JP5346912B2 - 光伝送媒体曲げ加工装置および光伝送媒体曲げ加工方法 - Google Patents

光伝送媒体曲げ加工装置および光伝送媒体曲げ加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、光伝送媒体の曲げ加工領域が加熱されている状態で、その光伝送媒体を曲げる光伝送媒体曲げ加工装置および光伝送媒体曲げ加工方法に関する。
光ファイバ等の光伝送媒体を成形する技術に関しては、例えば、特許文献1および特許文献2に記載された技術が知られている。
特許文献1には、水平方向に延在する光伝送媒体の一部分を加熱しながら光伝送媒体の下方に配置した成形治具にその一部分を押し付け、成形治具に沿わせて光伝送媒体を曲げ加工する技術が記載されている。
また、特許文献2には、水平方向に延在する光伝送媒体の一部分をアーク放電を利用して加熱し、光伝送媒体を曲げ加工する技術が記載されている。
特開2010−72044号公報 国際公開第2010/044273号
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、光伝送媒体を成形治具に押し付けながら光伝送媒体を曲げるので、成形治具と接触した部分に細かなクラックなどの傷が生じやすくなる。クラックなどの傷があると、光伝送媒体の曲げ加工した部分が折れ易くなるおそれがある。
また、特許文献2の技術は、成形治具を使用しないで曲げ加工を行っているのでクラックなどの傷は生じにくいものの、加熱した光伝送媒体が所望の形状とは異なる形状に自重で曲がってしまうことがあり、光の伝送時に光伝送媒体のベンディングロスが大きくなってしまうことがある。
本発明は上記事情に鑑み、光伝送媒体に傷が生じにくく、かつ、光伝送媒体を所望の形状に曲げるための精度を向上することにより、光伝送媒体のベンディングロスを低減させた光伝送媒体曲げ加工装置、光伝送媒体曲げ加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の光伝送媒体曲げ加工装置は、先端を下方側にして上下方向に延在する光伝送媒体の、該先端よりも上方の曲げ加工領域を加熱する加熱手段と、
前記光伝送媒体の、前記曲げ加工領域よりも上方部位を保持する保持手段と、
前記曲げ加工領域を加熱した状態で前記光伝送媒体に力を加え、該光伝送媒体を該曲げ加工領域で曲げる曲げ手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の光伝送媒体曲げ加工装置によれば、上下方向に延在する光伝送媒体の曲げ加工領域を曲げるので、曲げ加工領域を下方から支持する成形治具が不要になり、その成形治具によって光伝送媒体に傷が生じることが防止される。また、光伝送媒体が自重によって意図した曲げ形状とは異なる形状に曲がってしまうことも抑制できるので、曲げ加工領域を所望の形状に精度よく曲げて、光伝送媒体のベンディングロスを低減することができる。
ここで、前記加熱手段は、前記光伝送媒体の、前記曲げ加工領域よりも上下方向の長さが短い被加熱領域を上下方向に沿って部分的に順次加熱するものであってもよい。
また、前記曲げ手段は、前記光伝送媒体の、前記曲げ加工領域よりも下方部位に、前記曲げ加工領域が加熱されている状態で前記光伝送媒体に力を加え、該光伝送媒体を該曲げ加工領域で曲げるものであってもよい。
また、前記光伝送媒体は、幅方向に等間隔に並べられた複数本の光伝送線を一つにまとめたものであってもよい。
また、前記光伝送媒体および前記加熱手段のうちの少なくとも一方を上下方向に移動させ、該加熱手段に、前記曲げ加工領域を上下方向に沿って部分的に順次加熱させる移動手段を備えてもよい。
ここで、前記移動手段が、前記保持手段を下方向へ移動させるものであってもよい。
本発明の光伝送媒体曲げ加工装置において、前記曲げ手段は、前記光伝送媒体の、前記曲げ加工領域と前記先端との中間部位に力を加えるものであることが好ましい。
曲げ手段が上記中間部位、つまり光伝送媒体の、曲げ加工領域よりも先端側部分における重心部位に力を加えているので、曲げ加工中にその先端側部分の自重を曲げ手段でバランスよく受けることができ、曲げ加工領域に該自重が及ぼす影響がより減少する。自重の影響がより減少するので、曲げ加工領域を所望の形状に精度よく曲げて、光伝送媒体のベンディングロスを低減することができる。
また、前記曲げ手段は、前記光伝送媒体の先端を、前記曲げ加工領域が加熱されている状態で回動させるものであってもよい。
本発明の光伝送媒体曲げ加工装置において、前記曲げ手段は、前記曲げ加工領域が前記加熱手段に接近する方向に力を加えるものであることが好ましい。
こうすることで、光伝送媒体の曲げ加工領域が加熱手段から離間することがなく、曲げ加工領域の加熱不足による曲げ加工不良の発生が防止される。
本発明の光伝送媒体曲げ加工装置において、前記加熱手段は、前記曲げ加工領域を非接触で加熱するものであってもよい。
光伝送媒体を非接触で加熱するので、加熱手段と光伝送媒体の接触により光伝送媒体にクラックが生じることを防止できる。
本発明の光伝送媒体曲げ加工装置において、前記加熱手段は、アーク放電電極であってもよい。
また、上記目的を解決する本発明の光伝送媒体曲げ加工方法は、先端を下方側にして上下方向に延在する光伝送媒体を保持手段にセットするセット工程と、
前記光伝送媒体の、前記保持手段と前記先端との間の曲げ加工領域を加熱した状態で、該光伝送媒体に力を加え、該光伝送媒体を該曲げ加工領域で曲げる曲げ加工工程とを有することを特徴とする。
本発明の光伝送媒体曲げ加工方法によれば、成形治具が不要になり、その成形治具によって光伝送媒体に傷が生じることが防止される。また、光伝送媒体の曲げ加工領域を所望の形状に精度よく曲げて、光伝送媒体のベンディングロスを低減することができる。
ここで、前記曲げ加工工程は、前記光伝送媒体の、前記曲げ加工領域よりも下方部位に力を加え、該光伝送媒体を該曲げ加工領域で曲げる工程であってもよい。
本発明の光伝送媒体曲げ加工方法において、前記曲げ加工工程は、前記光伝送媒体の、前記曲げ加工領域と前記先端との中間部位に力を加えて該光伝送媒体を曲げる工程であってもよい。
本発明の光伝送媒体曲げ加工方法において、前記曲げ加工工程は、前記曲げ加工領域が該曲げ加工領域を加熱する加熱手段に接近する方向に、力を加える工程であってもよい。
本発明の光伝送媒体曲げ加工方法において、前記曲げ加工工程は、前記曲げ加工領域を非接触で加熱する工程であってもよい。
本発明の光伝送媒体曲げ加工方法において、前記曲げ加工工程は、前記曲げ加工領域をアーク放電電極で加熱する工程であってもよい。
本発明によれば、光伝送媒体にクラック等のキズが生じにくく、かつ、光伝送媒体を所望の形状に曲げるための精度を向上することにより、光伝送媒体のベンディングロスを低減させた光伝送媒体曲げ加工装置および光伝送媒体曲げ加工方法を提供することができる。
本発明の光伝送媒体曲げ加工装置の一実施形態である光伝送媒体曲げ加工装置の側面図である。 図1に示す光伝送媒体曲げ加工装置の正面図である。 図2示す光伝送媒体曲げ加工装置を、台座部を透過して下側から見た底面図である。 本発明の光伝送媒体曲げ加工装置の回路構成を表すブロック図である。 (a)は、光ファイバと回転ステージの回転中心とを示す拡大図であり、(b)は、一対のアーク放電電極によって加熱されているテープ心線を模式的に示す図である。 図1の状態から曲げアームを45度回転させた様子を示す図である。 図1の状態からか曲げアームを90度回転させた様子を示す図である。 図1に示す光伝送媒体曲げ加工装置の変形例を示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の光伝送媒体曲げ加工装置の一実施形態を説明するとともに、その光伝送媒体曲げ加工装置を用いた光伝送媒体曲げ加工方法について説明する。この実施形態では一定の曲率半径で光伝送媒体を曲げ加工する場合を例にあげて説明する。
図1は本発明の光伝送媒体曲げ加工装置の一実施形態である光伝送媒体曲げ加工装置の側面図であり、図2は図1に示す光伝送媒体曲げ加工装置の正面図である。なお、各図には、光伝送媒体曲げ加工装置の各軸方向等を示す矢印を記載している。
図1に示す光伝送媒体曲げ加工装置10は、テープ心線Fを折り曲げる装置である。テープ心線Fは、延在方向(図1における上下方向、光伝送媒体曲げ加工装置10のX軸方向)に直交する幅方向(図1における紙面に対して直交する方向、光伝送媒体曲げ加工装置10のY軸方向)に等間隔に並べられた複数本のガラス製の光ファイバfを一つにまとめた光ファイバ構造体であって、本発明にいう光伝送媒体の一例に相当する。この光伝送媒体曲げ加工装置10は、複数本の光ファイバfを一度に曲げ加工することができる装置である。なお、曲げ加工を施す光ファイバは、ガラス、プラスチック等のいずれの材料からなるものであってもよく、用途に応じて適宜選択することができる。ただし、屈曲を正確に保つには、ガラス製の光ファイバが好ましい。また、一度に加工される光ファイバの本数に制限はなく、単心の光ファイバであってもよい。
図1に示す光伝送媒体曲げ加工装置10は、L字型ブラケット11、ファイバ保持ユニット12、電極ユニット13、および回転ユニット14を有する。L字型ブラケット11は、立設部11aと台座部11bとから構成されている。立設部11aには、ファイバ保持ユニット12および電極ユニット13が取り付けられている。
ファイバ保持ユニット12は、立設部11aに固定された保持基台121と、保持位置調整台122と、心線保持部123とを備えている。保持位置調整台122は、X軸方向に移動自在に保持基台121に取り付けられている。なお、図1に示すように、本実施形態における光伝送媒体曲げ加工装置10のX軸方向は重力のかかる方向と平行な方向、すなわち鉛直方向である。保持基台121には、保持位置調整台122をX軸方向に移動させる移動機構124が組み付けられている。この移動機構124は、例えば回転運動を直動運動に変換するボールネジである。移動機構124には、保持ユニット用モータ125が接続されている。保持ユニット用モータ125を駆動することで、移動機構124が動作して保持位置調整台122は任意の速度でX軸方向に移動する。心線保持部123は、保持位置調整台122に取り付けられている。保持位置調整台122は、不図示の調整機構を備えている。この調整機構は、心線保持部123のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向、およびα軸方向(X軸を回転中心軸とした回転方向)の位置を微調整するものである。テープ心線Fは、心線保持部123によって保持される。この心線保持部123は、本発明にいう保持手段の一例に相当する。
テープ心線Fは、先端から所定長(例えば、100mm)にわたって被覆F1を除去した状態で、被覆F1の存在する部分を心線保持部123が保持することで心線保持部123にセットされる。なお、後述する曲げ加工領域Aの被覆F1が除去されていれば、テープ心線Fの先端部分に被覆F1を残して心線保持部123にテープ心線Fをセットしてもよい。図1および図2では、図の下側がテープ心線Fの先端側になり、図の上側がテープ心線Fの後端側になる。なお、図示省略されているが、テープ心線Fは後端側にさらに続くものである。テープ心線Fの、被覆F1が除去された部分は、個々の光ファイバfが露出しているが、後端側は被覆されていることから、この部分でも、テープ心線Fは幅方向に等間隔に並んでいる。
図1に示すように、テープ心線Fは、鉛直方向に延在した状態で心線保持部123にセットされる。本実施形態における鉛直方向は、本発明の上下方向の一例に相当する。心線保持部123にセットされたテープ心線Fの、心線保持部123によって保持された部分よりも先端側の部分は、テープ心線Fの剛性により下方に向かって直線性が維持されている。
ここで、図1及び図2とともに図3も参照して説明を続ける。
図3は、図2に示す光伝送媒体曲げ加工装置10を、台座部11bを透過して下側から見た底面図である。
電極ユニット13は、電極位置調整台131、コの字型ブラケット132及び一対のアーク放電電極133を有する。電極位置調整台131は立設部11aに固定されている。コの字型ブラケット132は、電極位置調整台131に取り付けられている。電極位置調整台131は、不図示の調整機構を備えている。この調整機構は、コの字型ブラケット132のX軸方向およびZ軸方向の位置を微調整するものである。一対のアーク放電電極133は、Y軸方向に間隔をあけて電極先端133aを対向させ、コの字型ブラケット132に固定されている。この一対のアーク放電電極133は、本発明にいう加熱手段の一例に相当する。一対のアーク放電電極133は、テープ心線Fの先端と心線保持部123との間に存在する曲げ加工領域A(各光ファイバfの、図2における二点鎖線で囲まれた領域に存在する部分)を鉛直方向に沿って、部分的に順次アーク放電により非接触で加熱する。この曲げ加工領域Aは、テープ心線Fの、曲げ加工が行われる領域であり、その鉛直方向の長さは、曲げ加工の際に心線保持部123がX軸方向に移動する長さと等しい。なお、テープ心線Fの部分的に加熱される領域(以下、被加熱領域と称する)の鉛直方向の長さは、曲げ加工領域Aにおける鉛直方向の長さよりも短い。一対のアーク放電電極133は、非接触でテープ心線Fを加熱するので、テープ心線Fに傷をつけるおそれがない。
図1に示すように、台座部11bには、回転ユニット14が取り付けられている。回転ユニット14は、台座部11bに固定されたフレーム141と、フレーム141に回転自在に設けられた回転ステージ142と、回転ステージ142に固定された曲げアーム143とから構成されている。この回転ステージ142は、不図示の回転ユニット用モータを備えている。この回転ユニット用モータを駆動することで回転ステージ142が任意の角速度で回転する。曲げアーム143は、テープ心線Fに接触し、そのテープ心線Fに力を加えることでテープ心線Fの曲げ加工を行う。したがって、曲げアーム143が、本発明にいう曲げ手段の一例に相当する。
図1に示すように、曲げアーム143のテープ心線Fとの接触側端部143aは、側面視で円弧状に形成されている。その接触側端部143aは、テープ心線Fの曲げ加工領域Aとテープ心線Fの先端との中間部位でテープ心線Fと接触し、回転ステージ142の回転に伴いテープ心線Fに力を加える。この曲げ加工領域Aとテープ心線Fの先端との中間部位は、曲げ加工領域Aよりも先端側部分(テープ心線Fの下側部分)における重心部位である。曲げアーム143が、この重心部位に力を加えることで、曲げ加工中にその先端側部分の自重を曲げアーム143でバランスよく受けることができる。上記先端側部分の自重を曲げアーム143でバランスよく受けることで、テープ心線Fの曲げ加工領域Aを所望の曲率半径に精度よく曲げることができる。すなわち、重心部位以外に力を加えた場合、力を加えた所からテープ心線Fの先端までの自重と、力を加えた所から被加熱領域までの自重との差異により、テープ心線Fの被加熱領域よりも先端側に、力を加えた所を回転中心とした回転モーメントが生じてしまう。この回転モーメントが大きいと、曲げアーム143が加えている力の方向とは異なる方向にテープ心線Fの変形が生じるおそれがある。本実施形態では、上記重心部位に力を加えることで、回転モーメントを極めて小さくしている。
図1に示すように曲げアーム143は、アーク放電電極133とは反対側からテープ心線Fに接触し、そのテープ心線Fの曲げ加工領域A(図2参照)がアーク放電電極133に接近する方向に力を加えることでテープ心線Fの曲げ加工を行う。すなわち、図1に示すX−Z平面において、曲げアーム143は、一対のアーク放電電極133の電極先端133aを結ぶ直線にテープ心線Fの曲げ加工領域Aが接近する方向に力を加える。この方向に曲げアーム143が力を加えることで、光伝送媒体の曲げ加工領域Aがアーク放電電極133から離間することがなくなり、曲げ加工領域の加熱不足による曲げ加工不良の発生が防止される。
図4は、光伝送媒体曲げ加工装置10の回路構成を表すブロック図である。
制御部15は、回転ユニット用モータ制御回路16、保持ユニット用モータ制御回路17、および放電制御回路18それぞれに接続されている。また、制御部15は、内部にCPU(中央演算処理装置)151とメモリ152を備えている。このメモリ152には、光伝送媒体曲げ加工装置10の動作プログラムが記憶されている。CPU151は、メモリ152に記憶された動作プログラムを読み出し、その動作プログラムに従って各制御回路に指令を出すものである。回転ユニット用モータ制御回路16は、CPU151からの指令に従い回転ユニット用モータの回転数を制御する回路である。保持ユニット用モータ制御回路17は、CPU151からの指令に従い保持ユニット用モータ125の回転数を制御する回路である。放電制御回路18は、CPU151からの指令に従い一対のアーク放電電極133に加える電圧または電流の大きさを制御する回路である。
続いて、光伝送媒体曲げ加工装置10を用いた光伝送媒体曲げ加工方法について説明する。ここで説明する光伝送媒体曲げ加工方法は、セット工程と曲げ加工工程とを有する。
セット工程では、図2に示すように、残った被覆F1の端部が一対のアーク放電電極133よりも上方に配置されるように、鉛直方向に延在するテープ心線Fを心線保持部123にセットする。
次に、テープ心線FのX軸方向、Y軸方向およびα軸方向を、保持位置調整台122の調整機構を用いて適宜調整する。続いて、テープ心線FのZ軸方向の位置を調整する。
図5(a)は、光ファイバと回転ステージの回転中心とを示す拡大図である。
図5(a)に示すように、光ファイバfと回転ステージ142の回転中心142aとの距離を、Z軸方向に所望の曲率半径rだけ離した距離になるように、保持位置調整台122の調整機構を用いて調整する。最後に一対のアーク放電電極133の電極先端133aを結ぶ直線とセットされたテープ心線Fとの離間距離を、電極位置調整台131の調整機構を用いて調整する。
ここで、図5(b)を用いて一対のアーク放電電極133の電極先端133aを結ぶ直線とテープ心線Fとの離間距離について説明する。図5(b)は、一対のアーク放電電極によって加熱されているテープ心線Fを模式的に示す図である。
一対のアーク放電電極133の間で発生したアーク放電の温度分布は、一対のアーク放電電極133の間の中心が高温域H、その高温域の周囲が中温域M、その中温域の周囲が低温域Lになる。なお、ここに言う高温域Hは、テープ心線Fが損傷してしまう程、高温となる領域である。図5に示すように、このアーク放電による各温域の温度分布は、光伝送媒体曲げ加工装置10の下から見ると、それぞれY軸方向に長軸を有する長円状になる。テープ心線Fの屈曲に好適な温度域は中温域Mであり、低温域Lでは温度が低すぎてテープ心線Fを曲げることが困難になる。幅方向に並んだ複数本の光ファイバfを一対のアーク放電電極133の間の中心を横切るように並べると、高温域Hに入ってしまう光ファイバfが存在してしまい、その光ファイバfが損傷してしまう。従って、上記Y軸方向に並んだ複数本の光ファイバfの全てが高温域Hから外れている必要がある。つまり、アーク放電電極133の電極先端133aを結ぶ直線と各光ファイバfのZ軸方向の距離(離間距離)は、光ファイバfの全てが少なくとも高温域Hから外れる距離とする必要がある。
曲げ加工工程では、制御部15からの指令に従って各制御回路が動作し、一対のアーク放電電極133の間で発生したアーク放電によってテープ心線Fを非接触で加熱しながら、テープ心線Fに曲げ加工を施す。制御部15は、放電制御回路18に指令を出してアーク放電電極133にアーク放電を開始させ、テープ心線Fを非接触で加熱する。続いて、制御部15は、回転ユニット用モータ制御回路16に駆動指令を出す。そして、曲げアーム143の接触側端部143aがテープ心線Fと接触した図1の状態となったら、保持ユニット用モータ制御回路17に駆動指令を出す。これらの指令に基づいて、各モータが駆動を開始し、心線保持部123が任意の速度で下方に移動し、回転ステージ142も任意の速度で図1において反時計回りに回転する。すなわち、曲げアーム143が、テープ心線Fの曲げ加工領域Aとテープ心線Fの先端との中間部位でテープ心線Fと接触してテープ心線Fに力を加え、テープ心線Fの先端を図1にいて反時計回りに回転させる。テープ心線Fは、その曲げ加工領域Aを連続的に加熱され、微小な曲げ加工が連続して屈曲部分が形成される。なお、心線保持部123の移動速度と回転ステージ142の移動速度は、後述するように求める曲率半径rに対応した速度比となっている。
曲げ加工工程では、テープ心線Fの曲げ加工領域Aがアーク放電電極133に接近する方向に曲げアーム143が力を加えることでテープ心線Fの曲げ加工を行う。図5に、白抜きの矢印で力を加える方向を示す。この図5に示すように、幅方向に並んだ光ファイバfのうち、幅方向端部の光ファイバfの被加熱領域が低温域Lに存在する場合がある。この場合、この幅方向端部の光ファイバfは加熱不足で曲げ加工ができないことになる。
この被加熱領域が低温域Lに存在する光ファイバfの、心線保持部123で保持された部分より先端側の部分は、回転ステージ142の回転に伴って、心線保持部123の下端付近を中心にして回転方向側に撓む。本実施形態では、曲げ加工領域Aがアーク放電電極133に接近する方向に曲げアーム143で力を加えているので、より高い温域に接近する方向に光ファイバfの上記先端側の部分が撓むことになる。この撓みにより、光ファイバfの、低温域Lに存在していた被加熱領域を中温域Mに入れることができる。被加熱領域が中温域Mに存在する光ファイバfは、その被加熱領域で軟化して曲がるので、それ以上撓むことがなく、高温域Hに入ってしまうことはない。図5において、幅方向端部にある光ファイバfは曲げアーム143が力を加える前は低温域Lにあるが、回転ステージ142の回転に伴って中温域Mに入り、所望の曲げ加工がおこなわれる。
図6は曲げアーム143の接触側端部143aがテープ心線Fと接触した図1の状態から曲げアーム143を反時計回りに45度回転させた様子を示す図であり、図7は図1の状態から曲げアーム143を反時計回りに90度回転させた様子を示す図である。
図6〜図7に示すように、テープ心線Fの被加熱領域は、心線保持部123の移動速度と曲げアーム143の角速度に応じた曲率半径で曲げられ、幅方向に並んだ総ての光ファイバfが同じ曲率半径で曲げられる。したがって、心線保持部123の移動速度と曲げアーム143の角速度とを所望の速度にしておくことで、上記幅方向に並んだ総ての光ファイバfを、所望の曲率半径rに精度よく曲げることができる。
なお、心線保持部123の移動速度と回転ステージ142の角速度および光ファイバfの曲げ加工部分の曲率半径の関係は以下のように求めることができる。
心線保持部123の移動距離をS(mm)とし、所望の曲率半径をr(mm)とする。なお、この移動距離Sは、曲げ加工領域Aの鉛直方向の距離と同一である。
光ファイバfの曲げ加工部分の屈曲角度をθ(rad)とすると、光ファイバfの屈曲部分の長さはr・θ(mm)となる。
ここで、移動距離Sと曲げ加工部分の長さr・θは一致するのでS=r・θとなる。
これを単位時間当たりの変化で表すと、
dS/dt=(r・dθ)/dt・・・(1)
となる。
dS/dtは心線保持部123の移動速度V(mm/s)であり、dθ/dtは回転ステージ142の角速度ω(rad/s)であるので、(1)式は
V=rω・・・(2)
と表すことができる。
したがって、曲率半径rは
r=V/ω・・・(3)
と表すことができる。
このように、心線保持部123の移動速度Vと回転ステージ142の角速度ωとの速度比は、所望の曲率半径rから求めることができる。
したがって、例えば移動速度Vを一定とすれば、曲率半径rを小さくする場合は角速度ωを速くし、曲率半径を大きくするする場合は角速度ωを遅くすればよい。
なお、曲げ加工の途中で移動速度Vまたは角速度ωを変更することで、複数の曲率半径で構成された任意の屈曲形状を有する光ファイバfを得ることもできる。
曲げ加工工程が終了したら、自然冷却を行い、その後、テープ心線Fを光伝送媒体曲げ加工装置10から取り外すことで、テープ心線Fの曲げ加工が終了する。以上説明した光伝送媒体成形方法を用いて、屈曲したテープ心線Fを製造することができる。
なお、本発明の光伝送媒体成形方法を繰り返すことで、屈曲を2箇所以上に持つ光伝送媒体を製造することも可能である。具体的には光伝送媒体の複数箇所を順に屈曲させることで蛇行形状の光ファイバを形成することができる。このように光路を自在に変更した光伝送媒体を用いれば、省スペースの光回路を作製することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の光伝送媒体曲げ加工装置10によれば、テープ心線Fの被加熱領域で、成形治具などと接触することなく曲げ加工をおこなうので、テープ心線Fにクラッドなどの傷がつくおそれがない。
また、本実施形態の光伝送媒体曲げ加工装置10では、鉛直方向に延在した状態でセットされたテープ心線Fを曲げ加工しているので、所望の形状に曲げるための精度が向上する。すなわち、水平方向に延在した状態でセットされたテープ心線Fを曲げ加工する場合は、テープ心線Fを構成する各光ファイバfの、被加熱領域より先端側の自重が、光ファイバfの延在方向と直交する方向に作用して、被加熱領域に光ファイバfを曲げる力が加わる。この力により、被加熱領域で軟化した光ファイバfが屈曲してしまい、曲げアームの角速度ωよりも早い曲げ速度で曲げが進行する場合がある。この場合、意図する曲げ方(曲げ速度)に反して光ファイバfが自重で屈曲してしまい、所望の形状に曲げることができない。本実施形態の光伝送媒体曲げ加工装置10では、鉛直方向に延在するテープ心線Fに曲げ加工を行うので、曲げ加工の最初の段階では、テープ心線Fを構成する各光ファイバfの、被加熱領域より先端側の自重は、光ファイバfを引き延ばす方向(図1における下方向)にのみ作用して光ファイバfを曲げる方向に作用することがない。また、曲げ加工が進んだ段階では、曲げアーム143が被加熱領域よりも先端側の自重を支えつつ曲げ加工を行うので自重の影響が減少する。自重の影響が減少するので、被加熱領域で軟化した光ファイバfが自重で屈曲することが抑制され、所望の形状に精度よく曲げ加工を行うことができ、曲げ加工を行ったテープ心線Fのベンディングロスを低減することができる。
また、本実施形態によれば、テープ心線Fの被加熱領域がかなり軟化しても、自重で屈曲することが抑制されるので、一対のアーク放電電極133の電極先端133aを結ぶ直線とテープ心線Fとの離間距離を厳密に管理する必要がなくなる。すなわち、水平方向に延在した状態でセットされたテープ心線Fを曲げ加工する場合は、テープ心線Fを構成する各光ファイバfが被加熱領域で軟化すればするほど自重により屈曲する速度が速くなり、曲げアームの角速度ωよりも早い速度で屈曲が進行してしまう。このため、加熱温度が例えば徐冷点以上軟化点未満となるように、テープ心線Fを構成する全ての光ファイバfとアーク放電電極133との間の離間距離を厳密に管理する必要がある。なお、ここにいう軟化点は、JIS R 3103−1に準拠して測定した値であり、徐冷点は、JIS R 3103−2に準拠して測定した値である。本実施の形態では、鉛直方向に延在する光ファイバfに曲げ加工を行うので、自重で屈曲することが抑制され、光ファイバfが被加熱領域でかなり軟化しても所望の形状に精度よく曲げ加工を行うことができる。すなわち、自重により屈曲することが抑制されるので、軟化点を多少超える温度まで加熱しても所望の形状に精度よく曲げ加工を行うことができる。曲げ加工を行う際に許容される加熱温度の範囲が広がるので、光ファイバfを一対のアーク放電電極133にかなり近づけても所望の形状に精度良く曲げ加工を行うことができる。その結果として、一対のアーク放電電極133の電極先端133aを結ぶ直線と光ファイバfとの離間距離を、水平方向に延在した状態でセットされたテープ心線Fに曲げ加工を行う場合と比較して厳密に管理する必要がなくなる。
本発明は上述の実施の形態に限られることなく特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形を行うことが出来る。例えば、これまでの説明では、一対のアーク放電電極133を用いているが、一対のアーク放電電極133に代えて、図8に示すように、発熱体135を用いて各光ファイバfを加熱してもよい。
図8は、図1に示す光伝送媒体曲げ加工装置の変形例を示す側面図である。
この図8に示した変形例では、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明を省略する。発熱体135は、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素等の耐熱性の高いセラミック材料により構成され、そのセラミック材料の内部に抵抗発熱ヒータを備えている。この発熱体135は、発熱体135の加熱面135aと各光ファイバfとの間にわずかな隙間をあけて角柱状ブラケット136に固定され、加熱面135aから放射した熱で各光ファイバを加熱するものである。なお、この発熱体135に代えて、各光ファイバfを非接触で加熱する他の加熱手段(例えば、バーナー等)を用いてもよい。さらに、発熱体135を各光ファイバfと接触させて加熱してもよく、その他の接触式の加熱手段を用いてもよい。ただし、高温で効率よく光ファイバを加熱する観点からみれば、アーク放電電極が好ましい。
また、本実施形態では鉛直方向に延在するテープ心線Fを保持したが、テープ心線Fが自重で屈曲しない範囲であれば、鉛直方向に対し傾斜したテープ心線Fを心線保持部123で保持してもよい。この自重で屈曲しない範囲は、テープ心線Fの、被加熱領域よりも先端側の質量や加熱温度などの条件によって定まる範囲である。すなわち、本発明における上下方向とは、鉛直方向だけではなく、曲げ加工においてテープ心線Fが自重で屈曲しない範囲で鉛直方向から傾斜した方向も含む。ただし、鉛直方向に近くなるほど自重の影響を低減させることができるので、テープ心線Fの先端を下方側にして鉛直方向或いはほぼ鉛直方向に延在するテープ心線Fを心線保持部123で保持することが好ましい。
また、本実施例では、曲げアーム143の接触側端部143aは、曲げ加工領域Aとテープ心線Fの先端との中間部位でテープ心線Fと接触して力を加えているが、曲げ加工領域Aよりも下方部位であれば、テープ心線Fの他の部位に接触して力を加えてもよい。
また、本実施形態では、曲げ加工において、アーク放電電極133の位置を固定して心線保持部123を下方に向かって移動する構成としたが、心線保持部123を固定して一対のアーク放電電極133を上方に向かって移動する構成としてもよい。或いは、心線保持部123と一対のアーク放電電極133の両方を同時に鉛直方向に移動する構成としてもよい。さらに、心線保持部123および一対のアーク放電電極133の両方を固定して曲げ加工を行う構成としてもよい。また、曲げアーム143をL字型ブラケット11に固定し、心線保持部123を回転させるステージを設け、回転中心142aを中心として心線保持部123を回転する構成としてもよい。さらに、曲げアーム143と心線保持部123の両方が回転する構成としてもよい。
また、本実施形態では、回転ユニット14の高さ位置は固定であるが、この高さ位置を変更できるようにしてもよい。なお、これらの変形を適宜組み合わせることも可能である。
以下、実施例を用いてさらに説明する。
<実施例>
図1に示すL字型ブラケット11としてアルミニウム製のL字型ブラケットを用意した。光ファイバfを保持するファイバ保持ユニット12としてステッピングモータ駆動のボールネジ式の自動X軸ステージを用意し、アルミニウム製のL字型ブラケットの壁面(図1に示す立設部11a)に固定した。また、回転ユニット14として、ステッピングモータで駆動する自動θ軸回転ステージを用意し、その自動θ軸回転ステージをアルミニウム製のL字型ブラケットの底面(図1に示す台座部11b)に固定した。
さらに、図1に示すコの字型ブラケット132としてガラスエポキシ製のコ字型ブラケットを用意した。一対のアーク放電電極は、それぞれアーク放電用電源(古河電工社製光ファイバ融着装置を転用)に接続した。また、アーク放電電極の陰極、陽極両方の電極棒をガラスエポキシ製のコ字型ブラケットに向かい合わせで固定し、そのコ字状ブラケットをL字型ブラケットの壁面に固定した。
光ファイバは石英光ファイバ(GI62.5マルチモード、クラッド径0.125mm、被覆外径0.245mm、古河電工社製)を用い、先端から100mmのところまで、被覆を除去した。そして、先端を下方に向けて鉛直方向に延在させ、被覆の残る後端側を自動X軸ステージに固定した。
また、アーク放電電極の電極先端を結ぶ直線と光ファイバとの離間距離を約1mmに調節し、アーク放電により光ファイバが非接触で赤熱するようにした。
自動Xステージの移動速度を2(mm/s)とし、アーク放電をさせながら、自動θ軸ステージを90度回転させるように制御した。
自動θ軸ステージの角速度ωを1.55から0.85まで6段階に変化させて実験を繰り返し、曲げ加工をした光ファイバの曲率半径とベンディングロス(bending loss:曲げ損失)の値を実測した。
<比較例>
実施例で使用した光伝送媒体曲げ加工装置を90度回転し、L字型ブラケットの壁面を底面として(図1において光伝送媒体曲げ加工装置を時計回りに90度回転)、水平方向に延在する光ファイバを自動X軸ステージに保持した。その他は実施例と同様にして曲げ加工を施した比較例の光ファイバを得た。
実測結果を表1に示す。
この表1は、横一列づつ角速度ωを変えた例が示されている。一番左側の列には角速度ωの値が示され、その右側の列にはその角速度ωによって得られる曲率半径の理論値(mm)が示されている。この理論値は、上述の式(3)で得られる値である。この表には、実施例及び比較例で得られた光ファイバの曲率半径およびベンディングロス(dB)を測定した結果がそれぞれ示されている。なお、ベンディングロスは、光ファイバの曲げ精度が高ければ低い値となる。
<評価>
表1から明らかなように、角速度ωを1.55から0.85のいずれの角速度ωにおいても、実施例では比較例よりも理論値に近い曲率半径を得ることができた。また、いずれの角速度ωにおいても、実施例では比較例よりもベンディングロスを大きく低減することができた。さらに、実施例では、全ての角速度ωにおいてベンディングロスを1dB以下とすることができた。
10 光伝送媒体曲げ加工装置
123 心線保持部
133 アーク放電電極
143 曲げアーム
F テープ心線
F1 被覆
A 曲げ加工領域

Claims (10)

  1. 先端を下方側にして上下方向に延在する光伝送媒体の、該先端よりも上方の曲げ加工領域を加熱する加熱手段と、
    前記光伝送媒体の、前記曲げ加工領域よりも上方部位を保持する保持手段と、
    前記曲げ加工領域を加熱した状態で前記光伝送媒体に力を加え、該光伝送媒体を該曲げ加工領域で曲げる曲げ手段とを備えたことを特徴とする光伝送媒体曲げ加工装置。
  2. 前記曲げ手段は、前記光伝送媒体の、前記曲げ加工領域と前記先端との中間部位に力を加えるものであることを特徴とする請求項1記載の光伝送媒体曲げ加工装置。
  3. 前記曲げ手段は、前記曲げ加工領域が前記加熱手段に接近する方向に力を加えるものであることを特徴とする請求項1または2記載の光伝送媒体曲げ加工装置。
  4. 前記加熱手段は、前記曲げ加工領域を非接触で加熱するものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の光伝送媒体曲げ加工装置。
  5. 前記加熱手段は、アーク放電電極であることを特徴とする特徴とする請求項4記載の光伝送媒体曲げ加工装置。
  6. 先端を下方側にして上下方向に延在する光伝送媒体を保持手段にセットするセット工程と、
    前記光伝送媒体の、前記保持手段と前記先端との間の曲げ加工領域を加熱した状態で、該光伝送媒体に力を加え、該光伝送媒体を該曲げ加工領域で曲げる曲げ加工工程とを有することを特徴とする光伝送媒体曲げ加工方法。
  7. 前記曲げ加工工程は、前記光伝送媒体の、前記曲げ加工領域と前記先端との中間部位に力を加えて該光伝送媒体を曲げる工程であることを特徴とする請求項6記載の光伝送媒体曲げ加工方法。
  8. 前記曲げ加工工程は、前記曲げ加工領域が該曲げ加工領域を加熱する加熱手段に接近する方向に、力を加える工程であることを特徴とする請求項6又は7記載の光伝送媒体曲げ加工方法。
  9. 前記曲げ加工工程は、前記曲げ加工領域を非接触で加熱する工程であることを特徴とする請求項6から8のうちいずれか1項記載の光伝送媒体曲げ加工方法。
  10. 前記曲げ加工工程は、前記曲げ加工領域をアーク放電電極で加熱する工程であることを特徴とする請求項9記載の光伝送媒体曲げ加工方法。
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