JP5348106B2 - 車両用情報記録装置、および、車両用情報記録システム - Google Patents
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Description
ところで、上記のような従来技術においては、トリガ信号として、車両の内部で生成される信号(例えば、エアバッグ装置の駆動信号やイグニッションスイッチの動作信号など)が用いられている。そのため、車両が所定の状態、つまり、トリガ信号が生成される状態にならない限り、揮発性メモリに記憶されている情報を不揮発性メモリに記憶することができない。このように限られたタイミングでしか不揮発性メモリに記憶されない車両情報は、例えば事故解析用のデータとしてしか利用することができず、情報としての用途が非常に限られてしまう。
これにより、揮発性記憶手段に記憶されている車両情報を不揮発性記憶手段に記憶するタイミングを、車両の内部で生成される信号ではなく車両の外部から入力される信号(記憶指令情報)に基づいて任意に設定することができ、不揮発性記憶手段に記憶される車両情報の用途を広げることができる。
また、記憶指令情報受信手段は、無線通信により記憶指令情報を受信する。これにより、有線通信により記憶指令情報を受信する構成とは異なり、記憶指令情報を受信できる領域が著しく制限されてしまうことがない。
これにより、記憶制御手段が記憶処理を実行するタイミングを、記憶処理実行条件特定情報によって具体的に指定することができる。
これにより、記憶指令情報に基づいて不揮発性記憶手段に記憶される車両情報を具体的に設定することができる。
これにより、記憶処理を実行するタイミングを具体的に設定することができる。
これにより、例えば特定の道路区間や特定の時間帯における車両情報、つまり、所定の幅を有する車両情報が不揮発性記憶手段に記憶されるようになり、不揮発性記憶手段に記憶される車両情報の用途を一層広げることができる。
これにより、外部の第三者は、例えばイベントなどを企画した場合に記憶指令情報を発信させることにより、その旨を各車両用情報記録装置のユーザに伝えることができる。一方、車両用情報記録装置のユーザは、提示手段に提示される内容に基づいて、外部の第三者がイベントなどを企画していることを認識することができる。また、車両用情報記録装置のユーザに対し、第三者が企画するイベントなどへの期待(ワクワク感)を与えることができる。
これにより、古い車両情報や不要な車両情報を随時消去することができ、記憶容量に限りのある不揮発性記憶手段を有効に活用することができる。
これにより、揮発性記憶手段に記憶されている車両情報を不揮発性記憶手段に記憶するタイミングを、車両の外部に設置される第三者側装置から入力される信号(記憶指令情報)に基づいて任意に設定することができ、不揮発性記憶手段に記憶される車両情報の用途を広げることができる。
これにより、車両のユーザは、自己が所有するユーザ側装置を介して、第三者が企画するイベントなどに関する情報を把握することができる。
これにより、イベントやキャンペーンの参加対象となるユーザを絞り込むことができ、第三者は、企画したイベントなどを効率良く実施することができる。
これにより、記憶処理によって不揮発性記憶手段に記憶されている車両情報を車両用情報記録装置から第三者側装置に容易に取り込むことができる。
以下、本発明の第1実施形態について図1から図6を参照しながら説明する。図1は、車両用情報記録装置10を備える車両用情報記録システム11の構成を概略的に示すブロック図である。車両用情報記録システム11は、車両用情報記録装置10と、第三者側装置12と、ユーザ側装置13とを備える。
車両用情報記録装置10は車両14に搭載される。この車両用情報記録装置10は、制御部15と、揮発性メモリ16(揮発性記憶手段に相当)と、不揮発性メモリ17(不揮発性記憶手段に相当)と、トリガ情報受信部18(記憶指令情報受信手段)と、情報提示部19(提示手段に相当)と、コネクタ20とを備える。
制御部15は、図示しないマイクロコンピュータを主体として構成されており、制御プログラムを実行することにより、車両用情報記録装置10の動作全般を制御する。また、制御部15は、制御プログラムを実行することにより、本発明の記憶制御手段をソフトウェアによって仮想的に実現する。
情報提示部19は、例えば液晶ディスプレイからなる。制御部15は、各種の情報を情報提示部19に表示する。
コネクタ20は、車両用情報記録装置10以外の装置(例えば、後述する第三者側装置12やユーザ側装置13)が備えるコネクタに通信ケーブルなどを介して接続され、接続された装置との間で各種情報の送受信を行うためのものである。
エンジン制御装置32はエンジンの燃料噴射量を特定可能な信号やエンジン回転数を特定可能な信号を出力し、ブレーキ制御装置33はブレーキ油圧を特定可能な信号を出力し、トランスミッション制御装置34はシフトポジションを特定可能な信号を出力し、エアバッグ制御装置35はエアバッグの開閉状態を特定可能な信号を出力し、ナビゲーション装置36は車両位置を特定可能な信号を出力し、カメラ装置37はカメラで撮影された画像の信号を出力する。
イグニッションスイッチ46はイグニッションのオンオフを特定可能な信号を出力する。ヘッドライトスイッチ47は、ヘッドライトのオンオフを特定可能な信号を出力する。なお、車両情報検出部31を構成する装置、センサ、スイッチは、上述したものに限られるものではなく、例えば、時刻や時間を特定可能な信号を出力するタイマーや車両の走行距離を特定可能な信号を出力する走行距離検出装置など車両に搭載される各種の装置類、センサ類、スイッチ類を含む。これら各種の装置類やセンサ類やスイッチ類から出力される信号により特定される各種の情報は、本発明の車両情報に相当する。
第三者側装置12は、車両14の外部に設置されるものであって、例えば自動車ディーラが店舗に備えるパーソナルコンピュータなどからなり、制御部51と、トリガ情報発信部52(記憶指令情報発信手段に相当)と、情報提示部53と、イベント情報発信部54と、入力装置55とを備える。
制御部51は、図示しないマイクロコンピュータを主体として構成されており、制御プログラムを実行することにより、第三者側装置12の動作全般を制御する。また、制御部51は、制御プログラムを実行することにより、本発明の記憶指令情報生成手段および発信動作制御手段をソフトウェアによって仮想的に実現する。また、制御部51は、入力装置55を介してトリガ情報を作成するための情報(いつ記憶処理を実行するかを指定するための情報、つまり、例えば時刻、日時、時間帯、位置、エリアなどを特定する情報や、記憶処理の対象となる車両情報を指定する情報、つまり、車両情報の属性を特定する情報)が入力されると、その入力された情報を反映したトリガ情報を作成する。
情報提示部53は、例えば液晶ディスプレイからなる。制御部51は、各種の情報を情報提示部53に表示する。
イベント情報発信部54は、例えば無線の通信回線を経由して、ユーザ側装置13との間でイベント情報を含む各種のデータの通信を行う。
入力装置55は、例えばマウスやキーボードなどからなる。第三者側装置12のユーザ(例えば、自動車ディーラ)は、この入力装置55を介して、トリガ情報を作成するための情報、イベント情報を作成するための情報、トリガ情報の送信指令信号、イベント情報の送信指令信号などの各種の情報や信号を入力する。
ユーザ側装置13は、例えばユーザが所有する携帯電話などからなり、制御部61と、イベント情報受信部62(イベント情報受信手段に相当)と、イベント情報提示部63(イベント情報提示手段に相当)とを備える。
制御部61は、図示しないマイクロコンピュータを主体として構成されており、制御プログラムを実行することにより、ユーザ側装置13の動作全般を制御する。また、制御部61は、制御プログラムを実行することにより、本発明の提示動作制御手段をソフトウェアによって仮想的に実現する。
イベント情報受信部62は、例えば無線の通信回線を経由して、第三者側装置12との間でイベント情報を含む各種のデータの通信を行う。
イベント情報提示部63は、例えば液晶ディスプレイからなる。制御部61は、各種の情報をイベント情報提示部63に表示する。
まず、車両用情報記録システム11を構成する車両用情報記録装置10および第三者側装置12による制御内容を図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
車両用情報記録装置10の制御部15は、イグニッションスイッチ46がオンされると、第三者側装置12からトリガ情報を受信したか否かを判断する(ステップA1)。
一方、第三者側装置12の制御部51は、電源がオンされると、トリガ情報を作成するための情報が入力されたか否かを判断する(ステップB1)。そして、第三者側装置12の制御部51は、トリガ情報を作成するための情報が入力されると(ステップB1:YES)、入力された情報に基づいてトリガ情報を作成し(ステップB2)、ステップB3に移行する。なお、第三者側装置12の制御部51は、トリガ情報を作成するための情報が入力されない場合(ステップB1:NO)には、トリガ情報を作成することなく、ステップB3に移行する。
なお、これらステップA3,A4の処理が、本発明の記憶処理、つまり、受信したトリガ情報に基づいて揮発性メモリ16から車両情報を読み出して不揮発性メモリ17に記憶する処理に相当する。この場合、揮発性メモリ16から抽出し不揮発性メモリ17に記憶する車両情報は、トリガ情報に基づいて設定することができる。即ち、受信したトリガ情報に属性特定情報が含まれる場合には、車両用情報記録装置10の制御部15は、その属性特定情報によって特定される属性の車両情報を揮発性メモリ16から抽出し、その車両情報を不揮発性メモリ17に記憶する。
ユーザ側装置13の制御部61は、電源がオンされると、第三者側装置12からイベント情報を受信したか否かを判断する(ステップC1)。
一方、第三者側装置12の制御部51は、電源がオンされると、イベント情報を作成するための情報が入力されたか否かを判断する(ステップD1)。そして、第三者側装置12の制御部51は、イベント情報を作成するための情報が入力されると(ステップD1:YES)、入力された情報に基づいてイベント情報を作成し(ステップD2)、ステップD3に移行する。なお、第三者側装置12の制御部51は、イベント情報を作成するための情報が入力されない場合(ステップD1:NO)には、イベント情報を作成することなく、ステップD3に移行する。
また、トリガ情報に属性特定情報を含ませ、車両用情報記録装置10の制御部15は、属性特定情報によって特定される属性の車両情報を揮発性メモリ16から抽出し、不揮発性メモリ17に記憶するように構成した。これにより、トリガ情報に基づいて不揮発性メモリ17に記憶する車両情報を、属性特定情報を介して具体的に設定することができる。
また、トリガ情報受信部18は、無線通信によりトリガ情報を受信する。これにより、有線通信によりトリガ情報を受信する構成とは異なり、トリガ情報を受信できる領域が著しく制限されてしまうことがない。
次に、本発明の第2実施形態について図7を参照しながら説明する。本実施形態は、車両用情報記録装置10による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
即ち、車両用情報記録装置10の制御部15は、第三者側装置12が発信したトリガ情報を受信すると(ステップE1:YES)、トリガ情報を受信したことを情報提示部19に表示するとともに(ステップE2)、受信したトリガ情報を揮発性メモリ16に記憶する(ステップE3)。なお、この場合、トリガ情報には、タイミング特定情報として、将来の時刻(例えば、第三者側装置12がトリガ情報を発信した時刻が10:00であるとすると、その将来の時刻である例えば18:00)を特定する情報が含まれている。第三者側装置12の制御部51は、少なくともトリガ情報を発信する時刻よりも後の時刻を将来の時刻として設定する。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報が揮発性メモリ16に記憶されているか否かを判断する(ステップE4)。即ち、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報に合致する車両情報が揮発性メモリ16に存在するか否かを判断する。
また、車両用情報記録装置10の制御部15は、受信したトリガ情報を揮発性メモリ16ではなく不揮発性メモリ17に記憶するように構成してもよい。
また、揮発性メモリ16に記憶されている車両情報を不揮発性メモリ17に記憶するタイミングを、車両14の外部から入力されるトリガ情報に基づいて任意に設定することができ、これにより、不揮発性メモリ17に記憶される車両情報の用途を広げることができる。
次に、本発明の第3実施形態について図8および図9を参照しながら説明する。本実施形態は、車両用情報記録装置10による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、トリガ情報には、幅特定情報として記憶開始点情報および記憶終了点情報が含まれている。この場合、図8に示すように、記憶開始点情報として地点Aを特定する情報が含まれ、記憶終了点情報として地点Bを特定する情報が含まれている。即ち、この場合の幅特定情報は、地点Aから地点Bまでの道路区間を特定する。また、トリガ情報には、地点Aから地点Bまでにおける記憶処理の対象となる車両情報の属性として「燃料噴射量」が設定されている。このトリガ情報によれば、車両用情報記録装置10の制御部15は、揮発性メモリ16に逐次記憶される車両情報のうち地点Aから地点Bまでにおける燃料噴射量を、記憶処理において揮発性メモリ16から抽出し不揮発性メモリ17に記憶する。
車両用情報記録装置10の制御部15は、第三者側装置12が発信したトリガ情報を受信すると(ステップF1:YES)、トリガ情報を受信したことを情報提示部19に表示するとともに(ステップF2)、受信したトリガ情報を揮発性メモリ16に記憶する(ステップF3)。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報が揮発性メモリ16に記憶されているか否かを判断する(ステップF4)。即ち、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報に合致する車両情報が揮発性メモリ16に存在するか否かを判断する。
また、車両用情報記録装置10の制御部15は、受信したトリガ情報を揮発性メモリ16ではなく不揮発性メモリ17に記憶するように構成してもよい。
次に、本発明の第4実施形態について図10を参照しながら説明する。本実施形態は、車両用情報記録装置10による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、トリガ情報には、期限指定情報、又は/及び、期間指定情報が含まれる。期限指定情報は、記憶処理により揮発性メモリ16の車両情報の少なくとも一部を不揮発性メモリ17に記憶した場合に、その不揮発性メモリ17に車両情報を記憶した状態を維持する期限を指定する情報である。また、期間指定情報は、記憶処理により揮発性メモリ16の車両情報の少なくとも一部を不揮発性メモリ17に記憶した場合に、その不揮発性メモリ17に車両情報を記憶した状態を維持する期間(不揮発性メモリ17に車両情報を記憶してから当該車両情報を消去するまでの時間)を指定する情報である。
車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶処理により不揮発性メモリ17に車両情報を記憶すると、その記憶した車両情報に対応する期限指定情報が受信したトリガ情報に含まれているか否かを判断する(ステップG1)。車両用情報記録装置10の制御部15は、期限指定情報が含まれている場合(ステップG1:YES)には、現在時刻が当該期限指定情報によって指定される期限に到達したか否かを判断する(ステップG2)。ここで、車両用情報記録装置10の制御部15は、期限指定情報によって特定される期限と現在時刻とを比較することで、現在時刻が期限に到達したか否かを判断する。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、現在時刻が期限指定情報によって指定される期限に到達すると(ステップG2:YES)、その期限指定情報に対応する車両情報を不揮発性メモリ17から消去する(ステップG3)。なお、車両用情報記録装置10の制御部15は、不揮発性メモリ17に記憶した車両情報に対応する期限指定情報が受信したトリガ情報に含まれていない場合(ステップG1:NO)には、不揮発性メモリ17に記憶した車両情報を消去しないようになっている。
次に、本発明の第5実施形態について図11を参照しながら説明する。本実施形態は、第三者側装置12による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
即ち、第三者側装置12の制御部51は、制御プログラムを実行することにより、本発明の送信先限定手段をソフトウェアによって仮想的に実現する。図11は、第三者側装置12の制御部51が情報提示部53に表示する送信先限定画面の表示例を示す図である。第三者側装置12のユーザは、この送信先限定画面を介して、イベント情報を送信する送信先を選択することができる。この場合、イベント情報の送信先として、ユーザ属性が「女性」であるサービス契約者(図11において「送信選択」欄に[○]印が付されたサービス契約者)が選択されている。第三者側装置12の制御部51は、この送信先限定画面を介して選択された送信先(この場合、女性が所有するユーザ側装置13)に限定してイベント情報を送信する。なお、サービス契約時に契約者が所有するユーザ側装置13の識別情報(例えば、製造番号やシリアル番号など)を第三者側装置12に登録しておき、第三者側装置12の制御部51は、この識別情報に基づいて送信先となるユーザ側装置13を限定するようにするとよい。また、イベント情報の送信先は、種々の属性(例えば、図11に示すユーザの「性別」、「年齢」、「住所」、ユーザが所有する車両の「車種」、「年式」、「色」など)に基づいて限定することができる。
次に、本発明の第6実施形態について図12を参照しながら説明する。本実施形態は、第三者側装置12による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、車両用情報記録装置10は、車両情報送信部71(車両情報送信手段に相当)を備える。この車両情報送信部71は、例えば無線の通信回線を経由して、記憶処理によって不揮発性メモリ17に記憶されている車両情報を第三者側装置12に送信する。なお、この車両情報送信部71による車両情報の送信タイミングは適宜設定することができる。例えば、車両情報送信部71は、記憶処理によって車両情報が不揮発性メモリ17に記憶されるごとに当該車両情報を送信するように構成してもよい。また、車両情報送信部71は、記憶処理によって不揮発性メモリ17に記憶されている車両情報を所定のタイミングで送信するように構成してもよい。また、車両情報送信部71は、第三者である自動車ディーラの店舗に車両が到着したことを条件として、記憶処理によって不揮発性メモリ17に記憶されている車両情報を送信するように構成してもよい。なお、車両が自動車ディーラの店舗に到着したことの検出は、例えばETCシステムのような狭域通信の構成を採用することで実現することができる。
本発明は、上述した各実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば次のように変形または拡張することができる。
第三者側装置12に、現時点(今)を指定するための現時点指定部を設け、第三者側装置12の制御部51は、現時点指定部を介して現時点を特定する情報(現時点情報)が入力された場合には、当該現時点情報を含むトリガ情報を直ちに作成し、作成したトリガ情報を直ちに発信するように構成するとよい。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、受信したトリガ情報に現時点情報が含まれる場合には、トリガ情報を受信した時点において不揮発性メモリ17に記憶されている車両情報を車両情報送信部71により直ちに第三者側装置12に送信するように構成するとよい。
この構成によれば、例えばイベントに参加する目的以外の目的(例えば車両の修理や点検など)で自動車ディーラの店舗に偶然立ち寄ったユーザの車両に関する車両情報を、即座に第三者側装置12に収集することができ、そのユーザに対しても特典を与えるなどのサービスを行うことができる。
Claims (13)
- 車両に搭載され当該車両に関する情報を車両情報として記録する車両用情報記録装置であって、
前記車両情報を逐次記憶する揮発性記憶手段と、
前記揮発性記憶手段に記憶された前記車両情報を記憶する不揮発性記憶手段と、
前記車両の外部から入力される記憶指令情報を無線通信により受信する記憶指令情報受信手段と、
前記記憶指令情報受信手段が受信した前記記憶指令情報によって特定される前記車両情報を前記揮発性記憶手段から読み出して前記不揮発性記憶手段に記憶する記憶処理を実行する記憶制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用情報記録装置。 - 前記記憶指令情報は、前記記憶処理を実行する条件を特定する記憶処理実行条件特定情報を含み、
前記記憶制御手段は、現在時刻又は/及び前記車両情報が前記記憶処理実行条件特定情報によって特定される条件に合致すると判断したとき、前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項1記載の車両用情報記録装置。 - 前記記憶指令情報は、前記車両情報の属性を特定する属性特定情報を含み、
前記記憶制御手段は、前記属性特定情報によって特定される属性の前記車両情報を前記揮発性記憶手段から抽出し、前記不揮発性記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用情報記録装置。 - 前記記憶指令情報は、場所を特定する場所特定情報を含み、
前記記憶制御手段は、前記車両が前記場所特定情報によって特定される場所を走行する場合に前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。 - 前記記憶指令情報は、日時を特定する日時特定情報又は時刻を特定する時刻特定情報を含み、
前記記憶制御手段は、現在日時が前記日時特定情報によって特定される日時になったとき、又は、現在時刻が前記時刻特定情報によって特定される時刻になったときに、前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。 - 前記記憶制御手段は、車両情報が所定の条件に合致するときに、前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。
- 前記記憶制御手段は、現在時刻又は/及び前記車両情報が前記記憶処理実行条件特定情報によって特定される条件に合致している間、前記記憶処理を継続することを特徴とする請求項2に記載の車両用情報記録装置。
- 前記記憶指令情報受信手段が前記記憶指令情報を受信したときに当該記憶指令情報を受信したことを提示し、又は/及び、前記記憶制御手段が前記記憶処理を実行したときに当該記憶処理を実行したことを提示する提示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。
- 前記記憶指令情報は、前記不揮発性記憶手段に前記車両情報を記憶した状態を維持する期限を指定する期限指定情報、又は、前記不揮発性記憶手段に前記車両情報を記憶した状態を維持する期間を指定する期間指定情報を含み、
前記記憶制御手段は、
現在時刻が前記期限指定情報によって指定される期限に到達すると、又は、前記車両情報を前記不揮発性メモリに記憶してからの経過時間が前記期間指定情報によって指定される期間に到達すると、前記不揮発性記憶手段に記憶した前記車両情報を消去することを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。 - 車両に搭載され当該車両に関する情報を車両情報として記録する車両用情報記録装置と、前記車両の外部に設置される第三者側装置と、を備える車両用情報記録システムであって、
前記車両用情報記録装置は、
前記車両情報を逐次記憶する揮発性記憶手段と、
前記揮発性記憶手段に記憶された前記車両情報を記憶する不揮発性記憶手段と、
前記車両の外部から入力される記憶指令情報を無線通信により受信する記憶指令情報受信手段と、
前記記憶指令情報受信手段が受信した前記記憶指令情報によって特定される前記車両情報を前記揮発性記憶手段から読み出して前記不揮発性記憶手段に記憶する記憶処理を実行する記憶制御手段と、を備え、
前記第三者側装置は、
前記記憶指令情報を生成する記憶指令情報生成手段と、
前記記憶指令情報生成手段が生成した前記記憶指令情報を前記車両用情報記録装置に発信する記憶指令情報発信手段と、
前記記憶指令情報発信手段による前記記憶指令情報の発信動作を制御する発信動作制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用情報記録システム。 - 前記車両のユーザが所有するユーザ側装置をさらに備え、
前記ユーザ側装置は、
前記第三者側装置から送信されるイベント情報を受信するイベント情報受信手段と、
前記イベント情報受信手段が受信した前記イベント情報を提示するイベント情報提示手段と、
前記イベント情報提示手段による前記イベント情報の提示動作を制御する提示動作制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項10記載の車両用情報記録システム。 - 前記第三者側装置は、前記イベント情報を送信する送信先を限定する送信先限定手段をさらに備えることを特徴とする請求項11記載の車両用情報記録システム。
- 前記車両用情報記録装置の前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記車両情報を前記第三者側装置に送信する車両情報送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項10から12の何れか1項に記載の車両用情報記録システム。
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