JP5253946B2 - 光伝送媒体成形方法および光伝送媒体成形装置 - Google Patents

光伝送媒体成形方法および光伝送媒体成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、光伝送媒体を変形させる方法および光伝送媒体を変形させる際に用いられる成形装置に関する。
光ファイバ等の光伝送媒体を成形する技術に関しては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1には、光ファイバを変形させる技術において、アーク放電を利用して、光ファイバの一部分を加熱し、所定の半径で曲げることで、所望の屈曲状態を得る技術が記載されている。
特開2005−292718号公報
しかしながら、特許文献1には、光ファイバを正確に所望の曲率半径で曲げる技術については記載されていない。さらに特許文献1に記載の技術では、高い生産性でもって光ファイバの曲げ加工を行う点についても考慮されていない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、曲げられる光伝送媒体の曲率の精度を高く確保でき、且つ、加工作業の生産性を高くできる技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、光伝送媒体の被加熱部分を、前記被加熱部分の近傍に配置された成形治具に相対的に押し付け、前記光伝送媒体を構成する材質のひずみ点以上の温度に加熱することにより前記成形治具から前記光伝送媒体への加熱が行われ、前記成形治具と押し付け部材とで前記光伝送媒体を挟み込むことにより前記光伝送媒体を前記成形治具の形状に沿った形状に成形することを特徴とする光伝送媒体成形方法である。
請求項1に記載の発明によれば、成型治具に光伝送媒体の加熱された部分が押し当てられ、成形治具の形状に沿った形状への光伝送媒体の変形が行われる。このため、曲げた後の曲率の再現性に優れ、また加工作業の生産性を高くできる。また、成形治具と押し付け部材とで光伝送媒体を挟み込むことにより、光伝送媒体への加熱と曲げる力の伝達が効率良く行われる。さらに、光伝送媒体への加熱が成形治具から行われる。この場合、成形治具がヒータを内蔵する、あるいは成形治具に発熱体から熱量が供給されることで、成形治具による光伝送媒体の加熱が行われる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記押し付け部材が、前記被加熱部分に接触することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、加熱を行う加熱手段が、被加熱部分に接触することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の発明において、押し付け部材を被加熱部分に接触させつつ、押し付け部材を前記成形治具の形状に沿って移動させることを特徴とする。請求項に記載の発明によれば、光伝送媒体に対して、成形治具の表面形状に沿った経路で加熱され、且つ、曲げる力が働く。このため、成形治具の表面形状に沿った変形が無理なく起こり、高い再現性が得られる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、成形治具は、所定の曲率を有する曲面を有し、加熱手段の移動は、円周経路上での移動であり、この円周経路の曲率中心と、曲面の曲率中心とが略一致することを特徴とする。請求項に記載の発明によれば、加熱手段と成形治具の曲面との間の距離が一定にされた状態で、光伝送媒体の曲げられる部分の位置が漸次移動する。このため、光伝送媒体の断面方向に無理な力が加わる現象が抑えられ、曲げられた光伝送媒体におけるクラックの発生や損失の増加が抑えられる。なお、略一致とは、曲面の曲率半径の10%以下、好ましくは5%以下、より好ましくは2%以下の精度で一致している状態をいう。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、成形治具の曲面の曲率が一定でない場合に、加熱手段が動く円周経路の曲率中心と、押し付け部材が対向している曲面の部分の曲率中心とが略一致するように、押し付け部材の位置を2次元的に相対移動させることを特徴とする。請求項に記載の発明によれば、成形治具の曲面の曲率が場所によって異なった形状であっても、曲げる加工が行われる局所的な部分では、押し付け部材である加熱手段の移動経路の曲率中心と成形治具の曲面の曲率中心とが略一致する。このため、曲率が一定でない形状に光ファイバを曲げる際においても曲げた後の曲率の再現性に優れ、また加工作業の生産性を高くできる。なお、加熱手段の位置制御は、相対的なものでよいので、成形治具側を移動させてもよい。また両方を移動させてもよい。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか一項に記載の発明において、光伝送媒体の成形治具への接触は、光伝送媒体の第1の部分から第2の部分に向かって漸次行われ、さらに、押し付け部材も加熱手段を構成し、光伝送媒体の成形治具に接触する部分は、この接触が生じる前の段階で押し付け部材の加熱手段が接触し予熱されることを特徴とする。請求項7に記載の発明によれば、光伝送媒体における曲げるための力が働く部分が予め予熱され、ひずみ点以上の温度とされるので、加工をよりスムーズに行うことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、押し付け部材の加熱手段の光伝送媒体に接触する面が平面であることを特徴とする。請求項8に記載の発明によれば、曲げる前の直線状の光伝送媒体が当該平面に接触するので、請求項7に示す予熱を効果的に行うことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項2〜6のいずれか一項に記載の発明において、押し付け部材の加熱手段が円柱状の形状であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項またはに記載の発明において、曲面の曲率半径が0.3mm〜3mmであることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の発明において、押し付け部材が発熱体であることを特徴とする
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の発明において、形成治具の形状に沿った形状に成形を行った後に、ひずみ点以上、軟化点未満の温度で熱処理を行うことを特徴とする。請求項12に記載の発明によれば、光伝送媒体の屈曲させた部分に残留するひずみを除去することができ、その部分の強度を高めることができる。
請求項13に記載の発明は、所定の曲率を有する曲面を有し、この曲面に光伝送媒体が押し付けられることで、前記光伝送媒体を前記曲面に沿った形状に変形させるための成形治具と、前記成形治具との間で前記光伝送媒体を挟み込み、前記光伝送媒体を前記成形治具に向かって押し付ける押し付け部材と、前記押し付け部材を前記曲面に沿って移動させる移動手段とを備え、前記成形治具および/または前記押し付け部材は、前記光伝送媒体を構成する材料のひずみ点以上の温度に、前記光伝送媒体を加熱することを特徴とする光伝送媒体成形装置である。請求項13に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の成形方法を行う成形装置が提供される。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、移動手段は、回転し、この回転の中心は、曲面の曲率中心に略一致することを特徴とする。請求項14に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の加工を行う成形装置が提供される。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、押し付け部材の移動経路の曲率中心の位置を2次元的に移動させる2次元移動手段と、押し付け部材の移動経路の曲率中心と、押し付け部材が対向している曲面の部分の曲率中心とが略一致するように2次元移動手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。請求項15に記載の発明によれば、成形治具の曲面の曲率が場所によって異なった形状であっても、曲げる加工が行われる局所的な部分では、押し付け部材の移動経路の曲率中心と成形治具の曲面の曲率中心とが略一致する。このため、曲率が一定でない形状に光ファイバを曲げる際においても曲げた後の曲率の再現性に優れ、また加工作業の生産性を高くできる。
本発明によれば、曲げられる光伝送媒体の曲率の精度を高く確保でき、且つ、加工作業の生産性を高くできる技術が提供される。
(1)第1の実施形態
以下、図面を用いて本発明の実施形態について具体的に説明する。
(構成)
図1は、光伝送媒体成形装置の一例である光ファイバ成形装置の概要を示す概念図である。図1には、光ファイバ成形装置1が示されている。光ファイバ成形装置1は、光ファイバを所定の曲率で曲げる機能を備えている。光ファイバ成形装置1は、軸Sを回転中心として回転する回転部材101を備えている。回転部材101は、図示省略したモータによって駆動され、矢印100の方向に回転可能とされている。勿論、矢印100と反対の方向への回転も可能である。
回転部材101には、発熱体103を支持する支持部材102が固定されている。発熱体103は、ピストン−シリンダ機構を有するアクチュエータ107により軸Sの方向に直線移動が可能とされた状態で、支持部材102に支持されている。アクチュエータ107は、バネ等の付勢手段であってもよい。
発熱体103は、平面104を備え、また内部に抵抗発熱ヒータを備え、発熱する。発熱体103は、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素等の耐熱性の高いセラミックス材料により構成され、成形対象となる光ファイバを、その構成材料のひずみ点以上の温度に加熱する。発熱体103は、平面104によって後述する光ファイバを成形治具105に向かって押し付ける押し付け部材としても機能する。
符号105は、成形治具である。成形治具105は、上辺が平坦な長手形状を有し、その長手形状の図の左側の端部の部分に曲面106を備えている。この例では、曲面106は、軸Sを中心とする円周面の一部により構成され、その曲率半径は、2mmとされている。成形治具105は、加工に際して加わる温度に耐える材質により構成されている。この例では、ジルコニアにより成形治具105が構成されている。
(動作)
図2は、図1に示す光ファイバ成形装置の動作の一例を概念的に示す段階図である。ここで、光ファイバ201は、単心の光ファイバであっても複数本の光ファイバを樹脂等によりテープ化したテープ心線等であってもよく、一度に接続される光ファイバの数量に制限はない。このような光ファイバとしては、石英、プラスチック等のいずれの材料からなるものであってもよく、用途に応じて適宜選択することができる。まず図2(A)に示すように、光ファイバ201を成形治具105の上に置き、発熱体103の平面104(図1参照)を光ファイバ201の上側に接触させる。この際、アクチュエータ107の機能により、発熱体104は、光ファイバ201を成形治具105の方向に向かって押し、光ファイバ201を成形治具105に押し付ける。
図2(A)に示す状態において、発熱体103を発熱させる。発熱の温度は、光ファイバ201を構成する材料のひずみ点以上の温度とする。なお、光ファイバ201が複数の材料により構成されており、そのひずみ点が同一でない場合、最も高いひずみ点を採用する。発熱の温度は、ひずみ点以上軟化点未満が好ましい。この範囲を超えると、光ファイバ201を構成する材料の軟化が進み過ぎ、断面形状の変形等に起因する損失増加等の光学特性への悪影響が出る。なお、ひずみ点は、JIS―R―3103―2に準拠して測定した値であり、軟化点は、JIS―R―3103―1に準拠して測定した値をいう。
光ファイバ201が、発熱体103と同じ温度となった段階で、回転部材101を図の矢印100の方向に回転させる。この回転部材101の回転により、回転部材101に固定された支持部材102も矢印100と同様な方向200に回転する。
図2(B)には、図2(A)の状態から、45°反時計回り方向への回転が進んだ状態が示されている。まず、光ファイバ201は、発熱体103の平面104(図1参照)に接した部分が加熱され、その部分がひずみ点以上の温度とされる。この状態で、矢印200の回転が起こると、光ファイバ201は、発熱体103によって成形治具105の曲面106に押し付けられ、曲面106の形状に変形する。
曲面106の曲率中心は、軸Sであり、また発熱体103の回転中心も軸Sである。また、アクチュエータ107により、光ファイバ201は、成形治具105に押し付けられている。このため、光ファイバ201は、潰れることなく、図2(A)→(B)→(C)に示すように変形する。また、発熱体103の平面104(図1参照)の部分によって、光ファイバ201は、以後に変形する部分(その後のタイミングで曲面106に押し付けられる部分)が予め加熱(つまり予熱)されているので、上記変形がスムーズに行われる。
図2に示す例では、回転部材101が図2(A)に示す状態から反時計回り方向に90°回転することで、図2(C)に示すように、光ファイバ201が90°曲がる。この際、曲がった部分の内側の曲率半径は、曲面106の曲率半径と略同じとなる。
図2(C)に示す状態を得たら、発熱体103の発熱を停止し、自然冷却を行う。そして、光ファイバ201が自立する強度となる温度まで光ファイバ201の温度が低下したら、アクチュエータ107を縮め、発熱体103を光ファイバ201から離し、光ファイバ201を光ファイバ成形装置1から取り外す。こうして、光ファイバ201を所定の曲率で曲げる加工が終了する。
ここでは、光ファイバを90°曲げる例を説明したが、この角度は、曲面106の形状を選択することにより、180°程度以下の範囲で任意に設定が可能である。また、図2には、1本の光ファイバを曲げる場合が例示されているが、複数本を並べてセットし、複数の光ファイバを同時に加工することも可能である。
(実施形態の優位性)
成形治具105の曲面106の曲率中心と、光ファイバ201を押さえる発熱体103の移動経路の曲率中心とが同一であるので、光ファイバ201の断面形状の変形(例えば潰れ)を抑えつつ曲面106の形状に沿った光ファイバ201の変形を正確に行うことができる。
図2(A)→(B)→(C)の工程を繰り返せばよいので、生産性に優れており、低コスト、且つ、高い生産性でもって光ファイバの加工を行える。また、図2(A)→(B)→(C)の工程において、微妙な調整が必要とされる工程はなく、高い再現性が得られる。この点は、高い加工歩留まりを得る上で有用となる。
図2(A)→(B)の遷移過程で明確なように、光ファイバ201の曲げ加工が施される部分は、曲げようとする力が働く前の段階で発熱体103により予め加熱される。このため、クラックの発生等を抑えた曲げ可能を行える。また、曲面106の円周の長さや、回転部材101の回転角度を設定することで、曲げる角度や曲率半径を自在に調整することができる。
(他の例)
発熱体103を熱の良導体で構成し、そこに離れた場所から熱を供給するようにしてもよい。成形治具105にヒータを内蔵させ、成形治具105を発熱させてもよい。この場合、発熱体103を併用するパターンと、発熱体103の変わりに発熱体としては機能しない押し付け部材を用い、加熱は、成形治具105から行うパターンとが挙げられる。
発熱体103を円柱形状としてもよい。円柱形状以外には、半円形状や多角形状であってもよい。光伝送媒体としては、光ファイバ以外に、光導波路を挙げることができる。
上述した手順により曲げ加工を行った光ファイバをその構成材料のひずみ点以上、且つ、軟化点未満の温度で熱処理してもよい。こうすることで、曲げた部分(屈曲部)に残るひずみを除去することができ、その分の強度を高めることができる。
(実施例)
以下、石英系GIマルチモードの光ファイバ(外径:0.25mm、クラッド径:0.125mm、コア径:0.05mm、住友電工社製、長さ:50cm、ひずみ点:約1000℃、軟化点:約1600℃)に対して、90°の曲げ加工を施した場合の結果を説明する。ここでは、同一条件で5サンプルに対する加工を行い、加工前に比較して増加した損失を調べた結果を示す。なお、発熱体103の温度は1200℃に設定し、損失の測定は、波長850nmのレーザー光を利用して行った。
Figure 0005253946
実際の使用状態では、入出力で2回屈曲部があるとすると、合わせて7dB程度が光ファイバにおける許容できる損失の上限となる。したがって、表1から、図1に示す光ファイバ成型装置1を用いた光ファイバの曲げ加工時における曲率半径の下限は、0.3mm程度となることが結論される。なお、図1に示す光ファイバ成形装置1を用いた曲げ加工における曲率半径の上限は、特に制限されないが、曲率半径が3mmを超える場合は、光ファイバ成形装置1による成形は必要でなくなる。このため、与える曲率半径の上限は、3mm程度となる。
(2)第2の実施形態
(構成)
本発明は、成形治具の曲面の曲率が一定でない場合にも適用することができる。以下、この一例を説明する。図3は、本発明を利用した光ファイバ成形装置を示す概念図である。図3において、図1と同じ符号の部分は、図1に関連して説明したものと同じである。
図3には、光ファイバ成形装置3が示されている。光ファイバ成型装置3は、回転部材101を支える支持筐体301を備えている。支持筐体301は、内部に回転部材101を回転させるための図示省略したモータと駆動系(ギアやベアリング等)が格納されている。この例では、回転部材101は、軸Kを回転中心として回転する。
支持筐体301は、リフト機構302によって、移動台座303上で支持されている。リフト機構302は、支持筐体301を上下に移動させるアクチュエータとして機能する。このアクチュエータは、位置制御の精度を確保できるボールネジ機構により動作する。
移動台座303は、基礎台座304上に図の左右方向に移動可能な状態で支持されている。この左右方向の移動もボールネジ機構を用いて行われる構成とされている。なお、基礎台座304は、床等に据え付けられている。
基礎台座304には、支持柱305が固定され、支持柱305は、成型治具105を支えている。この例では、成形治具105の曲面が、符号109により示されるように、曲率が一定でない曲面とされている。このため、曲面9の曲率中心は、当該曲面の場所によって異なる。
図3に例示する構成では、回転する移動手段である回転部材101の回転中心である軸K(発熱体103の移動経路の曲率中心)を2次元的に移動させる手段が、リフト機構302の図における上下の移動機構と、移動台座303の左右の移動機構とにより構成されている。
(制御系)
図4は、図3に示す装置の制御系の概要を示すブロック図である。図4に示す制御系は、図3に示す装置の内部や外部の適当な場所に配置されている。図4に示す制御系は、制御コンピュータ401によって動作が統括される。制御コンピュータ401は、CPU、メモリ、各種インターフェースを備えている。このメモリには、動作に必要な動作プログラムや各種データが格納されている。このデータには、曲面109の形状に関するデータも含まれている。
図4における回転部材回転用モータ駆動回路402は、図3の回転部材101を回転させるモータを駆動する回路である。リフト機構駆動回路403は、図3のリフト機構302を駆動する回路である。移動台座駆動回路404は、図3の移動台座303の図の左右方向における移動を行うための駆動装置を駆動する回路である。発熱体制御回路405は、図3の発熱体103の発熱温度を制御する回路である。アクチュエータ制御回路406は、図3のアクチュエータ107を駆動する回路である。
この制御系は、軸K(発熱体103の移動経路の曲率中心)と、押し付け部材である発熱体103が対向している曲面109の部分の曲率中心とが略一致するように、上述した軸Kを2次元的に移動させる手段に対する制御を行う。なお、発熱体103が対向している曲面109の部分というのは、曲面109における発熱体103との間の距離が最短の部分、と言い替えることができる。
(動作)
まず、図3に示す構成において、図示省略した光ファイバを成形治具105の上にセットする。次に、図示省略した動作開始スイッチがオペレータにより押されて、制御コンピュータ401により、以下説明する処理を行うための動作プログラムが実行される。
まず、アクチュエータ107が動作し、発熱体103が図示省略した光ファイバに押し付けられる。次いで、発熱体103が発熱し、発熱体103に接触した光ファイバの部分が所定の温度(光ファイバを構成する材料のひずみ点以上の温度)に昇温される。発熱体103に接触した光ファイバの部分が所定の温度に達したら、回転部材101を矢印100の方向に回転させ、この回転に合わせて、リフト機構302および移動台座303の移動機構を動作させ、発熱体103との間で光ファイバを挟んだ部分における曲面109の曲率中心と、軸Kとが略一致するよう調整が行われる。この制御では、曲面109に関するデータが参照される。
この制御により、光ファイバの曲げが行われる局所部分において、曲面109の曲率中心と発熱体103の曲線状の移動経路の曲率中心とが略一致した状態で、曲げ加工が進行する。この制御によれば、光ファイバに無理な力を加えずに、光ファイバをスムーズに曲げることができる。
所定の範囲の曲げ加工が終了したら、発熱体103の発熱を停止させ、さらにアクチュエータ107を縮める。そして、光ファイバがある程度冷却したら、光ファイバを光ファイバ成形装置3から取り外し、作業を終了する。
(変形例)
図3には、発熱体104側を2次元的に移動させ、回転中心である軸Kの位置を、曲面109の曲率の状態に合わせて動的に調整する例を示した。しかしながら、軸Kと曲面109の曲率中心との位置合わせは、相対的なものであればよい。したがって、軸Kの位置を固定し、成形治具105を2次元的に移動させ、軸Kの位置と曲面9の曲率中心の位置とを合わせる構成としてもよい。勿論、軸K側と成形治具105の両方を2次元的に移動させ、軸Kの位置と曲面109の曲率中心の位置とを合わせる構成としてもよい。
光ファイバ成形装置の概要を示す概念図である。 図1に示す光ファイバ成形装置の動作の一例を概念的に示す段階図である。 光ファイバ成形装置の概要を示す概念図である。 図3に示す装置の制御系の概要を示すブロック図である。
符号の説明
1…光ファイバ成形装置、101…回転部材、102…支持部材、103…発熱体、104…平面、105…成型治具、106…曲面、107…アクチュエータ、201…光ファイバ、3…光ファイバ成形装置、301…支持筐体、302…リフト機構、303…移動台座、304…基礎台座、305…支持柱。

Claims (15)

  1. 光伝送媒体の被加熱部分を、前記被加熱部分の近傍に配置された成形治具に相対的に押し付け、前記光伝送媒体を構成する材質のひずみ点以上の温度に加熱することにより前記成形治具から前記光伝送媒体への加熱が行われ、前記成形治具と押し付け部材とで前記光伝送媒体を挟み込むことにより前記光伝送媒体を前記成形治具の形状に沿った形状に成形することを特徴とする光伝送媒体成形方法。
  2. 前記押し付け部材が、前記被加熱部分に接触することを特徴とする請求項1に記載の光伝送媒体成形方法。
  3. 前記加熱を行う加熱手段が、前記被加熱部分に接触することを特徴とする請求項1に記載の光伝送媒体成形方法。
  4. 前記押し付け部材を前記被加熱部分に接触させつつ、前記押し付け部材を前記成形治具の形状に沿って移動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光伝送媒体成形方法。
  5. 前記成形治具は、所定の曲率を有する曲面を有し、
    前記移動は、円周経路上での移動であり、
    前記円周経路の曲率中心と、前記曲面の曲率中心とが略一致することを特徴とする請求項4に記載の光伝送媒体成形方法。
  6. 前記成形治具の前記曲面の曲率が一定でない場合において、
    前記円周経路の曲率中心と、前記押し付け部材が対向している前記曲面の部分の曲率中心とが略一致するように、前記押し付け部材の位置を2次元的に相対移動させることを特徴とする請求項5に記載の光伝送媒体成形方法。
  7. 前記光伝送媒体の前記成形治具への接触は、前記光伝送媒体の第1の部分から第2の部分に向かって漸次行われ、
    さらに、前記押し付け部材も加熱手段を構成し、
    前記光伝送媒体の前記成形治具に接触する部分は、前記接触が生じる前の段階で前記押し付け部材の加熱手段が接触し予熱されることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の光伝送媒体成形方法。
  8. 前記押し付け部材の加熱手段の前記光伝送媒体に接触する面が平面であることを特徴とする請求項7に記載の光伝送媒体成形方法。
  9. 前記押し付け部材の加熱手段が円柱状の形状であることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の光伝送媒体成形方法。
  10. 前記曲面の曲率半径が0.3mm〜3mmであることを特徴とする請求項5または6に記載の光伝送媒体成形方法。
  11. 前記押し付け部材が発熱体であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の光伝送媒体成形方法。
  12. 前記成形を行った後に、ひずみ点以上、軟化点未満の温度で熱処理を行うことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の光伝送媒体成形方法。
  13. 所定の曲率を有する曲面を有し、この曲面に光伝送媒体が押し付けられることで、前記光伝送媒体を前記曲面に沿った形状に変形させるための成形治具と、
    前記成形治具との間で前記光伝送媒体を挟み込み、前記光伝送媒体を前記成形治具に向かって押し付ける押し付け部材と、
    前記押し付け部材を前記曲面に沿って移動させる移動手段と
    を備え、
    前記成形治具および/または前記押し付け部材は、前記光伝送媒体を構成する材料のひずみ点以上の温度に、前記光伝送媒体を加熱することを特徴とする光伝送媒体成形装置。
  14. 前記移動手段は、回転し、この回転の中心は、前記曲面の曲率中心に略一致することを特徴とする請求項13に記載の光伝送媒体成形装置。
  15. 前記押し付け部材の前記移動経路の曲率中心の位置を2次元的に移動させる2次元移動手段と、前記押し付け部材の前記移動経路の曲率中心と、前記押し付け部材が対向している前記曲面の部分の曲率中心とが略一致するように前記2次元移動手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項13に記載の光伝送媒体成型装置。
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