JP5349330B2 - 圧力スイング精留を用いるトリオキサン/ホルムアルデヒド/水−混合物からのトリオキサンの分離方法 - Google Patents

圧力スイング精留を用いるトリオキサン/ホルムアルデヒド/水−混合物からのトリオキサンの分離方法 Download PDF

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Description

本発明は、トリオキサン/ホルムアルデヒド/水−混合物からのトリオキサンの分離方法並びにトリオキサンの製造方法に関する。
トリオキサンは通例、酸性触媒の存在でのホルムアルデヒド水溶液の蒸留により製造される。ホルムアルデヒド及び水を含有している留出物から引き続きトリオキサンは、ハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン又は1,2−ジクロロエタンで、又は水と非混和性のその他の溶剤での抽出により取り除かれる。
DE−A1668867には、有機溶剤での抽出による水、ホルムアルデヒド及びトリオキサンが含まれた混合物からのトリオキサンの分離方法が記載されている。その際に、2つの部分区間からなる抽出区間の、一端にトリオキサンのための、水と事実上非混和性の常用の有機抽出剤が、他端に水が装入される。双方の部分区間の間でトリオキサン合成の分離すべき留出物が供給される。ついで溶剤供給側にホルムアルデヒド水溶液が、かつ水供給側に前記溶剤中の事実上ホルムアルデヒド不含のトリオキサンの溶液が得られる。一例において、水40質量%、トリオキサン35質量%及びホルムアルデヒド25質量%からなるトリオキサン合成の際に生じた留出物は、脈動塔の中央部分へ計量供給され、塔の上端で塩化メチレンが、かつ塔の下端で水が供給される。その際に塔の下端で塩化メチレン中のトリオキサンの約25質量%溶液が、かつ塔の上端で約30質量%のホルムアルデヒド水溶液が得られる。
この手順の欠点は精製されなければならない抽出剤の発生である。使用される抽出剤は一部は危険物(ドイツ危険物指示書;deutschen Gefahrenstoffverordnungの範囲内でのT又はT+−物質)であり、それらの取扱いは特別な慎重な措置を必要とする。
DE−A19732291には、本質的にはトリオキサン、水及びホルムアルデヒドからなる水性混合物からのトリオキサンの分離方法が記載されており、前記方法の場合に、前記混合物からトリオキサンは透析蒸発により取り除かれ、かつトリオキサンが富化された透過水は、精留により、トリオキサンと、トリオキサン、水及びホルムアルデヒドからなる共沸混合物とに分離される。実施例において、トリオキサン40質量%、水40質量%及びホルムアルデヒド20質量%からなる水性混合物は第一の蒸留塔中で常圧下で水/ホルムアルデヒド−混合物と、トリオキサン/水/ホルムアルデヒド−共沸混合物とに分離される。共沸混合物は、疎水性ゼオライトを有するポリジメチルシロキサンからなる膜を有する透析蒸発ユニットへ導通される。トリオキサンが富化された混合物は第二の蒸留塔中で常圧下にトリオキサンと、そしてまたトリオキサン、水及びホルムアルデヒドからなる共沸混合物とに分離される。この共沸混合物は、透析蒸発段階の前へ返送される。
この手順にとって不利であるのは、透析蒸発ユニットのための極めて高い投資費用である。
本発明の課題は、技術水準の抽出工程又は透析蒸発工程なしで行われる、トリオキサン/ホルムアルデヒド/水−共沸混合物からのトリオキサンの分離方法を提供することである。
上記課題は、ホルムアルデヒド、トリオキサン及び水からなる出発流Iからトリオキサンを分離する方法において、
a)主成分としてホルムアルデヒド及び副成分としてトリオキサン及び水を含有する出発流Iを準備し、
b)出発流I、主成分としてホルムアルデヒド及び副成分として水及びトリオキサンを含有する返送流V及び返送流VIIを第一の蒸留段階に供給し、かつ0.1〜2.5バールの圧力で蒸留し、その際に主成分としてホルムアルデヒド及び副成分として水を含有する流れII、及び主成分としてトリオキサン及び副成分として水及びホルムアルデヒドを含有する流れIII、及び水、トリオキサン及びホルムアルデヒドを含有する流れXが得られ、
c)流れIIIを、場合により低沸成分分離段階における流れIIIからの低沸成分の分離後に、第二の蒸留段階において0.2〜17.5バールの圧力で蒸留し、その際に第二の蒸留段階における圧力は第一の蒸留段階における圧力よりも0.1〜15バールだけ高く、その際に本質的にはトリオキサンからなる流れIV、及び主成分としてトリオキサン及び副成分として水及びホルムアルデヒドを含有する返送流Vが得られ、
d)流れX及び場合により主成分として水を含有する流れIXを第三の蒸留段階に供給し、かつ1〜10バールの圧力で蒸留し、その際に本質的には水からなる流れVI、及びホルムアルデヒド及び水及びトリオキサンを含有する返送流VIIが得られる
ことを特徴とする方法により解決される。
主成分は、当該混合物中の、より多いかもしくは最も多い質量割合を有する成分である。好ましくはそれぞれの混合物中の主成分の質量割合は少なくとも40質量%である。ある流れの少なくとも90質量%が1以上の成分からなる場合、この流れは「本質的には前記成分からなる」。
トリオキサン、ホルムアルデヒド及び水が、1バールの圧力でトリオキサン69.5質量%、ホルムアルデヒド5.4質量%及び水25.1質量%の組成を有する三成分系共沸混合物を形成することは公知である。
本発明によれば、この共沸混合物は、第一及び第二の蒸留が異なる圧力で実施されることによる、圧力スイング蒸留により回避される。より低い圧力で運転される第一の蒸留塔中で、出発混合物は少ないホルムアルデヒド含量を有するトリオキサン/水−混合物IIIと、本質的にはトリオキサン不含のホルムアルデヒド/水−混合物IIとに分離される。ホルムアルデヒド/水−混合物IIはトリオキサン合成へ返送されることができる。より高い圧力で運転される第二の蒸留塔中で、得られたトリオキサン/ホルムアルデヒド/水−混合物IIIは純粋なトリオキサンと、より低いトリオキサン含量を有するトリオキサン/ホルムアルデヒド/水−混合物Vとに分離される。混合物Vは第一の蒸留塔に返送される。本発明によれば、さらに第一の蒸留塔中で側方排出流Xとして多量の水を含有する混合物が得られ、この混合物から、第三の蒸留塔中で、本質的には純粋な水VIが分離され、かつ水の乏しいトリオキサン/ホルムアルデヒド/水−混合物VIIが得られる。この混合物VIIは第一の蒸留塔へ返送される。好ましくは、ホルムアルデヒド水溶液の濃縮の際に得られる水を含有する流れIXは同様に第三の蒸留塔中に供給される。
蒸留塔として任意の蒸留塔、例えば充填塔及び段塔が適している。これらは、任意の内部構造物、規則充填物又は不規則充填物を有していてよい。
第二の蒸留段階における圧力は、第一の蒸留段階における圧力よりも0.1〜15バールだけ高い。好ましくはこの圧力差は1.0〜10バール、特に好ましくは1.5〜5バールである。
全ての圧力データはそれぞれの塔の頂部での圧力に関する。
第一の蒸留段階は、0.1〜2.5バール、好ましくは0.25〜1.5バールの圧力で実施される。第一の蒸留段階は一般的に少なくとも2、好ましくは2〜50、特に好ましくは4〜25の理論段を有する蒸留塔中で実施される。一般的にこの塔の回収部はこの塔の理論段の少なくとも25%、好ましくは50〜90%を含んでいる。
供給流Iは一般的にホルムアルデヒド40〜80質量%、水20〜59質量%及びトリオキサン1.0〜30質量%を含有する。供給流Iは、好ましくは第一の蒸留塔の底部で蒸気状で供給される。
一般的に第一の蒸留塔の底部排出流として得られる流れIIは、一般にトリオキサン5質量%未満、好ましくは2質量%未満、特に好ましくはトリオキサン1質量%未満を含有する。例えば流れIIは次のように構成されている:ホルムアルデヒド55〜85質量%、水15〜45質量%及びトリオキサン0〜5質量%。一般的に第一の蒸留塔の頂部排出流として得られる流れIIIは、一般的にトリオキサンを60質量%を上回り、好ましくは63質量%を上回り、特に好ましくは65質量%を上回り含有する。例えば流れIIIは次のように構成されている:ホルムアルデヒド3〜20質量%、水10〜30質量%及びトリオキサン60〜75質量%。一般的に第一の蒸留塔の側方排出流として得られる流れXは、水、ホルムアルデヒド及びトリオキサンを含有し、その際、一般的に水又はホルムアルデヒドが主成分である。例えば流れXは次のように構成されている:ホルムアルデヒド10〜50質量%、水10〜50質量%及びトリオキサン3〜40質量%。
流れIIは好ましくはトリオキサン合成へ返送される。
流れI、III、V及びVIIはさらに低沸成分を15質量%まで含有していてよい。トリオキサン合成及びその後の蒸留による分離の際に形成されうる通常の低沸成分は、ギ酸メチル、メチラール、ジメトキシジメチルエーテル、メタノール、ギ酸並びにさらにヘミアセタール及び完全アセタールである。これらの低沸成分の分離のために、場合により第一及び第二の蒸留段階の間に低沸成分分離段階が実施されることができる。その際に低沸成分は好ましくは、一般的に0.1〜5バールの圧力で、好ましくは1.0〜2.5バールの圧力で運転される低沸成分分離塔の頂部を経て分離される。一般的に低沸成分分離塔は少なくとも2の理論段、好ましくは15〜50の理論段を有する。一般的にこの塔の回収部はこの塔の理論段の25〜90%、好ましくは50〜75%を含んでいる。低沸成分分離塔の底部排出物中のトリオキサンに比較してより低い沸点を有する成分の含量は、一般的に5質量%未満、好ましくは2.5質量%未満、特に好ましくは1.5質量%未満である。
一般的に低沸成分分離は実施される。
流れIIIは第二の蒸留段階において0.2〜17.5バールの圧力で、本質的には純粋なトリオキサンからなる流れIVと、主成分としてトリオキサン及びそれに加えて水及びホルムアルデヒドを含有する流れVとに分離される。この第二の蒸留段階は好ましくは2.5〜10バールで実施される。一般的にこの第二の蒸留段階は少なくとも2の理論段、好ましくは10〜50の理論段を有する蒸留塔中で実施され、その際に流れIVは底部排出流として又は塔の回収部における側部排出流として生じ、かつ流れVは頂部排出流として生じる。一般的にこの蒸留塔の回収部はこの塔の理論段の25〜90%、好ましくは50〜75%を含んでいる。
一般的に流れIVはトリオキサン95〜100質量%、好ましくは99〜100質量%及び水0〜5質量%、好ましくは0〜1質量%及び副成分を含有する。副成分は特に前記の低沸成分、しかしまたトリオキサンよりも高い沸点を有する成分である。特に好ましくはトリオキサン流IV中の水及び副成分の含量は<0.1%である。これは<0.01%でさえあってよい。流れVは例えばホルムアルデヒド5〜20質量%、水15〜35質量%及びトリオキサン50〜75質量%を含有する。
流れX及び場合により水を含有する流れIXは、第三の蒸留段階で1〜10バールの圧力で、本質的には水からなる流れVI、及び主成分としてトリオキサン及びそれに加えて水及びホルムアルデヒドを含有する返送流VIIに分離される。水を含有する流れIXは、場合により、蒸発器として構成されているホルムアルデヒド濃縮ユニットの蒸気排出流として取得され、かつ例えば水70〜97質量%及びホルムアルデヒド3〜30質量%を含有する。好ましくは、この第三の蒸留段階は2.5〜8バールの圧力で実施される。一般的にこの第三の蒸留段階は少なくとも2の理論段、好ましくは10〜50の理論段を有する蒸留塔中で実施され、その際に流れVIは塔の底部排出流として又は側部排出流として得られ、かつ返送流VIIは頂部排出流として得られる。この流れXは、好ましくは塔の上部範囲で、例えば塔の理論段の最上の三分の一の範囲で、及び流れIXは、塔の中央範囲で、例えば塔の理論段の中央三分の一の範囲で添加される。
水流VIは好ましくは95質量%を上回り、さらに好ましくは97質量%を上回り、水からなる。例えば、流れVIは水98〜100質量%、ホルムアルデヒド0〜1質量%及び副成分0〜1質量%を含有する。
流れVIIは例えばホルムアルデヒド10〜55質量%、水5〜50質量%及びトリオキサン5〜55質量%を含有する。
流れVIIは部分的に又は完全に第一の蒸留段階の前方へ返送されることができ、好ましくはこの流れVIIは本質的には完全に第一の蒸留段階の前方へ返送される。その際にこの流れVIIは返送流Vと混合されるか、又はこの返送流Vとは別個に第一の蒸留段階へ返送されてよい。
先行するトリオキサン合成段階においてホルムアルデヒド、トリオキサン及び水を含有している出発流Iがホルムアルデヒド水溶液から製造され、引き続いて流れIから前記のようにトリオキサンが分離されることによる、ホルムアルデヒド水溶液からのトリオキサンの製造方法も本発明の対象である。それに対して代替的に、トリオキサン合成及び第一の蒸留段階は反応性蒸留において合一されることができる。
本発明による方法の一実施態様において、ホルムアルデヒド水溶液からなる流れXIは、先行するトリオキサン合成段階に供給され、かつ均一系又は不均一系で存在する酸性触媒、例えばイオン交換体樹脂、ゼオライト、硫酸及びp−トルエンスルホン酸の存在で一般的に70〜130℃の温度で変換される。その際に蒸留塔又は蒸発器(反応性蒸発器)中で操作されることができる。ついで、トリオキサン/ホルムアルデヒド及び水からなる生成物混合物は、蒸発器の蒸気状の蒸気排出流もしくは塔の頂部での頂部排出流として生じる。トリオキサン合成段階は固定床反応器又は流動床反応器中で不均一系触媒、例えばイオン交換体樹脂又はゼオライト上で実施されることもできる。
本発明による方法の別の実施態様において、トリオキサン合成段階及び第一の蒸留段階は反応性蒸留として1つの反応塔中で実施される。この反応塔は回収部において不均一系酸性触媒からなる触媒−固定床を有していてよい。選択的に反応性蒸留は均一系触媒の存在でも実施されることができ、その際に酸性触媒はホルムアルデヒド水溶液と一緒に塔底中に存在する。
一般的にトリオキサン合成段階に供給されるホルムアルデヒド水溶液は、ホルムアルデヒド30〜85質量%及び水15〜70質量%を含有する。この溶液は、先行する濃縮工程においてより低いホルムアルデヒド濃度を有するホルムアルデヒド水溶液から得られることができる。濃縮工程は例えば蒸発器、好ましくは流下薄膜型蒸発器中で実施されることができる。
先行する濃縮工程は例えばDE−A19925870に記載されたように実施されることができる。
本発明による方法の一実施態様において、ホルムアルデヒド水溶液の流れXIIIは蒸発器、好ましくは流下薄膜型蒸発器中で濃縮され、その際に流れXIはより高いホルムアルデヒド濃度を有するホルムアルデヒド水溶液から得られる。ホルムアルデヒドの著しく減損されている蒸発器の蒸気排出流は、水を含有する流れIXとして第三の蒸留段階に供給される。流れVIIIは、例えばホルムアルデヒド40〜60質量%及び水40〜60質量%を含有する。濃縮された流れXIは、例えばホルムアルデヒド55〜80質量%及び水20〜45質量%を含有する。ホルムアルデヒドの乏しい蒸気排出流IXは、例えばホルムアルデヒド10〜25質量%及び水75〜90質量%を含有する。
純度が>99質量%、>99.9質量%又は>99.99質量%ですらあることができる得られる純トリオキサンは、好ましくはポリオキシメチレン(POM)、ポリオキシメチレン誘導体、例えばポリオキシメチレンジメチルエーテル(POMDME)及びジアミノジフェニルメタン(MDA)の製造に使用される。
本発明は以下に図面に基づいてより詳細に説明される。
図1は、本発明による方法の実施態様を例示的に示す図である。
ホルムアルデヒド水溶液1(流れVIII)を、蒸発器2、例えば薄膜型蒸発器、流下薄膜型蒸発器又はヘリカルチューブ蒸発器に供給する。前記蒸発器の蒸気排出流3(流れIX)としてホルムアルデヒドの減損されている水溶液が、前記蒸発器の底部排出流4(流れXI)としてホルムアルデヒドに富む水溶液が得られる。これを、第一の蒸留塔7のホルムアルデヒドに富む底部排出流8(流れII)と合一して、蒸発器として構成されているトリオキサン合成反応器5に供給する。トリオキサン合成反応器を去る蒸気状のトリオキサン/ホルムアルデヒド/水−混合物6(流れI)を、第一の蒸留塔7の底部に供給する。第三の蒸留塔13のトリオキサンに富む頂部排出流15(流れVII)を蒸留塔7に塔頂近傍で供給する。蒸留塔7から、ホルムアルデヒド/水−流れ8(流れII)を底部排出流として、水の乏しいホルムアルデヒド/水/トリオキサン−流れ9(流れIII)を頭部排出流として、かつ水に富むホルムアルデヒド/水/トリオキサン−流れ16を側方排出流として取り出す。流れ8を流れ4と共に反応器5へ返送する。水の乏しいホルムアルデヒド/水/トリオキサン−流れ9を蒸留塔10に供給し、そこで本質的には純粋なトリオキサンからなる底部排出流11(流れIV)と、主にトリオキサン及びそれに加えて水及びホルムアルデヒドを含有する頂部排出流12(流れV)とに分離する。流れ12を第一の蒸留塔に返送する。水に富むホルムアルデヒド/水/トリオキサン−流れ16及び蒸発器2のホルムアルデヒドの乏しい水性の蒸気排出流3(流れIX)を第三の蒸留塔に供給し、そこで本質的には水からなりかつ排出される流れ14(流れVI)と、主にホルムアルデヒド及びそれに加えて水及びトリオキサンを含有する返送流15(流れVII)とに分離する。
本発明による方法の実施態様を例示的に示す図。
図に示されている方法の計算によるシミュレーションの場合に、表に記載された組成の物質流4、9、11、12、3、14、15及び16が得られた。その際に次のパラメーターを選択した:第一の蒸留段階を0.7バールの圧力で10の理論段を有する塔7中で実施する。還流比は0.8であり、頂部温度は80℃であり、かつ底部温度は94℃である。第二の蒸留段階を4.0バールの圧力で40の理論段を有する塔10中で実施する。還流比は0.5であり、頂部温度は146℃であり、かつ底部温度は181℃である。供給9は35番目の理論段の高さにある。第三の蒸留段階を6.0バールの圧力で10の理論段を有する塔13中で実施する。還流比は1.5であり、頂部温度は146℃であり、かつ底部温度は160℃である。供給3は8番目の理論段の高さにある。
Figure 0005349330
Figure 0005349330

Claims (12)

  1. ホルムアルデヒド、トリオキサン及び水からなる出発流Iからトリオキサンを分離する方法において、
    a)主成分としてホルムアルデヒド及び副成分としてトリオキサン及び水を含有する出発流Iを準備し、
    b)出発流I、第二の蒸留段階で得られる返送流V及び主成分としてホルムアルデヒド及び副成分として水及びトリオキサンを含有する、第三の蒸留段階で得られる返送流VIIを第一の蒸留段階に供給し、かつ0.1〜2.5バールの圧力で蒸留し、その際に主成分としてホルムアルデヒド及び副成分として水を含有する流れII、及び主成分としてトリオキサン及び副成分として水及びホルムアルデヒドを含有する流れIII、及び水、トリオキサン及びホルムアルデヒドを含有する流れXが得られ、
    c)流れIIIを、場合により低沸成分分離段階における流れIIIからの低沸成分の分離後に、第二の蒸留段階において0.2〜17.5バールの圧力で蒸留し、その際に第二の蒸留段階における圧力は第一の蒸留段階における圧力よりも0.1〜15バールだけ高く、その際にトリオキサンを少なくとも90質量%含有する流れIV、及び主成分としてトリオキサン及び副成分として水及びホルムアルデヒドを含有する返送流Vが得られ、
    d)流れXを第三の蒸留段階に供給し、かつ1〜10バールの圧力で蒸留し、その際に水を90質量%以上含有する流れVI、及び主成分としてホルムアルデヒド及び副成分として水及びトリオキサンを含有する返送流VIIが得られる
    ことを特徴とする方法。
  2. 第二の蒸留段階における圧力が、第一の蒸留段階における圧力よりも1.0〜10バールだけ高い、請求項1記載の方法。
  3. 第一の蒸留段階を0.25〜1.5バールの圧力で実施する、請求項1又は2記載の方法。
  4. 第三の蒸留段階を2.5〜8バールの圧力で実施する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 第一の蒸留段階を、少なくとも2の理論段を有する第一の蒸留塔中で、第二の蒸留段階を、少なくとも2の理論段を有する第二の蒸留塔中で、かつ第三の蒸留段階を、少なくとも2の理論段を有する第三の蒸留塔中で実施する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 第二の蒸留塔の回収部がこの塔の理論分離段数の50〜75%を有する、請求項5記載の方法。
  7. 第一及び第二の蒸留段階の間で、流れIIIからギ酸メチル、メチラール、ジメトキシジメチルエーテル及びメタノールからなる群から選択される低沸成分を分離する低沸成分分離段階を実施する、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 低沸成分分離を0.1〜5.0バールの圧力で少なくとも2の理論段を有する蒸留塔中で実施する、請求項7記載の方法。
  9. 流れI〜VII及びXが次の組成:
    流れI:ホルムアルデヒド40〜80質量%、水20〜59質量%、トリオキサン1〜30質量%;
    流れII:ホルムアルデヒド55〜85質量%、水15〜45質量%、トリオキサン0〜5質量%;
    流れIII:ホルムアルデヒド3〜20質量%、水10〜30質量%、トリオキサン60〜75質量%;
    流れIV:トリオキサン95〜100質量%、水0〜5質量%及び副成分;
    流れV:ホルムアルデヒド5〜20質量%、水15〜35質量%、トリオキサン50〜75質量%;
    流れVI:ホルムアルデヒド0〜1質量%、水99〜100質量%;
    流れVII:ホルムアルデヒド10〜55質量%、水5〜50質量%、トリオキサン5〜55質量%;
    流れX:ホルムアルデヒド10〜50質量%、水10〜50質量%、トリオキサン3〜40質量%
    を有し、その際に流れI、III、V及びVIIはさらにギ酸メチル、メチラール、ジメトキシジメチルエーテル及びメタノールからなる群から選択される低沸成分を15質量%まで含有していてよい、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. ホルムアルデヒド水溶液からのトリオキサンの製造方法において、
    ホルムアルデヒド水溶液からなる流れXIをトリオキサン合成段階に供給し、かつ酸性条件下で変換し、その際に流れIが得られ、かつ流れIから請求項1から9までのいずれか1項記載の方法によりトリオキサンを分離することを特徴とする方法。
  11. 流れXIが、より低いホルムアルデヒド濃度のホルムアルデヒド水溶液からなる流れVIIIから、蒸発器中での濃縮により得られる、請求項10記載の方法。
  12. 主成分として水を含有する流れIXが、蒸発器のホルムアルデヒドの減損されている蒸気排出流である、請求項11記載の方法。
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