JPS62241603A - 回転テ−ブルのワ−ク把持チヤツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 一産東上の利用分野− この発明は、立て旋盤や正面旋盤の回転テーブルに装備
されるワーク把持用のチャックに関するものである。

一従来の技術− この種のワーク把持チャックは、回転テーブルから突出
して放射方向に進退する把持爪でテーブル上のワークを
把持するものであるが、把持爪を放射方向に進退させる
手段として、従来、把持爪に摺動自在に嵌合する螺旋溝
を設けた円板を回動させる構造のものや、手動で複数の
把持爪を一つ宛進退させる構造のものが知られている。

−発明が解決しようとする問題点− ところが、複数の把持爪を同時に進退させるものは、ワ
ークの把持、解放操作は簡単になるが、異形のワークを
把持することができなくなるという欠点があり、また、
把持爪を個別に進退させるものは、異形のワークの加工
センタを清書に調整して把持することができるという特
徴があるが、ワークの把持操作が面倒であるという欠点
があった。

この発明は、このような問題を解決することを目的とす
るもので、複数の把持爪を同時に進退させることができ
ると共に、各把持爪を手動で個別に進退させることもで
き、而も進退位置を個別に調整した把持爪をそのままの
位置関係を保持させて同時に進退させることも可能な構
造を提供することにより、ワークの把持操作が簡単で異
形のワークに対応させてセンタ位置を正確に調整するこ
とができるワーク把持チャックを得ることを目的として
いる。

一問題点を解決するための手段− 次に上記問題を解決するためにこの発明が採用した手段
を図示実施例に付した符号を用いて説明する。

この発明のワーク把持チャックでは、回転テーブル１の
放射方向に摺動自在に配設された複数の爪座３の各々に
その摺動方向と平行に対応する螺杆１１を装架しており
、これらの螺杆１１を同期回転させる駆動伝達装置１３
．１４．１５及び１２．１６が設けられている。ワーク
を把持する把持爪４は、爪座３にボルト５などにより各
々固設される。

各爪座３には、回転自在且つ軸方向相対移動不能に平歯
車２５が装着されており、この平歯車２５の回転中心は
、当該爪座３に対応させて装架された螺杆１１に螺合さ
れている。

一方、回転テーブル１には、螺杆１１の各々に対応する
手動回動軸３１が各平行に装架さており、これらの手動
回転軸には各々広幅の平歯車３２が固設されて該平歯車
３２と螺杆１１に螺合させた平歯車２５とを噛合させる
と共に、手動回動軸３１の回動を所望位置で個別に固定
可能とした位置決め手段３５．３６が設けられている。

−作用− 複数の螺杆１１は、回転伝達機構１２．１６を介して互
いに連係されており、駆動装置１４により同期回転する
。このとき、螺杆１１に螺合した平歯車２５は、位置決
め手段３５．３６で回動を阻止された手動回動軸３１に
固設された広幅平歯車３２に噛合しているので、回転が
阻止されている。従って、螺杆１１の同期回転により、
複数の爪座３は、平歯車２５を介して放射方向に同期し
て進退することとなり、爪座３に固設された把持爪４が
同期して進退してワークの把持及び開放が行われる。

一方、駆動装置１４を、即ち螺杆１１を停止させた状態
で所望の手動回動軸３１の固定を解除してこれを回動さ
せてやれば、広幅平歯車３２を介して回転する平歯車２
５が螺杆１１に沿って螺進するから、手動回動軸３１を
回動させることにより、爪座３従って把持爪４を個別に
進退させることができる。

更に一度ワークの形状に合わせて把持爪４の位置を個別
に調整しておけば、その後は駆動装置１４で螺杆１１を
同期回転させることにより、各把持爪４は調整された相
互の位置関係を保持したまま同期して進退するから、異
形のワークを繰り返し把持する場合等、ワークの把持解
放毎に把持爪４の位置を調整する必要もな（なる。

−実施例− 以下、図示実施例について詳細に説明する。

第４図はワーク把持チャックを備えた回転テーブルの平
面図で、回転テーブル１には、その回転中心Ｐから放射
状にガイド溝２・・２が設けられており、各ガイド溝２
に爪座３が摺動自在に装着され、この爪座３に把持爪４
がポルト５により固定されている。各爪座３の上面には
、複数のコツタ溝６及びタップ孔７が設けられており、
ワークの寸法に合わせて把持爪４の装着位置を変更でき
るようになっている。

第１図ないし第３図は、１個の爪座の装着構造を示した
もので、複数の爪座３・・３は同一構造で装着されてい
る。ここで第１図は要部の斜視図、第２図は縦断面図、
第３図は第２図のＡ部の断面図である。

第１図ないし第３図中、１１はガイド溝２と平行に回転
テーブル１に装架された螺杆で、螺杆１１の基端には傘
歯車１２が、外端には歯車１３が固設されている。１４
は回転テーブル１に装着された油圧モータ、１５は油圧
モータ１４の出力軸に固設された歯車であり、この歯車
１５は螺杆の歯車１３と噛合している。１６は回転テー
ブルの回転中心軸と軸芯を一致させて自由回転可能に装
着された傘歯車で、この傘歯車は、螺杆の傘歯車１２の
総てと噛合している。即ち、油圧モータ１４の回転によ
り、総ての螺杆が同期回転する構造であり、油圧モータ
１４は、回転伝達系のバックラッシュや剛性の相違によ
る位置誤差や締結力の偏倚を避けるために、各螺杆の各
々に装着されている。

爪座３は、その下面に二股状に伸びるブラケット２１．
２２を存しており、螺杆１１はブラケット２１．２２に
設けた透孔２３．２４を貫通している。２５は軸受メタ
ル２６．２７を介してブラケット２１．２２に軸支され
た平歯車で、軸受メタル２６．２７は、平歯車２５を回
転自在に軸承するラジアルベアリングの機能と共に、そ
の軸方向移動を規制するスラストベアリングとしての機
能も有している。平歯車２５の軸芯には螺条が設けられ
ており、この螺条が螺杆１１の螺条２８と螺合している
。

３１は螺杆１１と平行に回転テーブル１に軸架された手
動回動軸で、この手動回動軸３１には爪座の平歯車２５
と噛合する広幅の平歯車３２が一体に形成されている。

広幅平歯車３２は爪座３の摺動ストロークより長い歯幅
を有しており、爪座３がガイド溝２内をどのように移動
しても平歯車２５と３２との噛合が外れることはない。

手動回動軸３１の外端は六角形のボルト頭３３に形成さ
れ、このポルト類３３にスパナを掛けて手動回動軸３１
を回転させることができる構造となっている。

３４は手動回動軸３１に固着された円板で、この円板３
４の外周には軸方向の多数の位置決め溝３５が丁度平歯
車のように刻設されている。一方、先端を稜線とした位
置決めノック３６がバネ３７により円板３４の外周に押
接されており、位置決め溝３５と位置決めノック３６と
の噛合により、手動回動軸３１の回転が阻止されている
。位置決めノック３６の外端は径小となって伸び、その
先端に摘み３８が固着されており、この摘み３８を引く
ことにより、位置決め溝３５と位置決めノック３６との
噛合が解除される。

次に、上記の如く構成された装置の作動について説明す
る。

位置決め溝３５と位置決めノック３６の噛合により手動
回動軸３１の回転を阻止した状態で油圧モータ１４を回
転させると、螺杆１１は回転するがこれに螺合している
平歯車２５は手動回動軸の広幅平歯車３２との噛合によ
り回転出来ないので、平歯車２５が螺杆１１に沿って移
動し、この移動が爪座３に伝達されて把持爪４がガイド
溝２に沿って進退する。螺杆１１は傘歯車１２．１６に
より同期回転するから、総ての把持爪４が等しく進退し
、例えば円筒状ワークの把持及び解放を油圧モータ１４
を回転させることによって速やかに行わせることができ
る。

一方、所望の把持爪４の爪座３に対応して設けられてい
る手動回動軸３１の係止を摘み３８を引いて解き、手動
回動軸３１を回転させてやれば、広幅平歯車３２に噛合
する平歯車２５が回転するから平歯車２５は螺杆１１に
沿って螺進し、この螺進は爪座３に伝達される。従って
、所望の把持爪のみを手動で進退させることができ、例
えば異形のワークを把持する場合等、把持爪４を個別に
進退させてワークの把持及び加工センタの位置決めを行
うことができる。

更に手動回動軸３１は、位置決め溝３５と位置決めノッ
ク３６とを噛合させることにより、任意の回動位置で拘
束することができるから、一旦手動で各把持爪４の位置
関係を設定してやれば、油圧モータ１４を回転させるこ
とにより該位置関係を保ったまま総ての把持爪４を同期
させて進退させることができ、同形の異形ワークを繰り
返し把持する際のワークの把持及び解放を油圧モータ１
４で行わせることができる。

一発明の効果− 以上のようにこの発明のワーク把持チャ・ツクによれば
、各々の爪座に装着される複数の把持爪を　。

同時に進退させることができると共に、各把持爪を手動
で個別に進退させることもでき、而も進退位置を個別に
調整した把持爪をそのままの位置関係を保持させて同時
に進退させることも可能となる。従って、ワークの把持
及び解放を例えば油圧操作弁の切り換えによって簡単に
且つ速やかに行うことができると共に、異形のワークに
対応してワークのセンタ位置を手動で精密に調整するこ
とができ、更に一回の調整操作で異形のワークを繰り返
し所望のセンタ位置で把持することができる等の機能を
備えたワーク把持チャックを得ることができるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示す図で、第１図は一個の爪
座の装着構造の要部を示す斜視図、第２図は縦断面図、
第３図は第２図のＡ部断面図、第４図は回転テーブルの
全体平面図である。 図中、 に回転テーブル　　　３：爪座

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 立て旋盤などの回転テーブルに装着されるワーク把持チ
   ャックにおいて、回転テーブルの放射方向に摺動自在に
   配設された複数の爪座の摺動方向と平行に対応する螺杆
   が軸架されてこれらの螺杆を同期回転させる駆動伝達装
   置が設けられると共に、前記各爪座に回転自在且つ軸方
   向相対移動不能に装着された平歯車がその回転中心を対
   応する螺杆に螺合させて設けられており、回転テーブル
   にはこれらの螺杆の各々に対応する手動回動軸が平行に
   軸架され、該手動回動軸には前記平歯車に噛合する広幅
   平歯車が固設されると共にその回動を所望位置で固定可
   能とした位置決め手段が設けられている、工作機械にお
   ける回転テーブルのワーク把持チャック。