTTTAAGCTTGCGGCCGCACGTGCATGCTATTATCACTT
2種のPCRを平行して行った。その一方は、プラスミドpK50のDNAで、プライマー対pBprimef1およびpsw3_zpcolrevを用いて50℃で行い、他方の反応は、プラスミドpSCHPUCZP1〜43のDNAで、プライマー対psw3_zpcolfおよびpsw3_ave_1−43_revを用いて54℃で行った。ゲル電気泳動での分別後にPCR産物を精製し、各アリコートを1:1の比率で混合し、次に、第三のPCRでプライマー対pBprimef1およびpsw3_ave_1−43_revと反応させた。PCR産物を酵素EcoR1およびHind3と反応させ、T4リガーゼ反応を用いて、平行してこれらの酵素を用いて開環したプラスミドpK50にライゲーションした。コンピテントE.コリBL21細胞をライゲーション混合物で形質転換させ、25mg/lアンピシリンを含む選択的な寒天上で平板培養した。いくつかのクローンからプラスミドDNAを再び単離し、PCR、および、それに続くDNA配列解析で解析した。正しいプラスミドにpBZP43という名称をつけた。E.コリBL21:pBZP43クローンを、融合タンパク質の発現に関してチェックした。これは、米国特許第5496924号の実施例14に類似した方法で行った。発現生成物をマススペクトロメトリーおよびSDS−PAGEで解析し、N末端をタンパク質配列解析によって決定した。より多量の材料の発酵に適したクローンを選択した。
実施例3:AVE(1−39)のための発現ベクターの構築
プラスミドpBZP43は、プライマーpBprimef1(実施例2)、および、psw3_ave_39revを用いて行われたPCR反応のためのテンプレートとして役立つ。そのPCR産物を、酵素の製造元からの情報に従って制限酵素EcoRI、および、NotIと反応させ、T4リガーゼ反応でEcorI/NotIで開環したプラスミドpBZP43に挿入した。その結果、プラスミドpBZP39が得られ、それを用いて実施例2で説明されている手法を継続した。
psw3_ave_39rev(配列番号19):
5’-TTTTTTGCGGCCGCACGTGCATGCTATTATCATTTCGAAGGCGGAGCACC-3’
TTTトリプレットは、39位でリシンをコードする。
実施例4:AVE(1−38−Arg)のための発現ベクターの構築
プラスミドpBZP43は、プライマーpBprimef1(実施例2)、および、psw3_ave38_argrevを用いて行われたPCR反応のためのテンプレートとして役立つ。そのPCR産物を、酵素の製造元からの情報に従って制限酵素EcoRI、および、NotIと反応させ、T4リガーゼ反応でEcorI/NotIで開環したプラスミドpBZP43に挿入した。その結果、プラスミドpBZP38argが得られ、それを用いて実施例2で説明されている手法を継続した。
プライマー:psw3_ave38_argrev(配列番号20):
5’-TTTTTTGCGGCCGCACGTGCATGCTATTATCATACGCGAAGGCGGAGCACCG-3’
AGGトリプレットは、39位でアルギニンをコードする。
実施例5:実施例2〜4で構築された株の発酵
発酵を、ドイツ特許出願DE102004058306.4の実施例3で説明されている方法をわずかに変更して行った。標的ペプチド誘導体(融合タンパク質)をコードする様々なプラスミドベクターで形質転換したE.コリBL21細胞を、発酵槽中で、無機塩培地または複合培地(実施例1を参照)中で、30℃または37℃で、および、pH7.0で培養した。pHをNH4 +溶液(26%水溶液)で調節した。培養液体培地中の溶存酸素を30%で一定に維持する制御方法によって確実に培養液に通気されるようにした。無機塩培地での供給型のバッチプロセスのために、グルコース溶液(60%w/v)を供給した(8g/L/時間〜26g/L/時間)。タンパク質発現を、IPTG(最終濃度(f.c.)は1〜4mM)を添加することによって誘導した。誘導の持続時間は6〜8時間であった。標的タンパク質の発現をSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)で検出した。
E.コリBL21/pBZP43中でのAVE前駆体融合タンパク質の発現を、以下で説明するようにして行った:
−80℃で保存してあったE.コリBL21細胞の連続培養から細胞懸濁液100μLを取り出し、予備培地0.5L中で37℃で10〜16時間振盪しながらインキュベートした。発酵槽での本培養の培地に、適切な量の予備培養液を植菌密度0.01〜0.05OD600で植え付けた。
予備培地
5g/Lのバクトトリプトン
10g/Lの酵母エキス
5g/LのNaCl。
本培養の培地
炭素源としてグルコースをベースとした既定の無機塩培地(最小培地)(Jeffrey H.Miller:Experiments in Molecular Genetics,コールドスプリングハーバーラボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)(1972))。
本培養の培地中に最初に存在するグルコースが消費された後、グルコース溶液を供給した。タンパク質発現を、IPTG(最終濃度1mM)を添加することによって誘導し、誘導後に融合タンパク質の最大発現が観察された。ノヴェックス(Novex)製のSDS−PAGE分析システム(NuPage(R)ノヴェックス12%ゲルシステム,インビトロジェン(InvitrogenTM))を例えば製造元の情報に従って用いて、それぞれの場合の発酵において、様々な培養時間で発酵槽から分取された細胞懸濁液の0.02OD600nmを解析した。
実施例6:実施例5で製造された融合タンパク質の精製
組換えE.コリ株のバイオマス1000gを、トリス緩衝液(50mMトリス/HCl,pH7.4)1000mlに再懸濁した。高圧で2回均一化することによって(ラニー(Rannie)の高圧ホモジナイザー,1000bar)細胞を破壊した。ゲノムDNAにベンゾナーゼ(Benzonase)(1000U/L)、および、塩化マグネシウム(10mM)を添加して1.5時間消化した。融合タンパク質を、膨張層のクロマトグラフィーで精製した。この目的のために、細胞のホモジネートを緩衝液(50mMトリス/HCl,pH7.4)で10リットルに希釈し、緩衝液(50mMトリス/HCl,pH7.4)で予め平衡化させたクロマトグラフィーカラム(ストリームライン(Streamline)SP XL,GEヘルスケア(GE Healthcare))に直接ローディングした。サンプルをローディングし、続いて平衡緩衝液(カラム体積の6倍量)での洗浄工程を行い、続いて7%高塩濃度の緩衝液(50mMトリス/HCl,pH7.4;1MのNaCl)でのさらなる洗浄工程を行った。カラム体積の10倍量の20%高塩濃度の緩衝液で洗浄することによって溶出を起こした。溶出液のプールを、SDSゲル電気泳動(NuPage(R)ノヴェックス12%ゲルシステム,インビトロジェン)、および、HPLCでチェックした。融合タンパク質のプールを、エンテロキナーゼ緩衝液(50mMトリス/HCl,pH7.4;50mMのNaCl,2mMのCaCl2)で透析ろ過した後、それらをプロテアーゼによる切断反応に用いた。融合タンパク質を、エンテロキナーゼ緩衝液(20mMトリス/HCl,50mMのNaCl,2mMのCaCl2,pH7.4)中でエンテロキナーゼ(インビトロジェン)で製造元の情報に従って切断した。
実施例7:エンテロキナーゼ切断反応物からの切断産物の分離
切断産物の分離は、ドイツ特許出願DE102004058306.4の実施例6に従って行った。エンテロキナーゼによる融合タンパク質の切断を行い、続いて、イオン交換クロマトグラフィー(ソース(Source)30S、アマシャム・バイオサイエンス(Amersham Biosciences))によって切断産物それぞれを分離した。溶液のイオン濃度をH2Oで希釈することによって約7mS/cmにした。タンパク質溶液を予め平衡化させたカラム(20mMトリス/HCl,pH7.4;NaClで伝導率を約7mS/cmに調節)にローディングした後、15%緩衝液B(20mMトリス/HCl,pH7.4;500mMのNaCl)で未結合の材料を洗浄した。カラム体積の10倍量にわたって100%緩衝液Bに至る濃度勾配を適用することにより、AVEペプチド前駆体を溶出させた。AVE前駆体を含む画分を、SDSゲル電気泳動、HPLC、および、マススペクトロメトリーによって同定した。それに対応する画分を合わせて、脱塩し、有機溶媒を除去した後、凍結乾燥した。
実施例8:AVE(1−39)とH−Lys(Boc)−NH 2 とのペプチドカップリング
AVE(1−39)(MW4218;0.047μmol;最終濃度1g/L)0.2mgを量って1.5mLのポリプロピレン製反応容器に入れた。0.1Mのピリジン−酢酸塩緩衝液(pH5.6)11μL、0.1Mのピリジン−酢酸塩緩衝液(pH5.6)中の129g/LのH−Lys(Boc)−NH2・HCl溶液(7.75mgのH−Lys(Boc)−NH2・HCl=27.5μmol=AVE(1−39)1モルあたり585molのH−Lys(Boc)−NH2・HClを含む)60μL、および、DMF119μLを添加した。この透明な溶液を12℃で平衡化させた。この反応を、2g/Lトリプシン水溶液(0.02mgのトリプシン=AVE(1−39)1gあたり0.002gのトリプシンを含む)10μLを添加することによって開始させた。反応溶液を12℃で1000/分で振盪しながらインキュベートした。プロセス制御のためのサンプルを定期的に分取し、9倍量の17%水、17%アセトニトリル、および、64%トリフルオロ酢酸の溶液で希釈することによって停止した。反応が進行した後、LC−MSを行った。最大収量が達成された後、トリフルオロ酢酸を添加することによって反応液を2.5未満のpHに酸性化し、クロマトグラフィーによって精製した。
実施例9:AVE(1−43)とH−Lys−NH 2 とのペプチドカップリング
AVE(1−43)(MW4731;0.814μmol;最終濃度20g/L)3.85mgを量って1.5mlのポリプロピレン製反応容器に入れた。0.1M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.8)中の620g/LのH−Lys−NH2・2HCl溶液(25.6mgのH−Lys−NH2・2HCl=117.5μmol=AVE(1−43)1モルあたり144molのH−Lys−NH2・2HClを含む)41μL、DMF116μL、および、0.1M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.8)32μLを添加した。この透明な溶液を12℃で平衡化した。反応を、20g/Lのトリプシン水溶液(0.06mgのトリプシン=トリプシンAVE(1−43)1gあたり0.015gを含む)2.9μLを添加することによって開始させた。この反応溶液を、900/分で振盪しながら12℃でインキュベートした。プロセス制御のためのサンプルを定期的に分取し、9倍量の17%水、17%アセトニトリル、および、64%トリフルオロ酢酸の溶液で希釈することによって停止した。反応が進行した後、LC−MSを行った。最大収量が達成された後、トリフルオロ酢酸を添加することによって反応液を2.5未満のpHに酸性化し、クロマトグラフィーによって精製した。
実施例10:AVE(1−39)とH−Lys−NH 2 とのペプチドカップリング
AVE(1−39)(MW4218;0.047μmol;最終濃度1g/L)0.2mgを量って、1.5mLのポリプロピレン製の反応容器に入れた。0.1Mのピリジン−酢酸塩緩衝液(pH5.6)11μL、0.1Mのピリジン−酢酸塩緩衝液(pH5.6)中の100g/LのH−Lys−NH2・2HCl溶液(6.0mgのH−Lys−NH2・2HCl=27.5μmol=AVE(1−39)1モルあたり585molのH−Lys−NH2・2HClを含む)60μL、および、DMF119μLを添加した。この透明な溶液を12℃で平衡化した。反応を、2g/Lのトリプシン水溶液(0.02mgのトリプシン=AVE(1−39)1gあたり0.002gのトリプシンを含む)10μLを添加することによって開始させた。この反応溶液を、1000/分で振盪しながら12℃でインキュベートした。プロセス制御のためのサンプルを定期的に分取し、9倍量の17%水、17%アセトニトリル、および、64%トリフルオロ酢酸の溶液で希釈することによって停止した。反応が進行した後、LC−MSを行った。最大収量が達成された後、トリフルオロ酢酸を添加することによって反応液を2.5未満のpHに酸性化し、クロマトグラフィーによって精製した。
実施例11:AVE(1−39)とH−Arg−NH 2 とのペプチドカップリング
AVE(1−39)(MW4218;0.047μmol;最終濃度1g/L)0.2mgを量って、1.5mLのポリプロピレン製の反応容器に入れた。0.1Mのピリジン−酢酸塩緩衝液(pH5.6)11μL、0.1Mのピリジン−酢酸塩緩衝液(pH5.6)中の113g/LのH−Arg−NH2・2HCl溶液(6.77mgのH−Arg−NH2・2HCl=27.5μmol=AVE(1−39)1モルあたり585molのH−Arg−NH2・2HClを含む)60μL、および、DMF119μLを添加した。この透明な溶液を12℃で平衡化した。反応を、2g/Lのトリプシン水溶液(0.02mgのトリプシン=AVE(1−39)1gあたり0.002gのトリプシンを含む)10μLを添加することによって開始させた。この反応溶液を、1000/分で振盪しながら12℃でインキュベートした。プロセス制御のためのサンプルを定期的に分取し、9倍量の17%水、17%アセトニトリル、および、64%トリフルオロ酢酸の溶液で希釈することによって停止した。反応が進行した後、LC−MSを行った。最大収量が達成された後、トリフルオロ酢酸を添加することによって反応液を2.5未満のpHに酸性化し、クロマトグラフィーによって精製した。
実施例12:AVE(1−43)とH−Arg−NH 2 とのペプチドカップリング
AVE(1−43)(MW4731;0.047μmol;最終濃度1.1g/L)0.25mgを量って、1.5mLのポリプロピレン製の反応容器に入れた。0.1Mのピリジン−酢酸塩緩衝液(pH5.6)11μL、0.1Mのピリジン−酢酸塩緩衝液(pH5.6)中の113g/LのH−Arg−NH2・2HCl溶液(6.77mgのH−Arg−NH2・2HCl=27.5μmol=AVE(1−43)1モルあたり585molのH−Arg−NH2・2HClを含む)60μL、および、DMF119μLを添加した。この透明な溶液を12℃で平衡化した。反応を、2g/Lのトリプシン水溶液(0.02mgのトリプシン=トリプシンAVE(1−43)1gあたり0.002gを含む)10μLを添加することによって開始させた。この反応溶液を、1000/分で振盪しながら12℃でインキュベートした。プロセス制御のためのサンプルを定期的に分取し、9倍量の17%水、17%アセトニトリル、および、64%トリフルオロ酢酸の溶液で希釈することによって停止した。反応が進行した後、LC−MSを行った。最大収量が達成された後、トリフルオロ酢酸を添加することによって反応液を2.5未満のpHに酸性化し、クロマトグラフィーによって精製した。
実施例13:AVE(1−38)−ArgとH−Lys−NH 2 とのペプチドカップリング
AVE(1−38)−Arg(MW4246;0.047μmol;最終濃度1g/L)0.2mgを量って、1.5mLのポリプロピレン製の反応容器に入れた。0.1Mのピリジン−酢酸塩緩衝液(pH5.6)11μL、0.1Mのピリジン−酢酸塩緩衝液(pH5.6)中の100g/LのH−Lys−NH2・2HCl溶液(6.0mgのH−Lys−NH2・2HCl=27.5μmol=AVE(1−38)−Arg1モルあたり585molのH−Lys−NH2・2HClを含む)60μL、および、DMF119μLを添加した。この透明な溶液を12℃で平衡化した。反応を、2g/Lのトリプシン水溶液(0.02mgのトリプシン=AVE(1−38)−Arg1gあたり0.002gのトリプシンを含む)10μLを添加することによって開始させた。この反応溶液を、1000/分で振盪しながら12℃でインキュベートした。プロセス制御のためのサンプルを定期的に分取し、9倍量の17%水、17%アセトニトリル、および、64%トリフルオロ酢酸の溶液で希釈することによって停止した。反応が進行した後、LC−MSを行った。最大収量が達成された後、トリフルオロ酢酸を添加することによって反応液を2.5未満のpHに酸性化し、クロマトグラフィーによって精製した。
実施例14:AVE(1−43)とH−Lys(Boc)−NH 2 とのペプチドカップリング
AVE(1−43)(MW4731;1.058μmol;最終濃度20g/L)20mgを量って、2mLのポリプロピレン製の反応容器に入れた。0.1Mのクエン酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)中の482g/LのH−Lys(Boc)−NH2・HCl溶液(155mgのH−Lys(Boc)−NH2・HCl=550μmol=AVE(1−43)1モルあたり130molのH−Lys(Boc)−NH2・HClを含む)370μL、および、DMF600μLを添加した。この透明な溶液を12℃で平衡化した。反応を、3.3g/Lのトリプシン水溶液(0.1mgのトリプシン=AVE(1−43)1gあたりトリプシン5mgを含む)30μLを添加することによって開始させた。この反応溶液を、1000/分で振盪しながら12℃でインキュベートした。プロセス制御のためのサンプルを定期的に分取し、9倍量の17%水、17%アセトニトリル、および、64%トリフルオロ酢酸の溶液で希釈することによって停止した。反応が進行した後、LC−MSを行った。最大収量が達成された後、この反応液にトリフルオロ酢酸を最終濃度50%(v/v)まで添加することによって酸性化した。これにより反応を止め、同時にBoc保護基を定量的に除去した。反応生成物をクロマトグラフィーによって精製した。
実施例15:アミド化したAVE誘導体の精製
続いて、カップリング反応からの反応混合物を、支持体材料としてアンバークロム(Amberchrom)CG300XT20を用いたRPクロマトグラフィーによって分離し、続いて適切な溶出液画分から、支持体としてソース30Sを用いたイオン交換工程によってアミド化した標的ペプチドを単離した。アンバークロムカラムでの脱塩後、生成物は医薬品のための調合物として利用可能である。生成物の構造の同一性をMALDI−MSおよびNMR解析によって実証した。
実施例16:Leu−ヒルジン 1-65 Lys−Arg−NH 2 の製造
特許出願EP−A1216259の実施例1は、細菌の上清へLeu−ヒルジンを分泌させる発現プラスミドの製造を説明している。標準的なPCRで、テンプレートとしてプラスミドのDNAが用いられる。この反応で用いられるフォワードプライマーは、この実施例で説明されている配列smompaf2である。用いられるリバースプライマーは、以下の配列を有するオリゴヌクレオチドhir_lys66_rev(配列番号21)である:
5’-TTTTTTAAGC TTCTATTATT TCTGAAGGTA TTCCTCAGGG-3’
Hind3
上記で下線で示したコドンはリシンをコードする。22位〜40位(末端)の配列は、出願EP−A1216259の表1に示された配列の配列セグメント178〜195に相補的である。この実施例で説明されているように、PCRを行い、その産物を制限酵素EcoR1およびHind3で消化し、同様にして開環したベクターpJF118に挿入した。特徴付けた後、特許出願EP−A1216259の実施例11と同様にDNAをE.コリK12に形質転換し、中間生成物が発現され、精製した。次に、本願の実施例13に対応して、相応するモル濃度にして、アルギニンアミドを用いて反応を行い、Leu−ヒルジン1-65Lys−Arg−NH2を得た。中間体の宿主株として用いられたMC1061株で発現が直接行われる場合、生成物は、ペリプラスム間隙でも見出された。そのため、中間生成物を単離するための追加のワークアップ工程として、既知の方法による細胞の破壊が必要になる。
実施例17:AVE誘導体に関するペプチドカップリング反応の解析
実施例8〜14によるカップリング反応の後、シンメトリー(Symmetry)300 150×4.6mm、5μm、ウォーターズ(Waters)製)カラムでのRP−HPLCによって分析した。溶出液として、0.1%(v/v)ギ酸(溶出液A)、および、0.1%ギ酸を含むアセトニトリル(溶出液B)が用いられた。溶出には、カラム温度60℃、および、流速1mL/分での、15分間にわたる20〜50%Bの直線的な濃度勾配が用いられた。検出は215nmで行った。一般的には、1:25に希釈した反応サンプル5μLを注入した。7〜10分間の保持時間で脱保護されたAVE誘導体が検出された。

Claims (4)

  1. C末端がアミド化された二塩基性または多塩基性ペプチドの製造方法であって、該ペプチドは、以下の配列:
    HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK KKKK-NH 2 (配列番号1)、またはHGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK KKKR-NH 2 (配列番号4)
    示され、該方法において、以下の配列:
    HGEGTFTSDL SKQMEEEAVR LFIEWLKNGG PSSGAPPSKK KKK(配列番号7)
    で示されるペプチドと
    一般式III:
    (X)q−NH2 (III)
    [式中、
    Xは、リシンまたはアルギニンであり、そして
    qは、1である
    で示される化合物とを、トリプシンの生物活性を有する酵素の存在下で反応させ、必要に応じて、得られた配列番号1または配列番号4で示される前記ペプチドを、化学的なタンパク質精製で処理する、上記方法。
  2. a)融合ペプチドの一部として配列番号7で示されるペプチドを含む融合ペプチドを発現させ;
    b)上記融合ペプチドから、前記配列番号7で示されるペプチドを化学的または酵素的な切断によって遊離させ;
    c)必要に応じて、化学的なタンパク質精製の後に、工程b)からの中間体と請求項1に記載の式IIIで示される化合物とを、トリプシンの生物活性を有する酵素の存在下で反応させ;そして、
    d)必要に応じて、得られた請求項1に記載の配列番号1または配列番号4で示されるペプチドを、化学的なタンパク質精製および単離処理する、
    請求項1に記載の方法。
  3. 融合ペプチドからの配列番号7で示されるペプチドの除去は、ハロゲン化シアン、エンテロキナーゼ、Xa因子、ジェネナーゼ、トロンビン、または、トリプシンによって行う、請求項に記載の方法。
  4. 融合ペプチドは、E.coli、S.carnosus、Salmonella、Bacillus subtilis、Pseudomonas fluorescens、K.lactis、P.pastoris、Schizosaccharomyces pombe、および、S.cerevisiaeからなる群より選択される発現系で発現される、請求項に記載の方法。
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