JP5348353B1 - 冷却炉のブロア回転数決定方法及び装置 - Google Patents

冷却炉のブロア回転数決定方法及び装置 Download PDF

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Abstract

冷却炉に装備された各ブロア(4)についてその回転数r[rpm]と風量b[Nm/hr]とを関係づける冷却能力係数α[Nm/hr・rpm]を計測し、所定の計算手順によって回転数を算出することにより、要求される風量が得られるとともに、各ブロア回転数の最大値ri maxと最小値ri minの範囲内の回転数となるように各ブロアについてその回転数r[rpm]を決定する。これにより、例えば長年使用された冷却炉設備のブロアであっても、鋼板を適切に冷却するに足る風量を提供しうるブロアの回転数を決定することができる。

Description

本発明は、冷却炉に装備されたブロアの回転数を決定する技術に関する。
一般に、鋼板(ストリップ)の製造ラインにおける連続焼鈍炉には、冷間圧延された鋼板を加熱するための加熱帯(以下「加熱炉」ともいう。)、加熱帯から出た鋼板を所定温度に保持するための均熱帯、次いで鋼板を冷却するための冷却帯(以下「冷却炉」ともいう。)等、各種の帯域が鋼板の輸送路に沿って並設されている。
このような連続焼鈍炉においては、鋼板各端部を溶接して一続きの連続した鋼板とし、これを加熱炉内並びに冷却炉内に連続的に通板する操業が行われている。連続焼鈍を可能ならしめるべく、加熱炉並びに冷却炉に送られる各鋼板は、加熱炉の上流で通板中の鋼板の最後尾に、次に通板されるべき鋼板の先端が順次溶接される。こうして加熱炉並びに冷却炉内には、鋼板が常時連続的に通板される。
冷却炉は複数のゾーンに分割されており、各ゾーンに設けられたブロアからの風によって鋼板が冷却されるようになっている。鋼板の冷却炉出口における板温制御は、一般には冷却炉におけるブロアの回転数を操作量とし、これを直接又は間接的に変更することによって行われる。この場合、各ゾーンのブロアに対する回転数指令値が、各ゾーンに設けられた回転数制御装置によって調整され、全体として鋼板が目標となる冶金的性質を得られるように制御される。
冷却炉出口において鋼板が目標となる冶金的性質を得られるように各ゾーンのブロアの回転数の比率(負荷パターン)が定められている。例えば全ゾーンで均一に冷却するようにブロアの回転数を配分する全ゾーン均等負荷パターンや、冷却炉出口に近いゾーンに設置されたブロアほど冷却度合いを高くすべく後段のゾーンに設置されたブロアの回転数が大きく配分する後段ゾーン高負荷パターン等がある。そして、全ゾーンのトータル冷却能力を要求される能力に一致させつつ、各ゾーンのブロアの回転数比率が上記定められた比率となるように各ゾーンのブロア回転数を決定する。
負荷パターンが設定された場合に、各ブロアの耐久性や能力を考慮して各ブロアの回転数を決定することは極めて重要である。決められたトータル操作量を複数の操作端に負荷配分して各々の操作量を制御するに際し、各操作端に対して設定可能な操作量の上下限値にかかわらず、トータル操作量を各操作端に適切に負荷配分してそのトータル操作量に誤差が生じないようにすることが必要である。
特許文献1には、加熱炉ないし冷却炉のトータル操作量と負荷パターンが決められた場合に、具体的に各加熱装置又は各ブロアに配分する方法(負荷配分方法)が開示されている。決められたトータル操作量を複数の操作端に負荷配分する負荷配分方法において、決められた配分比率に従って各操作端について計算された操作量が上下限値の範囲を越えている場合に、当該操作端に対する配分操作量を上記上下限値の何れかに設定し、この設定した操作量を除いた残りの操作量を残りの操作端で配分するようにしている。
特開2000−054033号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法は、予め決められたブロア回転数の比率(負荷パターン)を各ゾーンに設置されたブロアに配分することはできるものの、冷却炉全体として必要とされる風量を供給することができない場合が発生するという問題が生じる。
建設されて間もない冷却炉設備のように、各ゾーンに設置されるブロアの冷却能力が一様である場合には問題とはならないが、例えば長年使用された冷却炉設備のように、老朽更新の過程で冷却能力が異なるブロアが装備されることとなった場合、このような問題が頻繁に生じ得る。
例えば、冷却炉の各ゾーンに設置されている各ブロアの単位回転数あたりに得られる風量(以下、「冷却能力」という。)が一様ではないこと、或いはブロアを更新した際に同じ回転数で得られる風量が同一とは限らないことから、各ブロアの回転数を決定しても必ずしも冷却炉において必要な風量を得られないという問題である。
言い換えれば、第1ゾーンに設置されたブロアの冷却能力と、第2ゾーンに設置されたブロアの冷却能力とが相違している場合、或いは特定のゾーンでブロアを更新した際に、同じ回転数であっても生じさせる風量に違いを生じる。そのため、ブロアの回転数を決定しただけでは当該冷却炉の全風量が指定させる値とはならず、その結果、冷却された鋼板が目的とする冶金的性質を得ることができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、鋼板を適切に冷却するに足る風量を提供しうるブロアの回転数を決定できるようにすることを目的とする。
発明の要旨は以下の通りである。
(1)冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数ri[rpm]の望ましい比が
1:r2:r3:・・・:rk=w1:w2:w3:・・・:wk
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max[rpm]が
1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min[rpm]が
1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
と与えられ、
冷却炉全体の好適トータル風量がB[Nm3/hr]と与えられた場合に、ブロアの回転数riを決定する方法であって、
第i番目(i=1〜k)のブロアの冷却能力係数αi[Nm3/hr・rpm]を求めるステップと、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数riを定めるに際し、仮の回転数rT i[rpm]を
T 1=B×w1/(w1×α1+w2×α2+w3×α3+・・・+wk×αk
T 2=(B−r1×α1)×w2/(w2×α2+w3×α3+・・・+wk×αk
T 3=(B−(r1×α1+r2×α2))×w3/(w3×α3+・・・+wk×αk
T i=(B−(r1×α1+r2×α2+r3×α3+・・・+ri-1×αi-1))×wi/(wi×αi+・・・+wk×αk
のように1番目からk番目まで順に算出し、かつ、各第i番目(i=1〜k)において
i max>rT i>ri min
であれば、算出されたrT iをriとして採用し、
T i≧ri max
であれば、ri maxをriとして採用し、
i min≧rT i
であれば、ri minをriとして採用するステップと、
前記採用されたブロアの回転数riについて、その比が、
1:r2:r3:・・・:rk
=0.8w1〜1.2w1:0.8w2〜1.2w2:0.8w3〜1.2w3:・・・:0.8wk〜1.2wk
であり、
Tb=r1×α1+r2×α2+r3×α3+・・・+rk×αk
で求められるトータル風量Tb[Nm3/hr]について、
0.99B≦Tb≦1.01B
を満足した場合に、前記採用されたブロアの回転数riをブロアの回転数として決定するステップと、を有することを特徴とする冷却炉のブロアの回転数決定方法。
(2)冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数ri[rpm]の望ましい比が
1:r2:r3:・・・:rk=w1:w2:w3:・・・:wk
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max[rpm]が
1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min[rpm]が
1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
と与えられ、
冷却炉全体の好適トータル風量がB[Nm3/hr]と与えられた場合に、ブロアの回転数riを決定する方法であって、
第i番目(i=1〜k)のブロアの冷却能力係数αi[Nm3/hr・rpm]を求めるステップと、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数ri[rpm]を定めるに際し、仮の回転数rT i[rpm]を
T k=B×wk/(w1×α1+w2×α2+w3×α3+・・・+wk×αk
T k-1=(B−rk×αk)×wk-1/(w1×α1+w2×α2+w3×α3+・・・+wk-1×αk-1
T k-2=(B−(rk×αk+rk-1×αk-1))×wk-2/(w1×α1+w2×α2+w3×α3+・・・+wk-2×αk-2
T i=(B−(rk×αk+rk-1×αk-1+rk-2×αk-2+・・・+ri+1×αi+1))×wi/(w1α1+・・・+wi×αi
のようにk番目から1番目まで順に算出し、かつ、各第i番目(i=1〜k)において
i max>rT i>ri min
であれば、算出されたrT iをriとして採用し、
T i≧ri max
であれば、ri maxをriとして採用し、
i min≧rT i
であれば、ri minをriとして採用するステップと、
前記採用されたブロアの回転数riについて、その比が、
1:r2:r3:・・・:rk
=0.8w1〜1.2w1:0.8w2〜1.2w2:0.8w3〜1.2w3:・・・:0.8wk〜1.2wk
であり、
Tb=r1×α1+r2×α2+r3×α3+・・・+rk×αk
で求められるトータル風量Tb[Nm3/hr]について、
0.99B≦Tb≦1.01B
を満足した場合に、前記採用されたブロアの回転数riをブロアの回転数として決定するステップと、を有することを特徴とする冷却炉のブロアの回転数決定方法。
(3)冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数ri[rpm]の望ましい比が
1:r2:r3:・・・:rk=w1:w2:w3:・・・:wk
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max[rpm]が
1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min[rpm]が
1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
と与えられ、
冷却炉全体の好適トータル風量がB[Nm3/hr]と与えられた場合に、ブロアの回転数riを決定する方法であって、
第i番目(i=1〜k)のブロアの冷却能力係数αi[Nm3/hr・rpm]を求めるステップと、
第i番目(i=1〜k)のブロアの仮の回転数rT i[rpm]を
T i=B×wi/{Σi=1 k(wi×αi)}
により算出するステップと、
i max≧rT i≧ri min
を満足しないiが、i=1〜kの中央より前半に存在する個数xと、中央より後半に存在する個数yとを比較して、
x≧y
であれば、前記(1)に記載の冷却炉のブロアの回転数決定方法を用い、
x<y
であれば、前記(2)に記載の冷却炉のブロアの回転数決定方法を用いるステップと、を有することを特徴とする冷却炉のブロア回転数決定方法。
(4)ブロアの冷却能力係数αiを、ブロアの風量bi[Nm3/hr]及び回転数riを計測して、
αi=bi/ri
によって求めることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の冷却炉のブロア回転数決定方法。
(5)冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数ri[rpm]の望ましい比が
1:r2:r3:・・・:rk=w1:w2:w3:・・・:wk
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max[rpm]が
1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min[rpm]が
1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
と与えられ、
冷却炉全体の好適トータル風量がB[Nm3/hr]と与えられた場合に、ブロアの回転数riを決定する装置であって、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数riを定めるに際し、冷却能力係数αi[Nm3/hr・rpm]を用いて、仮の回転数rT i[rpm]を
T 1=B×w1/(w1×α1+w2×α2+w3×α3+・・・+wk×αk
T 2=(B−r1×α1)×w2/(w2×α2+w3×α3+・・・+wk×αk
T 3=(B−(r1×α1+r2×α2))×w3/(w3×α3+・・・+wk×αk
T i=(B−(r1×α1+r2×α2+r3×α3+・・・+ri-1×αi-1))×wi/(wi×αi+・・・+wk×αk
のように1番目からk番目まで順に算出し、かつ、各第i番目(i=1〜k)において
i max>rT i>ri min
であれば、算出されたrT iをriとして採用し、
T i≧ri max
であれば、ri maxをriとして採用し、
i min≧rT i
であれば、ri minをriとして採用する手段と、
前記採用されたブロアの回転数riについて、その比が、
1:r2:r3:・・・:rk
=0.8w1〜1.2w1:0.8w2〜1.2w2:0.8w3〜1.2w3:・・・:0.8wk〜1.2wk
であり、
Tb=r1×α1+r2×α2+r3×α3+・・・+rk×αk
で求められるトータル風量Tb[Nm3/hr]について、
0.99B≦Tb≦1.01B
を満足した場合に、前記採用されたブロアの回転数riをブロアの回転数として決定する手段と、を有することを特徴とする冷却炉のブロアの回転数決定装置。
(6)冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数ri[rpm]の望ましい比が
1:r2:r3:・・・:rk=w1:w2:w3:・・・:wk
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max[rpm]が
1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min[rpm]が
1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
と与えられ、
冷却炉全体の好適トータル風量がB[Nm3/hr]と与えられた場合に、ブロアの回転数riを決定する装置であって、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数riを定めるに際し、冷却能力係数αi[Nm3/hr・rpm]を用いて、仮の回転数rT i[rpm]を
T k=B×wk/(w1×α1+w2×α2+w3×α3+・・・+wk×αk
T k-1=(B−rk×αk)×wk-1/(w1×α1+w2×α2+w3×α3+・・・+wk-1×αk-1
T k-2=(B−(rk×αk+rk-1×αk-1))×wk-2/(w1×α1+w2×α2+w3×α3+・・・+wk-2×αk-2
T i=(B−(rk×αk+rk-1×αk-1+rk-2×αk-2+・・・+ri+1×αi+1))×wi/(w1α1+・・・+wi×αi
のようにk番目から1番目まで順に算出し、かつ、各第i番目(i=1〜k)において
i max>rT i>ri min
であれば、算出されたrT iをriとして採用し、
T i≧ri max
であれば、ri maxをriとして採用し、
i min≧rT i
であれば、ri minをriとして採用する手段と、
前記採用されたブロアの回転数riについて、その比が、
1:r2:r3:・・・:rk
=0.8w1〜1.2w1:0.8w2〜1.2w2:0.8w3〜1.2w3:・・・:0.8wk〜1.2wk
であり、
Tb=r1×α1+r2×α2+r3×α3+・・・+rk×αk
で求められるトータル風量Tb[Nm3/hr]について、
0.99B≦Tb≦1.01B
を満足した場合に、前記採用されたブロアの回転数riをブロアの回転数として決定する手段と、を有することを特徴とする冷却炉のブロアの回転数決定装置。
(7)冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数ri[rpm]の望ましい比が
1:r2:r3:・・・:rk=w1:w2:w3:・・・:wk
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max[rpm]が
1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
と与えられ、
第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min[rpm]が
1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
と与えられ、
冷却炉全体の好適トータル風量がB[Nm3/hr]と与えられた場合に、ブロアの回転数riを決定する装置であって、
第i番目(i=1〜k)のブロアの冷却能力係数αi[Nm3/hr・rpm]を求める手段と、
第i番目(i=1〜k)のブロアの仮の回転数rT i[rpm]を
T i=B×wi/{Σi=1 k(wi×αi)}
により算出する手段と、
i max≧rT i≧ri min
を満足しないiが、i=1〜kの中央より前半に存在する個数xと、中央より後半に存在する個数yとを比較して、
x≧y
であれば、前記(5)に記載の冷却炉のブロアの回転数決定装置を用い、
x<y
であれば、前記(6)に記載の冷却炉のブロアの回転数決定装置を用いる手段と、を有することを特徴とする冷却炉のブロア回転数決定装置。
本発明によれば、例えば長年使用された冷却炉設備のブロアであっても、鋼板を適切に冷却するに足る風量を提供しうるブロアの回転数を決定できるという顕著な効果を奏する。
図1は、実施形態に係るブロアの回転数決定装置の構成を示す図である。 図2は、ブロア冷却炉の一例を示す図である。 図3は、実施例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(冷却能力係数α
以下、冷却炉において、冷却ゾーンが第1ゾーン〜第kゾーンに分割されている場合について述べる。
図2は、ブロア冷却炉の一例である。ブロア冷却炉1には、ロール3があり、鋼板(ストリップ)2を搬送方向8に搬送する。また、熱交換器7で冷やされた空気は、配管9を通してブロア4によりウインドボックス6に送られ、鋼板2を冷却する。図2の例では、冷却炉は4つのゾーンに分割されており、各ゾーンに設けられたブロア4からの風によって鋼板2が冷却されるようになっている。
各ブロア4の風量b[Nm/hr]は、図2に示すように、配管9の途中にオリフィス5を入れ、圧損を計測することにより計算できる。なお、[Nm/hr]は、標準状態(1atm、0℃)に換算した流量である。通常は外乱となるため、オリフィス5は入れない。また、ブロアの回転数ri[rpm]は、ブロアに付属する不図示の回転数計により計測できる。
発明者らは、鋭意研究開発の結果、第iゾーン(i=1〜k)に設置されたブロアについて、その回転数r[rpm]と風量b[Nm/hr]との間には、固定値である冷却能力係数α[Nm/hr・rpm]を用いた
=r×α・・・(1)
なる関係が成立することを見出した。
したがって、冷却能力係数αは、
α=b/r・・・(1)´
により計算できる。冷却能力係数αはブロア毎に定まる値であって、上述したようにブロアの風量b及び回転数rを計測して求められる。
(トータル風量B)
鋼板を冷却するにあたり、冷却炉におけるトータル風量Tbに好適トータル風量B[Nm/hr]が存在し、トータル風量Tbを好適トータル風量Bに合致させることが重要である。ここで、トータル風量Tbは、
Tb=Σi=1 =Σi=1 (α×r)・・・(2)
により計算できる。好適トータル風量Bを決定するにあたっては、板厚、入側目標板温、出側目標板温、ライン速度実績値に基づいて好適トータル風量Bを算出する。一般的に板厚が厚くなるか、入側目標板温が高くなるか、出側目標板温が低くなる場合には、好適トータル風量Bが大きくなる傾向にある。
(ブロアの回転数比と回転数rの上下限値の考慮)
鋼板に冶金的効果を奏するために与えられるブロアの回転数rの望ましい比が、
:r:r:・・・:r=w:w:w:・・・:w・・・(3)
として与えられる。この比でブロアの回転数rを決めることにより、冷却炉出口において鋼板が目標となる冶金的性質を得ることができる。wは、式(3)を満足する任意の値を与えることができ、ブロアの使用実績や耐用年数から定められる。このとき、ブロアの回転数rは、定数μを用いて、
=μ・w・・・(4)
により計算できる。
ブロアの回転数rに上下限値の制限がない場合には、式(1)〜式(4)を用いて、好適な回転数rは、
B=Tb=Σi=1 =Σi=1 (r×α)=μΣi=1 (w×α
μ=B/{Σi=1 (w×α)}
=μ・w=B・w/{Σi=1 (w×α)}・・・(5)
=α×r=B×α×w/{Σi=1 (w×α)}
と形式的には計算される。
しかし、各ブロアに回転数の最大値(上限値)ri max、最小値(下限値)ri minが存在する場合、式(5)によって形式的に計算された風量bを与えるブロアの回転数r=b/αは、必ずしも上下限値の範囲に入るとは限らない。各ブロアの回転数rを計算して、上下限値を外れた場合には、上限値か下限値のいずれか一方であって計算された値に近い方を選択することが必要となる。
そこで、以下の実施形態で説明するように、各ブロアの回転数rに最大値ri max、最小値ri minが存在する場合にも、冷却炉のトータル風量Tbが好適トータル風量Bを満足するように、各ブロアの回転数rの最適化を図る。以下に詳細に説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、ブロア冷却炉の各ゾーンに装備されたk台のブロアの回転数rを決定する方法である。
(手順1)ブロアの回転数決定にあたって、次の(a)〜(d)が与えられる。
(a)鋼板を冷却するにあたり冷却炉における好適トータル風量B
(b)ブロアの回転数rの望ましい比
:r:r:・・・:r=w:w:w:・・・:w・・・(3)
(c)ブロアの回転数の最大値ri max[rpm]
1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
(d)ブロアの回転数の最小値ri min[rpm]
1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
(手順2)ブロアの冷却能力係数αを求める。上述したように、ブロアの冷却能力係数αは、ブロアの風量b及び回転数rを計測して、式(1)´によって求めることができる。
(手順3)ブロアの回転数rを1番目からk番目まで順に、以下の手順で算出する。各順番において、まず仮の回転数r [rpm]を計算し、最大値ri max、最小値ri minと比較した上で回転数rを定める。
まず、i=1において、
=B×w/(w×α+w×α+w×α+・・・+w×α)・・・(6−1)
を算出する。そして、
1 max>r >r1 min
であれば、r=r を採用し、
≧r1 max
であれば、r=r1 maxを採用し、
1 min≧r
であれば、r=r1 minを採用する。
次に、i=2においては既に算出した回転数rを用いて、
=(B−r×α)×w/(w×α+w×α+・・・+w×α)・・・(6−2)
を算出する。そして、
2 max>r >r2 min
であれば、r=r を採用し、
≧r2 max
であれば、r=r2 maxを採用し、
2 min≧r
であれば、r=r2 minを採用する。
以下同様に、r=3においては既に算出したr、rを用いて、
=(B−(r×α+r×α))×w/(w×α+・・・+w×α)・・・(6−3)
を算出する。そして、
3 max>r >r3 min
であれば、r=r を採用し、
≧r3 max
であれば、r=r3 maxを採用し、
3 min≧r
であれば、r=r3 minを採用する。
i番目においては既に算出したr〜ri-1を用いて、
=(B−(r×α+r×α+r×α+・・・+ri-1×αi-1))×w/(w×α+・・・+w×α)・・・(6−i)
を算出する。そして、
i max>r >ri min
であれば、r=r を採用し、
≧ri max
であれば、r=ri maxを採用し、
i min≧r
であれば、r=ri minを採用する。
以上の計算を、i=1〜kについて行い、i=kにおいて
k max>r >rk min
であれば、
=r
とおき、i=1〜kまでのすべてのブロアの回転数rが決定する。各ブロアを回転数rで回転させることにより、トータル風量Tbは好適トータル風量Bに等しい値となる。
(最適解からのずれの是正)
本来であれば、式(5)で計算された回転数rを用いることによって最適な冷却制御を行うことができたはずであるのに、各ブロアに回転数の最大値r
max、最小値ri minが存在するため、上記のようにブロアの回転数についてまず仮の回転数r を計算し、最大値ri max、最小値ri minと比較した上で、最大値ri max、最小値ri minの範囲内となるように修正した回転数rを採用した。この結果として、回転数rの比は、式(3)で予定していた最適な比から逸脱することとなる。
発明者らは鋭意研究開発の結果、ブロアの回転数rの比について、
:r:r:・・・:r
=0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w・・・(7)
を満足すれば、問題なくブロアを運転でき、かつ、冷却された鋼板に望ましい冶金的性質を与えることができることを見出した。なお、本願において例えば「0.8w〜1.2w」との表記は、0.8w以上、1.2w以下を意味するものとする。
また、i=kにおいて
kmax>r >rkmin
であれば、
=r
とおき、i=1〜kまでのすべてのブロアの回転数rが決定し、各ブロアを回転数rで回転させることにより、トータル風量Tbは好適トータル風量Bに等しい値となる。
しかし、i=kにおいて、r ≧rkmax又はrkmin≧r となった場合には、回転数rを仮の回転数r から最大値rkmax又は最小値rkminに置き換えた結果として、式(2)のトータル風量Tbが好適トータル風量Bと一致しないこととなる。
発明者らは鋭意研究開発の結果、トータル風量Tbについて、
0.99B≦Tb≦1.01B・・・(8)
を満足すれば、問題なくブロアを運転でき、かつ、冷却された鋼板に望ましい冶金的性質を与えることができることを見出した。
(手順4)手順3を終了した後、以下の工程を実施する。
手順3で採用されたブロアの回転数rの比が、
:r:r:・・・:r
=0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w・・・(7)
を満足し、かつ、採用されたブロアの回転数rについて算出される
Tb=Σi=1 =Σi=1 (α×r)・・・(2)
について、
0.99B≦Tb≦1.01B・・・(8)
を満足する場合には、手順3で採用されたブロアの回転数rをブロアの回転数として決定する。
ここで、式(7)の計算を具体的に実施する手順の一例について説明する。i=1〜kのそれぞれについて、
0.8≦(r/Σi=1 )/(w/Σi=1 )≦1.2・・・(9)
を満足すれば、式(7)を満足するものと認定することができる。
手順4での結果、式(7)及び式(8)を満足する場合には、問題なくブロアを運転でき、かつ、冷却された鋼板に望ましい冶金的性質を与えることができる。一方、式(7)及び式(8)のいずれか一方又は両方を満足しない場合には、例えば以下に述べる第2の実施形態を実施することにより、別の好適な解を見つけることが可能である。
図1に、第1の実施形態に係るブロアの回転数決定装置の構成を示す。ブロアの回転数決定装置は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータにより構成される。
101は入力部であり、冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数rの望ましい比、最大値ri max、最小値ri min、好適トータル風量がB、別途求められたブロアの冷却能力係数α等を入力する。
102は採用回転数計算部であり、上述した手順3を実行する。すなわち、第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数rを定めるに際し、ブロアの冷却能力係数αを用いて、まず仮の回転数r
=B×w/(w×α+w×α+w×α+・・・+w×α)・・・(6−1)
=(B−r×α)×w/(w×α+w×α+・・・+w×α)・・・(6−2)
=(B−(r×α+r×α))×w/(w×α+・・・+w×α)・・・(6−3)
=(B−(r×α+r×α+r×α+・・・+ri-1×αi-1))×w/(w×α+・・・+w×α)・・・(6−i)
のように1番目からk番目まで順に算出し、かつ、各第i番目(i=1〜k)において
i max>r >ri min
であれば、算出されたr をrとして採用し、
≧ri max
であれば、ri maxをrとして採用し、
i min≧r
であれば、ri minをrとして採用する。
103は比較判定部であり、上述した手順4を実行する。すなわち、採用回転数計算部102で採用されたブロアの回転数rについて、その比が、
:r:r:・・・:r
=0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w・・・(7)
であり、
Tb=r×α+r×α+r×α+・・・+r×α・・・(2)
で求められるトータル風量Tbについて、
0.99B≦Tb≦1.01B・・・(8)
を満足した場合に、採用回転数計算部102で採用されたブロアの回転数rをブロアの回転数として決定する。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、ブロア冷却炉の各ゾーンに装備されたk台のブロアの回転数rを決定する方法である。以下では、第1の実施形態との相違を中心に説明し、第1の実施形態と共通する事項についての説明は省略する。
第2の実施形態において、手順1、手順2については第1の実施形態と同様である。
手順3について、第1の実施形態ではブロアの回転数rを1番目からk番目まで順に求める手順とした。それに対して、第2の実施形態では、ブロアの回転数rをk番目から1番目まで順に、以下の手順で算出する。各順番において、まず仮の回転数r を計算し、最大値ri max、最小値ri minと比較した上で回転数rを定める。
まず、i=kにおいて、
=B×w/(w×α+w×α+w×α+・・・+w×α)・・・(6−k)´
を算出する。そして、第1の実施形態と同様、
k max>r >rk min
であれば、r=r を採用し、
≧rk max
であれば、r=rk maxを採用し、
k min≧r
であれば、r=rk minを採用する。
次に、i=k−1においては既に算出した回転数rを用いて、
k-1=(B−r×α)×wk-1/(w×α+w×α+w×α+・・・+wk-1×αk-1)・・・(6−(k−1))´
を算出する。そして、第1の実施形態と同様、
(k−1) max>r (k−1)>r(k−1) min
であれば、r(k−1)=r (k−1)を採用し、
(k−1)≧r(k−1) max
であれば、r(k−1)=r(k−1) maxを採用し、
(k−1) min≧r (k−1)
であれば、r(k−1)=r(k−1) minを採用する。
以下順次計算を行い、i番目においては既に算出したr〜ri+1を用いて、
=(B−(r×α+rk-1×αk-1+rk-2×αk-2+・・・+ri+1×αi+1))×w/(w×α+・・・+w×α)・・・(6−i)´
を算出する。そして、第1の実施形態と同様、
i max>r >ri min
であれば、r=r を採用し、
≧ri max
であれば、r=ri maxを採用し、
i min≧r
であれば、r=ri minを採用する。
以上の計算を、i=kから1について行い、i=1において
1 max>r >r1 min
であれば、
=r
とおき、i=1〜kまでのすべてのブロアの回転数rが決定する。各ブロアを回転数rで回転させることにより、トータル風量Tbは好適トータル風量Bに等しい値となる。
手順4については、第1の実施形態の手順4と同様に計算を行い、式(7)及び式(8)を満足する場合には、問題なくブロアを運転でき、かつ、冷却された鋼板に望ましい冶金的性質を与えることができる。
第1の実施形態と第2の実施形態の違いは、第i番目(i=1〜k)の仮の回転数r の計算の順序である。
第1の実施形態では、ブロアの回転数rを1番目からk番目の順に計算していくが、第2の実施形態では、k番目から1番目の順に計算していく。
第i番目のブロアの回転数rを計算したところ、計算値が最大値ri max又は最小値ri minを超える場合には、最大値ri max又は最小値ri minを採用しなくてはならず、このような場合には、他のブロアの回転数に影響を与え、その結果、ブロアiの回転数rの比についての条件である式(7)や、トータル風量Tbについての条件である式(8)を満足しない場合がある。
この場合に、1番目からk番目の順に計算していくと、式(7)及び式(8)の一方又は両方を満足しないが、k番目から1番目の順に計算していくと、式(7)及び式(8)を満足するようなこともありえる。また、その逆の場合もありえる。
そこで、例えば最初に第1の実施形態でブロアの回転数rの決定を試み、決定できない場合は、第2の実施形態により決定を試みるようにする。或いは、最初に第2の実施形態でブロアの回転数rの決定を試み、決定できない場合は、第1の実施形態により決定を試みるようにする。
なお、第1の実施形態、第2の実施形態のいずれでも式(7)及び式(8)を満たす適正解が見出されなかった場合は、i=1〜kのいずれかにおけるブロアの回転数範囲が狭すぎる可能性があるので、当該ブロアを交換し、ブロアの回転数可能範囲を拡げる対策を取ると良い。或いは、当該品種について冷却設計で定めた式(3)に無理があることも想定できるので、冷却設計を見直し、各ブロアに無理をかけないような回転数比を検討して、式(3)を見直すこととすれば良い。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、第1の実施形態及び第2の実施形態を使い分けてブロアの回転数rを決定する方法である。
第3の実施形態において、手順1、手順2については第1の実施形態と同様である。
手順3を実行する前段階で、第i番目(i=1〜k)の仮の回転数r を、
=B×w/{Σi=1 (w×α)}・・・(5)
により算出する。
そして、
i max≧r ≧ri min
を満足しないiが、i=1〜kの中央より前半に存在する個数xと、中央より後半に存在する個数yとを比較する。なお、kが偶数の場合、前半とは1≦i≦k/2の範囲であり、後半とはk/2<i≦kの範囲である。また、kが奇数の場合、中央値(例えばk=5の場合の3や、k=7の場合の4)は前半及び後半の両方から除くように扱ってもよいし、前半及び後半の両方に含めるように扱ってもよい。
その結果、
x≧y
であれば、第1の実施形態の手法を用い、
x<y
であれば、前記第2の実施形態の手法を用いる。
第3の実施形態では、第1の実施形態の手法と、第2の実施形態の手法とを使い分ける際に、どちらを用いるのが適しているのかを判定するようにしたものである。
式(5)で算出された第i番目(i=1〜k)の仮の回転数r が上下限値を超えた場合には、上限値又は下限値に固定せざるを得ず、その場合には、風量の過不足を他のブロアに振り分けなければならないことから、このように上下限値を超える場合が多い方を先に処理する方が適切な回転数を決定できるからである。
(実施例1)
実施例1として、第1の実施形態を適用した本発明例1−1〜1−5を図3に示した。
(本発明例1−1)
i=1〜4の4ゾーンを構成する冷却炉のブロアの回転数の上限値がいずれも1800[rpm]であり、下限値がいずれも100[rpm]である設備において、ブロア回転数の望ましい比がw:w:w:w=1:1:1:1で、ブロア冷却炉全体風量Bが6000[Nm/hr]とすることが要求された。
冷却能力係数α[Nm/hr・rpm]は、計測の結果、α=1、α=2、α=3、α=4と判明した。
第1の実施形態の方法に従って、仮の回転数r [rpm]を算出すると、
=6000×1/(1×1+1×2+1×3+1×4)=600
=(6000−600×1)×1/(1×2+1×3+1×4)=600
=(6000−600×1−600×2)×1/(1×3+1×4)=600
=(6000−600×1−600×2―600×3)×1/(1×4)=600
と算出され、いずれも上下限値の範囲内にあるから、これをブロアの回転数rとして採用する。
この場合、r:r:r:r=1:1:1:1となり、回転数の比について問題はない。
また、各ブロアの風量b[Nm/hr]は、式(1)より、
=600×1=600
=600×2=1200
=600×3=1800
=600×4=2400
と算出され、
Tb=600+1200+1800+2400=6000
であるから、
6000×0.99≦6000≦6000×1.01
を満足する。
したがって、採用されたブロアの回転数rをブロア回転数として決定する。
(本発明例1−2)
本発明例1−1と相違する点は、w:w:w:w=2:1:1:1と与えられ、計測の結果、α=2、α=2、α=3、α=4と判明した点である。
第1の実施形態に記載の方法に従って、仮の回転数r を算出すると、r 〜r はそれぞれ923、462、462、462と算出され、いずれも上下限値の範囲内にあるから、これをブロアの回転数rとして採用する。
この場合、r:r:r:r=2:1:1:1となり、回転数の比について問題はない。
また、各ブロアの風量b〜bはそれぞれ1846、924、1386、1848と算出され、
Tb=1846+924+1386+1848=6004
であるから、
6000×0.99≦6004≦6000×1.01
を満足する。
したがって、採用されたブロアの回転数rをブロア回転数として決定する。
(本発明例1−3)
本発明例1−1と相違する点は、w:w:w:w=2:1:1:1と与えられ、また、ブロア冷却炉全体風量Bが13000と与えられた点である。また、計測の結果、α=2、α=2、α=3、α=4と判明した点である。
第1の実施形態に記載の方法に従って、仮の回転数r を算出すると、
=13000×2/(2×2+1×2+1×3+1×4)=2000
と算出され、上限値1800を超えるので、ブロアの回転数rとして1800を採用する。
また、r =(13000−1800×2)×1/(1×2+1×3+1×4)=1044
=(13000−1800×2−1044×2)×1/(1×3+1×4)=1044
=(13000−1800−2×1044×2―1044×3)×1/(1×4)=1044
と算出され、いずれも上下限値の範囲内にあるから、これをブロアの回転数rとして採用する。
この場合、r:r:r:r=1.72:1:1:1となるが、
:r:r:・・・:r
=0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w
を満足するので、回転数の比について問題はない。
また、各ブロアの風量bは、式(1)より、
=1800×2=3600
=1044×2=2088
=1044×3=3132
=1044×4=4176
と算出され、
Tb=3600+2088+3132+4176=12996
であるから、
13000×0.99≦12996≦13000×1.01
を満足する。
したがって、採用されたブロアの回転数rをブロア回転数として決定する。
(本発明例1−4)
本発明例1−1と相違する点は、w:w:w:w=2:1:1:1と与えられ、また、ブロア冷却炉全体風量Bが13000と与えられた点である。また、計測の結果、α=3、α=3、α=2、α=2と判明した点である。
第1の実施形態に記載の方法に従って、仮の回転数r を算出すると、
=13000×2/(2×3+1×3+1×2+1×2)=2000
と算出され、上限値1800を超えるので、ブロアの回転数rとして1800を採用する。
また、r =(13000−1800×3)×1/(1×3+1×2+1×2)=1086
=(13000−1800×3−1086×3)×1/(1×2+1×2)=1086
=(13000−1800×3−1086×3―1086×2)×1/(1×2)=1086
と算出され、いずれも上下限値の範囲内にあるから、これをブロアの回転数rとして採用する。
この場合、r:r:r:r=1.66:1:1:1となるが、
:r:r:・・・:r
=0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w
を満足するので、回転数の比について問題はない。
また、各ブロアの風量bは、式(1)より、
=1800×3=5400
=1086×3=3258
=1086×2=2172
=1086×2=2172
と算出され、
Tb=5400+3258+2172+2172=13002
であるから、
13000×0.99≦13002≦13000×1.01
を満足する。
したがって、採用されたブロアの回転数rをブロア回転数として決定する。
(本発明例1−5)
本発明例1−1と相違する点は、w:w:w:w=1:1:1:2と与えられ、また、ブロア冷却炉全体風量Bが13000と与えられた点である。また、計測の結果、α=2、α=2、α=3、α=3と判明した点である。
第1の実施形態に記載の方法に従って、仮の回転数r を算出すると、
=13000×1/(1×2+1×2+1×3+2×3)=1000
=(13000−1000×2)×1/(1×2+1×3+2×3)=1000
=(13000−1000×2−1000×2)×1/(1×3+2×3)=1000
と算出され、いずれも上下限値の範囲内にあるから、これをブロアの回転数rとして採用する。
ただし、
=(13000−1000×2−1000×2―1000×3)×2/(2×3)=2000
と算出され、上限値1800を超えるので、ブロアの回転数rとして1800を採用する。
この場合、r:r:r:r=1:1:1:1.80となるが、
:r:r:・・・:r
=0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w
を満足するので、回転数の比について問題はない。
しかし、各ブロアの風量bは、
=1000×2=2000
=1000×2=2000
=1000×3=3000
=1800×3=5400
と算出され、
Tb=2000+2000+3000+5400=12400
であるから、
12400≦13000×0.99
であり、0.99B≦Tb≦1.01Bを満足しない。
したがって、ブロア回転数は決定できない。
そこで、第1の実施形態による計算方法に代えて、第2の実施形態による計算方法を採用したところ、0.99B≦Tb≦1.01Bを満足する結果を得ることができた(実施例2の本発明例2−3参照)。
(実施例2)
実施例2として、第2の実施形態を適用した本発明例2−1〜2−5を図3に示した。
(本発明例2−1)
本発明例2−1の各条件は、本発明例1−1と同じである。
第2の実施形態に記載の方法に従って、仮の回転数r を算出すると、
=6000×1/(1×1+1×2+1×3+1×4)=600
=(6000−600×4)×1/(1×1+1×2+1×3)=600
=(6000−600×4―600×3)×1/(1×1+1×2)=600
=(6000−600×4―600×3―600×2)×1/(1×1)=600
と算出され、いずれも上下限値の範囲内にあるから、これをブロアの回転数rとして採用する。
この場合、r:r:r:r=1:1:1:1となり、回転数の比について問題はない。
また、各ブロアの風量bは、式(1)より、
=600×1=600
=600×2=1200
=600×3=1800
=600×4=2400
と算出され、
Tb=600+1200+1800+2400=6000
であるから、
6000×0.99≦6000≦6000×1.01
を満足する。
したがって、採用されたブロアの回転数rをブロア回転数として決定する。
(本発明例2−2)
本発明例2−1と相違する点は、w:w:w:w=2:1:1:1と与えられ、計測の結果α=2、α=2、α=3、α=4と判明した点である。
第2の実施形態に記載の方法に従って、仮の回転数r を算出すると、r 〜r はそれぞれ462、462、463、923と算出され、いずれも上下限値の範囲内にあるから、これをブロアの回転数rとして採用する。
この場合、r:r:r:r=2:1:1:1となり、回転数の比について問題はない。
また、各ブロアの風量b〜bは、それぞれ1846、924、1386、1848と算出され、
Tb=1846+924+1386+1848=6004
であるから、
6000×0.99≦6004≦6000×1.01
を満足する。
したがって、採用されたブロアの回転数rをブロア回転数として決定する。
(本発明例2−3)
本発明例2−1と相違する点は、w:w:w:w=2:1:1:1と与えられ、また、ブロア冷却炉全体風量Bが13000と与えられた点である。また、計測の結果α=2、α=2、α=3、α=3と判明した点である。
第2の実施形態に記載の方法に従って、仮の回転数r を算出すると、
=13000×2/(1×2+1×2+1×3+2×3)=2000
と算出され、上限値1800を超えるので、ブロアの回転数rとして1800を採用する。
また、r =(13000−1800×3)×1/(1×2+1×2+1×3)=1086
=(13000−1800×3―1086×3)×1/(1×2+1×2)=1086
=(13000−1800×3―1086×3―1086×2)×1/(1×2)=1086
と算出され、いずれも上下限値の範囲内にあるから、これをブロアの回転数rとして採用する。
この場合、r:r:r:r=1:1:1:1.66となるが、
:r:r:・・・:r
=0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w
を満足するので、回転数の比について問題はない。
また、各ブロアの風量bは、式(1)より、
=1086×2=2172
=1086×2=2172
=1086×3=3258
=1800×3=5400
と算出され、
Tb=2172+2172+3258+5400=13002
であるから、
13000×0.99≦13002≦13000×1.01
を満足する。
したがって、採用されたブロアの回転数rをブロア回転数として決定する。
(本発明例2−4)
本発明例2−1と相違する点は、w:w:w:w=2:1:1:1と与えられ、また、ブロア冷却炉全体風量Bが13000と与えられた点である。また、計測の結果、α=2、α=2、α=3、α=4と判明した点である。
第2の実施形態に記載の方法に従って、仮の回転数r を算出すると、
=13000×1/(2×2+1×2+1×3+1×4)=1000
=(13000−1000×4)×1/(2×2+1×2+1×3)=1000
=(13000−1000×4―1000×3)×1/(2×2+1×2)=1000
と算出され、いずれも上下限値の範囲内にあるから、これをブロアの回転数rとして採用する。
ただし、
=(13000−1000×4―1000×3―1000×2)×2/(2×2)=2000
と算出され、上限値1800を超えるので、ブロアの回転数rとして1800を採用する。
この場合、r:r:r:r=1.80:1:1:1となるが、
:r:r:・・・:r
=0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w
を満足するので、回転数の比について問題はない。
しかし、各ブロアの風量bは、式(1)より、
=1800×2=3600
=1000×2=2000
=1000×3=3000
=1000×4=4000
と算出され、
Tb=3600+2000+3000+4000=12600
であるから、
12600≦13000×0.99
であり、0.99B≦Tb≦1.01Bを満足しない。
したがって、ブロア回転数は決定できない。
そこで、第2の実施形態による計算方法に代えて、第1の実施形態による計算方法を採用したところ、0.99B≦Tb≦1.01Bを満足する結果を得ることができた(実施例1の本発明例1−3参照)。
(本発明例2−5)
本発明例2−1と相違する点は、w:w:w:w=2:1:1:1と与えられ、また、ブロア冷却炉全体風量Bが13000と与えられた点である。また、計測の結果、α=3、α=3、α=2、α=2と判明した点である。
第2の実施形態に記載の方法に従って、仮の回転数r を算出すると、
=13000×1/(2×3+1×3+1×2+1×2)=1000
=(13000−1000×2)×1/(2×3+1×3+1×2)=1000
=(13000−1000×2−1000×2)×1/(2×3+1×3)=1000
と算出され、いずれも上下限値の範囲内にあるから、これをブロアの回転数rとして採用する。
ただし、
=(13000−1000×2−1000×2―1000×3)×2/(2×3)=2000
と算出され、上限値1800を超えるので、ブロアの回転数rとして1800を採用する。
この場合、r:r:r:r=1.8:1:1:1となるが、
:r:r:・・・:r
=0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w
を満足するので、回転数の比について問題はない。
しかし、各ブロアの風量bは、
=1800×3=5400
=1000×3=3000
=1000×2=2000
=1000×2=2000
と算出され、
Tb=5400+3000+2000+2000=12400
であるから、
12400≦13000×0.99
であり、0.99B≦Tb≦1.01Bを満足しない。
したがって、ブロア回転数は決定できない。
そこで、第2の実施形態による計算方法に代えて、第1の実施形態による計算方法を採用したところ、0.99B≦Tb≦1.01Bを満足する結果を得ることができた(実施例1の本発明例1−4参照)。
(実施例3)
実施例3として、第3の実施形態を適用した本発明例3−1〜3−3を図3に示した。
(本発明例3−1)
本発明例1−1と相違する点は、w:w:w:w=1:1:1:2と与えられ、また、ブロア冷却炉全体風量Bが13000と与えられた点である。また、計測の結果、α=2、α=2、α=3、α=3と判明した点である。
=B×w/{Σi=1 (w×α)}・・・(5)
に基づいて、仮の回転数r を算出すると、
=13000×1/(1×2+1×2+1×3+2×3)=1000
=13000×1/(1×2+1×2+1×3+2×3)=1000
=13000×1/(1×2+1×2+1×3+2×3)=1000
=13000×2/(1×2+1×2+1×3+2×3)=2000
となり、r が上限値1800を超える。
k=4であるから、これを2で除した2に基づいて、前半1〜2の2つと後半3〜4の2とに分けると、前半には上下限値を超えるものがないが、後半には上下限値を超えるものが1つある。したがって、第2の実施形態の手法により計算するが、これは本発明例2−3に説明済みである。
(本発明例3−2)
本発明例3−2の各条件は、本発明例2−5と同じである。
=B×w/{Σi=1 (w×α)}・・・(5)
に基づいて、仮の回転数r を算出すると、
=13000×2/(2×3+1×3+1×2+1×2)=2000
=13000×1/(2×3+1×3+1×2+1×2)=1000
=13000×1/(2×3+1×3+1×2+1×2)=1000
=13000×1/(2×3+1×3+1×2+1×2)=1000
となり、r が上限値1800を超える。
k=4であるから、これを2で除した2に基づいて、前半1〜2の2つと後半3〜4の2つとに分けると、前半には上下限値を超えるものが1つあり、後半には上下限値を超えるものがない。したがって、第1の実施形態の手法により計算するが、これは本発明例1−4に説明済みである。
(本発明例3−3)
本発明例3−3の各条件は、本発明例2−4と同じである。
=B×w/{Σi=1 (w×α)}・・・(5)
に基づいて、仮の回転数r を算出すると、
=13000×2/(2×3+1×3+1×2+1×2)=2000
=13000×1/(2×3+1×3+1×2+1×2)=1000
=13000×1/(2×3+1×3+1×2+1×2)=1000
=13000×1/(2×3+1×3+1×2+1×2)=1000
となり、r が上限値1800を超える。
k=4であるから、これを2で除した2に基づいて、前半1〜2の2つと後半3〜4の2つとに分けると、前半には上下限値を超えるものが1つあり、後半には上下限値を超えるものがない。したがって、第1の実施形態の手法により計算するが、これは本発明例1−3に説明済みである。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
本発明は、例えば連続焼鈍炉の冷却炉に装備されたブロアの回転数を決定するのに利用することができる。

Claims (7)

  1. 冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数rの望ましい比が
    :r:r:・・・:r=w:w:w:・・・:w
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max
    1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min
    1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
    と与えられ、
    冷却炉全体の好適トータル風量がBと与えられた場合に、ブロアの回転数rを決定する方法であって、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの冷却能力係数αを求めるステップと、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数rを定めるに際し、仮の回転数r
    =B×w/(w×α+w×α+w×α+・・・+w×α
    =(B−r×α)×w/(w×α+w×α+・・・+w×α
    =(B−(r×α+r×α))×w/(w×α+・・・+w×α
    =(B−(r×α+r×α+r×α+・・・+ri-1×αi-1))×w/(w×α+・・・+w×α
    のように1番目からk番目まで順に算出し、かつ、各第i番目(i=1〜k)において
    i max>r >ri min
    であれば、算出されたr をrとして採用し、
    ≧ri max
    であれば、ri maxをrとして採用し、
    i min≧r
    であれば、ri minをrとして採用するステップと、
    前記採用されたブロアの回転数rについて、その比が、
    :r:r:・・・:r
    =0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w
    であり、
    Tb=r×α+r×α+r×α+・・・+r×α
    で求められるトータル風量Tbについて、
    0.99B≦Tb≦1.01B
    を満足した場合に、前記採用されたブロアの回転数rをブロアの回転数として決定するステップと、を有することを特徴とする冷却炉のブロアの回転数決定方法。
  2. 冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数rの望ましい比が
    :r:r:・・・:r=w:w:w:・・・:w
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max
    1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min
    1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
    と与えられ、
    冷却炉全体の好適トータル風量がBと与えられた場合に、ブロアの回転数rを決定する方法であって、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの冷却能力係数αを求めるステップと、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数rを定めるに際し、仮の回転数r
    =B×w/(w×α+w×α+w×α+・・・+w×α
    k-1=(B−r×α)×wk-1/(w×α+w×α+w×α+・・・+wk-1×αk-1
    k-2=(B−(r×α+rk-1×αk-1))×wk-2/(w×α+w×α+w×α+・・・+wk-2×αk-2
    =(B−(r×α+rk-1×αk-1+rk-2×αk-2+・・・+ri+1×αi+1))×w/(wα+・・・+w×α
    のようにk番目から1番目まで順に算出し、かつ、各第i番目(i=1〜k)において
    i max>r >ri min
    であれば、算出されたr をrとして採用し、
    ≧ri max
    であれば、ri maxをrとして採用し、
    i min≧r
    であれば、ri minをrとして採用するステップと、
    前記採用されたブロアの回転数rについて、その比が、
    :r:r:・・・:r
    =0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w
    であり、
    Tb=r×α+r×α+r×α+・・・+r×α
    で求められるトータル風量Tbについて、
    0.99B≦Tb≦1.01B
    を満足した場合に、前記採用されたブロアの回転数rをブロアの回転数として決定するステップと、を有することを特徴とする冷却炉のブロアの回転数決定方法。
  3. 冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数riの望ましい比が
    1:r2:r3:・・・:rk=w1:w2:w3:・・・:wk
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max
    1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min
    1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
    と与えられ、
    冷却炉全体の好適トータル風量がBと与えられた場合に、ブロアの回転数riを決定する方法であって、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの冷却能力係数αiを求めるステップと、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの仮の回転数rT i
    T i=B×wi/{Σi=1 k(wi×αi)}
    により算出するステップと、
    i max≧rT i≧ri min
    を満足しないiが、i=1〜kの中央より前半に存在する個数xと、中央より後半に存在する個数yとを比較して、
    x≧y
    であれば、請求項1に記載の冷却炉のブロアの回転数決定方法を用い、
    x<y
    であれば、請求項2に記載の冷却炉のブロアの回転数決定方法を用いるステップと、を有することを特徴とする冷却炉のブロア回転数決定方法。
  4. ブロアの冷却能力係数αを、ブロアの風量b及び回転数rを計測して、
    α=b/r
    によって求めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の冷却炉のブロア回転数決定方法。
  5. 冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数rの望ましい比が
    :r:r:・・・:r=w:w:w:・・・:w
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max
    1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min
    1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
    と与えられ、
    冷却炉全体の好適トータル風量がBと与えられた場合に、ブロアの回転数rを決定する装置であって、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数rを定めるに際し、冷却能力係数αを用いて、仮の回転数r
    =B×w/(w×α+w×α+w×α+・・・+w×α
    =(B−r×α)×w/(w×α+w×α+・・・+w×α
    =(B−(r×α+r×α))×w/(w×α+・・・+w×α
    =(B−(r×α+r×α+r×α+・・・+ri-1×αi-1))×w/(w×α+・・・+w×α
    のように1番目からk番目まで順に算出し、かつ、各第i番目(i=1〜k)において
    i max>r >ri min
    であれば、算出されたr をrとして採用し、
    ≧ri max
    であれば、ri maxをrとして採用し、
    i min≧r
    であれば、ri minをrとして採用する手段と、
    前記採用されたブロアの回転数rについて、その比が、
    :r:r:・・・:r
    =0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w
    であり、
    Tb=r×α+r×α+r×α+・・・+r×α
    で求められるトータル風量Tbについて、
    0.99B≦Tb≦1.01B
    を満足した場合に、前記採用されたブロアの回転数rをブロアの回転数として決定する手段と、を有することを特徴とする冷却炉のブロアの回転数決定装置。
  6. 冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数rの望ましい比が
    :r:r:・・・:r=w:w:w:・・・:w
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max
    1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min
    1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
    と与えられ、
    冷却炉全体の好適トータル風量がBと与えられた場合に、ブロアの回転数rを決定する装置であって、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数rを定めるに際し、冷却能力係数αを用いて、仮の回転数r
    =B×w/(w×α+w×α+w×α+・・・+w×α
    k-1=(B−r×α)×wk-1/(w×α+w×α+w×α+・・・+wk-1×αk-1
    k-2=(B−(r×α+rk-1×αk-1))×wk-2/(w×α+w×α+w×α+・・・+wk-2×αk-2
    =(B−(r×α+rk-1×αk-1+rk-2×αk-2+・・・+ri+1×αi+1))×w/(wα+・・・+w×α
    のようにk番目から1番目まで順に算出し、かつ、各第i番目(i=1〜k)において
    i max>r >ri min
    であれば、算出されたr をrとして採用し、
    ≧ri max
    であれば、ri maxをrとして採用し、
    i min≧r
    であれば、ri minをrとして採用する手段と、
    前記採用されたブロアの回転数rについて、その比が、
    :r:r:・・・:r
    =0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:0.8w〜1.2w:・・・:0.8w〜1.2w
    であり、
    Tb=r×α+r×α+r×α+・・・+r×α
    で求められるトータル風量Tbについて、
    0.99B≦Tb≦1.01B
    を満足した場合に、前記採用されたブロアの回転数rをブロアの回転数として決定する手段と、を有することを特徴とする冷却炉のブロアの回転数決定装置。
  7. 冷却炉に装備された第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数riの望ましい比が
    1:r2:r3:・・・:rk=w1:w2:w3:・・・:wk
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最大値ri max
    1 max、r2 max、r3 max、・・・、rk max
    と与えられ、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの回転数の最小値ri min
    1 min、r2 min、r3 min、・・・、rk min
    と与えられ、
    冷却炉全体の好適トータル風量がBと与えられた場合に、ブロアの回転数riを決定する装置であって、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの冷却能力係数αiを求める手段と、
    第i番目(i=1〜k)のブロアの仮の回転数rT i
    T i=B×wi/{Σi=1 k(wi×αi)}
    により算出する手段と、
    i max≧rT i≧ri min
    を満足しないiが、i=1〜kの中央より前半に存在する個数xと、中央より後半に存在する個数yとを比較して、
    x≧y
    であれば、請求項5に記載の冷却炉のブロアの回転数決定装置を用い、
    x<y
    であれば、請求項6に記載の冷却炉のブロアの回転数決定装置を用いる手段と、を有することを特徴とする冷却炉のブロア回転数決定装置。
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