JP5348866B2 - マスクの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子製造の際等に微細パターン転写用に用いられるマスク、並びに、そのマスクの原版であるマスクブランクに関する。
半導体素子等の回路パターン高精細化にともない、フォトマスク上の設計パターン線幅と実測線幅とのずれ量に対する許容値も非常に小さくなってきている。半導体集積回路の集積度が増加するにつれて半導体集積回路の製造過程でのデザインルールはさらに厳しくなり、CDユニフォーミティやCDリニアリティに対して益々厳しい要求がなされるようになってきている。
このような要求に対して応えようとする技術としては、従来、特許文献1及び特許文献2に開示の技術が知られている。特許文献1に開示の技術は、フォトマスクのCDユニフォーミティ(CD均一性)やCDリニアリティ(CD線形性)の向上のために、クロム層のエッチング時にフォトレジストパターンの代りにハードマスクパターンを使用する方法であり、このハードマスクパターンを形成するためのハードマスクを構成するハードマスク物質としてシリコン(Si)、Ti、TiW、W、TiN、Si、SiOまたはSOG(Spin On Glass)等を用いることが開示されている。
また、特許文献2に開示の技術は、特許文献1に開示の技術を改良したもので、上記ハードマスクパターンの利点を維持しつつ、さらに導電性を有することから電子線描画を良好に実施でき、かつクロム遮光膜に対してエッチング選択比が大きくとれる等の利点を有するハードマスクを備えたもので、ハードマスク物質として、Mo、MoSi、MoSiON等を用いることが開示されている。
米国特許第6472107号公報 特開2005−62884号公報
しかしながら、本発明者の研究によれば、上述の特許文献2に記載の技術も次のような問題のあることが判明した。すなわち、電子線描画装置を用いて高精度の露光を行う場合には、パターンレイアウト(露光パターン密度、配置)に応じて、近接効果補正(以下、PEC:Proximity Effect Correction)や、かぶり補正(以下、FC:Fogging effect Correction)等を行っている。ここで、PECとは、近接したパターン間で発生する照射電子エネルギーの干渉が引き起こす線幅のずれを補正する機構であり、主にミクロン(μm)オーダーのエリアで補正する。一方、FCは、基板から反射してきた電子が、基板に対向する露光装置の構造物(電子光学鏡筒の最下面)で再反射して,霧のようにミリ(mm
)オーダー以上のエリアを再露光する現象を補正する機構である。
本願発明者の研究によれば、上述の特許文献2に記載のようなハードマスクをレジスト直下に配したハードマスクブランクを使用した場合、特にFCの補正量が従来のマスクブランクに比べ増大し、補正困難となる場合のあることが判明した。FCの補正量が増大することにより、次世代の半導体デザインルール(DRAMハーフピッチ32nm以降)で求められるマスクのCDユニフォーミティやCDリニアリティが得られないという問題がある。本願発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、十分なFC補正が可能であってCDユニフォーミティやCDリニアリティに優れたマスク製造が可能であり、導電性やクロム遮光膜に対してのエッチング選択比への要求等も満たすハードマスクを備えたマ
スクブランク及びそのマスクブランクを用いて作製されたマスクを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための手段として、第1の手段は、
透明基板上にクロムを主成分とする材料の遮光膜が形成されたマスクブランクであって、電子線描画用レジストを用いたリソグラフィー法を利用して前記遮光膜に転写用パターンを形成してマスクを得るときに用いられるマスクブランクにおいて、
前記遮光膜に転写用パターンを形成するエッチングを行う際にマスクとしての機能を担うために予め前記遮光膜上に設けられるマスク層であって、珪素を含む材料からなるマスク層が前記遮光膜上に形成され、
前記マスク層上に少なくともクロムと窒素を含むクロム窒化系膜が形成されていることを特徴とするマスクブランクである。
第2の手段は、
前記クロム窒化系膜の膜厚は、5nm〜30nmであることを特徴とする第1の手段にかかるマスクブランクである。
第3の手段は、
前記マスク層は、珪素、酸素及び窒素を含む材料、又はモリブデンと、珪素と、酸素及び/又は窒素とを含む材料の何れかであることを特徴とする第1又は第2の手段にかかるマスクブランクである。
第4の手段は、
前記透明基板と前記遮光膜との間に位相シフト膜が形成されていることを特徴とする第1乃至第3の何れか一の手段にかかるマスクブランクである。
第5の手段は、
前記クロム窒化系膜上に電子線描画用レジスト膜が形成されていることを特徴とする第1乃至第4の何れか一の手段にかかるマスクブランクである。
第6の手段は、
前記電子線描画用レジスト膜の膜厚は、50nm〜400nmであることを特徴とする第5の手段にかかるマスクブランクである。
第7の手段は、
第5又は第6の手段にかかるマスクブランクにおける前記電子線描画用レジスト膜に対して所望のパターンの描画及び現像処理を行ってレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクにして前記クロム窒化系膜をドライエッチング処理してクロム窒化系膜パターンを形成する工程と、前記クロム窒化膜パターンをマスクにして、前記マスク層をドライエッチング処理してマスクパターンを形成する工程と、前記マスクパターンをマスクにして、前記遮光膜をドライエッチング処理して遮光膜パターンを形成する工程と、を有するマスクの製造方法である。
上述の手段によれば、十分なFC補正が可能であってCDユニフォーミティやCDリニアリティに優れたマスク製造が可能であり、導電性やクロム遮光膜に対してのエッチング選択比への要求等も満たすハードマスクを備えたマスクブランク及びそのマスクブランクを用いて作製されるマスクを得ることが可能である。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態にかかるマスクブランクの断面の説明図である。図1において、符号10は本実施の形態に係るマスクブランクであり、このマスクブランク10は、透明基板1上に、遮光膜2、マスク層3及びクロム窒化系膜4が順次形成されたものである。遮光膜2は、塩素ガスを含むドライエッチングガスでエッチング可能な材料か
らなる少なくとも一層以上の層を含む膜である。遮光膜2上に形成されたマスク層3は、遮光膜2のエッチングに対して耐性を有する膜である。例えば、フッ素ガスを含むドライエッチングガスでエッチング可能で、かつ、遮光膜2をパターニングする際には残存してマスク機能を有する膜である。このマスク層3の上には、少なくともクロムと窒素を含む材料からなるクロム窒化系膜4が形成されている。
遮光膜2は、単層でなく、多層であっても良い。また、遮光膜2は、表層部(上層部)に反射防止層を含むものであっても構わない。なお、その反射防止層は必要に応じて透明基板側にも設けても良い。遮光膜2は、クロムを含む材料で構成することができ、例えば、クロム単体やクロム化合物があげられる。クロム化合物としては、例えば、クロム以外に酸素、窒素、炭素、フッ素から選ばれる少なくとも一種の元素を含む材料をあげることができる。
遮光膜2の膜厚は、露光光に対して光学濃度が2.5以上となるように設定される。具体的には、遮光膜の膜厚は、90nm以下であることが好ましい。その理由は、近年におけるクォーターミクロンレベルのパターンサイズへのパターンの微細化に対応するためには、膜厚が90nmを超えると、ドライエッチング時のパターンのマイクロローディング現象等によって、微細パターンの形成が困難となる場合が考えられるためである。膜厚をある程度薄くすることによって、パターンのアスペクト比(パターン幅に対するパターン深さの比)の低減を図ることができ、グローバルローディング現象及びマイクロローディング現象の低減を図ることができる。本発明における遮光膜2は200nm以下の露光波長においては、膜厚を90nm以下の薄膜としても所望の光学濃度(例えば、2.5以上)を得ることができる。遮光膜2の膜厚の下限については、所望の光学濃度が得られる限りにおいては薄くすることができる。
遮光膜2の形成方法は、特に制約されないが、中でもスパッタリング成膜法が好ましい。スパッタリング成膜法によると、均一な膜厚の薄膜を形成することができる。透明基板1上に、スパッタリング成膜法によって、遮光膜2を成膜する場合、スパッタリングターゲットとして、クロムターゲットを用い、チャンバー内に導入するスパッタガスは、アルゴンガスやヘリウムガスなどの不活性ガスや、不活性ガスに、酸素ガス、窒素ガス、一酸化窒素ガス、二酸化炭素ガス、炭化水素ガス等のガスを混合したものを用いることができる。
マスク層3は、遮光膜2のエッチングに対して耐性を有する材料で構成することができ、例えば、遮光膜2がクロムを含む材料の場合に、マスク層3は、ケイ素を含む材料で構成することができる。ケイ素を含む材料としては、例えば、ケイ素と、酸素及び窒素を含む材料、または、モリブデンと、ケイ素と、酸素及び/又は窒素を含む材料で構成することができる。
マスク層3の膜厚は、下層の遮光膜2のパターン形状を良好にし、CD精度を向上するためになるべく薄い方が好ましい。例えば、上述の材料のように、遮光膜2がクロムを含む材料、マスク層3がケイ素を含む材料の場合、マスク層3の膜厚は30nm以下が好ましい。さらに好ましくは、20nm以下、15nm以下、10nm以下が好ましい。マスク層3の膜厚の下限は、マスク層3をマスクにして下層の遮光膜2をドライエッチングする際に、マスク層3が残存することなどから設定される。これらの点を考慮すると、5nm〜30nmとすることが好ましい。
クロム窒化系膜4は、マスク作製の際にこのクロム窒化系膜4上に形成されるレジスト膜(具体的には、電子線描画用レジスト膜)に対して、所望のパターンの電子線描画(EB描画)する際に、FC補正量の増大を抑制する効果を奏する。クロム窒化系膜4の材料
は、少なくともクロムと窒素とを含む材料であればよく、具体的には、クロムと窒素からなるクロム窒化膜、クロムと酸素と窒素からなるクロム酸化窒化膜、クロムと炭素と窒素からなるクロム炭化窒化膜、クロムと酸素と炭素と窒素からなるクロム酸化炭化窒化膜を使用することができる。これらの材料は、例えば、スパッタリングによって形成することができる。具体的には、スパッタリングターゲットにクロムターゲットを使用し、ArガスやHeガスなどの不活性ガスと、NガスやNOガス、NOガスなどの窒素系ガスなどを含む活性ガスを含む混合ガス雰囲気中で、反応性スパッタリングにより形成することができる。クロム窒化系膜中に酸素や炭素を含有させる場合には、活性ガスとして、Oガス、COガス、COガス、CHガスなどを加えた混合ガス雰囲気中で形成する。クロム窒化系膜4の膜厚は、FC補正量の増大を抑えるために5nm以上とすることが好ましく、さらに好ましくは10nm以上、15nm以上が望ましい。クロム窒化系膜4の膜厚の上限は、下層のマスク層3、遮光膜2のパターン形状の良化と、CD精度向上の観点から30nm以下が望ましい。
尚、マスク層3や、クロム窒化系膜4として、組成などを調整することによって、露光光に対して反射防止機能を持たせることができる。この場合に、マスク時の遮光膜パターンは、遮光膜2上にマスク層3を形成した構造、遮光膜2上にマスク層3とクロム窒化系膜4を形成した構造とすることができる。
(第2の実施の形態)
図2は本発明の第2の実施の形態にかかるマスクブランクの断面の説明図である。この第2の実施の形態にかかるマスクブランクは、クロム窒化系膜4上に、レジスト膜5を形成した例である。レジスト膜5は、具体的には、電子線描画用レジスト膜である。レジスト膜5の膜厚は、遮光膜2のパターン精度(CD精度)を良好にするためには、できるだけ、薄い方が好ましい。具体的には、400nm以下が好ましい。さらに好ましくは、300nm以下、200nm以下、150nm以下とすることが望ましい。
レジスト膜5の膜厚の下限は、レジスト膜5を描画・現像処理して、レジストパターンを形成して、レジストパターンをマスクにして下層の膜をドライエッチングする際に、レジスト膜5が残存するように設定される。それらを想定すると、レジスト膜5の膜厚は、50nm〜400nmとすることが好ましい。また、高い解像度を得るために、レジスト膜5の材料はレジスト感度の高い化学増幅型レジストが好ましい。また、本発明においては、レジスト膜を電子線描画の際に、クロム酸化窒化膜によるFC量の抑制効果において顕著に効果のあるポリヒドロキシスチレン系(以下、PHS系)の化学増幅型レジストとの組み合わせに適している。
(第3の実施の形態)
図3は本発明の第3の実施の形態にかかるマスクブランクの断面の説明図である。上記第1及び第2の実施の形態にかかるマスクブランクは、所謂バイナリタイプのマスクブランクである。しかし、本願発明は、ハーフトーン型位相シフトタイプのマスクの製造に用いるためのマスクブランクにも適用できる。図3に示される第3の実施の形態にかかるマスクブランクは、ハーフトーン型位相シフトタイプのマスクの製造に用いるためのマスクブランクであり、透明基板1と遮光膜2との間に、ハーフトーン型位相シフター膜上6が形成されたものである。この場合には、このハーフトーン型位相シフター膜6と遮光膜2とを合わせて、所望の光学濃度(例えば2.5以上)が得られるようにすればよい。この場合、遮光膜自体の光学濃度は、0.5以上とすることができる。好ましくは、0.5〜2.5の間で調整とすることができる。
ハーフトーン型位相シフター膜6は、実質的に露光に寄与しない強度の光(例えば、露光波長に対して1%〜30%)を透過させるものであって、所定の位相差を有するもので
ある。このハーフトーン型位相シフター膜6は、このハーフトーン型位相シフター膜6をパターニングした光半透過部と、ハーフトーン型位相シフター膜6が形成されていない実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透過部とによって、光半透過部を透過して光の位相が光透過部を透過した光の移送に対して実質的に反転した関係になるようにすることによって、光半透過部と光透過部との境界近傍を通過し回折現象によって互いに打ち消しあうようにし、境界部における光強度をほぼゼロとし、境界部のコントラスト即ち解像度を向上させるものである。
ハーフトーン型位相シフター膜6は、その上に形成される遮光膜2とエッチング選択性が異なる材料とすることが好ましい。たとえば、ハーフトーン型位相シフター膜6としては、モリブデン、タングステン、タンタル、ハフニウムなどの金属、シリコン、酸素及び/又は窒素を主たる構成要素とする材料などが挙げられる。また、ハーフトーン型位相シフター膜6は、単層でも複数層であっても構わない。このハーフトーン型位相シフター膜6上に形成される遮光膜2は、ハーフトーン型位相シフター膜6と遮光膜2とを組み合わせた積層構造において、露光光に対して光学濃度が2.5以上となるように設定する。そのように設定される遮光膜2の膜厚は、50nm以下であることが好ましい。その理由は、上述と同様であって、ドライエッチング時のパターンのマイクロローディング現象等によって、微細パターンの形成が困難となる場合が考えられるからである。
以下、実施例に基づいて本発明に係るマスクブランク及びマスクブランクを用いたマスクについてその製造工程を含めてより詳細に説明する。
(実施例1)
実施例1のマスクブランク10は、透明基板1上に、遮光膜2、マスク層3、クロム窒化系膜4を順次形成したものである(図1参照)。以下、実施例1にかかるマスクブランク及びマスクについてその製造工程を説明しながら説明する。図4乃至図9は本発明に係るマスクブランク及びマスクブランクを用いたマスクの製造工程を示す断面図である。実施例1のマスクブランク10は、主表面及び端面が精密研磨された合成石英ガラスからなる透明基板1上に、クロムを主成分とする遮光膜2、遮光膜2をパターニングする際のマスク機能となる珪素を含む材料のマスク層3、クロム窒化系膜4で構成され、これらの遮光膜2、マスク層3、クロム窒化系膜4は、スパッタリングにより形成することで、マスクブランク10が作製される(図1参照)。
このマスクブランク10の作製方法、及びマスクブランク10を用いたマスク100の作製方法について、以下に詳細に説明する。上記透明基板1上に、枚葉式のスパッタリング装置を用いて、スパッタターゲットにクロムターゲットを使用し、ArガスとNガスとHeガスの混合ガス(Ar:30体積%、N:30体積%、He:40体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことによってクロムと窒素からなるクロム窒化層を形成する。
次に、ArガスとCHガスとHeガス(Ar:54体積%、CH:6体積%、He:40体積%)の混合ガス雰囲気中で反応性スパッタリングを行い、クロムと窒素と炭素からなるクロム炭化窒化層を形成する。次に、ArガスとNOガス(Ar:90体積%、NO:10体積%)の混合ガス雰囲気中で反応性スパッタリングを行い、クロムと酸素と窒素からなるクロム酸化窒化層を形成して、表層に反射防止機能を有する遮光膜2を形成した。遮光膜2の膜厚は67nmであった。
次に、遮光膜2上に、この遮光膜2をパターニングする際のマスク機能となるマスク層3を、枚葉式のスパッタリング装置を用いて形成した。具体的には、スパッタターゲットにモリブデンシリサイド(モリブデン:珪素=10:90(原子%比))のターゲットを使用し、ArガスとNガスの混合ガス(Ar:10体積%、N:90体積%)雰囲気
中で反応性スパッタリングを行うことによって、モリブデンと珪素と窒素からなるモリブデンシリサイド窒化膜を形成してマスク層3とした。マスク層3の膜厚は15nmであった。
次に、マスク層3上に、枚葉式のスパッタリング装置を用いて、スパッタターゲットにクロムターゲットを使用し、ArガスとNOガスの混合ガス(Ar:80体積%、NO:20体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行い、クロムと酸素と窒素からなる(酸化窒化クロムからなる)クロム窒化系膜4を形成してマスクブランク10を得た。この、クロム窒化系膜4の膜厚は10nmであった。
次に、得られたマスクブランク10を用いて、マスク100を作製する工程を説明する。マスクブランク10上にPHS(ポリヒドロキシスチレン)系化学増幅型レジストである電子線描画用レジスト(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ社製CAR:FEP−171)を回転塗布し、所望の加熱乾燥処理を行い、膜厚が200nmのレジスト膜5を形成した(図4)。
次に、マスクブランク10上に形成されたレジスト膜5に対し、電子線描画装置を用いて所望のパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターン51を形成した(図5)。
次に、レジストパターン51をマスクにして、ClガスとOガスの混合ガスのドライエッチングガスを用いてドライエッチングを行い、クロム窒化系膜パターン41を形成した(図6)。
次に、レジスト剥離液によりレジストパターン51を除去した後、クロム酸化窒化膜パターン41をマスクにして、CFガスとOガスの混合ガスのドライエッチングガスを用いてドライエッチングを行い、モリブデンシリサイド窒化膜パターンであるマスク層パターン31を形成した(図7)。
次に、クロム窒化系膜パターン41とマスク層パターン31の積層膜パターンをマスクにして、ClガスとOガスの混合ガスのドライエッチングガスを用いてドライエッチングを行い、遮光膜パターン21を形成した(図8)。上述のクロム窒化系膜41は、遮光膜2のパターニングの際に除去されるので、遮光膜パターン21上にはモリブデンシリサイド窒化膜のマスク層3が残存している。
最後に、遮光膜パターン21上に残存しているマスク層のモリブデンシリサイド窒化膜を除去して、マスク100を得た(図9)。
得られたマスク100の評価は、透明基板1上に形成する遮光膜パターン21を、複数のパターン線幅を有する孤立スペースパターン(パターン線幅120nmから1600nm)が形成するようにマスク作製を行い、複数のパターン線幅における、パターン線幅の設計寸法と、得られた遮光膜パターン21線幅の実測値のずれ量の最大値と最小値の差をCDリニアリティとして評価を行った。実施例1のマスクの場合、CDリニアリティは3nmと非常に良好な値が得られた。この値は、半導体デザインルールにおけるDRAMハーフピッチ32nmにおいて、マスクに求められるCDリニアリティの値を十分に満足する値であった。
(実施例2)
実施例2にかかるマスクブランク及びマスクは、上述の実施例1において、クロム窒化系膜4の膜厚を5nmとした以外は実施例1と同様にして、マスクブランク10及びマス
ク100を作製したものである。得られたマスクを上述と同様に評価したところ、CDリニアリティは5nmと良好な値が得られた。この値は、半導体デザインルールにおけるDRAMハーフピッチ32nmにおいて、マスクに求められるCDリニアリティの値を満足する値であった。
(実施例3、4)
実施例3にかかるマスクブランク及びマスクは、上述の実施例1において、クロム窒化系膜4の材料を、クロムと窒素からなるクロム窒化膜(実施例3)、クロムと酸素と炭素と窒素からなるクロム酸化炭化窒化膜(実施例4)とした以外は実施例1と同様にしてマスクブランク10及びマスク100を作製したものである。実施例3のクロム窒化膜は、ArガスとNガスの混合ガス雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことによって形成した。実施例4のクロム酸化炭化窒化膜は、ArガスとCOガスとNガスの混合ガス雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことによって形成した。得られたマスクを上述と同様に評価したところ、CDリニアリティは5nmと良好な値が得られた。この値は、半導体デザインルールにおけるDRAMハーフピッチ32nmにおいて、マスクに求められるCDリニアリティの値を満足する値であった。
(実施例5、6)
上述の実施例1において、マスク層3を、酸化窒化珪素(実施例5)又はモリブデンシリサイド酸化窒化膜(実施例6)で構成した以外は実施例1と同様に、マスクブランク10、及びマスク100を作製した。マスク層3を酸化窒化珪素で構成する場合(実施例5)は、スパッタターゲットにシリコンターゲットを使用し、ArガスとNOガスの混合ガス(Ar:20体積%、NO:80体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことによって、珪素と酸素と窒素からなる酸化窒化珪素膜を形成した。
また、マスク層3をモリブデンシリサイド酸化窒化膜で構成する場合(実施例6)は、スパッタターゲットにモリブデンシリサイド(モリブデン:珪素=10:90(原子%比))のターゲットを使用し、ArガスとNOガスの混合ガス(Ar:10体積%、NO:90体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことによって、モリブデンと珪素と窒素からなるモリブデンシリサイド窒化膜を形成した。
得られたマスクを上述と同様に評価したところ、実施例5、6のマスクともに、CDリニアリティは3nmと非常に良好な値が得られた。この値は、半導体デザインルールにおけるDRAMハーフピッチ32nmにおいて、マスクに求められるCDリニアリティの値を十分に満足する値であった。
(実施例7)
実施例7にかかるマスクブランク及びマスクは、上述の実施例1において、透明基板1と遮光膜2の間に位相シフト膜であるハーフトーン型位相シフター膜6を形成した以外は実施例1と同様にしてマスクブランク(位相シフトマスクブランク)を作製し、さらに、このマスクブランクを使用してマスク(位相シフトマスク)を作製するものである。以下、実施例7にかかるマスクブランク及びマスクについてその製造工程を含めて説明するが、ハーフトーン型位相シフター膜6を備え、これにパターンを形成する点以外については、上述の実施例1の場合とほぼ同じであるので、ハーフトーン型位相シフター膜6にパターンを形成するまでの工程の説明は、便宜的に上述の図4乃至図9を参照にし、ハーフトーン型位相シフター膜6にパターンを形成する工程を図10乃至図12を参照にして説明する。
ハーフトーン型位相シフター膜6は、透明基板1上に、枚葉式のスパッタリング装置を用いて形成した。具体的には、スパッタターゲットにモリブデンシリサイド(モリブデン:珪素=8:92(原子%比)のターゲットを使用し、ArガスとNガスの混合ガス(
Ar:10体積%、N:90体積%)雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことによって、モリブデンと珪素と窒素からなるモリブデンシリサイド窒化膜からなるハーフトーン型位相シフター膜6を形成した。このハーフトーン型位相シフター膜6は、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、透過率5.5%、位相シフト量が略180°となるような膜厚に設定した。
なお、マスクは以下のようにして作製した。まず、透明基板1上に位相シフト膜6、遮光膜2、マスク層3、クロム窒化系膜4が形成されたマスクブランクに対して、実施例1と同様に、電子線描画用レジスト(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ社製CAR:FEP−171)を回転塗布し、所望の加熱乾燥処理を行い、膜厚が200nmのレジスト膜5を形成した(図3参照)。
次に、マスクブランク10上に形成されたレジスト膜5に対し、電子線描画装置を用いて所望のパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターン51を形成した(図5参照)。
次に、レジストパターン51をマスクにして、ClガスとOガスの混合ガスのドライエッチングガスを用いてドライエッチングを行い、クロム窒化系膜パターン41を形成した(図6参照)。
次に、レジスト剥離液によりレジストパターン51を除去した後、クロム窒化系膜パターン41をマスクにして、CFガスとOガスの混合ガスのドライエッチングガスを用いてドライエッチングを行い、モリブデンシリサイド窒化膜パターンのマスク層パターン31を形成した(図7参照)。
次に、クロム窒化系膜パターン41とマスク層パターン31の積層膜パターンをマスクにして、ClガスとOガスの混合ガスのドライエッチングガスを用いてドライエッチングを行い、遮光膜パターン21を形成した(図8参照)。上述のクロム窒化系膜41は、遮光膜2のパターニングの際に除去されるので、遮光膜パターン21上にはモリブデンシリサイド窒化膜のマスク層3が残存している。
図10は実施例5にかかるマスクブランクを用いてマスクを製造する工程においてハーフトーン型位相シフター層6上に、遮光膜パターン21上及びマスク層パターン31が形成された状態を示す図である。
次に、マスク層パターン31と遮光膜パターン21の積層膜パターンをマスクにして、CFガスとOガスの混合ガスのドライエッチングガスを用いてドライエッチングを行い、位相シフト膜パターン61を形成した(図11参照)。上述のマスク層パターン31は、位相シフト膜6のパターニングの際に除去される。最後に、必要な箇所の遮光膜パターン21は残存させ、不要な遮光膜パターン21を除去して、マスク(位相シフトマスク)を得た(図12参照)。
得られたマスクの位相シフト膜パターン61について、上述と同様の方法によってパターンを評価したところ、CDリニアリティは3nmと非常に良好な値が得られた。この値は、半導体デザインルールにおけるDRAMハーフピッチ32nmにおいて、マスクに求められるCDリニアリティの値を満足する値であった。
(比較例)
上述の実施例1において、クロム窒化系膜4を形成しない以外は実施例1と同様に、マスクブランク10及びマスク100を作製した。得られたマスクを上述と同様に評価したところ、CDリニアリティは7nmであり、半導体デザインルールにおけるDRAMハー
フピッチ32nmにおいて、マスクに求められるCDリニアリティの値を満足するものではなかった。
次に、上述の実施例1及び2、並びに比較例について、FC量の検証を行ったので、図13乃至図15を参照にしながら説明する。図13はFC量の測定方法の説明図、図14は図13における各測定点に対応するパターン1とパターン2の線幅測定値の差分(ΔCD)をレジスト下地膜種別に求めたグラフ、図15は描画面積率に対するΔCDの変化度(FC量)を導出するためのグラフ、図16は実施例1及び2並びに比較例のFC量を示すグラフである。
ここで、FC量とは、かぶりにより発生したCDエラー値とし、以下のようにして求める。
(a)図13に示したように、実施例1、2及び比較例のマスクブランク上にレジスト膜を形成したレジスト膜付きのマスクブランクに対して、全く同じ設計のパターン1、パターン2(線幅300nmのラインアンドスペース(以下、L&S))を配し、パターン1の中心部に100%塗りつぶしパターンを幅40mmにわたって配したレジストパターンを作成する。レジストパターンは、レイアウトのテストパターンを電子線描画し、現像処理を行うことで形成する。
(b)パターン1、パターン2のL&Sスペース幅をピッチ256μmで495点(およそ126.5mm)にわたって、各ピッチで3カ所スペース幅測定を行う。
(c)495点の測定点で3カ所測定の平均値を求め、各測定点に対応するパターン1とパターン2の線幅測定値の差分(ΔCD)を求める。これにより、現像処理で生じるCD分布の寄与分を除去し、純粋にFC量を求めることができる。
(d)ΔCDをレジスト直下に形成したレジスト下地膜種別に求める(図14)。
(e)各測定点で、かぶり効果影響半径(図14を誤差関数でフィッティングして得られたσの値)内での描画面積率を算出する。
(f)描画面積率を横軸、ΔCDを縦軸にしたグラフ(図15)を作成し、直線近似したときの傾きを求め、これをFC量とする。
(g)FC量をレジスト下地膜種別に求める(図16)
図16に示されるように、実施例1及び2ともに比較例に比べてFC量が明らかに小さいことがわかる。このFC量は、レジストパターン形成時のFC補正が十分可能となり、CDユニフォーミティやCDリニアリティに優れたマスク製造が可能となることを示すものであった。
本願発明は、リソグラフィー法等において微細パターン転写の際に用いるマスク、並びに、そのマスクの原版であるマスクブランクとして、半導体素子等の製造の際等に広く利用することができる。
本発明の第1の実施の形態にかかるマスクブランクの断面の説明図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるマスクブランクの断面の説明図である。 本発明の第3の実施の形態にかかるマスクブランクの断面の説明図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるマスクブランクを用いてマスクを製造する場合の製造工程の説明図であってマスクブランク10上にレジスト膜5を形成した状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるマスクブランクを用いてマスクを製造する場合の製造工程の説明図であってレジストパターン51を形成した状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるマスクブランクを用いてマスクを製造する場合の製造工程の説明図であってレジストパターン51をマスクにしてクロム窒化系膜パターン41を形成した状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるマスクブランクを用いてマスクを製造する場合の製造工程の説明図であってクロム窒化系膜パターン41をマスクにしてマスク層パターン31を形成した状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるマスクブランクを用いてマスクを製造する場合の製造工程の説明図であってマスク層パターン31をマスクにして遮光膜パターン21を形成した状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるマスクブランクを用いてマスクを製造する場合の製造工程の説明図であってマスク層パターン31を除去して透明基板1上に遮光膜パターン21が形成されたマスクを得た状態を示す図である。 実施例5にかかるマスクブランクを用いてマスクを製造する工程においてハーフトーン型位相シフター層6上に遮光膜パターン21上及びマスク層パターン31が形成された状態を示す図である。 実施例5にかかるマスクブランクを用いてマスクを製造する工程においてマスク層パターン31と遮光膜パターン21の積層膜パターンをマスクにしてドライエッチングで位相シフト膜パターン61を形成した状態を示す図である。 実施例5にかかるマスクブランクを用いてマスクを製造する工程において不要な遮光膜パターン21を除去してマスク(位相シフトマスク)を得た状態を示す図である。 FC量の測定方法の説明図である。 図13における各測定点に対応するパターン1とパターン2の線幅測定値の差分(ΔCD)をレジスト下地膜種別に求めたグラフである。 描画面積率に対するΔCDの変化度(FC量)を導出するためのグラフである。 実施例1及び2並びに比較例のFC量を示すグラフである。
符号の説明
1 透明基板
2 遮光膜
3 マスク層
31 マスク層パターン
4 クロム窒化系膜
41 クロム窒化系膜パターン
5 レジスト膜
51 レジスト膜パターン
6 ハーフトーン型位相シフター膜
61 ハーフトーン型位相シフター膜パターン

Claims (5)

  1. 透明基板上にクロムを主成分とする材料の遮光膜が形成されたマスクブランクであって、電子線描画用レジストを用いたリソグラフィー法を利用して前記遮光膜に転写用パターンを形成してマスクを得るときに用いられるマスクブランクにおいて、
    前記遮光膜に転写用パターンを形成するエッチングを行う際にマスクとしての機能を担うために予め前記遮光膜上に設けられるマスク層であって、珪素を含む材料からなるマスク層が前記遮光膜上に形成され、
    前記マスク層上に少なくともクロムと窒素を含むクロム窒化系膜が形成され、
    前記クロム窒化系膜上に電子線描画用レジスト膜が形成され、
    前記クロム窒化系膜は、前記電子線描画用レジスト膜を電子線描画する際にFC(Fogging effect Correction)補正量の増大を抑制する効果を奏するものであるマスクブランクを用いたマスクの製造方法であって、
    前記電子線描画用レジスト膜に対して所望のパターンの描画及び現像処理を行ってレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクにして前記クロム窒化系膜をドライエッチング処理してクロム窒化系膜パターンを形成する工程と、
    前記クロム窒化系膜パターンをマスクにして、前記マスク層をドライエッチング処理してマスクパターンを形成する工程と、
    前記マスクパターンをマスクにして、前記遮光膜をドライエッチング処理して遮光膜パターンを形成し、かつ当該遮光膜のパターニングの際に前記クロム窒化系膜パターンも除去する工程と、を有するマスクの製造方法。
  2. 前記クロム窒化系膜の膜厚は、5nm〜30nmであることを特徴とする請求項1記載のマスクの製造方法
  3. 前記マスク層は、珪素、酸素及び窒素を含む材料、又はモリブデンと、珪素と、酸素及び/又は窒素とを含む材料の何れかであることを特徴とする請求項1又は2記載のマスクの製造方法
  4. 前記透明基板と前記遮光膜との間に位相シフト膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のマスクの製造方法
  5. 前記電子線描画用レジスト膜の膜厚は、50nm〜400nmであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載のマスクの製造方法。
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