JP5351812B2 - チャック - Google Patents

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本発明は、チャックに関する。さらに詳しくは、ラップ盤等に用いられ、爪でワークを締め付けて保持するチャックに関する。
ラップ盤は、定盤とワークとの間にラップ剤を入れ、両者に圧力を加えながら滑り動かし、ワークの加工面を滑らかに仕上げる工作機械である。従来のラップ盤は定盤を低速回転させてラップ加工を施すように構成されていたため、ワークの寸法に対して装置全体が大型となり、また、加工が遅く生産性の悪いものであった。
そこで、本願発明者は定盤を固定しワークを高速回転させることで、装置全体を小型化し、かつ、生産性を向上させることを考案した。
ワークを定盤に対して高速回転させることは、回転駆動される主軸にチャックを設け、そのチャックにワークを保持することで実現できる。しかしこの場合、ワークの回転中心付近は他の部分に比べて運動軌跡が短くなるため、十分な研磨を行うことができない。そのため、ワークの回転中心を偏心させてチャックに保持し直し、ラップ加工を行う必要がある。
従来のチャックは、ワークを掴む爪に連結された歯車をチャックハンドルで回すことによって爪の位置を調整し、ワークを締め付けて保持していた(非特許文献1)。すなわち、ラップ盤等による加工作業を中断した状態で、手動でワークを保持し直す必要があった。
そのため、ラップ加工中にワークを偏心させるには、ラップ加工を中断しチャックに保持し直す作業を行う必要があり、平面精度の高いラップ加工を行うにはこの作業を何度も行う必要があった。つまり、非常に作業効率が悪いものであった。
図説機械用語事典 実教出版株式会社発行 p241
本発明は上記事情に鑑み、加工中でもワークを掴み替え偏心させることができるチャックを提供することを目的とする。
第1発明のチャックは、ワーク載置台と、該ワーク載置台の周囲に配置されたワーク把持用の複数の爪を備え、把持したワークを回転させるチャックであって、前記複数の爪を前記ワーク載置台の径方向に動かす複数のアクチュエータを備え、該複数のアクチュエータは、回転中に前記複数の爪を組毎に動かして、前記ワークをある組の爪から他の組の爪に掴み替えて偏心させるよう制御されることを特徴とする。
第2発明のチャックは、ワーク載置台と、該ワーク載置台の周囲に配置されたワーク把持用の複数の爪を備え、把持したワークを回転させるチャックであって、前記複数の爪を前記ワーク載置台の径方向に動かす複数のアクチュエータを備え、該複数のアクチュエータは、回転中に前記複数の爪で前記ワークを保持したまま各爪を個別に動かして、該ワークを偏心させるよう制御されることを特徴とする。
発明のチャックは、第1または第2発明において、前記アクチュエータはエアシリンダであり、該エアシリンダのロッドには雄ネジが形成されており、該ロッドに回転自在な回転部材が螺合されており、該回転部材にアームが連結されており該アームに前記爪が設けられていることを特徴とする。
発明のチャックは、第発明において、前記エアシリンダのシリンダケースとピストンとはメタルタッチで当接していることを特徴とする。
発明のチャックは、第または第発明において、前記エアシリンダを収縮する方向に付勢するバネを備えることを特徴とする。
発明のチャックは、第発明において、前記複数の爪のうち、同期させて動かす組を構成する爪同士が歯車列で連結されていることを特徴とする。
第1発明によれば、回転中に複数の爪を組毎に動かして、ワークをある組の爪から他の組の爪に掴み替えて偏心させるため、加工を中断することなくワークを偏心させることができ、作業効率が向上する。
第2発明によれば、回転中に複数の爪でワークを保持したまま各爪を個別に動かして、ワークを偏心させるため、加工を中断することなくワークを偏心させることができ、作業効率が向上する。
発明によれば、アクチュエータがエアシリンダであるので、軽量でありチャックが回転しやすい。また、簡単な機構によりエアシリンダの伸縮動作を爪の移動に変換することができる。
発明によれば、エアシリンダがメタルタッチであるので、チャックの回転による遠心力がピストンに働いても、ゴムシールとする場合に比べてシリンダケースとの摩擦が大きくなることがなく、スムーズに伸縮動作を行うことができる。
発明によれば、エアシリンダを収縮する方向に付勢するバネを備えるので、バネを圧縮した反力により、爪の把持力を一定とすることができる。
発明によれば、組を構成する爪同士が歯車列で連結されているので、動作を正確に同期させることができる。
本発明のチャックが適用されるラップ盤の基本構造説明図である。 本発明の第1実施形態に係るチャックの側面視断面図である。 図2におけるIII-III線矢視断面図である。 (A)は図2におけるIVa-IVa線矢視断面図、(B)は図2におけるIVb-IVb線矢視断面図である。 (A)は図2におけるVa-Va線矢視断面図、(B)は図2におけるVb-Vb線矢視断面図である。 本発明の第1実施形態に係るチャックの平面図である。 同チャックの平面図であって、(A)は偏心前、(B)は偏心後を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るチャックの側面視断面図である。 同チャックの平面図であって、(A)は偏心前、(B)は偏心後を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るチャックの側面視断面図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、本発明に係るチャックが取り付けられるラップ盤の基本構造について説明する。
図1に示すように、ラップ盤はフレームFに回転自在に軸支されている主軸Sを備えており、その主軸SはモータMにより回転駆動できるようになっている。主軸Sの先端には本発明に係るチャックAが固定されており、チャックAによってワークWが保持されている。また、フレームFに固定された加圧シリンダPの先端には定盤Lが取り付けられており、定盤LをワークWに当接し加圧できるようになっている。定盤LとフレームFとの間にはガイドロッドGが設けられており、定盤Lが主軸Sに対して垂直となるように維持し、定盤LがワークWに対して水平に当接するようになっている。
このラップ盤において、定盤LをワークWに当接し加圧した状態で、主軸Sを回転させれば、ワークWが定盤Lに接した状態で回転するのでラップ加工を施すことができる。
(第1実施形態)
つぎに、本発明の第1実施形態に係るチャックAについて説明する。
図2および図3に示すように、チャックAの本体10はおよそ円柱形をしており、その底面が主軸Sの先端に形成されたフランジにボルト等で固定されている。主軸Sおよび本体10の底面はベアリング等を介してフレームFに支持されているため回転自在となっており、主軸Sを回転させることにより本体10を回転できるようになっている。
本体10には円周方向に並んだ6つのシリンダケース21,・・・,21が縦に形成されている。6つのシリンダケース21,・・・,21にはそれぞれピストン22とロッド23が挿入されており、6つのエアシリンダ20a,20b,20c,20d,20e,20fを構成している。これらエアシリンダ20a,・・・,20fはピストン側にエアを供給すればロッド23が上方に突出する単動エアシリンダとなっている。
また、シリンダケース21にはシリンダボトム24が固定されており、ピストン22とシリンダボトム24との間にはコイルバネ25が挿入されている。このコイルバネ25によりエアシリンダ20a,・・・,20fは収縮する方向に付勢されている。
なお、シリンダケース21とピストン22とはメタルタッチとすることが好ましい。ゴムシールとした場合、本体10の回転による遠心力がピストン22に働くと、シリンダケース21とピストン22との間の摩擦力が上昇しエアシリンダの伸縮動作が妨げられるが、メタルタッチとした場合には、摩擦が大きくなることがなく、スムーズに伸縮動作を行うことができるからである。
エアシリンダ20a,・・・,20fにエアを供給するため、図示しないエア供給源と本体10とがロータリージョイント30を介して接続されている。図4に示すように、本体10の外周面には2つの周回溝31a,31bが上下2段に形成されている。これら周回溝31a,31bの周囲を囲むようにロータリージョイント30が設けられている。ロータリージョイント30はフレームFに固定されており、本体10とは空気が漏れないように接しつつ、摩擦を低くして本体10の回転に影響しないようなっている。
ロータリージョイント30には周回溝31a,31bのそれぞれに通ずる2つのエア導入路32a,32bが形成されており、エア導入路32a,32bはそれぞれ別個のエア供給源に接続されている。
また、上段の周回溝31aは本体10内に形成された通路33a,33c,33eを介してエアシリンダ20a,20c,20eに通じており、下段の周回溝31bは本体10内に形成された通路33b,33d,33fを介してエアシリンダ20b,20d,20fに通じている。したがって、上段のエア導入路32aにエアを供給すると、第1組のエアシリンダ20a,20c,20eが伸長し、下段のエア導入路32bにエアを供給すると、第2組のエアシリンダ20b,20d,20fが伸長するようになっている。
なお、第1組のエアシリンダ20a,20c,20eは、円周方向に並んだ6つのエアシリンダのうち、正三角形をなす位置に配置された3つのエアシリンダであり、第2組のエアシリンダ20b,20d,20fは、残りの3つのエアシリンダであって、これらも正三角形をなす位置に配置されたものである。
図2に示すように、各エアシリンダ20a,・・・,20fのロッド23には雄ネジが形成されており、それぞれに、雌ネジが形成された回転部材40a,40b,40c,40d,40e,40fが螺合されている。回転部材40a,・・・,40fは本体10に対して上下方向の移動は制限され、回転自在となるように取り付けられている。したがって、エアシリンダ20a,・・・,20fが伸縮し、ロッド23が上下動することにより、回転部材40a,・・・,40fは本体10に対して正・逆回転する。
なお、本実施形態では回転部材40a,・・・,40fは一回転する必要がないため、またエアシリンダ20a,・・・,20fにかかる負荷を低減するため、ロッド23に形成された雄ネジおよび回転部材40a,・・・,40fに形成された雌ネジのリード角を大きくすることが好ましい。
本体10の上面中心には、太陽歯車42aが本体10に対してベアリング等で回転自在に取り付けられており、太陽歯車42aの上面には別の太陽歯車42bがベアリング等で回転自在に取り付けられている。すなわち、上下2段に太陽歯車42a,42bが取り付けられている。回転部材40a,・・・,40fの周囲には歯車が形成されており、その歯車の高さの違いによって、それぞれ太陽歯車42aもしくは太陽歯車42bに噛み合うようになっている。
より詳細には、図5に示すように、第1組のエアシリンダ20a,20c,20eに接続されている第1組の回転部材40a,40c,40eは、下段の太陽歯車42aに噛み合い、同期して回転するようになっており、第2組のエアシリンダ20b,20d,20fに接続されている第2組の回転部材40b,40d,40fは、上段の太陽歯車42bに噛み合い、同期して回転するようになっている。
図2および図6に示すように、回転部材40a,・・・,40fの上面には、それぞれアーム50a,50b,50c,50d,50e,50fが取り付けられており、アーム50a,・・・,50fの先端には、それぞれ円柱状の爪51a,51b,51c,51d,51e,51fが立設している。また、上段の太陽歯車42bの上面にはワーク載置台60がボルト等で取り付けられている。したがって、ワーク載置台60の周囲に爪51a,・・・,51fが配置されるようになっている。
アーム50a,・・・,50fの取り付けは、アーム50a,・・・,50fに形成された環状の長孔52にボルト等を通して回転部材40a,・・・,40fに螺合することによりなされている。したがって、アーム50a,・・・,50fの取り付け角度を調節することができ、これによりワーク載置台60の中心と爪51a,・・・,51fとの距離を調節することができるようになっている。
このような構成であるから、第1組のエアシリンダ20a,20c,20eが伸縮動作すると、第1組の回転部材40a,40c,40eが正・逆回転し、第1組の爪51a,51c,51eがワーク載置台60に対して近づいたり離れたりすることができる。同様に、第2組のエアシリンダ20b,20d,20fが伸縮動作すると、第2組の回転部材40b,40d,40fが正・逆回転し、第2組の爪51b,51d,51fがワーク載置台60に対して近づいたり離れたりすることができる。
また、第1組を構成する爪51a,51c,51e同士は太陽歯車42aで連結されているので、これらの動作を正確に同期することができ、同様に第2組を構成する爪51b,51d,51f同士は太陽歯車42bで連結されているので、これらの動作を正確に同期することができる。
以上の様な構成であるから、ワーク載置台60にワークWを載置し、爪51a,・・・,51fでワークWを保持した状態で主軸Sを回転させると、チャックAとともにワークWを回転させることができ、ラップ加工等を行うことができる。
つぎに、チャックAのワークW保持動作および偏心動作を図7に基づき説明する。
予めアーム50a,・・・,50fの取り付け角度を調節し、第1組の爪51a,51c,51eでワークWを掴んだときと、第2組の爪51b,51d,51fでワークWを掴んだときとで、ワークWの中心Oがずれるようにしておく。
まず、図7(a)に示すように、ワークWをワーク載置台60に載置し、第1組の爪51a,51c,51eでワークWを掴む。このとき、上段のエア導入路32aに接続されたエア供給源から第1組のエアシリンダ20a,20c,20eにエアを供給し、第1組の爪51a,51c,51eをワーク載置台60に近づけてワークWの側面を把持するようにする。この状態で主軸Sを回転させワークWを回転させて、ラップ加工等を行う。
ある程度加工を行った後に、図7(b)に示すように、ワークWを第2組の爪51b,51d,51fで掴み替える。このときには、第1組のエアシリンダ20a,20c,20eへのエア供給を停止し、下段のエア導入路32bに接続されたエア供給源から第2組のエアシリンダ20b,20d,20fにエアを供給し、第2組の爪51b,51d,51fをワーク載置台60に近づけてワークWの側面を把持するようにする。
そうすると、ワークWの中心Oを偏心させることができ、平面精度の良いラップ加工を行うことができる。また、再びワークWを第1組の爪51a,51c,51eで掴み替えて以上の動作を繰り返せば、さらに平面精度の高いラップ加工を行うことができる。
このワークWの偏心動作は、爪51a,・・・,51fがエアシリンダ20a,・・・,20fで動作するから、チャックAの回転中でも行うことができる。そのため、加工を中断することなくワークWを偏心させることができ、手作業を行う必要がないので、作業効率が向上する。
なお、第1組の爪51a,51c,51eは、円周方向に並んだ6つの爪のうち、正三角形をなす位置に配置された3つの爪であり、第2組の爪51b,51d,51fは、残りの3つの爪であって、これらも正三角形をなす位置に配置されたものであるから、ワークWを3方向から均等に保持することができる。
さらになお、爪51a,・・・,51fの把持力はエアシリンダ20a,・・・,20fへのエア供給圧により調整することができる。また、コイルバネ25を圧縮した反力により、爪51a,・・・,51fの把持力を一定とすることができる。
本実施形態に係るチャックAでは、爪51a,・・・,51fを動かすアクチュエータとしてエアシリンダ20a,・・・,20fを用いたが、これに代えてサーボモータ等を用いる実施形態としてもよい。
しかし、エアシリンダは比較的大きな把持力を発揮できる上に軽量であるので、チャックAの慣性モーメントを小さくすることができ、回転しやすいので好適である。また、電動モータに必要な電線を回転するチャックAに配線する場合に比べて構造が単純である等、エアシリンダを用いればチャックAの構造を単純にすることができる。さらに、ロータリージョイント30等においてエア漏れが生じても、圧油を使用する場合に比べて安全で清浄である。そして、エアシリンダは制御が単純である。
本実施形態に係るチャックAでは、各爪51a,・・・,51fに対して一つずつのエアシリンダ20a,・・・,20fを用いたが、これに代えて、第1組の爪51a,51c,51eに対して一つのエアシリンダ、第2組の爪51b,51d,51fに対して他の一つのエアシリンダを用いる実施形態としてもよい。
このようにしても、第1組の爪51a,51c,51e同士は太陽歯車42aで連結されており、第2組の爪51b,51d,51f同士は太陽歯車42bで連結されているので、問題なくワークW保持動作および偏心動作を行うことができる。
この場合、エアシリンダを本体10の中心を挟んで対称の位置に設けて、チャックAの重心が偏らないようにした方が、重心と回転中心がずれることがないので好適である。
本実施形態に係るチャックAでは、6つの爪51a,・・・,51fを設ける実施形態としたが、爪の数はこれより少なくても多くてもよい。例えば、9つの爪を設ける実施形態とし、そのうちの3つずつを第1組の爪、第2組の爪、第3組の爪とすれば、ワークWの偏心を3つのパターンに増やすことができるので、より平面精度の高いラップ加工を行うことができる。
本実施形態に係るチャックAを用いることにより、本実施形態に係るラップ盤は定盤LがフレームFに固定されワークWを高速回転させるものとなっている(図1参照)。そのため、従来のラップ盤に比べて装置全体を小型化し、かつ、生産性を向上させることができる。また、装置全体に比べて寸法の大きなワークでもラップ加工を施すことができる。
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態に係るチャックBを図8に基づき説明する。
第1実施形態に係るチャックAは、6つの爪51a,・・・,51fを第1組と第2組に分けて、それぞれ同期させて動作するようにしたが、本実施形態に係るチャックBは、6つの爪51a,・・・,51fがそれぞれ個別に動作するところに特徴がある。
6つの爪51a,・・・,51fを個別に動作させるため、6つのエアシリンダ20a,・・・,20fに別々にエア供給できるように、エア供給源と本体10とがロータリージョイント30を介して接続されている。
より詳細には、図8に示す本体10の外周面には6つの周回溝31a,31b,31c,31d,31e,31fが6段形成されている。これら周回溝31a,・・・,31fの周囲を囲むようにロータリージョイント30が設けられている。ロータリージョイント30はフレームFに固定されており、本体10とは空気が漏れないように接しつつ、摩擦を低くして本体10の回転に影響しないようなっている。
ロータリージョイント30には周回溝31a,・・・,31fのそれぞれに通ずる6つのエア導入路32a,32b,32c,32d,32e,32fが形成されており、エア導入路32a,・・・,32fはそれぞれ別個のエア供給源に接続されている。
また、周回溝31a,・・・,31fはそれぞれ本体10内に形成された通路を介してエアシリンダ20a,・・・,20fに通じている。したがって、エア導入路32aにエアを供給するとエアシリンダ20aのみが伸長するようになっており、6つのエアシリンダ20a,・・・,20fを別々に動作させることができるようになっている。
本実施形態では、回転部材40a,・・・,40fの周囲に歯車が形成されておらず、太陽歯車42a,42bが取り付けられていない。本体10の上面には直接ワーク載置台60がボルト等で取り付けられている。
その余の構成は第1実施形態にかかるチャックAと同様であるので、同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
つぎに、チャックBのワークW保持動作および偏心動作について説明する。
チャックBにおいても、エア供給源を同期的に制御することにより、6つの爪51a,・・・,51fを第1組と第2組に分けて、それぞれ同期させて動作するようにし、チャックAと同様のワークW保持動作および偏心動作を実現することができる(図7参照)。
さらに、チャックBは各爪51a,・・・,51fの移動量を個別に変えることができるので、図9に示すように、6つの爪51a,・・・,51fでワークWを保持したままワークWを偏心することができる。このとき、偏心量および偏心方向も任意に変えることができるので、加工中に様々なパターンで偏心させることにより、平面精度の高いラップ加工を行うことができる。
また、爪51a,・・・,51fが個別に動作するので、外形が円筒形ではないワークWでも、爪51a,・・・,51fをワークの形状に応じた位置に移動させて、保持することができる。
(第3実施形態)
つぎに、本発明の第3実施形態に係るチャックDについて説明する。
図10に示すように、チャックDは第1実施形態に係るチャックAにおいて、回転部材40a,・・・,40fの上面にアーム50a,・・・,50fが取り付けられておらず、回転部材40a,・・・,40fの周囲に形成された歯車に噛み合う歯車部材43a,43b,43c,43d,43e,43fが設けられている。そして、歯車部材43a,・・・,43fの上面にアーム50a,・・・,50fが取り付けられている。
歯車部材43a,・・・,43fは本体10に回転自在に取り付けられており、本体10の中心から離れた位置に配置されている。そのため、チャックAに比べて、爪51a,・・・,51fが本体10の中心から離れた位置に配置されるようになっている。
その余の構成は第1実施形態にかかるチャックAと同様であるので、同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
このような構成であるから、爪51a,・・・,51fの間隔が広がり、寸法の大きいワークWであっても保持することができる。また、エアシリンダ20a,・・・,20f等はチャックAの場合と変わらない位置に配置されるのでチャックDの慣性モーメントが大きくなることがなく、回転がしやすい。
また、回転部材40a,・・・,40fと歯車部材43a,・・・,43fの歯車比を変えれば、アーム50a,・・・,50fに伝わるトルクを変えることができ、爪51a,・・・,51fの把持力を調整することができる。
さらに、アーム50a,・・・,50fの寸法を長くし、アーム50a,・・・,50fの回転中心から爪51a,・・・,51fまでの距離を長くすれば、爪51a,・・・,51fのワーク載置台60に対する移動量を長くすることができるので、様々な寸法のワークWの保持に対応することができる。
なお、上記実施形態においては、ワークWを編心させながら加工を施すこととしたが、爪51a,・・・,51fでワークWをしっかりと固定して、編心させずに加工を施すこともできる。
本発明に係るチャックは、主としてラップ盤に用いられるが、他の工作機械、例えば旋盤やフライス盤等、回転させて加工、処理するあらゆる装置に利用することができる。
10 本体
20 エアシリンダ
30 ロータリージョイント
40 回転部材
42 太陽歯車
43 歯車部材
50 アーム
51 爪
60 ワーク載置台
A,B,D チャック
S 主軸
W ワーク

Claims (6)

  1. ワーク載置台と、該ワーク載置台の周囲に配置されたワーク把持用の複数の爪を備え、把持したワークを回転させるチャックであって、
    前記複数の爪を前記ワーク載置台の径方向に動かす複数のアクチュエータを備え、
    該複数のアクチュエータは、回転中に前記複数の爪を組毎に動かして、前記ワークをある組の爪から他の組の爪に掴み替えて偏心させるよう制御される
    ことを特徴とするチャック。
  2. ワーク載置台と、該ワーク載置台の周囲に配置されたワーク把持用の複数の爪を備え、把持したワークを回転させるチャックであって、
    前記複数の爪を前記ワーク載置台の径方向に動かす複数のアクチュエータを備え、
    該複数のアクチュエータは、回転中に前記複数の爪で前記ワークを保持したまま各爪を個別に動かして、該ワークを偏心させるよう制御される
    ことを特徴とするチャック。
  3. 前記アクチュエータはエアシリンダであり、
    該エアシリンダのロッドには雄ネジが形成されており、
    該ロッドに回転自在な回転部材が螺合されており、
    該回転部材にアームが連結されており
    該アームに前記爪が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のチャック。
  4. 前記エアシリンダのシリンダケースとピストンとはメタルタッチで当接している
    ことを特徴とする請求項記載のチャック。
  5. 前記エアシリンダを収縮する方向に付勢するバネを備える
    ことを特徴とする請求項または記載のチャック。
  6. 前記複数の爪のうち、同期させて動かす組を構成する爪同士が歯車列で連結されている
    ことを特徴とする請求項1記載のチャック。
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