JP5350566B1 - ウィンドラスメカニズムに着目した靴底 - Google Patents

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Abstract

足のアーチが最も高い舟状骨を含むショパール関節からリスフラン関節の間に設けられた第2横溝は第1横溝よりも深く、かつ、第3横溝と同じか又はそれよりも深い。そのため、ミッドソールの残部が薄く、靴底が底屈し易くなって、前記最も高いアーチの部位が上方に変位するのを容易にする。したがって、長時間の運動を続けてもアーチが低下するのを抑制し得る。一方、少なくとも1本の第3横溝を含む屈曲領域は距骨の真下に設けられ、他の横溝よりも幅が大きい。そのため、距骨の真下において後足部が屈曲するのを容易にし、前記アーチの部位が上方に変位するのを助長する。
【選択図】図4

Description

本発明はウィンドラスメカニズムに着目した靴底に関する。
靴底の底面に横方向に延びる横溝を複数本ないし多数本設けた靴は周知である。
US7,168,190 B1(フロントページ) US2011−016746 A1(フロントページ) US2011−232130 A1(フロントページ) PCT/US2004/033111(要約) JP07−289306 A(要約)
しかし、これらの先行技術はウィンドラスメカニズムに着目し、同メカニズムを利用するものではないだろう。
ここで、MP関節の過伸展時に、足底腱膜が緊張し踵骨が前方に引き寄せられ、アーチ高が高くなることが知られており、この一連の運動がウィンドラスメカニズムと呼ばれている。
ウィンドラスメカニズムによってアーチが上昇することで、歩行や走行などの蹴り出し時にキック力の効率よい伝達が可能となることが知られている。一方、アーチの低下は扁平足や外反母趾の原因となり得る。
近年、採用されている中足部を樹脂パーツで固めたシューズではソール中足部が変形しにくく、足の動きが拘束される。そのため、足のアーチの変形が小さくなる傾向にある。そのため、足趾部が屈曲しやすい構造をしていても、ソールのアーチ部が上方に向かって凸となるように屈曲しない。
一方、近年ソールが変形しやすいシューズも発売されているが、これらのシューズはソールのアーチ部が落ち込み足のアーチの低下を招きやすい。そのため、これらのシューズでアーチの上昇は起こりにくい。すなわち、走行時にウィンドラスメカニズムによる利点を発揮しやすいシューズは開発されていない。
したがって、本発明の目的はウィンドラスメカニズムを利用することで、足のアーチ高の上昇や維持を図ることのできる靴底の構造を提供することである。
本発明の靴底は、
接地面を有し少なくとも前足部および後足部に配置されたアウトソールと、
前記アウトソールの上方に配置され前記前足部、中足部および後足部に設けられたミッドソールとを備え、前記アウトソール及び/又はミッドソールは、
第1趾〜第3趾の中足趾節関節及び/又は基節骨の骨底の位置において、内側縁から少なくとも足の長軸に至るまで連続的に横方向に延びる第1横溝と、
第1趾のショパール関節からリスフラン関節の後端までの間において、前記内側縁から少なくとも前記長軸に至るまで連続的に横方向に延びる少なくとも1本の第2横溝と、
距骨の前端から後端までの間において、前記内側縁から少なくとも前記長軸に至るまで連続的に横方向に延びる少なくとも1本の第3横溝とを定義し、ここにおいて、
前記第2および第3横溝は前記靴底の底面から上方に向かって凹むように設けられ、
前記各溝は各溝を定義する前壁面と前記前壁面に対面する後壁面とを有し、
前記少なくとも1本の第3横溝の前記前壁面のうち最も前方の前壁面から前記少なくとも1本の第3横溝の前記後壁面のうち最も後方の後壁面までの屈曲領域の幅の平均値が前記第1横溝の平均溝幅よりも大きく、かつ、前記第2横溝の平均溝幅よりも大きく、
前記少なくとも1本の第2横溝の平均深さは、前記第1横溝の平均深さよりも大きく、かつ、前記第3横溝の平均深さと同じか又はそれよりも大きい。
本発明によれば、第2横溝および第3横溝の存在により、靴底の中足部から後足部が上に向かって凸型に変形(屈曲)することが可能となる。そのため、爪先が上を向いてMP関節が第1横溝において伸展した挙上時に、少なくとも足底腱膜を含む足底筋群が上方に向かって巻き上げられ、前記足底腱膜が緊張し足のアーチが高くなるのを容易にする。
特に、足のアーチが最も高い舟状骨を含むショパール関節からリスフラン関節の間に設けられた第2横溝は第1横溝よりも深く、かつ、第3横溝と同じか又はそれよりも深い。そのため、ミッドソールの残部が薄く、靴底が屈曲し易くなって、前記最も高いアーチの部位が上方に変位するのを容易にする。
すなわち、中足部に補強装置を設けない場合、足のアーチに沿って中足部のミッドソールは厚くなる傾向にある。そのため、第2横溝の深さが大きいことで、ミッドソール全体が平均的に厚くても、第2横溝において靴底が屈曲し易い。
したがって、長時間の運動を続けてもアーチが低下するのを抑制し得る。
一方、少なくとも1本の第3横溝を含む屈曲領域は距骨の真下に設けられ、他の横溝よりも幅が大きい。そのため、距骨の真下において後足部が屈曲するのを容易にし、前記アーチの部位が上方に変位するのを助長する。
なお、第2横溝の溝幅は屈曲領域の幅よりも小さく、そのため、アーチが低下するのを抑制し得る。また、前記屈曲領域の幅が広く、そのため、圧縮変形し易く、踵に加わる衝撃を緩衝し得る。
本発明において「屈曲領域」の文言は、第3横溝が複数の場合、距骨の真下の複数の第3横溝の前壁面のうちの最も前方の前壁面から複数の第3横溝の後壁面のうちの最も後方の後壁面までの距離に対する複数の第3横溝の溝幅の合計値の溝比が30%以上100%未満であることを意味する。30%未満の場合、十分な屈曲し易さが得られないからである。なお、同様の理由から前記溝比は40%以上が好ましく、50%以上が最も好ましい。
本発明において、「足の長軸」は、母趾球の中心と小趾球の中心との中点と踵の中心とを結んだ直線で表される。
また、「横方向に延びる」の文言は、前記長軸に直交する真横の他に、斜めに傾いたり、湾曲して延びる形状を含むことを意味する。
また、「第1横溝が第1趾〜第3趾のMP関節(中足趾節関節)又は基節骨の骨底の位置において横方向に延びる」の文言は、第1横溝の少なくとも一部が第1趾〜第3趾のMP関節又は基節骨の骨底の一部と重なるように設けられていることを意味する。
本発明において、「溝幅」の文言は、溝が開口する下端における幅を意味する。したがって、平均溝幅とは、前記溝が開口する下端における幅の平均値を意味する。なお、「平均溝幅」の文言は、局所的に第1又は第2横溝の幅が屈曲領域の幅よりも大きくてもよいことを意味する。
各溝の溝幅は1mm〜50mm程度が好ましい。
各溝の溝幅を1mm以上とする理由は、中足部において靴底が上方に向かって凸形に屈曲するのを許容するためである。なお、溝幅が50mmを超えると、足の支持の安定性が阻害されるだろう。
なお、「平均深さ」の文言は、局所的に第1又は第3横溝が第2横溝よりも深くてもよいことを意味する。また、溝がV字状又はU字状の場合の平均深さとは、長軸に平行な断面における最も大きい深さを平均した値を意味する。つまり、V字状やU字状の谷を連ねた部位についての平均深さを意味する。
図1は本発明の実施例1にかかる左足用の靴の概略内側面図である。 図2は同右足用の靴の概略外側面図である。 図3は同概略底面図である。 図4は同靴の靴底が屈曲した状態で示す概略内側面図である。 図5は実施例2の靴底の概略底面図である。 図6は本発明の実施例3にかかる靴の概略内側面図である。 図7は本発明の実施例4にかかる靴の概略内側面図である。 図8は本発明の実施例5にかかる靴の概略内側面図である。 図9は本発明の実施例6にかかる靴底の概略内側面図である。 図10は実施例7の靴底の概略底面図である。 図11は本発明の実施例8にかかる靴の概略断面図である。 図12は同靴の靴底が屈曲した状態で示す概略断面図である。 足の骨格を示す平面図である。 図14A、図14Bおよび図14Cは、それぞれ、試験例1、試験例2および比較例についての試験結果を示すグラフである。
好ましくは、前記第3横溝のうち少なくとも1本の第3横溝の平均溝幅は、前記第1横溝の平均溝幅よりも大きく、かつ、前記第2横溝の平均溝幅よりも大きい。
この場合、後足部の屈曲性能は更に高まるだろう。
更に好ましくは、第1中足骨の骨底または骨体の真下の位置に前記内側縁から少なくとも前記長軸に至るまで連続的に横方向に延びる補助的な横溝が更に設けられている。
この場合、前記補助的な横溝が前記最も深い第2横溝の若干前方に配置されていることで、前記舟状骨を頂点としたアーチの形状に沿って靴底がスムースに屈曲し易いだろう。
なお、骨体とは骨底と骨頭との間の部位をいい、一般に滑らかに太さが変化している。骨底とは各骨における後方(踵側)の関節に近い部位で若干膨らんだ部位をいい、近位骨頭とも呼ばれている。一方、骨頭とは各骨における前方(爪先側)の関節に近い部位で若干太く膨らんだ部位をいい、遠位骨頭とも呼ばれている。
更に好ましくは、前記補助的な横溝の平均深さは前記第2横溝の平均深さよりも小さく、かつ、前記補助的な横溝の平均溝幅は前記第3横溝のうち少なくとも1本の第3横溝の平均溝幅よりも小さい。
深さおよび幅の小さい補助的な横溝は、前記舟状骨を頂点としたアーチ形状に沿った靴底の屈曲を更にスムースにするであろうし、また、前記足のアーチが低下するのを助長するおそれがないであろう。
好ましくは、前記第1横溝は前記接地面から上方に向かって凹んでいる。
これにより、MP関節が第1横溝において伸展しやすくなる。
この場合、更に好ましくは、前記各溝は前記前壁面および後壁面と上方の天面とで定義され、
前記ミッドソールの上面から前記第1横溝の天面までの厚さが、最も薄い部分において0.5mm以上10mm以下12mm未満に設定され、
前記ミッドソールの上面から前記第2横溝の天面までの厚さが、最も薄い部分において0.5mm以上10mm以下に設定され、
前記ミッドソールの上面から前記第3横溝の天面までの厚さが、最も薄い部分において0.5mm以上10mm以下に設定されている。
この場合、前記最も薄い部分において、ミッドソールが屈曲する。したがって、前記第1横溝の天面までの厚さが前記最も薄い部分で12mmを超えていたり、前記第2および第3横溝の天面までの厚さが前記最も薄い部分で10mmを超えているとミッドソールが屈曲しにくいだろう。
前記最も薄い部分が0.5mm未満になるとミッドソールの製造が難しくなるだろう。
好ましくは、前記第2および第3横溝の最大深さは5mm以上40mm以下で、
記第2横溝の最大深さは当該最大深さを持つ横溝の部分が設けられた真上のミッドソールの部分の肉厚よりも大きく、
記第3横溝の最大深さは当該最大深さを持つ横溝の部分が設けられた真上のミッドソールの部分の肉厚よりも大きい。
この場合、第2および第3横溝が深いことで、ミッドソールの中足部に薄肉の部分が形成され、中足部における靴底の屈曲が可能となる。
好ましくは、前記第2および第3横溝の平均深さは5mm以上40mm以下で、
記少なくとも1本、好ましくは2本以上の第2横溝の平均深さは当該横溝の部分が設けられた真上のミッドソールの部分の平均肉厚よりも大きく、
記少なくとも1本の第3横溝の平均深さは当該横溝の部分が設けられた真上のミッドソールの部分の平均肉厚よりも大きい。
この場合、第2および第3横溝が深く、かつ、ミッドソールが薄いことで、中足部における靴底の屈曲が更に容易となる。
なお、前記最大深さや平均深さが5mm未満であると、靴底が屈曲しにくいだろう。一方、これらの値が40mmを超えると靴底が厚くなりすぎるだろう。
好ましくは、前記第2横溝は靴底を横断するように前記内側縁から足の外側縁まで連続的に延びており、
前記第2横溝は足の内側の平均深さの方が足の外側の平均深さよりも大きい。
足のアーチは外側よりも内側の方が高い。したがって、第2横溝の平均深さは内側の方が外側よりも大きいことで、足のアーチの上昇に伴って靴底が屈曲し易い。
好ましくは、前記第3横溝は靴底を横断するように前記内側縁から足の外側縁まで連続的に延びており、
前記第3横溝は足の内側の平均深さの方が足の外側の平均深さよりも大きい。
足のアーチは外側よりも内側の方が高い。したがって、第3横溝の平均深さは内側の方が外側よりも大きいことで、足のアーチの上昇に伴って靴底が屈曲し易い。
好ましくは、前記第2横溝は複数本設けられ、前記少なくとも2本の各第2横溝の平均深さは、前記第1横溝の平均深さよりも大きく、かつ、前記第3横溝の平均深さと同じか又はそれよりも大きい。
この場合、中足部が滑らかに屈曲し易い。
好ましくは、前記第3横溝は複数本設けられ、前記第3横溝のうち少なくとも2本の各第3横溝の平均溝幅は、前記第1横溝の平均溝幅よりも大きく、かつ、前記第2横溝の平均溝幅よりも大きい。
この場合、足のアーチの後部に沿って中足部の後端が滑らかに屈曲し易い。
好ましくは、前記靴底には前記第1横溝から前記第3横溝まで延びる縦溝が更に形成され、
前記縦溝内に配置され、前記第1横溝よりも前方の前記前足部から前記第3横溝よりも後方の前記後足部まで延び、前記前足部および前記後足部において前記靴底に固定され、前記ミッドソールおよびアウトソールよりも伸びにくい素材からなるバンド部を更に備える。
この場合、足趾が挙上した際に、バンド部に足底腱膜と同様の負荷が掛かるが、このときバンドが伸びにくいため、靴底が屈曲する。そのため、前記足趾の挙上時にアーチが上昇し易い。
更に好ましくは、前記バンド部の下面には当該バンド部よりも摩耗しにくい耐摩耗材が付着され、前記バンド部と前記耐摩耗材とでバンドが形成されている。
この場合、バンドを接地面に近い部位に配置することができる。
更に好ましくは、前記バンドの底面は、接地面よりも上方に配置されている。
路面に石などの突出物がある場合、バンドが当該突出物を踏むことで靴底に不用意に屈曲力が加わるおそれがある。バンドの底面が浮いていることで前記不用意な屈曲を抑制し得る。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例が図面にしたがって説明される。
図1〜図4は実施例1を示す。なお、発明を分かり易く説明するために、図1は左足用の靴の内側面を示し、逆に、図2は右足用の靴の外側面図を示す。
図1および図2に示すように、靴底はアウトソール1およびミッドソール2を備えている。なお、各図においてはアウトソール1の接地面1Sに形成された微細な溝(いわゆる意匠)は、省略されている。
本実施例の場合、アウトソール1およびミッドソール2は前足部F、中足部Mおよび後足部Rに配置されている。アウトソール1は例えばゴムの発泡体又は非発泡体等で形成され、ミッドソール2よりも耐摩耗性が高く、路面と接する接地面1sを有している。
ミッドソール2は、例えばEVAなどの樹脂の発泡体で形成され、図2に示すように、アウトソール1の上に配置され、着地の衝撃を緩和するものである。そのため、ミッドソール2はアウトソール1よりも厚く形成されている。
ミッドソール2の硬度については、例えばJISC硬度では、45〜75度が好ましく、50〜70度がより好ましい。
本実施例においては、第1横溝G1、第2横溝G2、第3横溝G3および補助的な横溝G4が前記アウトソール1およびミッドソール2の双方に形成されている。図3に示すように、各横溝G1〜G4は、内側縁10から外側縁11まで長軸A1に直交ないし交差する斜め方向に延びている。
なお、図13に明示するように、長軸A1とは、母趾球O1と小趾球O5との中点O3と踵の中心O4とを結んだ直線上に配置される。
図1において、第1横溝G1は、第1趾〜第3趾の中足趾節関節MP及び/又は基節骨の骨底B30の位置において、内側縁10から外側縁11(図3)に至るまで連続的に横方向に延びる。この第1横溝G1は中足趾節関節MPの屈曲を容易にする。
前記第2横溝G2は、第1趾のショパール関節JSからリスフラン関節JLの後端JLbまでの間において、前記内側縁10から外側縁11(図3)に至るまで連続的に横方向に延びる。本実施例の場合、第2横溝G2は2本(複数本)設けられており、この2本の第2横溝G2は互いに協働して中足の屈曲領域MAを形成する。
なお、NBは舟状骨、CBは内側楔状骨である。
第3横溝G3は距骨Taの前端Tfから後端Tbまでの間において、前記内側縁10から外側縁11(図3)に至るまで連続的に横方向に延びる。本実施例の場合、第3横溝G3は2本(複数本)設けられており、この2本の第3横溝G3は互いに協働して後足の屈曲領域BAを形成する。
補助的な横溝G4は第1中足骨B4の骨底B40または骨体B41の真下の位置において前記内側縁10から外側縁11(図3)に至るまで連続的に横方向に延びる。
本実施例の場合、補助的な横溝G4は2本(複数本)設けられており、この2本の補助的な横溝G4は互いに協働して補助的な屈曲領域SAを形成する。
前記第1〜第4横溝G1〜G4は前記靴底の底面つまり本実施例の場合、接地面1sから上方に向かって凹むように設けられている。なお、第1横溝G1はミッドソール2の上面から下方に向かって凹むように形成されてもよい。
前記各溝G1〜G4は各溝G1〜G4を定義する前壁面Fwと前記前壁面Fwに対面する後壁面Bwと天面T0を有する。
本実施例の場合、中足の屈曲領域MAは、前記複数本の第2横溝G2の前記前壁面Fwのうちの最も前方の前壁面Fwから前記複数本の第2横溝G2の前記後壁面Bwのうち最も後方の後壁面Bwまでの領域で定義される。前記中足の屈曲領域MAの幅D20の平均値は前記第1横溝G1の平均溝幅D1よりも大きい。
なお、中足の屈曲領域MAの幅D20の平均値は、距骨Taの前端Tfから後端Tbまでの平均距離以下であってもよい。
後足の屈曲領域BAは、前記複数本の第3横溝G3の前記前壁面Fwのうちの最も前方の前壁面Fwから前記複数本の第3横溝G3の前記後壁面Bwのうち最も後方の後壁面Bwまでの領域で定義される。前記後足の屈曲領域BAの幅Daの平均値は前記第1横溝G1の平均溝幅D1よりも大きく、かつ、前記中足の屈曲領域MAの平均溝幅D20よりも大きい。
本実施例の場合、前記各第3横溝G3の平均溝幅D3は、前記第1横溝G1の平均溝幅D1よりも大きく、かつ、前記各第2横溝G2の平均溝幅D2よりも大きい。
ウインドラスによる足のアーチの上昇を期待するには、ソール1,2が中足部Mにおいて上向きに凸となるように屈曲変形する必要がある。この際、第2〜第4横溝G2〜G4は溝幅が小さくなる可能性がある。また、製造上の問題もある。したがって、第1〜第4横溝G1〜G4の各平均溝幅は少なくとも1mm程度は必要であろう。
一方、前記第1〜第4横溝G1〜G4の各平均溝幅の最大値は50mmであろう。この値が50mmを超えると、足裏を支えるソール自体が下方に沈下し、アーチの低下の要因となる。
以上の観点から、第1〜第4横溝G1〜G4の各平均溝幅の範囲は2mm〜40mmが好ましく、3mm〜30mm程度が最も好ましい。
図1と図2を比べて見て分かるように、各第2〜第4横溝G2〜G4は内側縁10から外側縁11に向かって浅くなっている。
したがって、前記第2横溝G2は足の内側の平均深さの方が足の外側の平均深さよりも大きい。同様に、前記第3横溝G3は足の内側の平均深さの方が足の外側の平均深さよりも大きい。同様に、前記第4横溝G4は足の内側の平均深さの方が足の外側の平均深さよりも大きい。
図2において、前記各第2横溝G2の平均深さH2は、前記第1横溝G1の平均深さH1よりも大きく、かつ、前記各第3横溝G3の平均深さH3と同じか又はそれよりも大きい。
一方、前記補助的な横溝G4の平均深さH4は、前記第2横溝G2の平均深さH2よりも小さく、かつ、前記補助的な横溝G4の平均溝幅D4は前記第3横溝G3の平均溝幅D3よりも小さい。
前記第2および第3横溝G2,G3の平均深さH2,H3は、5mm〜40mm程度に設定される。平均深さH2,H3が5mmよりも小さいと本メカニズムによる効果が期待しにくく、一方、40mmよりも大きいとソールが厚くなりすぎる。かかる観点から前記の値は、好ましくは7mm〜35mmで、10mm〜30mmが最も好ましいだろう。
前記各第2横溝G2のうちの少なくとも1本の第2横溝G2の平均深さH2は当該横溝の部分が設けられた真上のミッドソール2の部分の平均肉厚T2aよりも大きい。一方、前記第3横溝G3のうち少なくとも1本の第3横溝G3の平均深さH3は当該横溝の部分が設けられた真上のミッドソール2の部分の平均肉厚T3aよりも大きい。
前記平均深さと同様の理由から、図1の前記第2および第3横溝G2,G3の最大深さHmは、5mm〜40mm程度が好ましく、7mm〜35mm程度が更に好ましく、10mm〜30mm程度が最も好ましい。
前記2本の各第2横溝G2の平均深さH2は、前記第1横溝G1の平均深さH1よりも大きく、かつ、前記各第3横溝G3の平均深さH3と同じか又はそれよりも大きい。
図1において、前記各第2横溝G2の最大深さHmは当該最大深さを持つ横溝の部分が設けられた真上のミッドソール2の部分の肉厚よりも大きい。一方、前記各第3横溝G3の最大深さHmは当該最大深さを持つ横溝の部分が設けられた真上のミッドソール2の部分の肉厚よりも大きい。
図1に示すように、前記ミッドソール2の上面から前記第1横溝G1の天面T0までの厚さT1は、最も薄い部分において0.5mm以上12mm未満に設定されている。
一方、前記ミッドソール2の上面から前記第2横溝G2の天面T0までの厚さT2は、最も薄い部分において0.5mm以上10mm以下に設定されている。
また、前記ミッドソール2の上面から前記第3横溝G3の天面T0までの厚さT3は、最も薄い部分において0.5mm以上10mm以下に設定されている。
前記2本の各第3横溝G3の各平均溝幅D3は、前記第1横溝G1の平均溝幅D1よりも大きく、かつ、前記各第2横溝G2の平均溝幅D2よりも大きい。
つぎに、本実施例における靴の変形について簡単に説明する。
図1の前足部Fが図4の仮想線から実線で示すように上を向いてMP関節MPが第1横溝G1において伸展すると足底腱膜上方に向かって巻き上げられ、前記足底腱膜が緊張し足のアーチが高くなろうとする。この際、第2〜第4横溝G2〜G4の部位において、ソールの下部が長軸方向に縮み、アウトソール1およびミッドソール2が上に向かって凸形に変形する。そのため、前記動作時に足のアーチが高くなり易い。
つぎに、本発明の他の例について説明される。
以下の他の例において、実施例1と同一又は相当部分には同一符号を付して、実施例1と異なる構造についてのみ説明される。
図5の実施例2に示すように、前記第2〜第4横溝G2〜G4の一部又は全部が、内側縁10から外側縁11に向かって長軸A1を超え、かつ、外側縁11にまで達しない長さに設定されていてもよい。足のアーチは内側が高く、したがって、ソールの内側部が十分に屈曲すれば、ウィンドラスメカニズムによる効果が期待できる。
好ましくは、各横溝G1〜G4が設けられた部位において、当該部位における内側縁10から外側縁11までの全幅に対し2/3程度の横溝G1〜G4であればよい。
なお、図5に示した例とは逆に、第2および第3横溝G2,G3が全幅にわたって設けられ、第1および第4横溝G1,G4が内側縁10から長軸A1を越えて外側部の一部に至るまで設けられていてもよい。
また、図5に示す第1横溝G1のように、各横溝G1〜G4は長軸A1に対し、直交する方向に延びている必要はなく、斜めに横断する方向に延びていてもよい。
図6の実施例3において、第3横溝G3よりも深い第2横溝G2は単数つまり1本だけ設けられてもよい。この例において、後方の第2横溝G2の直前方の第2横溝G2は、深さが第3横溝G3のうちの一つよりも小さい。
この例のように、第3横溝G3よりも深い第2横溝G2が1本である場合、当該第2横溝G2は少なくとも天面T0が、舟状骨NBの真下に配置されるのが好ましい。舟状骨NBが足のアーチの頂点に位置するからである。
図7の実施例4においては、第1横溝G1、第2横溝G2および第3横溝G3が各1本のみ設けられている。この場合、第3横溝G3の幅Daは後足の屈曲領域BAと概ね合致する。
図8および図9の実施例5および6に示すように、第2横溝G2の幅D2が全ての各第3横溝G3の各幅D3よりも大きくてもよい。また、各実施例において、各横溝G1〜G4の断面形状は逆U字状、逆V字状、台形状などであってもよい。
図10〜12は実施例7を示す。
この例においては、前記靴底には図10の前記第1横溝G1から前記第3横溝G3まで延びる縦溝GLが更に形成されている。前記縦溝GL内にはバンド3の一部が収容されて配置されている。
図11の前記バンド3はバンド部30と耐摩耗材31とが互いに積層されて形成されている。耐摩耗材31は例えばゴムで形成され、バンド部30よりも摩耗しにくい。一方、バンド部30は非伸縮性のテープ材で形成されている。したがって、バンド3は引っ張っても殆ど伸びないが、屈曲して緩むことのできる帯状の部材である。
前記バンド3は前記第1横溝G1よりも前方の前記前足部Fから前記第3横溝G3よりも後方の前記後足部Rまで延び、前記前足部Fおよび前記後足部Rにおいて前記靴底に固定されている。
図11に示すように、前記バンド3の底面は、接地面1sよりも上方に配置されている。前記前足部Fおよび後足部Rにおいてバンド3はアウトソール1とミッドソール2との間に挟まれて、バンド3の下面は宙に浮いた状態となっている。
図12に示すように、前記バンド3は爪先の挙上げ時や屈曲時に緊張し、実線で示すように、ソールのアーチが高くなるように中足部Mが屈曲するのを助長する。
つぎに、本発明の効果を明瞭にするために試験例(Sample1,2)および比較例(Ref.)を示す。
まず、サンプルとして、図1〜図4で特定される構造のサンプル1と、図10〜図12で特定される構造のサンプル2とを作成した。一方、比較例として深い横溝のない一般的なスクールシューズを用意した。
男性1名を被験者として、走行中(3.5min/km)のソールや足部の変形角度を複数本計測し、その平均値を算出した。
図14Aの縦軸の角θは、第1趾の挙上角度を示す。図14Bの縦軸の角Asはソールの中足部を中心とする屈曲角度を示す。図14Cの縦軸の角Afは足の縦アーチの屈曲角度を示す。
なお、図14A〜図14Cにおいて、横軸は着地してから離地するまでの時間を100分率で表した。
図14Aから分かるように、サンプル1およびサンプル2は比較例に比べ、ヒールコンタクト、ヒールライズおよびトウオフの期間において、角θ、つまり第1趾の挙上角が大きい。
図14Bから分かるように、サンプル1およびサンプル2は比較例に比べ、ヒールコンタクト、ヒールライズおよびトウオフの期間において、角As、つまりソールの中足部を中心とする屈曲角度が大きい。特に、バンドを設けたサンプル2はサンプル1よりも更に前記角Asの値が大きいことが分かる。
図14Cから分かるように、サンプル1およびサンプル2は比較例に比べ、ヒールコンタクトおいては、角Af、つまり足の縦アーチの屈曲角度が小さいことが分かる。しかし、
ヒールライズおよびトウオフの期間において、前記角Afが大きい。特にバンド3を設けたサンプル2はサンプル1よりも更に前記角Afの値が大きいことが分かる。
以上から、各サンプル1,2の靴はウインドラスメカニズムを発揮し、同サンプル1,2の靴を着用することで足のアーチ高の上昇や維持を図ることが期待できる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、第1横溝はアウトソール又はミッドソールの一方にのみ設けられてもよい。
また、バンド自体がアラミド繊維等の耐摩耗材で形成されていてもよい。また、バンドを設ける場合、第2横溝G2と第3横溝G3とは同じ深さや幅であってもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
本発明は歩行用、走行用、訓練用等の靴の靴底として利用できる。
1:アウトソール 1s:接地面
2:ミッドソール
3:バンド 30: バンド部 31:耐摩耗材
10:内側縁 11:外側縁
A1:長軸
30:骨底
B4:第1中足骨 B40:骨底 B41:骨体
BA:後足の屈曲領域 MA:中足の屈曲領域 SA:補助的な屈曲領域
D1,D2,D3,D4:平均溝幅 Da,D20:幅
Bw:後壁面 Fw:前壁面 T0:天面
F:前足部 M:中足部 R:後足部
G1:第1横溝 G2:第2横溝 G3:第3横溝 G4:補助的な横溝 GL:縦溝
H1,H2,H3,H4:平均深さ Hm:最大深さ
JS:ショパール関節 JL:リスフラン関節 JLb:後端
NB:舟状骨 CB:内側楔状骨
MP:中足趾節関節
Ta:距骨 Tb:後端 Tf:前端
T1,T2,T3:厚さ
T2a,T3a:平均肉

Claims (15)

  1. 靴底であって、
    接地面1sを有し少なくとも前足部Fおよび後足部Rに配置されたアウトソール1と、
    前記アウトソール1の上方に配置され前記前足部F、中足部Mおよび後足部Rに設けられたミッドソール2とを備え、前記アウトソール1及び/又はミッドソール2は、
    第1趾〜第3趾の中足趾節関節MP及び/又は基節骨の骨底B30の位置において、内側縁10から少なくとも足の長軸A1に至るまで連続的に横方向に延びる第1横溝G1と、
    第1趾のショパール関節JSからリスフラン関節JLの後端JLbまでの間において、前記内側縁10から少なくとも前記長軸A1に至るまで連続的に横方向Xに延びる少なくとも1本の第2横溝G2と、
    距骨Taの前端Tfから後端Tbまでの間において、前記内側縁10から少なくとも前記長軸A1に至るまで連続的に横方向Xに延びる少なくとも1本の第3横溝G3とを定義し、ここにおいて、
    前記第2および第3横溝G3は前記靴底の底面1s,2sから上方に向かって凹むように設けられ、
    前記各溝G1〜G3は各溝を定義する前壁面Fwと前記前壁面Fwに対面する後壁面Bwとを有し、
    前記少なくとも1本の第3横溝G3の前記前壁面Fwのうち最も前方の前壁面Fwから前記少なくとも1本の第3横溝G3の前記後壁面Bwのうち最も後方の後壁面Bwまでの屈曲領域BAの幅Daの平均値が前記第1横溝G1の平均溝幅D1よりも大きく、かつ、前記第2横溝G2の平均溝幅D2よりも大きく、
    前記少なくとも1本の第2横溝G2の平均深さH2は、前記第1横溝G1の平均深さH1よりも大きく、かつ、前記第3横溝G3の平均深さH3と同じか又はそれよりも大きい。
  2. 請求項1の靴底において、前記第3横溝G3のうち少なくとも1本の第3横溝G3の平均溝幅D3は、前記第1横溝G1の平均溝幅D1よりも大きく、かつ、前記第2横溝G2の平均溝幅D2よりも大きい。
  3. 請求項2において、第1中足骨B4の骨底B40または骨体B41の真下の位置に前記内側縁10から少なくとも前記長軸A1に至るまで連続的に横方向Xに延びる補助的な横溝G4が更に設けられている。
  4. 請求項3において、前記補助的な横溝G4の平均深さH4は前記第2横溝G2の平均深さH2よりも小さく、かつ、前記補助的な横溝G4の平均溝幅は前記第3横溝G3のうちの少なくとも1本の第3横溝G3の平均溝幅D3よりも小さい。
  5. 請求項1の靴底において、
    前記第1横溝G1は前記接地面1sから上方に向かって凹んでいる。
  6. 請求項5の靴底において、前記各溝G1〜G3は前記前壁面Fwおよび後壁面Bwと上方の天面T0とで定義され、
    前記ミッドソール2の上面から前記第1横溝G1の天面T0までの厚さT1が、最も薄い部分において0.5mm以上12mm未満に設定され、
    前記ミッドソール2の上面から前記第2横溝G2の天面T0までの厚さT2が、最も薄い部分において0.5mm以上10mm以下に設定され、
    前記ミッドソール2の上面から前記第3横溝G3の天面T0までの厚さT3が、最も薄い部分において0.5mm以上10mm以下に設定されている。
  7. 請求項1の靴底において、
    前記第2および第3横溝G2,G3の最大深さHmは5mm以上40mm以下で、
    記第2横溝G2の最大深さHmは当該最大深さを持つ横溝の部分が設けられた真上のミッドソール2の部分の肉厚よりも大きく、
    記第3横溝G3の最大深さHmは当該最大深さを持つ横溝の部分が設けられた真上のミッドソール2の部分の肉厚よりも大きい。
  8. 請求項1の靴底において、
    前記第2および第3横溝G2,G3の平均深さH2,H3は5mm以上40mm以下で、
    記少なくとも1本の第2横溝G2の平均深さH2は当該横溝の部分が設けられた真上のミッドソール2の部分の平均肉厚T2aよりも大きく、
    記少なくとも1本の第3横溝G3の平均深さH3は当該横溝の部分が設けられた真上のミッドソール2の部分の平均肉厚T3aよりも大きい。
  9. 請求項1の靴底において、
    前記第2横溝G2は靴底を横断するように前記内側縁10から足の外側縁11まで連続的に延びており、
    前記第2横溝G2は足の内側の平均深さの方が足の外側の平均深さよりも大きい。
  10. 請求項1の靴底において、
    前記第3横溝G3は靴底を横断するように前記内側縁10から足の外側縁11まで連続的に延びており、
    前記第3横溝G3は足の内側の平均深さの方が足の外側の平均深さよりも大きい。
  11. 請求項1の靴底において、
    前記第2横溝G2は複数本設けられ、前記少なくとも2本の各第2横溝G2の平均深さH2は、前記第1横溝G1の平均深さH1よりも大きく、かつ、前記第3横溝G3の平均深さH3と同じか又はそれよりも大きい。
  12. 請求項2の靴底において、
    前記第3横溝G3は複数本設けられ、前記第3横溝G3のうち少なくとも2本の各第3横溝G3の平均溝幅は、前記第1横溝G1の平均溝幅D1よりも大きく、かつ、前記第2横溝G2の平均溝幅D2よりも大きい。
  13. 請求項1の靴底において、
    前記靴底には前記第1横溝G1から前記第3横溝G3まで延びる縦溝GLが更に形成され、
    前記縦溝GL内に配置され、前記第1横溝G1よりも前方の前記前足部Fから前記第3横溝G3よりも後方の前記後足部Rまで延び、前記前足部Fおよび前記後足部Rにおいて前記靴底に固定され、前記ミッドソール2およびアウトソール1よりも伸びにくい素材からなるバンド部30を更に備える。
  14. 請求項13の靴底において、
    前記バンド部30の下面には当該バンド部30よりも摩耗しにくい耐摩耗材31が付着され、前記バンド部30と前記耐摩耗材31とでバンド3が形成されている。
  15. 請求項14の靴底において、
    前記バンド3の底面は、接地面1sよりも上方に配置されている。
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