JP5348063B2 - ハイブリッド自動車用冷却装置 - Google Patents

ハイブリッド自動車用冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5348063B2
JP5348063B2 JP2010100281A JP2010100281A JP5348063B2 JP 5348063 B2 JP5348063 B2 JP 5348063B2 JP 2010100281 A JP2010100281 A JP 2010100281A JP 2010100281 A JP2010100281 A JP 2010100281A JP 5348063 B2 JP5348063 B2 JP 5348063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
cooling
heat exchange
circuit
water circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010100281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011231631A (ja
Inventor
誠司 井上
信幸 橋村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010100281A priority Critical patent/JP5348063B2/ja
Publication of JP2011231631A publication Critical patent/JP2011231631A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5348063B2 publication Critical patent/JP5348063B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、内燃機関による動力及びモータによる動力を用いて走行するハイブリッド自動車の機器を冷却するハイブリッド自動車用冷却装置に関する。
従来のハイブリッド自動車の冷却装置は、エンジンを冷却するために冷却水が循環するエンジン冷却水回路と、インバータ、モータ等のハイブリッド機器を冷却するために冷却水が循環するハイブリッド機器冷却水回路と、を有し、それぞれの回路には個別にラジエータが設けられている(例えば特許文献1参照)。
国際公開第2008/095638号
特許文献1に係る従来技術では、上記の各冷却水回路には専用のラジエータが設けられているため、各ラジエータの放熱能力及び体格は対応するそれぞれの冷却水回路における最大負荷、例えばエンジンの最大発熱量及びハイブリッド機器の最大発熱量に対応できる設計を行う必要がある。
実使用においてエンジンの最大負荷時とハイブリッド機器の最大負荷時とが同時に起こるならば、上記の設計思想で問題はない。しかしながら、実際には両方の最大負荷時は同時に起こり難い。例えば、エンジンが最大負荷になるのは、最高速度での巡航運転時であって、このときのハイブリッド機器の発熱量はあまり大きくないのである。ハイブリッド機器の発熱量が最大になるのは低速での登坂走行時であり、このときのエンジンの発熱量はあまり大きくないのである。
以上のように、エンジン冷却水回路及びハイブリッド機器冷却水回路の各ラジエータについて最大負荷に合わせた設計を行った場合には、それぞれのラジエータが大型化してしまうという問題がある。そして、両方のラジエータの大型化によって、車両への搭載性の低下やコストアップにつながるのである。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジン冷却水回路及びハイブリッド機器冷却水回路の各ラジエータの体格を抑制できるハイブリッド自動車用冷却装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲および下記各手段に記載の括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
請求項1は、エンジン(11)による動力及びモータジェネレータ(22)による動力を用いて走行するハイブリッド自動車の機器を冷却するハイブリッド自動車用冷却装置に係る発明であり、
エンジンに接続されてエンジンを冷却する冷却水が流通する第1冷却水回路(10)と、第1冷却水回路に設けられ、第1冷却水回路を流通する冷却水と空気との間で熱交換を行って当該冷却水を冷却する第1熱交換部(13)と、自動車の駆動に用いられるハイブリッド機器(21,22)を冷却する冷却水が流通する第2冷却水回路(20,20A)と、第2冷却水回路に設けられ、第2冷却水回路を流通する冷却水と空気との間で熱交換を行って当該冷却水を冷却する第2熱交換部(23)と、冷却水の流路が切り換えられることにより、第1冷却水回路と第2冷却水回路の両方に接続可能に設けられ、流通する冷却水と空気との間で熱交換を行って当該冷却水を冷却する第3熱交換部(33)と、第1熱交換部及び第3熱交換部のそれぞれで冷却水を冷却し当該冷却された両方の冷却水をエンジンを冷却するために第1冷却水回路に流すように流路を切り換える場合と、第2熱交換部及び第3熱交換部のそれぞれで冷却水を冷却し当該冷却された両方の冷却水をハイブリッド機器を冷却するために第2冷却水回路に流すように流路を切り換える場合の両方を行える流路切換装置(30,34)と、を備え
ハイブリッド機器は複数の機器であり、
流路切換装置によって流路が切り換えられて、第2熱交換部及び第3熱交換部のそれぞれで冷却した両方の冷却水をハイブリッド機器を冷却するために第2冷却水回路に流す場合には、第2冷却水回路を流通する冷却水の流量を減少させることを特徴とする。
この発明によれば、当該流路切換装置によって、第3熱交換部で冷却した冷却水を冷却が必要な機器が設けられる回路の方に流すように、流路を切り替えることにより、当該冷却が必要な機器を含む回路における熱交換部の冷却能力が足りないときでも、第3熱交換部による冷却能力が加わるため、当該冷却が必要な機器を冷やすことができる。これにより、第1冷却水回路に相当するエンジン冷却水回路のエンジンの方を優先して冷却する必要のある場合には、第3熱交換部で冷却された冷却水をエンジン冷却水回路に流すようにし、第2冷却水回路に相当するハイブリッド機器冷却水回路のハイブリッド機器の方を優先して冷却する必要のある場合には、第3熱交換部で冷却された冷却水をハイブリッド機器冷却水回路に流すようにすることができる。したがって、エンジン冷却水回路及びハイブリッド機器冷却水回路の各熱交換部の最大冷却能力を補うことができるので、エンジン冷却水回路及びハイブリッド機器冷却水回路の熱交換部である各ラジエータ(第1熱交換部と第2熱交換部)の体格を抑制できるハイブリッド自動車用冷却装置が得られる。
さらに、この発明によれば、ハイブリッド機器を冷却するための冷却水の流量を減少させることにより、ハイブリッド機器を構成する複数の機器のうち、より上流側に位置する機器と下流側に位置する機器とを冷却する能力に差をつけやすくなる。したがって、当該複数の機器における耐温度性の差が大きい場合、当該上流側に耐温度性の低い方の機器を配置するようにすれば、より効率的な冷却性能を有する冷却装置を提供できる。
請求項2は、請求項1に記載の発明において、第1冷却水回路(10)と第2冷却水回路(20)はそれぞれ独立した別個の回路を構成し、
流路切換装置(30,34)は、第3熱交換部に流入させる冷却水を第1冷却水回路または第2冷却水回路のいずれかから引き込むように流路を切り換える第1の流路切換装置(30)と、第3熱交換部から流出した冷却水を第1冷却水回路または第2冷却水回路のいずれかに引き込むように流路を切り換える第2の流路切換装置(34)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1冷却水回路と第2冷却水回路がそれぞれ独立した別個の回路を構成することにより、各回路を流通する冷却水が混合する流れを形成しないため、各回路の冷却水の温度範囲を維持しやすく、各回路における冷却対象機器の温度制御性に優れた冷却装置が得られる。
請求項3は、請求項1に記載の発明において、第1冷却水回路(10)と第2冷却水回路(20A)は、一部に共通する流路を有する接続された回路を構成し、
流路切換装置(34)は、第1熱交換部、第2熱交換部及び第3熱交換部のすべてに流入した冷却水のうち、第3熱交換部から流出した冷却水を第1冷却水回路または第2冷却水回路のいずれかに引き込むように流路を切り換える下流側流路切換装置(34)を備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1冷却水回路と第2冷却水回路が一部に共通する流路を有することにより、冷却水が流通する回路構成を簡単化できる。これにより、部品点数の低減が図れ、車両搭載性にも優れた冷却装置が得られる。
請求項4は、請求項1〜請求項3いずれか一項に記載の発明において、第1熱交換部、第2熱交換部及び第3熱交換部は、一体に積層されたラジエータを構成することを特徴とする。この発明によれば、第1熱交換部及び第2熱交換部の冷却能力を第3熱交換部により補って各熱交換部が備える熱交換コア部の大きさをそれぞれ小型化し、各熱交換部を積層一体構造にするため、一体構造のラジエータの体格を抑えることができ、車両搭載性に優れた冷却装置を提供できる。
本発明を適用した第1実施形態に係るハイブリッド自動車用冷却装置を模式的に示す構成図である。 第1実施形態のハイブリッド自動車用冷却装置における機器冷却の制御を示すフローチャートである。 本発明を適用した第2実施形態のハイブリッド自動車用冷却装置における機器冷却の制御を示すフローチャートである。 本発明を適用した第3実施形態に係るハイブリッド自動車用冷却装置を模式的に示す構成図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
(第1実施形態)
本発明を適用した第1実施形態に係るハイブリッド自動車用冷却装置について図1及び図2を用いて説明する。図1は第1実施形態に係る冷却装置を模式的に示す構成図である。
図1に示すように、ハイブリッド自動車用冷却装置は、エンジン11を流れる通路を含むエンジン冷却水回路10と、インバータ21、走行用のモータジェネレータ22等で構成されるハイブリッド機器を流れる通路を含むハイブリッド機器冷却水回路20とを含み、これらの回路に関係する各機器の作動を制御して、車両で発生する熱の移動を制御する。インバータ21はDC/DCコンバータやパワー素子装置と一体となった状態で配置されている。
エンジン冷却水回路10は、内燃系のエンジン11によって駆動される自動車に搭載される冷却装置の一例であり、エンジン11を冷却する冷却水(例えば、エチレングリコールを含有する冷却水)が流通する第1冷却水回路である。エンジン冷却水回路10は、冷却水が流れる冷却水通路と空気が通過する空気通路とを有する第1熱交換部13と、エンジン11に接続されるヒータコア(図示せず)と、冷却水を強制的に循環させる駆動力を提供するウォータポンプ12(以下、単にポンプ12ともいう)と、を備えている。
エンジン11は、水冷式の内燃機関であり、ポンプ12によってエンジン11内部のウォータジャケットへ送られる冷却水によって冷却される。エンジン冷却水回路10は、エンジン11のウォータジャケットを流れる高温の冷却水が循環する回路である。エンジン冷却水回路10の冷却水通路において、第1熱交換部13、エンジン11及びポンプ12は直列に接続されている。第1熱交換部13は、冷却水通路を構成する複数本のチューブと、空気通路を構成するチューブ間に配された伝熱フィンとを有し、高温の冷却水を冷却する熱交換器であり、ポンプ12によってチューブ内を流れる冷却水を外気(空気)との熱交換により冷却する。エンジン11を流出した冷却水は、第1熱交換部13で冷却されてから再びエンジン11に戻ってくるようになっている。
図示しないヒータコアは、車室内(エンジンルームを除く)に配置される車両用空調装置の空調ユニットケース(図示せず)の内部であって、冷凍サイクルの構成部品である蒸発器(図示せず)よりも空気流れの下流に配され、送風機(図示せず)によって送風される空調空気を冷却水との熱交換により加熱する。
ハイブリッド機器冷却水回路20は、回路中にインバータ21、走行用のモータジェネレータ22等の自動車の駆動に用いられるハイブリッド機器が配置され、インバータ21から発生する熱と冷却水との間で熱交換が行われるようにインバータ21を通る通路と、モータジェネレータ22から発生する熱と冷却水との間で熱交換が行われるようにモータジェネレータ22を通る通路と、を含んで構成される。ハイブリッド機器冷却水回路20は、インバータ21やモータジェネレータ22の温度調節を行う冷却水(例えば、エチレングリコールを含有する冷却水)が流通する第2冷却水回路である。ハイブリッド機器冷却水回路20は、インバータ21、モータジェネレータ22の順に流れた後の冷却水が流通する冷却水通路と空気が通過する空気通路とを有する第2熱交換部23と、冷却水を強制的に循環させる駆動力を提供するウォータポンプ24(以下、単にポンプ24ともいう)と、を備えている。
ハイブリッド機器冷却水回路20の冷却水通路において、冷却水の流れる方向に、第2熱交換部23、インバータ21、モータジェネレータ22の順に配置されて、これらの機器は直列に接続されている。第2熱交換部23は、冷却水通路を構成する複数本のチューブと、空気通路を構成するチューブ間に配された伝熱フィンとを有し、流通する冷却水を冷却する熱交換器であり、ポンプ24によってチューブ内を流れる冷却水を外気(空気)との熱交換により冷却する。インバータ21、モータジェネレータ22の順に流出した冷却水は、第2熱交換部23で冷却されてから再びインバータ21に戻ってくるようになっている。
ハイブリッド自動車用冷却装置には、第3熱交換部33に流入させる冷却水をエンジン冷却水回路10またはハイブリッド機器冷却水回路20のいずれかから引き込むように流路を切り換える上流側切換弁30と、第3熱交換部33から流出した冷却水をエンジン冷却水回路10またはハイブリッド機器冷却水回路20のいずれかに引き込むように流路を切り換える下流側切換弁34と、を備えている。
上流側切換弁30は、エンジン11を流出した冷却水が第1熱交換部13に流入する前に第1分岐通路31に分流して第3熱交換部33にも流入するように流路を切り換え可能で、かつモータジェネレータ22を流出した冷却水が第2熱交換部23に流入する前に第2分岐通路32に分流して第3熱交換部33にも流入するように流路を切り換え可能な第1の流路切換装置である。すなわち、第1熱交換部13の入口側でエンジン冷却水回路10から分岐する第1分岐通路31は、上流側切換弁30によって、第3熱交換部33の入口通路に接続することが可能である。第2熱交換部23の入口側でハイブリッド機器冷却水回路20から分岐する第2分岐通路32は、上流側切換弁30によって、第3熱交換部33の入口通路に接続することが可能である。換言すれば、上流側切換弁30は、第3熱交換部33の入口側通路をエンジン冷却水回路10側またはハイブリッド機器冷却水回路20側に切り替えることが可能である。
下流側切換弁34は、第3熱交換部33を流出した冷却水が第1合流通路35を流通して第1熱交換部13を流出した冷却水と合流するように流路を切り換え可能で、かつ第3熱交換部33を流出した冷却水が第2合流通路36を流通して第2熱交換部23を流出した冷却水と合流するように流路を切り換え可能な第2の流路切換装置である。すなわち、エンジン冷却水回路10における第1熱交換部13の出口通路に接続されている第1合流通路35は、下流側切換弁34によって、第3熱交換部33の出口通路に接続することが可能である。ハイブリッド機器冷却水回路20における第2熱交換部23の出口通路に接続されている第2合流通路36は、下流側切換弁34によって、第3熱交換部33の出口通路に接続することが可能である。換言すれば、下流側切換弁34は、第3熱交換部33の出口側通路をエンジン冷却水回路10側またはハイブリッド機器冷却水回路20側に切り替えることが可能である。
このように、流路切換装置である上流側切換弁30と下流側切換弁34は、第1熱交換部13及び第3熱交換部33のそれぞれで冷却水を冷却し当該冷却された両方の冷却水をエンジン11を冷却するためにエンジン冷却水回路10に流すように流路を切り換える場合と、第2熱交換部23及び第3熱交換部33のそれぞれで冷却水を冷却し当該冷却された両方の冷却水をインバータ21等のハイブリッド機器を冷却するためにハイブリッド機器冷却水回路20に流すように流路を切り換える場合の両方を行うことができるのである。
また、流路切換装置である上流側切換弁30または下流側切換弁34は、切換弁の他、流量調整バルブ、サーモスタット等で構成してもよい。
エンジン冷却水回路10にはエンジンヘッドの温度を検出するエンジン温度センサ14が設けられている。ハイブリッド機器冷却水回路20には、インバータ21の温度を検出するインバータ温度センサ25と、モータジェネレータ22のコイル温度を検出するコイル温度センサ26と、が設けられている。
制御装置50は、エンジン冷却水回路10、ハイブリッド機器冷却水回路20等の構成部品の作動を制御する電子制御ユニットである。制御装置50は、例えば車室内の空調を制御するエアコン電子制御装置や、エンジン11、モータジェネレータ22の作動を制御するハイブリッド電子制御装置等に当該制御を担当させる構成としてもよい。
制御装置50は、マイクロコンピュータと、エンジン11の起動信号、上記の各種センサ等からの信号が入力される入力回路と、各種アクチュエータ(ポンプ12、ポンプ24、上流側切換弁30、下流側切換弁34)、インバータ21、昇圧コンバータ(図示せず)、及びDC/DCコンバータ等に制御用の出力信号を送る出力回路と、を備えている。
マイクロコンピュータは、ROM(読み込み専用記憶装置)、RAM(読み込み書き込み可能記憶装置)等のメモリおよびCPU(中央演算装置)等から構成されており、各種演算に使用される各種プログラムを有している。制御装置50は、各種プログラムにより演算された結果に基づいて、上記の各種アクチュエータ、インバータ21、昇圧コンバータ、DC/DCコンバータ等の各作動を制御する。制御装置50には、イグニッションスイッチがオンして補機バッテリの電力が供給されることにより電源が入るようになっている。また、制御装置50は、通信コネクタに接続される通信線を介して車両の各種制御装置(例えば車両ECU)と通信可能に構成されている。
インバータ21は、モータジェネレータ22に電力を供給する電子部品であり、この電力をパワー素子(スイッチング電源装置の一例)によって調整するように構成されている。昇圧コンバータは、インバータ21に昇圧した電圧を供給する(例えば300Vを600Vに昇圧する)電子部品であり、この電圧はパワー素子(スイッチング電源装置の一例)によって調整される。DC/DCコンバータは、電池モジュールの充放電を制御するために用いられる場合には、ハイブリッド自動車の発電用およびモータジェネレータ22等の高圧負荷に電力授受可能に接続された電池パックを含む高圧電源系と、低圧負荷に電力を供給する補機バッテリを含む低圧電源系と、の間に設けられる。DC/DCコンバータは、モータジェネレータ22等の高負荷に対する電力変換や低負荷に供給する電力変換を、パワー素子(スイッチング電源装置の一例)によって調整するように構成されている。パワー素子は、例えば、トランジスタとダイオードからなり、電力を変換、調整するために電気回路の一部をオン・オフできるスイッチング素子である。
図2はハイブリッド自動車用冷却装置における機器冷却の制御を示したフローチャートである。イグニッションスイッチがオンすると、制御装置50は、図2のフローチャートを開始する。制御装置50は、まずステップ10で、ポンプ12、ポンプ24、上流側切換弁30及び下流側切換弁34の初期設定を実行する。具体的には、ポンプ12及びポンプ24は最低流量となるように、例えば回転数等を最低出力レベルに制御し、上流側切換弁30及び下流側切換弁34は、ハイブリッド機器冷却水回路20の冷却水を第3熱交換部33に流入するように分流し、再びハイブリッド機器冷却水回路20に合流させるハイブリッド機器冷却水回路側に設定する。
次に、ステップ20で、上記の各種センサによってエンジン温度、インバータ温度、モータ温度が測定されて制御装置50に入力される。そして、ステップ30で、測定されたエンジン温度が予め定められた所定温度Teよりも高いか否かを判定する。ステップ30でYESと判定された場合はエンジン温度が高温であり、次にステップ35で、エンジン冷却水回路10のポンプ12について流量が増加するように回転数等の出力値を増加する制御を実行し、さらに上流側切換弁30及び下流側切換弁34を、エンジン冷却水回路10の冷却水を第3熱交換部33に流入するように分流し、再びエンジン冷却水回路10に合流させるエンジン冷却水回路側に設定して、流路を切り換える制御を実行する。この処理により、エンジン冷却水回路10のエンジン11を冷却する冷却能力を増加させるのである。次にステップ60に進む。
一方、ステップ30でNOと判定された場合は、次にステップ40で、測定されたモータ温度が予め定められた所定温度Tmよりも高いか否か、測定されたインバータ温度が予め定められた所定温度Tiよりも高いか否か、の両方を判定する。そして、両方の判定のうち、いずれかの判定がYESであれば、ステップ45に進む。
ステップ45では、ハイブリッド機器冷却水回路20のポンプ24について流量が増加するように回転数等の出力値を増加する制御を実行し、さらに上流側切換弁30及び下流側切換弁34を、ハイブリッド機器冷却水回路20の冷却水を第3熱交換部33に流入するように分流し再びハイブリッド機器冷却水回路20に合流させるハイブリッド機器冷却水回路側に設定して、流路を切り換える制御を実行する。この処理により、ハイブリッド機器冷却水回路20のインバータ21、モータジェネレータ22等のハイブリッド機器を冷却する冷却能力を増加させるのである。次にステップ60に進む。
このようにステップ35またはステップ45を実行した後、あるいはステップ40がNOである場合には、次にステップ50で両方の冷却水回路10,20のポンプ12,24について回転数等の出力値を低下させる制御を実行し、両方の回路において冷却水の流量を減少させる。この処理では、エンジン及びハイブリッド機器の温度が冷却を要するほど高くない場合、流量増加処理によってエンジンやハイブリッド機器の温度が低下した場合
であるため、冷却水の流量を絞るのである。
次に、ステップ60で、測定されたインバータ温度が予め定められた限界温度レベルTUiよりも高いか否か、測定されたモータ温度が予め定められた限界温度レベルTUmよりも高いか否か、の両方を判定する。なお、限界温度レベルTUiは所定温度Tiよりも高い温度に、限界温度レベルTUmは所定温度Tmよりも高い温度に設定されている。そして、両方の判定のうち、いずれか判定がYESであれば、インバータ21の耐久性を考慮して温度をこれ以上上昇させないため、ステップ65に進み、インバータ21の出力を低下させて制限する処理を実行する。
ステップ60でいずれの判定もNOであれば、次にステップ70でイグニッションスイッチがオフ状態であるか否かを判定する。ステップ70でオフ状態でないと判定された場合はステップ20に戻り、以降のステップを実行していき、オフ状態であると判定された場合は図2に示すフローチャートを終了する。
本実施形態のハイブリッド自動車用冷却装置がもたらす作用効果について述べる。ハイブリッド自動車用冷却装置は、第1熱交換部13及び第3熱交換部33のそれぞれで冷却水を冷却し、当該冷却された両方の冷却水をエンジン11に流すように流路を切り換える場合と、第2熱交換部23及び第3熱交換部33のそれぞれで冷却水を冷却し、当該冷却された両方の冷却水をインバータ21及びモータジェネレータ22に流すように流路を切り換える場合との両方を行える上流側切換弁30及び下流側切換弁34を備える。
この構成によれば、上流側切換弁30及び下流側切換弁34によって、第3熱交換部33で冷却した冷却水を冷却が必要な機器が設けられる回路側に流すように、流路を切り替えることにより、当該冷却が必要な機器を含む回路における熱交換部(第1熱交換部13または第2熱交換部23)の冷却能力が足りないときでも、第3熱交換部33による冷却能力を補完するため、当該冷却が必要な機器に与えるレキャク能力を向上することができる。これにより、エンジン温度が高温で即時に冷却を要する場合、ハイブリッド機器よりもエンジン11の方を優先して冷却する必要のある場合等には、第3熱交換部33で冷却された冷却水をエンジン冷却水回路10に流すようにし、エンジン温度は問題ないが、耐温度の低いハイブリッド機器の方を優先して冷却する必要のある場合には、第3熱交換部33で冷却された冷却水をハイブリッド機器冷却水回路20に流すように流路切換装置を切り換える制御を実施すればよい。したがって、エンジン冷却水回路10及びハイブリッド機器冷却水回路20の各熱交換部の最大冷却能力をいずれも補うことができるので、エンジン冷却水回路10及びハイブリッド機器冷却水回路20の熱交換部である各ラジエータ(第1熱交換部13及び第2熱交換部23)の体格を抑え、冷却装置の小型化が図れる。
また、ハイブリッド自動車用冷却装置において、エンジン冷却水回路10とハイブリッド機器冷却水回路20はそれぞれ独立した別個の回路を構成する。さらに流路切換装置として、第3熱交換部33に流入させる冷却水をエンジン冷却水回路10またはハイブリッド機器冷却水回路20から引き込むように流路を切り換える上流側切換弁30と、第3熱交換部33から流出した冷却水をエンジン冷却水回路10またはハイブリッド機器冷却水回路20に引き込むように流路を切り換える下流側切換弁34と、を備える。
この構成によれば、各冷却水回路がそれぞれ独立した別個の回路を構成することにより、各冷却水回路を流通する冷却水が混合する流れを形成しないため、各冷却水回路の冷却水の温度範囲を維持しやすく、各冷却水回路において冷却を必要とする機器の温度制御性に優れた冷却装置を構築できる。
また、第1熱交換部13、第2熱交換部23及び第3熱交換部33は、一体に積層されたラジエータを構成する。この構成によれば、第1熱交換部13及び第2熱交換部23の冷却能力を第3熱交換部33により補って各熱交換部が備える熱交換コア部の大きさをそれぞれ小型化することができる。さらに各熱交換部を積層一体構造にするため、一体構造のラジエータの体格を抑えることができ、車両搭載性に優れた冷却装置を提供できる。
また、制御装置50は、上流側切換弁30、下流側切換弁34によって流路が切り換えられる場合に、エンジン冷却水回路10及びハイブリッド機器冷却水回路20のうち第3熱交換部33を流出した冷却水が流れる方の回路について、当該回路を流通する冷却水の流量を増加させる制御を実行する(ステップ35,45)。この制御によれば、冷却能力が補われる方の回路について冷却水の流量を増加させるため、冷却を要する機器の放熱性能を上げて、機器冷却の促進することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態で説明した図2のフローチャートに対する他の実施形態を以下に説明する。図3は、第2実施形態のハイブリッド自動車用冷却装置における機器冷却の制御を示すフローチャートである。
図3に示すフローチャートにおいて、ステップ100、ステップ110、ステップ120、ステップ125、ステップ135、ステップ150、ステップ160、ステップ165、ステップ170の各処理は、それぞれ図2のステップ10、ステップ20、ステップ30、ステップ35、ステップ45、ステップ50、ステップ60、ステップ65、ステップ70と同一の処理である。以下の第1実施形態と異なるステップについて説明する。
制御装置50は、ステップ130でNOと判定すると、次にステップ140で、測定された測定されたインバータ温度が予め定められた所定温度Tiよりも高いか否かを判定する。そして、その判定がYESの場合、ステップ142に進み、ハイブリッド機器冷却水回路20のポンプ24について流量が低下するように回転数等の出力値を低下させる制御を実行し、さらに上流側切換弁30及び下流側切換弁34を、ハイブリッド機器冷却水回路20の冷却水を第3熱交換部33に流入するように分流し再びハイブリッド機器冷却水回路20に合流させるハイブリッド機器冷却水回路側に設定して、流路を切り換える制御を実行する。この処理により、ハイブリッド機器冷却水回路20のインバータ21、モータジェネレータ22等を流通する冷却水の流量が絞られ、適正流量にすることができる。
これは、上流側切換弁30及び下流側切換弁34が上記のようにハイブリッド機器冷却水回路側に設定されると、第2熱交換部23と第3熱交換部33とが並列に接続されて通路断面積が増加するため、回路内の圧力損失が低減してポンプ24による流量が増加するようになる。そこで、ステップ142では、ハイブリッド機器冷却水回路20を流通する冷却水の流量を適正値に調整するため、ポンプ24の回転数等の出力値を低下させる制御を実行するのである。
なお、ステップ142の処理は、他の方法として、ポンプ24の回転数を予め定めた回転数に制御するようにしてもよいし、ハイブリッド機器の負荷や温度を監視しながらこれらのデータをフィードバックしてポンプ24の回転数を制御するようにしてもよい。
ステップ142の次に、ステップ144ではポンプ24による流量が予め定めた所定流量以下であるか否かを判定する。ステップ144の判定がNOである場合は、次にステップ160に進む。ステップ144の判定がYESである場合は、次にステップ146でハイブリッド機器冷却水回路20の冷却水流量がステップ144の所定流量になるようにポンプ24の回転数を制御する。そして、次にステップ160に進む。そして、ステップ170でイグニッションスイッチがオフ状態であると判定するまで、本フローチャートを繰り返し実行する。ステップ146の処理により、ハイブリッド機器冷却水回路20の冷却水流量が下がり過ぎないように流量を所定流量に維持し、ハイブリッド機器を冷却する能力を一定以上に確保するのである。
本実施形態によれば、ハイブリッド機器を冷却するための冷却水の流量を減少させること(ステップ142)により、ハイブリッド機器を構成する複数の機器(インバータ21、モータジェネレータ22)のうち、より上流側に位置する機器(インバータ21)と下流側に位置する機器(モータジェネレータ22)とを冷却する能力に差をつけやすくなる。したがって、当該複数の機器における耐温度性の差が大きい場合には、当該上流側に耐温度性の低い方の機器を配置するようにすれば、より効率的な冷却性能を発揮することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態に係るハイブリッド自動車用冷却装置の他の形態について図4を用いて説明する。図4は第3実施形態に係るハイブリッド自動車用冷却装置を模式的に示す構成図である。図4において前述の第1実施形態で説明した図1と同一符号を付した構成部品は、同様の構成部品であり、同様の作動をし、同様の作用効果を奏するものである。
図4に示すように、第3実施形態のハイブリッド自動車用冷却装置は、エンジン冷却水回路10と、エンジン冷却水回路10と一部に共通する流路を有するハイブリッド機器冷却水回路20Aと、を備えている。エンジン冷却水回路10は、エンジン11、ポンプ12、第1熱交換部13を環状に連絡する回路である。ハイブリッド機器冷却水回路20Aは、インバータ21、モータジェネレータ22、ポンプ12、第2熱交換部23を環状に連絡する回路である。上記の共通する流路は、エンジン11よりも下流側の合流部位から、ポンプ12を介して第1熱交換部1よりも上流側の分岐部位に至る流路である。
エンジン冷却水回路10における第1熱交換部13の入口部よりも上流部位には、エンジン冷却水回路10の冷却水通路から分岐する第2分岐通路41と第3分岐通路40とが設けられている。第2分岐通路41は、エンジン冷却水回路10における第1熱交換部13よりも上流部位と第2熱交換部23の入口部とを接続する通路である。第3分岐通路40は、エンジン冷却水回路10における第1熱交換部13よりも上流部位と第3熱交換部33の入口部とを接続する通路である。
さらにハイブリッド自動車用冷却装置は、第1熱交換部13、第2熱交換部23及び第3熱交換部33のすべてに流入した冷却水のうち、第3熱交換部33から流出した冷却水をエンジン冷却水回路10またはハイブリッド機器冷却水回路20Aのいずれかに引き込むように流路を切り換える下流側切換弁34を備えている。下流側切換弁34は、第3熱交換部33の出口側に設けられた下流側流路切換装置である。
本実施形態のハイブリッド自動車用冷却装置において、測定されたエンジン温度に基づいて、エンジン冷却水回路10側のエンジン11を優先的に冷却する場合には、下流側切換弁34は第3熱交換部33出口部の冷却水通路と第1合流通路35とを接続するように流路を切り換える。この場合、エンジン11を流出した冷却水は、ポンプ12の駆動力によって第1熱交換部13に流入して冷却される流れと、第3分岐通路40に分流して第3熱交換部33に流入し冷却される流れと、第2分岐通路41に分流して第2熱交換部23に流入し冷却される流れと、を形成する。第1熱交換部13から流出した冷却水と第3熱交換部33から流出した冷却水とはエンジン冷却水回路10におけるエンジン11よりも上流部位で合流しエンジン11に流入する。これにより、第3熱交換部33の冷却能力が第1熱交換部13の冷却能力を補うので、エンジン11を冷却する能力が向上するのである。第2熱交換部23から流出した冷却水は、インバータ21、モータジェネレータ22を流れてエンジン11よりも下流側の合流部位でエンジン11から流出した冷却水と合流する。
一方、測定されたインバータ温度等に基づいて、ハイブリッド機器冷却水回路20A側のハイブリッド機器を優先的に冷却する場合には、下流側切換弁34は第3熱交換部33出口部の冷却水通路と第2合流通路36とを接続するように流路を切り換える。この場合、モータジェネレータ22を流出した冷却水は、ポンプ12の駆動力によって第1熱交換部13に流入して冷却される流れと、第2分岐通路41に分流して第2熱交換部23に流入し冷却される流れと、第3分岐通路40に分流して第3熱交換部33に流入し冷却される流れと、を形成する。第2熱交換部23から流出した冷却水と第3熱交換部33から流出した冷却水とはハイブリッド機器冷却水回路20Aにおけるインバータ21よりも上流部位で合流しインバータ21に流入する。これにより、第3熱交換部33の冷却能力が第2熱交換部23の冷却能力を補うので、ハイブリッド機器を冷却する能力が向上するのである。第1熱交換部13から流出した冷却水は、エンジン11を流れてエンジン11よりも下流側の合流部位でハイブリッド機器から流出した冷却水と合流する。
本実施形態のハイブリッド自動車用冷却装置によれば、エンジン冷却水回路10とハイブリッド機器冷却水回路20Aが一部に共通する流路を有することにより、冷却水が流通する回路構成を簡単化でき、冷却装置の小型化にも寄与し得る。これにより、部品点数の低減が図れ、車両搭載性にも優れた冷却装置を提供できる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
本発明が適用されるハイブリッド自動車は、内燃機関及びモータが走行用の駆動力を提供する形態の自動車、内燃機関が発電機と組み合わされて発電用に使用されてモータが走行用の駆動力を提供する形態の自動車等を含むものである。したがって、本発明が適用されるハイブリッド自動車は、内燃機関による動力及びモータによる動力を用いて走行するハイブリッド自動車である。
上記実施形態のハイブリッド自動車用冷却装置は、第1熱交換部13、第2熱交換部23及び第3熱交換部33のみで構成されているが、少なくともこの3個の熱交換部を有していればよい。
上記実施形態において、第1熱交換部13、第2熱交換部23及び第3熱交換部33は、図1及び図4に示すように、積層配置され、かつ一体に構成されているが、これらは互いに離間して配置するようにしてもよい。また、熱交換する各コア部が積層されない構造であってもよい。
上記実施形態において、ハイブリッド機器はインバータ21、モータジェネレータ22を例にあげて説明しているが、このような機器に限定するものではない。ハイブリッド機器は、ハイブリッド自動車の走行のために用いられる機器であればよく、例えば、インタークーラー、EGRクーラー(排出ガス再循環装置のクーラー)、水冷コンデンサ、走行駆動源であるモータジェネレータ22に対して電力を供給する複数の電池セルの集合体である電池パック等であってもよい。
10…エンジン冷却水回路(第1冷却水回路)
11…エンジン
13…第1熱交換部
20,20A…ハイブリッド機器冷却水回路(第2冷却水回路)
21…インバータ(ハイブリッド機器)
22…モータジェネレータ(ハイブリッド機器)
23…第2熱交換部
30…上流側切換弁(流路切換装置、第1の流路切換装置)
33…第3熱交換部
34…下流側切換弁(流路切換装置、第2の流路切換装置、下流側流路切換装置)
50…制御装置

Claims (4)

  1. エンジン(11)による動力及びモータジェネレータ(22)による動力を用いて走行するハイブリッド自動車の機器を冷却するハイブリッド自動車用冷却装置であって、
    前記エンジンに接続されて前記エンジンを冷却する冷却水が流通する第1冷却水回路(10)と、
    前記第1冷却水回路に設けられ、前記第1冷却水回路を流通する冷却水と空気との間で熱交換を行って当該冷却水を冷却する第1熱交換部(13)と、
    前記自動車の駆動に用いられるハイブリッド機器(21,22)を冷却する冷却水が流通する第2冷却水回路(20,20A)と、
    前記第2冷却水回路に設けられ、前記第2冷却水回路を流通する冷却水と空気との間で熱交換を行って当該冷却水を冷却する第2熱交換部(23)と、
    冷却水の流路が切り換えられることにより、前記第1冷却水回路と前記第2冷却水回路の両方に接続可能に設けられ、流通する冷却水と空気との間で熱交換を行って当該冷却水を冷却する第3熱交換部(33)と、
    前記第1熱交換部及び前記第3熱交換部のそれぞれで冷却水を冷却し当該冷却された両方の冷却水を前記エンジンを冷却するために前記第1冷却水回路に流すように前記流路を切り換える場合と、前記第2熱交換部及び前記第3熱交換部のそれぞれで冷却水を冷却し当該冷却された両方の冷却水を前記ハイブリッド機器を冷却するために前記第2冷却水回路に流すように前記流路を切り換える場合の両方を行える流路切換装置(30,34)と、
    を備え
    前記ハイブリッド機器は複数の機器であり、
    前記流路切換装置によって前記流路が切り換えられて、前記第2熱交換部及び前記第3熱交換部のそれぞれで冷却した両方の冷却水を前記ハイブリッド機器を冷却するために前記第2冷却水回路に流す場合には、前記第2冷却水回路を流通する冷却水の流量を減少させることを特徴とするハイブリッド自動車用冷却装置。
  2. 前記第1冷却水回路(10)と前記第2冷却水回路(20)は、それぞれ独立した別個の回路を構成し、
    前記流路切換装置(30,34)は、
    前記第3熱交換部に流入させる冷却水を前記第1冷却水回路または前記第2冷却水回路のいずれかから引き込むように流路を切り換える第1の流路切換装置(30)と、前記第3熱交換部から流出した冷却水を前記第1冷却水回路または前記第2冷却水回路のいずれかに引き込むように流路を切り換える第2の流路切換装置(34)と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド自動車用冷却装置。
  3. 前記第1冷却水回路(10)と前記第2冷却水回路(20A)は、一部に共通する流路を有する接続された回路を構成し、
    前記流路切換装置(34)は、
    前記第1熱交換部、前記第2熱交換部及び前記第3熱交換部のすべてに流入した冷却水のうち、前記第3熱交換部から流出した冷却水を前記第1冷却水回路または前記第2冷却水回路のいずれかに引き込むように流路を切り換える下流側流路切換装置(34)を備えることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド自動車用冷却装置。
  4. 前記第1熱交換部、前記第2熱交換部及び前記第3熱交換部は、一体に積層されたラジエータを構成することを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか一項に記載のハイブリッド自動車用冷却装置。
JP2010100281A 2010-04-23 2010-04-23 ハイブリッド自動車用冷却装置 Expired - Fee Related JP5348063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010100281A JP5348063B2 (ja) 2010-04-23 2010-04-23 ハイブリッド自動車用冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010100281A JP5348063B2 (ja) 2010-04-23 2010-04-23 ハイブリッド自動車用冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011231631A JP2011231631A (ja) 2011-11-17
JP5348063B2 true JP5348063B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=45321211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010100281A Expired - Fee Related JP5348063B2 (ja) 2010-04-23 2010-04-23 ハイブリッド自動車用冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5348063B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105658926A (zh) * 2014-05-09 2016-06-08 铃木株式会社 混合动力车辆的冷却装置
US10125664B2 (en) 2015-12-10 2018-11-13 Hyundai Motor Company Cooling system for vehicle

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5895739B2 (ja) * 2012-06-27 2016-03-30 株式会社デンソー 車両用熱管理システム
JP6015184B2 (ja) * 2012-07-18 2016-10-26 株式会社デンソー 車両用熱管理システム
JP5796664B1 (ja) * 2014-05-26 2015-10-21 カルソニックカンセイ株式会社 冷却システム
JP2019173698A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 トヨタ自動車株式会社 車両駆動装置の冷却装置
JP7190350B2 (ja) * 2018-12-28 2022-12-15 マーレジャパン株式会社 車両用の熱交換システム
CN112302778A (zh) * 2020-09-23 2021-02-02 东风汽车集团有限公司 一种混合动力汽车整车热管理装置及管理方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3572901B2 (ja) * 1997-10-31 2004-10-06 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の冷却装置
JP3894180B2 (ja) * 2003-10-09 2007-03-14 株式会社デンソー ハイブリッド自動車用冷却システム
JP4337793B2 (ja) * 2005-09-08 2009-09-30 トヨタ自動車株式会社 車両の冷却装置
JP2007216791A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Toyota Motor Corp 冷却システムおよびそれを備えたハイブリッド車両

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105658926A (zh) * 2014-05-09 2016-06-08 铃木株式会社 混合动力车辆的冷却装置
CN105658926B (zh) * 2014-05-09 2018-09-11 铃木株式会社 混合动力车辆的冷却装置
US10125664B2 (en) 2015-12-10 2018-11-13 Hyundai Motor Company Cooling system for vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011231631A (ja) 2011-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5348063B2 (ja) ハイブリッド自動車用冷却装置
US11207947B2 (en) Cooling system for a motor vehicle and motor vehicle having such a cooling system
EP3088230B1 (en) Electric vehicle multi-mode thermal control system
US9844995B2 (en) EV muti-mode thermal control system
CN101633306B (zh) 车辆hvac和ress热力管理
KR101558611B1 (ko) 친환경차량의 통합 열관리 시스템
US20160318409A1 (en) EV Muti-Mode Thermal Control System
US20100100266A1 (en) Thermal management system for vehicle
JP2010284045A (ja) 熱供給装置
US20120125593A1 (en) Cooling system for vehicle
US20160318410A1 (en) EV Muti-Mode Thermal Control System
JP2007182857A (ja) 冷却装置
KR20180008953A (ko) 차량용 배터리의 열관리 시스템
JP6886960B2 (ja) 温度調整回路及びその制御方法
JP2011240777A (ja) 冷却装置
JP2013079614A (ja) ハイブリッド過給車用冷却装置
CN113227552A (zh) 用于混合动力车辆的传热流体回路的热管理装置
JP7038231B2 (ja) 車両
JP2000274240A (ja) ハイブリッド車両用冷却装置
US11597375B2 (en) Vehicle control device
CN114435189A (zh) 具有电池旁路回路的电动化车辆热管理系统
US11888139B2 (en) Temperature adjustment circuit
JP2006051852A (ja) ハイブリッド車両の暖房装置
JP2015116872A (ja) ハイブリッド車両の暖機装置
CN112449553B (zh) 车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130805

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5348063

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees