JP5348483B2 - スタッカークレーン - Google Patents

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本発明は、床面に設置された走行レール上を転動する走行車輪を前後一対備えた走行台車と、前記走行台車に立設された支柱に沿って昇降自在な昇降体とが設けられたスタッカークレーンに関する。
かかるスタッカークレーンは、昇降体上に物品を載置させた状態で、走行台車を走行移動させ且つ昇降体を昇降移動させて、物品を搬送するものである。
このようなスタッカークレーンには、従来では、走行台車の前後両端部の一方にジャッキ装着用の嵌合溝が形成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、引用文献1のジャッキは、揺動操作自在な操作レバーと、この操作レバーの操作により屈折姿勢及び伸長姿勢に姿勢変更される屈折リンクと、屈曲リンクの下端部に連結された補助車輪とを備えて構成されている。そして、ジャッキを走行台車の嵌合溝に嵌合させた状態で、操作レバーを揺動操作して屈折リンクを屈折姿勢から伸張姿勢に姿勢変更させることにより、補助車輪が床面側の走行レール上に接当して走行台車が持ち上げられ、走行車輪が走行レールから浮上するようになっている。尚、引用文献1では、駆動装置等のトラブルにより自走できなくなった場合に、駆動装置にて回転駆動される走行車輪を走行レールから浮上させるべく、ジャッキを用いて走行台車を持ち上げるようにしている。
特許第3690561号公報
しかしながら、上記した従来のスタッカークレーンでは、走行車輪を走行レールから浮上させるために、走行台車にジャッキ装着用の嵌合溝を形成するとともに、操作レバーや屈折リンク等を備えた構成が複雑なジャッキを用意する必要があり、走行車輪を走行レールから浮上させるための構成が複雑になっていた。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、簡素な構成で走行車輪を走行レールから浮上させることができるスタッカークレーンを提供する点にある。
本発明にかかるスタッカークレーンは、床面に設置された走行レール上を転動する走行車輪を前後一対備えた走行台車と、前記走行台車に立設された支柱に沿って昇降自在な昇降体とが設けられたものであって、その第1特徴構成は、
前記走行台車の前後両端部の一方又は双方に雌ネジ部が形成され、前記雌ネジ部が、螺合させた棒状部材を下方側に螺進させることにより前記棒状部材の先端部が前記床面側に接当して前記走行台車を持ち上げるように、ネジ山を上下方向に沿って形成して構成され、前記走行台車が、前記雌ネジ部を形成した側の端部に前記走行車輪の横幅方向の一方側を覆う覆い部分を備えた台車本体と、前記走行車輪をその横幅方向の他方側を覆う状態で支持し且つ前記台車本体における前記雌ネジ部を形成した側の端部に着脱自在に連結された着脱式覆い部材とを備えて構成され、前記着脱式覆い部材が、前記走行車輪を回転駆動させる駆動手段を支持して、前記台車本体に対して前記走行車輪及び前記駆動手段と一体的に着脱自在に構成され、前記雌ネジ部が、前記台車本体に形成されている点にある。
すなわち、走行台車の前後両端部の一方又は双方に雌ネジ部が形成されており、その雌ネジ部は、ネジ山を上下方向に沿って形成して構成されている。そして、その雌ネジ部に螺合させた棒状部材を下方側に螺進させることにより、棒状部材の先端部が床面側としての床面上や走行レール上に接当して、走行台車における雌ネジ部を形成した側が持ち上げられる。このように走行台車を持ち上げることにより、走行車輪を走行レールから浮上させることができ、走行車輪におけるタイヤ部分の交換等の走行車輪に対するメンテナンス作業を行うことができる。
従って、雌ネジ部を走行台車の前後両端部の一方又は双方に形成し、その雌ネジ部に棒状部材を螺合させるだけの簡素な構成で、走行車輪を走行レールから浮上させることができ、走行車輪を走行レールから浮上させるための構成を簡素なものにすることができるものとなり、もって、簡素な構成で走行車輪を走行レールから浮上させることができるスタッカークレーンを提供することができるに至った。
また、台車本体の覆い部分や着脱式覆い部材は、走行台車における雌ネジ部を形成した側の端部に備えられているため、雌ネジ部に螺合させた棒状部材を下方側に螺進させて走行台車における雌ネジ部を形成した側が持ち上げられるのに伴って、台車本体の覆い部分及び着脱式覆い部材が持ち上げられる。このように台車本体の覆い部分及び着脱式覆い部材が持ち上げられることにより、着脱式覆い部材に支持された走行車輪を走行レールから浮上させることができる。
スタッカークレーンの外観を良くする等のために走行車輪における横幅方向の両方側が走行台車にて覆われている場合は、そのままでは、走行車輪の交換等のメンテナンス作業を行うことができないため、走行車輪の横側方を解放させる必要がある。そこで、本願発明では、走行車輪が走行レールから浮上した状態で、着脱式覆い部材を走行台車から取り外すことにより、覆い部分を走行台車側に残した状態で、着脱式覆い部材を走行車輪及び駆動手段と一体的に走行台車から取り外すことができ、走行車輪の横幅方向の一方側を開放させることができる。
このように走行車輪の横幅方向の一方側を開放するべく着脱式覆い部材を走行台車から取り外すに伴って、この着脱式覆い部材と共に走行車輪及び駆動手段を一体的に取り外すことができ、走行車輪におけるタイヤ部分の交換等の走行車輪に対するメンテナンス作業を任意の場所で行えるため、メンテナンス作業が行い易いものとなる。
従って、簡素な構成で走行車輪を走行レールから浮上させることができ且つ走行車輪に対するメンテナンス作業を行い易いスタッカークレーンを提供することができるに至った。
本発明にかかるスタッカークレーンの第特徴構成は、第1特徴構成において、前記雌ネジ部が、前記走行台車における前記走行レールの真上に位置する箇所に形成されている点にある。
すなわち、雌ネジ部が、走行台車における走行レールの真上に位置する箇所に形成されているため、雌ネジ部に螺合させた棒状部材を下方側に螺進させることにより、棒状部材の先端部が床面側の走行レールの上面に直接に接当又は介在させた介在体を介して間接的に接当して走行台車が持ち上げられて、走行車輪を走行レールから浮上させることができる。
つまり、一般的には、横幅方向において単一の走行車輪しか設けない場合では、スタッカークレーンにおける横幅方向の重心の真下又はその近くに走行車輪が設けられるため、その走行車輪が転動する走行レールの上面に棒状部材の先端部を接当させて走行台車を持ち上げることで、走行台車を安定よく持ち上げることができる。
従って、走行車輪を走行レールから浮上させる際に走行台車を安定よく持ち上げることができるスタッカークレーンを提供することができるに至った。
スタッカークレーンの左側面図 走行台車の左側面図 走行台車の背面図 駆動車輪を走行レールから浮上させた状態を示す左側面図 着脱式覆い部材を離脱させた状態を示す背面図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、スタッカークレーンには、床面F上に設置された走行レール1に沿って走行する走行台車2と、その走行台車2に立設された単一の支柱3と、その単一の支柱3に沿って昇降自在に案内支持される昇降体4とが設けられている。
以下、スタッカークレーンの前後方向(走行方向)の一方側を前方側、他方側を後方側と称し、スタッカークレーンの横幅方向の一方側を左側、他方側を右側と称して説明する。
支柱3は、走行台車2における前後方向の後方側部分に立設されている。支柱3の上端部には、天井側に設置された案内レール5にて走行方向に案内される案内フレーム6が備えられている。
また、昇降体4は、物品移載用の移載装置7と、この移載装置7を載置支持して支柱3に沿って昇降移動する昇降台8とで構成されている。そして、昇降体4は、走行台車2の真上に位置するように、支柱3の前後方向の前方側に位置する片持ち状態で、単一の支柱3にて昇降自在に案内支持されている。
図2及び図3に示すように、走行台車2には、単一の走行レール1上を転動する前後一対の走行車輪9と、前後一対の走行車輪9の一方を回転駆動させる駆動手段としての走行用電動モータ10と、昇降台8を吊り下げ支持する昇降チェーン11が噛合された駆動スプロケット12と、この駆動スプロケット12を回転駆動させる昇降用電動モータ13とを備えて構成されている。
つまり、走行用電動モータ10にて走行車輪9を回転駆動させることによって、走行台車2が前後方向に沿って走行移動するようになっている。また、昇降用電動モータ13にて駆動スプロケット12を回転駆動させて昇降チェーン11をその長手方向に移動させることによって、昇降台8が上下方向に沿って昇降移動するようになっている。
走行台車2について説明を加える。
図2に示すように、走行台車2は、前後方向に長い台車フレーム16と、この台車フレーム16の後端部にボルト連結された走行用支持枠17と、この走行用支持枠17の上端部にボルト連結された昇降用支持枠18とを備えて構成されている。また、走行台車2には、走行車輪9の走行レール1からの浮き上がりを規制する規制輪体19と、走行車輪9の走行レール1に対する横幅方向への移動を規制する案内輪体20とが設けられている。そして、前後一対の走行車輪9として、走行用電動モータ10にて回転駆動される駆動車輪9aと、回転自在な従動車輪9bとが設けられており、駆動車輪9aは、走行台車2の後方側端部に設けられ、従動車輪9bは、走行台車2の前方側端部に設けられている。
規制輪体19は、横幅方向に沿う軸心周りに回転自在に走行用支持枠17に着脱自在に支持されている。説明を加えると、走行用支持枠17の横側面に固定支持体21がボルト連結され、その固定支持体21に揺動支持体22が横軸心周りに揺動自在に連結支持されている。そして、揺動支持体22に、横幅方向に沿う軸心周りに回転自在に前後一対の規制輪体19が支持されている。このように固定支持体21及び揺動支持体22を介して走行用支持枠17にて支持された一対の規制輪体19は、図3に示すように、走行レール1の上側フランジ部1aの下面に接触するように設けられている。また、固定支持体21は、走行用支持枠17における左右両側の横側面夫々に支持されており、前後一対の規制輪体19は左右に二組設けられている。
ちなみに、2組の前後一対の規制輪体19のうち、左側の前後一対の規制輪体19は走行用支持枠17における後述する固定覆い部材26に支持されており、右側の前後一対の規制輪体19は走行用支持枠17における後述する着脱式覆い部材28に支持されている。
そして、駆動車輪9aと一対の規制輪体19との間隔を変更調節するための調節機構23にて、駆動車輪9aと一対の規制輪体19との間隔を調節することにより、駆動車輪9aと一対の規制輪体19との間隔が狭く、一対の規制輪体19が走行レール1の上側フランジ部1aの下面に圧接する状態と、駆動車輪9aと一対の規制輪体19との間隔が広く、一対の規制輪体19が走行レール1の上側フランジ部1aの下面から下方に離間する状態とに切り換えられるようになっている。
図2に示すように、案内輪体20は、上下方向に沿う軸心周りに回転自在に走行用支持枠17に支持されている。説明を加えると、走行用支持枠17の横側面に支持体24が連結支持されており、この支持体24に、上下方向に沿う軸心周りに回転自在に案内輪体20が支持されている。このように支持された案内輪体20は、走行レール1における上側フランジ部1aと下側フランジ部1bとの間に位置する中間部1cの横側面に接触するように設けられている。また、支持体24は、走行用支持枠17における左右両側の横側面夫々に支持されており、案内輪体20は左右一対設けられている。
ちなみに、台車フレーム16の後端部における左右両側の横側面夫々にも支持体24が連結支持され、この台車フレーム16に連結支持された支持体24にも上下方向に沿う軸心周りに回転自在に案内輪体20が支持されており、左右一対の案内輪体20は前後に二組設けられている。
台車フレーム16は、走行レール1の上方に位置して前後方向に長い形状に形成されている。ちなみに、台車フレーム16に支柱3が立設されており、支柱3は、平面視で走行レール1と重複しないように、走行レール1より左側に設けられている。
図3に示すように、昇降用支持枠18は、上下方向及び前後方向に沿う板状に形成されて、走行用支持枠17の左側端部に立設されている。昇降用電動モータ13は、昇降用支持枠18の右側に位置するように昇降用支持枠18にて支持されており、駆動スプロケット12は、昇降用支持枠18の左側に位置するように昇降用支持枠18にて支持されている。
走行用支持枠17は、下方側が開口する箱状に形成されている。走行用電動モータ10は、走行用支持枠17の右側に位置するように走行用支持枠17にて支持され、駆動車輪9aは、横幅方向の両側、前後方向の両側、及び、上側が走行用支持枠17にて覆われた状態で、走行用支持枠17内に位置するように走行用支持枠17にて支持されている。上述の如く支持された走行用電動モータ10は、平面視にて走行レール1と重複しないように、走行レール1の右側に設けられている。また、図2に示すように、駆動車輪9aは、横幅方向視にて支柱3と重複するように、支柱3の右側に設けられている。尚、駆動車輪9aには、走行用電動モータ10の出力を減速する遊星歯車式の減速機構14が内装され、ウレタン製のタイヤ部分15が外装されている。
次に、走行用支持枠17について説明を加える。
走行用支持枠17は、台車フレーム16の後端部にボルト連結される覆い部分としての固定覆い部材26と、その固定覆い部材26にボルト連結される着脱式覆い部材28とで構成されている。尚、固定覆い部材26の前端部には台車フレーム16の後端部がボルト連結されており、固定覆い部材26の上端部には昇降用支持枠18の下端部がボルト連結されている。
固定覆い部材26には、駆動車輪9aの直径より大径の車輪出し入れ用の開口27(図5参照)が右測面に形成されており、固定覆い部材26は、駆動車輪9aの横幅方向の左側、前後方向の両側、及び、上側を覆う形状に形成されている。台車フレーム16と固定覆い部材26とで、固定覆い部材26を前方側の端部に備えた台車本体2aが構成されている。
着脱式覆い部材28は、車輪出し入れ用の開口27を塞ぐように固定覆い部材26に複数のボルトaにてボルト連結されている。そして、着脱式覆い部材28は、その左側に位置させた状態で駆動車輪9aを支持して、駆動車輪9aをその横幅方向の右側を覆う状態で支持している。また、着脱式覆い部材28は、その右側に位置させた状態で走行用電動モータ10を支持している。ちなみに、駆動車輪9aは、着脱式覆い部材28にて片持ち状に支持されている。
着脱式覆い部材28を固定覆い部材26に装着した状態では、駆動車輪9aは走行用支持枠17内に位置し、走行用電動モータ10は走行用支持枠17の右側に位置するようになっている。
そして、走行用支持枠17内から開口27を通して駆動車輪9aを引き出すように、固定覆い部材26に対して着脱式覆い部材28を右側に離脱させることにより、着脱式覆い部材28を駆動車輪9a及び走行用電動モータ10と一体的に取り外すことができる。また、走行用支持枠17内に開口27を通して駆動車輪9aを押し込むように、固定覆い部材26に対して着脱式覆い部材28を右側から装着させることにより、着脱式覆い部材28を駆動車輪9a及び走行用電動モータ10と一体的に取り付けることができる。
次に、走行台車2の前後両端部の一方に形成された雌ネジ部29について説明する。
図2に示すように、固定覆い部材26の前端部に後方側に突出する形状の突起部26aが形成されており、この突起部26aに雌ネジ部29が形成されている。このように、固定覆い部材26の後端部に雌ネジ部29を形成することにより、走行台車2の前後両端部の一方となる後端部(台車本体2aの後端部)に雌ネジ部29が形成されている。
雌ネジ部29は、走行レール1の真上に位置する箇所に形成されるように、走行用支持枠17の横幅方向中央に形成されている。この雌ネジ部29が形成される箇所は、駆動車輪9aの回転軸心より下方で且つ走行レール1の上端面より上方に位置する箇所であるとともに、駆動車輪9aより後方側で駆動車輪9aと前後方向に並ぶ箇所である。
雌ネジ部29のネジ山は突起部26aにタップ加工を施すことにより上下方向に沿って形成されている。また、上述したように雌ネジ部29は、走行レール1の真上に位置する箇所に形成されている。これらにより、図4に示すように、雌ネジ部29に螺合させた棒状部材30を下方側に螺進させることにより棒状部材30の先端部が床面F側の走行レール1の上端面(上側フランジ部1aの上面)に接当するようになっている。
そして、このように棒状部材30の先端部が走行レール1の上端面に接当する状態で、さらに棒状部材30を下方側に螺進させることにより、従動車輪9bを支点として走行台車2の後端側が上昇移動するように走行台車2が持ち上げられるようになっている。
ちなみに、駆動車輪9aの回転軸心より下方で且つ走行レール1の上端面より上方に位置する箇所に雌ネジ部29が形成されておりことにより、雌ネジ部29が走行レール1の近傍に形成され、棒状部材30を短い螺進で走行レールの上端面に接当するようになっている。
棒状部材30の先端部を走行レール1の上端面に接当させる場合には、棒状部材30と走行レール1との間に木材等で板状に形成された介在体31を介在させて、棒状部材30が走行レール1に直接接当することによる走行レール1の損傷を防いでいる。
尚、棒状部材30として、長さ70mm程度の六角ボルトが用いられている。また、雌ネジ部29の長さが10ミリ程度、雌ネジ部29の下端から走行レール1の上端面までの間隔が50mm程度である。これら棒状部材30等の長さは適宜変更可能である。
次に、駆動車輪9aに対してメンテナンス作業を行うときの手順を説明する。
駆動車輪9aに対してメンテナンス作業を行う場合は、図示は省略するが、事前に、台車フレーム16側の給電線と走行用支持枠17側の給電線とを接続するコネクタを外し、確実に走行用電動モータ10への電力供給を遮断しておく。
まず、固定覆い部材26に支持された前後一対の規制輪体19については、調節機構23の調節操作により走行レール1の上側フランジ部1aの下面から下方に離間する状態に切り換え、着脱式覆い部材28に支持された前後一対の規制輪体19については、着脱式覆い部材28から取り外す。
そして、図4に示すように、棒状部材30を雌ネジ部29の上方側から螺合し、その棒状部材30を下方側に螺進させて棒状部材30の先端部を走行レール1上に接当させ、さらに棒状部材30を下方側に螺進させて走行台車2の前端部を持ち上げ、駆動車輪9aを走行レール1から浮上させる。ちなみに、図4では、駆動車輪9aの走行レール1からの浮上を分かり易くするために大きく浮上させたが、駆動車輪9aの浮上は走行レール1から2mm程度浮上させればよい。
このように駆動車輪9aを走行レール1から浮上させた状態で、図5に示すように、複数のボルトaを外して着脱式覆い部材28の固定覆い部材26に対する連結を解除し、着脱式覆い部材28を、駆動車輪9a及び走行用電動モータ10と一体的に固定覆い部材26から離脱させる。
駆動車輪9aに対するメンテナンス作業が終わった後は、着脱式覆い部材28を駆動車輪9a及び走行用電動モータ10と一体的に固定覆い部材26に装着し、棒状部材30を上方側に螺進させて駆動車輪9aを走行レール1の上端面に接触させ、2組の前後一対の規制輪体19の夫々を走行レール1の上側フランジ部1aの下面に圧接する状態とする。
〔別実施形態〕
(1) 上記実施形態では、走行台車2の前後両端部における駆動車輪9aを備えた一方側に雌ネジ部29を形成したが、走行台車2の前後両端部における従動車輪9bを備えた他方側にも雌ネジ部29を形成して、走行台車2の前後両端部の双方に雌ネジ部29を形成してもよい。
ちなみに、前後一対の走行車輪9の双方を駆動車輪9aとして、走行台車2の前後両端部の双方に雌ネジ部29を形成してもよい。
(2) 上記実施形態では、走行台車2の前後両端部の一方に固定覆い部材26及び着脱式覆い部材28を備えたが、走行台車2の前後両端部の双方に固定覆い部材26及び着脱式覆い部材28を備えてもよい。
つまり、前後一対の走行車輪9の一方を従動車輪9bとした場合では、その従動車輪9bの横幅方向の一方側を固定覆い部材26にて覆い、他方側を着脱式覆い部材28にて覆うようにしてもよい。ちなみに、この場合では着脱式覆い部材28には走行式電動モータ10は支持されない。
(3) 上記実施形態では、走行車輪9の横幅方向の両方側を覆うようにしたが、例えば、固定覆い部材26にメンテナンス用の開口を形成する等により、走行車輪9の横幅方向の一方側を覆わずに開放するようにしてもよい。
(4) 上記実施形態では、固定覆い部材26を走行台車2側に残した状態で、着脱式覆い部材28を、台車本体2aに対して走行車輪9及び走行用電動モータ10と一体的に着脱自在に構成したが、台車フレーム16に対して固定覆い部材26と着脱式覆い部材28と走行車輪9と走行用電動モータ10とを一体的に着脱自在に構成してもよい。また、着脱式覆い部材28と走行車輪9と走行用電動モータ10とを個別に着脱するように構成してもよい。
(5) 上記実施形態では、走行車輪9を着脱式覆い部材28にて片持ち状に支持したが、走行車輪9を固定覆い部材26と着脱式覆い部材28とで両持ち状に支持してもよい。
(6) 上記実施形態では、雌ネジ部29を、走行台車2における走行レール1の真上に位置する箇所に形成して、雌ネジ部29に螺合させた棒状部材30を下方側に螺進させることにより棒状部材30の先端部が走行レール1の上面に接当するようにしたが、雌ネジ部29を、走行台車2における走行レール1から横幅方向にずれた箇所に形成して、雌ネジ部29に螺合させた棒状部材30を下方側に螺進させることにより棒状部材30の先端部が床面Fに接当するようにしてもよい。
(7) 上記実施形態では、棒状部材30として、六角ボルトを例示したが、棒状部材30としては、雌ネジ部29に螺合する雄ネジ部を備え、雌ネジ部29に螺合した状態で下方側に螺進させることにより先端部が床面F側に接当して走行台車2を持ち上げることができる棒状の部材であればよい。ちなみに、棒状部材30として汎用性の高いボルトを用いることで、走行台車2を持ち上げるための専用の棒状部材30を用意しておく必要がなくなる。尚、棒状部材30として、蝶ボルトやアンカーボルト等、他の種類のボルトを用いてもよい。
ちなみに、棒状部材30は、常時、雌ネジ部29に螺合しておいてもよく、通常は雌ネジ部29から外しておき、必要なときに雌ネジ部29に螺合するようにしてもよい。
(8) 上記実施形態では、棒状部材30と走行レール1との間に介在体31を介在させた状態で、棒状部材30の先端部を走行レール1の上端面に接当させたが、棒状部材30と走行レール1との間に介在体31を介在させずに、棒状部材30の先端部を走行レール1の上端面に直接に接当させてもよい。
1 走行レール
2 走行台車
2a 台車本体
3 支柱
4 昇降体
9 走行車輪
10 駆動手段
26 覆い部分
28 着脱式覆い部材
29 雌ネジ部
30 棒状部材

Claims (2)

  1. 床面に設置された走行レール上を転動する走行車輪を前後一対備えた走行台車と、前記走行台車に立設された支柱に沿って昇降自在な昇降体とが設けられたスタッカークレーンであって、
    前記走行台車の前後両端部の一方又は双方に雌ネジ部が形成され、
    前記雌ネジ部が、螺合させた棒状部材を下方側に螺進させることにより前記棒状部材の先端部が前記床面側に接当して前記走行台車を持ち上げるように、ネジ山を上下方向に沿って形成して構成され
    前記走行台車が、前記雌ネジ部を形成した側の端部に前記走行車輪の横幅方向の一方側を覆う覆い部分を備えた台車本体と、前記走行車輪をその横幅方向の他方側を覆う状態で支持し且つ前記台車本体における前記雌ネジ部を形成した側の端部に着脱自在に連結された着脱式覆い部材とを備えて構成され、
    前記着脱式覆い部材が、前記走行車輪を回転駆動させる駆動手段を支持して、前記台車本体に対して前記走行車輪及び前記駆動手段と一体的に着脱自在に構成され、
    前記雌ネジ部が、前記台車本体に形成されているスタッカークレーン。
  2. 前記雌ネジ部が、前記走行台車における前記走行レールの真上に位置する箇所に形成されている請求項1記載のスタッカークレーン。
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