JP5350099B2 - 回路基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板の製造方法及び半田塊に関する。
近年、半導体装置の高集積化を目的として、半導体装置における配線構造、電極パッド構造などの微細化に関する開発が行われている。LSIなどの半導体素子同士を縦方向に積層して層間接続するために半導体基板に貫通電極を設けること等が試みられている。
特許文献1には、絶縁接着材料付き銅箔と、穴開け済み金属板とを積層一体化し、その後層間接続を行う部分に穴をあけ、めっき、導電ペーストにより回路両面を電気的に接続する技術が開示されている。そこで、絶縁接着材料付き銅箔と、穴開け済み金属板とを積層一体化する際に、金属板の穴に絶縁材料を埋めようとしている。
特開平8−23165号公報
しかしながら、上記特許文献記載の従来技術では、積層一体化の際に金属板の穴に絶縁材料を埋めた後、積層された金属板の層間接続をするために、さらに後に穴をあけてめっき等により穴埋めをしなければならなかった。そのため、基板表面及びスルーホール部を平坦化するために、エッチング処理や研磨処理などの工程が必要となり、工程時間を費やすこととなった。このため、工程が複雑化し、生産性が低下するといった場合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡便なプロセスで良好な導体回路間接続が得られる回路基板の製造方法及び半田塊を提供する。
本発明によれば、
第1導体回路層、第1絶縁層、導電性基板、第2絶縁層、及び第2導体回路層がこの順に積層した回路基板の製造方法であって、
前記導電性基板を貫通する貫通孔を形成する工程と、
前記貫通孔内に、半田塊を埋設するとともに、前記半田塊を埋設する前または後に、前記第1導体回路層上に、前記第1絶縁層を介して前記導電性基板を積層する工程と、
前記半田塊が埋め込まれた前記導電性基板上に、前記第2絶縁層を介して前記第2導体回路層を積層する工程と、
前記半田塊を溶融させることにより、前記第1導体回路層と前記第2導体回路層とを電気的に接続する熱圧着工程と、
を含み、
前記半田塊は、半田からなる半田層と、前記半田層の外側を被覆する樹脂層と、を有することを特徴とする回路基板の製造方法が提供される。
本発明は、導電性基板を貫通する貫通孔の内部に外表面に樹脂層が形成された半田塊を配置し、半田リフロー接続時の熱圧着によりこの樹脂層を溶融する。これにより、樹脂層が流動して半田塊の半田層が露出され、露出した半田層を介して第1導体回路層と第2導体回路層とを電気的に接続できる。さらに、溶融した樹脂が貫通孔内に広がることにより、露出した半田層と導電性基板との絶縁性を確保しつつ、貫通孔内のすき間を埋めることができる。これにより、簡便な方法で第1と第2導体回路層間の接続ができる。
本発明によれば、簡便なプロセスで良好な導体回路間接続が得られる回路基板の製造方法及び半田塊を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る回路基板の製造工程の一例を示す工程断面図である。 本発明の第1実施形態に係る回路基板の製造工程の一例を示す工程断面図である。 本発明の第2実施形態に係る回路基板の製造工程の一例を示す工程断面図である。 本発明の第2実施形態に係る回路基板の製造工程の一例を示す工程断面図である。 本発明の実施形態に係る回路基板の製造工程の変形例を示す工程断面図である。 本発明の実施形態に係る回路基板の製造工程の変形例を示す工程断面図である。 本発明の実施形態に係る回路基板の製造工程の変形例を示す工程断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る回路基板の製造工程の一例を示す工程断面図である。
回路基板100は、配線板15a、メタルコア基板11、及び配線板15bがこの順に積層した構造を有している(図2(c)参照)。より詳細には、金属層14a(第1導体回路層)、プリプレグ13a(第1絶縁層)、メタルコア基板11、プリプレグ13b(第2絶縁層)、及び金属層14b(第2導体回路層)がこの順に積層している。
配線板15a、bは、プリプレグ13a、bの一方の面に金属層14a、bがそれぞれ形成されている。配線板15a、b上であって、後述する貫通孔31と対向する領域には、プリプレグ13a、bは形成されておらず、金属層14a、bがそれぞれ露出している。これにより、金属層14a、bと貫通孔31内部の半田ボール25とが接続できる。すなわち、配線板15a、bは、メタルコア基板11の貫通孔31内に配置された半田ボール25を介して電気的に接続できる。
プリプレグ13a、bは、例えば、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、液晶ポリマーなどの樹脂を硬化させた絶縁材を用いて形成される。金属層14a、bとしては、鉄、ニッケル、アルミ、ステンレス、銅などが用いられ、これらのなかで、銅を用いることがより好ましい。
半田ボール25は、コア21と、コア21を被覆する半田層22と、半田層22の外側を被覆する樹脂層23と、を有している。本実施形態において、半田層22は、内部にコア21を有している。これにより、半田ボール25の形状をより安定的にできる。
本実施形態において、半田ボール25の形状は球状である。これにより、上下左右の区別なく貫通孔31に埋設することができる。半田ボール25の大きさは、貫通孔31の深さまたはメタルコア基板11の厚み、貫通孔31の開口部の径等により適宜調整できる。
ここで、「被覆」とは、コア21の外表面または半田層22の外表面の全面を覆うものに限定されず、未被覆の領域を有していてもよい。被覆の程度や度合いは適宜調整できる。
コア21は、熱変形しにくいものが好ましく、半田層22よりも融点が高くなっていればよく、例えば、半田層22よりも融点が高い樹脂組成物を用いて形成されてもよい。これにより、半田リフロー時に溶融変形されないため、良好な接続を実現できる。またコア21は、導電性材料を含んでいてもよい。導電性材料としては、銅、などが挙げられる。コア21に銅が含まれることにより、導電率を向上でき電気抵抗を下げることができる。
半田層22は、接続端子として機能する。半田層22の形成方法としては、例えば電解めっきを用いること等により形成される。半田層22の厚さ、組成などは適宜選択して用いることができる。
樹脂層23は、半田リフロー時に溶融し、貫通孔31と半田ボール25とのすき間を埋めるように広がる。これにより、ボイドの発生を抑制し、接続を良好にできる。
本実施形態における樹脂層23としては、熱硬化性樹脂が好ましく、更には常温で液状のものが好ましい。例としては、エポキシ樹脂、シアネート樹脂、ウレタン樹脂、ポリブタジエン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂等公知の熱硬化性樹脂を適用することが出来るが、より好ましくはエポキシ樹脂である。貫通孔31のすき間を埋めるため不純物、特にイオン性不純物が少ないものが好ましい。
エポキシ樹脂を用いる場合、エポキシ樹脂の種類として特に限定されず、例えば、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、多官能型エポキシ樹脂等を用いることができるが、常温で液状のものが好ましい。常温で液状ではないものに関しては、既存の液状エポキシ樹脂にあらかじめ溶解させて使用するか、予め溶剤に溶かして使用することも出来る。
エポキシ樹脂の硬化剤としては、公知のものを用いることができ、例えば、酸無水物系硬化剤、アミン系硬化剤、フェノール樹脂系硬化剤等を用いることができる。エポキシ樹脂の硬化促進剤としては、公知のものを用いることができ、例えば、イミダゾール類、DBU、リン系触媒、金属アセチルアセトナートや金属ナフテン酸等の金属錯体等を用いることができる。また、特性を向上させるためにフィラーを添加することが出来る。その例としては、シリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、窒化アルミ等が挙げられる。
また樹脂層23は、さらに、フラックス活性化合物を含有してもよい。フラックス活性化合物とは、半田バンプの酸化膜を還元し、半田の表面張力を低下させ、半田の濡れを良くする作用を有するものをいう。
このフラックス活性化合物としては、例えば有機カルボン酸類(ポリマー、モノマー含む)、ハイドロキノン、ナフトキノンのような還元作用を示す物質または該構造を有する化合物のことを示す。これらは主剤となる液状の熱硬化性樹脂100重量部に対し、10〜50重量部であることが望ましい。10重量部未満であると十分なフラックス活性が得られず、半田バンプの接合性が低下するという不具合が生じる可能性があり、50重量部を越えるとマイグレーションや耐湿劣化などにつながる可能性がある。
また、フラックス活性化合物は、例えば、エポキシ樹脂の硬化剤としての作用とフラックス作用の両方を有する物質であってもよい。例えば、1分子あたり少なくとも2個以上のフェノール性水酸基と1分子当たり少なくとも1個以上の芳香族カルボン酸を有する化合物であり、この様な化合物の例としては、例えば、ジヒドロキシ安息香酸、フェノールフタリン、ジヒドロキシナフトエ酸、無水メチルナジック酸等がある。
さらに、樹脂層23はフラックス活性化合物とは別の硬化剤をさらに含んでもよい。硬化剤としては、特に限定されるものではなく、フェノール類、アミン類、チオール類があげられるが、エポキシ樹脂との反応性や硬化後の物性を考えた場合、フェノール類が好適に用いられる。
これらの原材料の他に必要に応じて、低応力剤、顔料、難燃剤、粘度調整剤、密着助剤等を添加することが出来る。
樹脂層23に用いられる樹脂組成物の製造方法は、例えば、これらの原材料について所定の配合量を秤量し、3本ロールや混練機等を用いて、混合し、脱泡して製造できる。
さらにこの樹脂組成物を用いて半田ボール25の樹脂層23を形成する方法としては、次の方法が挙げられる。例えば、基板上に半田層22付きコア21を載置し、これを転がしながら、溶剤に樹脂を溶解させたワニスをスプレーガンなどにより吹き付けることにより、半田層22の外表面に樹脂層23を形成する。また、別の方法としては、例えば、基板上に、溶剤に樹脂を溶解させたワニスを塗布して、薄膜を形成し、この薄膜上に半田層22付きコア21を載置して転がすことにより、半田層22の外表面に付着させてもよい。
次に図1及び図2を用いて、本実施形態における回路基板の製造方法について説明する。
まず、図1(a)に示すように、メタルコア基板11を準備する。
次に、図1(b)に示すように、例えば、エッチング、ドリル加工、レーザー加工などの方法により、メタルコア基板11を貫通する貫通孔31を形成する。
続けて、図1(c)に示すように、プリプレグ13aを上側、金属層14aを下側にして、配線板15a上にメタルコア基板11を設置する。これにより、金属層14a上に、プリプレグ13aを介してメタルコア基板11が積層される。このとき、配線板15aと貫通孔31とが対向する領域には、プリプレグ13aは形成されておらず、金属層14aが露出している。これにより、後に説明する半田リフロー工程で、金属層14aと半田層22とが接続できる。
次に、図2(a)に示すように、半田ボール25の下面が金属層14aに接するように貫通孔31の内に、半田ボール25を埋設する。
次に、図2(b)に示すように、メタルコア基板11上に、金属層14bを上側、プリプレグ13bを下側にして、配線板15bを設置する。これにより、メタルコア基板11上に、プリプレグ13bを介して金属層14bが積層される。このとき、配線板15bと貫通孔31とが対向する領域には、プリプレグ13bは形成されておらず、金属層14bが露出している。これにより、後に説明する半田リフロー工程で、金属層14bと半田層22とが接続できる。
続けて、リフロー炉にて加熱することにより、半田ボール25の最外周に形成された樹脂層23を溶融し、半田層22を露出させるようにし、配線板15aの金属層14aと配線板15bの金属層14bとを電気的に接続する。このとき、半田ボール25の最外周に形成された樹脂層23の一部が溶融して広がり、貫通孔31の内部のすき間を埋め込むことができる(図2(c)の溶融領域16)。さらに、プリプレグ13a、bが溶融することによって、溶融領域16を形成してもよい。これにより、貫通孔31の内部のすき間をより低減できる。また、コア21は、半田層22よりも溶融温度が高いため、半田リフロー時でも溶融せず、半田ボール25の熱変形を低減できる。これにより、図2(c)に示すように、良好に半田接合された回路基板100が得られる。
本実施形態の効果を説明する。
本発明は、メタルコア基板11を貫通する貫通孔31の内部に樹脂層23を含む半田ボール25を配置し、半田リフロー接続時にこの樹脂層23を溶融する。これにより、樹脂層23が流動して半田ボール25の半田層22が露出できるようになるため、露出した半田層22を介して配線板15aの金属層14aと配線板15bの金属層14bとが接続できる。さらに、溶融した樹脂層23が貫通孔31内に広がることにより、メタルコア基板11と半田層22との絶縁性を確保しつつ、貫通孔31内のすき間を埋めることができる。これにより、簡便な方法で導体回路間接続ができる。
また上記特許文献に記載された技術では、基板にスルーホール形成用の貫通孔を形成し、貫通孔に絶縁材料を埋め込んだ後、絶縁材料を除去してスルーホールを形成した。その後スルーホールの内壁に導電性材料を電解めっきなどにより形成し、さらに電解めっきされたスルーホール部を絶縁材料により、穴埋めしなければならなかった。
そのため、基板を貫通する穴を少なくとも2回形成し、さらに、絶縁材料、導電性材料、絶縁材料の順に、穴埋めする作業が必要となった。また、穴埋めした絶縁材料、導電性材料を選択的に除去して、基板表面を平坦化しエッチング処理や研磨処理などの工程が必要となった。更に、穴埋めした絶縁材料の端面を塞ぐように形成される蓋めっきも必要となる為、工程時間がかかり、工程が複雑化し、生産性が低下するといった問題があった。
これに対し、本実施形態では、貫通孔31の内部の半田ボール25の数や大きさを適宜調整して配置することができる。そのため、貫通孔の内壁に導電性材料を形成する作業や貫通孔の内部を穴埋めする作業が必要ない。また、メタルコア基板11を平坦化する作業が生じないため、簡便な方法で、生産性の高い回路基板100が実現できる。
また従来は、導電性基板を用いた場合、貫通孔内に導電材料を埋め込む前に、導電性基板と貫通電極との絶縁性を確保するため、導電性基板の貫通孔の内壁に絶縁層を形成していた。これに対し、本実施形態では、半田ボール25の最外周に樹脂層23が形成されているため、予め導電性基板の貫通孔の内壁に絶縁層を形成する必要がない。
さらに、従来は、貫通孔内に導電材料を埋め込んだ後、すき間を埋めて絶縁性を確保するために樹脂等を充填していたが、本実施形態では、半田層22とメタルコア基板11との間に溶融して広がった樹脂層23が介在するため、メタルコア基板11の側面での絶縁性が確保できる。なお、半田層22と金属層14a、bとの間に介在した樹脂層23は、リフロー時のプレスなどにより広がるため、半田層22と金属層14a、bとの間は低い抵抗で接続できる。
また、従来は貫通孔内に電解めっきを用いて導電性材料を埋め込むためにめっきシードとなる導体回路層が厚くなりバラツキが増大するといった問題があったが、本発明は電解めっき工程を必要とせず薄く厚さの一定な銅箔を使用できる。そのため、薄く厚さバラツキの小さい金属層14a、bを形成することが可能であり、精度の高い微細な回路パターニングが得られる。また、穴埋めされた絶縁材料の端面を塞ぐように形成される蓋めっきも不要となる為、薄型化と厚みバラツキの低減効果は一層顕著になる。
また、従来は、スルーホールよりも径の大きい貫通孔を予め設けていたため、スルーホール同士の間隔が広くなってしまうのに対し、本発明では、メタルコア基板11に形成した貫通孔31に半田ボール25を埋設しているため、貫通孔31同士の間隔を小さくできる。これにより、回路パターンのファイン化ができる。
また、従来は半田から形成されたコアと、コアを被覆する樹脂層からなる半田塊に対し、本実施形態における半田ボール25は、半田よりも融点が高いコア21を有するため、半田ボール25の熱変形を抑制し、接続位置を固定することができる。これにより信頼性の高い回路基板をえることができる。
(第2実施形態)
図3及び図4は、本発明の第2実施形態に係る回路基板の製造工程の一例を示す工程断面図である。
上記第1実施形態では、配線板15a上にメタルコア基板11を設置して積層した後に、貫通孔31に半田ボール25を埋設する製造方法について説明したが、第2実施形態の製造方法は、貫通孔32に半田ボール25を埋設した後に、配線板15a上にメタルコア基板11を設置して積層している。
図3に示すように、第2実施形態において、貫通孔32は、下方に向かって径が小さくなるテーパ形状を有している。かかる構成により、メタルコア基板11の貫通孔32に上方から半田ボール25を埋設した場合であっても、半田ボール25が貫通孔32内のテーパ部でとどまることができる。
他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
次に図3及び図4を用いて、本実施形態における回路基板の製造方法について説明する。
まず、図3(a)に示すように、メタルコア基板11を準備する。
次に、図3(b)に示すように、メタルコア基板11を貫通する貫通孔32を形成する。貫通孔32は、エッチング又はレーザー加工を行なうことによりテーパ形状が形成される。ドリルを用いた場合は、特殊な先端形状のビットを使用するか、複数回の加工を施すことにより形成できる。本実施形態において、テーパ形状は下方に向かって径が小さくなることが好ましい。
続けて、図3(c)に示すように、貫通孔32の内部に、半田ボール25を埋設する。
貫通孔32のテーパ形状により、半田ボール25がとどまっている。
続けて、図4(a)に示すように、プリプレグ13aを上側、金属層14aを下側にして、配線板15a上に、メタルコア基板11を設置して積層する。このとき、配線板15aと貫通孔32とが対向する領域には、プリプレグ13aは形成されておらず、金属層14aが露出している。
以後の工程は、上記第1実施形態で、図2(b)、(c)を用いて説明したのと同様であるため、以下簡単に説明する。
次に、図4(b)に示すように、メタルコア基板11上に、金属層14bを上側、プリプレグ13bを下側にして、配線板15bを設置して積層する。このとき、貫通孔32内の半田ボール25の上面と、露出した金属層14bとが接している。
続けて、リフロー炉にて加熱することにより、半田ボール25の最外周に形成された樹脂層23を溶融し、半田層22を露出させて、配線板15aと配線板15bとを電気的に接続する。これにより、図4(c)に示すような、回路基板200が得られる。
本実施形態において、貫通孔32がテーパ形状であるため半田ボール25が貫通孔32内のテーパ部でとどまり、貫通孔32に半田ボール25を埋設した後に、配線板15aとメタルコア基板11を積層一体化することができる。
本実施形態のその他の効果は、上記実施形態と同様である。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、上記実施形態においては、貫通孔31に埋め込まれた半田ボール25が一つである場合について説明したが、図5(a)、(b)に示すように、複数の半田ボール25を用いてもよい。すなわち、図5(a)に示すように、配線板15a、メタルコア基板11を積層して、メタルコア基板11の貫通孔31内に半田ボール25を複数埋め込み、さらにメタルコア基板11上に、金属層14bを上側、プリプレグ13bを下側にして、配線板15bを設置して積層する。
続けて、リフロー炉にて加熱することにより、半田ボール25の樹脂層23を溶融してそれぞれの半田層22を露出させ、隣り合う半田層22同士が接続しあうことによって、配線板15aと配線板15bとを電気的に接続する。さらに、それぞれの半田ボール25の最外周に形成された樹脂層23およびプリプレグ13a、13bが溶融して広がり、貫通孔31の内部で溶融一体化して、貫通孔31の内部のすき間を埋め込むことができる(図5(b)の溶融領域16)。これにより、アスペクト比の低い貫通孔31に対しても図5(b)に示すような良好な半田接続の回路基板300を得ることができる。
また、図6(a)、(b)に示すように貫通孔31が高アスペクト比を有する場合であっても、半田ボール25の径、個数、配置を適宜変更することで、図6(b)に示すように良好な半田接続の回路基板400を得ることができる。
また、上記実施形態においては、配線板15a、b上のプリプレグ13a、bに開口(プリプレグ13a、b未形成領域)を設けて金属層14a、bを露出させた場合について説明したが、プリプレグ13a、bの形成領域はこれに限られない。たとえば、図7(a)、(b)に示すように、プリプレグ13a、bが金属層14a、bの全面に形成されていてもよい。この場合まず図7(a)に示すように、メタルコア基板11の貫通孔31に埋設された半田ボール25上に、配線板15bを設置する。その後リフロー炉にて加熱して半田ボール25と金属層14a、bとの間に介在する樹脂層23およびプリプレグ13a、bを溶融、流動させ、図7(b)に示すように、半田層22及び配線板15a、bを電気的に接続させてもよい。なお、この場合も、溶融した樹脂層23およびプリプレグ13a、13bにより貫通孔31の内部のすき間を埋めることができる(図7(b)の溶融領域16)。ただし、この場合、半田ボール25の樹脂層23がフラックスを含み、樹脂層23とプリプレグ13a、bとが同じ材料から形成されているものとする。フラックス含有のプリプレグ13a、bとしては例えば、ガラスクロス等がない樹脂層のみで形成されているものが好ましい。これにより、プリプレグ13a、bに開口を設けることなく、半田ボール25を介して、配線板15aと、配線板15bとを電気的に接続でき、回路基板500が得られる。
上記実施形態においては、メタルコア基板11に半田ボール25を埋設した後、配線板15a上に、メタルコア基板11を積層した例について説明したが、配線板15a上に、メタルコア基板11を積層した後半田ボール25を埋設してもよい。また、メタルコア基板11に半田ボール25を埋設した後、配線板15aと配線板15bをメタルコア基板11の上下方向から同時に積層一体化してもよい。また、配線板15a上にメタルコア基板11を積層した後に、メタルコア基板11を選択的に除去して貫通孔31を形成し、その後貫通孔31に半田ボール25を埋設してもよい。
上記実施形態においては、半田塊として、球状の半田ボール25である場合について説明したが、半田塊の形状は、楕円状、柱状であってもよく、例えば、円筒状、角柱状などが挙げられる。また、コアの形状が、球状、柱状、または、円筒状、角柱状等であってもよい。
上記実施形態においては、導電性基板として、メタルコア基板11を用いた場合について説明したが、導電性を有するものであればよい。例えば、導電性基板は、カーボンを含む材料から形成されてもよく、例えば、カーボンファイバーから形成されてもよい。これにより、熱放散性が向上できる。
上記実施形態においては、回路基板が単層である場合について説明したが、複数の回路基板を用いて積層した多層配線構造としてもよい。例えば、回路基板は、第1導体回路層及び第2導体回路層上に形成された多層配線構造を有する構造としてもよい。
上記実施形態においては、半田ボール25がコア21を有する場合について説明したが、半田ボール25がコア21を有さず半田層22と半田層22の外側を被覆する樹脂層23とで形成されていてもよい。
以下、参考形態の例を付記する。
<1>第1導体回路層、第1絶縁層、導電性基板、第2絶縁層、及び第2導体回路層がこの順に積層した回路基板の製造方法であって、
前記導電性基板を貫通する貫通孔を形成する工程と、
前記貫通孔内に、半田塊を埋設するとともに、前記半田塊を埋設する前または後に、前記第1導体回路層上に、前記第1絶縁層を介して前記導電性基板を積層する工程と、
前記半田塊が埋め込まれた前記導電性基板上に、前記第2絶縁層を介して前記第2導体回路層を積層する工程と、
前記半田塊を溶融させることにより、前記第1導体回路層と前記第2導体回路層とを電気的に接続する熱圧着工程と、
を含み、
前記半田塊は、半田からなる半田層と、前記半田層の外側を被覆する樹脂層と、を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
<2><1>に記載された回路基板の製造方法において、
前記熱圧着工程は、前記樹脂層を溶融することによって前記貫通孔を埋設することを特徴とする回路基板の製造方法。
<3><1>または<2>に記載された回路基板の製造方法において、
前記半田塊の前記樹脂層は、フラックス活性化合物を含有することを特徴とする回路基板の製造方法。
<4><1>乃至<3>いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
前記貫通孔は、下方に向かって幅が小さくなるテーパ形状を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
<5><1>乃至<4>いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
前記半田塊を埋設する工程は、前記貫通孔内に複数の前記半田塊を積み上げることを特徴とする回路基板の製造方法。
<6><1>乃至<5>いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
前記半田層は内部に半田よりも融点が高いコアを有することを特徴とする回路基板の製造方法。
<7><1>乃至<6>いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
前記回路基板は、前記第1導体回路層及び前記第2導体回路層上に形成された多層配線構造を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
<8><1>乃至<7>いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
前記半田塊の前記樹脂層は、熱硬化性樹脂を含むことを特徴とする回路基板の製造方法。
<9><1>乃至<8>いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
前記半田塊の前記コアは、Cuを含むことを特徴とする回路基板の製造方法。
<10><1>乃至<9>いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
前記半田塊の形状は、球状または柱状であることを特徴とする回路基板の製造方法。
<11><1>乃至<10>いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
前記導電性基板は、金属基板であることを特徴とする回路基板の製造方法。
<12><1>乃至<11>いずれかに記載された回路基板の製造方法に用いられる、半田からなる半田層と、前記半田層の外側を被覆する樹脂層と、を有することを特徴とする半田塊。
11 メタルコア基板
13a プリプレグ
13b プリプレグ
14a 金属層
14b 金属層
15a 配線板
15b 配線板
16 溶融領域
21 コア
22 半田層
23 樹脂層
25 半田ボール
31 貫通孔
32 貫通孔
100 回路基板
200 回路基板
300 回路基板
400 回路基板
500 回路基板

Claims (11)

  1. 第1導体回路層、第1絶縁層、導電性基板、第2絶縁層、及び第2導体回路層がこの順に積層した回路基板の製造方法であって、
    前記導電性基板を貫通する貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔内に、半田塊を埋設するとともに、前記半田塊を埋設する前または後に、前記第1導体回路層上に、前記第1絶縁層を介して前記導電性基板を積層する工程と、
    前記半田塊が埋め込まれた前記導電性基板上に、前記第2絶縁層を介して前記第2導体回路層を積層する工程と、
    前記半田塊を溶融させることにより、前記第1導体回路層と前記第2導体回路層とを電気的に接続する熱圧着工程と、
    を含み、
    前記半田塊は、半田からなる半田層と、前記半田層の外側を被覆する樹脂層と、を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載された回路基板の製造方法において、
    前記熱圧着工程は、前記樹脂層を溶融することによって前記貫通孔を埋設することを特徴とする回路基板の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載された回路基板の製造方法において、
    前記半田塊の前記樹脂層は、フラックス活性化合物を含有することを特徴とする回路基板の製造方法。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
    前記貫通孔は、下方に向かって幅が小さくなるテーパ形状を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
    前記半田塊を埋設する工程は、前記貫通孔内に複数の前記半田塊を積み上げることを特徴とする回路基板の製造方法。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
    前記半田層は内部に半田よりも融点が高いコアを有することを特徴とする回路基板の製造方法。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
    前記回路基板は、前記第1導体回路層及び前記第2導体回路層上に形成された多層配線構造を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
    前記半田塊の前記樹脂層は、熱硬化性樹脂を含むことを特徴とする回路基板の製造方法。
  9. 請求項1乃至8いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
    前記半田塊の前記コアは、Cuを含むことを特徴とする回路基板の製造方法。
  10. 請求項1乃至9いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
    前記半田塊の形状は、球状または柱状であることを特徴とする回路基板の製造方法。
  11. 請求項1乃至10いずれかに記載された回路基板の製造方法において、
    前記導電性基板は、金属基板であることを特徴とする回路基板の製造方法。
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